JPH0552400U - 縦型エンジンの防振装置 - Google Patents

縦型エンジンの防振装置

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JPH0552400U
JPH0552400U JP10357191U JP10357191U JPH0552400U JP H0552400 U JPH0552400 U JP H0552400U JP 10357191 U JP10357191 U JP 10357191U JP 10357191 U JP10357191 U JP 10357191U JP H0552400 U JPH0552400 U JP H0552400U
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JP
Japan
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flywheel
ring gear
crankshaft
engine
pinion
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Pending
Application number
JP10357191U
Other languages
English (en)
Inventor
和男 大山
Original Assignee
本田技研工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンのフライホイルを利用して、クラン
ク軸の振動を吸収するダイナミックダンパを設ける。 【構成】 クランク軸17に取付けられ、リングギヤ3
0を有するフライホイル34の側面とマグネト36を設
ける円筒部35の外面の、いずれか一方又は両方に、重
錘40、44と振動減衰体41、45からなるダイナミ
ックダンパ42、46を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、船外機などに用いる縦型エンジンであって、クランク軸の上部にフ ライホイルを有する形式のエンジンにおける防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のエンジンの防振装置の一つに特開昭59−43978号に開示された ものがある。これは、フライホイルをカップ状に形成してマグネトのケースを兼 ねさせ、クランク軸に固定したボスと該フライホイルとの間、又はボスに固定し たフライホイルとその外周の始動用のリングギヤとの間に、ゴム又はプラスチッ クの振動減衰体を介設したものであり、リングギヤ又はフライホイル側で生じる 振動をクランク軸側に伝達しないようにしたものである。
【0003】 しかし、この従来装置においては、始動モータ軸のピニオンから前記リングギ ヤを経てクランク軸に至る動力伝達経路に、前記ゴム等の振動減衰体が介在する ため、ピニオンとリングギヤの噛合い面にずれや振動が生じるおそれがあり、こ れに伴って騒音が発生し易くなる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、振動減衰体を始動用の動力伝達経路とは無関係に設けてクランク軸 の振動を防止させ、またピニオンとリングギヤの噛合いを正常に維持させること を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案における前記課題を解決するための第1の手段は、縦方向に設置したク ランク軸の上端にフライホイルを固定し、該フライホイルの外周部にリングギヤ を固定し、該リングギヤに始動モータのピニオンを噛合させるようにした縦型エ ンジンにおいて、フライホイルの半径方向に伸びる側面に振動減衰体を介して慣 性質量体を取付けたことを特徴とする。また第2の手段は、縦方向に設置したク ランク軸の上端に、円筒状のマグネトケースを一体に設けたフライホイルを固定 し、該フライホイルの外周部にリングギヤを固定し、該リングギヤに始動モータ のピニオンを噛合させるようにした縦型エンジンにおいて、前記マグネトケース の円筒部外周に振動減衰体を介して慣性質量体を取付けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】
前記第1及び第2の手段において、エンジン作動時に、慣性質量体は、振動減 衰体を介して振動してダイナミックダンパとして作用する。また、エンジン始動 時には、該慣性質量体と振動減衰体は、始動トルク伝達経路と無関係になり、リ ングギヤとピニオンの噛合いは正常に維持される。
【0007】
【実施例】
以下、図面に従って本考案の実施例を説明する。図1は縦型エンジンの使用例 を示し、1は船外機、2は船尾、3は取付けブラケット、4はチルト軸、5は昇 降シリンダ、6はスィベル軸である。エンジン7は縦方向に配置され、そのクラ ンク軸8の回転をギヤ機構を経て駆動軸9、正逆転切換器10、プロペラ軸11 を経てプロペラ12に伝達する。13はエンジン7と伝動系統を覆うカバー、1 3aは水はね防止板、14はオイルパンである。
【0008】 図2はエンジン7の詳細を示し、15はクランクケース、16はシリンダブロ ック、17は上下方向を向くクランク軸、18はピストン、19は動力取出用の ギヤ機構の一部を支持するためのプライマリギヤケースである。シリンダヘッド 20と一体のカム室21には吸排気弁開閉用のカム軸22が支持され、クランク 軸17とカム軸22に取付けたコグプーリ23、24に動弁用のコグベルト25 が掛けられている。図中26はクランク軸17に給油するためのオイルギャラリ 、27はクランク軸17の回転を駆動軸9に伝えるためのギヤ機構、28はエン ジン始動用のモータ、29はピニオンで該ピニオン29は、モータ28の付勢時 に上昇してリングギヤ30に噛合ってクランク軸17に回転を伝え、消勢時は下 降してリングギヤ30からはずれる。
【0009】 図3に示すように、クランク軸17の上端にはカップ状のマグネトケース31 がキー32とボルト33で固定され、該マグネトケース31に前記リングギヤ3 0が圧入固定され、該マグネトケース31とリングギヤ30によってフライホイ ル34を構成している。
【0010】 このマグネトケース31には、該マグネトケース31の一部として、クランク 軸端と同心の円筒部35が連設されており、その内周面にはマグネト36の永久 磁石37が固定され、コイル38はボルト39でクランクケース15に固定され る。
【0011】 そしてリングギヤ30の下面には、重錘40が弾力性のゴム又はプラスチック よりなる振動減衰体41を介して取付けられてダイナミックダンパ42を構成し 、フライホイル34及びクランク軸17と微小相対回転してこれらに生じる振動 回転を減衰させる。
【0012】 次に図4の実施例は、フライホイル34におけるディスク部43が円筒部35 から径方向外方に拡がる形状をもち、リングギヤ30は細いリング状のものとさ れている。そして、該ディスク部43に図3と同一構造のダイナミックダンパ4 2が設けられる。更に、円筒部35の周囲には、重錘44と振動減衰体45から なる筒状又は対称的な半円弧状のダイナミックダンパ46が形成されている。そ して二つのダイナミックダンパ42、46によりフライホイル34とクランク軸 17の振動を減衰することができる。
【0013】 なお、これらのダンパ42と46は、それぞれ単独で用いることもできるし、 図4のように併用することもできるが、いずれの場合も振動減衰体41、45が 、リングギヤ30からフライホイル34を経てクランク軸17に至る動力伝達経 路には介設されていないから、クランク軸17に対するリングギヤ30の姿勢が 変化せず、始動モータ28のピニオン29との噛合い状態は変化しない。
【0014】
【考案の効果】
以上のとおり、リングギヤからクランク軸に至る動力伝達経路の外に、可撓性 の振動減衰体を介して慣性質量体を取付けたから、該振動減衰体の変形によりリ ングギヤが変位するようなことはなく、該リングギヤとピニオンの噛合いは正し く保たれ、騒音の発生が防止される効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案を実施したエンジンの使用例を示す側
面図
【図2】 本考案の実施例の縦断面図
【図3】 同上要部拡大図
【図4】 他の実施例の縦断面図
【符号の説明】
17 クランク軸 28 始動モータ 29 ピニオン 30 リングギヤ 31 マグネトケース 34 フライホイル 35 円筒部 36 マグネト 40、44 重錘 41、45 振動減
衰体 42、46 ダイナミックダンパ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦方向に設置したクランク軸の上端にフ
    ライホイルを固定し、該フライホイルの外周部にリング
    ギヤを固定し、該リングギヤに始動モータのピニオンを
    噛合させるようにした縦型エンジンにおいて、フライホ
    イルの半径方向に伸びる側面に振動減衰体を介して慣性
    質量体を取付けたことを特徴とする縦型エンジンの防振
    装置。
  2. 【請求項2】 縦方向に設置したクランク軸の上端に、
    円筒状のマグネトケースを一体に設けたフライホイルを
    固定し、該フライホイルの外周部にリングギヤを固定
    し、該リングギヤに始動モータのピニオンを噛合させる
    ようにした縦型エンジンにおいて、前記マグネトケース
    の円筒部外周に振動減衰体を介して慣性質量体を取付け
    たことを特徴とする縦型エンジンの防振装置。
JP10357191U 1991-12-16 1991-12-16 縦型エンジンの防振装置 Pending JPH0552400U (ja)

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JP10357191U JPH0552400U (ja) 1991-12-16 1991-12-16 縦型エンジンの防振装置

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JP10357191U JPH0552400U (ja) 1991-12-16 1991-12-16 縦型エンジンの防振装置

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JPH0552400U true JPH0552400U (ja) 1993-07-13

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ID=14357488

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JP10357191U Pending JPH0552400U (ja) 1991-12-16 1991-12-16 縦型エンジンの防振装置

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JP (1) JPH0552400U (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5943978A (ja) * 1982-09-07 1984-03-12 Sanshin Ind Co Ltd 内燃機関のフライホイ−ルマグネト
JPH0238547B2 (ja) * 1985-05-07 1990-08-30 Ngk Insulators Ltd

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5943978A (ja) * 1982-09-07 1984-03-12 Sanshin Ind Co Ltd 内燃機関のフライホイ−ルマグネト
JPH0238547B2 (ja) * 1985-05-07 1990-08-30 Ngk Insulators Ltd

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