JPH0550798A - 転写層を有する成形体及び該成形体の製造方法 - Google Patents
転写層を有する成形体及び該成形体の製造方法Info
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- JPH0550798A JPH0550798A JP23542891A JP23542891A JPH0550798A JP H0550798 A JPH0550798 A JP H0550798A JP 23542891 A JP23542891 A JP 23542891A JP 23542891 A JP23542891 A JP 23542891A JP H0550798 A JPH0550798 A JP H0550798A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 被転写面に形成されるプライマー層の制御
が容易であり、かつ、プライマー層が形成されている被
転写体からなる中間製品を放置したままにすることがで
き、また、重ね合わせた状態で保管することができる等
のことから、中間製品の取り扱いが容易であり、しか
も、シャープな転写層を具備する等の特徴を備える転写
層を有する成形体及び該成形体の製造方法。 【構成】 被転写面に形成されている熱可塑性アクリ
ル系樹脂によるプライマー層を介して転写層が積層され
ている転写層を有する成形体、及び、熱可塑性アクリル
系樹脂による溶剤系のコーティング剤を、被転写面に塗
工した後、得られた塗工層を乾燥,固化させて非粘着性
の塗膜からなるプライマー層を形成する工程と、該プラ
イマー層に対して転写用シートにおける転写層を熱転写
する工程とからなる転写層を有する成形体の製造方法。
が容易であり、かつ、プライマー層が形成されている被
転写体からなる中間製品を放置したままにすることがで
き、また、重ね合わせた状態で保管することができる等
のことから、中間製品の取り扱いが容易であり、しか
も、シャープな転写層を具備する等の特徴を備える転写
層を有する成形体及び該成形体の製造方法。 【構成】 被転写面に形成されている熱可塑性アクリ
ル系樹脂によるプライマー層を介して転写層が積層され
ている転写層を有する成形体、及び、熱可塑性アクリル
系樹脂による溶剤系のコーティング剤を、被転写面に塗
工した後、得られた塗工層を乾燥,固化させて非粘着性
の塗膜からなるプライマー層を形成する工程と、該プラ
イマー層に対して転写用シートにおける転写層を熱転写
する工程とからなる転写層を有する成形体の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転写層を有する各種の
成形体と、該転写層を有する成形体の製造方法とに関す
る。
成形体と、該転写層を有する成形体の製造方法とに関す
る。
【0002】
【従来の技術】成形体の被転写面に対して転写層を転写
する際に、被転写面と転写層との間の接着剤層として、
被転写面に対して形成されている未硬化状態の熱硬化性
樹脂の塗工層を利用する方法(特公昭63−58103
号公報等)がある。
する際に、被転写面と転写層との間の接着剤層として、
被転写面に対して形成されている未硬化状態の熱硬化性
樹脂の塗工層を利用する方法(特公昭63−58103
号公報等)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記未硬化状態の熱硬
化性樹脂による塗工層を転写層に対する接着剤層として
利用する従来の方法は、未硬化状態の熱硬化性樹脂自体
が具備する粘着性を利用するものである。
化性樹脂による塗工層を転写層に対する接着剤層として
利用する従来の方法は、未硬化状態の熱硬化性樹脂自体
が具備する粘着性を利用するものである。
【0004】このため、被転写体に対する転写層の転写
の際には、前記未硬化状態にある熱硬化性樹脂による塗
工層は、十分な粘着力を残留しており、尚且つ、転写層
の転写時に加えられる圧力で流動,変形することの無い
程度に硬化していることが必要とされ、未硬化状態の熱
硬化性樹脂の塗工層を所謂半硬化状態に制御しなければ
ならないという煩雑性がある。
の際には、前記未硬化状態にある熱硬化性樹脂による塗
工層は、十分な粘着力を残留しており、尚且つ、転写層
の転写時に加えられる圧力で流動,変形することの無い
程度に硬化していることが必要とされ、未硬化状態の熱
硬化性樹脂の塗工層を所謂半硬化状態に制御しなければ
ならないという煩雑性がある。
【0005】また、転写層を有する成形体に対する耐熱
性,耐候性等の物性を良好なものにするために、接着剤
層となる熱硬化性樹脂の種類を選択し、しかもこの塗工
層を前述の半硬化状態に制御しなければならなく、熱硬
化性樹脂の選択と未硬化状態の熱硬化性樹脂の塗工層を
所謂半硬化状態に制御することの煩雑性とによって、そ
の取り扱いがより複雑になる。
性,耐候性等の物性を良好なものにするために、接着剤
層となる熱硬化性樹脂の種類を選択し、しかもこの塗工
層を前述の半硬化状態に制御しなければならなく、熱硬
化性樹脂の選択と未硬化状態の熱硬化性樹脂の塗工層を
所謂半硬化状態に制御することの煩雑性とによって、そ
の取り扱いがより複雑になる。
【0006】さらに、前記未硬化状態の熱硬化性樹脂の
塗工層を利用するものは、被転写面に対して形成されて
いる未硬化状態の熱硬化性樹脂の塗工層が粘着性を帯び
ているものであるために、これを重ね置きすることがで
きなく、また、これを放置したままにすると、接着剤層
として利用する塗工層が完全硬化してしまうために、該
層における粘着力を利用する転写層の形成が行なえなく
なってしまう等の不都合が発生し、所謂中間製品の取り
扱い適性の点での難点をも有する。
塗工層を利用するものは、被転写面に対して形成されて
いる未硬化状態の熱硬化性樹脂の塗工層が粘着性を帯び
ているものであるために、これを重ね置きすることがで
きなく、また、これを放置したままにすると、接着剤層
として利用する塗工層が完全硬化してしまうために、該
層における粘着力を利用する転写層の形成が行なえなく
なってしまう等の不都合が発生し、所謂中間製品の取り
扱い適性の点での難点をも有する。
【0007】これに対して本第1の発明は、転写層の絵
柄がシャープで、しかも、耐湿熱性及び耐候性等に優れ
た転写層を有する成形体を、しかも、その成形体の製造
に際しては、被転写面に形成される接着剤層たるプライ
マー層の状態の制御が容易であり、また、被転写体の被
転写面に対してプライマー層を形成した所謂中間製品を
そのまま放置して置くことや、これを重ねて保管するこ
とが可能である等の特徴を有する成形体を、また、本第
2の発明は、前記本第1の発明の転写層を有する成形体
が的確に得られる方法を提供する。
柄がシャープで、しかも、耐湿熱性及び耐候性等に優れ
た転写層を有する成形体を、しかも、その成形体の製造
に際しては、被転写面に形成される接着剤層たるプライ
マー層の状態の制御が容易であり、また、被転写体の被
転写面に対してプライマー層を形成した所謂中間製品を
そのまま放置して置くことや、これを重ねて保管するこ
とが可能である等の特徴を有する成形体を、また、本第
2の発明は、前記本第1の発明の転写層を有する成形体
が的確に得られる方法を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本第1の発明の転写層を
有する成形体は、被転写体たる成形体と、該成形体の被
転写面に対して形成されている熱可塑性アクリル系樹脂
によるプライマー層と、該熱可塑性アクリル系樹脂によ
るプライマー層面に転写によって積層されている転写層
とからなる。
有する成形体は、被転写体たる成形体と、該成形体の被
転写面に対して形成されている熱可塑性アクリル系樹脂
によるプライマー層と、該熱可塑性アクリル系樹脂によ
るプライマー層面に転写によって積層されている転写層
とからなる。
【0009】本第2の発明の転写層を有する成形体の製
造方法は、成形体の被転写面に対して、熱可塑性アクリ
ル系樹脂による溶剤系のコーティング剤を利用して塗工
層を形成した後に、得られた塗工層を乾燥,固化して非
粘着性の塗膜からなるプライマー層を形成する工程と、
このプライマー層に対して転写用シートにおける転写層
を熱圧転写する工程とにより、転写層を有する成形体を
得ることからなる。
造方法は、成形体の被転写面に対して、熱可塑性アクリ
ル系樹脂による溶剤系のコーティング剤を利用して塗工
層を形成した後に、得られた塗工層を乾燥,固化して非
粘着性の塗膜からなるプライマー層を形成する工程と、
このプライマー層に対して転写用シートにおける転写層
を熱圧転写する工程とにより、転写層を有する成形体を
得ることからなる。
【0010】前記構成による本発明の転写層を有する成
形体及び該成形体の製造方法において、被転写体として
利用される成形体としては、例えば、木材の単材,木質
合材,パーティクルボード,中密度繊維板等の木質成形
体、石膏,石膏スラグ等の石膏系成形体,珪酸カルシウ
ム,石綿スレート等の珪酸カルシウム系成形体、軽量発
泡コンクリート,中空押出しセメント,パルプセメン
ト,石綿セメント,木片セメント,硝子繊維強化コンク
リート等のセメント成形体及び繊維セメント成形体、陶
器,磁器,土器,硝子,琺瑯等のセラミックス成形体、
鉄,ステンレス鋼,亜鉛メッキ鋼,ポリ塩化ビニルゾル
塗工鋼,アルミニウム,チタニウム,銅等の金属成形
体、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリメタアクリル
酸メチル,ポリアクリル酸メチル,ポリメタアクリル酸
エチル,ポリ塩化ビニル,ポリスチレン,アクリロニト
リル・ブタジエン・スチレン共重合体,ポリカーボネー
ト等の熱可塑性樹脂成形体、フェノール樹脂,尿素樹
脂,不飽和ポリエステル樹脂,ポリウレタン樹脂,エポ
キシ樹脂,メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂成形体、硝子
繊維製不織布,布帛,紙その他の各種の繊維質基材に対
してフェノール樹脂,尿素樹脂,不飽和ポリエステル樹
脂,ポリウレタン樹脂,エポキシ樹脂,メラミン樹脂あ
るいはジアリルフタレート樹脂等の樹脂を含浸,硬化さ
せた所謂FRP成形体、2種以上の板等の成形体を接着
剤や熱融着法を利用して積層した複合成形体等が利用さ
れ、箔状〜厚みあるシート状物を初め、棒状物、射出成
形体による立体成形体等が使用される。特にアルミニウ
ムの成形体が好適である。
形体及び該成形体の製造方法において、被転写体として
利用される成形体としては、例えば、木材の単材,木質
合材,パーティクルボード,中密度繊維板等の木質成形
体、石膏,石膏スラグ等の石膏系成形体,珪酸カルシウ
ム,石綿スレート等の珪酸カルシウム系成形体、軽量発
泡コンクリート,中空押出しセメント,パルプセメン
ト,石綿セメント,木片セメント,硝子繊維強化コンク
リート等のセメント成形体及び繊維セメント成形体、陶
器,磁器,土器,硝子,琺瑯等のセラミックス成形体、
鉄,ステンレス鋼,亜鉛メッキ鋼,ポリ塩化ビニルゾル
塗工鋼,アルミニウム,チタニウム,銅等の金属成形
体、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリメタアクリル
酸メチル,ポリアクリル酸メチル,ポリメタアクリル酸
エチル,ポリ塩化ビニル,ポリスチレン,アクリロニト
リル・ブタジエン・スチレン共重合体,ポリカーボネー
ト等の熱可塑性樹脂成形体、フェノール樹脂,尿素樹
脂,不飽和ポリエステル樹脂,ポリウレタン樹脂,エポ
キシ樹脂,メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂成形体、硝子
繊維製不織布,布帛,紙その他の各種の繊維質基材に対
してフェノール樹脂,尿素樹脂,不飽和ポリエステル樹
脂,ポリウレタン樹脂,エポキシ樹脂,メラミン樹脂あ
るいはジアリルフタレート樹脂等の樹脂を含浸,硬化さ
せた所謂FRP成形体、2種以上の板等の成形体を接着
剤や熱融着法を利用して積層した複合成形体等が利用さ
れ、箔状〜厚みあるシート状物を初め、棒状物、射出成
形体による立体成形体等が使用される。特にアルミニウ
ムの成形体が好適である。
【0011】成形体の被転写面に対して形成される熱可
塑性アクリル系樹脂によるプライマー層は、熱可塑性ア
クリル系樹脂の溶剤系のコーティング剤を塗工すること
によって形成されるもので、例えば、メチルメタクリレ
ート,エチルメタクリレート,ブチルメタクリレート等
のメタクリレート系樹脂や、メチルアクリレート,エチ
ルアクリレート,ブチルアクリレート等のアクリレート
系樹脂等の単独または2種以上の共重合体等による熱可
塑性アクリル系樹脂と、溶剤と、粘度調整剤等の必要に
応じて添加される添加剤との混合物からなるコーティン
グ剤によって形成される。なお、このコーティング剤に
利用される溶剤は、使用される熱可塑性アクリル系樹脂
の種類に応じて適宜選択されるもので、例えば、メチル
エチルケトン,トルエン,酢酸エチル,イソプロピルア
ルコール等が利用される。
塑性アクリル系樹脂によるプライマー層は、熱可塑性ア
クリル系樹脂の溶剤系のコーティング剤を塗工すること
によって形成されるもので、例えば、メチルメタクリレ
ート,エチルメタクリレート,ブチルメタクリレート等
のメタクリレート系樹脂や、メチルアクリレート,エチ
ルアクリレート,ブチルアクリレート等のアクリレート
系樹脂等の単独または2種以上の共重合体等による熱可
塑性アクリル系樹脂と、溶剤と、粘度調整剤等の必要に
応じて添加される添加剤との混合物からなるコーティン
グ剤によって形成される。なお、このコーティング剤に
利用される溶剤は、使用される熱可塑性アクリル系樹脂
の種類に応じて適宜選択されるもので、例えば、メチル
エチルケトン,トルエン,酢酸エチル,イソプロピルア
ルコール等が利用される。
【0012】成形体の被転写面に対して形成した溶剤系
の熱可塑性アクリル系樹脂の塗工層を完全に乾燥,固化
させてプライマー層を得た後に、該プライマー層面に対
して、転写用シート基材と転写層とで形成されている転
写用シートの転写層を接当し、熱圧によって転写層をプ
ライマー層面に転移,接着させる。
の熱可塑性アクリル系樹脂の塗工層を完全に乾燥,固化
させてプライマー層を得た後に、該プライマー層面に対
して、転写用シート基材と転写層とで形成されている転
写用シートの転写層を接当し、熱圧によって転写層をプ
ライマー層面に転移,接着させる。
【0013】本発明の成形体に対する転写層の形成方法
に利用される転写用シートは、前述の通り、転写用シー
ト基材と転写層とからなるもので、表面が離型性面とさ
れている転写用シート基材と、該転写用シート基材の離
型性面に形成されている転写層とを具備する。
に利用される転写用シートは、前述の通り、転写用シー
ト基材と転写層とからなるもので、表面が離型性面とさ
れている転写用シート基材と、該転写用シート基材の離
型性面に形成されている転写層とを具備する。
【0014】転写用シート基材における離型性面は、例
えば表面が離型性を有するプラスチックシートの場合に
は、該シートをそのまま転写用シート基材として利用し
得るが、通常は、プラスチックシートの表面に弗素樹脂
やシリコーン等による離型処理を施すことにより、該処
理面を離型性面としたものが使用される。
えば表面が離型性を有するプラスチックシートの場合に
は、該シートをそのまま転写用シート基材として利用し
得るが、通常は、プラスチックシートの表面に弗素樹脂
やシリコーン等による離型処理を施すことにより、該処
理面を離型性面としたものが使用される。
【0015】転写用シートにおける転写層は装飾層を主
体とするものであるが、必要に応じて、装飾層の表,裏
にそれぞれ剥離剤層と接着剤層とが形成されている積層
構成の転写層、すなわち、転写用シート基材の離型性面
に対して、「剥離剤層/装飾層/接着剤層」からなる積
層構成の転写層が利用される。
体とするものであるが、必要に応じて、装飾層の表,裏
にそれぞれ剥離剤層と接着剤層とが形成されている積層
構成の転写層、すなわち、転写用シート基材の離型性面
に対して、「剥離剤層/装飾層/接着剤層」からなる積
層構成の転写層が利用される。
【0016】転写用シート基材と装飾層との間に必要に
応じて形成される剥離剤層は、転写工程後において、転
写用シート基材と転写層との両者の間の離型を確実に行
ない得るようにする作用と、成形体の被転写面に転写さ
れた転写層における表面保護層作用とを果たすものであ
り、耐擦傷性,耐薬品性,耐汚染性等に優れた性質を具
備する樹脂層からなるものが好適である。
応じて形成される剥離剤層は、転写工程後において、転
写用シート基材と転写層との両者の間の離型を確実に行
ない得るようにする作用と、成形体の被転写面に転写さ
れた転写層における表面保護層作用とを果たすものであ
り、耐擦傷性,耐薬品性,耐汚染性等に優れた性質を具
備する樹脂層からなるものが好適である。
【0017】特に、本発明の転写層を有する成形体を、
外装用,浴室内等の内装用,ブラインド用等の窓周辺材
材等のように、耐熱湿性を具備することが必要とされる
ような用途に利用する場合には、硝子転移点が60℃以
上の樹脂によって剥離剤層を形成することが好ましく、
転写層中の剥離剤層による表面保護層の作用により、本
発明の転写層を有する成形体における温水や日光等に対
する転写層の耐剥離性や耐ブリスター発生を付与のが望
ましい。
外装用,浴室内等の内装用,ブラインド用等の窓周辺材
材等のように、耐熱湿性を具備することが必要とされる
ような用途に利用する場合には、硝子転移点が60℃以
上の樹脂によって剥離剤層を形成することが好ましく、
転写層中の剥離剤層による表面保護層の作用により、本
発明の転写層を有する成形体における温水や日光等に対
する転写層の耐剥離性や耐ブリスター発生を付与のが望
ましい。
【0018】なお、転写用シート基材の離型性面に対し
て必要に応じて形成される剥離剤層は、以下に記載する
ような熱硬化性樹脂や電離放射線硬化型樹脂により、通
常0.1〜10μ程度の厚さで形成されるのが好まし
い。
て必要に応じて形成される剥離剤層は、以下に記載する
ような熱硬化性樹脂や電離放射線硬化型樹脂により、通
常0.1〜10μ程度の厚さで形成されるのが好まし
い。
【0019】熱硬化性樹脂 メラミン樹脂,ジアリルフタレート樹脂,フェノール樹
脂,尿素樹脂,グアナミン樹脂,不飽和ポリエステル樹
脂,ポリウレタン樹脂,エポシシ樹脂,アミノアルキッ
ド樹脂,メラミン・尿素共重合樹脂,珪素樹脂,ポリシ
ロキサン樹脂等。なお、熱硬化性樹脂には、必要に応じ
て、架橋剤,重合開始剤,硬化剤,重合促進剤,溶剤,
粘度調整剤,体質顔料等が添加される。
脂,尿素樹脂,グアナミン樹脂,不飽和ポリエステル樹
脂,ポリウレタン樹脂,エポシシ樹脂,アミノアルキッ
ド樹脂,メラミン・尿素共重合樹脂,珪素樹脂,ポリシ
ロキサン樹脂等。なお、熱硬化性樹脂には、必要に応じ
て、架橋剤,重合開始剤,硬化剤,重合促進剤,溶剤,
粘度調整剤,体質顔料等が添加される。
【0020】電離放射線硬化型樹脂 分子中に重合性不飽和結合またはエポキシ基を有するプ
レポリマー、オリゴマー、及び/ 又は単量体等による混
合樹脂組成物が利用される。
レポリマー、オリゴマー、及び/ 又は単量体等による混
合樹脂組成物が利用される。
【0021】なお、前記プレポリマーやオリゴマーの具
体例は、不飽和ジカルボン酸と多価アルコールとの縮合
物等による不飽和ポリエステル類をはじめ、ポリエステ
ルメタクリレート,ポリエーテルメタクリレート,ポリ
オールメタクリレート,メラミンメタクリレート等によ
るメタクリレート類、ポリエステルアクリレート,エポ
キシアクリレート,ウレタンアクリレート,ポリエーテ
ルアクリレート,ポリオールアクリレート,メラミンア
クリレート等によるアクリレート類等が利用される。
体例は、不飽和ジカルボン酸と多価アルコールとの縮合
物等による不飽和ポリエステル類をはじめ、ポリエステ
ルメタクリレート,ポリエーテルメタクリレート,ポリ
オールメタクリレート,メラミンメタクリレート等によ
るメタクリレート類、ポリエステルアクリレート,エポ
キシアクリレート,ウレタンアクリレート,ポリエーテ
ルアクリレート,ポリオールアクリレート,メラミンア
クリレート等によるアクリレート類等が利用される。
【0022】さらに、単量体の具体例は、スチレン,α
・メチルスチレン等によるスチレン系単量体、アクリル
酸メチル,アクリル酸−2−エチルヘキシル,アクリル
酸メトキシエチル,アクリル酸ブトキシエチル,アクリ
ル酸ブチル,アクリル酸メトキシブチル,アクリル酸フ
ェニル等によるアクリル酸エステル類、メタクリル酸メ
チル,メタクリル酸エチル,メタクリル酸プロピル,メ
タクリル酸メトキシエチル,メタクリル酸エトキシメチ
ル,メタクリル酸フェニル等によるメタクリル酸エステ
ル類、アクリル酸−2−(N,N −ジエチルアミノ)エチ
ル,メタクリル酸−2−(N,N −ジメチルアミノ)エチ
ル,アクリル酸−2−(N,N −ジベンジルアミノ)エチ
ル,メタクリル酸−2−(N,N −ジメチルアミノ)メチ
ル,アクリル酸−2−(N,N −ジエチルアミノ)プロピ
ル等による不飽和酸の置換アミノアルコールエステル
類、アクリルアミド,メタクリルアミド等による不飽和
カルボン酸アミド、エチレングリコールジアクリレー
ト,プロピレングリコールジアクリレート,ネオペンチ
ルグリコールジアクリレート,1,6−ヘキサンジオー
ルジアクリレート,ジエチレングリコールジアクリレー
ト,トリエチレングリコールジアクリレート等のジアク
リレート化合物、ジプロピレングリコールジアクリレー
ト,エチレングリコールアクリレート,プロピレングリ
コールジメタクリレート,ジエチレングリコールジメタ
クリレート等による多官能性化合物、トリメチロールプ
ロパントリチオグリコレート,トリメチロールプロパン
トリチオプロピレート,ペンタエリスリトールテトラチ
オグリコール等による分子中に2個以上のチオール基を
有するポリチオール化合物、等である。
・メチルスチレン等によるスチレン系単量体、アクリル
酸メチル,アクリル酸−2−エチルヘキシル,アクリル
酸メトキシエチル,アクリル酸ブトキシエチル,アクリ
ル酸ブチル,アクリル酸メトキシブチル,アクリル酸フ
ェニル等によるアクリル酸エステル類、メタクリル酸メ
チル,メタクリル酸エチル,メタクリル酸プロピル,メ
タクリル酸メトキシエチル,メタクリル酸エトキシメチ
ル,メタクリル酸フェニル等によるメタクリル酸エステ
ル類、アクリル酸−2−(N,N −ジエチルアミノ)エチ
ル,メタクリル酸−2−(N,N −ジメチルアミノ)エチ
ル,アクリル酸−2−(N,N −ジベンジルアミノ)エチ
ル,メタクリル酸−2−(N,N −ジメチルアミノ)メチ
ル,アクリル酸−2−(N,N −ジエチルアミノ)プロピ
ル等による不飽和酸の置換アミノアルコールエステル
類、アクリルアミド,メタクリルアミド等による不飽和
カルボン酸アミド、エチレングリコールジアクリレー
ト,プロピレングリコールジアクリレート,ネオペンチ
ルグリコールジアクリレート,1,6−ヘキサンジオー
ルジアクリレート,ジエチレングリコールジアクリレー
ト,トリエチレングリコールジアクリレート等のジアク
リレート化合物、ジプロピレングリコールジアクリレー
ト,エチレングリコールアクリレート,プロピレングリ
コールジメタクリレート,ジエチレングリコールジメタ
クリレート等による多官能性化合物、トリメチロールプ
ロパントリチオグリコレート,トリメチロールプロパン
トリチオプロピレート,ペンタエリスリトールテトラチ
オグリコール等による分子中に2個以上のチオール基を
有するポリチオール化合物、等である。
【0023】電離放射線硬化型樹脂には、通常、前述の
プレポリマー又はオリゴマーの5〜95重量%と、単量
体及び/又はポリチオール化合物の95〜5重量%との
混合組成物が利用される。
プレポリマー又はオリゴマーの5〜95重量%と、単量
体及び/又はポリチオール化合物の95〜5重量%との
混合組成物が利用される。
【0024】また、電離放射線硬化型樹脂によって剥離
剤層を形成する場合に、該剥離剤層を紫外線の照射によ
って硬化させる際には、例えば、アセトフェノン類,ベ
ンゾフェノン類,ミヒラーベンゾイルベンゾエート,α
・アミロキシムエステル,テトラメチルメウラムモノサ
ルファイド,チオキサントン類等による光重合開始剤
と、必要に応じて添加される光増感剤、例えば、n−ブ
チルアミン,トリエチルアミン,トリ−n−ブチルホス
フィン等による光増感剤とを含有するコーティング剤が
利用されることは勿論である。
剤層を形成する場合に、該剥離剤層を紫外線の照射によ
って硬化させる際には、例えば、アセトフェノン類,ベ
ンゾフェノン類,ミヒラーベンゾイルベンゾエート,α
・アミロキシムエステル,テトラメチルメウラムモノサ
ルファイド,チオキサントン類等による光重合開始剤
と、必要に応じて添加される光増感剤、例えば、n−ブ
チルアミン,トリエチルアミン,トリ−n−ブチルホス
フィン等による光増感剤とを含有するコーティング剤が
利用されることは勿論である。
【0025】転写層の主体をなす装飾層は、印刷インキ
による印刷層や、アルミニウムやクロム等による金属膜
層等からなり、全面のベタの装飾層であっても、あるい
は、木目,石目,水玉,格子柄,文字,図形等を表現す
る部分模様層、さらには、全面のベタ装飾層と部分模様
層との組み合わせからなるものであっても良い。なお、
印刷インキによる印刷層は、装飾層に対して耐温水性及
び耐熱性を具備させる目的で、特に硝子転移温度60℃
以上の樹脂をベヒクルとする印刷インキで形成されてい
ることが好ましい。
による印刷層や、アルミニウムやクロム等による金属膜
層等からなり、全面のベタの装飾層であっても、あるい
は、木目,石目,水玉,格子柄,文字,図形等を表現す
る部分模様層、さらには、全面のベタ装飾層と部分模様
層との組み合わせからなるものであっても良い。なお、
印刷インキによる印刷層は、装飾層に対して耐温水性及
び耐熱性を具備させる目的で、特に硝子転移温度60℃
以上の樹脂をベヒクルとする印刷インキで形成されてい
ることが好ましい。
【0026】転写用シート基材に対して形成されている
転写層の最上層をなす接着剤層は、先の剥離剤層と同様
に、本発明においては必要に応じて形成されるものであ
り、転写層を被転写体に転移させ、これを接着させる作
用を果たす。この接着剤層には、感熱接着剤、溶剤活性
型接着剤、電離放射線硬化型接着剤等が利用され、以下
に説明するようなものが使用される。
転写層の最上層をなす接着剤層は、先の剥離剤層と同様
に、本発明においては必要に応じて形成されるものであ
り、転写層を被転写体に転移させ、これを接着させる作
用を果たす。この接着剤層には、感熱接着剤、溶剤活性
型接着剤、電離放射線硬化型接着剤等が利用され、以下
に説明するようなものが使用される。
【0027】エチルセルロース,硝酸セルロース,エチ
ルヒドロキシエチルセルロース,セルロースアセテート
プロピオネート,酢酸セルロース等のセルロース誘導
体、ポリスチレン,ポリ−α−メチルスチレン等のスチ
レン樹脂及びスチレン共重合体樹脂、ポリメタクリル酸
メチル,ポリメタクリル酸エチル,ポリアクリル酸エチ
ル,ポリアクリルブチル等のアクリル等のアクリル系樹
脂、ポリ塩化ビニル,ポリ酢酸ビニル,塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体,ポリビニルブチラール樹脂等のビニ
ル重合体、ロジン,ロジン変性マレイン酸樹脂,ロジン
変性フェノール樹脂,重合ロジン等のロジンエステル樹
脂、ポリイソプレンゴム,ポリイソブチルゴム,スチレ
ン・ブタジエンゴム,ブタジエン・アクリロニトリルゴ
ムとのゴム系樹脂、クマロン樹脂,ビニルトルエン樹
脂,ポリウレタン,ポリアミド樹脂,ポリ塩素化オレフ
ィン,各種アイオノマー等のその他の樹脂、さらには、
これらの混合物等、なお、接着剤層には、該接着剤層が
十分な指触乾燥状態となるようにするために、例えば、
炭酸カルシウム,シリカ,炭酸マグネシウム等の体質顔
料を、1〜15重量%程度添加しても良い。
ルヒドロキシエチルセルロース,セルロースアセテート
プロピオネート,酢酸セルロース等のセルロース誘導
体、ポリスチレン,ポリ−α−メチルスチレン等のスチ
レン樹脂及びスチレン共重合体樹脂、ポリメタクリル酸
メチル,ポリメタクリル酸エチル,ポリアクリル酸エチ
ル,ポリアクリルブチル等のアクリル等のアクリル系樹
脂、ポリ塩化ビニル,ポリ酢酸ビニル,塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体,ポリビニルブチラール樹脂等のビニ
ル重合体、ロジン,ロジン変性マレイン酸樹脂,ロジン
変性フェノール樹脂,重合ロジン等のロジンエステル樹
脂、ポリイソプレンゴム,ポリイソブチルゴム,スチレ
ン・ブタジエンゴム,ブタジエン・アクリロニトリルゴ
ムとのゴム系樹脂、クマロン樹脂,ビニルトルエン樹
脂,ポリウレタン,ポリアミド樹脂,ポリ塩素化オレフ
ィン,各種アイオノマー等のその他の樹脂、さらには、
これらの混合物等、なお、接着剤層には、該接着剤層が
十分な指触乾燥状態となるようにするために、例えば、
炭酸カルシウム,シリカ,炭酸マグネシウム等の体質顔
料を、1〜15重量%程度添加しても良い。
【0028】さらに、前記接着剤層は、被転写体に対し
て形成した転写層に耐温水性及び耐熱性を具備させる目
的で、特に硝子転移温度90℃以上の樹脂で形成するこ
とが好ましい。
て形成した転写層に耐温水性及び耐熱性を具備させる目
的で、特に硝子転移温度90℃以上の樹脂で形成するこ
とが好ましい。
【0029】
【作用】本第1の発明の転写層を有する成形体は、成形
体の被転写面に形成されている熱可塑性アクリル系樹脂
によるプライマー層を介して転写層が積層されているも
のであり、該成形体の製造に際しては、転写用シートの
転写層を転写させる工程において、被転写体の被転写面
に形成されている接着剤層たるプライマー層の状態の制
御が容易であり、すなわち、転写層の転写工程に先立っ
て形成されるプライマー層は、塗工層中の溶剤が完全に
除去されることによって得られる完全乾燥の固化状態の
ものであることから、該プライマー層の状態の制御が容
易であり、また、被転写面に対してプライマー層を形成
した所謂中間製品は、これを放置したままにして置くこ
とが可能であり、さらには、重ねた状態で保管すること
も可能であることから、中間製品の取り扱い性が良好で
ある。
体の被転写面に形成されている熱可塑性アクリル系樹脂
によるプライマー層を介して転写層が積層されているも
のであり、該成形体の製造に際しては、転写用シートの
転写層を転写させる工程において、被転写体の被転写面
に形成されている接着剤層たるプライマー層の状態の制
御が容易であり、すなわち、転写層の転写工程に先立っ
て形成されるプライマー層は、塗工層中の溶剤が完全に
除去されることによって得られる完全乾燥の固化状態の
ものであることから、該プライマー層の状態の制御が容
易であり、また、被転写面に対してプライマー層を形成
した所謂中間製品は、これを放置したままにして置くこ
とが可能であり、さらには、重ねた状態で保管すること
も可能であることから、中間製品の取り扱い性が良好で
ある。
【0030】また、本発明の転写層を有する成形体は、
完全に乾燥,固化されている状態の熱可塑性アクリル系
樹脂によるプライマー層に対して、転写層が熱圧によっ
て転写されているので、転写層の絵柄が歪むようなこと
がなく、しかも、プライマー層をなす熱可塑性アクリル
系樹脂層の存在により、耐湿熱性及び耐候性に優れ、高
品質の成形体となる。
完全に乾燥,固化されている状態の熱可塑性アクリル系
樹脂によるプライマー層に対して、転写層が熱圧によっ
て転写されているので、転写層の絵柄が歪むようなこと
がなく、しかも、プライマー層をなす熱可塑性アクリル
系樹脂層の存在により、耐湿熱性及び耐候性に優れ、高
品質の成形体となる。
【0031】さらに、本第2の発明の転写層を有する成
形体の製造方法によれば、前記本第1の発明の転写層を
有する成形体が的確に得られる。
形体の製造方法によれば、前記本第1の発明の転写層を
有する成形体が的確に得られる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の転写層を有する成形体及び該
成形体の製造方法の具体的な構成を実施例を以って説明
する。
成形体の製造方法の具体的な構成を実施例を以って説明
する。
【0033】実施例1 転写用シート 厚さ25μのポリエチレンテレフタレートフィルム[X
−45,東レ (株) ]からなる転写用シート基材の片面
に対して、アクリル樹脂系グラビアインキメジウム[昭
和インク (株) ]を塗布,乾燥することにより、厚さ1
μの剥離剤層を形成した。
−45,東レ (株) ]からなる転写用シート基材の片面
に対して、アクリル樹脂系グラビアインキメジウム[昭
和インク (株) ]を塗布,乾燥することにより、厚さ1
μの剥離剤層を形成した。
【0034】次いで、該剥離剤層の表面に、ポリメチル
メタクリレート樹脂80重量%と塩化ビニル・酢酸ビニ
ル系樹脂20重量%との混合樹脂をベヒクルとするグラ
ビアインキによる絵柄印刷による装飾層を形成し、続い
て、該装飾層の形成面の全面に対して、ポリブチルメタ
クリレート樹脂(硝子転移温度:50℃)の溶液を塗
工,乾燥し、厚さ2μの接着剤層を形成し、さらに、こ
れを40℃の雰囲気中に3日間放置することにより、転
写用シートを得た。
メタクリレート樹脂80重量%と塩化ビニル・酢酸ビニ
ル系樹脂20重量%との混合樹脂をベヒクルとするグラ
ビアインキによる絵柄印刷による装飾層を形成し、続い
て、該装飾層の形成面の全面に対して、ポリブチルメタ
クリレート樹脂(硝子転移温度:50℃)の溶液を塗
工,乾燥し、厚さ2μの接着剤層を形成し、さらに、こ
れを40℃の雰囲気中に3日間放置することにより、転
写用シートを得た。
【0035】被転写体 長さ200cm,幅30mm,厚さ0.15mmのアル
ミニウムシートの片面にアルミニウム用プライマー「諸
星インキ (株) 製:NB=30重量%」をグラビアコー
ト法にて塗工し、完全に乾燥,固化されている厚さ30
μのプライマー層を形成した。
ミニウムシートの片面にアルミニウム用プライマー「諸
星インキ (株) 製:NB=30重量%」をグラビアコー
ト法にて塗工し、完全に乾燥,固化されている厚さ30
μのプライマー層を形成した。
【0036】なお、このプライマー層の形成には、アク
リル系樹脂のトルエン溶剤溶液からなるコーティング剤
を利用し、コーティング剤の塗工後に100℃で1分間
加熱することによって、塗工層中の溶剤を完全に蒸発さ
せた。
リル系樹脂のトルエン溶剤溶液からなるコーティング剤
を利用し、コーティング剤の塗工後に100℃で1分間
加熱することによって、塗工層中の溶剤を完全に蒸発さ
せた。
【0037】転写工程 前述のアルミニウムシートからなる被転写体のプライマ
ー層面と、前記転写用シートのポリブチルメタクリレー
ト樹脂による接着剤層面とを接当した後、これらの両者
の重ね合わせ体を、120℃のゴムロール間にて、10
kg/10mm,10m/min.の転写条件で加熱,加圧した後、
ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる転写シー
ト用基材を剥離し、転写層を具備するアルミニウムシー
トを得た。
ー層面と、前記転写用シートのポリブチルメタクリレー
ト樹脂による接着剤層面とを接当した後、これらの両者
の重ね合わせ体を、120℃のゴムロール間にて、10
kg/10mm,10m/min.の転写条件で加熱,加圧した後、
ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる転写シー
ト用基材を剥離し、転写層を具備するアルミニウムシー
トを得た。
【0038】得られたアルミニウムシートの転写層面に
は、グラビアインキによるシャープな高級感を呈する絵
柄印刷層が現出されていた。また、この転写層面を粘着
テープによる剥離試験に付したところ、粘着テープ面に
転移する転写層の剥離は全く無かった。
は、グラビアインキによるシャープな高級感を呈する絵
柄印刷層が現出されていた。また、この転写層面を粘着
テープによる剥離試験に付したところ、粘着テープ面に
転移する転写層の剥離は全く無かった。
【0039】比較例1 転写用シート 実施例1で利用したものと同一の構成による転写用シー
トを利用した。
トを利用した。
【0040】被転写体 長さ200cm,幅30mm,厚さ0.15mmのアル
ミニウムシートの片面に、エポキシ樹脂によるプライマ
ー「諸星インキ (株) 製」をグラビアコート法にて塗工
し、200℃で5分間加熱させることにより厚さ20μ
のプライマー層を得た。なお、得られたプライマー層
は、指触乾燥状態であって十分な硬化状態にはなってい
ない。
ミニウムシートの片面に、エポキシ樹脂によるプライマ
ー「諸星インキ (株) 製」をグラビアコート法にて塗工
し、200℃で5分間加熱させることにより厚さ20μ
のプライマー層を得た。なお、得られたプライマー層
は、指触乾燥状態であって十分な硬化状態にはなってい
ない。
【0041】転写工程 前述のアルミニウムシートからなる被転写体のプライマ
ー層面対して、前記転写用シートにおけるポリブチルメ
タクリレート樹脂による接着剤層面を接当し、以下、実
施例1における転写工程と対応する転写条件による転写
を行ない、比較のための転写層を具備するアルミニウム
シートを得た。
ー層面対して、前記転写用シートにおけるポリブチルメ
タクリレート樹脂による接着剤層面を接当し、以下、実
施例1における転写工程と対応する転写条件による転写
を行ない、比較のための転写層を具備するアルミニウム
シートを得た。
【0042】得られたアルミニウムシートの転写層面に
は、転写シート用基材と転写層とを剥離する際に、転写
層の1部が転写シート用基材に付着したままになってお
り、シャープな絵柄印刷層の転写ができなかった。
は、転写シート用基材と転写層とを剥離する際に、転写
層の1部が転写シート用基材に付着したままになってお
り、シャープな絵柄印刷層の転写ができなかった。
【0043】なお、これらの不良の原因は、被転写体に
対して形成されているプライマー層の硬化が進行し、該
プライマー層と転写用シートに形成されているポリブチ
ルメタクリレート樹脂による接着剤層との間の密着不の
ためのである。
対して形成されているプライマー層の硬化が進行し、該
プライマー層と転写用シートに形成されているポリブチ
ルメタクリレート樹脂による接着剤層との間の密着不の
ためのである。
【0044】
【効果】本第1の発明の転写層を有する成形体は、転写
層における装飾層の絵柄がシャープであり、しかも、耐
湿熱性及び耐候性等に優れており、実用面での利用価値
に優れている。
層における装飾層の絵柄がシャープであり、しかも、耐
湿熱性及び耐候性等に優れており、実用面での利用価値
に優れている。
【0045】また、本第2の発明の転写層を有する形成
体の製造方法は、転写用シートの転写層を転写させる工
程において、被転写面に予め形成される接着剤層たるプ
ライマー層の状態の制御が容易であり、すなわち、転写
層の転写工程に先立って形成されるプライマー層は、塗
工層中の溶剤が完全に除去されることによって得られる
完全乾燥の状態であることから、該プライマー層の状態
の制御が容易であり、また、被転写面に対してプライマ
ー層を形成した所謂中間製品をそのまま放置して置くこ
とが可能で、しかも、この中間製品を重ねた状態で保管
することも可能であるため、中間製品の取り扱い性が良
好であり、本第1の発明の転写層を有する成形体を、容
易に、かつ、的確に製造し得る。
体の製造方法は、転写用シートの転写層を転写させる工
程において、被転写面に予め形成される接着剤層たるプ
ライマー層の状態の制御が容易であり、すなわち、転写
層の転写工程に先立って形成されるプライマー層は、塗
工層中の溶剤が完全に除去されることによって得られる
完全乾燥の状態であることから、該プライマー層の状態
の制御が容易であり、また、被転写面に対してプライマ
ー層を形成した所謂中間製品をそのまま放置して置くこ
とが可能で、しかも、この中間製品を重ねた状態で保管
することも可能であるため、中間製品の取り扱い性が良
好であり、本第1の発明の転写層を有する成形体を、容
易に、かつ、的確に製造し得る。
Claims (2)
- 【請求項1】 成形体の被転写面に形成されている熱
可塑性アクリル系樹脂によるプライマー層を介して転写
層が積層されていることを特徴とする転写層を有する成
形体。 - 【請求項2】 熱可塑性アクリル系樹脂による溶剤系
のコーティング剤を成形体の被転写面に塗工した後、得
られた塗工層を乾燥して非粘着性の塗膜からなるプライ
マー層を形成する工程と、得られたプライマー層に対し
て転写用シートにおける転写層を熱転写する工程とから
なることを特徴とする転写層を有する成形体の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23542891A JPH0550798A (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 転写層を有する成形体及び該成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23542891A JPH0550798A (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 転写層を有する成形体及び該成形体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0550798A true JPH0550798A (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=16985967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23542891A Pending JPH0550798A (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 転写層を有する成形体及び該成形体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0550798A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004039607A1 (en) * | 2002-10-31 | 2004-05-13 | Seiview Australia Pty Limited | Panel and method of creation |
-
1991
- 1991-08-22 JP JP23542891A patent/JPH0550798A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004039607A1 (en) * | 2002-10-31 | 2004-05-13 | Seiview Australia Pty Limited | Panel and method of creation |
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