JPH05505862A - 短絡から保護される、例えば自動車のための点火出力段であるトランジスタ出力段 - Google Patents

短絡から保護される、例えば自動車のための点火出力段であるトランジスタ出力段

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 短絡から保護される、例えば自動車のための点火終段である、トランジスタ終段 本発明は、例えば自動車用の点火終段である、短絡から保護されるトランジスタ 終段であって、該点火終段は、負荷に直列に接続されたパワートランジスタを有 し、さらに負荷における短絡時にパワートランジスタを遮断するための遮断装置 を有する形式の点火終段に関する。
自動車のための点火装置において点火火花の発生の目的で、パワーダーリントン を有する点火トランス(点火コイル)がオン、オフされる。点火コイルの1次回 路中に接続されているこのパワーダーリントンが、5〜15Aのコイル電流を切 り換える。塩水、汚れ、高電圧スパークまたは過熱により、点火トランスがまれ には損傷されることがある。その結果、1次側の短絡が生ずる。この場合、電池 電圧、トランジスタの飽和電圧およびケーブル抵抗に起因して、20〜30Aの 電流が生じ、これがパワーダーリントンの終段をさらには点火装置を損傷するこ とがある。
短絡時のこの種の損傷を阻止する目的で上側の電流閾値を上回わると終段を電流 ゼロへ切り換えることは公知である。しかしこの公知の装置は、この電流閾値を 上回わる際に点火コイルの短絡にもかかわらず、パワーダーリントンが相変らず 投入接続されている欠点を有する。この切り換えの作動は著しく高い電流の場合 および高い周波数の場合にも行なわれるため、それにもかかわらず終段が損傷さ れることがある。
別の公知の方法では、温度センサをチップ上に接着するかまたはこれを終段の中 へ一体化している。これらのセンサの欠点はその応動の遅い点にある。過熱が示 されてダーリントンが遮断される時には、終段が既に損傷されてしまっているこ とがある。
発明の利点 請求の範囲1の特徴部分の構成を有する本発明によりトランジスタ終段は次の利 点を有する。即ち終段トランジスタは点火コイルの1次回路における短絡の場う 利点を有する。遮断特性はパワートランジスタの増幅特性に依存しない。そのた め遮断電流の設定調整のために個別の電流調整が必要とされる。短絡電流は短絡 時に、短絡された点火コイルがそのエネルギを放出するまでしか流れない。本発 明によるトランジスタ終段は、良好にモノリシック形式の集積化に適する。
請求項2以下に、請求項1に示されたトランジスタ終段の具体的な構成が示され ている。
著しく簡単な装置が次のようにして構成される、即ち短絡時に電流を流す第1ス イツチングトランジスタが少な(とも1つの第2スイツチングトランジスタによ り制御されるようにし、該第2スイツチングトランジスタの制御側が、負荷にお ける電圧降下の少なくとも一部により作動される。
さらに負荷が一方の端子で給電電圧源の正の極に接続されており、さらに負荷か ら取り出される電圧降下の少なくとも一部が、pnp トランジスタとして構成 された第2の、短絡時に遮断されるスイッチングトランジスタのエミッタ・ベー ス区間に加えられる。
好適な構成として、分圧器が負荷に接続されており、この場合、第2スイツチン グトランジスタのエミッタ・ベース区間が、給電電圧源の正の極に設けられてい る、分圧器の部分抵抗における電圧降下により作用される。
10〜250Ωの温度補償抵抗が分圧器タップと第2トランジスタとの間に設け られている。この構成は有利に、パワートランジスタのコレクタにおける投入接 続用の電圧側縁から保護の目的で、およびスイッチングトランジスタの切り換え レベルの温度補償の目的で用いられる。この場合の動作は、エミッタ・ベース電 圧の負の温度特性が、前記の抵抗により、エミッタ・ベース区間全体の抵抗の正 の温度係数の方向へ移行されることによる。
さらにモノリシック形式で集積化された実施例において、第2のパーティカルp np トランジスタとして構成されるスイッチングトランジスタが、低濃度でn 形にドーピングされたνゾーンとして、およびコレクタが低濃度でp形にドーピ ングされたπゾーンとして、構成されている。この場合、分圧器の分圧抵抗が、 モノリシック集積化実施例において、異なる導電度のp形シリコンから製造され ている。その結果、分圧比が、負荷の銅抵抗の温度特性と例えば点火コイルの1 次巻線のそれと一致する温度特性を形成する。そのため負荷電流を遮断するため のスイッチング閾値が、温度に対して安定化される。
別の有利な解決手段によれば、第2スイツチングトランジスタのベース・エミッ タ区間は分圧器の欠落の下に負荷に並列に接続されている。このことは終段の著 しく簡単なモノリシック集積化を次のようにして可能にする。即ちモノリシック 集積化された実施例においてパワートランジスタのコレクタが、ラテラルpnp トランジスタとして構成されている第2のスイッチングトランジスタのベースに 接続されている。このスイッチングトランジスタのn形ベースはサブストレート と一致する、即ちパワートランジスタのコレクタと一致する。集積化はπ−n− π技術で形成される。
電流の流れを制限するためにこの場合、コレクタ抵抗のほかにさらにエミッタ抵 抗が設けられる。分圧器が無いために、負荷における電圧降下全部が第2スイツ チングトランジスタの導通制御のために用いられ、さらにエミッタ抵抗における 付加的な電圧降下がこの導通制御に対して障害とならない。
例えば分圧器のない実施例における第2のスイッチングトランジスタの電流増幅 度は小さいため、第2スイツチングトランジスタのコレクタが、コレクタ電流に より制御される第3のスイッチングトランジスタと接続されており、該スイッチ ングトランジスタが、制御された電流の流れる状態において第1のスイッチング トランジスタを遮断する。これにより第1スイツチングトランジスタの確実な遮 断が保証される。
パワートランジスタの確実な投入接続を保証するために、そのベースが、200 Ωよりも低い例えば1〜2Ωの抵抗を介して第1スイツチングトランジスタと接 続されている。これによりソフトな切り換えが可能となり、さらにダーリントン は、投入接続された第1スイツチングトランジスタにもかかわらず、導通制御さ れる、何故ならば負荷は直ちに“短絡ではない”を信号化し、これにより第1ス イツチングトランジスタが遮断されるからである。
パワートランジスタと負荷との接続点は、遮断用の保護ダイオードを介して、パ ワートランジスタを遮断するための遮断装置と接続されている。その目的は、パ ワートランジスタの遮断の際に生ずる数100■の電圧がスイッチングトランジ スタを損傷し得なくするためである。
有利に、負荷に短絡が生じていてかつ同時に、/くワートランジスタに対する制 御信号が存在している時にだけ、パワートランジスタを遮断するアンド結合が設 けられている。
パワートランジスタは好適にnpnダーリントントランジスタとして構成されて いる。このトランジスタは、負荷としての点火コイルの1次巻線を制御するため に適している。
図面 次に本発明の実施例を図面を用いて説明する。
第1図は、点火コイルの1次巻線に並列の分圧器を有する短絡から保護されるト ランジスタ終段の第1実施例の回路図である。第2図はこの種の分圧器の設けら れない第2実施例の回路図である。第3図はパーティカルnpnスイッチングト ランジスタとして構成された第1および第3スイツチングトランジスタの拡散ゾ ーンの構造図である。第4図はパーティカルpnpスイッチングトランジスタと して構成された第1図のスイッチングトランジスタの拡散ゾーンの構造図である 。第5図はラテラルpnpスイッチングトランジスタとして構成された第2図の 第2スイツチングトランジスタの拡散ゾーンの構造図である。第6図は第3実施 例の回路図である。第7図はこの第3実施例の拡散ゾーンの構造図である。
実施例の説明 第1図に示されている第1実施例の場合、npn/々ワーダーリントン10(以 下、パワートランジスタと称する)のスイッチング区間は、点火コイル12の1 次巻線11と直列に接続されている。このことは通常の様に自動車において燃焼 室における点火火花の発生を目的とする。この場合、パワートランジスタ10の エミッタはアースへ接続されており、他方、ノくワートランジスタ10とは反対 側の、1次巻線11の端子は、給電電圧源の正の端子13と接続されている。こ の電圧源は自動車の場合は電池である。全体で示されている短絡から保護される トランジスタ終段の制御人カランジスタ10のベースと接続されている。これは クランプ用Zダイオード16を介してパワートランジスタ10のコレクタに接続 されている。さらにパワートランジスタ10のスイッチング区間は、フリーホイ ールダイオード17を介して橋絡されている。
1次巻線11に並列に、2つの部分抵抗18.19からなる分圧器20の直列接 続体が、高圧遮断用保護Zダイオード21と接続されている。分圧器21のタッ プは温度補償抵抗22を介して、第2pnpスイツチングトランジスタ23のベ ースと接続されている。
このトランジスタのエミッタは正の端子13と接続されており、そのコレクタは コレクタ抵抗24を介して第3npnスイツチングトランジスタ25のベースと 接続されている。この第3スイツチングトランジスタ25のエミッタはアースへ 接続されており、他方、コレクタは抵抗26を介して正の端子13と接続され、 さらに第1npnスイツチングトランジスタ27のベースとも直接接続されてい る。この第1スイツチングトランジスタ27のエミッタはアースに接続されてお り、コレクタは抵抗28を介して制御入力側14に接続されている。
第1図に示されている短絡から保護されるトランジスタ終段の動作は実質的に次 の点にある。即ち点火コイルが短絡されない時は1次巻線11における電圧降下 が分圧器20に加わり、これにより第2スイツチングトランジスタ23が導通制 御される、即ち導通きれる。これによりコレクタ電流が第3スイツチングトラン ジスタ25へ流れてこのトランジスタも導通制御される。そのため第1スイツチ ングトランジスタ27のエミッタ・ベース区間が短絡され、このトランジスタが 遮断される。これにより、パワートランジスタ10は損傷されずに、部品18〜 28により構成される遮断装置から、点火火花の発生用の制御入力側14を介し て制御できる。
短絡時には分圧器20には電圧が全くあるいは著しくわずかしか加わらず、その ため第2スイツチングトランジスタ23が遮断され、第3スイツチングトランジ スタ25も遮断状態へ移行する。これにより第1スイツチングトランジスタ27 が抵抗26を介して、電流が流れるように、遮断される。その結果、パワートラ ンジスタ10のベースは、低オームの抵抗28と第1スイツチングトランジスタ 27のスイッチング区間を介して、遮断される。これによりパワートランジスタ 10は遮断されてその状態におかれる。コイルを流れる電流は10〜15m5の 間に緩慢に低下される。
この場合この緩慢な電流低下は点火特性へ不利に作用しない。何故ならばこの場 合、もはや点火火花が発生されないからである。短絡時遮断の申し分ない機能は 1パワートランジスタ10の全部のスイッチング状態において保証される必要が ある。この場合、以下のトこのスイッチング状態の場合、給電電圧はパワートラ ンジスタ10のコレクタに加わり、これにより1次巻線11に電圧が降下しない 。スイッチングトランジスタ23と25は電流が流れな(なり、第1スイツチン グトランジスタ27は電流が流れる。低オームの抵抗28−200オームより小 さく有利には1〜2オーム−を介してのソフトなスイッチングにより、電流の流 れているスイッチングトランジスタ27にもかかわらず、パワートランジスタ1 0を導通制御できる。何故ならば点火コイルが著しく迅速に“非導通”を信号化 し、さらにスイッチングトランジスタ27を、両方の別のスイッチングトランジ スタ23と25を介して、遮断するからである。
2、 パワートランジスタが投入接続されて飽和状態にある。
パワートランジスタ10が投入接続されると1次巻線11に電圧R1・y、+L 、−l dre/cat lが降下する。この場合 R、は1次巻線の抵抗、L 、はコイルインダクタンス、■、はパワートランジスタのコレクタ電流である。
1次巻線11における電圧降下はこの時相においては11〜12Vである。逆起 電力によりパワートランジスタのコレクタ・エミッタ電圧は低い値(飽和電圧) へ抑圧される。両方の分圧器抵抗がそれぞれIKΩへ設定調整されると、分圧抵 抗18はスイッチングトランジスタ23のエミッタ・ベース区間により短絡され 、分圧器20の分岐電流は抵抗19(抵抗22を無視した場合)により定まる。
約1.0 m Aではこれによりコイル電流の実質的な変化が現われない。
3、 パワートランジスタが投入接続されて作動領域にある。
約5msの後に1次巻線11に電圧R1・■。が加わる、何故ならば逆起電力が 減衰したからである。そのためパワートランジスタのコレクタ・エミッタ電圧が 8〜9■へ上昇してトランジスタが作動状態におかれるからである。この抵抗だ けの電圧降下の場合、分圧比が約1=1の時は、1次巻線が短絡されていない− に、スイッチングトランジスタ23と25が投入接続されている。しかしこの回 路は、分圧器20の適切な値選定および分圧抵抗18と19に対する異なる抵抗 材料の選択の場合に、さらに、スイッチングトランジスタを作動領域中での長す ぎる作動から、即ちこれに伴なう高い投入接続損失から保護できる。温度に対し て安定な遮断電流を得る目的で温度補償抵抗22が用いられる。この抵抗は、ス イッチングトランジスタ23のエミッタ・ベース電圧の負の温度係数を補償する 。
4、 遮断時相(パワートランジスタのコレクタを高い電圧へ)。
コレクタ電流の遮断の際に、設計に応じて、パワートランジスタ10のコレクタ に400vまでの電圧が現われる。100vを上回わると遮断作用を行なう2ダ イオード21は、クランプ時に3つのスイッチングトランジスタを有する遮断装 置を、パワートランジスタのコレクタ電位から遮断する。クランプ状態において 、スイッチングトランジスタ27は投入接続状態にある間中、スイッチングトラ ンジスタ23と25が遮断されている。そのためパワートランジスタのベースは 、スイッチング過程のたび毎に抵抗28を介して遮断される。パワートランジス タの電圧制限のために用いられるクランプ用Zダイオード16は、スイッチング トランジスタ27のコレクタへ導びかれる線路にはよらずに、パワートランジス タ10のベースに接続される。クランプ化が外部から行なわれると、即ち別個の 制御用スイッチング回路中に設けられているZダイオード−これはクランプ用分 圧器を用いて高抵抗にされている−を介して行なわれると、制御点は減結合ダイ オード15を用いてクランプ回路から減結合される。
トランジスタ終段全体は例えばモノリシック集積化スイッチング回路として実施 される。第3図にnpnスイッチングトランジスタ25と27の拡散ゾーンが示 されている。このスイッチングトランジスタのエミッタEはn“層から、ベース Bはp層から、およびコレクタはνから成る。このパーティカル形npnスイッ チングトランジスタの場合、パワートランジスタ10(下側のn一層およびn″ ″層)の電位への分離は、小さい濃度でp形にドーピングされている付加ゾーン πを介して行なわれる。低濃度でn形にドーピングされたν層も電位分離に寄与 する。スイッチングトランジスタ25と27のコレクタには最大で2〜3Vしか 加わらないため、寄生的なサイリスク点弧(ラッチング)の危険は生じない。
第4図に示されているパーティカルnpnスイッチングトランジスタの場合、上 述の構成は当てはまらない。この場合、エミッタは、給電電圧源(14V)の正 の端子13と接続されている。そのため、ダーリントンのコレクタが飽和(2V )の状態にあると、p−、シー、π、n一層のラッチングが生ずることがある。
電流制限抵抗が設けられていないため、このラッチングがスイッチングトランジ スタ27を破損することがある。このラッチングは、p層とν層との間の“短絡 されるエミッタ“の構成による、サイリスタ点弧傾向の低減化により、回避され る。さらにこの場合も低濃度のp形ドーピング化π層が設けられる。
種々にドーピングされたp材料により構成され、これにより1次巻線11の銅コ イル抵抗の正の温度係数が補償できる。分圧器20の分圧比は1次巻線11の銅 抵抗の温度係数と一致するような温度係数を得る。その結果、点火コイル電流を 遮断するためのスイッチング閾値が温度に対して一定になる。
この回路は電流調整回路として使用できる。この目的テ分圧器は、パワートラン ジスタが、誘導電圧の減衰後に調整電流Illの場合に調整されるように、設計 される。この調整電流は次の条件により選定される:R1・lll−R1/(R 工+R2)=0.7V=Sこの場合、Sはpnp トランジスタの閾値、R3は コイル抵抗、R1は分圧器抵抗18、R2は分圧器抵抗19である。
第2図に示されている第2実施例は、実質的に第1実施例に相応する。この場合 、同じ部品または同じ作用をする部品は同じ記号で示し再び説明はしない。
分圧器20、温度補償抵抗22およびZダイオード21が省略される。パーティ カルpnpスイッチングトランジスタとして構成されている第2スイツチングト ランジスタ23ではなく、ラテラルpnpスイッチングトランジスタ23が用い られる。クランピングの場合に、このスイッチングトランジスタ23′のベース が、パワートランジスタ10からエミッタへのおよびコレクタへの高電圧を遮断 可能にする必要がある。
そのためエミッタEのおよびコレクタCの両方のPタブは、あまり接近させるべ きではない。それにもかかわらずブレークダウン電流を制限する目的で、コレク タ抵抗24のほかにさらにエミッタ抵抗29がエミッタと端子13との間に設け られる。この場合、分圧器がないため、1次巻線11における電圧降下全体がス イッチングトランジスタ23の導通制御の目的で用いることができる。この場合 、エミッタ抵抗29における付加的な電圧降下は障害とはならない。ラテラル形 スイッチングトランジスタ23′は著しく小さい電流増幅度(1〜5)を有する ため、スイッチングトランジスタ25は、スイッチングトランジスタ23′から 到来するわずかなベース電流(1〜2mA)ですでに導通制御できる。この目的 で、スイッチングトランジスタ27の確実な遮断を保証するために、電流増幅度 50〜60が必要とされる。
第6図に示されている第2実施例は、基本構成の点で第2実施例に相応する。こ の場合、同じ部品または同じ作用をする部品には同じ記号を付し、再び説明はし ない。第2実施例との相違点は、同じくラテラルpnpスイッチングトランジス タとして構成された第2トランジスタ23′のコレクタが、第3スイツチングト ランジスタ25のベースと直接接続されており、他方、コレクタ抵抗24はスイ ッチングトランジスタ23′のコレクタとアースとの間に接続されているこであ る。ダイオード15は省略され、ダイオード1゛6.17も省略される。ただし ダイオード16.17はもちろん必要に応じてこの場合も用いることもできる。
付加的に保護ダイオード40がスイッチングトランジスタ23′ とエミッタ抵 抗29との間に接続される。コイル短絡と、制御入力側14における正の制御信 号の存在とに対する論理アンド結合を形成する目的で、第4のスイッチングトラ ンジスタ30と第5のスイッチングトランジスタ31が設けられる。第4のスイ ッチングトランジスタ30のベースは例えば2にΩの前置抵抗を介して制御入力 側14と接続されている。
この制御入力側はベース入力抵抗32を介してパワートランジスタ10のベース と接続されている。両方のスイッチングトランジスタ30.31のエミッタはア ースへ接続されており、さらに両方のコレクタはそれぞれ1つの抵抗33.34 を介して電圧源の正の端子13と接続されている。さらにスイッチングトランジ スタ30のコレクタはスイッチングトランジスタ31のベースと接続されている 。後者のトランジスタ31のコレクタはスイッチングトランジスタ25のコレク タへおよび制御出力側へ接続されている。この制御出力側は監視ランプ36の制 御のために用いられる。最後にZダイオード37と抵抗38との直列接続体が電 圧源に並列に接続されている。
この実施例の場合も同じく第2スイツチングトランジスタ23′は、1次巻線1 1に次の電圧が形成される時に常に導通接続される、即ちパワートランジスタ1 0のコレクタが点火コイル12の正の給電電圧よりも負の電圧にあるように、前 記の電圧が形成される時に常に導通接続される。スイッチングトランジスタ23 ′を導通制御するためのこの電圧は、点火コイル12が正常でかつダーリントン がちょうど投入接続される時に、発生する。1次巻線11における電圧降下はコ イルの抵抗成分による■・RLとインダクタンス成分りによる L−dl/dt とから成る。コイル抵抗の代表的な値0.4Ω と電流8A以上の場合、1次巻 線11における電圧降下は、スイッチングトランジスタ23′を導通接続させる ために、常に十分である。
スイッチングトランジスタ25は常にスイッチングトランジスタ 23と同じス イッチング状態にある。スイッチングトランジスタ23′が遮断されている場合 、即ち短絡されている場合、スイッチングトランジスタ25のベースはコレクタ 前置抵抗24を介して確実にアースへ接続される。そのためスイッチングトラン ジスタ25のコレクタはプラス電位へ接続される。コイルが正常である時はコレ クタは一層低い電位を有する。
パワートランジスタ10はコイルの短絡の場合に、かつ制御入力側14における 正の制御電圧が同時に存在する場合に、遮断される。これらの両方の条件の間の 相応の論理アンド結合はスイッチングトランジスタ30.31により実際される 。これらのトランジスタが確実な使用可能な論理信号を形成する。ベース入力抵 抗32の入力側制御信号は通常は10〜20Ωの値を有し、この宿号はスイッチ ングトランジスタ30のベースへ加えられる。スイッチングトランジスタのコレ クタ電圧は信号反転化の目的でスイッチングトランジスタ31のベースへ導びか れる。そのためスイッチジスタ10のベースに制御信号が加わると、給電電圧の プラス電位が加えられる。スイッチングトランジスタ25と31のコレクタは互 いに接続されていて、スイッチングトランジスタ27のベースへ共通に導ひかれ ている。スイッチングトランジスタはこれにより、両方のコレクタが同時に正の 電位へ置かれる時にだけ、制御される。このことは、1次巻線11が短絡されて いてかつパワートランジスタ10が制御される時にだけ、行なわれる。そのため スイッチングトランジスタ27は、前述の実施例における様に、コイル短絡の際 にパワートランジスタ10のベース電流を遮断する。スイッチングトランジスタ 27を個別トランジスタとして設計されている場合は、抵抗28はコレクタ抵抗 として設けられ、次の条件: (R32+R28) ・1.>0,7Vにより値を定められる必要がある。この 場合、■5.はベース電流である。この値の場合、スイッチングトランジスタ3 0はスイッチングトランジスタ27の短絡が作用中にもかかわらず、相変らず十 分な制御信号が存在している。この条件が充されていないと、電流遮断時に振動 が生ずる。スイッチングトランジスタ27はダーリントンとしても設計できる。
この場合、ダーリントンには投入接続された状態において約1vの飽和電圧が存 在する。この飽和電圧は、スイッチングトランジスタを制御するためには十分で あるが、しかし2段(1,4V)のまたは3段(2,1V)のダーリントンのベ ース・エミッタ電圧よりも小さい。そのためこのダーリントンは遮断されている 。この場合、抵抗28は省略できる。
監視ランプ36は、スイッチングトランジスタ25.31の遮断の際に即ち1次 巻線11の短絡の場合に、投入接続されて短絡を示す。
次の表に、短絡防止が応動ずべきまたは応動してはならない4つの場合が示され ている。この場合に重要なことは、前述のアンド結合の結果、短絡防止は第1の 場合に応動し、2〜4の場合に応動しない。第1の場合にだけ監視ランプ36が 投入接続される。
n ← =−5苓 端子13は給電電圧源の正の極と、即ち通常は自動車電池のプラス端子と接続さ れている。この場合、インダクタンスの遮断により高い過電圧が自動車中に発生 する。この遮断ピークは100〜150Vの値になることもあり、そのためこの 遮断ピークを防止が必要とされる。この理由によりZダイオード37が30V以 上のブレークダウン電圧により、電流制限抵抗として用いられる抵抗38と直列 に、電圧源に並列に接続される。このZダイオード37によりスイッチングトラ ンジスタ25,30.31がこの種の過電圧(負荷ダンプ)から防止される。ス イッチングトランジスタ23′はこの防止を必要としない。何故ならばこのスイ ッチングトランジスタはその構造(サブストレート中に2つのベースタブ、第7 図)にもとづいて高い遮断能力を有するからである。
この回路全体は即ちパワートランジスタ、スイッチングトランジスタ、抵抗およ びZダイオードは、例えばこの実施例においてもモノリシック集積化スイッチン グ回路として実施される。この場合、ダーリントンとして構成されるパワートラ ンジスタのモノリシック構成は、付加的なコンポーネントである反転ダイオード 、エミッタ・ベース抵抗、クランプ電圧制限用のZダイオード等と共に周知であ ることが前提とされているため、ここでは説明しない。
第7図にトランジスタ23’、25と抵抗29.24との集積化が、モノリシッ ク集積化スイッチング回路の切欠図として示されている。n形すブストレート材 料はその裏側に公知の様にコレクタ端子金属化部を有する裏側拡散プロフィルn ′″を有する。このサブストレートはパワーダーリントンの電位へ置かれる。こ の電位をスイッチングトランジスタの電位から分離する目的で、絶縁性のシーお よびπ拡散ゾーンがサブストレートとスイッチングトランジスタのp′″層、n 4層との間に設けられる。シーゾーンとπゾーンの濃度は、これらが互いに10 0■以上の遮断能力を有するように、選定されている。そのため全部のスイッチ ング過程の場合にパワーダーリントンの電位とスイッチングトランジスタの電位 とは互いに良好に分離される。
pnp トランジスタ23′のエミッタEとコレクタCは両方のπタブにより示 されている。ベースはパワーダーリントンのコレクタと同一である。電流制限用 のエミッタ抵抗29はν材料から成り代表的には1000Ωの値を有する。この 値は100〜200Ω/平方の面抵抗により簡単に形成されている。接触窓にお けるp”拡散ないしn′″拡散は、νゾーンないしπゾーンの良好なオーム接続 に対してだけ配慮される。
npn )ランジスタ25(第7図における左側部分)はパーティカルストラク チャから形成されている:n +(エミッタ)、p″′(ベース)およびν(コ レクタ)。コレクタはさらにnゝ接続拡散を有する。エミッタ・ベース抵抗24 はp4材料から形成されている。
50Ω/平方の01面抵抗により100〜200Ωの抵抗が良好に実現される。
第7図にさらにコレクタ抵抗26が示されている。
このコレクタ抵抗は代表値が1〜5にΩであり、それほど大きいスペースを必要 とすることなく同じくν材料により形成される。
その他のスイッチングトランジスタ27.30゜3工とそれらの抵抗との集積化 は前記と同様に行なわれるため再び詳述しない。防止用Zダイオード37はp+ νダイオードとしてまたは、Z電圧の拡大のためにp+ダイオードチェーンとし て構成できる。この場合も抵抗38が抵抗29のようにν材料から形成される。
この実施例は、点火コイルを関連づけたnpnパワーダーリントンを示す。変形 実施例においては、この種の短絡から保護されるトランジスタ終段により制御さ れる任意の他の負荷も用いることができる。この場合はパワーダーリントンでは なく、同じ<pnpt−ランジスタとして構成できる別のパワートランジスタも 基本的に使用できる。
要 約 書 負荷(12)に直列に接続されたパワートランジスタ(10)と、負荷における 短絡時にパワートランジスタ(10)を遮断する遮断装置とを有する、例えば自 動車用の点火終段の様な短絡から保護されるのトランジスタ終段が提案される。
負荷(12)に、負荷における電圧降下を検出するための手段(23”)が接続 されている。この手段により制御される、パワートランジスタ(10)のベース と接続されている第1のスイッチングトランジスタ(27)が、パワートランジ スタのベースを、所定の著しく小さい、負荷における短絡発生の閾値を与える電 圧降下を下回る時に、パワートランジスタのスイッチング区間を遮断する電位で 作用する。これによりパワートランジスタ(10)の短絡の発生の際に確実に遮 断され、さらに確実にこの遮断状態においても維持される。
帽6) 国際調査報告 16m+mm−^−tmep NL PCテ/Um/■1刀国際調査報告

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.例えば自動車用の点火終段である、短絡から保護されるトランジスタ終段で あって、該点火終段は、負荷に直列に接続されたパワートランジスタを有し、さ らに負荷における短絡時にパワートランジスタを遮断ずるための遮断装置を有す る形式の点火終段において、負荷(12)に電圧降下を検出するための手段が接 続されており、さらに該手段により制御される、パワートランジスタ(10)の ベースと接続された第1スイッチングトランジスタ(27)が設けられており、 該スイッチングトランジスタは、短絡時の閾値である所定の著しく小さい電圧降 下を下回わると該ベースに、該スイッチングトランジスタ(10)のスイッチン グ区間を遮断する電位を加えることを特徴とする、例えば自動車用の点火終段で ある、短絡から保護されるトランジスタ終段。 2.短絡時に電流を流す第1スイッチングトランジスタ(27)が少なくとも1 つの第2スイッチングトランジスタ(23,23′)により制御されるようにし 、該第2スイッチングトランジスタの制御側が、負荷(12)における電圧降下 め少なくとも一部により作動される請求項1記載のトランジスタ終段3.負荷( 12)が一方の端子で給電電圧源の正の極に接続されており、さらに負荷(12 )から取り出される電圧降下の少なくとも一部が、pnpトランジスタとして構 成された第2の、短絡時に遮断されるスイッチングトランジスタ(23,23′ )のエミッタ・ベース区間に加えられる、請求項2記載のトランジスタ終段。 4.分圧器(20)が負荷に接続されており、この場合、第2スイッチングトラ ンジスタ(23)のエミツタ・ベース区間が、給電電圧源の正の極に設けられて いる、分圧器(20)の部分抵抗(18)における電圧降下により作動される請 求項2又は3記載のトランジスタ終段。 5.回路が電流調整回路として構成されていて次の条件を充足しており: R2・IR・R1/(R1+R2)=0.7Vこの場合、R2は負荷の抵抗であ り、IRは調整電流であり、R1は部分抵抗(18)であり、R2は第2の部分 抵抗(19)である、請求項4記載のトランジスタ終段。 6.10〜250Ωの温度補償抵抗(22)が分圧器タップと第2トランジスタ (23)との間に設けられている請求項4又は5記載のトランジスタ終段。 7.モノリシック形式で集積化された実施例において、第2の、バーテイカルp npトランジスタとして構成されるスイッチングトランジスタ(23)が、低濃 度でn形にドーピングされたレゾーンとして、およびコレクタが低濃度でp形に ドーピングされたレゾーンとして、構成されている、請求項4から6までのいず れか1項記載のトランジスタ終段。 8.分圧器(20)の分圧抵抗(18,19)が、モノリシック集積化実施例に おいて、異なる導電度のp形シリコンから製造されている、請求項4から7まで のいずれか1項記載のトランジスタ終段。 9.第2スイッチングトランジスタ(23′)のベース・エミッタ区間が負荷( 12)に接続されている、請求項3記載のトランジスタ終段。 10.エミッタ抵抗(29)とコレクタ抵抗(24)が設けられている、請求項 7記載のトランジスタ終段。 11.モノリシック集積化された実施例においてパワートランジスタ(10)の コレクタが、ラテラルpnpトランジスタとして構成されている第2のスイッチ ングトランジスタ(23′)のベースに接続されている、請求項9又は10記載 のトランジスタ終段。 12.第2スイッチングトランジスタ(23,23′)のコレクタが、コレクタ 電流により制御される第3のスイッチングトランジスタ(25)と接続されてお り、該スイッチングトランジスタが、制御された電流の流れる状態において第1 のスイッチングトランジスタ(27)を遮断する、請求項3から11までのいず れか1項記載のトランジスタ終段。 13.第3のスイッチングトランジスタ(25)のコレクタが、電流制限抵抗( 26)を介して、給電電圧源の正の極と接続されている、請求項12記載のトラ ンジスタ終段。 14.npnトランジスタとして構成されたスイッチングトランジスタ(27) のエミッタ・ベース区間が、第3スイッチングトランジスタ(25)により橋絡 されるようにした請求項12又は13記載のトランジスタ終段。 15.第3スイッチングトランジスタ(25)がnpnトランジスタとして構成 されている請求項14記載のトランジスタ終段。 16.パワートランジスタ(10)のベースが、200Ωよりも小さい低オーム の抵抗を介して、第1スイッチングトランジスタ(27)と接続されている請求 項1から15までのいずれか1項記載のトランジスタ終段。 17.パワートランジスタ(10)を、負荷に短絡が存在しかつ同時にパワート ランジスタ(10)に対する制御信号が存在している時にだけ遮断するアンド結 合(25,30,31)が設けられている請求項1から16までのいずれか1項 記載のトランジスタ終段。 18.パワートランジスタ(10)がベース入力抵抗(32)を有し、該抵抗の 入力側端子がトランジスタスイッチング段(30,31)を制御し、該スイッチ ング段により第1のスイッチングトランジスタ(27)が、パワートランジスタ (10)に対する制御信号が存在しない場合に遮断される請求項18記載のトラ ンジスタ終段。 20.トランジスタスイッチング段が、逆方向へ切り換えるスイッチングトラン ジスタ(30,31)から構成されている請求項18又は19記載のトランジス タ終段。 21.第1スイッチングトランジスタ(27)のスイッチング区間と直列に接続 されている抵抗が、次の条件を充足するようにし: (R32+R38)・Ib>0.7V この場合、R28は抵抗であり、R32はパワートランジスタのベース入力抵抗 であり、Ibはそのベース電流である、請求項16から20までのいずれか1項 記載のトランジスタ終段。 22.第1スイッチングトランジスタ(27)がダーリントンとして構成されて いる請求項1から21までのいずれか1項記載のトランジスタ終段。 23.アンド結合素子(25,30,31)の出力側が、監視エレメント(36 )たとえげ監視ランプのための制御出力側として設けられている請求項1から2 2までのいずれか1項記載のトランジスタ終段。 24.パワートランジスタ(10)と負荷(12)との結合点が遮断用の保護Z ダイオード(21)を介して、パワートランジスタ(10)を遮断するための遮 断装置と接続されている請求項1から23までのいずれか1項記載のトランジス タ終段。 25.モノリシック形式で集積化されたスイッチング回路として一体的に構成さ れている請求項1から24までのいずれか1項記載のトランジスタ終段。 26.ベースーおよびエミッタ層を形成するために、スイッチングトランジスタ (23′,27,25)の少なくとも一部に、各1つの付加的な、深い層部に設 けられたレーおよびπ層が電位の絶縁のために設けられている請求項25記載の トランジスタ終段。 27.第2のラテラルpnpスイッチングトランジスタ(23′)が層π,n− ,πにより構成されており、この場合、ベースが同時にパワートランジスタ(1 0)のコレクタである請求項25又は26記載のトランジスタ終段。 28.第2のスイッチングトランジスタ(23′)のエミッタ抵抗(29)がレ 材料から構成されている請求項27記載のトランジスタ終段。 29.npnスイッチングトランジスタ(25,27,30,31)がバーテイ カルn+−,p+−およびレ層から構成されており、これらの層が高オームのπ 絶縁タブを介してパワートランジスタのコレクタ電位から分離されている請求項 25から28までのいずれか1項記載のトランジスタ終段。 30.npnスイッチングトランジスタ(25,27,30,31)のコレクタ 抵抗(26,28,33,34)がレ材料から構成されており、他方、第3スイ ッチングトランジスタ(25)のエミッタ・ベース抵抗(24)がp+材料から 構成されている請求項29記載のトランジスタ終段。 31.パワートランジスタ(10)がpnpトランジスタとして構成されている 請求項1から30までのいずれか1項記載のトランジスタ終段。 32.パワートランジスタ(10)がダーリントントランジスタとして構成され ている請求項1から31までのいずれか1項記載のトランジスタ終段。 33.負荷が点火コイル(12)の1次巻線(11)である請求項1から32ま でのいずれか1項記載のトランジスタ終段。 34.Zダイオード(37)と電流制限抵抗(18)との直列接続体から成る過 電圧防止装置が、給電電圧源へ接続されている請求項1から33までのいずれか 1項記載のトランジスタ終段。 35.Zダイオード(37)が少なくとも1つのp+−レ層の列から構成されて いる請求項34記載のトランジスタ終段。
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