JPH0552082B2 - - Google Patents

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JPH0552082B2
JPH0552082B2 JP2882388A JP2882388A JPH0552082B2 JP H0552082 B2 JPH0552082 B2 JP H0552082B2 JP 2882388 A JP2882388 A JP 2882388A JP 2882388 A JP2882388 A JP 2882388A JP H0552082 B2 JPH0552082 B2 JP H0552082B2
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JP
Japan
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waveguide
offset
antenna
support arm
parabolic antenna
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Kazutaka Hidaka
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Toshiba Shutoken Tehno Network Co Ltd
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Toshiba Shutoken Tehno Network Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えば、テレビジヨン衛星放送の
受信アンテナに好適なオフセツト形パラボラアン
テナに関するものである。
〔従来の技術〕
テレビジヨン衛星放送を家庭で受信するための
受信用アンテナにはパラボラアンテナが一般に使
用され、このパラボラアンテナはセンターフイー
ド形とオフセツト形とに大別できる。センターフ
イード形パラボラアンテナでは、一次反射器とそ
の支持構造および給電線路によるブロツキングが
生じるために効率が低下し、またパラボラ面への
積雪の問題もあるため、今日ではオフセツト形パ
ラボラアンテナが家庭用受信アンテナとして多く
用いられている。
ところで、センターフイード形とオフセツト形
とにかかわらず、家庭用の衛星放送受信アンテナ
としてのパラボラアンテナに必要な改善項目は次
の(1)〜(5)に要約される。
(1) 給電系での損失の低減 (2) ブロツキングによる損失の低減・除去 (3) 日射により増加する増幅器(BSコンバータ)
内の半導体雑音等の雑音低減 (4) アンテナ奥行き寸法の短縮 (5) 一次放射器支持構造の軽量化 前述のオフセツト形パラボラアンテナは、前記
項目(2)のブロツキング損失を無くするための代表
的なものであり、項目(1)の給電系の損失低減をも
同時に達成するために、従来より一次放射器に
BSコンバータを直結させた構造が多く用いられ
ている。
このように、従来の家庭用のオフセツト形パラ
ボラアンテナでは、前記項目(1)(2)は一応達成され
ているが、BSコンバータを一次放射器に直接結
合しているため、太陽からの日射でBSコンバー
タ内の低雑音増幅器などの半導体雑音が温度上昇
に伴つて増加する惧れがある。この前記項目(3)に
相当する改善項目については、従来のオフセツト
形パラボラアンテナではBSコンバータを太陽光
反射カバーで日射から遮蔽することにより対策を
講じることもできるが、その場合は、アンテナが
一層重くなると共に、大型化する弊害が生ずるた
め、衛星放送受信用パラボラアンテナとして、そ
のような対策を講じたものは、現在のところ実用
化されていない状況である。さらに、前記項目(4)
(5)については次のように依然として対策がとられ
ていない。
すなわち、従来の家庭用のオフセツト形パラボ
ラアンテナでは、BSコンバータを一次放射器に
直結しているため、その分だけアンテナ奥行き寸
法が大きくなつており、またBSコンバータと一
次放射器の両者を片持ち支持する関係で支持アー
ムが頑丈な重いものとならざるを得なくなつてい
る。これは、この種のアンテナが一般家庭用とし
て使用され始めてから日が浅く、以前からの業務
用乃至衛星搭載用のものの構成をそのまま踏襲し
ていることによるものであり、業務用のものでは
問題視されなかつたので見過ごされていることに
もよる。しかしながら、前記項目(4)(5)は、業務用
ではなく衛星放送受信用のような一般家庭用に用
いられるパラボラアンテナでは商品価値として極
めて重要な改善項目であり、小形軽量化は家電製
品一般の目指すところでもある。
最近、前記項目(4)(5)の達成に有効であるばかり
か項目(2)(3)についてもある程度の改善をはかる意
図で、一次放射器にバツクフアイアヘリカルアン
テナを用いたセンターフイード形パラボラアンテ
ナが提案されている(特開昭62−32707〜32712
号)。
これらの提案では、いずれも一次放射器にバツ
クフアイアヘリカルアンテナを用いてブロツキン
グ損失を従来のセンターフイード形のものより改
善すると共に低雑音増幅器(周波数変換器、BS
コンバータ)を反射鏡の裏側に取付けられるよう
にし、アンテナ奥行き寸法及び一次放射器支持構
造の軽量化の改善を達成している。
しかしながら、これらの提案によるセンターフ
イード形パラボラアンテナでは、一次放射器であ
るバツクフアイアヘリカルアンテナと前記増幅器
との結合をセミリジツド同軸ケーブルで行う給電
系を採用しているので、周波数が衛星放送のよう
に12GHz帯ともなると同軸線路での損失が無視で
きなくなり、前記項目(1)の達成ができず、アンテ
ナ効率の低下が避けられない。同時にこれらはセ
ンターフイード形であるので、ブロツキングによ
る損失を完全に除去することは理論的にできな
い。また、前記以外に積雪による利得低下の問題
も抱えている。
このように、最近になつて見直されているセン
ターフイード形のものは、従来のオフセツト形の
もつ問題点を部分的に解決しているものの、代わ
りに新たな問題点が生じ、或いは残つており、依
然として前記項目(1)〜(5)をバランスよく達成して
いるものとは言えない。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上に述べた従来技術の問題点を整理すると、
パラボラアンテナの給電系損失及びブロツキング
損失の改善、日射により増加する雑音の改善、ア
ンテナ奥行き寸法の短縮、一次放射器支持構造の
軽量化という、一般家庭用を目指した場合に重要
なこれらの項目をバランスよく達成するには、ど
のような構成にすればよいかということである。
これらの項目のうちのいくつかを達成したからと
いつて、別の項目で劣化が生じてしまつたので
は、満足するバランスのとれた製品としてのパラ
ボラアンテナは得られない。
従つて、この発明で課題とするところは、一つ
の製品であるパラボラアンテナに前記項目(1)〜(5)
の全てを達成する要素が一括して盛り込まれた実
用的価値に優れたパラボラアンテナを提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、前記課題を解決するために一つの
オフセツト形パラボラアンテナを提案するもので
ある。このオフセツト形パラボラアンテナは、オ
フセツトパラボラ反射鏡と、この反射鏡の周縁か
ら前方へ延在する支持アームにより支持されて前
記反射鏡の焦点にて電波を受信するアンテナ一次
放射器と、この一次放射器によつて受信した電波
を増幅する低雑音増幅器とを有している。この発
明に従えば、前記一次放射器は前記反射鏡の前記
焦点に位相中心を位置せしめたフオワード形ヘリ
カルアンテナ素子を備えている。また、前記増幅
器は前記反射鏡の背面側に配置されており、この
増幅器と前記ヘリカルアンテナ素子とを結合する
給電系は導波管によつて構成されている。
好ましくは前記導波管は前記支持アーム中に構
成され、この場合、導波管自体が支持アームとし
ての構造部材の一部乃至全部の機能をも果たすよ
うに構成されている。
この発明の一つの態様によれば、前記導波管は
その長手軸に沿つて二つ割りの構成を有し、また
他の一つの態様によれば、前記導波管は複数の区
分導波管を長手軸方向に連結した構成を有し、い
ずれも製造上及び組立の面での利点が得られるよ
うになつている。
前記導波管としては、例えば一端が短絡、他端
が非短絡の所謂先端短絡導波管を用い、その短絡
端側に前記フオワード形ヘリカルアンテナ素子を
結合して受信円偏波を直線偏波として導波管に伝
えるようにし、前記非短絡端側には前記増幅器と
して、例えばモード変換機能を備えた低雑音増幅
器を接続する。
この場合、前記フオワード形ヘリカルアンテナ
素子はそのヘリカル導体の基部にプローブ状導体
を備えており、このプローブ状導体を、前記導波
管の短絡端から管内波長のほぼ1/4の位置にて管
内電界と同一の向きに導波管内に突き出すことで
前記結合を行う。
好ましくは前記導波管に前記プローブ状導体を
挿入するための孔を予じめ設けておき、プローブ
状導体が確実に管内電界と同一の向きに固定され
るように前記挿入孔の向きを定めておくのがよ
い。
前記フオワード形ヘリカルアンテナ素子は反射
面を有しており、その反射面は前記挿入孔と直交
する面内に配置されている。
なお、この発明において前記導波管にインピー
ダンス整合用のスタブを設ける場合は、前記プロ
ーブ状導体の挿入位置から前記短絡端より離れる
方向に管内波長のほぼ1/2までの範囲内の管内位
置にスタブが設けられる。また、この他に前記フ
オワード形ヘリカルアンテナの給電端側の巻き始
めと前記反射面間に適当な絶縁体を配置すること
によつてもインピーダンス整合を調整することが
可能であることは述べるまでもない。
〔作用〕
この発明のアンテナにおいては、一次放射器と
増幅器とが導波管による給電系によつて結合され
ているので、給電系の損失は同軸線路の場合に比
べて12GHz帯で約1/10程度に低減し、給電系損失
を殆ど伴わずにフオワード形ヘリカルアンテナ素
子を励振可能にしている。例えば、セミリジツド
同軸ケーブルでは1m当たり12GHzで約1.5dBで
あるのに対し、導波管では0.15dB以下である。
また、オフセツト形であるのでセンターフイー
ド形では困難であつた積雪対策がとれ、積雪によ
る利得低下が防止可能であり、ブロツキング損失
は本来的に全く発生しない。
さらに、低雑音増幅器は反射鏡の背面側に配置
されるので、これにより低雑音増幅器(BSコン
バータ)を日射から遮蔽して半導体の温度上昇に
よる雑音の増加が防止される。また、これにより
支持アーム先端には一次放射器のみが配置される
ことになり、アーム先端で低雑音増幅器を支持す
る必要がないので、支持アームの強度と重量を下
げることが可能である。従つて、支持アームとし
て前記導波管そのものを利用することもでき、支
持アームの軽量化が達成できる。
さらに支持アーム先端に一次放射器のみを支持
し、しかもそのフオワード形ヘリカルアンテナ素
子と導波管との結合も直接的な、例えば、プロー
ブ状導体の直交挿入という単純な構成であるの
で、支持アーム先端部の前方張出し寸法は増幅器
をアーム先端に配置した場合に比べて極めて小さ
くなり、アンテナ奥行き寸法をその分だけ短縮す
ることが可能である。
〔実施例〕
この発明の実施例について図面と共に説明すれ
ば以下の通りである。
第1図は、この発明の一実施例の全体構成を示
す概略斜視図である。図において、オフセツトパ
ラボラ反射鏡1はその背面にて俯仰角度調整機能
付取付金具2によつて支柱3に固定されており、
支柱3に対する金具2の固定方向を定めることで
水平面内の向きが合わされ、金具2による俯仰角
度の調整で垂直面内の向きが合わされる。パラボ
ラ反射鏡1の背面には、前記取付金具2のほかに
増幅器取付機構4を設けられており、この取付機
構4によつてBSコンバータなどの低雑音増幅器
5が前方からの日射から遮蔽されるように反射鏡
1の背面に取付けられている。増幅器5には方形
導波管内蔵支持アーム6が固定され、この支持ア
ーム6は、反射鏡1周縁から前方の焦点位置近傍
にまで延びており、その先端に一次放射器7が取
付けられている。なお、この場合、支持アーム6
の基部が増幅器5のみに支持されているが、さら
に支持アーム6の基部近傍を反射鏡1の背面に支
持させるようにしてもよい。
前記導波管内蔵支持アーム6と一次放射器7の
部分の詳細構造の一例を第2図に縦断面図として
示す。
支持アーム6は内部に方形導波管61を形成し
た湾曲中空部材であり、図示の例ではその長手軸
に沿つて左右に二つ割りの構成を有し、第3図に
示す如くシール用パツキン62を間にして左右の
アーム半割部材63a,63bがビス64によつ
て一体化されている。なお、第2図において符号
65は前記パツキン用の溝、66は前記ビス用の
ネジ穴である。
増幅器5の入力は同軸モードから導波管モード
に変換してあり、支持アーム6の基部はその増幅
器5の入力への接続用のフランジ部67となつて
おり、この部分で前記導波管61は解放されてい
て非短絡端68となつている。一方、支持アーム
6の先端側では前記導波管61は閉鎖されて短絡
端69となつている。
支持アーム先端の一次放射器7は、給電端側か
ら一定の直径で所定数巻かれ、次に先端方向に向
けて順次小径となるようにテーパーをつけたの
ち、更に一定の小径で巻かれるような形状とした
フオワード形ヘリカルアンテナ素子71を備えて
いる。このヘリカルアンテナ素子71は、そのヘ
リカル導体の基部を真直に延長して給電端側にプ
ローブ状導体72を形成している。導波管短絡端
69から管内波長のほぼ1/4位置において導波管
61の上面壁には管内電界と同一の方向の挿通孔
60が形成されており、この挿通孔60内を貫通
して誘電体スリーブ73で被覆された前記プロー
ブ状導体が導波管内に突き出されている。挿通孔
60の外部開口縁周囲の支持アーム表面は所定半
径の円形台状部として盛り上がつており、この台
状部の円形表面と盛り上がつていない円形表面の
両者によつてヘリカルアンテナ素子71の反射面
74が形成されている。また、この反射面74と
ヘリカルアンテナ素子71の給電端側の巻き始め
部分との間には、インピーダンス整合用の絶縁デ
イスク75が介装されている。なお、導波管61
とプローブ状導体72とによる結合部のインピー
ダンス整合の調整のために、プローブ状導体72
の挿入部から非短絡端68方向に管内波長のほぼ
1/2の位置までの範囲内において導波管61内に
スタブ76を設けてもよい。
以上のような構成の一次放射器7は、そのヘリ
カルアンテナ素子71の周囲を小形レードーム7
7で囲んであり、ヘリカルアンテナ素子71の位
相中心が反射鏡1の焦点上に位置するように配置
される。これは支持アーム6の寸法と湾曲形状お
よびその基部のフランジ部67による固定位置に
より設計的に定め得るものである。
支持アーム6のフランジ部67と増幅器5との
接続は、フランジ部67の結合面上のOリング溝
67aにシール用Oリングを介装して、増幅器5
の導波管モードに変換された入力導波管フランジ
部と接続すればよく、これは通常の導波管−BS
コンバータ結合構造、例えばJIS規格のWRJ−
120形方形導波管用の取付フランジBRJ−120な
ど、良く知られた構造であるので説明を省略す
る。
さて、以上のような構成の本実施例のオフセツ
ト形パラボラアンテナでは、反射鏡1を所定の電
波到来方向に向けて固定すると、反射鏡に入射し
た電波はその焦点、すなわち一次放射器7のフオ
ワード形ヘリカルアンテナ素子71の位相中心上
に集束され、円偏波が直線偏波に変換されてプロ
ーブ状導体72より導波管61内にTE10モード
の進行波として伝達される。この結合部における
整合は絶縁デイスク75やスタブ76によつて最
適状態にすることができ、従つて受信波は不整合
ロスを生ずることなく、更に変換ロス、導体ロス
及び誘電体ロスを殆ど生じることなく導波管61
を経て増幅器5に到る。増幅器5では、導波管6
1からの電磁波を同軸モードに変換し、マイクロ
ストリツプライン上の電気信号としてピツクアツ
プして、図示しない通常のマイクロ波集積回路に
よる増幅等の処理を行い、同軸線路へ出力するも
のである。
ここで支持アーム6は中空の導波管61を兼ね
ているので軽量であり、しかもその先端には極め
て小さな部品であるフオワード形ヘリカルアンテ
ナ素子71を支持しているだけであるので、支持
アームとして従来の増幅器先端支持のものよりも
はるかに軽量化可能であると共にアーム先端の前
方への張り出し寸法が小さくなり、アンテナ全体
の奥行き寸法を短縮できるものである。
増幅器5は反射鏡1の背面側に日射から遮蔽さ
れるように配置されており、従つて従来のように
日射による温度上昇で半導体雑音等の雑音増加が
生じることはない。
また、オフセツト形であるので、その本来の特
徴ともいうべきブロツキング損失の除去と積雪対
策が可能である点はそのまま活かされている。
本発明は前述の実施例に限定されるものではな
く、例えば導波管として方形導波管の例を示した
が、全体或いは一部を円形導波管に置換えても差
支えない。また導波管を縦に二つ割り構造にした
場合の例を示したが、これは横に二つ割り構造と
してもよく、或いは一体構造の物では勿論かまわ
ない。
第4〜6図は、複数の区分導波管部材を長手軸
方向に連結して導波管を構成した別の実施例を示
している。この実施例において支持アーム6は、
前述の実施例の二つ割り構成と異なつて三つの区
分導波管部材81,82,83を長手軸方向に連
結した構成となつており、これら連結体によつて
内部に一連の導波管80を形成している。第1の
区分導波管部材81の一端は増幅器5(第1図)
の導波管モードの入力端への接続用フランジ部8
7となつており、この部分で導波管80が開放さ
れて非短絡端88となつている。フランジ部87
側の非短絡端88では内部の導波管は方形導波管
であり、他端84側では円形導波管となつてお
り、内部で断面形状が方形から円形に滑らかに移
行している。第2の区分導波管部材82はその内
部の全長に円形導波管を構成する円筒部材からな
り、一端が前記第1の区分導波管部材81の端部
84と差し込み嵌合のうえビス止めされている。
第2の区分導波管部材82の他端は第3の区分導
波管部材83の開放端部85と前記同様に差し込
み嵌合のうえビス止めされている。更に第3の区
分導波管部材83の先端は閉鎖されており、これ
によつて導波管80の短絡端89を形成してい
る。なお、各区分導波管部材間の接続部には雨水
等の侵入を防ぐシールパツキング86が介装され
ている。この支持アームの先端の一次放射器7に
ついては第1図のものと同様であるので説明を省
略する。
この第4図の実施例において、導波管80は、
例えば第5a,5b図に接続部のみについて略示
するように、方形導波管部材6A,6B同志を差
し込み嵌合のうえ接続片8とネジ9とによつて連
結して全長に互つて方形導波管としたものであつ
てもよく、或いはまた同様に第6a,6b図に示
すように円形導波管部材16A,16B同志を差
し込み嵌合してネジ18により連結して全長に互
つて円形導波管としたものであつてもよい。
このように長手軸方向にいくつかの区分導波管
部材を連結して導波管を構成すると湾曲した支持
アーム兼用の導波管が製作しやすいという利点が
ある。
また、以上の実施例では低雑音増幅器5への接
続端として導波管に開放端68,88を形成した
が、増幅器5が同軸入力の場合は、導波管の開放
端に代わりにモード変換部を設けて導波管から同
軸形の入力を増幅器に供給するようにすればよ
い。
以上に述べた各実施例でも理解されるように、
本発明においては、給電系の損失の低減は導波管
の性質から、またブロツキングによる損失の低
減・除去はオフセツト形の基本的性質から、そし
て寸法の短縮と重量の軽量化はアンテナ一次放射
器と給電系および増幅器の支持構造から、夫々本
発明の目的が達成される。さらに、本発明により
日射が原因である半導体雑音が低減することにつ
いて以下に説明する。
低雑音増幅器(BSコンバータ)の雑音を増加
させる熱源としては、その筺体内部の電気回路で
発生する熱量と、太陽の日射エネルギー吸収によ
る熱量の2つである。太陽からの日射量は、日陰
の場合は「天空輻射量」だけから求められ、太陽
にさらされている場合は「直達日射量」と「天空
輻射量」の和で求められる。この詳細について
は、例えば、日刊工業新聞社発行の伊藤ほかの著
者“電子機器の熱対策設計”に述べられている。
本発明に従つてオフセツトパラボラ反射鏡の背
面にBSコンバータが取付けられた場合は日陰の
場合に相当し、従来通り前面に取付けられている
場合は太陽にさらされている場合に相当する。そ
こで、例えば、BSコンバータの大きさを50mm×
140mm×60mmとし、140mm×50mmの面が上面で、50
mm×60mmの面が南に面してセツトされている場合
を考えてみる。このとき、BSコンバータの筺体
の表面の太陽吸収率および放射率を何れも0.5、
消費電力を2.4Wとすると、東京地区で夏の7月
中旬にこのBSコンバータが5時から19時まで受
ける日射エネルギーは第7図のようになる。第7
図において曲線Aが背面取付の場合、曲線Bが太
陽にさらされている場合である。曲線Bの中央部
の両側に山ができているのは、その時間には太陽
にさらされる投影面積が中央部の時間でのそれよ
りも大きくなるためである。
BSコンバータ内の12GHzでの初段増幅素子と
してガリウム砒素トランジスタ2SK569(NEC製)
を使つた場合を考えると、風が吹かないときの外
気温度に対するBSコンバータの雑音指数は、(A)
日陰の場合および(B)太陽にさらされている場合の
夫々について第8図の曲線A,Bの通りとなる。
この曲線A,Bは、第7図の14時の時点における
曲線A,Bに対応しており、日陰、すなわち反射
鏡の背面にBSコンバータを配置することによる
雑音指数の低減効果を表している。更にアンテナ
との関係において解りやすくするため、アンテナ
開口効率が75%のものに対して、BSコンバータ
が太陽にさらされるとアンテナ開口効率の何%の
低下に相当するか、逆に言えば、本発明のように
背面にBSコンバータを取付けたことによつて効
率低下分を低下させずに済ませ得る“等価的開口
効率の向上”という形に第8図を更に書き換える
と、第9図が得られる。この第9図に明らかなよ
うに、本発明によれば日射による半導体雑音の増
加を改善できることが明瞭である。
本発明のオフセツト形パラボラアンテナの電気
的特性としては、上記のように日射による半導体
雑音の低減効果の大きいことが定量的に明らかで
ある。一方、給電系の損失がほぼ無視できること
とブロツキング損失が無いことから、半導体雑音
を含めないアンテナ自体の開口効率も充分高いこ
とについては、本発明者が開口直径45cmの反射鏡
を用いてオフセツト形パラボラアンテナを試作
し、それに対する利得を測定して確かめた。その
利得の測定値から半導体雑音を含めない形で求め
たアンテナ開口効率を第10図に示す。同図にお
いて点線はレードームがない場合、実線はレード
ームを付けた場合である。本発明では、このよう
にレードームを付けた場合でも75%以上の高い効
率が測定されている。従つて、前記の日射時の半
導体雑音の低減効果と相俟つて、本発明によれば
等価的に高い開口効率が実現できるものである。
〔発明の効果〕
以上に述べた如く、この発明によれば、オフセ
ツト形パラボラアンテナの利点を全て活用しなが
ら日射による雑音増加の防止と支持アームの軽量
化及びアンテナ奥行き寸法の短縮化が達成でき、
前述改善項目(1)〜(5)の全てをバランスよく解決し
た家庭用として実用性に優れたパラボラアンテナ
を提供することが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係るオフセツト
形パラボラアンテナの全体構成を概略的に示す斜
視図、第2図は同じくその支持アームと一次放射
器部分の詳細構造を示す縦断面図、第3図は前図
の−線矢視に相当する横断面図、第4図はこ
の発明の別の実施例に係る支持アームの構成を示
す縦断面図、第5a図は方形導波管としての連結
部の一例を示す縦断面図、第5b図は前図の−
線矢視に相当する横断面図、第6a図は円形導
波管としての連結部の一例を示す縦断面図、第6
b図は前図の−線矢視に相当する横断面図、
第7図はBSコンバータが受ける日射エネルギー
の変化例を示す図、第8図は外気温度に対する
BSコンバータの雑音指数の関係の一例を示す図、
第9図は外気温度に対する等価的開口効率の向上
を示す図、第10図は本発明の一実施例に係るア
ンテナの開口効率特性を示す図である。 1……オフセツトパラボラ反射鏡、2……取付
金具、3……支柱、4……増幅器取付機構、5…
…低雑音増幅器、6……方形導波管内蔵支持アー
ム、7……一次放射器、60……プローブ状導体
挿入孔、62……シール用パツキン、63a,6
3b……支持アーム半割部材、64……ビス、6
5……パツキン溝、66……ネジ穴、67……フ
ランジ部、68……非短絡端、69……短絡端、
71……フオワード形ヘリカルアンテナ素子、7
2……プローブ状導体、73……誘電体スリー
ブ、74……反射面、75……絶縁デイスク、7
6……スタブ、77……レードーム。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 オフセツトパラボラ反射鏡と、この反射鏡の
    周縁から前方へ延在する支持アームにより支持さ
    れて前記反射鏡の焦点にて電波を受信するアンテ
    ナ一次放射器と、この一次放射器によつて受信し
    た電波を増幅する低雑音増幅器とを有するものに
    おいて、 前記一次放射器が前記反射鏡の前記焦点に位相
    中心を位置せしめたフオワード形ヘリカルアンテ
    ナ素子を備え、 前記増幅器が前記反射鏡の背面側に配置され、
    前記フオワード形ヘリカルアンテナ素子と前記増
    幅器との間が導波管によつて結合されてることを
    特徴とするオフセツト形パラボラアンテナ。 2 前記導波管が前記支持アーム中に構成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のオフセツ
    ト形パラボラアンテナ。 3 前記導波管がその長手軸に沿つて二つ割りの
    構成を有することを特徴とする請求項1に記載の
    オフセツト形パラボラアンテナ。 4 前記導波管が複数の区分導波管を長手軸方向
    に連結した構成を有することを特徴とする請求項
    1に記載のオフセツト形パラボラアンテナ。 5 前記導波管がその一端に短絡端を、他端に非
    短絡端を有し、前記短絡端側に前記フオワード形
    ヘリカルアンテナ素子が結合され、前記非短絡端
    側に前記増幅器が結合されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のオフセツト形パラボラアンテ
    ナ。 6 前記フオワード形ヘリカルアンテナ素子がそ
    のヘリカル導体の基部にプローブ状導体を備え、
    このプローブ状導体が前記導波管の短絡端から管
    内波長のほぼ1/4の位置にて管内電界と同一の向
    きに導波管内に突き出されていることを特徴とす
    る請求項5に記載のオフセツト形パラボラアンテ
    ナ。 7 前記導波管が管内電界と同一の向きの導体挿
    入孔を有し、前記プローブ状導体が前記挿入孔に
    挿入されていることを特徴とする請求項6に記載
    のオフセツト形パラボラアンテナ。 8 前記導波管が、前記挿入孔位置から前記短絡
    端より離れる方向に管内波長のほぼ1/2までの範
    囲内にインピーダンス整合用スタブを有すること
    を特徴とする請求項6に記載のオフセツト形パラ
    ボラアンテナ。 9 前記導波管が前記支持アーム中に一体成形さ
    れており、前記プローブ状導体を挿入貫通させる
    挿入孔が管内電界と同一の向きにて支持アームに
    貫通して設けられ、前記挿入孔の外部開口周縁部
    が該挿入孔と直交する台部に盛り上げられて前記
    ヘリカルアンテナ素子の給電端側巻き初め部の基
    部で反射面を形成していることを特徴とする請求
    項6に記載のオフセツト形パラボラアンテナ。 10 前記反射面と前記ヘリカルアンテナ素子の
    巻き始め部との間にインピーダンス整合用の絶縁
    デイスクが介装されていることを特徴とする請求
    項9に記載のオフセツト形パラボラアンテナ。
JP2882388A 1988-02-12 1988-02-12 オフセット形パラボラアンテナ Granted JPH01205604A (ja)

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