JPH0551599B2 - - Google Patents

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JPH0551599B2
JPH0551599B2 JP59022475A JP2247584A JPH0551599B2 JP H0551599 B2 JPH0551599 B2 JP H0551599B2 JP 59022475 A JP59022475 A JP 59022475A JP 2247584 A JP2247584 A JP 2247584A JP H0551599 B2 JPH0551599 B2 JP H0551599B2
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JP
Japan
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compound
group
nucleotide
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oligonucleotide derivative
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JP59022475A
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JPS60166695A (ja
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Kenichi Myoshi
Minako Yanagya
Tatsuro Kawazoe
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Wakunaga Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Wakunaga Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0551599B2 publication Critical patent/JPH0551599B2/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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Description

【発明の詳細な説明】
発明の背景 技術分野 本発明は、一般に、新規オリゴヌクレオチド誘
導体に関する。さらに具体的には、本発明は、ヌ
クレオチドの3′−末端リン酸基延長上に適度な長
さのスペーサーを介して一級アミノ基を導入して
なるオリゴヌクレオチド誘導体に関する。本発明
は、また、このようなオリゴヌクレオチド誘導体
の製造法にも関する。 先行技術 近年、核酸の化学合成は新しい保護基の導入あ
るいはトリエステル法、ホスフアイト法等の新し
い縮合法の開発により飛躍的に進歩している。ま
た、遺伝子工学の急速な進歩とあいまつて、核酸
の化学合成がこの分野でも重要な意義をもつよう
になつてきた。例えば人工遺伝子を合成し、遺伝
子組換え操作を利用して有用物質の産生が行なわ
れている(インターフエロン:Nature、281
544(1979)、白血球由来インターフエロン:
Nature、287,411(1980))。また、ハイブリツド
法のためのプローブとしての例(Nucl.Acids
Res.,879(1981))、あるいはmRNAあるいは
一本鎖DNAから逆転写酵素あるいはDNAポリメ
ラーゼによつて、二本鎖DNAを合成する際に必
要な鋳型DNAに相補的なDNA断片(プライマ
ー)として利用する例(Nucl.Acids Res.
4057(1980))、等の応用例もある。 このように、核酸の有機化学的合成手段は、生
体から単離できない特殊な配列をもつオリゴヌク
レオチドの合成を可能にし、分子生物学、遺伝子
工学等の研究に多大な寄与をするものである。 本発明者らは現在まで、種々のオリゴヌクレオ
チドの合成を行なつてその応用を検討してきた
が、特にアフイニテイクロマトグラフイー用樹脂
あるいは非放射性アフイニテイプローブ等を開発
すべく鋭意努力を重ねた結果、これまでにこれら
の製造の際に有用な中間体であるオリゴヌクレオ
チド誘導体を見出した(特開昭59−27900号、特
開昭59−93098号、特開昭59−93099号および特開
昭59−93100号)。 発明の概要 今回、本発明者らは別の部位に官能基を導入す
べく鋭意研究を行なつた結果、新たに有用な化合
物である3′−アミノアルキルオリゴヌクレオチド
誘導体を見出した。 要 旨 本発明によるオリゴヌクレオチド誘導体は、下
式〔〕で示されるものであること、を特徴とす
るものである。 また、本発明による下式〔〕で示されるオリ
ゴヌクレオチド誘導体の製造法は、下式〔′〕
で示される化合物の3′−末端延長上のR2、5′−末
端のR3基、塩基部分およびリン酸部分の保護基
をすべて除去すること、を特徴とするものであ
る。 〔ただし、pは任意の自然数であり、R0はリ
ン酸基の保護基であり、R1は二価の直鎖または
分岐鎖の炭化水素残基であり、R2は水素または
アミノ基の保護基であり、R3基は水素またはヌ
クレオチドの5′−水酸基の保護基であり、B′はヌ
クレオチドを構成する塩基であつて必要に応じて
保護されたものであり、Bはヌクレオチドを構成
する塩基である(B′またはBおよびR0が複数個
存在するときは、それらは同一でも異なつてもよ
い)。ただし、式〔′〕で示される化合物は、
R0,R2,R3およびB′に関してその少なくとも一
つにおいて保護されたものであるとする。〕 効 果 本発明者らの合成した3′−アミノアルキル−オ
リゴデオキシリボヌクレオチドは、下記(1)〜(3)の
5′−アミノアルキルオリゴヌクレオチド特開昭59
−93100号の特徴に加えて、さらに(4)〜(7)の特徴
および利用価値を有するものである。 (1) いかなる塩基配列を有するアフイニテイーク
ロマトグラフ用オリゴクヌレオチド樹脂や非放
射性ハイブリダイゼイシヨンプローブも製造す
ることができる。 (2) 合成が非常に簡単であつて、大量合成が可能
である。 (3) 該オリゴヌクレオチドはその中に存在する他
の官能基(水酸基、リン酸基および塩基部分の
アミノ基など)よりも反応性が高い一級アミノ
基を有するので、反応条件等の設定により他の
化合物を選択的にアミノ基部分と結合させるこ
とが可能である。 (4) 本発明者らのさきに提案した5′−アミノアル
キル−オリゴヌクレオチドと対をなす化合物と
して、研究上および応用上重要である。 (5) 5′−末端側が普通のオリゴヌクレオチドと同
様に利用でき、たとえば〔32P〕によりラベル
化が可能である。 (6) 3′−アミノアルキル−オリゴヌクレオチドと
5′−アミノアルキル−オリゴヌクレオチドを組
み合せて使用することができる。たとえば標識
物質(たとえばビオチン、2,4−ジニトロフ
エニル基など)をそれぞれのアミノ誘導体に付
加後、リンカーとして天然のDNAに結合させ、
それぞれの標識物質の性質を利用して特定の
DNAを分離または検出する。 (7) 前記の本発明者らの提案した5′−アミノアル
キル−オリゴヌクレオチドの合成方法を組み合
せることにより、本発明オリゴヌクレオチドの
5′−末端にもアミノアルキル基を導入すること
ができる。このビス−アミノ誘導体は、標識物
質を2倍付加できるので、その標識物質による
検出感度を倍に高めたり、異なる標識物質を挿
入して2つの検出方法を利用できるようにする
ことが可能である。 発明の具体的説明 オリゴヌクレオチド誘導体〔〕 本発明によるオリゴヌクレオチド誘導体は、前
記の式〔〕で示されるものである(以下、化合
物〔〕という)。 式中、記号
【式】は、2′−デオキシリボヌクレ オシドの3′−および5′−水酸基を除いたデオキシ
リボヌクレオシド残基を示すのに慣用されている
ものであつて、具体的には下記の構造のものであ
る。 置換基Bはヌクレオチドを構成する塩基を示
し、通常はアデニン、チミン、シトシンまたはグ
アニンである。化合物〔〕中にBが複数個存在
するときは、それらは同一でも異なつてもよい。 pは、自然数を示し、化合物〔〕の重合度を
示すものである。その場合のpは合成及び精製が
可能ならば、いかなる数でもよいが、実用的には
1〜40程度、特に1〜20程度、である。 基R1は化合物〔〕のヌクレオチド部分の3′−
末端リン酸基とアミノ部分とを連結する二価の直
鎖または分岐鎖の炭化水素残基である。この部分
はヌクレオチド鎖の延長および脱保護に影響を及
ぼさずかつその条件で安定であればいかなるもの
でもよい。特に、炭素数2〜20程度の直鎖または
分岐鎖のアルキレン基が適当である。 化合物〔〕の合成 一般的説明 化合物〔〕、すなわち本発明による3′−アミ
ノアルキルオリゴヌクレオチド、は合目的的な任
意の方法によつて合成することができる。 一つの好ましい方法は、前記の式〔′〕のオ
リゴヌクレオチド誘導体、すなわちオリゴデオキ
シヌクレオチドの3′−末端リン酸基に基R1を介し
て一級アミノ基を有し、この一級アミノ基、ヌク
レオチドの塩基部分およびリン酸基部分ならびに
5′−末端水酸基のうちの少なくとも一つが保護さ
れたものであるもの、のすべての保護基を除去す
ることからなるものである。 一方、式〔′〕の化合物は、たとえば3′−末
端水酸基以外が保護されたヌクレオチドとアミノ
基が保護されたアミノアルミルアルコールとをリ
ン酸基を介して縮合させ、必要に応じて鎖長を伸
ばす方法によつて合成することができる。 第1図は、この好ましい合成法の一例を示すフ
ローチヤートである。フローチヤート中の記号
は、下記の意味を持つ(その意義ないし詳細は、
後記した通りである)。 R0 リン酸基を保護する置換基である。 R1 二価の直鎖または分岐鎖の炭化水素残基で
ある。 R2 水素またはアミノ基の保護基である。 R3 水素または5′−末端水酸基の保護基である。 m,n,p 任意自然数 b 塩基 B′ 必要に応じて保護された塩基。通常はN6
ベンゾイルアデニン、N−イソブチリルグアニ
ン、N6−ベンゾイルシトシンおよびチミン
(すなわち保護不要)より選択される。
【式】二価のリン酸化剤 なお、デオキシオリゴリボヌクレオチドの合成
法は既に各種のものが公知であつて、保護基の種
類およびその導入ないし除去ならびに縮合その他
について上記以外の詳細は核酸の化学合成に関す
る成書や総説、たとえば「ヌクレオシド・ヌクレ
オチドの合成」(丸善1977年)、「核酸有機化学」
(化学同人1979年)、「核酸」(朝倉書店1979年)、
Tetrahedron,34,31(1978)、有合化、34,723
(1978)および化学の領域、33,566(1979)等、
を参照されたい。 化合物
〔0〕、〔0′〕、〔I〕、〔〕および〔′

ならびにその合成 これらの各式で示される化合物(以下、それぞ
れ化合物
〔0〕、〔0′〕、〔I〕、〔〕、および
〔′〕という)は、前記の式で示されるものであ
る。R1は前記した通りに定義されるものであり、
R0,R2およびR3は、それぞれ水素あるいはリン
酸基、一級アミノ基または5′−末端水酸基の保護
基であり、B′はヌクレオチドを構成する塩基で
あつて、必要に応じて保護されたものである。本
発明化合物〔〕は化合物〔′〕の保護基をす
べて除去することからなる方法で製造することが
好ましいから、化合物〔′〕はR0,R2,R3およ
びBの少なくとも一つが保護されたものでなけれ
ばならない。 リン酸基を保護するR0は、オルトクロロフエ
ニル基が代表的である。一級アミノ基を保護する
R2は、トリフルオロアセチル基またはo−ニト
ロフエニルスルフエニル基が代表的である。5′−
末端水酸基を保護するR3はジメトキシトリチル
基が代表的である。 mおよびnは合成および精製が可能であるなら
ばいかなる数でもよいが、実用的には1〜40程
度、特に1〜20程度、である。m+nは前記した
pの定義を充足するものでなければならない。 なお、二価のリン酸化剤の基Xは、トリアゾー
ルまたはベンゾトリアゾールであることが好まし
い。 式〔′〕で示されている化合物は、式〔〕
(m=1)から出発し、通常用いられる保護ヌク
レオチド(化合物〔0′〕)を順次縮合させること
によつて合成することができる。 化合物〔′〕の合成法をその一実施態様(第
1図)について示せば、下記の通りである。ま
ず、第1図において、化合物
〔0〕(m=1)に
二価のリン酸化剤(たとえば、ホスホジトリアゾ
リド、ホスホジクロリドまたはホスホジベンゾト
リアゾリド等)を作用させてリン酸化し、ついで
化合物〔I〕(この化合物はアミノアルキレンア
ルコール(NH2−R1−OH)のアミノ基をR2
保護することにより得ることができる)を縮合さ
せることにより化合物〔〕(m=1)を得る。 なお、化合物
〔0〕はm>1でもよいが(この
化合物も通常のオリゴヌクレオチド合成法で製造
可能)、所望重合度Pを実現するには化合物
〔0〕
としてm>1のものを用いるよりもm=1の化合
物〔〕に化合物〔0′〕を1回ないし数回縮合さ
せることによる(詳細後記)方が好ましい。 次に、化合物〔〕(m=1)に任意の通常の
合成に使用される保護ヌクレオチド(化合物
〔0′〕)を適当な回数縮合させることにより、目的
の鎖長pの化合物〔′〕を得ることができる。
縮合は縮合剤を用いることがふつうであつて、好
ましい縮合剤としてはトリイソプロピルベンゼン
スルホニルテトラゾリド、メシチレンスルホニル
テトラゾリドおよびメシチレンスルホニルニトロ
トリアゾリド等がある。また縮合はモノマー(n
=1)を順次縮合するよりも実施例に示すよう
に、ブロツク同士の縮合を行なうのが好ましい。
これは縮合回数が少なくてすむこと、精製が容易
なことなどによるものである。なお、反応条件等
の詳細は後記実験例を参照されたい。また、化合
物〔′〕の他の合成法をも含めた合成法の詳細
については、同時出願の特開昭60−166694号公報
の記載を参照されたい。 化合物〔〕の合成 化合物〔〕は、上記化合物〔′〕の保護基
をすべて除去することによつて得ることができ
る。各保護基の除去は、所与の保護基の種類およ
び反応性に応じて、適当な試薬を用いて適当な順
序で行なうことができる。 好ましい方法の一つは、下記の通りである。す
なわち、先ず、リン酸トリエステル中のオルトク
ロロフエニル基(R0)および塩基部分のアシル
基は、0.5Mのテトラメチルグアニジン−ピリジ
ン−2−カルボアルドキシムのジオキサン−水
(9:1(v/v))溶液で処理後、アルカリ処理
(濃アンモニア水)を行なうことより除去される。
R2がトリフルオロアセチル基の場合は、アンモ
ニア処理によつて同時に脱離されるが、オルトニ
トロフエニルスルフエニル基である場合はメルカ
プトエタノール処理が必要である。R2として他
の保護基を用いた場合は、オリゴヌクレオチド部
分が安定な条件で、さらに別の処理を加えること
も可能である。 次に、R3が未だ残つた状態の化合物〔′〕を
セフアデツクスG−50を用いて一度粗精製する。
これは、R3(ジメトキシトリチル基)を利用した
精製法を用いるためである。すなわち、逆相カラ
ムによるHPLCでまずR3をもつオリゴヌクレオ
チドを分離し、次に80%酢酸によつてR3を除去
する。これを再度逆相カラムによるHPLCで精製
して、目的の3′−アミノアルキルオリゴヌクレオ
チド〔〕を得る。なお、R3を直ちに除去し、
イオン交換クロマトグラフイーあるいはポリアク
リルアミドゲル電気泳動などにより精製すること
も可能である。 実験例 フローチヤート 第1図のフローチヤートに従つて、本発明の化
合物〔〕を合成した。 第1図で、記号は次の意味をもつ。 B′ ベンゾイル化アデニンまたはチミン B アデニンまたはチミン R0 オルトクロロフエニル R1 ヘキセン R2 トリフルオロアセチル R3 ジメトキシトリチル R4 シアノエチル MSNT メシチレンスルホニルニトロトリア
ゾリド
【式】 Xはトリアゾールまたはベンゾトリアゾール 実施例 1−1 ピリジン共沸により無水にした化合物
〔0〕
(B′=N−ベンゾイルアデニン、m=1)(1.31g、
2mM)にo−クロロフエニルホスホジトリアゾ
リドのジオキサン溶液(7ml/mM、2.8mM)を
加えて2時間反応させる。薄層クロマトグラフイ
ーにより反応の完了を確認した後、ピリジン共
沸、トルエン共沸により無水にした化合物〔I〕
(トリフルオロアセチル−6−アミノヘキサノー
ル)(640mg、3mM)及び1−メチル−イミダゾ
ール(500mg、6mM)を加えて一夜反応させる。
反応終了後、溶媒を留去し、クロロホルムで抽出
し、水、0.5Mリン酸二水素ナトリウム水溶液、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、および水で順次
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。クロロ
ホルムを留去後、シリカゲルシヨートカラム(ク
ロロホルムのメタノール溶液、0→4%)で精製
して、目的の化合物〔〕(m=1)を得る。 収率1.50g、70% この化合物〔〕(B′=N−ベンゾイルアデニ
ン、m=1)(500mg、0.48mM)を取り、2%−
ベンゼンスルホン酸のクロロホルム−メタノール
(7:3v/v)溶液(10ml)中で、室温にて3分
間で脱トリチル化する。飽和炭酸水素ナトリウム
および水で洗浄後、クロロホルムを留去する。こ
れに、化合物〔0′〕(B′=N−ベンゾイルアデニ
ン、n=2)(1.03g、0.72mM)をピリジン−ト
リエチルアミン−水(3:1:1v/v)20mlで
室温で30分処理してR4を除去しかつ溶媒を完全
に留去した化合物を加え、共沸させて無水とす
る。これに無水ピリジン(5ml)およびメシチレ
ンスルホニルニトロトリアゾリド(以下MSNT
と記す)(430mg、1.44mM)を加えて、2時間反
応させる。薄層クロマトグラフイーで反応の完了
を確認した後、濃縮する。トルエン共沸によりピ
リジンを除去したのち、2%ベンゼンスルホン酸
のクロロホルム−メタノール(7:3v/v)溶
液処理(6ml、室温、5分間)して、脱トリチル
化する。常法により抽出を行ない、シリカゲルで
精製して、目的の化合物〔′〕(B′=N−ベン
ゾイルアデニン、p=3、R3=H)を得る。収
量410mg(0.23nM)、48% 実施例 1−2 化合物
〔0〕(B′=チミン、m=1、1.10g
2mM)、ジトリアゾリド溶液(7ml/mM、
2.8mM)、化合物〔I〕(トリフルオロアセチル
−6−アミノヘキサノール、640mg 3mM)およ
び1−メチルイミダゾール(500mg、6mM)を加
えて以下実施例1−1と同様に反応させ、精製し
て、化合物〔〕(B′=チミン、m=1)、1.13g
(60%)を得る。 この化合物〔〕(270mg、0.3mM)を同様に
脱トリチル化後、脱シアノエチル化した化合物
〔0′〕(B′=チミン、n=2、R4=H、530mg、
0.44mM)と無水ピリジン(2ml)中MSNT(260
mg、0.88mM)を用いて縮合させる。2%ベンゼ
ンスルホン酸により脱トリチル化後、抽出精製し
て、目的の化合物〔′〕(B′=チミン、p=3、
R3=H)、230mg、52%を得る。 実施例 1−3 実施例1−1で合成した化合物〔〕(B′=N
−ベンゾイルアデニン、m=3)(210mg、
0.12mM)および脱シアノエチル化した化合物
〔0′〕(B′= N−ベンゾイル−アデニン、n=
3、R4=H、300mg、0.15mM)を無水ピリジン
2ml中MSNT(220mg、0.75mM)を用いて縮合さ
せる。2%ベンゼンスルホン酸処理後、精製し
て、目的のヘキサマー〔′〕(B′=N−ベンゾ
イルアデニン、p=6、R3=H)240mg(59%)
を得る。 実施例 1−4 実施例1−2で合成した化合物〔〕(B′=チ
ミン、m=3、R3=H、110mg、0.075mM)およ
び脱シアノエチル化した化合物〔0′〕(B′=チミ
ン、n=3、R4=H、155mg、0.10mM)を無水
ピリジン(2ml)中MSNT(130mg、0.45mM)を
用いて縮合させる。脱トリチル化後精製して、目
的のヘキサマー〔′〕(B′=チミン、p=6、
R3=H)120mg(52%)を得る。 実施例 1−5 実施例1−3で合成した化合物〔〕(B′=N
−ベンゾイルアデニン、p=6、R3=H、220
mg、0.065mM)および脱シアノエチル化した化
合物〔0′〕(B′=N−ベンゾイルアデニン、n=
6、R4=H、250mg、0.5mM)を無水ピリジン中
MSNTを用いて一夜放置して縮合させる。反応
後濃縮し、シリカゲルシヨートカラムで精製し
て、目的のドデカマー〔′〕(B′=N−ベンゾ
イルアデニン、p=12、R3=DMTr)220mg(45
%)を得る。 実施例 1−6 実施例1−4で合成した化合物〔〕(B′=チ
ミン、n=6、R3=H、50mg、0.02mM)および
脱シアノエチル化した化合物〔0′〕(B′=チミン、
n=6、R4=H、170mg、0.06mM)を無水ピリ
ジン2ml中MSNT(100mg、0.33mM)と共に一夜
放置して縮合させる。反応後濃縮し、シリカゲル
シヨートカラムで精製して、目的のドデカマー
〔′〕(B′=チミン、p=12、R3=DMTr)50mg
(54%)を得る。 実施例 2−1 実施例1−5で合成した化合物〔〕(B′=N
−ベンゾイルアデニン、p=12)を約20mg取り、
0.5Mテトラメチルグアニジン−ピリジン−2−
カルボアルドキシムのジオキサン−水(9:
1v/v)溶液(0.5M TMG−Oximeと略す)
200μlを加えて室温で16時間処理する。これに濃
アンモニア水2.5mlを加えて、50℃で6時間処理
する。濃縮後、50mM重炭酸トリエチルアンモニ
ウム緩衝液(TEAB緩衝液PH7.5)1mlを溶かし、
エーテル1mlで3回洗浄する。水層を取り、セフ
アデツクスG−50(1.5cm×120cm、5mM TEAB
緩衝液)で分離する。最初に溶出される分画を集
め(第2図)、さらに逆相カラム(μ
Bondapak C18、10→30%アセトニトリル/
50mM TEAA緩衝液、PH7.2)を用いた高速液体
クロマトグラフイーで精製する(第3図)。トリ
チル基をもつメインピーク(25%アセトニトリル
付近に溶出する。)を分取し、80%酢酸中10分間
処理して脱トリチル化し、再度逆相カラム(0→
20%アセトニトリル)で精製する(第4図)。目
的の3′−アミノヘキシル−ドデカアデニル酸
〔〕(B=アデニン、p=12)は15%アセトニト
リル付近に溶出される。 また、3′−アミノヘキシルドデカチミジル酸
〔〕(B′=チミン、p=12)は、実施例1−6
で得た化合物〔〕(B′=チミン、p=12、R3
DMTr)を用いて実施例2−1と同様の方法で
脱保護、精製することにより得られる。 実施例 2−2 実施例1−3で合成した化合物〔〕(B′=N
−ベンゾイルアデニン、p=6、R3=H)約20
mgをとり、0.5M TMG−Oxime溶液200μlを加え
て処理、続いて濃アンモニア水で処理する。セフ
アデツクスG50(1.5cm×120cm、50mM TEAA緩
衝液PH7.5)により粗精製した後(図5)、逆相カ
ラム(μ Bondapak C18、0→20%アセトニト
リル/50mM TEAA緩衝液、PH7.2)を用いた高
速液体クロマトグラフイーで精製する(第6図)。
化合物〔〕(B=アデニン、p=6)がメイン
ピークとして得られた。 この場合、反応中間体であるためあらかじめト
リチル基が除去されていたが、純度が高かつたた
め良好な分離精製ができた。 確 認 実施例2−1および2−2で得られた化合物
〔〕(B=アデニン、p=12)および(B=アデ
ニン、p=6)とマーカーとしてトリデカアデニ
ル酸(A13)およびトリデカチミジル酸(T13)
を0.02ODずつとり〔γ32−P〕ATPおよびT4ポ
リヌクレオチドキナーゼを用いて、5′水酸基を32
Pでリン酸化する。これを20%ポリアクリルアミ
ドゲル電気泳動(7M尿素)により分析し、目的
物の確認および純度の検定を行なつた。その電気
泳動パターンのオートラジオグラフを第7図に示
す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の化合物を合成する方法の一
例を示すフローチヤートである。第2図は、実施
例2−1の脱保護中間体のセフアデツクスG−50
での溶出パターンを示したものである。第3図お
よび第4図は、実施例2−1におけるμ
Bondapak C18を用いた高速液体クロマトグラフ
イーの溶出パターンを示したものであつて、第3
図がトリチル体、第4図が化合物〔〕(B=ア
デニン、p=12、R3=H)のパターンである。
第5図および第6図は、中間体である実施例1−
3の化合物を脱保護精製(実施例2−2)したも
ののセフアデツクスG50のパターンおよびμ
Bondapak C18による高速液体クロマトグラフイ
ーの溶出パターンである。第7図は、20%ポリア
クリルアミドゲル電気泳動(7M尿素)パターン
のオートラジオグラフである。 A……A13、B……化合物〔〕(B=アデニ
ン、P=12)、C……化合物〔〕(B=アデニ
ン、p=6)、D……T13。なお、第3〜7図は、
いずれも模写したものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下式〔〕で示されるものであることを特徴
    とする、オリゴヌクレオチド誘導体。 〔ただし、pは任意の自然数であり、R1は二
    価の直鎖または分岐鎖の炭化水素残基であり、B
    はヌクレオチドを構成する塩基である(Bが複数
    個存在するときは、それらは同一でも異なつても
    よい)。〕 2 塩基Bがアデニン、チミン、シトシンおよび
    グアニンからなる群より選ばれたものである、特
    許請求の範囲第1項記載のオリゴヌクレオチド誘
    導体。 3 R1が炭素数2〜20の直鎖または分岐鎖のア
    ルキレン基である、特許請求の範囲第1項または
    第2項記載のオリゴヌクレオチド誘導体。 4 pが40までの自然数である、特許請求の範囲
    第1〜3項のいずれか1項に記載のオリゴヌクレ
    オチド誘導体。 5 下式〔′〕で示される化合物の3′−末端延
    長上のR2、5′−末端のR3基、塩基部分およびリ
    ン酸部分の保護基をすべて除去することを特徴と
    する、下式〔〕で示されるオリゴヌクレオチド
    誘導体の製造法。 〔ただし、pは任意の自然数であり、R0はリ
    ン酸基の保護基であり、R1は二価の直鎖または
    分岐鎖の炭化水素残基であり、R2は水素または
    アミノ基の保護基であり、R3は水素またはヌク
    レオチドの5′−水酸基の保護基であり、B′はヌク
    レオチドを構成する塩基であつて必要に応じて保
    護されたものであり、Bはヌクレオチドを構成す
    る塩基である(B′またはBおよびR0が複数個存
    在するときは、それらは同一でも異なつてもよ
    い)。ただし、式〔′〕で示される化合物は、
    R0,R2,R3およびB′に関してその少なくとも一
    つにおいて保護されたものであるとする。〕
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