JPH0551270A - 静電接合装置 - Google Patents

静電接合装置

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JPH0551270A
JPH0551270A JP23717491A JP23717491A JPH0551270A JP H0551270 A JPH0551270 A JP H0551270A JP 23717491 A JP23717491 A JP 23717491A JP 23717491 A JP23717491 A JP 23717491A JP H0551270 A JPH0551270 A JP H0551270A
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JP
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voltage
electrode
junction
bonding
insulating material
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JP23717491A
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Yoshiteru Omura
義輝 大村
Sanae Tokumitsu
早苗 徳光
Yutaka Nonomura
裕 野々村
Atsushi Tsukada
厚志 塚田
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、導電性材料と絶縁性材料を気泡を
生成することなく接合する静電接合装置に関する。 【構成】 絶縁性材料の電圧印加面に設けられた複数の
電極と、該電極に接続された電圧印加手段と、導電性材
料と絶縁性材料との接合時に流れる接合電流を測定し、
該接合電流の変化に応じて信号を出力する制御手段とか
らなり、前記制御手段からの出力信号に基づいて前記電
圧印加手段により規則性をもって電極に電圧を印加する
ことを特徴とする静電接合装置。本発明の静電接合装置
により、欠陥のない静電接合を自動的に行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体や金属等の導電
性材料と、高温でイオン伝導物質として作用するガラス
等の絶縁性材料とを接合して電子デバイスを製作する際
に利用される静電接合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子デバイスを構成する半導体材料と高
温でイオン伝導物質として作用する絶縁性材料とを接着
剤を使用することなく強固に接合する手段として、静電
接合方法が特公昭53−28747に開示されている。
そして、現在では前記静電接合方法も生産性の向上およ
びデバイスコストの低減を目的として、大面積のウェハ
単位で行われれ(以下、本発明ではウェハ接合と称す
る)、例えば半導体とガラスとのウェハ接合は、清浄・
平滑に仕上げした両者の接合面を重ね合わせた後、所定
の温度まで加熱して半導体ウェハを正、ガラスウェハを
負として両者の間に1000V前後の直流電圧を10分
程度印加して行っている。
【0003】上記のウェハ接合において、ガラスウェハ
の接合面と相対する電圧印加面に接触し、負の電圧を印
加するための電極は、従来、針および棒状に加工した小
面積の金属材料を前記電圧印加面中央に接触させ、ある
いはガラスウェハとほぼ同面積の1枚の金属製円板を該
電圧印加面に接触させることによりなされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の電
極を使用するにあたっては、例えば針および棒状に加工
した小面積の金属材料を電極とした場合は、電圧の印加
により接合面に発生する静電引力がウェハ中央部に効果
的に作用するものの周辺部においては静電引力が効果的
に作用しないため、中央部と比較して接合状態および強
度が異なり、周辺部にまで静電引力が効果的に作用しな
いことから、場合によっては周辺部が接合されないとい
う問題があった。このような中央部と周辺部とで接合状
態が異なる従来の静電接合方法は、製作される電子デバ
イスの接合強度に起因する特性のバラツキが生じるとい
う問題を呈していた。さらに、大面積のウェハに対し、
針および棒状からなる小面積の電極を使用して接合する
ことから、中心部の接合はすみやかに達成されるものの
周辺部まで接合されるには時間がかかり、生産性に悪影
響を及ぼしていた。
【0005】一方、電極として1枚の金属製円板を使用
した場合、静電引力は全接合面にわたり概ね均等に作用
することから、前述の問題点は改善されるものの接合時
の状態を観察すると、両者の接合面全面にランダムに点
在する接触点から接合が開始されるため、接合進行の最
終部分においては両者の接合面積が等しくなくなり、通
常は厚みの薄い半導体ウェハが歪を受けて変形し、その
ため接合面に気泡が残留するといった問題を呈してい
た。接合面に存在する気泡は、接合歩留まりを下げ、結
果として製作されるデバイスコストを高める。一方で
は、気泡の存在によるデバイスの信頼性が懸念された。
また、静電接合が大面積で行われるため絶縁性材料のイ
オン伝導に基づき大量の接合電流が流れ、このため容量
の大きな電圧源が必要とされた。
【0006】さらに上記従来のウェハ接合においては、
電極材料を直接ガラスウェハの電圧印加面に接触させる
ため、ガラスウェハ内のイオン伝導に基づき、陽イオン
が電圧印加面上に点在する電極との接触部分に集中して
析出し、この結果、凹凸が生成されてガラスウェハの電
圧印加面が粗面化されるといった問題を呈していた。こ
のガラスウェハの電圧印加面の粗面化は、例えば後工程
の金属パッケ−ジへのマウントにおいて、作業性や接着
強度を減じ、信頼性を損なうという結果をもたらしてい
た。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、その目的は導電性材料と絶縁性材料とを全接合面に
気泡が残留することなく、均質で接合強度の高い、また
絶縁性材料の電極との接触面を粗面化しない生産性の高
い静電接合装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、導電性材料と
絶縁性材料とを接触させて電圧を印加し、両者を接合さ
せるための静電接合装置において、絶縁性材料の電圧印
加面に設けられた複数の電極と、前記電極に接続された
電圧印加手段と、導電性材料と絶縁性材料との接合時に
流れる接合電流を測定し、該接合電流の変化に応じて信
号を出力する制御手段とからなり、該制御手段からの信
号に基づいて前記電圧印加手段により規則性をもって各
電極に電圧を印加することを特徴とする静電接合装置で
ある。
【0009】上記構成において、電極は絶縁性材料の面
上で複数、面状に区分配列され、規則的に形成されてい
る。また、上記電極は物理的・化学的手段によって導電
性材料で形成され、化学的手段、例えばエッチングによ
って容易に除去可能なように形成されてもよい。本発明
における導電性材料は、金属あるいは半導体材料であ
り、絶縁性材料は導電性材料と熱膨張係数の近接した高
温で固体電解質(イオン伝導物質)として作用する結晶
化ガラスまたはガラス等である。これらの材料の接合面
は、平滑平面に仕上げられている。
【0010】電圧印加手段は電源とスイッチを有し、上
記複数個の電極に対して独立して電圧を印加するもので
ある。
【0011】制御手段は、前記電圧制御手段に接続さ
れ、接合電流をモニターし、その変化から接合状態を判
定する部分と、次の電極に電圧を印加するためのタイミ
ング信号を送る部分からなる。
【0012】
【作用】ここで、上記のように構成した本発明の静電接
合装置の作用について説明する前に、本発明を成す至る
きっかけとなった接合現象をまず説明する。
【0013】導電性材料としての半導体と絶縁性材料と
してのガラスとの静電接合において、両材料の接合面を
平滑平面とし、接合面同志を重ね合わせ加熱すると、ガ
ラスはイオン伝導物質として作用するようになる。この
とき、ガラスを負として両材料に1000V前後の直流
電圧を印加するとガラス中の陽イオンがガラスの電圧印
加面に移動してイオン伝導による接合電流が流れる。接
合電流が流れると、両材料の接合面に静電気力が働いて
両同志が押しつけられ両材料は接合する。接合は最初は
狭い領域で行われ、その後面全域に拡大する。
【0014】この静電接合の際に流れる接合電流を測定
すると、図9の線図に示すように、電圧印加直後の初期
段階でピークとなり、以後、時間とともに減少する。実
験による観察では、静電接合による接合面積と接合電流
とは密接に関係しており、温度、接合電圧等の接合パラ
メータを一定とした場合、接合電流は時間とともに減少
し、接合電流のピークに対する比率減少の様子(この比
率を以下、本発明では電流比と称する)は、接合面積
(図9中、100ないし102で示す。)の拡大とよく
対応していることが明らかになった。即ち、前記電流比
が小さくなるにつれて接合部が周辺部へと拡大され、接
合面積が増加することがわかった。
【0015】また、同図から接合面の半径が電極半径の
例えば2倍(領域101)になるときの接合電流は、接
合電流ピーク値に対して約1/2(電流比0.5)であ
り、それ以降に形成した接合領域102は101と比較
してさほど拡大していないことがわかる。このことか
ら、一つの電極にあまり長い時間をかけて電圧を印加し
ても静電接合は効果的に行われないと言える。よって電
極を複数で形成し、電極に電圧を印加した際の接合電流
をモニターし、その結果をもとに、規則性をもって各電
極に電圧を印加すれば効果的な静電接合がなされると考
えた。
【0016】本発明の静電接合装置は、上記の実験結果
に基づいてなされたものであり、絶縁体の電圧印加面上
に導電性薄膜からなる複数の電極を形成し、電圧印加手
段を操作して、規則性をもって電極に電圧を印加し、接
合領域を拡大形成して静電接合を行うものである。
【0017】本発明では、規則性をもって電圧を印加す
る手段として接合電流をモニターする制御手段から、接
合電流の変化に応じて電圧印加手段へタイミング信号を
出力することにより電圧を印加し、静電接合を行う。
【0018】電極が複数の同心円状電極からなる場合
(図1)を例として、接合部の形成と装置の動作関係を
示すと次の様である。電圧印加手段により、まず中心部
の電極(第1の電極)に電圧を印加する。このとき、電
極に接合電流が流れるとともに中心部の接合が開始さ
れ、該接合電流は上昇しピーク(第1のピーク)を示し
た後時間とともに減少する。制御手段は該接合電流をモ
ニターする。時間の経過とともに中心部の接合領域は次
第に周辺部へと拡大し、接合電流はさらに減少する。そ
して、接合電流の減少率が所定値に達したとき、制御手
段はさらに中心部より一つ外側の電極(第2の電極)へ
電圧を印加するための信号を電圧印加手段に送る。第2
の電極に電圧が印加されると接合領域はさらに周辺部へ
と拡大する。そして、制御手段はさらに第3、第4の電
極へ電圧を印加するための信号を電圧印加手段に送る。
こうして外側の電極に対して順次電圧を印加し、最外周
の電極まで電圧が印加されたとき、気泡が残留すること
なく接合が完了する。
【0019】なお、複数個で形成される電極の形状は前
述のような同心円状に限るものではなく、静電接合され
る材料のサイズ、接合条件により自由に選定できるもの
である。また、接合の判定基準とする電流の減少率は、
接合が良好に進行するように任意の値を決めることが可
能である。
【0020】
【発明の効果】本発明の静電接合は、複数の電極に規則
性をもって接合のための電圧を印加するので、接合面の
必要な部分に電圧が供給され、そのため接合面が徐々に
大きく形成でき、大面積にわたり気泡を残留させること
なく導電性材料と絶縁性材料とが接合できる。しかも、
電極はエッチング等により容易に除去可能なように形成
されているため、絶縁性材料の電圧印加面は粗面化され
ることがない。
【0021】
【実施例】
(第1実施例)図1は、本発明の静電接合装置に係わる
第1実施例を示す図である。図中導電性材料としての半
導体ウェハ10はこの接合面10Aが平滑平面に仕上げ
されている。絶縁性材料としてのガラスウェハ20は平
滑平面な接合面20Aを有し、前記半導体ウェハの接合
面10Aと重ね合わされ、その面は高温となりイオン伝
導物質として作用する。さらに41ないし45は、電圧
印加面20B上に、同心円状に密着形成された複数の電
極であり、表1に示すように直径10mmの中心部の電
極を除き、幅4mmで半径方向に約6.5mmの間隔を
もって形成されている。また、電圧印加手段50は、電
源70と、制御手段30からのタイミング信号80によ
り操作される第1のスイッチ51ないし第5のスイッチ
55と、接合電流を電圧に変換し制御手段30に入力す
るため、電源とスイッチとの間に接続された固有抵抗6
0とからなる。
【0022】
【表1】
【0023】制御手段30は、固有抵抗60の両端の電
圧を測定しこれをデジタル化するためのA/D変換器3
2と、該A/D変換器32からの出力によりスイッチ5
1ないし55にタイミング信号80を送るための制御部
34とからなる。
【0024】ここで本発明の第1実施例を示す図1にお
いて、接合電流をモニターする制御手段からのタイミン
グ信号によってスイッチ51ないし55を順次閉じてい
くことで気泡の無いウェハ接合が得られることについ
て、図2(a)、(b)ないし図5(a)、(b)を参
照しながらさらに説明する。
【0025】図2(a)、(b)および図3(a)、
(b)は、複数のスイッチを順次閉じていくことで周辺
部へ拡大する接合領域103ないし106を示したも
の、図4(a)、(b)および図5(a)、(b)は、
図2(a)、(b)および図3(a)、(b)に対応し
て得られる接合電流を示したものである。
【0026】図4(a)、(b)および図5(a)、
(b)において120は接合電流の時間変化を示す線
図、121および123ないし125は、スイッチ51
ないし55を順次閉じて電極41ないし45に電圧を印
加した時に流れる接合電流のピーク値を示す。また、図
4(b)において131は、スイッチ52を閉じるにあ
たり、制御手段から電圧印加手段へタイミング信号を出
力する場合の判定基準となる接合電流値の閾値である。
【0027】さて、両材料を加熱した後の電圧印加に際
しては、まず制御手段30から電源70に電気信号90
を出力してスイッチ71を閉じる。
【0028】次に制御手段30から電圧印加手段50に
タイミング信号80を出力して、図2(a)に示すよう
に第1のスイッチ51を閉じる。スイッチ51を閉じる
と電極41に電圧が印加され、両材料の中心部に効果的
に静電引力が作用し、接合領域103が形成される。こ
の時、抵抗60およびA/D変換器32を介して制御手
段30でモニターされる接合電流は図4(a)のように
なり、接合電流120は電圧印加直後にピーク値121
を示してすぐに減少する。また、このとき制御手段30
には、第1のピーク電流値121が記憶保持される。
【0029】そして図2(a)に示す接合領域103
は、波紋状に気泡を残留することなく次第に周辺へ拡大
して行き、図2(b)に示すように次に電圧印加する周
辺部の電極42を越えて接合領域104を形成する。こ
のとき接合電流は図4(b)のように、第2のスイッチ
52を閉じるための判定基準となる接合電流値131よ
り小さくなるまで減少し、制御手段30から電圧印加手
段50へタイミング信号が出力されて第2のスイッチ5
2が閉じ、同時に制御手段30で記憶保持された第1の
ピーク電流値121がリセットされる。
【0030】なお、気泡のない信頼性の高い接合を達成
するため、接合の判定基準とする電流比は本実施例では
0.1とした。本第1実施例の図4(a)において、中
心部の電極41に電圧印加した時の第1のピーク電流値
121は0.05Aであった。従って、次に電圧を印加
する電極42に対応したスイッチ52を閉じるタイミン
グ信号を出力する判定基準となる接合電流値131は
0.005Aとした。
【0031】スイッチ52を閉じることで電圧は電極4
2にも印加され、接合電流は再び上昇して第2のピーク
電流値(本第1実施例の場合は、0.13A)に達した
後、減少する。なお電極42に電圧印加したときの第2
のピーク電流値が第1のピーク電流値よりも大きい理由
は、電極の面積が42>41となっていることに起因す
る。また、前記第2のピーク電流値は制御手段30に記
憶保持される。
【0032】その後、接合領域はさらに周辺へと拡大
し、次に電圧印加する電極43を越えて接合領域105
を形成する(図3(a))。このとき、接合電流は制御
手段30に設定した電流比0.1に相当する判定基準の
接合電流値より小さくなるまで減少し、図3(a)に示
すように第3のスイッチ53が閉じ、制御部において記
憶保持された第2のピーク電流値がリセットされる。
【0033】スイッチ53が閉じることで、図5(a)
に示すように接合電流120は、ピーク値123(本第
1実施例では0.23A)を示して減少する。そして図
3(a)に示す接合領域104は、電極43を超えてさ
らに拡大する。
【0034】第4のスイッチ54および第5のスイッチ
55についても、同様に制御手段30からのタイミング
信号により順次閉じていき、最終的には図3(b)に示
すように全てのスイッチが閉じて全接合面の接合領域1
06が形成される。図5(b)は、本発明の第1実施例
の静電接合方法により得られた図3(b)に対応する接
合電流を示したもので、最外周の電極45に電圧印加し
た時の第5のピーク電流125は0.52Aとなった。
【0035】静電接合完了後、ガラスウェハ20の電圧
印加面20Bに薄膜形成した分割電極41ないし45を
エッチング除去して、電子デバイス用のウェハ接合試料
が出来上がる。
【0036】以上が本発明の静電接合方法における第1
実施例を説明したもので、図6は電圧印加の工程をより
簡潔に示したフローチャートである。
【0037】ところで上記第1実施例では主要構成をな
す制御手段が、電圧印加手段へタイミング信号を出力す
る機能の他に、モニターした接合電流からピーク電流値
を記憶保持・リセットする機能、そして予め同制御手段
に設定した減少率に対応して演算される接合電流値と、
モニター中の接合電流との比較判定機能等、複数の機能
を兼用した構成とした。
【0038】(第2および第3実施例)図7および図8
は、上記制御手段における機能を複数の機器でハード構
成した本発明の第2実施例および第3実施例を示したも
ので、制御手段30を構成する各機器を除く部分につい
ては第1実施例と同様であるのでその説明を省略する。
なお前記第2および第3実施例において接合電流をモニ
ターするにあたっては、制御部がアナログ回路として構
成できるため、図1に示したA/D変換器は省略してい
る。
【0039】図7において抵抗60を介してモニターさ
れる接合電流は、判定器36に取り込まれるとともに該
接合電流の各ピーク値は順次ピークホールド38に記憶
保持される。ピークホールド38は、各電極にそれぞれ
電流比を予め設定した分圧器35へピーク電流値を順次
出力し、分圧器35はピークホールド38より入力され
るピーク電流値と設定された各電流比とを演算してタイ
ミング信号80を出力するための判定基準となる接合電
流値を順次判定器36へ出力する。そして判定器36で
はモニターした接合電流と、前記判定基準の接合電流値
とを比較して、モニター中の接合電流の方が小さくなっ
た時にピークホールド38に記憶保持されたピーク電流
値をリセットするとともに電圧印加手段50へタイミン
グ信号80を出力する。
【0040】一方、図8の第3実施例においては、電圧
印加手段50へタイミング信号80を出力するにあたり
ピークホールド38および分圧器35に代えて判定基準
となる接合電流値に対応する電圧値を判定器36へ順次
出力するための基準電圧発生器37とを備えて構成され
ている。基準電圧発生器37には予め各電極に対応した
電圧値、即ちスイッチを閉じるための判定基準となる接
合電流に対応した電圧値が設定されており、図8におい
ても図1および図7と同様に、気泡が無く接合強度の高
い迅速な静電接合が得られる。
【0041】以上は、電極が中心部と、前記中心部を取
り巻く同心円状として構成された場合を例にとって説明
したが、電極は同心円状に限定されず図10および図1
1の線状の電極41ないし45および島状の電極41な
いし49として構成され、所定の手順に従って電圧印加
されることでも同様の効果が得られる。
【0042】さらに図1、図7および図8の本発明の静
電接合装置においては、各電極に電圧印加した後に流れ
る接合電流をモニタ−し、前記接合電流がピーク電流値
に対する所定の比率以下に達した時点で電圧印加手段へ
タイミング信号を送信するようにした。しかし、実際に
は、ピーク電流値は各電極の面積に依存しており、単位
電極面積当りのピーク電流値は概ね一定であるため、前
記単位電極面積当りの接合電流をもとにタイミング信号
を出力する構成としても本発明と同様な接合が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す装置の構成図
【図2】(a)スイッチ51を閉じたときの接合領域を
示す構成図 (b)スイッチ51を閉じたときの拡大する接合領域を
示す構成図
【図3】(a)スイッチ53を閉じたときの接合領域を
示す構成図 (b)全スイッチを閉じたときの接合領域を示す構成図
【図4】(a)図2(a)に対応する接合電流を示す線
図 (b)図2(b)に対応する接合電流を示す線図
【図5】(a)図3(a)に対応する接合電流を示す構
成図 (b)図3(b)に対応する接合電流を示す構成図
【図6】第1実施例における電圧印加手順を示すフロー
チャート
【図7】本発明の第2実施例の説明図
【図8】本発明の第3実施例の説明図
【図9】接合電流と接合領域との関係を示す説明図
【図10】電極のその他の態様を示す構成図
【図11】電極のその他の態様を示す構成図
【符号の説明】
10 半導体ウェハ 20 ガラスウェハ 30 制御手段 40 電極 50 電圧印加手段 60 抵抗 70 電源 32 A/D変換器 35 分圧器 36 判定器 37 基準電圧発生器 38 ピークホールド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚田 厚志 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性材料と絶縁性材料とを接触させて
    電圧を印加し、両者を接合させるための静電接合装置に
    おいて、 前記絶縁性材料の電圧印加面に設けられた複数の電極
    と、 前記電極に接続された電圧印加手段と、 前記導電性材料と絶縁性材料との接合時に流れる接合電
    流を測定し、該接合電流の変化に応じて信号を出力する
    制御手段とからなり、 前記制御手段からの出力信号に基づいて前記電圧印加手
    段により規則性をもって各電極に電圧を印加することを
    特徴とする静電接合装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の絶縁性材料の表面に形成
    する複数の電極は、物理的・化学的手段で形成してなる
    ことを特徴とする静電接合装置。
JP23717491A 1991-08-22 1991-08-22 静電接合装置 Pending JPH0551270A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013002942A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Honda Motor Co Ltd 力覚センサチップ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013002942A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Honda Motor Co Ltd 力覚センサチップ

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