JPH0552532U - 熱交換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 燃焼用空気供給ダクト３と、燃焼排ガスダク
ト４との間で熱交換を行う熱交換器５の上方に繊維強化
プラスチック製の煙突７を配置するとともに、熱交換器
５からの排ガス出口部５ａと煙突７下部とを接続した熱
交換装置である。 【効果】 煙突をボイラー本体から離れた場所に立設す
る場合に比べて、煙突の設置スペースを確保する必要が
なくなるとともに、煙突は熱交換器の上方に設けられて
いるため煙突自体の長さも短くでき、さらに熱交換器か
ら煙突までのダクトもなくすことができ、したがって装
置としてのコストの低減化を図ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えばボイラー設備に設けられる熱交換装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

通常、一般の産業用および火力発電用ボイラー設備においては、その燃焼排ガ スは熱交換器（空気予熱器）を経た後、煙突に導かれ、そして大気に放出されて いた。

【０００３】 ところで、従来、これらのボイラー設備に設けられる煙突は、ボイラー本体か ら離れた位置に設置されていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来のボイラー設備の構成によると、煙突がボイラー本体とは離れた場所 に設置されているため、煙突を立設するためのスペースが必要となり、例えば大 都市部に設置する場合には、土地の取得が困難になるとともに、たとえ取得した としても、非常に高価なものになり、さらにボイラー本体から煙突まで排ガスを 導くためのダクトも必要になるという問題もあった。

【０００５】 そこで、本考案は上記問題を解消し得る熱交換装置を提供することを目的とす る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案の熱交換装置は、燃焼用空気供給ダクトと、 燃焼排ガスダクトとの間で熱交換を行う熱交換器の上方に繊維強化プラスチック 製の煙突を配置するとともに、上記熱交換器からの排ガス出口部と煙突下部とを 接続したものである。

【０００７】

【作用】

上記の構成によると、煙突を繊維強化プラスチックにより構成してその重量の 軽減化を図るとともに、この軽量化された煙突を熱交換器の上方に配置したので 、煙突の設置スペースを確保する必要がなくなるとともに、煙突は熱交換器の上 方に設けられているため煙突自体の長さも短くでき、さらに熱交換器から煙突ま でのダクトもなくすことができる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図１および図２に基づき説明する。 図１において、１は例えば一般産業用のボイラー設備である。

【０００９】 このボイラー設備１は、ボイラー本体２と、このボイラー本体２に燃焼用空気 を供給する燃焼用空気供給ダクト３と、上記ボイラー本体２から排出される燃焼 排ガスを外部に導く燃焼排ガスダクト４と、この燃焼用空気供給ダクト３の途中 および上記燃焼排ガスダクト４の端部に設けられた熱交換器（例えば空気予熱器 ）５と、この熱交換器５の上方に配置されるとともにその排ガス出口部５ａに伸 縮継手６を介して接続されたＦＲＰ（繊維強化プラスチック）製の煙突７とから 構成されている。なお、熱交換器５と煙突７とにより熱交換装置が構成されてい る。

【００１０】 また、図２に示すように、上記ボイラー本体２は、ボイラー架構１１により吊 持され、煙突７はこのボイラー架構１１から延設して設けられた煙突架構１２に 支持されている。

【００１１】 上記構成において、ボイラー本体２から排出された燃焼排ガスは、熱交換器５ でその熱を燃焼用空気に与えた後、煙突７から大気に放出される。なお、煙突７ の熱膨張による伸縮は、伸縮継手６により吸収される。

【００１２】 このように、煙突７をＦＲＰにより構成してその重量の軽減化を図り、この軽 量化された煙突７を熱交換器５の上方に配置したので、従来のように、煙突７を ボイラー本体２から離れた場所に立設する場合に比べて、煙突７の設置スペース を特別に確保する必要がなくなるとともに、煙突７は熱交換器５の上方に設けら れているため煙突７自体の長さも短くでき、さらに熱交換器５から煙突７までの ダクトも不要となるので、ボイラー設備自体のコストダウンを図ることができる 。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように本考案の構成によると、煙突を繊維強化プラスチック製にしてそ の重量の軽減化を図るとともに、この軽量化された煙突を熱交換器の上方に配置 したので、例えば従来のボイラー設備におけるように、煙突をボイラー本体から 離れた場所に立設する場合に比べて、煙突の設置スペースを確保する必要がなく なるとともに、煙突は熱交換器の上方に設けられているため煙突自体の長さも短 くでき、さらに熱交換器から煙突までのダクトもなくすことができ、したがって 装置としてのコストの低減化を図ることができ、ひいてはこの熱交換装置を必要 とする設備全体のコストダウンを図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例におけるボイラー設備の概略
全体構成を示す図面である。

【図２】同実施例におけるボイラー設備の具体的全体構
成を示す側面図である。

【符号の説明】

１ ボイラー設備 ２ ボイラー本体 ３ 燃焼用空気供給ダクト ４ 燃焼排ガスダクト ５ 熱交換器 ５ａ 排ガス出口部 ７ 煙突

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 阪本 英義 大阪府大阪市此花区西九条５丁目３番28号 日立造船株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】燃焼用空気供給ダクトと、燃焼排ガスダク
   トとの間で熱交換を行う熱交換器の上方に繊維強化プラ
   スチック製の煙突を配置するとともに、上記熱交換器か
   らの排ガス出口部と煙突下部とを接続したことを特徴と
   する熱交換装置。