JPH0553168U - コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント基板に複数のコネクタを設ける場合
に、その実装スペースを小さくできると共に、所望の数
のコネクタを複式接続パターンを設けることなく容易に
接続でき、したがってプリント基板を小さくでき、装置
を小型化できると共に、コネクタを無駄なく実装できる
コネクタを提供する。 【構成】 底面に設けたピン列１２と、その各ピン１２
ｉと対を成すように電気的に接続して上面に設けたジャ
ック列１３と、側面に設けられ、対を成すピン１２ｉお
よびジャック１３ｉの各々に電気的に接続したピン列１
４またはジャック列を有する接続コネクタの受け口１５
とを具え、底面のピン列１２をプリント基板または下段
のコネクタの上面のジャック列に挿入接続することによ
り、所望の数のコネクタをプリント基板上に積み重ねて
実装し得るよう構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、コンピュータや通信機器等の電気回路機能を有するプリント基板 上に実装され、端末機器等の他装置のインターフェースを接続するためのコネク タに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、一つのプリント基板に実装した制御装置により、複数の端末機器を駆動 するにあたっては、図５に示すように、制御装置を実装したプリント基板１に、 複式接続パターン２により同一ピン間を接続して複数の送信コネクタ３−１〜３ −ｎを直線状に並べて設け、これら送信コネクタ３−１〜３−ｎに、各端末機器 のインターフェース接続コネクタ４−１〜４−ｎを結合するようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のコネクタにあっては、プリント基板にのみ直接接続する 構成となっているため、上述したように制御装置を実装した一つのプリント基板 １に、複数の送信コネクタ３−１〜３−ｎを設ける場合には、複式接続パターン ２のエリアを含め、プリント基板１上に多大なる実装スペースを占めることにな る。しかも、実装される送信コネクタ数は、ニーズ要求数に対応できないため、 一般には取付け最大数が実装される。このため、プリント基板１が大きくなって 制御装置の小型化が阻害されるという問題があると共に、接続する端末機器が少 ない場合には実装した送信コネクタが無駄になるという問題がある。

【０００４】 この考案は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、プリント基 板に複数のコネクタを設ける場合に、その実装スペースを小さくできると共に、 所望の数のコネクタを複式接続パターンを設けることなく容易に接続でき、した がってプリント基板を小さくでき、装置を小型化できると共に、コネクタを無駄 なく実装できるコネクタを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、この考案では、底面に設けたピン列と、その各ピン と対を成すように電気的に接続して上面に設けたジャック列と、側面に設けられ 、前記対を成すピンおよびジャックの各々に電気的に接続したピン列またはジャ ック列を有する接続コネクタの受け口とを具え、前記底面のピン列をプリント基 板または下段のコネクタの前記上面のジャック列に挿入接続することにより、所 望の数のコネクタをプリント基板上に積み重ねて実装し得るよう構成する。

【０００６】

【作用】

上記構成において、一つのプリント基板上に複数のコネクタを実装する場合、 一つのコネクタを、その底面のピン列をプリント基板に挿入接続すれば、以後の コネクタは、各コネクタの底面のピン列を、下段のコネクタの上面のジャック列 に挿入接続することにより、積み重ねて実装することが可能となる。

【０００７】

【実施例】

図１はこの考案の一実施例を示す斜視図である。この実施例のコネクタ１１は 、底面にピン列１２を、上面にジャック列１３をそれぞれ設けると共に、側面に はピン列１４を有する接続コネクタの受け口１５を設けたものである。図２に断 面図を示すように、ピン列１２の各ピン１２ｉと、それに対応するジャック列１ ３のジャック１３ｉおよびピン列１４のピン１４ｉとは、導電性材料により一体 に形成して電気的に接続する。また、図１に示すように、コネクタ１１の両端部 には、該コネクタ１１をプリント基板に締結するためのネジ等を通す孔１６を形 成する。

【０００８】 図３および図４は、図１に示したコネクタの使用態様を示す斜視図および断面 図である。この例は、所望のｎ個のコネクタ１１−１〜１１−ｎを一つのプリン ト基板１７に実装して、各コネクタのピン列１４−１〜１４−ｎを有する受け口 １５−１〜１５−ｎに端末機器等に接続されたジャック列を有する接続コネクタ １８−１〜１８−ｎを装着するようにしたものである。

【０００９】 コネクタ１１−１は、そのピン列１２−１をプリント基板１７の孔に挿入して 接続し、このコネクタ１１−１のジャック列１３−１にコネクタ１１−２のピン 列１２−２を挿入して接続する。以後、同様にして、順次のコネクタの底面のピ ン列を、下段のコネクタの上面のジャック列に挿入接続して、一つのプリント基 板１７上に所望のｎ個のコネクタ１１−１〜１１−ｎを積み重ねて実装する。な お、積み重ねて実装したコネクタ１１−１〜１１−ｎは、両端部の孔を通してネ ジ１９によりプリント基板１７に締結する。

【００１０】 この実施例によれば、一つのプリント基板に所望の数のコネクタを積み重ねて 実装することができるので、その実装スペースを小さくできると共に、コネクタ に無駄が生じることもない。また、プリント基板に複式接続パターンを設けるこ となく、底面のピン列を下段のコネクタの上面のジャック列に挿入することによ り、各コネクタ間の接続を行うことができる。したがって、プリント基板を小さ くでき、装置を小型化できると共に、任意の数のコネクタを無駄なく容易に実装 することができる。

【００１１】 なお、上述した実施例では、コネクタの受け口にピン列を設けたが、ピン列に 代えてジャック列を設けて、ピン列を有する接続コネクタを装着するよう構成す ることもできる。

【００１２】

【考案の効果】

上述したように、この考案によれば、一つのプリント基板上に複数のコネクタ を実装する場合に、一つのコネクタを、その底面のピン列をプリント基板に挿入 して接続すれば、以後のコネクタは、各コネクタの底面のピン列を、下段コネク タの上面のジャック列に挿入することにより、電気的に接続して積み重ねて実装 することができるので、所望の数のコネクタを容易に実装することができると共 に、プリント基板に対する実装スペースを小さくでき、かつプリント基板に複式 接続パターンを設ける必要もなくなる。したがって、コネクタの無駄がなくなる と共に、プリント基板も小さくでき、装置を小型化することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】図１の断面図である。

【図３】図１に示すコネクタの使用態様を示す斜視図で
ある。

【図４】図３の断面図である。

【図５】従来の技術を説明するための図である。

【符号の説明】

１１，１１−１〜１１−ｎ コネクタ １２，１２−１〜１２−ｎ ピン列 １２ｉ ピン １３，１３−１〜１３−ｎ ジャック列 １３ｉ ジャック １４，１４−１〜１４−ｎ ピン列 １４ｉ ピン １５，１５−１〜１５−ｎ 受け口 １６ 孔 １７ プリント基板 １８−１〜１８−ｎ 接続コネクタ １９ ネジ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 底面に設けたピン列と、その各ピンと対
   を成すように電気的に接続して上面に設けたジャック列
   と、側面に設けられ、前記対を成すピンおよびジャック
   の各々に電気的に接続したピン列またはジャック列を有
   する接続コネクタの受け口とを具え、前記底面のピン列
   をプリント基板または下段のコネクタの前記上面のジャ
   ック列に挿入接続することにより、所望の数のコネクタ
   をプリント基板上に積み重ねて実装し得るよう構成した
   ことを特徴とするコネクタ。