JPH0553354U - ライン状光源装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 撮像位置の撮像対象を照明する２列のライン
状光源装置１ａ、１ｂと、反射鏡２ａ、２ｂと、撮像対
象の反射光をレンズ４を介して撮像するラインセンサ３
とを備えるセンサヘッド用であって、ライン状光源は、
蛍光灯などの複数の棒状光源５からなり、一直線になる
ように配置され、棒状光源の継ぎ目６が対向するライン
状光源の継ぎ目と互い違いになるように配置されてい
る。 【効果】 光源の長さの自由度が大きく、効率的に均一
で明るいライン光を得ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、原稿読み取り装置や、ライン状検査装置等の照明に用いられるライ ン状光源に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、広巾の、原稿読み取り装置やライン状検査装置等のライン状光源として は、長尺の蛍光灯が一般的であった。 また、これ以外には、曲げに強いプラスチック光ファイバを多数本用いて、一 端をライン状に配列した出射端と、他端を収束して形成した入射端部とからなる ラインライトガイドや、短尺光源を一列に配列して長尺化した光源があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、蛍光灯では、長さの自由度があまりないこと、また光が全方向にわた って出射されるために効率的に利用できないこと、熱が発生すること、あるいは 周囲温度の上昇により光量の変化があること等の不都合があった。 また、ラインライトガイドについては、高輝度光源は実現できるものの、構造 が複雑であること、光源部が別に必要となること等の不都合があった。

【０００４】 短尺光源を一列に配列した場合については、継ぎ目において光量の低下が大き く、均一な照明が得られない等の不都合があった。 この考案は、上述の背景に基づきなされたものであり、その目的とするところ は、長さの自由度が大きく、構造が簡易であり、効率的に均一で明るいライン光 を得ることができるライン状光源装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、以下の手段により前記課題を解決する。 すなわち、この考案のライン状光源装置は、光源により撮像対象を照明し、そ の反射光をイメージセンサあるいは受光素子を一列に配列したラインセンサによ り撮像するセンサヘッド用のライン状光源であって、 ラインセンサの中心と、撮像対象上の撮像位置を結んだ線に対して、対称の位 置に、ライン状光源が２列平行に配置され、 ライン状光源が、複数本の棒状光源から構成され、各棒状光源が略直線に配置 され、２列のライン状光源における棒状光源の継ぎ目が、対向するライン状光源 の棒状光源と互い違いになるように棒状光源が、配置されていることを特徴とす るものである。

【０００６】

【作用】

上述の構成を有するこの考案のライン状光源装置は、次のように作用・機能す る。 ライン状光源装置が用いられるセンサヘッドでは、光源により撮像対象を照明 し、その反射光をイメージセンサあるいは受光素子を一列に配列したラインセン サにより撮像する。

【０００７】 このラインセンサの発光部、すなわち光源は、複数の棒状光源を光軸が直線状 となるように並べたライン状光源であり、棒状光源の本数を選択することにより 、適当な長さのラインに対応できる。短尺の棒状光源を多数本使用すれば、細径 の光源に容易にすることができ、撮像対象を効率的に照明する。 また、照明は撮像対象の両側から行われ、棒状光源の継ぎ目が、対向するライ ン状光源と互い違いに棒状光源を配置するので、棒状光源の継ぎ目の発光しない 部分が光量ムラとなるのを防いでいる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を用いて説明する。 図１は、本考案の一実施例であるライン状光源を用いたセンサヘッドの断面図 、図２は、図１を上方から見たときのラインセンサとライン状光源の位置関係を 示す平面図である。

【０００９】 このセンサヘッドは、撮像位置の撮像対象を照明する２列のライン状光源装置 １ａ、１ｂと、背面に出射した光を有効に使用する反射鏡２ａ、２ｂと、撮像対 象の反射光をレンズ４を介して撮像する、イメージセンサあるいは受光素子を一 列に配列したラインセンサ３とを備える。

【００１０】 このセンサヘッドの発光部は、ライン状光源１ａ、１ｂからなる。このライン 状光源１ａ、１ｂは、それぞれ蛍光灯などの複数の棒状光源５からなり、この各 棒状光源の光軸が一直線になるように配置してある。 また、各ライン状光源１ａ、１ｂでは、棒状光源の継ぎ目６が対向するライン 状光源の継ぎ目と互い違いになるように配置してある。各ライン状光源１ａ、１ ｂの端部を揃えるために、各ライン状光源１ａ、１ｂの一方の端部には、それ以 外で使用している棒状光源の半分の長さの棒状光源を配置している。 ここで、本実施例では、棒状光源として、温度の影響がなく、周辺部の黒化の ない冷陰極管を用いている。また、反射鏡２ａ、２ｂは内面が反射面を形成し、 ライン状光源１ａ、１ｂからの光が、撮像位置に向かうように設計されている。

【００１１】 本考案のライン状光源装置は、ライン状光源１ａ、１ｂから長尺のライン光が 出射される。このライン状光源１ａ、１ｂはそれぞれ複数本の棒状光源を配列し て成るものであるので、棒状光源の継ぎ目が非発光部となり、ムラのある光とな る。このムラはライン状光源から撮像位置までの空間距離を大きく取ることによ って緩和されるが、光量が低下してしまう。しかし、各ライン状光源１ａ、１ｂ とは、棒状光源の継ぎ目が対向するライン状光源と互い違いになるように配置し てあるため、ライン状光源から撮像位置までの空間距離を大きくとることなく、 均一で明るいライン光が得られる。

【００１２】 発光部は、複数の棒状光源を光軸が直線状となるように並べたライン状光源で あり、棒状光源の本数を選択することにより、適当な長さのラインに対応できる ものである。従来使用されてきた長尺の蛍光灯では、管径が太くなり、ごく狭い 領域を照明するのに不利であるが、短尺の蛍光灯は細径であり、効率的な照明が 実現できる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案のライン状光源装置は、複数本の棒状光源を配列したライン状光源を、 ラインセンサの中心と対象上の撮像位置を結んだ線に対して対称の位置に２列配 置し、棒状光源の継ぎ目が対抗するライン状光源と互い違いになるように配置す ることによって、長さの自由度が大きく、効率的に均一で明るいライン光を得る ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案の一実施例であるライン状光源装
置を用いたセンサヘッドの概略断面図である。

【図２】図２は図１を上方から見たときのラインセンサ
とライン状光源の位置関係を示す平面図である。

【符号の説明】

１ａ、１ｂ ライン状光源 ２ａ、２ｂ 反射鏡 ３ ラインセンサ ４ レンズ ５ 棒状光源 ６ 継ぎ目

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 光源により撮像対象を照明し、その反射
   光をイメージセンサあるいは受光素子を一列に配列した
   ラインセンサにより撮像するセンサヘッド用のライン状
   光源であって、 ラインセンサの中心と、撮像対象上の撮像位置を結んだ
   線に対して、対称の位置に該ライン状光源が２列平行に
   配置され、 該ライン状光源が複数本の棒状光源から構成され、各棒
   状光源が略直線に配置され、２列のライン状光源におけ
   る棒状光源の継ぎ目が対向するライン状光源の棒状光源
   と互い違いに棒状光源が配置されていることを特徴とす
   るライン状光源装置。