JPH0552748U - 示差屈折計 - Google Patents

示差屈折計

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JPH0552748U
JPH0552748U JP10980991U JP10980991U JPH0552748U JP H0552748 U JPH0552748 U JP H0552748U JP 10980991 U JP10980991 U JP 10980991U JP 10980991 U JP10980991 U JP 10980991U JP H0552748 U JPH0552748 U JP H0552748U
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JP10980991U
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Inventor
光夫 北岡
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出セル外での検出光のロスをなくす。 【構成】 光路が検出セル10から出るところの検出セ
ル10の一方の壁面21に、検出光20を反射する反射
膜21を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、液体クロマトグラフ装置等に用いられる示差屈折計に関する。
【0002】
【従来の技術】
示差屈折計の測定原理を図3により説明する。示差屈折計の検出セル10は、 直方体の透明の容器を、その対角線方向に設けた透明の隔壁11により試料セル Sと参照セルRとに分けたものである。試料セルSには液体クロマトグラフの分 離カラムを通過してきた試料(試料液)を入れ、参照セルRには液体クロマトグ ラフの移動相(参照液)を入れる。光源14からの光20は紙面に垂直な方向に 細長いスリット15を通過した後、両セルS、Rを通過するが、その際、参照液 と隔壁11との境界、及び隔壁11と試料液との境界で屈折を生じる。ここで、 参照液と試料液の屈折率が同じである場合には、両境界面における屈折角は等し く、向きが丁度逆方向となるため、検出光は隔壁11を通過する前後で平行とな る。しかし、参照液と試料液の屈折率が異なる場合、隔壁11を通過する前後で 検出光20は全体として屈折する。
【0003】 従来の示差屈折計では、検出光20は一旦検出セル10を出て、反対側に設け られた反射鏡16により反射されて再び検出セル10に入り、隔壁11で屈折す る。こうして2度の屈折を受けた検出光20は示差光検出器17に入る。なお、 検出セル10の前面に設けられた光学系18は、スリット15の像を示差光検出 器17の検出面に結像する。示差光検出器17は、検出セル10の両セルS、R 内の液体の屈折率が同じである場合に検出光20が丁度中央に入射するように設 定されているため、両液体の屈折率が異なる場合、検出光20がその差に応じて 2度の屈折を受けるため、入射位置がずれる。示差光検出器17はこの位置ずれ を検出し、ずれ量に応じた信号を測定装置或いは記録計等(図示せず)に送る。 なお、実際には、光源14及びスリット15と示差光検出器17は図3の紙面垂 直方向(すなわち、検出セル10の長手方向)に並ぶように配置されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記の通り、従来の示差屈折計では検出光20は一旦検出セル10を出て、反 射鏡16により反射され、再び検出セル10に戻る。上述の通り、試料液と参照 液の屈折率が異なる場合には検出光20が最初に隔壁11を通過した時点で光路 が曲がっているため、検出セル10から反射鏡16までの距離が長いと検出光2 0が検出セル10を出てから再び検出セル10に戻るまでの間の振れが大きくな り、復路側の検出光20の一部が検出セル10に入らないということが生じる。 これは、示差光検出器17により検出される光量が少なくなることにつながり、 測定感度を下げる(S/N比が低下する)ことになる。
【0005】 本考案はこの課題を解決するために成されたものであり、その目的とするとこ ろは、検出セル外での検出光のロスをなくし、感度の高い測定を行なうことので きる示差屈折計を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために成された本考案では、検出光に対して透明な検出セ ルを光路に対して斜めに配置した透明平面板により2室に分け、一方に測定対象 試料を、他方に参照試料を入れ、検出光を上記光路に沿って往復させる際の検出 光の振れを測定することにより測定対象試料と参照試料との屈折率の差を測定す る示差屈折計において、上記光路が検出セルから出るところの一方の検出セルの 壁面に反射膜を形成した。
【0007】
【作用】
往路で隔壁を通過し、光路が曲がった検出光は、検出セルを出ることなく、そ の壁面に形成された反射膜で反射されて復路に入る。このため、検出セル外での 検出光のロスが無くなる。
【0008】
【実施例】 本考案の一実施例である示差屈折計の検出セルの構造を図1に示す。検出セル 10は石英等の透明物質により作製された直方体の箱であり、内部は、対角線方 向に設けられた透明の隔壁11により試料セルSと参照セルRとに2分割されて いる。なお、図1(b)に示されている19a、19bは上下の蓋である。各セ ルS、Rには試料液及び参照液を各セルS、Rに導入するための導入口12、1 3が設けられており、例えば図1(b)に示すように、参照セルR側では参照液 は下側の導入口13bから参照セルRに入り、上側の導入口13aから出る。
【0009】 本実施例の示差屈折計の検出セル10において特徴的であることは、検出セル 10の外壁の一面21にAl等の金属による反射膜22を形成していることであ る。この反射膜22は後述するように示差屈折測定の際に用いる検出光に対して 反射率の高いものを使用するが、検出光として通常の可視光を使用する場合には 、Alの他に、Au、Ag等を用いることができる。なお、検出セル10の取扱 いの便のために、反射膜22の外側は酸化膜或いは樹脂等による保護膜23で覆 っておくことが望ましい。
【0010】 この検出セル10を用いて示差屈折測定を行なう場合の作用を図2により説明 する。図3の場合と同様、光源14からの光20はスリット15を通過した後検 出セル10に入り、参照セルR及び試料セルSの境界の隔壁11部分で両セル内 の液体の屈折率の差に応じた屈折を受ける。本実施例では、このようにして往路 で屈折を受けた検出光20は検出セル10の外に出ることなく、検出セル10の 外壁21に設けられた反射膜22により反射されて直ちに復路に入る。そして隔 壁11において再び屈折を受け、示差光検出器17に入る。このように、本実施 例の示差屈折計では往路の検出光20はすべて復路に戻るため、検出光20のロ スがなくなり、S/N比の高い、高感度の測定を行なうことができる。また、検 出セル10以外に反射鏡を設ける必要がないため、示差屈折計の装置全体をコン パクトにすることができる。これは、装置全体の温度調節の際の安定時間を短縮 させ、内部の温度分布のバラツキを減少させるため、測定時間の短縮及び測定精 度の向上につながる。
【0011】 なお、上記実施例では反射膜22を検出セル10の壁21の外側に設けたが、 内側に設けてもよい。
【0012】
【考案の効果】
本考案に係る示差屈折計では、往路で隔壁を通過した検出光が検出セルを出る ことがないため、検出光の振れによる検出セル外での検出光のロスが無くなる。 これにより、感度の高い示差屈折測定を行なうことができ、液体クロマトグラフ の測定感度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例である示差屈折計の検出セ
ルの平面図(a)及び側面図(b)。
【図2】 実施例の示差屈折計の作用を示す平面図。
【図3】 従来の示差屈折計の作用を示す平面図。
【符号の説明】
10…検出セル 11…透明隔
壁 S…試料セル R…参照セル 16…反射鏡 20…検出セ
ルの外壁 21…反射膜 22…保護膜

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出光に対して透明な検出セルを光路に
    対して斜めに配置した透明平面板により2室に分け、一
    方に測定対象試料を、他方に参照試料を入れ、検出光を
    上記光路に沿って往復させる際の検出光の振れを測定す
    ることにより測定対象試料と参照試料との屈折率の差を
    測定する示差屈折計において、上記光路が検出セルから
    出るところの検出セルの一方の壁面に反射膜を形成した
    ことを特徴とする示差屈折計。
JP10980991U 1991-12-11 1991-12-11 示差屈折計 Pending JPH0552748U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006343326A (ja) * 2005-05-13 2006-12-21 Showa Denko Kk 示差屈折率測定用具
JP2011112530A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Tosoh Corp シール材およびそれを備えたフローセル
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