JPH05505375A - 二次閉込めを備えた地下貯蔵タンク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 二次閉込めを備えた地下貯蔵タンク 技術分野 この発明は、貯蔵タンク一般に関し、より詳しくは、二次閉込め（ｓｅｃｏｎｄ ｒｙ　ｃｏｎｔａｉｎｍｅｎｔ）を備えた地下貯蔵タンクに関する。

背景技術 環境保護は、ますます重要になってきている。地下の土壌と水の汚染についての われわれの理解が深まるにつれて、漏洩を防止する努力が増している。初めの頃 の努力の結果、ガラス繊維強化プラスチック製のシングルウオール地下タンクが 提供された。１９７２年に発行のアメリカ合衆国特許第３６６１２９４号明細書 参照。我々の認識が深まるにつれて、環境を保護しようとする努力が、ガラス繊 維強化プラスチック製のダブルウオール地下タンクにまで発展し、このタンクで は、しばしば漏洩検出システムが備えられている。１９８５年に発行のアメリカ 合衆国特許第１４５６１２９２号明細書参照。

硬質貯蔵タンクを二次閉込めシステムに入れ又はこれを備えようとする試みもな されている。この場合、しばしば可撓性ブラッグ−（ｂｌａｄｄｅｒ）又はジャ ケット（ｊａｃｋｅｔ）が用いられる。

１９８５年に発行されたアメリカ合衆国特許第４５２４６０９号明細書参照。可 撓性ブランデーには大きな問題がある。例えば、可撓性の内側ブランデー、また は可撓性の外側ジャケットは、切れたり、裂けたり、穴があいたりして極めて傷 付きやすい。

発明の開示 基本的には、この発明は、外壁には取りつけていないＦＲＰ製の凹凸のない内壁 を内側に付加したスタンダードなシングルウオールタンク（ＳＷＴ）である。内 壁と外壁との間の環状空間は、たとえば、薄い高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ） 製の流体透過ネットからなるノンストラクチュラル（ｎｏｎ−ｓｔｒｕｃｔｕｒ ａｌ）多孔製コアは備えてもよい。

本発明の斬新性は、ＳＷＴの内側に自立性のある半硬質の薄いライナーにある。

内壁は、薄いＦＲＰライナー、薄いステンレス鋼又はこれらの均等物とすること ができる。後述するように、炭素鋼製のライナーと可撓性ブランデーとは、本発 明のものと同等でない。

本発明で用いる薄いライナーは、自立性を有する。一方、可撓性ブランデーは、 内側のブランデーと外側タンクとの間で内側支持体又は真空引きのいずれかを必 要とする。

本発明のタンクには、多くの利点がある。一つは、設置前に、外壁が漏洩を生ず るかどうか野外試験を行えることである。ジャケットを設けたタンクでは、石鹸 による野外テストを行うことは出来ない。又、−次タンクに裂は口があったとし ても、ＦＲＰ製の外壁は、ジャケットの場合と異なり、極めて少量の燃料しか周 囲に漏らさない。ジャケットの場合、燃料の洩れに対する抵抗が低いので、検出 前にかなりの燃料流出が生じてしまう。

本発明で用いる薄いライナーは、透過性が低い。このことは、透過率が大きすぎ ると、二つの壁の間に設けたいくつかの漏洩センサーが誤警報を出してしまう観 点から重要である。このことは、アルコール又はアルコールを含有した燃料の混 合物を含まざるを得ない物質にとってとりわけ問題である。

本発明で用いる薄いライナーは、−次タンクの内壁に耐食性をもたらす。炭素鋼 は、タンクの底の凝縮水により錆びる事が良くある。

これは、従来、厚い鋼（少なくとも１／４インチ）を用いることによって克服し てきた。これは、薄い炭素鋼ではうまくいかない、すなわち、腐食による許容差 を炭素鋼製のタンクでは考慮しなければならない為である。

図面の簡単な説明 本発明を、添付図面を参照しながら更に十分に説明する。添付図面に於いて、 第１図は、本発明によるＦＲＰライナーを備えたシングルウオールタンクの立面 図である。

第２図は、第１図の線２−２における断面図である。そして、第３図は、本発明 によるＦＲＰ製内壁内壁パネル略斜視図である。

発明を実施するための最良の形態 第１図には、本発明によるＦＲＰ内壁構造（図示せず）を備えたタンク２０を示 しである。タンク２０は、中央結合部２４で互いに接続された、向かいあった円 錐台形状のタンクハーフ２２で構成される。壁２６は、リブ２８を備えた壁部材 ２５からなる。実際上、複数個のリブ２８が、タンク２０の長さ方向に軸線方向 に間をあけて設けられる。リブ２８は、タンク２０の円周方向に伸びていて、半 径方向内側への押しつぶし力に対する強力なたがとなって機能する。これらリブ は、引張り強さが大きいので、タンク２０に加わる引張り応力をも吸収する。リ ブ２８は、壁部材２５の剛性を増すということも重要である。又、これらリブは 、輸送中保護緩衝器としての機能も果す。

これらリブ２８は、注入部と排気部３０および３２がリブの間に設けることが出 来るように、十分な距離をおいて離される。このため、注入部及び排気部用の任 意位置３４は、タンク２０の長さ方向全体に渡っている。呼び径が８フイートで 、長さが約２０フイートの６０００ガロン容量の実際のタンクの場合、リブの端 部間には１ら・ニーインチの間をあけ、これにより注入部３０と排気部３２の取 り付けに適当なスペースをもたらした。

アメリカ合衆国特許第３６６１３９４号明細書には、リブを備えた、シングルウ オールタンク構造が詳しく記載されている。

篤２図には、壁部材２５の内側に設けるＦＲＰ製内壁４ｏを示しである。第２図 には又、内壁４０と壁部材２５との間の環状空間４３も示しである。環状空間４ ３は、その一部が、多孔質コア４４で満たされている。

第３図には、タンク２０から取り外した、パネル状のＦＲＰ内壁４０を示しであ る。

通常、成形法、すなわちスプレーアップ法器具を用いてＦＲＰ製の内壁４０を形 成できる。公知のＳＷＴ型に離型剤（Ｍｙｌａｒ）を付け、エンドキャップを備 えた薄いＦＲＰ製の内側ライナー４゜を吹き付け、このＦＲＰ製内側内側ライナ ー化させ、ライナー４゜の上面に別のシート状のＭｙ　１　ａ　ｒを付けてから 、たとえば、アメリカ合衆国特許第３６６１３９４号明細書に記載されたような 公知の構造のＳＷＴを作ることにより、内壁４０の形成を行える。

ＦＲＰ製内壁４０は、不飽和ポリエステル化合物から好ましくはなる。しかしな がら、この発明の実施では、不飽和ポリエステルに限定されない。

熱と圧力とを加えて成形すると重合するこれらの化合物は、通常、フィラーとチ ョツプドガラスと結合して、製品の外面の凸凹を少なくする。

この種の組成物で、補強としてチョツプドガラスを用いることは周知である。チ ョツプドガラスは、サイズ剤を塗布され、ロービングにまとめられ、所望の長さ に切断されて、成形前に樹脂複合剤に組み込まれるバラバラのストランドの形で 製造される。

サイズ剤は、一般に、研磨剤、皮膜形成剤などからなり、補強ガラスに成形コン パウンドによって湿気を帯びる性質を与える点て極めて重要である。これらのサ イズ剤は、又、サイズ剤を塗布した後での取り扱いで強化ガラスを保護し、補強 ガラスに出来るけばだち　。

の量を少なくする点で影響が大きいという事からも重要である。けばだちは、成 形品の外面に決定的な影響を与える。

サイズ剤を塗布したガラス繊維は、一般に、シート状成形コンパウンド（ＳＭＣ ）と塊状成形コンパウンド（ＢＭＣ）用の補強材として用いられる。

本発明で用いる不飽和ポリエステルは、通常、マレイン酸またはフマル酸などの エチレン性不飽和ジカルボン酸類またはその無水物類の１種または２種以上と、 エチレングリコールまたはプロピレングリコールなどのグリコール類の１種また は２種以上、および、場合により、小さな比率における他の芳香族または脂肪族 のモノまたはジカルボン酸類またはその無水物類および／または他のモノまたは ポリヒドロキシル化合物類からなるポリエステル化生成物を含有する。また、こ れらの典型的な不飽和ポリエステル類は、その硬化のために、このような不飽和 ポリエステルと共重合可能なスチレンのようなエチレン性不飽和モノマーを含有 している。

ガラス繊維は好ましくは、当業者にとって周知であるｒＥＪガラス繊維である。

アメリカ合衆国特許第２３３４９６１号明細書参照。

先に述べた様に、多孔性コア材料４４は、空間４３を満たしていても良い。多孔 性コア材料４４の例は、マツティング、ネット、スクリーン及びメツシュである 。具体的な例は、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）ネット、ジュート、ポリウレ タンフォーム、ポリエステルフオーム、ガラス繊維マツティング、コツトンマツ ティング、ナイロンマツティング及び段ボールである。

産業上の利用可能性 次の表は、他のものに対する本発明の利点を要約したものである。

別の実施例では、人が入れる入口を通じてタンク内に取り付けられるように小さ な分割品にしたＦＲＰ製内壁４０を備える。通常、パネルは、長さが８フイート 迄で、幅が２〜４フイートの範囲である。

パネルをタンク内で適所に取り付けたら、各パネルの継ぎ目にノ１ンドレイアッ プ製法を施してＦＲＰ製内壁４０を形成する。

基本的には、このハンドレイアップ製法は、チョツプドガラス繊維と、硬化性液 状樹脂と、所望ならばサンドフィラーとを組み合わせて積み重ねるものである。

チョツプドガラス繊維は全体が湿り気を帯びることが好ましいが、これは、当業 界で周知の様に、樹脂とガラスと砂との混合物を圧延することによって達成でき る。継ぎ目を揃えたら、熱又は時間の経過により樹脂を硬化させる。スプレー装 置を用いるか又はいくつかのスプレー装置を組み合わせて、樹脂とチョツプドガ ラス繊維とを吹付ける。樹脂は、硬化を促進する促進剤すなわち触媒を含んでい ることがある。

第３図に示すように、パネルとＦＲＰ製インナーライナー４０とは、好ましくは 、壁部材２５と同じ湾曲を有する。インナーＦＲＰ製ライナー４０は、好ましく は薄く、通常、１／８乃至１／４インチの厚さである。

タンク２０内に入れるようにするため、タンク内に通じるフランジを設けた人員 進入部５４と、蓋５６によって通常は覆われているフランジを二重に付けた突出 部５５とを設ける。硬化性樹脂と、チョツプドガラスストランドと、砂等のフィ ラーとを用いて、ノ＼ノドレイアップ法により、タンク２０に人員進入部５４を 形成する。このハンドレイアップ法は、ＦＲＰ製内壁４０を構成するパネルを接 続するのに用いたものと殆ど同様である。

本発明で用いる薄いＦＲＰ製インナーライナーは、次の点で斬新なものである。

☆自立性 ☆耐腐食性 ☆低透過性効果 一実施例に於いて、薄肉インナーライナーは、バンクの上部で中心に設けた狭隘 部を除いて、全周に亘って、タンクとは構造的に独立している。これら狭隘部で は、インナーライナーは、硬質の一次タンクに接合され、製造を容易化すると共 に、器具や人員進入部等のタンク備品の取り付けを簡易化している。こうするか わりに、インナーライナー５タンクの上部近く迄とし、タンクの上部では壁を一 つだけにしてもよい。

ＦＩＧ、２ ＦＩＧ、　３ 要　約　書 タンク２５の内側に設けた自立する半硬質の薄いライナー４０を備えた、二次閉 込めを有する地下貯蔵タンク。薄いインナーライナー４０は、タンクの内側を完 全に内張すしていて、タンクとは構造的に独立している。

補正書の写（翻訳文）提出書（特許法第１８４条の７第１項）平成４年６月１２ 日

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. １．地下での使用にとりわけ適した硬質タンクと、タンクの内側に設けられた半 硬質の薄いインナーライナーとからなり、 インナーライナーは、タンクの内側をすっかり内張りしていて、タンクとは構造 的に独立しており、薄いが自立性があり、耐腐食性を有し低透過性である地下貯 蔵タンク。
2. ２．請求項１の記載において、前記インナーライナーは、ガラス繊維強化プラス チックであるタンク。
3. ３．請求項１の記載において、前記タンクと前記インナーライナーとの間に、環 状の空間があるタンク。
4. ４．請求項３の記載において、前記タンクと前記インナーライナーとの間の環状 空間に気体透過性材料を備えるタンク。
5. ５．請求項４の記載において、前記気体透過性材料は、高密度ポリエチレンネッ トであるタンク。
6. ６．請求項１の記載において、タンクの壁部に設けられ、タンクの内側に続く人 員進入路及び／又は器具を備えたタンク。
7. ７．請求項１の記載において、ガラス繊維は、「Ｅ」ガラス組成物を有するタン ク。
8. ８．請求項７の記載において、前記ガラス繊維の一部は、チョップドガラス繊維 であるタンク。
9. ９．請求項７の記載において、前記プラスチックは、不飽和ポリエステル樹脂、 エポキシ樹脂又はビニールエステル樹脂からなるタンク。
10. １０．請求項７の記載において、両壁部は、円筒型であり、インナーライナーは 、円筒型壁と同じ湾曲を有するタンク。
11. １１．請求項１の記載において、前記薄いインナーライナーは、０．０２０イン チから０．２５０インチの厚さのガラス繊維強化プラスチックであるタンク。
12. １２．請求項１の記載において、前記薄いインナーライナーは、０．０１０イン チから０．１２５インチの厚さのステンレス鋼、又は他の耐腐食性金属材料であ るタンク。
13. １３．請求項１の記載において、前記薄いインナーライナーは、タンクの上部で 中心に設けられた狭隘部を除いて、全周に亘りタンクから構造的に独立している タンク。
14. １４．請求項１の記載において、前記インナーライナーは、タンクの上部近くで 終っており、タンクの上部では壁が一つだけであるタンク。