JPH05507279A - グリセロールジ―およびトリホスフェート誘導体の合成 - Google Patents

グリセロールジ―およびトリホスフェート誘導体の合成

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 グリセロールジーおよび トリホスフェート誘導体の合成 発明の分野 この発明は生物学的に重要な化合物の調製のための改良された化学合成に関する ものである。より特定的には、この発明はグリセロールジーおよびトリホスフェ ート誘導体、好ましくはヌクレオシドジホスフェートモノ−およびジグリセリド のような、グリセロール脂質のヌクレオシドジーおよびトリホスフェートエステ ルの合成のための改良された方法に関する。新しい合成のグリセロールモノホス フェートアミデート中間体は新規の化合物である。
発明の背景 グリセロールおよびグリセロール誘導体のヌクレオシドジーおよびトリホスフェ ートエステルは当該技術において既知である。それらの中で、ヌクレオシドジホ スフェートジグリセリドか生物学的プロセスにおけるその役割のために特に重要 である。脂質の生合成における天然に存在するりボヌクレオチド、シチジンジホ スフェートジグリセリド(CDP−DC)の合成および生物学的重要性は196 0年初期以来十分に論述されてきた。真核生物においてCDP−DGはホスファ チジルグリセロール、カルシオリビンおよびホスファチジルイノシトールの前駆 物質であるか、原核生物において、これはホスファチジルセリンおよびホスファ チジルグリセロリン酸に転換される。これらの反応はすべでヌクレオチド、シチ ジン−5′−モノホスフェートの付随的な遊離をともなって進行する。しかし、 これらの転換に伴われる酵素の特異性はCDP−DG基質に制限されない。2′ −デオキシシチジン、アデノシン、グアノノンおよびウリジン類似体も図1に示 される生合成経路で活性化されたホスファチジン酸供与体として動き得ることか 示されている。[夕・ンユゲットらのrBiochim、 BiophYS、  Acta 239 J 、234−243 (1971) 、ブアスイスらのr Biochim、Biophys、Acta 4 3 1 J 、 408−4 15 (1976)コ 。
抗悪性腫瘍剤のシトシンアラビノシド(ara−(:’)がシチジン部と置換さ れた、CDP−DL類似体(ara−CDP−DL−シバルミチン)の化学合成 か、レイツらによって[サイエンス 196 J 、303−305 (197 7)で報告されている。このara−Cのリン脂質前駆薬が、ラットおよびヒト の肝臓中の酵素がこの類似体をホスファチジルイノシトールへ転換し、それによ ってara−C−5’−モノホスフェート(ara−CMP)を遊離するという 点でCDP−DCそのものと類似の態様で代謝されたことか示された。ara− Cは強力な抗腫瘍剤であるが、癌治療におけるその使用は、そのara、−CM Pへの転換に必要とされる噴孔類の組織に存在するキナーゼの活性によって制限 される。同様に、他の臨床に使用される抗悪性腫瘍ピリミジンヌクレオシド、た とえば5−フルオロウラシル、5−フルオロデオキシウリジン、および6−アザ ウリンンの効能かキナーゼの活性によって制限される。ホスファチジルイノシト ール合成中のa r a−CDP−DL−シバルミチンからのara−CMPの 遊離はキナーゼの活性と関係ないのて、リン脂質前駆薬の形式のara−Cおよ び類似の化合物の投与は抗腫瘍活性、およびより低い毒性を向上させると予想さ れる。
潜在的抗腫瘍剤としての、シトシン−1−β−D−アラビノフラノシル(ara −C)部を含む幾つかのCDP−DG類似体の合成が、ターコツトらによってr Biochim、 B10phys、 Acta 619 J 、604−61 8 (1980)において報告されている。
マツシタらは、1−β−D−アラビノフラノシルシトシン(ara−C)、9− β−D−アラビノフラノシルアデニン(ara−A)、およびツベルシジン(t ubercidin)(TU)のヌクレオシド5′−ジホスフェート−Ll、2 −シバルミチン誘導体を合成した。ヌクレオチド ara−C,ara−Aおよ びTUは、様々な型の癌治療のための既知の化学療法剤である。
抗レトロウイルス活性を育する幾つかのCDP−DG類似体を含む抗ウイルス性 ヌクレオシドの脂質誘導体の化学合成、特性評価および生物学的活性は、バイカ ル・インコーホレイテッドに譲渡された、1989年6月28日に出願された同 時係属中の出願USSN373.088号に開示されている。これらの類似体に おいて、CDP−DGのシチジン部分は、たとえば3′−デオキシチミジン(3 dT)、3’−アジド−3′−デオキシ−チミジン(AZT)または2′、3′ −ジデオキシシチジン(ddC)によって置換された。これらの化合物は後天性 免疫不全症候群(AIDS)の作因である、ヒト免疫不全ウィルス(HI V’ )の強力な抑制剤である。この出願はさらに他の多数の抗ウイルス性ホスファチ ジルヌクレオシドおよびヌクレオシドジホスフェートモノ−およびジグリセリド をそれらの合成のための方法とともに開示する。
低い収率のCDP−DC化学合成が、ポーラス、Hlおよびケネデ4.E−P、 によってrJ、 Biol、 Chew、235 J 、1303 (1960 )においてまず記述され、その後アグラノフおよびスオミによって、rBioc hem、 Prep、 10 J 、 47−51 (1,963)によって記 述された。後者の化学者たちは無水ピリジン中でDL−ホスファチジン酸(DL −ジアシルグリセロールリン酸)とシチジン−5′−モノホスフェート−モルホ リレートを縮合して、CDP−DGを形成した。
本質的に同じ合成が、各種のCDP−DG類似体の調製のために当該技術におい て一般に続けられた。しかし、この合成ルートは未反応のホスファチジン酸か存 在するために長い反応時間と厄介な精製手順を伴い、結果として純粋精製物の収 率か低くなる。アグラノフおよびスオミによって報告された合成は65時間を要 し、70%純粋CDP−DL−シバルミチンの収率が30〜60%の間であった と記述された。アグラノフおよびスオミ論文の50頁の脚注に従って、追試験者 はL−ホスファチジン酸を使用して89%の純度を有する精製物について32% の全収率を得た。
アグラノフースオミ合成に追従した後の著者は最終精製物に対して20ないし3 0%収率を輿望的に報告した[たとえばカーマンおよびフィッシュルのrJ、  Food Biochem。
4 J 、 53−59 (1980)を参照]。
さらに、アグラノフおよびスオミ合成を行なう際、ベンゼン中の反応物の凍結混 合物がまず凍結乾燥され、ベンゼンが完全に除去されると、無水ピリジンか導入 される。反応の成功は、ピリジンにおける反応物のベンゼンから凍結乾燥された 後の溶解度に関係すると思われる。もし凍結乾燥が正しく行なわれると、けば立 った白い物質が形成され、これはピリジン中に容易に溶解される。しかし、凍結 乾燥ステップはうま(いかないことが多く、その結果、反応が起こらない。これ らの問題は、カーマンおよびフィッシュルによって、上記文献において扱われ、 彼らは触媒として4−ジメチルアミノピリジンを使用して、ピリジンの代わりに クロロホルム中で反応を行なうことによってアグラノフースオミ方法を修正した 。この修正は凍結乾燥ステップを除去し、その結果約48時間で約40%の収率 が得られた。
英国特許出願第2.168.350号(ホン)は1−0−アルキル−2−0−ア シルグリセロ−3−リン酸から誘導された新しいヌクレオシド接合体の調製を記 述している。新しい化合物は本質的にアグラノフおよびスオミ方法に従い、かつ 他の技術に一致して主に調製され、約30%の収率か最終精製物について報告さ れた。対応するヌクレオチドとの対応するリン脂質モルホリゾートの反応も、ホ ンの出願において提示された唯一の実例(例3、方法B)に従って考慮されたが 、この反応ルートは明らかにアグラノフおよびスオミ方法に優るいかなる利点も 提示しなかった。ara−CMPとのラセミ1−0−ヘキサデシル−2−〇−バ ルミトイルグリセロー3−ホスフェートモルホリゾートの反応は7日間進行する ことが許容され、所望のラセミ1−0−ヘキサデシル−2−〇−バルミトイルグ リセロー3−リン酸の収率は30%であると報告された。
ホンが、ホスファチジン酸誘導体とヌクレオシド−5′−モノホスフェートモル ホリゾートを反応させる伝統的アプローチに優る特定の利点のいかなるものも、 適当なヌクレオシドとのホスファチジン酸モルホリゾートの反応に起因するとは 考えなかったという事実は、彼の後の研究によって支持される。たとえば、ホン らのrJ、 Med、 Chem。
33 J 、 1380−1386 (1990)に従って、千オニーチル脂質 の1−β−D−アラビノフラノシルシトシンおよびシチジン接合体がl−3−ア ルキルホスファチジン酸誘導体および対応するヌクレオシドモルホリゾートから 調製され、15−38%の全収率が報告された。
発明の概要 トジグリセリドの調製のための当該技術において周知の合成が、ホスファチジン 酸誘導体とヌクレオシド−5′−モノホスフェートモルホリゾートを反応させる 代わりに、まずホスファチジン酸誘導体が対応するアミデート、たとえばモルホ リゾートに転換され、これがその後所望のヌクレオシド−5′−一リン酸の遊離 酸、または塩の形と反応されるようなものに修正されるならば、その収率が実質 的(こ増加され、かつ反応時間が著しく短縮されるということを発見した。アミ デートの代わりに、リン酸ヒドロキシルの1つが脱離基によって置換された他の ホスファチジン酸誘導体が使用されてもよく、類似の結果を伴う。
たとえば、ヌクレオシドジホスフェートジグリセリドがこの発明の改良された方 法によって合成されたとき、その反応時間は7日間から3ないし10時間に短縮 され、収率は約60ないし80%に増加された。さらに、ヌクレオシドジホスフ ェートジグリセリドの精製が極めて容易にされる。新しいルートによる標的化合 物の合成の際、ホスファチジン酸は反応混合物中にほぼ完全に存在せず、このこ とは所望の生成物の精製を大幅に簡略化し、かつスピードアップする。粗反応混 合物は単一のHPLC手順にお(1て容易に精製されることができ、結果的に純 粋化合物のより速い溶出、およびより高い収率が得られる。
改良された結果はヌクレオシドジホスフェートジグリセリド合成に制限されない 、すなわちこの発明に従った合成ルートはヌクレオシド、ホスホノホルメートな らびにヌクレオシドホスホノホルメートおよびその類似体のような様々な化合物 のモノグリセリドジホスフェート、ジグリセリドジホスフェートおよび対応する トリホスフェート誘導体の調製に一般に適用可能であることがさらにわかった。
したかってこの発明はビロリン酸結合によって末端のリン酸基を有する化合物へ モノグリセリド、またはジグリセリドモノホスフェート種を結合するための改良 された方法を提供する。−局面において、この発明はモノ−1またはジグリセリ ドジー、またはトリホスフェート誘導体の合成のための改良された方法に関する ものであり、式8式% この式てR1およびR2は、独立して水酸基、または1ないし24の炭素原子と 0ないし6の不飽和部位を育する分岐された、もしくは分岐されない脂肪族基で あり、Lは脱離基である、リン脂質は、 無水条件下で塩基性触媒を存在させて末端のモノホスフェートまたはジホスフェ ート基を有する化合物と反応され、それによってグリセリドジーまたはトリホス フェート誘導体が形成され、 ただし、前記第2の化合物が、リボースまたはアラビノースであるペントースに 付加された、アデニン、シトシン、5−フルオロウラシル、5−アザシトシン、 6−メルカブトプリン、もしくは7−ジアザアデニン基を含むヌクレオシドまた はヌクレオシド類似体であるとき、前記リン脂質誘導体は1−0−アルキル−2 −0−アシルグリセロ−3−ホスフェートモルホリゾートではない。
脱離基りは好ましくはアミンであり、これはモルホリへまたはイミダゾール基で あり得、このプロセスは約4℃と80℃の間の温度で、好ましくは室温で行なわ れ、結合反応のための好ましい溶媒はピリジンであり、無水ピリジンが特に好ま しい。
別の局面において、この発明は式(I I)H,C−R’ のグリセリドジーまたはトリホスフェート誘導体およびその塩の調製のためのプ ロセスに関し、 この式でAは酸素、硫黄、またはメチレンであり、kはOまたはlてあり、かつ Nuはヌクレオシド、またはヌクレオシド類似体であり、このプロセスは、 上に規定された式(1)のリン脂質誘導体を、式を有するモノ−またはジホスフ ェートと反応させるステ・ツブを含み、 この式でA、Nu、およびkは無水条件下で塩基性触媒の存在において、上に規 定されたとおりてあり、それによってリン脂質ヌクレオシド誘導体が形成され、 ただし、Aが酸素であり、かつkかOであり、前記第2の化合物が、リボース、 またはアラビノースであるペントースに付加された、アデニン、シトシン、5− フルオロウラシル、5−アザシトシン、6−メルカプトプリン、もしくは7−ジ アザアデニン基を含むヌクレオシドまたはヌクレオシド類似体であるとき、前記 リン脂質誘導体はl−0−アルキル−2−0−アシルグリセロ−3−ホスフェー トモルホリゾートではない。
この発明の方法において、グリセリドモノホスフェート種およびヌクレオシド反 応物の間のモル比は約2.lと約1=2との間であり、好ましくは2:lと1= 2との間であり、最も好ましくは約l=1である。好ましい塩基性触媒はピリジ ンであり、反応は好ましくは溶媒としての無水ピリジン中で行なわれる。反応時 間は好ましくは10時間を超えない。反応温度は好ましくは約4°Cと約80° Cとの間であり、最も好ましくは室温である。
この発明はたとえば高速液体クロマトグラフィーによって、またはDEAEセ’ 77デツクス(Sephadex) (登録商標)カラム上で行なわれる、得ら れたヌクレオシドジホスフェートジグリセリドを精製するさらなるステップを含 む。
このプロセスは天然に存在する複合脂質、たとえばシトシンのジホスフェートジ グリセリド(CDPジグリセリド)を含む、アデニン、グアニン、シトシンおよ びチミンの天然に存在するリボースおよび2′−デオキシリボース誘導体の任意 のグリセリド誘導体の調製において使用されることができる。
このプロセスはヌクレオシド類似体のグリセリド誘導体の調製において使用され ることができ、ここでプリンもしくはピリミジン塩基、または糖部のいずれかは 天然に存在する塩基、または糖の類似体である。このプロセスはヌクレオシドを 含むアラビノースの脂質誘導体、たとえば1−(2′−デオキシ−2′−フルオ ロ−1−β−アラビノシル)−5−ヨードシトシン(FIAC)、1−(2’− デオキシ−2′−フルオロ−1−β−D−アラビノフラノシル)−5−ヨードウ ラシル(F TAU)、1−(2’ −デオキシ−2′−フルオロ−1−β−D −アラビノフラノシル)−5−メチルウラシル(FMAU)、1− (2’−デ オキシ−2′−フルオロ−1−β−D−アラビノ−フラノシル)−5−エチルウ ラシル(FEAU) 、9−β−D−アラビノフラノシル−アデニン(ara− A)、または1−β−D−アラビノフラノシルシトシン(a r a−C)、非 環式ヌクレオシド類似体、たとえば9−(2−ヒドロキソ−エトキシメチル)グ アニン(アシクロビル(acyclovir) 、ACV)の調製において特に 役立つ。
この発明は式 %式% この式てDは−(CHt )、C(0)O−基であり、mは0またはlてあり、 kはOまたはIであり、 Nuはヌクレオシド、またはヌクレオシド類似体てあり、nは0または1である 、 ホスホノ酸グリセリドリン酸誘導体およびその塩の調製のための改良されたプロ セスをさらに提供し、このプロセスは、上に規定された式(1)のグリセリドモ ノホスフェート誘導体を、 式 を有するホスホノ酸と、またはカルボキシエステルによってヌクレオシドもしく はヌクレオシド類似体へ結合され、かつ式 を有し、この式でり、に、Nuおよびmは無水条件下で塩基性触媒の存在におい て、上に規定されたとおりであるホスホノ酸に反応させるステップを含む。
この発明の好ましい実施例において、R1およびR1の少なくとも1つは構造 CH2−(CHt )、−(CH=CH−CH2)、−(CH2)。−Y− を有し、ここでa、bおよびCの和は1から23であり、bは0ないし6であり 、yit−c <o> o−1−CHz−0−1−CH=CH−0−1−C(0 )S−1−CH,−8−1または−CH=CH−5−である。
この発明に従ったプロセスのさらに好ましい実施例に従って、ヌクレオシド、ま たはヌクレオシド類似体のジグリセリドモノ−もしくはジホスフェートか、また はホスホノ酸、ホスホノヌクレオシド、もしくはホスホノヌクレオシド類似体の ジグリセリドである化合物は、公式CH3(CH,)、−C(0)O−を有しこ の式でaはlOから16の整数である、R’およびR1の少なくとも1つを含む 。
この発明の合成に従うと、グリセリドジホスフェート、またはトリホスフェート 誘導体はそれらの塩、たとえば金属塩の形で得られ得る。このような塩の調製も この発明の範囲内である。
前述のプロセス全体において、出発リン脂質誘導体における脱離基は好ましくは アミノ基であり、最も好ましくはモルホリノ基、またはイミダゾール基のような 環式アミノ基である。
さらなる局面において、この発明は式(1)%式% の新しいリン脂質誘導体に関し、この式でR1およびR2は、独立して水酸基、 または構造CHs −(CH,)、−(CH=CH−CH,)、−(CH,)、 −Y−を有する脂肪族基であり、a、bおよびCの和は1から23でありbはO ないし6であり1.Yは−C(0)O−1−CHt −0−1−CH=CH−0 −1−C(0)S−1−CH,−3−1または−CH=CH−3−であり、かつ Lはアミノ基である。モルホリンが好ましいアミノ基である。
好ましいグリセリドモノホスフェート誘導体は、1、 2−ジラウロイル−8n −グリセロ−3−ホスホロ−モルホリゾート、 1.2−シミリストイル−8n−グリセロ−3−ホスホロ−モルホリゾート、 1.2−ジパルミトイル−5n−グリセロ−3−ホスホロ−モルホリゾート、 1、 2−ジオレオイル−8n−グリセロ−3−ホスホロ−モルホリゾート、 1−0−ヘキサデシル−3n−グリセロ−3−ホスホロ−モルホリゾートである 。
さらなる実施例において、この発明は、置換置が上記に規定されるような式(1 )の新しい中間体を、置換基が前述のものと同じ意味を有する式(Vl)HtC R’ のリン脂質を対応するアミンと反応させることによって調製するプロセスに関し 、それによつて式Iのリン脂質誘導体が生成される。
図面の簡単な説明 図1はCDP−DG経路を介する哺乳類におけるホスファチジルイノシトール( PI)、ホスファチジルグリセロール(PG)およびカルシオリビンの生合成を 示す。3つの変換はすべてシチジン−5′−モノホスフェ−1−(CMP)の遊 離を生じる。
図2はこの発明に従ったヌクレオシドジホスフエートジグリセリドの化学合成の 好ましい実施例を示す。文字X1Yおよびnは説明文に規定されるとおりである 。
図3はAZT−5’−ジホスフェート−(1,2−シミリストイル)グリセロー ル(AZT−DP−DMG)の2つの異なる合成の収率および反応時間の比較で ある。点線、方法A3本発明、直線、方法B:従来の手順(アグラノフおよびス オミ、上記文献)。この図は方法Aの利点を明瞭に示す。異なる収率かHPTL Cに伴うP、およびUV強度に基づいて定量的に得られた。最終収率はHPLC 精製後決定された。
図4は方法AおよびBによってそれぞれ得られた粗反応混合物からのAZT−5 ’−ジホスフェート−(1,2−シミリストイル)グリセロール(AZT−DP −DMG)の精製のHPLCプロファイルを示す。溶媒:n−へキサン/2−プ ロパノ−ルー25%NHI / H! O(43: 57 : 3 : 7v/ v)o 20f3nmにおける検出、流れ714m17分。A:方法A、B:方 法B。AZT−DP−DMG(12分で溶出)はホスファチジン酸(PA)(2 5−30分で溶出)からうまく分離される。予備HPLC中、方法Bにおける多 量の残留PAは生成物のピークと部分的に重なり、それによって純粋生成物の収 率がより低くなる。
図5は方法AおよびBにそれぞれ従ったAZT−DP−DMGの合成によって得 られた粗反応混合物のHPTLCの図を示す。プレートムニリン試薬で染色され た。プレートB:254nmにおける紫外吸収検出。
レーン1:5時間後の方法A レーン2:10時間後の方法A レーン3:10時間後の方法B レーン4:5日後の方法B AZT−DP−DMC生成物は矢印によって示される。
方法Bにおける多量の残留PAに注目されたい(生成物下のプレートAにおける レーン3および4)。
図6は、UV吸収によるHPTLC後に異なるスポットのリン(Pi)含量を決 定することによって分析されるような、1. 2−シミリストイルホスファチジ ン酸のモルホリゾート(DMPAモルホリゾート)との3′−デオキシチミジン −モノホスフェート(3dTMP)の反応の時間推移を示す。
A=3 dT−DP−DMG B=未知の生成物、Pi陽性(強) C=未知の生成物、UV陽性、Pi陽性(弱)D=DMPAモルホリゾート E=3dTMP この明細書および請求の範囲の中で使用される用語「ヌクレオシド」は天然に存 在するヌクレオシドおよびそれらの類似体を含む。天然に存在するヌクレオシド はりポース(リボヌクレオシド)、または2′−デオキシリポース(デオキシリ ボヌクレオシド)5−炭素の環式糖基に結合されたピリミジン、またはプリン塩 基、たとえばアデニン、グアニン、シトシン、ウラシル、イノシン、またはチミ ンを含むヌクレオシド種のものである。リボヌクレオシドおよびデオキシヌクレ オシドは5′部位でリン酸化され、生体内でRNAおよびDNA内のそれぞれに 酵素的に構築される。
ヌクレオシド泡似体は、天然に存在するリボース基の類似体に付加された、天然 に存在するプリンまたはピリミジン塩基、天然に存在するヌクレオシドにあるリ ボースまたは2′−デオキシリポース基に付加された、プリンまたはピリミジン 塩基の類似体を含むか、代替的にヌクレオシド類似体の塩基およびリボース部の 両方が天然に見られる部分と異なってもよい。ヌクレオシド類似体は天然に存在 する塩基、または非リボース糖部に付加された塩基類似体のいずれかを含んでも よい。プリン、またはピリミジン塩基およびリボース基の類似体は両方、新しい 置換基をそこに付加させることによって、天然に存在する置換基をそこから欠失 させることによって、または通常存在する原子を他のものと置換させることによ って、対応する天然に存在する部から異なり得る。
天然に存在するヌクレオシドはプリンの9の位置の窒素を介して、かつピリミジ ンの1の位置の窒素を介してリボース、またはリボース残基にプリン、またはと りミシン塩基を付加させる。これらの窒素はβ−N−グリコジル結合によってペ ントース残基のl′炭素に結合される。ヌクレオシド類似体はたとえばピリミジ ンの1の位置よりもむしろ3の位置の窒素を介するような、天然に存在しない結 合でペントース部に付加されるプリン、またはピリミジン塩基を含んでもよい。
ヌクレオシド類似体は、腫瘍細胞の増殖、またはウィルスの複製の過程において DNA、またはRNA合成を抑制するので、細胞毒性、または抗ウイルス効果を 有すると思われる。
これらの効果を有するとわかった特定のクラスのヌクレオシド類似体は次のとお りである。
方の位置のヒドロキシル基が水素によって置換される、たとえば2’、3’−ジ デオキシシチジン(ddc)、2’ 。
3′−ジデオキシイノシン(ddi)、2’、3’−ジデオキシアデノシン(d dA)、3’−デオキシチミジン(3dT)、および2’、3’−ジデオキシグ アノシン(cldG)である。ジデオキシヌクレオシドが成長するDNAjJI 内に取り込まれるとき、そのリポース基土に3′−ヒドロキシル基かないために 別のヌクレオシドに付加することが不可能になり、鎖が終結される。ジデオキシ ヌクレオシドは、AIDS、多毛細胞白血病、局所産学性不全対麻痺およびB型 肝炎のようなウィルスの複製かウィルスの逆転写酵素によるDNA内へのウィル スRNAの転写を必要とするレトロウィルス感染を治療するのに特に役立つ。
非環式ヌクレオシド 非環式ペントース残基は、水酸化された2−プロポキシメ チル残基、または水酸化されたエトキシメチル残基のような環式ペントースのフ ラグメントである。これらの構造を有する特定のヌクレオシド残基は2−アミノ −!、9−ジヒドロー9−’[(2−ヒドロキシ−エトキン)メチル]6H−プ リン−6−オン(アシクロビル(acyclivir)) 、またはガンシクロ ビル(ganciclovir)(DHPC) 、ペンシクロビル(pency clovir)およびファムシクロビル(famcyclovir)を含む。リ ン酸基はこの発明の方法においてヌクレオシドモノホスフェート反応物でペント ースの5′炭素に一般に結合されるが、完全なペントースではないペントース残 基を育する類似体において、もしペントースが完全であったならば5′炭素であ ったであろう炭素にリン酸基か接続されることを認識することが重要である。こ れらのペントースフラグメントにおいて、2′および/または3′炭素が失われ ているであろうか、それらはこの発明の意図するところではヌクレオシド誘導体 であると考えられ、リン酸基かそこに接続される炭素原子は一貫して使用される ために5′炭素とこの中では称されるであろう。
3′−アジド−2’、3’ジデオキシビリミジンヌクレがN、によって置換され る、たとえばAZT、AZT−P−AZT、AZT−P−dda、AZT−P− dd i、AzddcIU、AzddMeC,AzddMeCN4−OH,Az ddMeCN4MeSAZT−P−CyE−dda、AzddEtU (C3− 85) 、AzddU (C3−87) 、AzddC(C3−91) 、Az ddFC。
AzddBrU、およびAzddIUである。
アラビノース含有ヌクレオシド ヌクレオシドの天然(こ存在するペントース部 、リボースかその2′−エピマ、アラビノースによって置換され、これはフラノ ース形であってもよく、たとえば、 1− (2’−デオキシ−2′−フルオロ−1−β−アラビノシル)−5−ヨー ドシトシン(F IAC)、1−(2′−デオキシ−2′−フルオロ−1−β− D−アラビノフラノシル)−5−ヨードウラシル(FIAU)、1−(2′−デ オキシ−2′−フルオロ−1−β−D−アラビノフラノシル)−5−メチルウラ シル(FMAU)、1−(2′−デオキシ−2′−フルオロ−1−β−D−アラ ビノ−フラノシル)−5−エチルウラシル(FEAU)、9−β−D−アラビノ フラノシル−アデニン(ara−A)、9−β−D−アラビノフラノシルグアニ ン(ara−G)、l−β−D−アラビノフラノシルリジン(ara−U)、■ −β−D−アラビノフラノシルーチミン(ara−T)、および1−β−D−ア ラビノフラノシルシチジン(araシトペントースの3′−ヒドロキシル基がハ ロゲン、通常フッ素によって置換される、たとえば3′−フルオロ−5−メチル −デオキシシチジン(FddMeC7t)、3’−クロロ−5−メチル−デオキ シシチジン(Cl d dMeCyt)、3−FddCIU、3−FddU、3 −FddT、3−FddBrU、および3−FddEtUである。
2’、3’、−ジデヒドロ−2’、3’ −ジデオキシヌクレオシド(D4ヌク レオシド) たとえば2’、3’−ジデヒドロ−2’、3’−ジデオキシチミジ ン(ddeThdまたはD4T) 、D4C,D4MeC1およびD4Aである 。
他のヌクレオシド類似体は1つより多い類似の特徴を含み、たとえば5−F−φ dC,2’、3’−ジデオキシー3′−フルオロチミジン(FddThd)、3 ′−フルオロ−5−メチル−デオキシシチジン(FddMeCyt)、3′−ク ロロ−5−メチル−デオキシシチジン(ClddMeCyt)、3’−アミノ− 5−メチル−デオキシシチジン(AddMeCyt) 、ddDAPR(ジアミ ノプリン) 、ddMeA (N6メチル)、および糖置換されたジデオキシプ リンヌクレオシドを含むクラス、たとえば3−N、ddDAPR,3−N、dd G、3−FddDAPR。
3−FddG、3−FddaraA、および3−FddA6−メルカブトプリン ー2′−デオキシリボシド、1゜7−シヒドロー6H−プリン−6−千オン(ブ リネトール(Purinethol) 、バローズーウエルカム、リサーチ・ト ライアングルバーク、 N C27709)、チオグアニン、2−アミノ−1, 7−シヒドロー6H−プリン−6−チオン−2′−デオキシリボシド(タブロイ ド(Tabloid) (登録商標)、バロースーウエルカム)、FUDR12 ′−デオキシ−5−フルオロウリジン(フロックスラリジン(Floxurid ine)(登録商標)、ロツシュ・ラボラトリーズ、ナラツリー、NJO711 0)。
この発明に従って脂質誘導体を調製する際使用するための好ましいヌクレオシド 類似体はAIDS治療に使用されるものであり、3′−アジド、3′−デオキシ チミジン(アジドチミジンまたはAZT)、3′−デオキシチミジン(3dT) 、2’、3’−ジデオキシシチジン(ddC)、2’、3’−ジデオキシアデノ シン(ddA)、および2’、3’−ジデオキシグアノシン(ddG)を含む。
AZT、3dT、ddC,およびddGか現在量も好ましい類似体である。
カルボビル(calbovir) 、炭素環式2’、3’−ジデヒドログアノシ ンと同様ジデヒドロピリミジンもまた好ましい。デオキシグアノシン(AZG) およびピリミジンであるデオキシウリジンの3′−アジド誘導体、ならびにデオ キシチミジンおよびデオキシグアノシンの3′−フルオロ誘導体も同様に好まし い。2’、6’−ジアミノプリンの中で、2’、3’−デオキシリボシドおよび その3′フルオロならびに3′−アジド誘導体が好ましい。非環式糖誘導体の中 で、9− (4,−ヒドロキシービ、2′−ブタジェニル)アデニン(アデナレ ン(adenal 1ene))およびそのシトシン等漬物が好ましい。プリン 、またはジアミノプリン塩基を育する好ましい非環式誘導体は9−(2−ホスホ ニルメトキシエチル)アデニンおよびホスホノメトキシエチルジオキシジアミノ プリン(PMEDADP)である。
2′−フルオロ−ara−ddAのようなこれらのヌクレオシドの立体異性体は 、グリコンド結合の酸触媒された加水分解に対するそれらの抵抗性のために有利 であり、このことによってそれらの抗ウィルス活性が延長されるであろう。この ような場合、それらは好ましい。
抗ウイルス効果を有するヌクレオシド類似体のジグリセリドジホスフェート誘導 体は、ヘルペス、サイトメガロウィルスおよびB型肝炎感染の治療においてヌク レオシド類似体単独よりもより効果があることがわかっている。したがって、ア シクロビル、ガンシクロビル、l(2′−デオキシ−2′−フルオロ−1−β− D−アラビノフラノシル)−5−ヨードシトシン(F IAC)、l (2′− デオキシ−2′−フルオロ−1−β−D−アラビノフラノシル)−5−ヨードウ ラシル(FIAU)、1− (2’−デオキシ−2′−フルオロ−1−β−D− アラビノフラノシル)−5−メチルウラシル(FMAU) 、または1−(2′ −デオキシ−2′−フルオロ−1−β−D−アラビノフラノシル)−5−エチル ウラシル(FEAU)の脂質誘導体がこれらの感染の適当な治療において使用さ れてもよい。
同時係属中の特許出願、1989年6月28日に出願されたU S S N37 3.088号、および1989年11月22日に出願されたU S S N44 0.898号に開示されたこれらのおよび類似のヌクレオシド類似体のすべて、 特に抗ウイルス性ヌクレオシド類似体は、引用によって援用され、この発明に関 して使用されるように用語「ヌクレオシド」によって包含される。
ここに説明されるリン脂質の中で、[グリセロールモノホスフェート誘導体J、 「グリセロールジホスフェート誘導体」および「グリセロールトリホスフェート 誘導体」という言葉およびその用語上の変形物は、明細書および請求の範囲にわ たって使用されるように、グリセロール誘導体に言及し、そこでこの構造のグリ セリルヒドロキシル基の1つは1つ、2つまたは3つのホスフェート基を含む部 によって置換される。「グリセリド」は脂質部を含み、グリセロールホスフェー ト誘導体のグリセリルヒドロキシルの1つまたは双方は以下に記載されるように 脂肪族基によって置換される。
好ましいのはグリセロールモノ−、ジーおよびトリホスフェート誘導体であり、 そこではモノ−、ジーまたはトリホスフェート基によって置換されない1つまた は双方のグリセリルヒドロキシルはエステルまたはエーテル結合によってグリセ リル部に連結された脂肪族炭化水素鎖によって置換される。
「ホスファチジン酸」という言葉はグリセロール部の2つのヒドロキシル基か0 144脂肪酸基によってエステル化され、第3のものはホスフェート基によって エステル化されるリン脂質を説明するために非常にしばしば使用される。
明細書および請求の範囲にわたって使用されるように、この言葉は天然に存在す るホスファチジン酸、合成ホスファチジン酸種、およびラセミの、sn−グリセ ロール−1−リン酸およびSn−グリセロール−3−リン酸を含むホスファチジ ン酸の合成類似体を含む。天然に存在するホスファチジン酸はホスホリパーゼD てのホスファチジルコリンのような植物または動物ホスホグリセリドの開裂によ って容易に入手可能であり[ケイプ、エム(Kates、 M、)およびサスト リー、シー−ニス(Sastry、 C,S、)、「酵素化学における方法(M ethods in EnzymologV) I 4 J 、197−203 (1969年)]、たとえば当該技術分野において既知の方法によって卵レシチ ンから分離され得る。天然に存在するホスファチジン酸は単一の分子種ではなく 、むしろ様々なジアシルグリセロールホスフェートの混合物である。
「ホスファチジン酸」という言葉もまた脂肪族基によって置換されるただ1つの グリセリルヒドロキシル基を有するリゾ種を含むように使用される。それはまた エステル結合よりはむしろエーテル結合において脂肪族基によって置換される1 つまたは双方のグリセリルヒドロキシルを有する種を含む。ホスファチジン酸お よびその合成類似体は、たとえばラビドット(Lapidot)他のChem、  Phys、 Lipids3.125 (1969年)(グリセロ−3−ホス フェートのアンル化)、ならびにエイプル、エイチ(Eibl、 H)およびブ ルーム、エイ(Blume、 A、)、Biochim、 Biophys、  Acta553.476 (1979年)(1,2−ジアシルグリセロールまた はエーテル類似体のリン酸化)によって説明されるように合成され得る。
「脂肪族基」という言葉は非芳香族基を説明するために最も広い意味で使用され 、水素および炭素のみを含む脂肪族基に制限されない。酸素または硫黄のような 1つ以上のへテロ原子を含む脂肪族基もまたこの定義内に入る。したかって、こ の定義は脂肪族炭化水素部に付加されるエステル、チオエステル、エーテルまた はチオエーテル基を含む。
ホスファチジン酸の好ましい基は以下の式(A)によって包含可能であり、 ここで、R1およびR2は同一または異なり、Tから24の炭素原子、および0 から6の不飽和部位を有する脂肪族炭化水素基である。R’およびR2によって 表わされる脂肪族炭化水素基は構造CH,−(CHt )、−(CH=CH−C H,’)、−(CH2’) eを好ましくは有し、ここでa、bおよびCの和は 1から23てあり、bは0がら6である。式(A)に示されるようにアシルエス テル結合におけるこれらの脂肪族基は、ラウリン酸、ミスチリン酸、バルミチン 酸、ステアリン酸、アラキシン酸およびリグノセリン酸のような天然に存在する 飽和脂肪酸、ならびにパルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リルン酸お よびアラキドン酸のような天然に存在する不飽和脂肪酸を含む。他の実施例にお いて、脂肪族基R1およびR1は同一の炭素原子数の分岐鎖てあってもよく、第 一級または第二級アルカノールまたはアルコキシ基、シクロプロパン基および内 部エーテル結合を含む。
「離脱基」という言葉はたとえばヌクレオシド−5′−モノホスフェート(遊離 酸または塩の形のいずれか)のような末端リン酸基を含む対応する化合物との凝 縮反応の条件下で、それが付加されるリン脂質誘導体(たとえばホスファチジン 酸)のリン酸部から容易に除去される任意の基に言及するために使用される。こ の発明の合成において、アミデートが好ましく使用されるので、離脱基は好まし くはアミノ基である。しかしながら、リン酸ジフェニル(ハインツ(f(ein z)他、Eur、 J、 Bjochem、184.445(1989年)]、 またはビロリン酸ジフェニルのような他の離脱基もまた適切である。
「アミノ基Jという言葉は広い意味で使用され、第一級、第二級および第三級ア ミン、たとえばジイソプロピルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン( モノ−、ジーもしくはトリーCl−111−アルキル)アミンなどの脂肪族アミ ン、ジフェニルアミン、ベンジジンもしくはトルイジンのような芳香族アミン、 またはピリジン、ピコリン、ビロール、ピラゾール、キノリン、カルバゾールも しくはキナルジンのような複素環アミンを含み、アミノ基の窒素原子は複素環の 一部である。実際、好ましいホスファチジン酸アミデートはホスファチジン酸モ ルホリゾートであり、ここで 「アミノ基Jはモルホリノ基である。他の適切な アミデートはイミダゾリデート、アミンデート、ピペリデートおよび1,1′− カルボニル−ジイミダゾールを含むが、それらに制限されない。この発明のリン 脂質アミデート(式■)は新しい化合物であり、遊離酸または塩の形で対応する リン脂質を適切なアミンと反応させることによって調製され得る。ホスファチジ ン酸モルホリゾートの調製は以下の例において例示される。
この発明のプロセスで使用される塩基性触媒はホスフェート基のヒドロキシルを 0−に変換させる機能を果たし、たとえばピリジンまたは4′−ジメチルアミノ ピリジンであってもよい。
2、好ましい実施例の説明 この発明の好ましい実施例に従って、ヌクレオシドジホスフェートまたはトリホ スフェートジグリセリドは、対応するホスファチジン酸モルホリゾートを無水ピ リジン中のヌクレオシド−5′−モノホスフェートまたは一5′−ジホスフェー トと反応させることによって調製される。ホスファチジン酸モルホリゾートは調 製され、例において以下に示されるように、塩の形態、たとえば4′−モルホリ ン−N、N’ −ジシクロへ牛ジルカルボキシアミジニウム塩の形態で反応し得 る。同様に、標的ヌクレオシドジーまたはトリホスフェートジグリセリドは当業 者に既知であるように好ましくは無機塩基である塩基との処理によって、たとえ ば金属塩のようなその塩の形態で入手され得る。
ホスファチジン酸モルホリゾートは好ましくはクロロホルムおよびtert−ブ タノールの溶剤混合物において、「遊離」ホスファチジン酸およびモルホリンか ら調製され得る。結果として生じるホスファチジン酸モルホリゾートは凍結乾燥 される。その後、凍結乾燥されたモルホリゾートおよび対応するヌクレオシド− 5′−モノホスフェートは無水ピリジンに溶解され、その反応は室温で進行する ようにされる。ホスファチジン酸モルホリゾートおよびヌクレオシド−5′−モ ノホスフェートのモル比は典型的に約2=1および1:2の間であり、好ましく は約2:1およびl:1の間である。この反応の進展は薄層クロマトグラフィー (TLC)によってモニタ可能である。反応の速度は実際の反応物に依存して変 化する。幾つかの例において最適の変換は1時間未満で達成される。一般に、こ の反応は約5ないし10時間以内に完了する。収率は典型的に約60%と約80 %との間である。
入手されたヌクレオシドジーおよびトリホスフェートジグリセリドは実質的にホ スファチジン酸を含まず、それはその精製を非常に単純化しかつ速度を速める。
粗反応混合物は単一のHPLC方法で容易に精製可能であり、結果として非常に 多量の純粋な生成物およびより速い溶出をもたらす。
代替的に、ホスファチジン酸モルホリゾートはまた遊離酸形態への予めの転換な しに、ホスファチジン酸の二ナトリウム塩から直接合成され得る。これは少量の メタノール/水(1:Iv/v)か透明溶液を得るために通常加えられることを 除いては、上に説明されたのと同一の反応条件下で行なわれる。このプロセスの この変形物によって得られた収率は、出発化合物として遊離ホスファチジン酸を 使用した場合に得られた収率と大きく変わらない。また、このようにmsされた モルホリゾートは対応するヌクレオシド−5′−モノ−またはジホスフェートと 同様によく反応する。
この発明の方法に従って調製され得るヌクレオシドジホスフェートジグリセリド の好ましい基は以下の式(II)によって包含され、 Hz CR’ R,およびR2は個々にヒドロキシル基、または1から24の炭素原子およびO ないし6の不飽和部位を有する脂肪族基であり、 Aは酸素、硫黄またはメチレンであり、kは0または1であり、 nは0またはIであり、さらに Nuはヌクレオシドまたはヌクレオシド類似体である。
この発明の方法は、たとえばアデニンジホスフェートのような天然に存在するヌ クレオシドのグリセロール、モノグリセリドおよびジグリセリド誘導体を調製し 、かつ脂質代謝の天然に存在する中間体、シチジンジホスフェートジグリセリド を調製するために使用され得る。
この方法はまた細胞毒性および抗ウイルスヌクレオシド類似体のジグリセリドジ ホスフェート誘導体を調製する際にも有用である。特に好ましいのはこのグルー プ内であり、(3′−アジド−3′−デオキシ)チミジン−5′−ジホスフェー ト−(1,2−ジラウロイル)グリセロール(AZT−DP−DLG)、 (3′−アジド−3′−デオキシ)チミジン−5′−ジホスフェート−(1,2 −シミリストイル)グリセロール(AZT−DP−DMG)、 (3′−デオキシ)チミジン−5′−ジホスフェート−(l、2−ジラウロイル )グリセロール(3dT−DP−DLG)、 (3′−デオキシ)チミジン−5′−ジホスフェート−(1,2−シミリストイ ル)グリセロール(3dT−DP−DMG)、 (2’、3’−ジデオキシ)シチジン−5′−ジホスフェート−(1,2−ジラ ウロイル)グリセロール(ddC−DP−DLG)、 (2’、3’−ジデオキシ)フチジン−5′−ジホスフエー)−(1,2−シミ リストイル)グリセロール(dde−DP−DMG)、 アシクロビル−ジホスフェート−(1,2−ジパルミトイル)グリセロール、 アソクロビルージホスフエ−1−−(1,2−シミリストイル)グリセロール、 アシクロビル−ジホスフェート−(1−0−ヘキサデシル)グリセロール、 1.2−ジラウロイルグリセロ−3−ホスフェート−(ピロ)−ホスホノホルメ ート、 1.2−シミリストイルグリセロ−3−ホスフェート−(ピロ)−ホスホノホル メート、 1−(2’−デオキソ−2′−フルオロ−β−D−アラビノフラノシル)−5− ヨードウラシル−5′−ジホスフェート−L−(1,2−ジパルミトイル)グリ セロール(F IAU−DP−DPG)である。
この発明の他の好ましい実施例に従って、ホスホノ酸ジアシルグリセロールリン 酸は対応するホスファチジン酸のモルホリゾートを調製し、ホスホノホルメート またはホスホノアセテートであり得る対応するホスホノ酸と結合することによっ て合成される。他の好ましい実施例において、この新しい合成はたとえばカルボ キシルエステル結合によって細胞毒性または抗ウィルス活性を有するものを含む ヌクレオシドが結合されるジアシルグリセロールホスフェートホスホノ酸の調製 に適合される。化合物のこれらのクラスは抗ウイルス特性を育し、同時係属中の 出願USSN440.898 (1989年11月22日出願)において開示さ れる。好ましいホスホノ酸誘導体は1,2−ジラウロイルグリセロ−3−ホスフ ェート−(ピロ)−ホスホノホルメート、または1. 2−シミリストイルグリ セロ−3−ホスフェート−(ピロ)−ホスホノホルメートである。
上に説明された化学反応はこの発明の方法に対する最も広い適用の点から一般に 開示される。しばしば、この反応は開示された範囲内で提案される各化合物の合 成に対して説明されるように適用可能ではないかもしれない。これが現われる化 合物は当業者によって容易に認識されるであろう。すべてのかかる場合において 、いずれの反応もたとえば妨害基の適切な保護によって、代替の従来の試薬に変 えることによって、または反応条件の通常の変更によって、当業者に既知の従来 の変更によってうまく行なわれ得る。
すべての調製方法において、すべての出発材料は既知であるかまたは既知の出発 材料から容易に調製可能である。
当業者は前の説明を使用して、この発明を最大限利用可能であると考えられる。
したがって以下の好ましい実施例は単に例示的に解釈され、制限的に解釈される ものではなく、開示の残りの部分もいかなる態様においても同様である。
例1 ヌクレオシドジホスフェートジグリセリドの調製A、材料および方法 ノラウロイルおよびシミリストイルホスファチジン酸、二ナトリウム塩はアバン ティ・ポーラ−・リピッズ(AVanti Po1ar Lipids) (ペ ルハム(Pelham) 、AL、 USA)から入手された。
ダウエックス(Dowex)50W(50x2−200.100−200メツシ ユ)、2’、3’−ジデオキシ−シチジンおよび3′−デオキシチミジンはシグ マ・ケミカル・カンパニー(Sigma Chemical Co、) (セン トルイス(St、 L。
uis)、MO,USA)からの製品てあり、3′−アジド−3′−デオキシチ ミジンおよび3′−アジド−3′−デオキシチミジン−5′−モノホスフェート はバローズーウエルカム(Burroughs−Wellcome) 、リサー チ・トライアングル・パーク(Research Triangle Park ) 、NC27709)から入手された。モルホリン、ジシクロへキシルカルボ ジイミド(D CC’)および第三級ブチルアルコール(2−メチル−2−プロ パツール、tBuOH)はアルドリッチ・ケミカル・カンバー1−−(Aldr ich Chemical Co、) (ミルウォーキー(Mi 1wauke e)、WI)から入手可能な最も高いグレードであった。
オキシ塩化リン、トリメチルホスフェート、シリカ60F254HPTLCプレ ート(10X20cm)、シリカ60F254アルミニウムブレー) (5xl  Ocm)、HPLCグレードの溶剤(リクロソルブ(Lichrosolve ))およびすべての他の化学製品は、そうでないと述べられない限りメルク(M erck) (ダームスタート(Darmstadt)、FRG)からのもので あった。
はじめに、デオキシヌクレオシド−ジホスフェート−ジグリセリドの合成はアグ ラノフ(Agranoff)およびスオミ(Suomi) 、Biochem、  Prep、 10.46−51 (1963年)によって報告された方法に本 質的に従って行なわれた。
精製された化合物の分析および定性はUV/Pi比、IR−および’ H−NM Rスペクトルによって行なわれた。図2は化合物の新しく展開された合成のため の全体の反応スキームを示す。この方法を以下により詳細に説明する。
B、ヌクレオシドのリン酸化 (CHff O)! PO中でPOCIIを用イル保護されていないヌクレオシ ドのリン酸化は、ヨシカワ(Yoshikawa)7年)によって説明されたよ うに本質的に行なわれた。3−4 m l (CH−0) s P O中の2m mo I POClzの冷却された溶液(0°C)に、ヌクレオシド(Immo l)か攪拌しなから一滴ずつ加えられ、反応温度は0と5℃との間で一定に保た れた。反応の進展はMono、Q HR515陰イオン交換カラム(ファーマシ ア(Pharmacia)、アブサール(Ul)pSala)、スウェーデン( Sweden))を使用してHPLCによってモニタされた。典型的に5μmの 反応混合物か水酸化ナトリウム水(最終pH7)と中和され、カラム上に注入さ れた。溶出か以下のように行なわれた、つまり水て洗浄し、ヌクレオシド−5′ −モノホスフェートを溶出するO、IM NH,HCOffての溶出の後、幾つ かのより高いリン酸化された生成物を溶出する0、1−0.6M NH4HCO sの線状勾配が続いた。反応はこの方法によって判定されたように45ないし7 5分内に大半は完了し、反応生成物は加水分解され、水酸化ナトリウム水の2容 積で7の最終pHに中和された。反応混合物の分析のための精製は上述のとおり てあった。この方法によって、10−20mgのヌクレオシド−5′−モノホス フェートか精製され得る。より多くの量か同一の溶出条件を使ってセファロース (Sepharose) Q高速流カラム上で精製された。
収率は水からの繰返しの凍結乾燥の後80と96%の間で変化した。TLC分析 (シリカ60/F254プレート、メルク)は単一のU、 V、およびPi陽性 スポットを示し、展開系1−プロパツール/25%NH,/H,O(容積で20 :20+3):3’−アジド−3′−デオキシチミジン−5′−モノホスフェ− 1−R,=o、63 ; 3’−デオキシチミジン−5′−モノホスフェートR f=0.61および2’、3’ ジデオキシシチジン−5′−モノホスフェート Rf=0.51を使用した。
C,ホスファチジン酸塩の遊離酸形感への転換ホスファチジン酸、二ナトリウム 塩かブライ(Bligh)およびダイヤ−(Dyer)、Can、 J、 Bi ochem、37.911−917(1959年)に従う抽出方法の適用によっ て酸性化された。Immolの脂質が1.00m1のCHCII、200m1の MeOH,100m1の0.1M HCIの均一混合物で溶解され、1時間室温 で攪拌された。それから100m1のH,Oおよび100m1のCHCltが加 えられ、分離されたCHCII層は分離され、水相が200m1のCHCl、で 2回抽出された。結合されたCHC1、抽出物は乾燥するまで蒸発され、凍結乾 燥された。収率:遊離酸として95−100%ホスファチデート。
ジン酸(Immol)は20m1のCHCIIに溶解され、この溶液は20m1 のt−BuOH14mmolのモルホリンおよび4mmolのHtOを含む20 丸底フラスコ、に移された。この混合物はゆっくり還流され、20m1のt−B uOH中の4mm01のDCCの溶液が2時間以内に滴下漏斗から1滴ずつ付加 された。この反応はシリカ60F2548PTLCプレートおよび展開系として CHC1s / M e OH/ 25% NHff/Ht O(70: 38  :F3 : 2V/V)を使用して、薄層クロマトグラフィーによってモニタ された。反応は主要なP、−陽性スポット(R1=0.9)の出現およびR,= 0.09でのホスファチジン酸のP、−陽性スポットの消失によって完了された ことか判定された。反応混合物は乾燥され、50m1のR20で懸濁され、滴下 漏斗に移された。懸濁液はジエチルエーテルで3回抽出され、乾燥するまで蒸発 され、凍結乾燥された。4′−モルホリン−N、 N’−ジシクロヘキシルカル ボキシアミジニウム塩として1.2−ジアシル−8n−グリセロ−3−ホスホロ −モルホリゾートの収率70−95%であった。この化合物はヌクレオシド−ジ ホスフェート−ジグリセリドの合成のためにさらなる精製なしに使用の反応は本 質的に上述のように行なわれた。しかしながら、ときどき反応混合物を最少量の メタノール/水(1;J、V / V )を加えることによって清浄しなければ ならなかった。水相はクロロホルムまたはジエチルエーテルで抽出され、蒸発さ れ、凍結乾燥され、さらなる精製なしに縮合反応で使用された。
ホスファチジン酸モルホリゾートおよびヌクレオシド−5′モノホスフエートの 凍結乾燥された混合物は、ピリジンで溶解され、装置にN2を通しただけて乾燥 するまで蒸発された。この方法は数回繰返され、それから最終的な量のピリジン が透明な溶液を与えるために加えられた。ピリジンの約50%が蒸発され、反応 容器は装置(N2流)から取り除かれ、きつく栓をされ、その反応は展開系とし てCHC1s / M e OH/ 25% NH,/Ht O(70/38/ 8/2、v / v )を使用するT L Ciニーよって30分毎に調へられ た。この反応はヌクレオシドに依存して0゜25と0.30との間のR1値で主 要なUVおよびP、−陽性スポットの出現によって判定されるように5−io時 間内に完了した。
AZT−DP−DMG (化合物l)の合成反応物のモル化の反応の収率に対す る影響は、モルホリゾートに基づいて0.14ミリモルスケールで2:1.1: 1およびl:2の割合のシミリストイル−ホスファチジン酸(DMPA)モルホ リゾートおよびAZT−5’ −モノホスフェートを、縮合することによって研 究された。
最終積11’(以下を見られたい)後の重量およびAZT−DP−DMG (化 合物l)に対する956の分子量に基づく収率は理論収率の81%、80%およ び約60%であった。
以下の化合物2−5は、図2に与えられた構造に従って、示された置換基を育す る適切なPAモルホリゾートおよびヌクレオシドモノホスフェートを選択し、そ れらを1.1割合で反応させることによって、類似の態様で、かつ示される収率 て入手された。
化合物 収率 (2) 3dT−ジホスフェートジラウロイルグリセロール: X=H;Y=チミン;n=10 ’ 57%(3) 3dT−ジホスフェートシ ミリストイルグリセロール: X=H:Y=チミン:n=12 37%(4) ddC−ジホスフェートジラウ ロイルグリセロール: X=H; Y=シトシン;n=10 52%(5) ddC−ジホスフェートシ ミリストイルグリセロール: X=H;Y=チミン;n=12 61%AZT−DP−DMGはまた類似の収率 でDMPA−モルホリゾートおよびAZT−5’−モノホスフェートのl:1の 割合で50μモルスケール上で合成された。
粗反応生成物はさらなる処理なしにffIj製された。凍結乾燥された反応混合 物は、溶出溶剤または代替的にクロロホルムとメタノールの1 : l (v、  /v。)混合物で溶解され、シリカμ登録商標ボラシル(Porasil)カ ラム(ウォーターズ・アソシエーツ・インコーホレーテッド(Waters A s5ociates Inc、) 、ミルホード(Milford)) 、MA 、 USAS 19mm N、D、)x30cm (長さ))、および溶剤系へ キサン/2−プロパツール/25%NH,/H。
0 (43:57:3ニアv/v)、[ゲルツ・パン・ケラセル(Geurts  van Kessel)他、Biochim、 Biophys、 Acta 486.524−530 (1977年)]を使用して、HPLCによって精製 された。検出は206nmでUV吸収によって行なわれた。この方法によって、 50−100mgの粗生成物が30分で精製された。
R1は展開系CHC1s / M e OH/ 25% NH,/H,070/ 38/8/2、v / v )を使用するTLCで、AZT−DP−DC=0. 30 ; 3dT−DP−DC=0゜29およびddC−DP−DG=0.25 の値となった。
化合物が一20℃で貯蔵された場合、3力月の期間にわたってほとんど分解は観 察されなかった(く5%)。
G、論議 反応物のモル比のAZT−DP−DMC;の合成の収率に対する影響が決定され た。2:lおよびl:1比のDMPA−モルホリゾート/AZT−5’−モノホ スフェートは同等の結果を生じることが発見され、それから等モル比が日常使用 された。この結果はこれらの化合物の小規模の(50μmo l e)合成によ って確認された。
図3において、収率とAZT−DP−DMGの合成の反応時間との比較が、ヌク レオシド−ジホスフェート−ジグリセリドの調製のための2つの縮合方法の間で 行なわれる。
方法Aはこの発明に従うプロセスであり、一方、方法Bは文献で広く使用されて きた方法、つまりホスファチジン酸およびヌクレオシド−5′−モノホスホロモ ルホリゾート(アグラノフ他、上述)の縮合である。反応は0.05から0.5 mmolにおいて変化するスケール上で行なわれ、その後HPTLCによって質 的に追跡され、収率は説明されたようにHPLCによる精製の後生成物の重さを 測ることによって定量化された。
その図は方法Aによって化合物を合成するのに非常に育利な2つの特徴を明らか に示す。まず、反応時間がかなり低減され、2番目に反応の収率が60−80% に増大される。
化合物2−5の合成の幾分低い収率は恐らくは幾つかの残留する炭酸水素アンモ ニウムのためであり、それはヌクレオシド−5′−モノホスフェートの精製方法 の間に導入され、この現象はまた方法Bを使用する場合にも観察された。精製さ れたヌクレオシド−ホスフェートの完全脱塩はこの効果を恐らくはなくすであろ う。
化合物の精製を考慮すると、この方法は合成が方法Aによって行なわれる場合に 非常に容易にされることが認められた。図4Aおよび図4Bは化合物1のHPL C精製の図を示し、それらはそれぞれ方法AおよびBによって合成された。図5 は反応混合物のHPTLC写真を示す。HPTLCおよびHPLC双方のプロフ ァイルの比較は、ホスファチジン酸かほとんどまったくないこと(図4Aおよび 図5A、レーンlおよび2)、またはそれぞれの反応混合物におけるその余分な 存在(図4Bおよび図5A、レーン3および4)を示す。方法Aの反応混合物に おける所望の生成物の濃縮もまた、方法Bのそれと比べた場合にホスフェート含 有およびUVポジティブ化合物の双方に対してはっきりと可視化される。
ヌクレオシド−ジホスフェート−ジグリセリドの合成に関する文献のいたるとこ ろで、これらの化合物の精製は困難であることが知られてきた。たとえばアグラ ノフ、ビー・ダブりニー(B、W、 )およびスオミ、ダブリュー・ディー(W 、 D、 )、「生化学調製物(Biochemical Preparati ons)」、 10:47−51 (1983年)、ブロツティ、シー(Pro ttey、 C,)およびホーソン、ジエイ・ダブリx−(Hawthorne 、 J、 W、) 、Biochem、 J、 、105 : 379−391  (1967年)、マッコス、エム(MacCoss。
M、)他、Biochem、 Biophys、 Res、 Coaunun、 、85(2)+714−724 :ターコッテ、ジエイ(Turcotte、  J、)他、Biochim、 Biophys、 Acta、619:604− 618 (1980年)、およびリュー、イー・ケイ(Ryu、 E、 K、) 他、J、 Med、 Chem、 、 25 : 1322−1329 (19 82年)を見られたい。これらの問題は主に反応混合物中の相当な量の残留ホス ファチジン酸のためである。しかしながら、新しいルートによって化合物を合成 する場合には、ホスファチジン酸はほとんどまったく存在せず、かつゆえに精製 は単純化されスピードアップされる。
結論として、本発明者らは新しい方法によって潜在的抗レトロウイルス活性を育 する幾つかの選択されたヌクレオシド−ジホスフェート−ジグリセリドを合成し 、それは1゜2−ジアシル−3O−グリセロ−3−ホスホロ−モルホリゾ−1− およびヌクレオシド−5′−モノホスフェートの縮合に基づく。この方法はヌク レオシドの性質から独立して、これらの化合物の合成に一般に適応可能であるよ うに見える。この方法は技法の状態と比べて幾つかの利点を有する。
この反応の収率は改良され(最大60−80%まで)、かつ反応時間は数日から 5−10時間(またはそれ以下)までかなり低減される。同様に重要である他の 局面は精製方法の単純化であり、それは反応混合物中にホスファチジン酸が事実 上ないためである。このために、粗反応混合物は単一のHPLC方法において容 易に精製され、より多くの量の純粋な生成物およびより速い溶出を与える。
アシクロビル−ジホスフェート(1,2ジアシル)グリセロールの合成 この発明の方法に従うアシクロビル誘導体の調製はアシクロビルモノホスフェー トの不溶性のために特に困難を示す。この困難は以下の方法によって克服される 。
方法A、アシクロビル−ジホスフェート(1,2−シミリストイル)グリセロー ル(ACV−DP−DMG)1グラムのシミリストイルホスファチジン酸のナト リウム塩(アバンティ・ポーラ−・リビッズ、バーミンガム(Birmingh am)、AL)が例1、パートCで説明されたように遊離酸に転換された。乾燥 シミリストイルホスファチジン酸は例1、バートDに説明されたように対応する モルホリゾートに転換された。1.48gの凍結乾燥されたモルホリゾート化合 物および0.610gの乾燥アシクロビルモノホスフェートが50rnlの乾燥 ピリジンで結合され、ロータリーエバポレータ上で真空下で乾燥するまで蒸発さ れた。最後に、50m1の乾燥ピリジンが加えられ、はぼ20m1まで凝縮され た。アシクロビルモノホスフェートを溶液にするために、lomlの無水ジメチ ルスルホキシド(DMS O’)を加え、かつ反応容器を2時間85°Cまで加 熱し、45°Cでさらに16時間加熱することを必要とした。精製されたアシク ロビル−5′−ジホスフェート−(I、2−シミリストイル)グリセロールは例 1で説明されたようにHPLCによって分離され、1g−20分てカラムから溶 出した。フラクションが結合され、凍結乾燥されて白い粉末を生じた。代替的に 、アシクロビルシボスフエートジグリセリドは以下の例4で認められるようにD EAEセファデックスカラムクロマトグラフィーによって精製されてもよい。こ の化合物はクロロホルム/メタノール(1:lv/v)で溶解され、シリカゲル Gプレートの原点て斑点状にされ、クロロホルム/メタノール/濃縮アン%ニア  (70: 3 8 : 8v/v)で展開された。生成物は0−23のRf値 でU、 V、およびリン陽性スポットをルミ)イル)’j’J(?ロール(AC V−DP−DPG)ジパルミトイルホスファチジン酸モルホリゾート(DPPA モルホリゾート)は、直接活性化のためにホスファチジン酸のナトリウム塩を使 用して、例Iに説明されたように調製された。
4mlメタノール中の80μmolのACVMP (、遊離酸として)の瞥濁液 に、160μmolのトリブチルアミン(TBA)またはトリオクチルアミン( TOA)が、ローズマン、ニス(Roseman、 S、)他、J、 Amer 、 Chem、 Soc、、83:659−675 (1961年)の方法に従 って加えられた。混合物は室温で激しく攪拌され、15ないし3゜分径透明な溶 液が入手された(しばしば付加的な塩基を加えなければならなかった)。メタノ ールの蒸発および凍結乾燥後、ACVMPのTBA−およびTOA−塩がピリジ ン中で容易に可溶性であった。
無水ピリジン中の40μmolのACVMP (TBA−またはTOA−塩とし て)の溶液に、2ml無水ピリジン中の40または80μmolのシミリストイ ルホスファチジン酸モルホリゾート(DPPAモルホリゾート)が加えられた。
水浴中で60℃で20*R加熱した後、反応はプリジンの蒸発および水相として O,IN HCIを使用する粗混合物の抽出によって停止された。
C:反応混合物の分析 メタノール水溶液およびクロロホルム層の双方の了りコートは展開系としてクロ ロホルム/メタノール/25%アンモニア/水(70:58:8:8)、v/v )を使用して、HPTLC(シリカ60F254プレート、10×20cm)に よって紫外線吸収材料について分析された。UV陽性スポットはプレートからこ すり落とされ、シリカは2mlのクロロホルム/メタノール10.IN Hcl (1:2+1、V / V )で抽出され、両方の相における材料の量は256 nmで分光光度的に決定された。比率A(256、水溶液):A(256、クロ ロホルム)は少なくとも45:55であった。クロロホルム層には1つのUV陽 性スポットしかなかったので、ACVDP−DG−DPGの収率は約55%であ った。
D :ACVDP−DPGの精製 上述のように約1.8mmolのACVMP−TBA塩の2.5mmolのDP PAモルホリゾートとの縮合によって得られるACVDP−DG−DPGを含む 粗反応混合物は、ブライ、イー・ジーおよびダイヤ−、ダブリュー・ジエイ(C an、 J、 Biochem、、37:911−917(1959年))に従 ってクロホルムで3回抽出され、結合されたクロロホルム層は乾燥するまで蒸発 された。残渣は15m1のクロロホルム/メタノール/水(2: 3 : 1、 V/V)で分散され、この混合物は40℃で30秒加熱すると清浄された。この 溶液はQ−セファロース高速流カラム(4,9cm ci、d、)X18cmに 与えられ、このカラムは600m1のクロロホルム/メタノール/水(2:3  : 1.v/v)で洗浄された。それからクロロホルム/メタノール/水(2:  3 :L v/v)からクロロホルム/メタノール10.25M NH−HC Os (2: 3 :LV / V )への2000m1の線状勾配が与えられ 、想定上の生成物は勾配の終わりで広いピークにおいて溶出する。
UVFIj性フラクシミンは展開系としてクロロホルム/メタノール725%ア ンモニア/水(70:58:8:8、V/Vまたは70:38:8:2、v /  v )でHPTLC上て分析された。すべてのフラクションはACVDP−D GのUVおよびP、陽性スポットを含んだ(70:58:8:8でRf=0.3 および70:38:8:2でRf=0.1)。主な汚染物は展開系およびホスフ ァチジン酸双方においてRf>5で識別されないP、陽性化合物であった(70 :58:8:8でRf=0.3かつRfは70:38:8:2でACVDP−D C(0,1)より少し上である)。すべての生成物含有フラクションは貯蔵され 、乾燥するまで蒸発され、凍結乾燥され、残留する炭酸水素アンモニウムを取り 除くために抽出された(ブライおよびダイヤ−)。
結合されたクロロホルム層は乾燥するまで蒸発され、展開系として15m1の温 かいクロロホルム/メタノール/25%アンモニア/水(70:38:8:2、 v / v )で溶解され、貯蔵され、乾燥するまで蒸発され、凍結乾燥された 。
この化合物は1.05の脂肪酸対P、比率(シャピロ、ビー(Shapiro、  B、)、Biochem、 J、 、53 : 663 (1953年))を 有し、PAがないことを確認した。
クロロホルム/メタノール/水(2:3:1、v/v)において254nm(m ax)でE@=13.000である。
赤外分析法(KBrディスク法): 1735cm”’、(C=O)エステル( 脂肪酸)、1231cm−’、(P=O)、1067cm”’、(P−0−=C )、957cm−’(P−0−P)および522cm−’、(P−0−P)。
ACVDP−DGおよびグリセロール−3−ホスフェートでのラットミトコンド リアのインキュベーションは化合物がホスファチジルグリセロール(PG)の生 合成において基質として活性であることを示した。
例2の方法は比較的可溶化するのが困難であるグアノシン含有ヌクレオシドまた はヌクレオシド類似体に特に適切アシクロビル−ジホスフェート (I−〇−オクタデシル)グリセロールの合成無水ピリジン中の、TBA−また はTOA−塩としてのアシクロビルモノホスフェート(ACV−MP)の40μ mo1sの溶液に、無水ピリジンの2ml中の1−〇−オクタデシル、2−アセ チル−グリセロール−3−ホスフェートモルホリゾートの40または80μmo lが添加されかつ60°Cで一晩反応が行なわれた。この反応は、Can、 J 。
Biochem、37:911−917 (1959)の、BlighとDye rの方法に従い、ピリジンを蒸発させかつクロロホルム、メタノール、およびO ,INHCLの粗混合物の抽出により停止された。ACV−ジホスフェート(1 −0−オクタジン酸は30m1のクロロホルムに溶解されかつ得られたデシル、 2−アセチル)グリセロールは、クロロホルム/メタノール10.25MNH, Hcos (2: 3 : l。
V / V )の直線的勾配で溶出されるQ−セファロース(登録商標)のカラ ムを使用して上記のとおり精製される。純粋のACVジホスフェート(1−0− オクタデシル、2−アセチル)グリセロールを含むフラクションが混合され乾燥 状態まで蒸発させられた。生成物は少量のクロロホルム/メタノール(1:l) で取出されかツJ、 Biol、 Chem、 242:617−620 (1 967)にChangとKenned’!により記載されるメタノールKOHで 処理されて2−アセチル基が取除かれた。この塩基はDowex−50W (登 録商標)(H“型)陽イオン交換樹脂(ドライメツシュ、200−400)で中 和され、上記のBlighとDyerの方法による脂質抽1出の後、白い粉末の 生成物が得られた。
例4 1− (2’−デオキシ−2′−フルオロ−B−D−アラビノフラノシル)−5 −ヨードウラシル−5′−ジホスフェート−5n−3−(1,2−ジパルミトイ ル)グリセロール(FIAU−DP−DPG) ジパルミトイルホスファチジン酸(950mg、1.47mmol)が例1のバ ートCに本質的に記載されるような、その二ナトリウム塩から調製された。遊離 ホスファチ却されかつ注射器でオキシ塩化リン(2m1.20mm。
溶液は30m1のtert−ブタノール、モルホリン(0゜53m1.6mmo l)と蒸留水(0,1ml、6mm。
1)とを含んだ二首の丸底フラスコに移された。この混合物はゆっくり還流され かつ30m1のtert−ブタノール中のジシクロへキシルカルボジイミド(1 ,20g、59mmof)溶液か滴下ロートから2時間以内で段階的に添加され た。この反応はシリカ60AF254TLCプレートと、溶離剤(Rf=0.5 3)としてのクロロホルム/メタノール/水酸化アンモニウム/水(80:20 :l・lv/v)を利用しての薄層クロマトグラフィによりモニタされた。溶剤 は真空下に蒸発させられかつその残留物か50m1の水に加えられた。この水性 懸濁物はクロロホルムの75−m1部で5回にわたって抽出された。クロロホル ムの層が採集されかつ乾燥状態まで蒸発させられ、その後シクロヘキサンから3 回にわたって凍結乾燥されて白い泡を発生した。引き続く合成工程において、こ の化合物がさらなる精製なしで使用された。
B、 1−(2’−デオキシ−2′−フルオロ−β−D−アラビノフラノシル) −57−モノホスフエート(FrAU−MP)の合成 F IA、U (800mg、 2.1.6mmo 1)が45°Cで勢いよく 攪拌されてトリメチルホスフェート(2ml)内に溶解された。反応混合物はア ルゴン下に0°Cまで冷1)を添加された。反応混合物はまずo’cで1時間に わたって攪拌されかつその後−20°Cで12時間保存された。この反応はTL C(酢酸:n−ブタノール:水、l:4 : 1 v/v) l:よりモニタさ れた。F IAU−MPが白い結晶として沈澱した。上澄み液が捨てられかつそ の後沈#物は無水エタノール(5xlOmJ)で洗浄された。沈澱物は水(20 ml)に再溶解されかつクロロホルムで洗浄された(3X20ml)。水の層が 混合されかつ凍結乾燥されて粗F IAU−MPを発生させた(800mg、1 ゜83mmol、85%の収率)。
分析 FIAU−MPのHPLC保持時間はへキサン:2−プロパツール:水酸化アン モニウム:水(43:57:3ニア、v/v)で溶出される250X4.6mm 、5ミクロンのブラウンリー(Brownlee)シリカカラムを利用して15 .3分であった。
化合物は酢酸:n−ブタノール:水(+、:4:1、V/V)で溶出したシリカ 60AF254TLCプレート上で0.32のRfを育していた。
U V −−x ; 254 n m (ヘキサン=2−プロパツール:水酸化 アンモニウム:水、43:57:3ニア、v/v)。
フルオロ−β−D−アラビノフラノシル)−5−ヨートウ50m1の丸底フラス コ内に、無水1. 2−ジパルミトイル−6n−グリセロ−3−ホスホロモルホ リゾート(400mg、0.55mmo 1)と、F IAU−MP (200 mg、0.48mmo 1)か無水ピリジン(15ml)中に溶解された。この 溶液は無水ピリジンから真空状態で5回にわたって乾燥状態まで蒸発させられ、 かつその後7mlの無水ピリジンが添加された。この溶液はアルゴン下に一晩室 温で攪拌された。反応の経過はTLC(クロロホルム:メタノール:水酸化アン モニウム:水、70:38:8:2.V/V)によりモニタされた。反応混合物 はその後トルエン(4XlOml)から蒸発させられた。この残留物カ月5ml のクロロホルム:メタノール:水(2: 3 : I、v/v)中に溶解されて 、か−)0.INの塩酸でpH3まで酸性化された。2つの層が形成され、かつ 水溶性の層がクロロホルム(2XlOml)で洗浄された。
混合された有機層は乾燥状態まで蒸発させられ、かつその残留物がクロロホルム :メタノール:水(2:3:1.v/V)内に溶解されかつDEAEセファデッ クス(アセテート型)カラム(2,8x30cm)に付与された。[DEAE− セファデックス−アセテート型はクロロフォルム:メタノール:水(2: 3  : 1)に充填される前に50%のメタノール水溶液でかつその後メタノールで 洗浄されたコ。このカラムは250m1のクロロホルム:メタノール:水(2:  3 : 1. v/v)でかつその後同じ溶剤内で製作されたO−0,02M 酢酸アンモニウムの直線的な勾配で(茶液だめにIf)で溶出された。TLCで 判断される生成物を含むフラクションがプールされかつ60m1まで濃縮された 。この混合物はクロロホルム(5X50ml)で抽出されかつ有機層が蒸発させ られてニアンモニウム塩としてのF IAU−DP−DPGを生じた。
分析 F IAU−DP−DPGニアンモニウム塩のHPLC保持時間は、展開系とし てのへキサン=2−プロパツール:水酸化アンモニウム:水(43:57二3  : 7. v/v)で溶出した250X4.6mm、5ミクロンブラウンリー( B r own 1 e e)シリカカラムを利用して12.65分であった。
この化合物は、クロロホルム:メタノール:水酸化アンモニウム:水(70:  28 : 8 + 2. v/v)で溶出したシリカ60AF254TLCプレ ート上に0.23のRfを有していた。
P:6.3%、UV−mx:275nm、E=5.9x103(クロロホルム中 に10%のメタノール)。
例4 1、 2−シミリストイルグリセロ−3−ホスフェート−(ピロ)−二ホスホノ ホルメート A、 ホスファチジン酸モルホリゾートの合成シミリストイルホスファチジン酸 (DMPA : 25mg)のナトリウム塩が5mlのクロロホルム中に溶解さ れかつ1mlの0.1NHCLで洗浄された。有機泪は無水硫酸ナトリウム上で 乾燥させられかつ窒素下に蒸発させられた。DMPAの酸型は5mlのtert −ブタノールと1mlの蒸留水に溶解された。モルホリン(1’5.2mg)と ジシクロへキシルカルボジイミド(DCC)(36mg)か反応容器に添加され かつ90°Cで5時間にわたって還流された。溶剤が真空において取除かれかつ 純粋DMPAモルホリゾートを表わすその残留物がクロロホルム/メタノール/ アンモニア/水(容量で70/30/1/1)、Rfo、7で展開される0、5 mmのシリカゲルGの層を利用しての薄層クロマトグラフィで精製された。
ホスホノ蟻酸(PFA)のナトリウム塩はDowexAG50W−H”カラム( Biorad、Richmond。
CA)を通すことにより酸型に変換された。この酸型は一晩凍結乾燥され、かつ 120mgが5mlの乾燥クロロホルムと1mlの乾燥ピリジン内に溶解された DMPAモルホリゾート(125mg)を含む反応容器に添加された。
この反応は窒素下に封止されかつ室温で一晩攪拌された。
この反応は10m1のクロロホルム/メタノール/水(容量で1/210.8) の添加により停止されかつクロロホルムの層が、クロロホルムと水それぞれ2. 5mlをさらに添加した後に取除かれた。有機(下部)相は硫酸ナトリウムによ り乾燥させられ、蒸発させられ、かつクロロホルム/メタノール/20%水性メ チルアミン(容量で60/30/10)の溶媒系で展開されるシリカゲルG薄層 上で#l11!された。精製された生成物は0.33のRfを有していた。
例5 (3′−デオキシ)チミジン−5′−ジホスフェート−(l、2−シミリストイ ツリグリセロール(3dt−DP−DMG)の合成 シミリストイルホスファチジン酸モルホリゾート(DMPAモルホリゾート)と 、3′−デオキシチミジンモノホスフェ−ト(3dTMP)とが例1に記載され た方法に本質的に従って調製された。この特定的事例においては、650μmo lのDMPAモルホリゾートが10m1ピリジン中の350 μmo l 3  dTMPで凝縮された。AZTDP−DCの合成に関しては、PAモルホリゾー トとAZT−MPとの2:Iおよび1:l双方の比が同じような収率を生じさせ ることがわかった。
反応過程の分析 tr =Q、 s、 1.1.5.3.27.72.120および168時間で 、反応混合物の組成が、シリカ60F254プレート(10x’20cm、上下 反対)と、展開系としてのクロロホルム/メタノール/25%アンモニア/水( 70: 38 : 8 : 2.v/v)を使用してのHPTLCにより分析さ れた。上記の時間間隔で、250μmの反応混合物が引出されかつピリジンかゆ るやかな窒素の流れで取除かれた。残留物はクロロホルム/メタノール(1:  1゜V / V )に再び溶解されかつこの溶液が再び窒素の流れにおいて乾燥 させられた。最後に、250μlのクロロホルム/メタノール(1: 1. v /v)が添加されかつこのサンプルは分析まで一20″Cで保存された。5μm のアリコートが上記のようなHPTLCに対して同時に分析された。反応生成物 は、紫外線吸収およびリン試薬を噴霧することにより目に見えるようにされた。
各スポット(第6図+A+ B、C,D、E)におけるリンの量は、Rouse r他の、Lipids (脂質>5.494−496 (1970)による方法 を利用して定量化された。1001000n/分析での合計Piの絶対量を設定 することにより標定か行なわれた(回収率はすべての時点で80%を超えた)。
結果 第6図は異なるスポットのPi含有量により分析される反応の時間経過を示す。
A= 3 d TD P−DMG これは主に精製における損失に依存する。副産物の形成はB=未知の生成物P+ 陽性(強い) C=未知の生成物:U、V、陽性、P1陽性(弱い)D=DMPAモルホリゾー ト E=3dTMP。
o o o 。
0.5 470 235 71 1.0 440 220 66 1.5 456 228 68 3.0 480 240 72 この反応は、形成された3dTDP−DGの量(A)(71%)と3dTMP  (E)とDMPAモルホリゾート(D)における急激な量の減少とにより示され るとおり30分以内に本質的に終了した。時間の経過とともに、3dtDT−D MGの収率は改善せずかつ副産物の量はDMP八モへホリゾートのさらなる反応 の結果として増大する(下降する曲線D、上昇する曲線BおよびC)。
記載される反応の収率は約50%と80%の間であり、数時間以内に反応を終了 させることにより制御される。
FIG、 2 nmol Pi 要 約 書 ホスフェート水酸基の1つが離脱基で置換されるグリセロルモノホスフエート誘 導体のホスフェート基を、無水条件下で、塩基性触媒の存在において、モノ−ま たはジホスフェート化合物もしくはその塩の末端ホスフェート基と結合させるス テップを含む、グリセロリン脂質誘導体の調製方法O 補正書の写しく翻訳文)提出書(特許法第184条の8)平成 4年11月27 町回

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.末端モノまたはジホスフェート基を有する化合物にリン脂質を結合させるた めの方法であって、以下の式を有するリン脂質誘導体が、 ▲数式、化学式、表等があります▼(I)ここでR1およびR2は、1から24 の炭素原子を有しかつ0から6の不飽和部位を有する、独立して水酸基、または 分枝したもしくは分枝していない脂肪族基であり、かつ Lは離脱基である、 無水条件化で、塩基性触媒の存在において末端モノまたはジホスフェート基を有 する第2の化合物と反応させられ、これにより、前記第2の化合物が、リボース もしくはアラビノースであるペントースに付加された、アデニン基、シトシン基 、5−フルオロウラシル基、5−アザシトシン基、6−メルカプトプリン基、ま たは7−デアザアデニン基を含むヌクレオシドまたはヌクレオシド類似体である 場合に、前記リン脂質誘導体が1−O−アルキル−2−O−アシルグリセロ−3 −ホスフェートモルホリデートでないことを条件として、グリセリドジ−または トリホスフエート誘導体が形成される、方法。 2.R1とR2の少なくとも1つが CH2−(CH2)a−(CH=CH−CH2)b−(CH2)c−Y−という 構造を有し、但しa、bおよびcの合計が1から23の範囲であり、bが0から 6の範囲であり、かつYが−C(O)O−、−CH2−O−、−CH=CH−O −、−C(O)S−、−CH2−S−、または−CH=CH−S−である、請求 項1に記載の方法。 3.前記離脱基がアミノ基である、請求項1に記載の方法。 4.前記アミノ基がモルホリノ基である、請求項3に記載の方法。 5.前記離脱基がイミダゾール基である、請求項3に記載の方法。 6,前記結合反応が約4°Cと約80°Cの間の温度で行なわれる、請求項1に 記載の方法。 7.前記温度が室温である、請求項6に記載の方法。 8.前記塩基性触媒がピリジンである、請求項1に記載の方法。 9.前記反応が無水ピリジン中において行なわれる、請求項8に記載の方法。 10.約10時間を超えない反応時間の後に得られたグリセロールジ−またはト リホスフエート誘導体を分離する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。 11.グリセリドジ−またはトリホスフエートヌクレオシド誘導体およびその塩 を調製する方法であって、前記誘導体は以下の式を有し、 ▲数式、化学式、表等があります▼(II)ここでAは酸素、硫黄、またはメチ レンであり、kは0または1であり、かつ Nuはヌクレオシドまたはヌクレオシド類似体であり、請求項1で定義される式 (I)のリン脂質誘導体を以下の式を有するモノ−またはジホスフェートと反応 させるステップを含み、 ▲数式、化学式、表等があります▼(III)ここでA、Nu、およびkは、無 水条件下で、塩基性触媒の存在において、上に定義されるものであり、これによ り、Aが酸素でありかつkが0である場合に、前記第2の化合物がリボースもし くはアラビノースであるペントースに付加された、アデニン基、シトシン基、5 −フルオロウラシル基、5−アザシトシン基、6−メルカプトプリン基、または 7−デアザアデニン基を含むヌクレオシドまたはヌクレオシド類似体である場合 、前記リン脂質誘導体が1−O−アルキル−2−アシルグリセロ−3−ホスフェ ートモルホリデートでないことを条件として、前記グリセリドホスフェートヌク レオシド誘導体が形成される、方法。 12.式(I)の、ヌクレオシド部を含む、式(III)の前記化合物に対する モル比は約2:1と約1:2の間である、請求項11に記載の方法。 13.前記モル比が約2:1と約1:1との間である、請求項12に記載の方法 。 14.前記モル比が約1:1である、請求項13に記載の方法。 15.得られたヌクレオシドジホスフェートジグリセリドを高速液体クロマトグ ラフィ(HPLC)による単一の工程で精製する工程をさらに含む、請求項11 に記載の方法。 16.前記精製がDEAEセファデックスカラム上において行なわれる、請求項 15に記載の方法。 17.Nuが、アデニン、グアニン、シトシン、ウラシルもしくはチミンの天然 発生のリボース誘導体または2′−デオキシリボース誘導体である、請求項11 に記載の方法。 18.Nuがシチジンでありかつ前記方法の生成物がシチジンジホスフェートジ グリセリドである、請求項11に記載の方法。 19.Nuが、プリンまはピリミジンを含む塩基部位とペントース部を含む糖部 位とを有するヌクレオシド類似体であり、少なくとも1つの前記部位が天然発生 の塩基または糖の類似体である、請求項11に記載の方法。 20.前記ペントース部がアラビノースであり、かつNuが1−(2′−デオキ シ−2′−フルオロ−1−β−アラビノシル)−5−ヨードシトシン(FIAC );1−(2′−デオキシ−2′−フルオロ−1−β−D−アラビノフラノシル )−5−ヨードウラシル(FIAU),1−(2′−デオキシ−2′−フルオロ −1−β−D−アラビノフラノシル)−5−メチルウラシル(FMAU;L−( 2′−デオキシ−2′−フルオロ−1−β−D−アラビノフラノシル)−5−エ チルウラシル(FEAU);9−β−D−アラビノフラノシルアデニン(ara −A);または1−β−D−アラビノフラノシルシトシン(ara−C)である 、請求項19に記載の方法。 21.Nuが9−(2−ヒドロキシエトキシメチル)グアニン(アシクロビル( acyclovir),ACV);および(ガンシクロビル(ganciclo vir),GCV)からなるグループから選択された非環式ヌクレオシド類似体 である、請求項19に記載の方法。 22.Nuがヌクレオシド類似体でありかつ前記ヌクレオシド類似体のグリセリ ド誘導体が、(3′−アジド−3′−デオキシ)チミジン−5′−ジホスフェー ト−(1,2−ジラウロイル)グリセロール(AZT−DP−DLG)と、 (3′−アジド−3′−デオキシ)チミジン−5′−ジホスフェート−(1,2 −ジミリストイル)グリセロール(AZT−DP−DMG)と、 (3′−デオキシ)チミジン−5′−ジホスフェート−(1,2−ジラウロイル )グリセロール(3DT−DP−DLG)と、 (3′−デオキシ)チミジン−5′−ジホスフエート−(1,2−ジミリストイ ル)グリセロール(3DT−DP−DMG)と、 (2′,3′−ジデオキシ)シチジン−5′−ジホスフェート−(1,2−ジラ ウロイル)グリセロール(ddC−DP−DLG)と、 (2′,3′−ジデオキシ)シチジン−5′−ジホスフェート−(1,2−ジミ リストイル)グリセロール(ddC−DP−DMG)と、 1−(2′−デオキシ−2′−フルオロ−B−D−アラビノフラノシル)−5− ヨードウラシル−5′−ジホスフェート−L−(1,2−ジパルミトイル)グリ セロール(FIAU−DP−DPG)と、 アシクロビル−ジホスフェート−(1,2−ジパルミトイル)グリセロール(A CV−DP−DPG)と、アシクロビル−ジホスフェート−(1,2−ジミリス トイル)グリセロール(ACV−DP−DPG)と、アシクロビル−ジホスフェ ート−(1−O−オクタデシル)グリセロールと、およびアシクロビル−ジホス フェートー(1−O−ヘキサデシル)グリセロールとからなるグループから選択 される、請求項19に記載の方法。 23.リン脂質ホスホノ酸誘導体およびその塩を調製するための方法であって、 前記誘導体が以下の式を有し、 ▲数式、化学式、表等があります▼(IV)ここで、 Dは−(CH2)m−C(O)O−基であり、mは0または1であり、かつ kは0または1であり、かつ Nuはヌクレオシドまたはヌクレオシド類似体であり、かつ nは0または1であり、 請求項1に定義される式(I)のグリセロールモノホスフェート誘導体と以下の 式を有するホスホノ酸またはそのヌクレオシド誘導体と反応させるステップを含 み、▲数式、化学式、表等があります▼(V)ここでD,k,m,Nuおよびn は無水条件下で塩基性触媒の存在において上記に定義されるものであり、これに より前記リン脂質ホスホノ酸誘導体が形成される。 24.前記方法の生成物が、 1,2−ジラウロイルグリセロ−3−ホスフェートー(ピロ)ーホスホノホルメ ートまたは1,2−ジミリストイルグリセロ−3−ホスフェートー(ビロ)ーホ スホノホルメートからなるグループから選択される、前記ホスホノ酸のグリセリ ド誘導体である、請求項23に記載の方法。 25.以下の式を有するリン脂質誘導体であって、▲数式、化学式、表等があり ます▼(I)ここで式(I)の化合物が1−O−アルキル−2−O−アシルグリ セロ−3−ホスフェートモルホリデートでないことを条件として、R1およびR 2は独立して、水酸基またはCH3−(CH2)a−(CH=CH−CH2)b −(CH2)c−Y−という構造を有する分枝したまたは分枝しない脂肪族基で あり、ここでa、b、cの合計が1から23であり、bが0から6であり、かつ Yが−C(O)O−,−CH2−O−,−CH=CH−O−,−C(O)S−, −CH2−S−,または−CH=CH−S−であり、かつLがアミノ基である誘 導体。 26.R1およびR2のうち少なくとも1つが式CH3−(CH2)a−C(O )O−を有し、但しaが10から16である、請求項25に記載のグリセロルモ ノホスフェート誘導体。 27.Lがモルホリノ基である、請求項26に記載のリン脂質誘導体。 28.請求項27に記載のリン脂質誘導体であって、1,2−ジミリストイル− sn−グリセロ−3−ホスホローモルホリデートと、 1,2−ジラウロイル−sn−グリセロ−3−ホスホロ−モルホリデートと、 1,2−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−ホスホローモルホリデートと、 1−O−ヘキサデシル−sn−グリセロ−3−ホスホローモルホリデートと、 1−O−ヘキサデシル−sn−グリセロ−3−ホスホローモルホリデートとから なるグループから選択される、請求項27に記載のリン脂質誘導体。 29.Mがイミダゾリソ基である、請求項26に記載のリン脂質誘導体。 30.以下の式を有するグリセロールモノホスフェートアミデートの調製方法で あって、 ▲数式、化学式、表等があります▼ ここでR1およびR2は、独立して水酸基またはCH3−(CH2)a−(CH =CH−CH2)b−(CH2)c−Y−という構造を有する脂肪族基であり、 a,b,およびcの合計が1から23であり、bが0から6であり、Yが−C( O)O−,−CH2−O−,−CH=CH−O−,−C(O)S−,−CH2− S−,または−CH=CH−S−であり、かつLがアミノ基であり、Lがモルホ リノ基である場合に、リン脂質がI−O−アルキル−2−O−アシルグリセロ− 3−ホスフェートでないことを条件として、 以下の式を有するリン脂質またはその塩を対応するアミンと反応させるステップ を含み、 ▲数式、化学式、表等があります▼ ここで、置換基は請求項1に定義されるものであり、それにより、グリセロール ホスフェートアミデートが形成される、方法。 31.前記アミンが環状アミンである、請求項30に記載の方法。 32.前記環状アミンがモルホリンである、請求項31に記載の方法。 33.前記環状アミンがカルボジイミダゾールである、請求項31に記載の方法 。
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