JPH055282B2 - - Google Patents

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JPH055282B2
JPH055282B2 JP61208471A JP20847186A JPH055282B2 JP H055282 B2 JPH055282 B2 JP H055282B2 JP 61208471 A JP61208471 A JP 61208471A JP 20847186 A JP20847186 A JP 20847186A JP H055282 B2 JPH055282 B2 JP H055282B2
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Hajime Kametani
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Shibaura Mechatronics Corp
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Shibaura Engineering Works Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、鉄道線路のレール上を走行しなが
ら、レール頭部上面の波状摩耗等を連続的に検測
するレールの摩耗検測装置に関するものである。
[従来の技術] 鉄道線路のレール上面(レール頭部の上面)に
は、レール上を走行する車両の車輪との間の摩擦
等により、レール上面の長さ方向に波状に凹凸を
呈する摩耗が発生し、この波状摩耗が進行する
と、車両の通過するごとに、車両、軌道および路
盤に激しい振動や衝撃を与え、乗客の乗り心地を
悪化させるとともに、軌道や路盤の破壊を促進
し、また騒音を発生して、鉄道沿線に騒音公害を
ひき起す等の不都合を生ずる。
そのため、従来より、これらの不都合が起生す
る前に、そのレール上面の摩耗を検測し、必要に
応じてレール頭部削正車等を用いて、前記波状摩
耗や変形層を削正、除去し、レール頭部の輪郭を
修正することが行なわれている。この場合、レー
ル上面に発生した波状摩耗等の検測には相当の精
度、正確さが要求される。
従来、上記のようにレール上面に発生した波状
摩耗を検測する技術としては、例えば特開昭51−
114151号公報に示されているように、レールの車
輪転動面(頭部上面)に沿つてフイーラを移動さ
せ、この転動面の凹凸によるフイーラの運動を加
速度計に伝達して電圧に変換し、この電圧を増
幅、濾波、整流して、この整流された曲線をその
速度に従つて包絡して包絡曲線を求め、これによ
りレールの波状摩耗の連続移動平均値を出し記録
する方式のものがある。
また、特開昭52−75459号公報に示されている
ように、前後に車輪を備えた台枠に、レール踏面
(上面)に対し摺接するスキツドを設け、このス
キツドに電気的手段等による接触型もしくは非接
触型の検出器を取付けておき、台枠を押動してス
キツドをレール踏面に沿つて摺接移動させなが
ら、前記検出器によりレール踏面の凹凸状態を検
出し記録するようにした、レール踏面の測定装置
が存する。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、上記特開昭51−114151号公報に示され
た装置による場合には、レールの転動面に沿つて
フイーラを移動させる車両の前後の車輪が、転動
面の摩耗による凹凸状態や車輪の偏心等によつて
上下方向に変動すると、フイーラも上下方向に変
動し、大きな測定誤差を生ずることになる。
また、上記特開昭52−75459号公報に示された
装置の場合にも、レール踏面の摩耗による凹凸状
態等によつては、レール踏面に摺接するスキツド
の一端が上方へ変動して傾斜し、検出器の測定に
誤差が生じる。
一般に、レール上面の波状摩耗等はできるだけ
早期にこれを検出して除去することが必要である
が、通常は、波状摩耗等の凹凸差(波高)が約
0.3mmになると、これを削正することが行なわれ
ている。しかし凹凸差が約0.3mmの波状摩耗等を
検出するには、検出器の測定誤差は0.1mm以下で
あることが必要と考えられるが、上記の従来の技
術では測定誤差が大きく、定常的に0.1mm以下の
測定誤差の範囲で波状摩耗等を検出することがで
きない。
本発明は、上記に鑑みて、レール上面の摩耗検
測における測定誤差、すなわちレール上面の凹凸
状態等によつて検測台車が上下方向に変動した場
合の測定誤差を極力小さくするために、レール上
面の凹凸を検測する2個の検測器をレールの長さ
方向に一定間隔をおいて配設して、両検測器によ
る検測値の差分を求めるとともに、一定距離走行
するごとに、前記差分を順次加算することによ
り、検測起点を基準とするレール上面の凹凸量
(つまり上下方向の変位量)を求め、これにより
レール上面の摩耗を検測することとし、特にこの
両検測値の差分の加算による摩耗検測方式を好適
に実施できる摩耗検測装置を提供するものであ
る。
[問題点を解決するための手段] 上記の問題点を解決する本発明の摩耗検測装置
は、軌道のレール1上を走行可能な検測台車2に
レール1の長さ方向に一定間隔lをおいて2個の
検測器A,Bを配し、この2個の検測器A,Bに
よりレール上面の凹凸を検測台車側の基準位置か
らの距離によつて検測して双方の検測値の差分を
求めるとともに、前記2個の検測器A,Bがその
間隔分の距離移動するごとに前記差分を順次加算
して、前記距離毎の各点における検測起点を基準
とする上下方向の変位量を順次求め、この変位量
の出力によつてレール上面の摩耗を検測する摩耗
検測装置であり、次の構成を備えている。
前記の検測台車2が前記2個の検測器A,Bの
間隔分の距離移動するごとに、一定量位相のずれ
た2相のパルスX,Yを発生する走行検出器6
と、前記の2相パルスX,Yでそれぞれのサンプ
リング信号m1,m2を発生するワンシヨツト回
路12と、前記2相パルスX,Yによつて検測台
車2の前後進方向を判別する前後進判別器13
と、前記前後進判別器13からの入力信号に応じ
てワンシヨツト回路12が出力するサンプリング
信号を切換えるパルス切換器14とから構成され
るサンプル信号発生部11を備える。
また前記2個の検測器A,Bの出力する各検測
値を入力し、一方の検測値から他方の検測値を減
じて両検測値の差分を演算する差分演算器18
と、差分演算器18から出力される差分を順次加
算するための加算演算器19と、前記の2相パル
スX,Yの一方のサンプリング信号m1を入力す
るごとに加算演算器19から出力される演算値を
順次サンプリングおよびホールドして出力する第
1のサンプリングアンドホールド器20と、他方
のサンプリング信号m2を入力するごとに前記第
1のサンプリングアンドホールド器20が出力す
るホールド値を順次サンプリングおよびホールド
して加算演算器19に出力する第2のサンプリン
グアンドホールド器21とから構成され、前記2
相パルスを発生するごとに、前記第2のサンプリ
ングアンドホールド器21から出力されるホール
ド値18と差分演算器から出力される差分を順次
加算して出力するようにした演算部15を備え、
これにより、走行検出器6からの走行距離パルス
に同期して、レール上面の検測起点を基準とする
上下方向変位量を差分方式で演算して出力するよ
うにしたものである。
[作用] そして上記した本発明の摩耗検測装置によれ
ば、検測台車2が所定の速度でレール1上を走行
して、これに装備した2個の検測器A,Bにより
レール1の上面の摩耗による凹凸が検測される
と、双方の検測値はそれぞれ演算部15における
差分演算部18に入力され、この差分演算器18
において両検測値を差分(A−B)する演算を行
ない加算演算器19に出力する。
一方、検側台車2が検側器A,Bの間隔lに相
当する距離走行移動するごとに、走行検出器6が
一定量位相のずれた2相パルスX,Yを発生し、
この2相パルスX,Yをサンプル信号発生部11
に出力する。
そしてこのサンプル信号発生部11では、前記
2相パルスX,Yがワンシヨツト回路12と前後
進判別器13に入力され、ワンシヨツト回路12
が前記2相パルスX,Yの一定位置、例えばネガ
テエブエツジ(パルス立ち下がり)時にそれぞれ
ワンシヨツトパルスt1,t2を発生させ、同時
に前後進判別器13ではこれに入力される2相パ
ルスX,Yの発生順序によつて走行方向が前後進
のいずれであるかを判別し、その判別結果をパル
ス切換器14に出力する。
パルス切換器14においては、パルス発生順序
による前進か後進かの判別結果の入力信号に応じ
て、パルスXまたはYのワンシヨツトパルスt1
またはt2をサンプリングン信号m1として演算
部15における第1のサンプリングアンドホール
ド器20に出力し、他方のパルスYまたはXのワ
ンシヨツトパルスt2またはt1をサンプリング
信号m2として第2のサンプリングアンドホール
ド器21に出力するように、サンプリング信号を
切換え出力する。
そして上記の演算部15における加算演算器1
9では、差分演算器18から出力される差分Δβ
=A−Bと第2のサンプリングアンドホールド器
21のホールドβn2とを加算し、さらにその後続
の第1のサンプリングアンドホールド器20で
は、サンプリング信号m1がONした時に加算演
算器19からの出力される演算値βをサンプリン
グし、サンプリング信号のOFF時にはその演算
値βをホールドして、このホールド値βn1を走行
検出器6が2相パルスX,Yを発生した地点のレ
ール上面の上下方向変異量βp(p=0、1、2…
…n)として出力する。
また、第2のサンプリングアンドホールド器2
1では、サンプリング信号m2のON時に前記第
1のサンプリングアンドホールド器20のホール
ド値βn1をサンプリングし、サンプリング信号の
OFF時にはホールド値βn1をβn2としホールドし、
このホールド値βn2を前記加算演算器19に出力
する。
従つて、レール上の2点に位置する2個の検測
器A,Bがその間隔分の距離移動して、上記の走
行検出器6が2相パルスX,Yを発生するごと
に、演算部15では第1および第2のサンプリン
グアンドホールド器20,21がサンプリングお
よびホールドを繰り返し、前記第2のサンプリン
グアンドホールド器21から出力されるホールド
n2と、差分演算器18が出力する両検測器A,
Bの差分Δβとを加算演算器19で順次加算し、
すなわちその差分の総和を演算するものであり、
これによつてレール上面における検測器A,Bの
間隔距離ずつ移動した各点における検側起点を基
準とする上下方向の変位量を順次求めることがで
き、これによつてレール上面の摩耗を検出でき
る。
また上記のように、レールの長さ方向に一定間
隔lで配した2個の検測器A,Bによる差分をと
つて、前記間隔距離移動する毎に順次加算するも
のであるから、レール1上を走行する検側台車2
がレール上面の凹凸状態等により上下方向に変動
して検測器A,Bが上下に変位した場合において
も、上下方向変位量の測定誤差はごく小さくな
る。
すなわち、例えば第7図に示すように、前後車
輪3,4の軸間距離Lの中心点Mを中心としてレ
ール長さ方向に一定間隔lを振り分けに2個の検
測器A,Bが配されている場合、レール1の頭部
上面の凹凸状態等により前後車輪3,4がレール
上面に平行な標準位置から上下方向に変動し、こ
れに伴なつて両検測器A,Bも上下に変位してそ
れぞれAL,BLの位置にきたとき、検測器Aの測
定誤差αAおよび検測器Bの測定誤差αBはそれぞ
れかなり大きくなるが、前記のように両検測値の
差分をとるために前記の測定誤差αA、αBも差分
(αA−αB)されることになり、したがつて実際の
測定誤差はごく小さいものとなる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
先ず、第2図は無接触型の検測器を使用した場
合を示しており、レール1の凹凸を検測する無接
触型の検測器A,Bは、検測台車2の前車輪3と
後車輪4の軸間距離Lの中心点を中心として、レ
ール1の長さ方向に振り分けられた一定間隔lを
おいて検測台車2に配設されており、検測台車側
の基準位置からの距離によつてレール上面の凹凸
を検測する。
この無接触型の検測器A,Bとしては、光を利
用した光学式センサ、ギヤツプaの静電容量を検
出する静電容量式センサ、またはセンサヘツドの
コイルを高周波で発振させ、このセンサヘツドの
磁界内に金属物体が入ると電極誘導により近接金
属内に誘導電流が流れることにより、センサヘツ
ドのコイルのインダクタンス損失を検出する磁気
式センサ等を用いることができる。
検測台車2は、前後車輪3,4によつてレール
1上を走行でき、またレール頭部削正車等の作業
車(図示せず)と設定、収納用油圧シリンダー5
を介して連決され、この油圧シリンダー5によ
り、作業時にはレール1上に降されて作業状態に
設定され、前記作業車とともにレール1上を走行
し、回送時にはレール1より引き上げられて車両
限界内に収納される。
また第3図は、レール接触型の検測器A,Bを
上記と同様の検測台車2に装備した例を示してお
り、2個の接触型の検測器A,Bは第2図と同じ
く検測台車2のレール長さ方向の中心振り分で間
隔lをおいて配されている。この検測器A,B
は、レール1との接触シユー8がバネ9でレール
1に押し付けられており、レール1の上面の凹凸
を接触シユー8を介してスライドシヤフト10の
上下変化量としてとられ、このスライドシヤフト
10の上下変化量を電圧、または電流に変換する
ようになつており、ポテンシヨメータ、差動トラ
ンス等が用いられている。
また上記の検測台車2の後車輪4の車軸端には
検測台車2が一定の距離だけ走行するごとに一定
量位相のずれた2相の走行パルスX,Yを発生す
るパルス発生器よりなる走行検出器6が設けられ
ている。
そして、第1図に示すように、サンプル信号発
生部11は、前記走行検出器6から出力される2
相パルスX,Yでそれぞれのサンプリング信号m
1,m2としてのワンシヨツトパルスを発生する
ワンシヨツト回路12と、このワンシヨツト回路
12と並列に設けられかつ前記2相パルスX,Y
によつて検測台車2の前後進方向を走行検出器6
より入力する前記2相パルスX,Yの順序によつ
て判別する前後進判別器13と、前記前後進判別
器13からの入力信号に応じてワンシヨツト回路
12が出力するサンプリング信号m1,m2を切
換えるパルス切換器14とから構成されている。
また演算部15は、前記2個の検測器A,Bの
出力する各検測値を、それぞれリニアライザ16
a,16bにより直線性を補正し、ローパスフイ
ルタ17a,17bにより所定周波数以上のノイ
ズ等の外乱を除去して入力して、その両検測値の
差分を演算する差分演算器18と、前記差分演算
器18の出力する差分を順次加算するための加算
演算器19と、前記の2相パルスX,Yの一方の
サンプリング信号m1のONによつて加算演算器
19が出力する演算値をサンプリングして、サン
プリング信号OFF時にホールドしかつそのホー
ルド値を出力する第1のサンプリングアンドホー
ルド器20と、他方のサンプリング信号m2の
ONによつて前記第1のサンプリングアンドホー
ルド器20のホールド値をサンプリングし、サン
プリング信号のOFF時にホールドして、前記の
加算演算器19にそのホールド値を出力する第2
のサンプリングアンドホールド器21とから構成
されており、前記2相パルスを発生するごとに、
前記第2のサンプリングアンドホールド器21か
ら出力されるホールド値と差分演算器18から出
力される差分を順次加算して出力するようになつ
ている。
そして、前記第1のサンプルアンドホールド器
20の出力は、フイルタ回路22を介して記録器
(図示せず)に送られ記録される。フイルタ回路
22は、ある設定された通過帯域のバンドパスフ
イルタ23と、ある設定されたカツトオフ周波数
のローパスフイルタ24とからなり、レール1の
上面の波状摩耗は、その短波長成分をバンドパス
フイルタ23により、その長波長成分はローパス
フイルタ24によりそれぞれ濾波され記録され
る。
これらのサンプル信号発生部11および演算部
15は検測台車2や作業車に装備され、検測器お
よび走行検出器に接続構成される。
次にレールの摩耗検測の方法について説明す
る。第5図に示すように、レール1の上面の2点
の位置する2個の検測器A,Bが、P0点を起点
としてその間隔lに相当する距離ずつ矢印方向に
移動すると、その各点P1,P2,P3……Poにおい
て演算指令ためのパルスを発生するようになつて
いる。従つて、前記各点における検測器Aの検測
値をA1,A2,A3,……Aoとし、また検測器Bの
検測値をB0,B1,B2,……Bo-1,Boとし、さら
に前記間隔lのピツチごとの各点P1,P2,P3
……Poでのレール1の上面の捲縮起点P0を基準
とする上下方向変位量をそれぞれβ0,β1,β2,…
…βo-1,βoとすると、走行パルスP1を発生したと
きのP1点の変位量β0は、P1点での位置にある検
測器Aの出力A1とP0点の位置にある検測器Bの
出力B0の差分として求められる。すなわち β0=A1−B0 またP2点の検測起点P0に対する変位量β1は同様
に β1=β0+(A2−B1) 同様にP3の点の変位量β2はβ2=β1+(A3−B2
) … … … … Po点の変位量βo-1はβo-1=βo-2+(Ao−Bo-1
) となり、この式を加算して整理すると、 βpop=0 〔Ap+1−Bp〕 (p=0、1、2、3、……n) ここで、Δβp=Ap+1−Bpとすると、 βpop=0 〔βp〕 (p=0、1、2、3、……n) となる。
この関係式は、2個の検測器A,Bにより検測
されたレール1の上面における2点の検測値の差
分Δβpを求め、2個の検測器A,Bがその間隔分
の距離移動するごとに、その各点における差分
Δβp(p=0、1、2、3、……n)を順次加算
すれば、レール1の上面の前記距離ごとの各点の
検測起点を基準とする上下方向変位量β0,β1
β2,…βoを求めることができることを示してい
る。
そして上記した本発明の摩耗検測装置におい
て、検測台車2が所定の速度でレール1上を走行
し、検測器A,Bによりレール1の上面の摩耗に
よる凹凸が検測されると、その検測値はそれぞれ
リニアライザ16a,16bおよびローパスフイ
ルタ17a,17bを介して差分演算器18に入
力され、差分演算器18では双方の検測値の差分
演算を行ない、その差分Δβp=Ap+1−Bp(p=0、
1、2、3、……n)を加算演算器19に入力さ
せる。
一方、検測台車2が検測器A,Bの間隔lに相
当する距離走行移動するごとに走行検出器6が位
相のずれた2相パルスX,Yを発生し、この2相
パルスをサンプル信号発生部11に出力する。
このサンプル信号発生部11では、前記2相パ
ルスX,Yがワンシヨツト回路12と前後進判別
器13に入力され、ワンシヨツト回路12が第6
図のように前記2相パルスX,Yのネガテエブエ
ツジ(パルス立ち下がり)時にそれぞれワンシヨ
ツトパルスt1,t2を発生させ、同時に前後進
判別器13ではこれに入力される2相パルスX,
Yの順序によつて走行方向が前後進のいずれであ
るかを判別し、例えばX−Y順を前進とすると、
Y−X順を後進と判別し、その判別結果をパルス
切換器14に出力する。
すなわちパルス切換器14において、前記の判
別結果の入力信号によつて、仮に前記X−Y順を
前進としてその前進信号が入力されたとき、第6
図のように、先に発生したパルスXのワンシヨツ
トパルスt1をサンプリング信号m1として演算
部15における第1のサンプリングアンドホール
ド器20に出力し、他方パルスYのワンシヨツト
パルスt2をサンプリング信号m2として第2の
サンプリングアンドホールド器21に出力し、ま
た後進信号を入力したときは、パルスYのワンシ
ヨツトパルスt2がサンプリング信号m1、パル
スXのワンシヨツトパルスt1がサンプリング信
号m2となるように切換えて出力する。
そして上記の演算部15における加算演算器1
9では、前記差分演算器18から出力される差分
Δβと第2のサンプリングアンドホールド器21
のホールド値βn2とを加算し、さらに前記加算演
算器19の後続の第1のサンプリングアンドホー
ルド器20では、サンプリング信号m1がONし
た時に加算演算器19から出力される演算値βを
サンプリングし、サンプリング信号OFF時には
その演算値をホールドして、このホールド値βn1
を走行検出器6が2相パルスX,Yを発生した地
点のレール上面の上下方向変位量Bp(p=0、
1、2、……n)として出力する。
また第2のサンプリングアンドホールド器21
ではサンプリング信号m2のON時に前記第1の
サンプリングアンドホールド器20のホールド値
βn1をサンプリングし、サンプリング信号OFF時
にはβn1をβn2としてホールドし、このホールド値
βn2を前記加算演算器19に出力する。
従つて、レール1上の2点に位置する2個の検
測器A,Bがその間隔分ずつ移動して、上記の走
行検出器6が2相パルスX,Yを発生するごと
に、演算部15では第1および第2のサンプリン
グアンドホールド器20,21がサンプリングお
よびホールドを繰り返し、前記第2のサンプリン
グアンドホールド器21から出力されるホールド
値βn2と、差分演算器18が出力する両検測器A,
Bの差分Δβとを加算演算器19で順次加算し、
すなわちその差分の総和を演算するものであり、
レール上面における検測器A,Bの間隔距離毎の
各点P0,P1,P2……Poの検測起点を基準とする
上下方向の変位量β0,β1,β2……βoを順次出力す
ることができる。
こうして出力された変位量は、通常フイルタ回
路22により設定された波長成分に濾波され記録
器に送られ記録される。これによつてレール上面
の摩耗を検出できる。
[発明の効果] 上記したように、本発明によれば、レール上面
の凹凸を検測する2個の検測器をレールの長さ方
向に一定間隔をおいて配設して、両検測器による
検測値の差分を求め、一定距離走行するごとに前
記差分を順次加算することにより、レール上面の
検測起点を基準とする上下方向変位量を順次求め
て出力することにより、レール上面の凹凸状態お
よび摩耗を検測することが容易に可能になり、し
かもレール上面の凹凸状態等によつて検測台車が
上下方向に変動した場合、検測器各々の測定誤差
は大きくても、前記のように測定値の差分をとる
ために実際の測定誤差は従来のものに比して非常
に小さくなる。
それゆえ、レール上面の波状摩耗等をその凹凸
状態に応じてその深さや波長を正確に検測記録す
ることができ、以つてレール頭部削正車による波
状摩耗等の削正を、摩耗状況に応じ適切に行なう
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置のブロツク図、第2図およ
び第3図はそれぞれ本発明装置の検測部分の側面
図、第4図はレール検測状態の説明図、第5図は
同上の拡大説明図、第6図は走行パルスとサンプ
リング信号の関連を示す説明図、第7図は測定誤
差についての説明図である。 A,B……検測器、1……レール、2……検測
台車、3……前車輪、4……後車輪、6……走行
検出器、11……サンプル信号発生部、12……
ワンシヨツト回路、13……前後進判別器、14
……パルス切換器、15……演算部、18……差
分演算器、19……加算演算器、20……第1の
サンプリングアンドホールド器、21……第2の
サンプリングアンドホールド器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 軌道のレール上を走行可能な検測台車にレー
    ルの長さ方向に一定間隔をおいて2個の検測器を
    配し、この2個の検測器によりレール上面の凹凸
    を検測台車側の基準位置からの距離によつて検測
    して、双方の検測値の差分を求めるとともに、両
    検測器がその間隔分の距離移動する毎に、前記両
    検測値の差分を順次加算して、前記距離毎の各点
    における検測起点を基準とする上下方向の変位量
    を順次求め、この変位量の出力によつてレール上
    面の摩耗を検測する摩耗検測装置であつて、 前記検測台車が前記2個の検測器の間隔分の距
    離移動する毎に、一定量位相のずれた2相パルス
    を発生する走行検出器と、 前記2相パルスでそれぞれのサンプリング信号
    を発生するワンシヨツト回路と、前記2相パルス
    によつて検測台車の前後進方向を判別する前後進
    判別器と、前記前後進判別器からの入力信号に応
    じてワンシヨツト回路が出力するサンプリング信
    号を切換えるパルス切換器とから構成されるサン
    プル信号発生部と、 前記2個の検測器の出力する各検測値を入力
    し、一方の検測値から他方の検測値を減じて両検
    測値の差分を演算する差分演算器と、この差分演
    算器から出力される差分を順次加算するための加
    算演算器と、前記の2相パルスの一方のサンプリ
    ング信号を入力するごとに加算演算器から出力さ
    れる演算値をサンプリングおよびホールドして出
    力する第1のサンプリングアンドホールド器と、
    他方のサンプリング信号を入力するごとに前記第
    1のサンプリングアンドホールド器のホールド値
    をサンプリングおよびホールドして前記加算演算
    器に出力する第2のサンプリングアンドホールド
    器とから構成され、前記2相パルスを発生する毎
    に、前記第2のサンプリングアンドホールド器か
    ら出力されるホールド値と差分演算器から出力さ
    れる差分を順次加算して出力するようにした演算
    部と、 を備え、走行検出器からの走行距離パルスに同期
    して、レール上面の検測起点を基準とする上下方
    向変位量を差分加算方式で演算して順次出力する
    ことを特徴とするレールの摩耗検測装置。
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JPS6112010B2 (ja) * 1983-04-11 1986-04-05 Mitsubishi Seiko Kk

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