JPH0553411A - フルカラー複写機 - Google Patents

フルカラー複写機

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JPH0553411A
JPH0553411A JP3217210A JP21721091A JPH0553411A JP H0553411 A JPH0553411 A JP H0553411A JP 3217210 A JP3217210 A JP 3217210A JP 21721091 A JP21721091 A JP 21721091A JP H0553411 A JPH0553411 A JP H0553411A
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JP
Japan
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length
belt
source lamp
light source
color
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Application number
JP3217210A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Inamoto
潔 稲本
Masato Tokishige
正人 時重
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 光源ランプによる走査方向の長さが基準長さ
となる原稿を光走査する際に光源ランプが往復する時間
がT、この時間内で中間転写媒体の表面が移動する速度
がVpのとき、中間転写媒体の周長Lを、L=n×Vp
×T(nは正の整数、例えば2)となるように設定し、
光源ランプによる走査方向の長さが基準長さ以下の原稿
をn枚以上複写するとき、n個の同一の色成分の静電潜
像が連続して感光体に形成され、これら各静電潜像が対
応する同一色の現像剤にて現像され、これら同一色の各
現像剤の像が、中間転写媒体の1周面内に順次並んだ状
態で転写されるように制御する。 【効果】 頻繁に使用される基準長さ以内の原稿を複数
枚コピーするときに、無駄な時間を極力生じないように
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各光走査に基づいて感
光体上で現像された各色トナー像を中間転写媒体上に重
ね合わせて転写させることにより、フルカラーの複写画
像を得るフルカラー複写機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原稿の色彩を忠実に再現するフルカラー
複写機には、いくつかの方式があり、そのうちの1つに
中間転写媒体を用いるものがある。
【0003】この方式を用いたフルカラー複写機は、本
発明の説明図である図7に示すように、原稿台1に置か
れた原稿2が、原稿の走査方向長さに相当する距離を移
動して走査する光源ランプ5にて照射され、この反射光
が結像レンズ7、フィルタ装置8を経て感光体ベルト4
に達するようになっている。1枚のフルカラーコピーを
得るためにはフィルタを青、緑、赤と順次交換し3回の
光走査を行う。これを補色の関係にあるイエロー、マゼ
ンタ、シアンの各トナーでそれぞれ現像し、中間転写媒
体であるTXベルト24上で正確に同じ位置に重ね合わ
せる。つまり、TXベルト24が1周する毎に正確にタ
イミングをとりながら原稿を光走査し、イエロー、マゼ
ンタ、シアンの画像をつくり、TXベルト24上の同じ
位置に重ね合わせて転写する。このように3色の画像を
重ね合わせた後、転写紙を給紙して、これにTXベルト
24上の画像を転写する。ついで転写紙上に転写したト
ナー像を定着装置34を通して定着させ、フルカラーコ
ピーを得るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のフルカラー複写機では、TXベルト24上でトナー
像を重ね合わせる際に、TXベルト24が1周する毎に
1色ずつトナー像を重ね合わせるようになっている。こ
のため、TXベルト24が1周した時点では、次の色の
トナー像を得るために原稿2の光走査が開始できるよう
に、光源ランプ5は光走査開始位置に戻っていなければ
ならない。また、光源ランプ5は有限の速度で光走査終
了位置から光走査開始位置に戻ってくる。従って、TX
ベルト24の周長の最小値は、光源ランプ5が光走査距
離の最も長い原稿2を光走査をする際に必要な往復の時
間によって決定される。
【0005】例えば、一般の事務用に供せられるフルカ
ラー複写機では、A3サイズ(297×420mm)又
は11×17インチの用紙が、通常、使用可能な最大サ
イズである。この場合、用紙の走査方向長さは17イン
チ、即ち432mmが最長である。従って、光源ランプ
5が光走査を終了して光走査終了位置から走査開始位置
に戻ってくる迄の時間をTr1(sec)とし、その間
にTXベルト24が移動する速度をVp(mm/se
c)とすると、TXベルト24に必要な周長の最小値L
min1は、 Lmin1=432+Vp×Tr1(mm) で与えられる。
【0006】しかしながら、最も頻繁に使用される用紙
サイズは、上記の最大用紙サイズ11×17インチであ
るとは限らない。実際、一般事務用では、A4サイズ
(210×297mm)又は8.5×11インチ(=2
16×279mm)が最も頻繁に使用される。この場
合、8.5×11インチの画像を得るために必要なTX
ベルト24の周長の最小値Lmin2は、光源ランプ5
のリターン時間をTr2(sec)とするとき、 Lmin2=216+Vp×Tr2(mm) である。従って、両者の差、 Lmin1−Lmin2=(432−216)+Vp×(Tr1−Tr2) (mm) が、A4サイズ又は8.5×11インチのコピーをとる
ときに無駄になる長さである。時間にすると、 (Lmin1−Lmin2)/Vp=(432−216)/Vp+(Tr1−T r2)(sec) であり、この時間が無駄時間となっている。従って、頻
繁に使用されるサイズの原稿を複数枚コピーする場合に
は無駄時間が累積され、その結果、処理速度が遅くなる
という問題点を有している。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、最も頻繁に使用される
サイズの原稿を複数枚コピーする場合に、無駄な時間が
生じることを極力回避し得るフルカラー複写機の提供を
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のフルカラー複写
機は、上記の課題を解決するために、原稿画像に対応す
る色成分別の静電現像を感光体に形成するために、光源
ランプが原稿長さに相当する距離を移動して原稿の光走
査が行われ、これによって感光体に形成された各静電潜
像が対応する各色の現像剤にて現像され、得られた各色
の現像剤の像が、感光体の移動に伴って移動する中間転
写媒体の表面に重なり合うように転写され、この現像剤
の像が転写紙上に転写されるフルカラー複写機におい
て、光源ランプによる走査方向の長さが基準長さとなる
原稿を光走査する際に光源ランプが往復する時間をT、
この時間内で中間転写媒体の表面が移動する速度をVp
とするとき、中間転写媒体の周長Lを、 L=n×Vp×T (nは正の整数) となるように設定すると共に、光源ランプによる走査方
向の長さが基準長さ以下の原稿がn枚以上複写されると
きには、n個の同一の色成分の静電潜像が連続して感光
体に形成され、これら各静電潜像が対応する同一色の現
像剤にて現像され、これら同一色の各現像剤の像が、中
間転写媒体の1周面内に順次並んだ状態で転写されるよ
うに制御する制御手段を備えていることを特徴としてい
る。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、nを例えば2としたと
き、中間転写媒体の周長Lは、 L=2×Vp×T となる。この場合、制御手段の制御により、光源ランプ
による走査方向の長さが基準長さ以下の原稿が2枚以上
複写されるときには、2個の同一の色成分の静電潜像が
連続して感光体に形成され、これら各静電潜像が対応す
る同一色の現像剤にて現像され、これら同一色の各現像
剤の像が、中間転写媒体の1周面内に順次並んだ状態で
転写される。即ち、中間転写媒体の1周面内の2個所に
おいて、フルカラー画像を形成するのに必要な各色の現
像剤の像が重ね合わされることになる。これにより、中
間転写媒体の1回転にて2個のフルカラー画像を転写紙
上に得ることができる。従って、基準長さを最も頻繁に
使用する原稿のサイズに設定しておけば、基準長さ以下
の原稿を複数枚コピーするときに、無駄な時間が極力生
じないようにすることができる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図8に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0011】本実施例のフルカラー複写機(以下、単に
複写機と称する。)は、図7に示すように、上面に透明
な原稿台1を有している。この原稿台1の下方には、原
稿台1上に載置された原稿2を光走査して感光体ベルト
4を露光する露光光学系3が配されている。この露光光
学系3は、上記の原稿2の走査方向長さに相当する走査
距離を走査して光を照射する光源ランプ5と、原稿2か
らの反射光を例えば図中一点鎖線で示すように感光体ベ
ルト4上に導く複数の反射鏡6…と、上記反射光の光路
中に配設された結像レンズ7と、3原色の色分解フィル
タである青、緑及び赤フィルタ、NDフィルタを有する
フィルタ装置8とを備えている。このフィルタ装置8に
は、図示しないフィルタモータが設けられており、上記
各色分解フィルタを反射光の光路中に順に配設させるよ
うになっている。
【0012】上記露光光学系3の下方には、ベルト状の
感光体ベルト4が設けられている。
【0013】この感光体ベルト4は、一定間隔をもって
配された2つのローラ14・15に架け渡されて回転駆
動されるようになっている。感光体ベルト4の回りに
は、感光体ベルト4を帯電させる主帯電器16、感光体
ベルト4上に残留するトナーを除去するクリーニング装
置17、中間転写装置18及び現像装置19等が設けら
れている。
【0014】上記現像装置19は、4個の現像槽20〜
23を有し、感光体ベルト4と非接触状態に配されてい
る。この現像装置19において、現像槽20〜22には
フィルタ装置8における青、緑及び赤フィルタの補色で
あるイエロー、マゼンタ及びシアンのカラー現像剤とし
てのトナーが個別に収容される一方、現像槽23には黒
色のトナーが収容されている。
【0015】中間転写装置18は、感光体ベルト4に圧
接されているベルト状の中間転写媒体としてのTXベル
ト24と、このTXベルト24を支持して回転させる3
個のローラ25〜27とを備え、さらに、TXベルト2
4の回りに、感光体ベルト4上のトナー像をTXベルト
24に転写する感光体像転写ローラ28、TXベルト2
4上のトナー像を転写紙に転写するTX像転写ローラ2
9、及びクリーニング装置30等が配されている。
【0016】上記TXベルト24は、走査方向における
基準長さを光走査する際に光源ランプ5の往復する時間
をT(sec)、この時間内でTXベルト24の移動す
る速度をVp(mm/sec)とすると、本実施例にお
いては、周長L(mm)が、 L=2×Vp×T(mm) となるように設定されている。また、本実施例において
は、基準とする原稿のサイズが8.5×11インチ(2
16×279mm)に設定されており、この原稿におけ
る走査方向の長さである基準長さが216mmとなって
いる。
【0017】上記中間転写装置18に対する給紙方向に
は、サイズ別の給紙カセット31・32が上下に配さ
れ、中間転写装置18の出紙方向には、搬送ベルト33
及び転写紙上のトナーを転写紙に熱定着させる定着装置
34が設けられている。
【0018】また、本複写機は、図8に示すように、白
黒複写またはフルカラー複写によって選択される複写モ
ード、原稿サイズ、コピー倍率およびコピー枚数等に応
じて、露光光学系3と、感光体ベルト4、主帯電器1
6、クリーニング装置17および中間転写装置18等か
らなる現像プロセス系45と、中間転写装置18と、定
着装置34と、転写紙搬送系46とを制御する制御手段
としての制御装置44を備えている。
【0019】即ち、制御装置44は、光源ランプ5によ
る走査方向の長さが、基準長さを越える原稿をコピーす
るとき、および基準長さ以下の原稿を奇数枚コピーする
際の最終枚目をコピーをするとき、後述のように、TX
ベルト24の1個所に設定される画像領域に、フルカラ
ー画像を形成するための各色のトナー像が重ね合わされ
た状態で得られるように各手段を制御するようになって
いる。また、制御装置44は、光源ランプ5による走査
方向の長さが基準長さ以下の原稿を偶数枚コピーすると
き、およびこの原稿を奇数枚コピーする際の最終枚目の
1枚前までをコピーするときには、後述のように、TX
ベルト24の2個所に設定される画像領域に、それぞ
れ、フルカラー画像を形成するための各色のトナー像が
重ね合わされた状態で得られるように各手段を制御する
ようになっている。さらに、後述のように、TXベルト
24上に得られたトナー像が転写紙に転写され、定着装
置34にて転写紙に熱定着されるように制御するように
なっている。
【0020】上記の構成において、本フルカラー複写機
の動作を以下に説明する。まず、光源ランプ5による走
査方向の長さが基準長さ216mmを越えるフルカラー
の原稿、例えばサイズが最大用紙サイズの11×17イ
ンチ(279×432mm)で、走査方向長さ432m
mのフルカラーの原稿をコピーする場合について説明す
る。
【0021】この場合には、光源ランプ5による走査方
向長さが基準長さを超える場合のコピーモードに設定さ
れ、制御装置44の制御により、先ず、露光光学系3の
光源ランプ5が、図4に示すように、原稿台1上に載置
された基準長さを越える原稿2aに対して、走査距離4
32mmの走査開始位置P1から走査終了位置P2の間
で光走査を3回行う。このときには、個々の光走査にお
いて色分解フィルタが交換される。各光走査における原
稿2aからの反射光は、反射鏡6…、結像レンズ7、フ
ィルタ装置8及び反射鏡6・6を介して、感光体ベルト
4へ入射する。
【0022】フィルタ装置8の青、緑、赤フィルタを透
過した反射光によって、感光体ベルト4の表面に形成さ
れた各静電潜像は、現像装置19の現像槽20〜22に
より、青、緑、青フィルタの補色であるイエロー、マゼ
ンタ及びシアンの各トナーでそれぞれ現像されて可視化
され、トナー像となる。これらの各トナー像は、中間転
写装置18の転写ローラ28によりTXベルト24の同
一位置に重なり合うように順次転写され、1つのトナー
像となる。
【0023】即ち、1回目の光走査のときには、図示し
ないフィルタモータが駆動して青フィルタが光路内に配
されるので、感光体ベルト4の表面には、イエローのト
ナー像が形成される。このイエローのトナー像は、図3
に示すように、光源ランプ5の走査開始位置P1に対応
するTXベルト24の転写開始位置TX1と、光源ラン
プ5の走査終了位置P2に対応するTXベルト24の転
写終了位置TX2との間の画像領域に転写される。光源
ランプ5が走査終了位置P2から走査開始位置P1にリ
ターンする期間、TXベルト24は、転写終了位置TX
2からリターン位置TX3までの光源ランプリターン領
域となる。ついで、2回目の光走査を開始するために光
源ランプ5が走査開始位置P1で休止している期間、T
Xベルト24は、リターン位置TX3から転写開始位置
TX1までの光源ランプ休止領域となる。
【0024】そして、2回目の光走査における緑フィル
タを使用したときの感光体ベルト4上のマゼンタトナー
像と、3回目の光走査における赤フィルタを使用したと
きの感光体ベルト4上のシアントナー像とが、同様にし
てTXベルト24の同一位置、即ち転写開始位置TX1
と転写終了位置TX2との間の画像領域に重なり合うよ
うに順次転写され、1つのトナー像が得られる。
【0025】その後、上記TXベルト24のトナー像
は、TX像転写ローラ29にて、給紙カセット31・3
2のいずれか一方から供給された転写紙に転写される。
その後、この転写紙は搬送ベルト33により定着装置3
4へ導入され、転写紙上のトナー像が熱定着されて、フ
ルカラーの複写画像が一枚得られる。なお、原稿2aを
複数枚コピーする場合には、上記の動作がコピー枚数に
応じて繰り返される。
【0026】次に、光源ランプ5による走査方向の長さ
が基準長さ216mmの例えば216×279mmのフ
ルカラーの原稿を2枚コピーする場合について説明す
る。
【0027】この場合には、基準長さ以下のコピーモー
ドに設定され、先ず、制御装置44の制御により、光源
ランプ5が、図2に示すように、原稿台1上に載置され
た走査距離216mmの原稿2bの光走査を、走査開始
位置P1から走査終了位置P3の間で6回行う。
【0028】即ち、1枚目のコピーのための原稿2bの
1回目の光走査のときには、青フィルタが光路内に配さ
れ、これによって得られたイエローのトナー像が、図1
に示すように、光源ランプ5の走査開始位置P1に対応
するTXベルト24の転写開始位置TX1と、光源ラン
プ5の走査終了位置P3に対応するTXベルト24の転
写終了位置TX4との間の画像領域に転写される。光源
ランプ5が走査終了位置P3から走査開始位置P1にリ
ターンする期間、TXベルト24は、上記転写終了位置
TX4とリターン位置TX5との間の光源ランプリター
ン領域となる。
【0029】ここで、転写開始位置TX1からリターン
位置TX5までの長さは、TXベルト24の周長Lの半
分になっている。ついで、原稿2bの2回目の光走査が
2枚目のコピーのために行われる。このときは、1回目
の光走査時と同じ青フィルタが光路内に配されている。
そして、イエローのトナー像は、光源ランプ5の走査開
始位置P1に対応するTXベルト24の転写開始位置T
X5と、光源ランプ5の走査終了位置P3に対応するT
Xベルト24の転写終了位置TX6との間の画像領域に
転写される。光源ランプ5が走査終了位置P3から走査
開始位置P1にリターンする期間、TXベルト24は、
上記転写終了位置TX6から転写開始位置TX1までの
光源ランプリターン領域となる。
【0030】その後、3および4回目の光走査において
は、緑フィルタが光路上に配され、TXベルト24に
は、マゼンタのトナー像が、転写開始位置TX1と転写
終了位置TX4との間の画像領域におけるイエローのト
ナー像の上と、転写開始位置TX5と転写終了位置TX
6との間の画像領域におけるイエローのトナー像の上と
に、順に2つ並べて重ね合わされて転写される。また、
5および6回目の光走査においては、赤フィルタが光路
上に配され、TXベルト24には、シアンのトナー像
が、同様にして、上記の各マゼンタのトナー像の上に順
に2つ並べて重ね合わされて転写される。こうして得ら
れた2個のトナー像は、TX像転写ローラ29にて、2
枚の転写紙に個別に転写され、定着装置34へ導入さ
れ、熱定着される。これにより、フルカラーの複写画像
が2枚得られる。
【0031】次に、基準長さ216mmの走査方向長さ
を有するフルカラーの原稿を3枚コピーする場合につい
て説明する。
【0032】この場合には、基準長さ以下のコピーモー
ドに設定される。そして、2枚までのコピーについては
前述の方法、つまり基準長さ216mmの原稿を2枚コ
ピーする場合の方法により行われる。
【0033】3枚目、即ち最終枚目のコピーについて
は、原稿2bの1回目の光走査のとき、青フィルタが光
路内に配され、イエローのトナー像が、図5にも示すよ
うに、TXベルト24の転写開始位置TX1と転写終了
位置TX4との間の画像領域に転写される。その後、光
源ランプ5のリターン動作の期間、TXベルト24は、
転写終了位置TX4からリターン位置TX5までの光源
ランプリターン領域となる。ついで、TXベルト24
は、リターン位置TX5から最初の転写開始位置TX1
まで休止領域となるが、この領域は、TXベルト24が
移動しているときに光源ランプ5が走査開始位置P1で
待機している期間に対応する。ついで緑フィルタ及び赤
フィルタによる感光体ベルト4上の各マゼンタ、シアン
の各トナー像が同様にして上記の画像領域に転写され
る。このように、3枚目のコピーにおいては、TXベル
ト24の一つの画像領域に各色のトナー像が重ね合わさ
れて転写される。このトナー像は、同様に転写紙に転写
されて熱定着される。従って、基準長さ以下のフルカラ
ーの原稿2bを奇数枚コピーする場合の最終枚目のコピ
ーにおいては、前述した基準長さを越える原稿のコピー
の場合と同様の制御がなされる。
【0034】上述したように、本実施例のフルカラー複
写機においては、TXベルト24の周長が、最も頻繁に
使用する基準長さ216mmの原稿を1回光走査するの
に必要なTXベルト24の周長、即ち後述するLmin
2の整数倍であれば、複数コピーをとる場合に、無駄な
時間が生じないことに着目し、基準長さ216mmの原
稿に対してTXベルト24に同一色のトナー像を2つ順
に並べて転写できる周長に設定している。
【0035】ところで、最大サイズ11×17インチ
(279×432mm)、即ち走査方向長さが432m
mの原稿のコピーをとる場合には、図3に示すように、
TXベルト24に休止領域として若干の無駄な時間が生
じる。しかしながら、この時間は、通常僅かである。何
故ならば、走査方向長さ432mmのTXベルト24の
必要周長Lmin1と、本実施例のTXベルト24の周
長Lとの間には、通常下記の関係が生じるからである。
【0036】即ち、走査方向長さ432mmにおいて、
光源ランプ5が走査を終了して走査終了位置P2から走
査開始位置P1に戻ってくるまでの時間をTr1(se
c)とし、このリターン時間内つまりTXベルト24に
おける光源ランプリターン領域の時間内において、TX
ベルト24が移動する速度をVp(mm/sec)とす
ると、TXベルト24に必要な最小の周長Lmin1
は、 Lmin1=432+Vp×Tr1(mm) である。
【0037】一方、TXベルト24の周長Lは、前述し
たように基準長さ216mmを光走査する際に光源ラン
プ5の往復する時間がT(sec)、この時間内でTX
ベルト24の移動する速度がVp(mm/sec)であ
るので、 L=2×Vp×T(mm) である。ここで右辺のVp×Tは、基準長さ216mm
をTXベルト24に1つ転写するのに必要な周長Lmi
n2を示しており、光源ランプ5が走査を終了して走査
終了位置P2から走査開始位置P1に戻ってくるまでの
時間をTr2(sec)とすると、 Lmin2=Vp×T =216+Vp×Tr2 従って、 L=2×Lmin2 =2×(216+Vp×Tr2) =432+Vp×(2×Tr2)(mm) 走査方向長さ432mmの原稿のコピーをとる場合の、
図3におけるTXベルト24の休止領域の時間、即ち無
駄時間Ti1(sec)は、 Ti1=(L−Lmin1)/Vp =(2×Lmin2−Lmin1)/Vp =((432+Vp×( 2×Tr2))−( 432+Vp×Tr1))/Vp =2×Tr2−Tr1(sec) となる。
【0038】一般に、光源ランプ5のリターン時間は、
図6に示すように短い。このため、走査方向長さ216
mmのリターン時間Tr2の2倍と、走査方向長さ43
2mmのリターン時間Tr1との差をとると、その無駄
時間Ti1は極僅かである。
【0039】従って、走査方向長さ432mmのコピー
をとる場合でも、その無駄時間は極僅かである。
【0040】一方、従来の方式では、走査方向長さ21
6mmの原稿のコピーをとる場合の無駄時間Ti2(s
ec)は、 Ti2=(Lmin1−Lmin2)/Vp =((432+Vp×Tr1)−(216+Vp×Tr2))/Vp =216/Vp+(Tr1−Tr2)(sec) となる。このうち、(Tr1−Tr2)の項は、時間に
して極僅かであるが、216/Vpの項は光源ランプ5
が走査方向長さ216mmの原稿を光走査するのに要す
る時間であり、無視できない大きさである。
【0041】解り易くするために、具体的な値を当ては
めて考えてみる。Vp=160(mm/sec)、Tr
1=0.5(sec)、Tr2=0.8(sec)であ
るとする。これは、現在一般に使用されている複写機に
おける代表的な値である。このとき、 Ti1=2×Tr2−Tr1 =2×0.5−0.8 =0.2(sec) となる。一方、 Ti2=216/Vp+(Tr1−Tr2) =216/160+(0.8−0.5) =1.35+0.3 =1.65(sec) となる。
【0042】即ち、従来方式では、走査方向長さ216
mmの原稿をコピーするとき一回の光走査により1.6
5(sec)の無駄時間が発生するのに対し、本実施例
のTXベルト24の周長Lにおいては、走査方向長さ2
16mmの原稿を偶数枚コピーするときには、無駄時間
が発生しない。また、最大走査方向長さ432mmの原
稿をコピーするときにおいても、発生する無駄時間を、
0.2(sec)におさえることができる。
【0043】このように、本実施例のフルカラー複写機
では、TXベルト24が基準長さの原稿をコピーするた
めに必要な周長Lmin2の2倍であれば、TXベルト
24に2つ順に並べてトナー像を転写できることに着目
し、TXベルト24の周長Lを2×Lmin2(2×P
r1×T)に設定した。このため、基準長さ216mm
以内の原稿2aを偶数枚コピーをとる場合に、無駄な時
間が極力生じないようにすることができ、コピー速度の
実質的なスピードアップを実現できた。
【0044】尚、本実施例においては、基準長さ以下の
原稿を奇数枚コピーするとき、最終枚目のコピーに対応
する1個のトナー像のみがTXベルト24上に転写され
るようにしているが、これに限定されることなく、第1
枚目のコピーの際に、これに対応する1個のトナー像の
みがTXベルト24上に転写されるようにしてもよい。
【0045】また、TXベルト24の周長Lを、L=2
×Vp×Tとして説明しているが、これに限定されるこ
となく、L=n×Vp×T(nは正の整数)であればよ
い。
【0046】
【発明の効果】本発明のフルカラー複写機は、以上のよ
うに、光源ランプによる走査方向の長さが基準長さとな
る原稿を光走査する際に光源ランプが往復する時間を
T、この時間内で中間転写媒体の表面が移動する速度を
Vpとするとき、中間転写媒体の周長Lを、 L=n×Vp×T (nは正の整数) となるように設定すると共に、光源ランプによる走査方
向の長さが基準長さ以下の原稿がn枚以上複写されると
きには、n個の同一の色成分の静電潜像が連続して感光
体に形成され、これら各静電潜像が対応する同一色の現
像剤にて現像され、これら同一色の各現像剤の像が、中
間転写媒体の1周面内に順次並んだ状態で転写されるよ
うに制御する制御手段を備えている構成である。
【0047】これにより、基準長さ以内の原稿をn枚以
上複写するときには、中間転写媒体の1周面内に、フル
カラー画像を構成する各色の現像剤の像が重ね合わされ
て形成されたn個の現像剤の像を得ることができる。従
って、基準長さを最も頻繁に使用する原稿のサイズに設
定しておけば、基準長さ以下の原稿を複数枚コピーする
ときに、無駄な時間が極力生じないようにすることがで
き、装置全体としての処理速度を速くすることができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のフルカラー複写機における
TXベルトに2つの画像領域を形成した状態を示す説明
図である。
【図2】上記フルカラー複写機の原稿台に基準長さの原
稿を載置した状態を示す縦断面図である。
【図3】上記フルカラー複写機におけるTXベルトに最
大サイズの原稿の画像領域を1つ形成した状態を示す説
明図である。
【図4】上記フルカラー複写機の原稿台に最大サイズの
原稿を載置した状態を示す縦断面図である。
【図5】上記フルカラー複写機におけるTXベルトに基
準長さの原稿の画像領域を1つ形成した状態を示す説明
図である。
【図6】上記フルカラー複写機における光源ランプ移動
速度と経過時間との関係を示す説明図である。
【図7】図1に示したTXベルトを備えているフルカラ
ー複写機の全体構成図である。
【図8】上記フルカラー複写機における制御系を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
2 原稿 4 感光体ベルト 5 光源ランプ 24 TXベルト(中間転写媒体) 44 制御装置(制御手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像に対応する色成分別の静電現像を
    感光体に形成するために、光源ランプが原稿長さに相当
    する距離を移動して原稿の光走査が行われ、これによっ
    て感光体に形成された各静電潜像が対応する各色の現像
    剤にて現像され、得られた各色の現像剤の像が、感光体
    の移動に伴って移動する中間転写媒体の表面に重なり合
    うように転写され、この現像剤の像が転写紙上に転写さ
    れるフルカラー複写機において、 光源ランプによる走査方向の長さが基準長さとなる原稿
    を光走査する際に光源ランプが往復する時間をT、この
    時間内で中間転写媒体の表面が移動する速度をVpとす
    るとき、中間転写媒体の周長Lを、 L=n×Vp×T (nは正の整数) となるように設定すると共に、光源ランプによる走査方
    向の長さが基準長さ以下の原稿がn枚以上複写されると
    きには、n個の同一の色成分の静電潜像が連続して感光
    体に形成され、これら各静電潜像が対応する同一色の現
    像剤にて現像され、これら同一色の各現像剤の像が、中
    間転写媒体の1周面内に順次並んだ状態で転写されるよ
    うに制御する制御手段を備えていることを特徴とするフ
    ルカラー複写機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1306728A2 (en) * 1996-10-16 2003-05-02 Ricoh Company, Ltd. Multicolor image forming method using an intermediate transfer belt and apparatus for the same
US6574451B2 (en) 1994-04-06 2003-06-03 Hitachi, Ltd. Small-size color electro-photographic apparatus

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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