JPH0545968U - 電子機器の外部インターフエース構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の外部インターフェースコネクタを備え
た回路基板等の設置スペースを小さくする。 【構成】 回路基板１の手前側端部に直交して取り付け
られたコネクタ取付板２の上下部には２つの外部インタ
ーフェースコネクタ１７、１４が並列して取り付けられ
ている。これら外部インターフェースコネクタ１７、１
４は、先端部を回路基板１上に配置された差し込み型コ
ネクタ１０、８に差し込まれたフレキシブル基板２１、
２０を介して回路基板１上に配置されたＩＣチップ１
１、９と電気的に接続されている。２つの外部インター
フェースコネクタ１７、１４に対しては回路基板１の上
面に沿う方向から外部接続用コネクタを接続することが
できるので、回路基板１の一面に垂直な方向から接続す
る構造と比較して、回路基板１の上面に対して垂直な方
向に占める設置スペースを小さくすることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はコンピータ等の電子機器の外部インターフェース構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

コンピータ等の電子機器では、筐体内に配置されたマザーボードの雌コネクタ にドータボードの雄コネクタを差し込むことにより、マザーボードに複数のドー タボードを積層してまたは並列して接続することがある。この場合、ドータボー ドの一面にＳＣＳＩ用、ＦＤＤ用、イーサネット用、プリンタ用、通信用等の各 種のＩＣチップを含む回路部が設けられ、かつこれら回路部に対応する各種の外 部インターフェースコネクタがドータボードの一面の手前側端部に設けられてい る。ところで、ドータボードは小型化の傾向にあるが、その手前側の端部に各種 の外部インターフェースコネクタを直列に配置することとすると、外部インター フェースコネクタの数が多い場合、そのうちのいくつかがドータボードから食み 出してしまうことになる。そこで、このような場合、ドータボードから食み出し てしまう分の外部インターフェースコネクタを直列に配置した外部インターフェ ースコネクタの内側に並列させて配置するようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のこのような回路基板の外部インターフェース構造では、 ドータボードの一面の手前側端部に直列に配置した外部インターフェースコネク タに対してはドータボードの一面に沿う方向から外部接続用コネクタを接続する ことができるが、この直列に配置した外部インターフェースコネクタの内側に並 列して配置した外部インターフェースコネクタに対しては、前記直列に配置した 外部インターフェースコネクタが邪魔になることにより、ドータボードの一面に 垂直な方向から外部接続用コネクタを接続することとなり、このためドータボー ドの一面に対して垂直な方向に占める設置スペースが大きくなってしまうという 問題があった。 また、例えばコンピュータのモデル構成は１つのドータボードで仕様の異なる 数モデルを構成するのが一般的であるので、その最大モデル構成数に対応する数 の外部インターフェースコネクタを配置し得るようにしているが、モデル構成に よって不要な外部インターフェースコネクタがある場合には、この不要な外部イ ンターフェースコネクタを配置するためのスペースがドータボード上に残存する 上、この不要な外部インターフェースコネクタに対応する回路部がドータボード 上に残存することとなり、このためその分だけドータボードの小型化を図ること ができず、またコストがアップするというという問題があった。例えば、スタン ドアロンモデルの場合、ＳＣＳＩ用の外部インターフェースコネクタが必要でイ ーサネット用の外部インターフェースコネクタは不要であり、ワークステーショ ンモデルの場合、イーサネット用の外部インターフェースコネクタが必要でＳＣ ＳＩ用の外部インターフェースコネクタは不要であるが、いずれの場合も、不要 な外部インターフェースコネクタを配置するためのスペースおよびこの不要な外 部インターフェースコネクタに対応する回路部がドータボード上に残存すること になる。

【０００４】 この原因は、ドータボード等の回路基板の一面に複数の外部インターフェース コネクタを並列的に配置していることに起因する。また、ドータボード等の回路 基板の一面にすべての外部インターフェースコネクタおよびそれに対応する回路 部を設けていることに起因する。 してみると、ドータボード等の回路基板の一面と直交する面に複数の外部イン ターフェースコネクタを並列して配置することができれば、すべての外部インタ ーフェースコネクタに対して回路基板の一面に沿う方向から外部接続用コネクタ を接続することが可能となる。また、ドータボード等の回路基板の一面以外に不 要となる可能性のある外部インターフェースコネクタおよびそれに対応する回路 部を配置することができれば、その分だけ回路基板を小型化することが可能とな り、また不要な外部インターフェースコネクタに対応する回路部が回路基板上に 残存しないようにすることが可能となる。 この考案の課題は、ドータボード等の回路基板の一面と直交する面に複数の外 部インターフェースコネクタを並列して配置するようにすることである。 また、この考案の他の課題は、ドータボード等の回路基板の一面以外に不要と なる可能性のある外部インターフェースコネクタおよびそれに対応する回路部を 配置するようにすることである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の考案の手段は次の通りである。 （１）回路基板。 例えば、コンピータ等の電子機器の筐体内に配置されたマザーボードに接続さ れるドータボードである。 （２）回路基板の端部に直交して取り付けられたコネクタ取付板。 例えば、ドータボードの手前側端部に直交して取り付けられたコネクタ取付板 であって、ＳＣＳＩ用、ＦＤＤ用、イーサネット用、プリンタ用、通信用等の各 種の外部インターフェースコネクタが取り付けられるものである。 （３）コネクタ取付板に回路基板の一面に垂直な方向に並列して取り付けられた 複数の外部インターフェースコネクタ。 例えば、ＳＣＳＩ用、ＦＤＤ用、イーサネット用、プリンタ用、通信用等の各 種の外部インターフェースコネクタであって、そのうちの一部がコネクタ取付板 に直列に配置され、かつコネクタ取付板から食み出してしまう分の残りの外部イ ンターフェースコネクタが直列に配置された外部インターフェースコネクタに並 列して配置されるものである。 （４）空中に配置されて複数の外部インターフェースコネクタを回路基板の一面 側にそれぞれ電気的に接続する複数の空中接続部材。 例えば、フレキシブル基板、フラットケーブル、サブ回路基板等からなるもの であって、空中に配置された状態で複数の外部インターフェースコネクタを回路 基板の一面側にそれぞれ電気的に接続するものである。

【０００６】 請求項２記載の考案の手段は次の通りである。 （１）複数の空中接続部材のうち少なくとも１つは、空中に配置されて外部イン ターフェースコネクタを回路基板の一面側に電気的に接続するサブ回路基板を備 え、かつ該サブ回路基板上に外部インターフェースコネクタに対応する回路が実 装されてモジュール化されていること。 例えば、不要となる可能性のある外部インターフェースコネクタに対応するＩ Ｃチップ等からなる回路がサブ回路基板に実装されてモジュール化されたもので あって、サブ回路基板が空中に配置された状態で外部インターフェースコネクタ を回路基板の一面側に電気的に接続するためのものである。

【０００７】

【作用】

請求項１記載の考案の手段の作用は次の通りである。 回路基板の端部に直交して取り付けたコネクタ取付板に複数の外部インターフ ェースコネクタを並列して取り付け、これらコネクタをそれぞれ空中に配置され た空中接続部材を介して回路基板の一面側に電気的に接続することになるので、 並列して配置された外部インターフェースコネクタに対応する空中接続部材が重 なり合っても互いに邪魔になることがない。 したがって、ドータボード等の回路基板の一面と直交する面に複数の外部イン ターフェースコネクタを並列して配置することができる。

【０００８】 請求項２記載の考案の手段の作用は次の通りである。 空中に配置されて外部インターフェースコネクタを回路基板の一面側に電気的 に接続するサブ回路基板上に外部インターフェースコネクタに対応する回路を実 装してモジュール化しているので、不要となる可能性のある外部インターフェー スコネクタおよびそれに対応する回路部をこのような構造とすることができる。 したがって、ドータボード等の回路基板の一面以外に不要となる可能性のある 外部インターフェースコネクタおよびそれに対応する回路部を配置することがで きる。

【０００９】

【実施例】

図１（Ａ）〜（Ｃ）は第１実施例の電子機器の要部を示したものである。 この電子機器では、回路基板１の手前側端部にコネクタ取付板２が直交して取 り付けられている。すなわち、回路基板１の手前側端部の上面の両端部にはほぼ Ｌ字状の取付金具３の一方側がビス４およびナット５によって取り付けられ、取 付金具３の他方側にはコネクタ取付板２の両端部がビス６およびナット７によっ て取り付けられている。回路基板１の上面には、図１（Ａ）および（Ｂ）におい て右側から左側に向かって順に、ＳＣＳＩ用の差し込み型コネクタ８、ＳＣＳＩ 用のＩＣチップ（回路部）９、イーサネット用の差し込み型コネクタ１０および イーサネット用のＩＣチップ（回路部）１１が配置されている。差し込み型コネ クタ８、１０に対応する部分におけるコネクタ取付板２の下部および上部にはコ ネクタ取付孔１２、１３が形成されている。下側のコネクタ取付孔１２にはＳＣ ＳＩ用の外部インターフェースコネクタ１４が挿通され、ビス１５およびナット １６によってコネクタ取付板２に取り付けられている。上側のコネクタ取付孔１ ３にはイーサネット用の外部インターフェースコネクタ１７が挿通され、ビス１ ８およびナット１９によってコネクタ取付板２に取り付けられている。ＳＣＳＩ 用の外部インターフェースコネクタ１４は、先端部をＳＣＳＩ用の差し込み型コ ネクタ８に差し込まれたフレキシブル基板２０を介してＳＣＳＩ用のＩＣチップ ９と電気的に接続されている。イーサネット用の外部インターフェースコネクタ １７は、先端部をイーサネット用の差し込み型コネクタ１０に差し込まれたフレ キシブル基板２１を介してイーサネット用のＩＣチップ１１と電気的に接続され ている。

【００１０】 このように、この電子機器では、回路基板１の手前側端部に直交して取り付け たコネクタ取付板２の上下部にイーサネット用の外部インターフェースコネクタ １７およびＳＣＳＩ用の外部インターフェースコネクタ１４を並列して取り付け 、これらコネクタ１７、１４をそれぞれ空中に配置されたフレキシブル基板２１ 、２０を介してＩＣチップ１１、９と電気的に接続しているので、コネクタ取付 板２に並列して配置された２つの外部インターフェースコネクタ１７、１４に対 応するフレキシブル基板２１、２０が重なり合っても互いに邪魔になることがな い。したがって、回路基板１の上面と直交する面に２つの外部インターフェース コネクタ１７、１４を並列して配置することができ、ひいては２つの外部インタ ーフェースコネクタ１７、１４に対して回路基板１の上面に沿う方向から図示し ない外部接続用コネクタを接続することができ、回路基板１の上面に対して垂直 な方向に占める設置スペースを小さくすることができる。また、回路基板１では なくこの回路基板１に取り付けたコネクタ取付板２に外部インターフェースコネ クタ１４、１７を配置すると共に、フレキシブル基板２０、２１を介してそれぞ れ対応するＩＣチップ９、１１と電気的に接続しているので、回路基板１のレイ アウトに関する制約条件を緩和することができる。

【００１１】 なお、例えばコンピュータのモデル構成によりＳＣＳＩ用の外部インターフェ ースコネクタ１４とイーサネット用の外部インターフェースコネクタ１７のいず れか一方が不要な場合には、不要な外部インターフェースコネクタおよびこれに 対応するフレキシブル基板を省略するようにしてもよい。また、例えばイーサネ ット用の外部インターフェースコネクタ１７が不要な場合には、図２（Ａ）〜（ Ｃ）に示すように、ＳＣＳＩ用の外部インターフェースコネクタ１４を取り付け るためのコネクタ取付孔１２のみを有するコネクタ取付板２ａを用いるようにし てもよい。一方、ＳＣＳＩ用の外部インターフェースコネクタ１４が不要な場合 には、図３（Ａ）〜（Ｃ）に示すように、イーサネット用の外部インターフェー スコネクタ１７を取り付けるためのコネクタ取付孔１３のみを有するコネクタ取 付板２ｂを用いるようにしてもよい。この場合、イーサネット用の外部インター フェースコネクタ１７の外形よりもＳＣＳＩ用の外部インターフェースコネクタ １４の外形が大きいとすると、図３（Ｃ）に示すコネクタ取付板２ｂではなく、 図２（Ｃ）に示すコネクタ取付板２ａを用い、このコネクタ取付板２ａのＳＣＳ Ｉ用の外部インターフェースコネクタ１４を取り付けるためのコネクタ取付孔１ ２に、これに対応する補助取付板を用いてイーサネット用の外部インターフェー スコネクタ１７を取り付けるようにすると、コネクタ取付板２ａを共有化するこ とができる。また、フレキシブル基板２０、２１の代わりにフラットケーブルを 用いるようにしてもよい。

【００１２】 次に、図４（Ａ）〜（Ｃ）は第２実施例の電子機器の要部を示したものである 。これらの図において、図１（Ａ）〜（Ｃ）と同一名称部分には同一の符号を付 し、その説明を適宜省略する。 この電子機器では、イーサネット用の回路部３１がモジュール化されている。 すなわち、イーサネット用の回路部３１は、サブ回路基板３２の上面中央部にＩ Ｃチップ１１が設けられ、サブ回路基板３２の上面一端部に差し込み型コネクタ １０が設けられ、サブ回路基板３２の下面他端部にピン（図示せず）を有する雄 型コネクタ３３が設けられた構造となっている。雄型コネクタ３３は回路基板１ の上面の所定の個所に設けられたパイプ（図示せず）を有する雌型コネクタ３４ に接続されている。したがって、イーサネット用の外部インターフェースコネク タ１７は、フレキシブル基板２１およびイーサネット用の回路部３１を介して回 路基板１と電気的に接続されている。この場合、サブ回路基板３２の上面一端部 にイーサネット用の外部インターフェースコネクタ１７を設け、フレキシブル基 板２１および差し込み型コネクタ１０を省略するようにしてもよい。

【００１３】 この電子機器でも、回路基板１の手前側端部に直交して取り付けたコネクタ取 付板２の上下部にイーサネット用の外部インターフェースコネクタ１７およびＳ ＣＳＩ用の外部インターフェースコネクタ１４を並列して取り付けているので、 ２つの外部インターフェースコネクタ１７、１４に対して回路基板１の上面に沿 う方向から図示しない外部接続用コネクタを接続することができ、ひいては回路 基板１の上面に対して垂直な方向に占める設置スペースを小さくすることができ る。また、この電子機器では、イーサネット用のＩＣチップ１１を含むイーサネ ット用の回路部３１をモジュール化し、このモジュール化した回路部３１を回路 基板１の上面に直接配置せずに空中に配置しているので、その分だけ回路基板１ を小型化することができる。さらに、イーサネット用の外部インターフェースコ ネクタ１７が不要な場合には、この不要な外部インターフェースコネクタ１７と 共にモジュール化したイーサネット用の回路部３１を省略することができ、した がってその分だけコストを低減することができる。

【００１４】 なお、上記実施例では、ＳＣＳＩ用の外部インターフェースおよびイーサネッ ト用の外部インターフェースについて説明したが、これに限定されないことはも ちろんである。要は、回路基板の端部に直交して取り付けたコネクタ取付板に複 数の外部インターフェースコネクタを並列して配置する構造であればよい。

【００１５】

【考案の効果】

請求項１記載の考案によれば、回路基板の端部に直交して取り付けたコネクタ 取付板に複数の外部インターフェースコネクタを並列して配置しているので、こ の並列して配置した外部インターフェースコネクタに対して回路基板の一面に沿 う方向から外部接続用コネクタを接続することができ、したがって回路基板の一 面に対して垂直な方向に占める設置スペースを小さくすることができる。 請求項２記載の考案によれば、ある外部インターフェースコネクタに対応する 回路部をモジュール化し、このモジュール化した回路部を回路基板の一面に直接 配置せずに空中に配置しているので、その分だけ回路基板を小型化することがで き、またこのある外部インターフェースコネクタが不要な場合には、この不要な 外部インターフェースコネクタと共にモジュール化した回路部を省略することが でき、したがってその分だけコストを低減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）〜（Ｃ）はそれぞれ第１実施例の電子機
器の要部の平面図、側面図および正面図。

【図２】（Ａ）〜（Ｃ）はそれぞれ第１実施例の第１の
変形例の電子機器の要部の平面図、側面図および正面
図。

【図３】（Ａ）〜（Ｃ）はそれぞれ第１実施例の第２の
変形例の電子機器の要部の平面図、側面図および正面
図。

【図４】（Ａ）〜（Ｃ）はそれぞれ第２実施例の電子機
器の要部の平面図、側面図および正面図。

【符号の説明】

１ 回路基板 ２、２ａ、２ｂ コネクタ取付板 ８ ＳＣＳＩ用の差し込み型コネクタ ９ ＳＣＳＩ用のＩＣチップ（回路部） １０ イーサネット用の差し込み型コネクタ １１ イーサネット用のＩＣチップ（回路部） １４ ＳＣＳＩ用の外部インターフェースコネクタ １７ イーサネット用の外部インターフェースコネクタ ２０、２１ フレキシブル基板 ３１ イーサネット用の回路部 ３２ サブ回路基板 ３３ 雄型コネクタ ３４ 雌型コネクタ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 回路基板と、 前記回路基板の端部に直交して取り付けられたコネクタ
   取付板と、 前記コネクタ取付板に前記回路基板の一面に垂直な方向
   に並列して取り付けられた複数の外部インターフェース
   コネクタと、 空中に配置されて前記複数の外部インターフェースコネ
   クタを前記回路基板の一面側にそれぞれ電気的に接続す
   る複数の空中接続部材と、 を具備してなることを特徴とする電子機器の外部インタ
   ーフェース構造。
2. 【請求項２】 前記複数の空中接続部材のうち少なくと
   も１つは、空中に配置されて前記外部インターフェース
   コネクタを前記回路基板の一面側に電気的に接続するサ
   ブ回路基板を備え、かつ該サブ回路基板上に前記外部イ
   ンターフェースコネクタに対応する回路が実装されてモ
   ジュール化されていることを特徴とする電子機器の外部
   インターフェース構造。