JPH0550985A - 無動揺水中観測システム - Google Patents

無動揺水中観測システム

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JPH0550985A
JPH0550985A JP21217091A JP21217091A JPH0550985A JP H0550985 A JPH0550985 A JP H0550985A JP 21217091 A JP21217091 A JP 21217091A JP 21217091 A JP21217091 A JP 21217091A JP H0550985 A JPH0550985 A JP H0550985A
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JP
Japan
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underwater
observation
observation device
wire
box
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JP21217091A
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Yoshito Tsuji
義人 辻
Hisamasu Usui
臼井久益
Tomio Ito
伊藤富男
Masanori Kyo
許正憲
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KAIYO KAGAKU GIJUTSU CENTER
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KAIYO KAGAKU GIJUTSU CENTER
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Abstract

(57)【要約】 【目的】水中での精密な観測を可能にするとともに荒天
時の海洋観測を可能とする。 【構成】ワイヤー6に観測器10および浮き9を連結し
た上方観測装置7と、ワイヤー6に観測器10および重
り11を連結した下方観測装置8とのうち少なくとも一
方を備え、前記観測器10を水中の所定位置に配置可能
にするとともに船体内部に収容可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海洋観測において、水
面下から海底付近までの海洋計測、海水試料の採取を可
能にする無動揺水中観測システムに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、海洋観測において、水面下から海底付近までの海洋
計測、海水試料の採取は、水面に浮かぶ海洋調査船上か
ら行ってきたが、波浪の影響で船体が動揺するために精
密な観測は困難であった。とくに、台風等の荒天時に
は、航行自体が不可能であるため、荒天時における観測
データを得ることができなかった。
【0003】本発明は、上記問題を解決するものであっ
て、水中での精密な観測を可能にするとともに荒天時の
海洋観測を可能とする無動揺水中観測システムを提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そのために本発明の無動
揺水中観測システムは、ワイヤー6に観測器10および
浮き9を連結した上方観測装置7と、ワイヤー6に観測
器10および重り11を連結した下方観測装置8とのう
ち少なくとも一方を備え、前記観測器10を水中の所定
位置に配置可能にするとともに船体内部に収容可能にす
ることを特徴とする。実施例としては、水中調査船1に
配設される出入ボックス2と、出入ボックス2に設けら
れ、水中と出入ボックス2間を開閉するための外蓋3
と、出入ボックス2と水中調査船1内とを開閉するため
の内蓋4と、出入ボックス2内に固定されワイヤー6を
作動させるための水中ウィンチ5と、水中調査船1内に
配設され出入ボックス2内に海水を注排水させるための
海水タンク14とを備える。なお、上記構成に付加した
番号は、理解を容易にするために図面と対比させるため
のもので、これにより本発明の構成が何ら限定されるも
のではない。
【0005】
【作用】本発明においては、例えば図1に示すように、
海水タンク14内の海水を出入ボックス2内に移送、充
満させ、外部と均圧させた後に外蓋3を開き、水中ウィ
ンチ5を作動させてワイヤー6を送り出すと、上方観測
装置7は、浮き9および観測器10の浮力により上昇
し、水中ウィンチ5の制御により所定深度にセットさ
れ、下方観測装置8は、観測器10および重り11の重
力により下降し、水中ウィンチ5の制御により所定深度
にセットされる。観測器10を水中調査船1内に回収す
るときは、水中ウィンチ5を作動させてワイヤー6を巻
取り、出入ボックス2内に上方観測装置7および下方観
測装置8を収納し、外蓋3を閉じ、次に、出入ボックス
2内の海水を海水タンク12に移送させ内部と均圧させ
た後に、内蓋4を開き観測器10を回収する。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。図1は本発明の無動揺水中観測システムの1実施
例を示す構成図である。
【0007】水中調査船1の上部および下部には、出入
ボックス2が配設され、出入ボックス2には、水中と出
入ボックス2間を開閉するための外蓋3と、出入ボック
ス2と水中調査船1内とを開閉するための内蓋4とが設
けられている。出入ボックス2内には水中ウィンチ5が
固定され、この水中ウィンチ5にワイヤー6が巻かれて
いる。
【0008】そして、上部のワイヤー6には上方観測装
置7が接続され、また、下部のワイヤー6には下方観測
装置8が接続される。上方観測装置7は浮き9と観測器
10からなり、下方観測装置8は観測器10と重り11
とからなる。観測器10は、海水の温度、塩分等の物理
的性質を測定するための測定器12と、海水、生物等試
料を採取するための採取器13から構成されている。観
測器10内には、測定器12および採取器13を作動さ
せるためのバッテリが内蔵されている。さらに、水中調
査船1内には、海水タンク14が設けられ、ポンプ15
を介して出入ボックス2に接続されている。
【0009】上記構成からなる無動揺水中観測システム
の観測方法について説明する。先ず、水中調査船1は、
海面16と海底17との間の所定深度の水中に停止す
る。このとき、上方観測装置7および下方観測装置8
は、出入ボックス2内に収納され、外蓋3および内蓋4
は閉じている。この状態で、ポンプ14を駆動し海水タ
ンク14内の海水を出入ボックス2内に移送、充満さ
せ、外部と均圧させた後に外蓋3を開き、水中ウィンチ
5を作動させてワイヤー6を送り出す。上方観測装置7
は、浮き9および観測器10の浮力により上昇し、水中
ウィンチ5の制御により所定深度にセットされ、下方観
測装置8は、観測器10および重り11の重力により下
降し、水中ウィンチ5の制御により所定深度にセットさ
れる。
【0010】観測器10を水中調査船1内に回収すると
きは、水中ウィンチ5を作動させてワイヤー6を巻取
り、出入ボックス2内に上方観測装置7および下方観測
装置8を収納し、外蓋3を閉じる。次に、ポンプ14を
駆動し、出入ボックス2内の海水を海水タンク12に移
送させ内部と均圧させた後に、内蓋4を開き観測器10
を回収する。このように、出入ボックス2内の海水は、
出入ボックス2と海水タンク14のいずれかに移送され
るため、水中調査船1の重量は殆ど変化せず、水中調査
船1の定深度保持が容易であり、精密な観測を行うこと
ができる。従って、上方観測装置7および下方観測装置
8により、水中調査船1から水面16付近まで及び水中
調査船1から海底17付近までの海洋計測および海水、
生物等試料の採取を行うことにより、水面16付近から
海底17付近までの全ての海中を観測することができ
る。
【0011】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく種々の変更が可能である。例えば、上記実施
例においては、上方観測装置7および下方観測装置8の
両方を使用しているが、いずれか一方の観測装置を使用
するようにしてもよい。
【0012】また、水中調査船1を水面に設けた浮きに
結合した索により吊り下げ、バーチャルマスを増加させ
るために水平板を使用したり、上下方向の推進機を使用
したり、或いは海水の注排水により定深度に保持すれ
ば、より精密な海洋観測が可能となる。さらに、ワイヤ
ー6の代わりに外装ケーブルを使用すれば、観測器10
への電力供給およびリアルタイムの観測が可能となる。
【0013】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、ワイヤーに観測器および浮きを連結した上方観
測装置と、ワイヤーに観測器および重りを連結した下方
観測装置とのうち少なくとも一方を備え、前記観測器を
水中の所定位置に配置可能にするとともに船体内部に収
容可能にするようにしたため、深度とともに急速に減衰
する波浪の影響が少ない深度の海中に水中調査船を位置
させ、無動揺で精密な観測を行うことができる。また、
荒天時においても無動揺で精密な観測を行うことができ
るので、従来不可能であった荒天時の海洋観測を可能と
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無動揺水中観測システムの1実施例を
示す構成図
【符号の説明】
1…水中調査船、2…出入ボックス、3…外蓋、4…内
蓋、5…水中ウィンチ 6…ワイヤー、7…上方観測装置、8…下方観測装置、
9…浮き 10…観測器、11…重り、12…測定器、13…採取
器、14…海水タンク 15…ポンプ、16…水面、17…海底
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 許正憲 神奈川県横須賀市夏島町2番地15 海洋科 学技術センター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤーに観測器および浮きを連結した上
    方観測装置と、ワイヤーに観測器および重りを連結した
    下方観測装置とのうち少なくとも一方を備え、前記観測
    器を水中の所定位置に配置可能にするとともに船体内部
    に収容可能にすることを特徴とする無動揺水中観測シス
    テム。
  2. 【請求項2】水中調査船に配設される出入ボックスと、
    該出入ボックスに設けられ、水中と出入ボックス間を開
    閉するための外蓋と、前記出入ボックスと水中調査船内
    とを開閉するための内蓋と、前記出入ボックス内に固定
    され前記ワイヤーを作動させるための水中ウィンチと、
    前記水中調査船内に配設され出入ボックス内に海水を注
    排水させるための海水タンクとを備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の無動揺水中観測システム。
JP3212170A 1991-08-23 1991-08-23 無動揺水中観測装置 Expired - Lifetime JPH0829754B2 (ja)

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JP3212170A JPH0829754B2 (ja) 1991-08-23 1991-08-23 無動揺水中観測装置

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JP3212170A JPH0829754B2 (ja) 1991-08-23 1991-08-23 無動揺水中観測装置

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Publication Number Publication Date
JPH0550985A true JPH0550985A (ja) 1993-03-02
JPH0829754B2 JPH0829754B2 (ja) 1996-03-27

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ID=16618070

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JPH0829754B2 (ja) 1996-03-27

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