JPH0552449U - ボールバルブ - Google Patents
ボールバルブInfo
- Publication number
- JPH0552449U JPH0552449U JP11167491U JP11167491U JPH0552449U JP H0552449 U JPH0552449 U JP H0552449U JP 11167491 U JP11167491 U JP 11167491U JP 11167491 U JP11167491 U JP 11167491U JP H0552449 U JPH0552449 U JP H0552449U
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- JP
- Japan
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- valve body
- valve
- flow rate
- hole
- ball valve
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】比例制御が可能なボールバルブを提供する。
【構成】回転軸に直交する貫通孔が穿設された球状の弁
体により流路の開閉を行うボールバルブであって、弁体
4の貫通孔4Aを、その回転方向に幅広のほぼ長方形状
の断面形状にする。 【効果】流量が弁体4の回転角度にほぼ正比例するの
で、制御モータ等と組み合わせることにより、精度の高
い流量制御が可能になる。
体により流路の開閉を行うボールバルブであって、弁体
4の貫通孔4Aを、その回転方向に幅広のほぼ長方形状
の断面形状にする。 【効果】流量が弁体4の回転角度にほぼ正比例するの
で、制御モータ等と組み合わせることにより、精度の高
い流量制御が可能になる。
Description
【0001】
この考案は、バルブ操作移動量に応じて流量がほぼ直線的に変化する比例制御 機能を備えたボールバルブに関する。
【0002】
従来、各種配管系において、流体の流れの開閉あるいは流量調整を目的として 使用されるバルブには、ニードルバルブ、ボールバルブ、バタフライバルブなど があり、最近ではこれに各種制御モータを組み合わせて弁の開閉操作を電気的に 行う電動バルブも広く利用されている。
【0003】 これらバルブの中で、例えば実開平1−65987号公報に示すようなボール 型のバルブは、バルブ部分の構造が簡単で操作性と経済性に優れるという利点が あるが、開弁操作の前半において流量が急激に増大する特性があって流量制御の 精度が良くないため、一般には流量特性の重視されない使用条件もしくは単に流 通と遮断だけを行う用途に適用されている。そして、高精度な流量制御が必要と される場合には、実開昭62−93479号公報、実開昭62−107174号 公報、実公平3−51573公報、実公平3−51574公報等に示すようなニ ードル型の電動バルブが使用されている。
【0004】
しかしながら、ニードル型のバルブは、ニードルの先端部分が筒状の弁座内を 軸芯方向に進退することにより流量制御を行う構造であるから、ボールバルブや バタフライバルブに比べて全閉点及び全開点の位置が明確ではなく、ニードルが 弁座に対して全閉点以上に入りすぎる危険性がある。このため、特にニードルの 進退をモータで行う場合には、上記従来例に示されるように弁軸停止用の複雑な ストッパ機構を内部に設ける必要があり、かなり高価なものになっていた。
【0005】 そこで、本考案者らは、複雑なストッパ機構が不要でコスト的に有利なボール バルブに着目し、比例制御機能をボールバルブに付加することについて鋭意検討 を重ねた結果、本考案に想到したのである。即ち、この考案では、経済性と操作 性を低下することなく弁体の回転角度に対する流量の比例特性を大幅に向上させ たボールバルブの提供をその目的とする。
【0006】
上記目的を達成するため、この考案では、回転軸に直交する貫通孔が穿設され た球状の弁体により流路の開閉を行うボールバルブにおいて、前記弁体の貫通孔 を、弁体の回転方向に幅広のほぼ長方形状の断面形状に形成したことを特徴とし ている。
【0007】
この考案によるボールバルブでは、弁体の貫通孔の断面形状がその回転方向に 幅広の、ほぼ長方形状に形成されている。このため、バルブの開放状態にあって は、バルブ本体の流体通路に対して開口する弁体の貫通孔の形状は、弁体の回転 軸に平行な二辺の長さが常に一定で、それに直角な二辺の長さが弁体の回転角度 に応じて連続的に変化する矩形状を呈するから、開口部分の面積と弁体の回転角 度とはほぼ一次比例の関係にある。したがって、弁体の回転角度に流量はほぼ正 比例するので、精密な流量制御が可能になる。この場合、弁体の貫通孔の形状の みを変更すればよいから、通常のボールバルブの経済性と操作性はそのまま維持 される。
【0008】
次に、本考案のボールバルブを図面に基づいて詳細に説明するが、もちろん実 施例に限定されるものではなく、本考案の技術思想内での変更実施は可能である 。
【0009】 図1はこの考案によるボールバルブの一実施例を示す部分縦断面図で、図2は 図1における弁体の貫通孔の形状を示す縦断面図である。図1において、バルブ 本体1は、それぞれ流体通路2A,3Aを有するバルブ主本体2とバルブ副本体 3からなり、バルブ主本体2の流体通路2A内の大径部2Bには、図2に示す断 面形状の貫通孔4Aが形成された球状の弁体4と、一方の面が球面状に形成され たポリテトラフルオロエチレンからなる環状のボールシート5とが、流体通路2 Aの軸芯と同一に設けられている。そして、このバルブ主本体2の他端側から、 前記ボールシート5と対になるボールシート6を端面の段部3Bに装着したバル ブ副本体3が圧入され、これにより弁体4はボールシート5とボールシート6に 対して摺動自在で且つ気密状態に接触保持されている。また、弁体4には、その 上部に形成された溝4Bにステム7の先端部分が掛合し、このステム7の他端側 は、アクチュエータ8によって回転駆動される駆動軸に連結された構成になって いる。
【0010】 次に、上記実施例の動作について説明する。本実施例のボールバルブでは、弁 体4の貫通孔4Aがその回転方向に細長いほぼ長方形状に形成されているので、 閉止状態にあるボールバルブの弁体4を回転させて流路を開くと、弁体4の貫通 孔4Aは、まず初めに弁体4の回転軸に平行な二辺が残りの二辺よりも長い略長 方形状の開口部として流体通路2A,3A内に顕れ、さらに弁体4を回転させる とほぼ正方形に開口し、それを過ぎると弁体4の回転軸に対して直角の二辺のほ うが長い略長方形状の開口部として顕れる。この場合、図2に示す長方形状貫通 孔4Aの二つの短辺4C,4Cは弁体4の回転軸に平行であるから、バルブ本体 1の流体通路2A,3A内に開口部として顕れるときの長さは、弁体4の回転角 度に関係なく常に一定である。それに対して、貫通孔4Aの長辺4D,4Dの長 さは、弁体4の回転方向に平行であるので、弁体4の回転角度に比例して変化す る。即ち、開放途中において、弁体4の矩形状開口部の面積は、短辺4Cが一定 で長辺4Dの長さのみが弁体4の回転角度に応じて変化するから、流量は弁体4 の回転角度にほぼ正比例することになる。
【0011】 図3は、この考案によるボールバルブと、弁体の貫通孔が円形である従来のボ ールバルブについて、弁体の回転角度と流量との関係を示す流量特性図である。 この図から明らかなように、従来例のボールバルブは、開放状態の前半において 流量が急激に増大するのに対して、貫通孔の形状を略長方形状にした本考案のボ ールバルブでは、開放初期と全開(最大)流量付近でわずかに直線から外れるも のの、弁体の回転角度と流量とがほぼ正比例した関係にあることから、アクチュ エータ8との組み合わせにより、精密な流量自動制御を容易に行うことができる 。
【0012】 上記実施例では、ボールシート5,6として通常のボールバルブに使用する円 形の貫通孔が形成されたものを使用したが、少なくとも弁体4の貫通孔4Aの短 辺4Cに重なる部分を弁体の回転軸に平行な直線に形成したバルブシートを使用 すれば、バルブを開いたときの流体通路2A,3A内に顕れる貫通孔の開口部の 形状は完全な矩形となるので、弁体4の回転角度に対する流量の関係はより直線 に近くなり、極めてリニアな比例流量特性を得ることができる。また、貫通孔4 Aにおいて、長辺4Dの長さを弁体4の直径に近づけるほど弁体4の有効回転角 度は大きくなり、より精度り高い流量制御が可能になる。
【0013】 なお、弁体4の貫通孔4Aは、使用条件によっては図に示すような完全な長方 形にする必要はなく、例えば長辺4Dに対して短辺4Cの長さが著しく小さい場 合には、短辺部分を曲線にしてもよい。また、実施例では電動バルブに適用した 場合について説明したが、アクチュエータを設けずに手動にすることももちろん 可能である。
【0014】
以上説明したように、この考案によるボールバルブでは、弁体の貫通孔の断面 形状を円形からほぼ長方形に変更することにより、ボールバルブの利点である操 作性と経済性を低下することなく比例制御機能を付加することが可能になり、し かもその比例流量特性の直線性が高いから、高精度な流量制御ができるという実 用上優れた効果が得られる。
【図1】本考案によるボールバルブの一実施例を示す部
分縦断面図である。
分縦断面図である。
【図2】図1に示すボールバルブにおいて使用する弁体
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図3】本考案によるボールバルブ及び従来のボールバ
ルブについて、弁体の回転角度と流量との関係を示す流
量特性図である。
ルブについて、弁体の回転角度と流量との関係を示す流
量特性図である。
1 バルブ本体 2 バルブ主本体 3 バルブ副本体 4 弁体 4A 貫通孔 5,6 ボールシート 7 ステム 8 アクチュエータ
Claims (1)
- 【請求項1】回転軸に直交する貫通孔が穿設された球状
の弁体により流路の開閉を行うボールバルブにおいて、
前記弁体の貫通孔をその回転方向に幅広のほぼ長方形状
の断面形状に形成したことを特徴とするボールバルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11167491U JPH0552449U (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | ボールバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11167491U JPH0552449U (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | ボールバルブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0552449U true JPH0552449U (ja) | 1993-07-13 |
Family
ID=14567317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11167491U Pending JPH0552449U (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | ボールバルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0552449U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016056852A (ja) * | 2014-09-08 | 2016-04-21 | 株式会社デンソー | バルブ装置 |
JP2021081005A (ja) * | 2019-11-20 | 2021-05-27 | 株式会社前川製作所 | 膨張弁 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0236667B2 (ja) * | 1981-06-22 | 1990-08-20 | Nippon Electric Co |
-
1991
- 1991-12-20 JP JP11167491U patent/JPH0552449U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0236667B2 (ja) * | 1981-06-22 | 1990-08-20 | Nippon Electric Co |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016056852A (ja) * | 2014-09-08 | 2016-04-21 | 株式会社デンソー | バルブ装置 |
JP2021081005A (ja) * | 2019-11-20 | 2021-05-27 | 株式会社前川製作所 | 膨張弁 |
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