JPH0550921A - 列車位置検出装置 - Google Patents

列車位置検出装置

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JPH0550921A
JPH0550921A JP23554391A JP23554391A JPH0550921A JP H0550921 A JPH0550921 A JP H0550921A JP 23554391 A JP23554391 A JP 23554391A JP 23554391 A JP23554391 A JP 23554391A JP H0550921 A JPH0550921 A JP H0550921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
train
delay
lines
phase difference
line
Prior art date
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Pending
Application number
JP23554391A
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English (en)
Inventor
Kenji Nakada
健二 中田
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Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd filed Critical Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 列車の進行方向に沿って布設された伝送線1
と、その伝送線1の近傍に布設されるとともに遅延素子
を含んで構成された遅延線2と、これら両線の受信端に
設けられた受信器10とからなる遅延誘導線方式の列車
検出装置を高精度なものとする。 【構成】 受信器10は、両線1,2を介して受信した
受信信号をFFT周波数分析12,14を行って、その
両受信信号の位相差と受信レベルとを求め、その求めら
れた位相差と受信レベルとからその両線への信号の供給
位置を特定して列車位置を検出する。これにより、信号
の位相差が検出エリア内で何回転しても受信レベルから
何回転目かを判定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】従来、この種の列車位置検出装置として
は、レールを所定長さ毎に電気的に区分し、その区分さ
れたレールを電気回路の一部とし、そのレールが列車の
車軸で短絡されたときと解放されたときの電気回路の出
力の変化から、列車がそのレール上に位置しているか否
かを検出する軌道回路方式が知られている。
【0002】この軌道回路方式は、電気的に区分される
レールの長さが、通常、数十mないし数百mであるた
め、列車位置検出精度はその長さの範囲に制限されてし
まうという問題点を含んでいる。このような問題点を解
決するための一つの方式として遅延誘導線方式が知られ
ている。(日本信号技報1977年9月発行Vol.1
No.2 P.4〜5,同1979年1月発行Vol.3
No.3 P.1〜8)。この遅延誘導線方式は、レー
ルに沿って布設された並行2線からなる伝送線と、その
伝送線と同様にレールに沿って布設される並行2線中
に、コンデンサやコイル等の遅延素子を備えた遅延線と
を有している。
【0003】このため、両線の受信端位置から所定距離
離れた位置に所定周波数の信号(以後、搬送波というと
きもある。)が供給されたとすると、受信端における受
信状態は、伝送線を介して入力した搬送波よりも遅延線
を介して入力した信号が遅れて入力される。しかも、そ
の遅れは、受信端位置から信号の供給された位置までの
距離に一定の関係(比例関係)を有しているので、逆
に、その遅れを検出することにより、受電端位置から信
号の供給された位置を求めることが可能となる。
【0004】上記信号の供給を車上から行えば、その供
給位置は車上送信器のアンテナ位置となる。アンテナ位
置は列車位置であるから、上記の遅れ検出を基に列車位
置を検出することが可能となる。
【0005】この遅延誘導線方式は、ゴムタイヤの車軸
を備えた列車のように、レールを短絡できないような場
合でも列車位置検出ができるという特長があり、また、
軌道回路方式のように、検出精度が軌道回路長に制限さ
れることなく、ほぼ連続的に列車位置が検出できるとい
う特長がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の遅延誘導線方式は、一つの検出エリアの範囲、すな
わち、受信端位置から最も遠い信号の供給位置までの距
離は、搬送波の波長に制限されるという問題点がある。
【0007】なぜならば、搬送波位相が検出エリア内で
何回転もまわってしまうと、検出された位相差が何回転
目のものか特定できず、列車位置検出が不可能になるか
らである。したがって、検出エリアの長さは搬送波の位
相回転2πの1/2に相当する長さに制限されてしま
う。しかし、位置検出精度は、周波数を高くし、搬送波
が数回転できるようにすることによって大きな位相差が
得られ、分解能を高めることができる。
【0008】したがって、遅延誘導線方式は搬送波の周
波数に制限されるという性質を有し、仮りに分解能を高
めるために周波数を高くすれば、位相差と搬送波の位相
回転数とを特定するための複雑な回路構成の分析機器を
必要とし、設備コストがかさむという欠点が生ずる。
【0009】そこで、本発明は、上述の欠点を解決する
ためになされたものであって、その目的は、検出エリア
内で搬送波の位相が何回転しても列車位置の検出が簡単
にできる列車位置検出装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明装置は、上記目的
を達成するために、列車の進行方向に沿って布設された
伝送線と、その伝送線の近傍に布設されるとともに遅延
素子を含んで構成された遅延線と、これら両線の受信端
に設けられた受信器とからなり、その受信器は、前記両
線を介して受信した受信信号をFFT周波数分析を行っ
てその両受信信号の位相差と受信レベルとを求め、その
求められた位相差と受信レベルとからその両線への信号
の供給位置を特定して列車位置を検出することを特徴と
している。
【0011】
【作用】上記構成において、FFT分析により得られた
両受信信号の位相差は、FFT分析により得られた受信
信号のレベルからその位相差は信号周波数の何位相回転
目のものかが特定される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例に係る列車検出装置であ
って、レールR,R間には伝送線1と遅延線2とが布設
されている。これら両線1,2は、図2(a)に示され
るように、並行2線からなる伝送線1間に、並行2線中
にコンデンサCの遅延素子を接続した遅延線2が布設さ
れて構成されている。
【0013】両線1,2の受信端(図1のA点)にはピ
ックアップ用トランス3,4を介して受信器10が接続
されている。受信器10は、伝送線1からのアナログの
入力信号をディジタル信号に変換する第1A/D変換部
11と、この第1A/D変換部11で変換されたディジ
タル信号をFFT周波数分析する第1FFT分析部12
と、遅延線2からのアナログの入力信号をディジタル信
号に変換する第2A/D変換部13と、この第2A/D
変換部13で変換されたディジタル信号をFFT周波数
分析する第2FFT分析部14と、両FFT分析部1
2,14からの分析値を基に列車位置を算出する演算部
15とから構成されている。なお、図中5は前処理部で
あって、各A/D変換器11,13に入力される前の信
号をバンドパスフィルタと増巾回路で処理するようにし
ている。
【0014】列車Tには、所定周波数の信号を発生する
発振器20が搭載されていて、その信号は車上アンテナ
21を介して両線1,2に向けて送出されるように構成
されている。なお、地上の所定場所には、列車Tに搭載
されていると同様の発振器とアンテナを含むチェック用
送信器22が設けられている。
【0015】次に、本実施例装置の動作を図2を用いて
説明する。同図(a)に示されるように検出エリアを2
00mとし、その検出エリアの一端をA点、他端をB点
とし、A点側に受信器10が設けられているものとす
る。
【0016】同図(b)は、受信器10が列車T(アン
テナ21)がA点からB点まで移動したときの両線1,
2を介して受信したときの受信レベルを示している。す
なわち、両FFT分析部12,14が周波数分析して得
られた発振器20からの信号のレベルを表わしている。
このうち、実線(イ)は伝送線1の受信レベルであり、
鎖線(ロ)は遅延線2の受信レベルであって、伝送線1
の方は遅延線2よりも減衰が少ないことを示している。
【0017】同図(c)は、相対受信レベルで、同図
(b)の(イ−ロ)の関係にある。この相対受信レベル
は、各FFT分析部12,14から得られた受信レベル
を演算部15で演算して得られる。この相対受信レベル
は、A点では0dBでありB点では20dBとなる比例関係
で示されている。したがって、この相対受信レベルによ
っても、一応の列車Tの位置、すなわちアンテナ21の
位置を知ることができる。
【0018】同図(d)は遅延時間を示し、同図(e)
は信号の位相シフト、つまり搬送波の位相の回転状態を
示している。遅延時間は、各FFT分析部12,14で
得られた受信信号の位相の差を演算部15で演算して求
められ、検出エリアの中間点(A点から100m地点)
の遅延時間は100μs 、またB点の遅延時間は200
μs となるような比例関係であることを示としている。
搬送波の回転は、200mの検出エリア内で4回であ
り、これは発振器20の周波数が20kHz のときに該当
している。
【0019】実施例装置においては、相対受信レベル及
び遅延時間は、FFT分析することにより同時に得られ
両者とも列車位置情報を示し、特に、相対受信レベルか
ら位相差が搬送波の位相の何回転目かの位相差であるか
が特定できるので、相対受信レベルと遅延時間とを総合
的に判定して正確な列車位置を検出することができる。
【0020】上述の列車検出機能が正常に作動している
か否かは、A点から所定距離離れたチェック用送信器2
2を用いて検査することができる。すなわち、この検査
は、チェック用送信器22から送出した信号が、受信器
10で受信されたときの受信レベルと遅延時間とが上述
の所定距離を示しているかをチェックすることによって
行なわれる。なお、チェック用送信器22の周波数は、
列車Tの発振器20と区別できるものが使用される。
【0021】なお、上述の実施例では、受信レベルは相
対受信レベルとしたが、検出エリアの距離と明確な比例
関係を示す遅延線2の受信レベルを用いるようにしても
よい。また、受信器10は、列車からの位置情報を受信
して処理する例を示したが、列車からは地上に向けて位
置情報の他に数十種類の他の情報も送出される。
【0022】
【発明の効果】本発明装置は、列車の進行方向に沿って
布設された伝送線と、その伝送線の近傍に布設されると
ともに遅延素子を含んで構成された遅延線と、これら両
線の受信端に設けられた受信器とからなり、上記受信器
は、上記両線を介して受信した受信信号をFFT周波数
分析を行って、その両受信信号の位相差と受信レベルと
を求めて、その求められた位相差と受信レベルとからそ
の両線への信号の供給位置を特定するようにしたので、
検出エリア内で搬送波の位相が複数回転するときでも、
受信レベルから何回転目かを判断して遅延時間を求める
ことができる。したがって、遅延誘導線方式の列車検知
装置を高精度のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例装置の概略構成図である。
【図2】実施例装置の動作を説明するための回路図及び
レベル,位相の変化図である。
【符号の説明】
1 伝送線 2 遅延線 10 受信器 T 列車 R レール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列車の進行方向に沿って布設された伝送
    線と、その伝送線の近傍に布設されるとともに遅延素子
    を含んで構成された遅延線と、これら両線の受信端に設
    けられた受信器とからなり、 前記受信器は、前記両線を介して受信した受信信号をF
    FT周波数分析を行ってその両受信信号の位相差と受信
    レベルとを求め、その求められた位相差と受信レベルと
    からその両線への信号の供給位置を特定して列車位置を
    検出することを特徴とする列車位置検出装置。
JP23554391A 1991-08-22 1991-08-22 列車位置検出装置 Pending JPH0550921A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23554391A JPH0550921A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 列車位置検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23554391A JPH0550921A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 列車位置検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0550921A true JPH0550921A (ja) 1993-03-02

Family

ID=16987540

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23554391A Pending JPH0550921A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 列車位置検出装置

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JP (1) JPH0550921A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7641562B2 (en) 2003-10-20 2010-01-05 Tokue Inc. Boot for universal shaft coupling

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7641562B2 (en) 2003-10-20 2010-01-05 Tokue Inc. Boot for universal shaft coupling

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