JPH05504799A - 紙幣及びその他の文書に使用される保証用の紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の対象 この発明は新しいタイプの保証用の紙の構造に関するものである。保証用の紙は 、紙幣の製造及びその他の有価証券に使用されるが、その中心部において、糸や 透かし模様が施され、異なった種類のものや偽造の企図に対し、その安全レベル を強化している。

発明の背景 文書の偽造を防止するか、少なくとも困難にする類のものとしては、その中心部 において、文書を個別に特定し、信頼性を強化するのに、適尚な性質の薄片や糸 が施されている、保証用の紙の使用が知られている。

より具体的には、安全用の糸は紙片の形成過程に８いて紙ｌ二導入されるので、 セルロース繊維に組み込まれることになる。従って、同じものを得る為に抽出し ようとしても、紙あるいは糸が破損してしまい、文書の不正操作が明白である。

この様に、一応、論理的見地からは、安全用の糸は一つの文書にとって、本物で あることの保証になる。

しかしながら、偽造技術の平行的発達は、このような安全用の糸を改良していく ことを、余儀なくしてきた。糸の外観を向上させたり、同じことであるが、偽造 者による不正操作あるいは複製を困難にしたりしながらである。そういう目的で 、マイクログリントされた活字を、その糸の中に嵌め込むことが考案された。

その活字は、例えば、発行国や、証書の額面価格及び同発行日などが、判るよう にしたものである。少し見ただけでは、気付かない活字であるが、小さなルーペ の助けを借りＩ；す、あるいは、紫外線を通して逆光でみるといった、別の適当 な方法でもＭ単に確認することができる。

更に、糸が一定の間隔で、紙の表面に現れ易くする技術も進歩した。その結果、 手触りで探知することが可能になり、慣れた人であれば確認できるようになった 。

このような発展過程において、本出願人はスペイン国特許、出願番号Ｐ　８９０ ２２５２（１）、の名義人であるわけだが、同特許の内容では、保証用の紙及び その製造工程が記述されており、安全用の糸が、磁気材料の合金を基礎にして得 られることが開示されている。同磁気材料は、８００℃から１，５００℃の間の 初期温度からマイナス１８０℃からマイナス２２５℃の間の最終温度へと急冷却 するという熱処理を受ける。

こうした方法で、通常の金属結晶構造を有しない非結晶性固体が得られるのであ る。従って、偽造者がいたとしても、同種の安全用の糸を得ることは事実上不可 能である。

発明の説明 今回の発明が提案しているところの、前のバラグラフの内容に係る安全用の糸を 使用する保証用の紙は、先に引用した特許８９０２２５２号と平行した発長過程 をたどっている。但し、基本的な目的は同じだが、方法が這っている。

より具体的には、提案している保証用の紙は、はどよく組まれた三つ、或はそれ 以上の糸の束を、安全の手段の１つとして組み込んでいるということに、とりわ けその特徴がある。それらの糸によって、次の特性が得られる。

紙だけではなく、複数の光自体を個別に特定する。それと言うのも、これらの糸 は異なった色付けをすることが可能で、それにより、例えば、文書発行国の旗の 色を付けたり、他に適当と思われるあらゆる個別的特定を行うことかでさるから である。

文書の上に、組み紐独特の、不揃いでざらつきのあるレリーフを施すことができ る。その不揃いとざらつきは、ポリエステルを基礎にした伝統的なテープの製造 方法では模造不可能である。レリーフの表面が明らかに連続しているからである 。

数本の組んだ糸を手触りで探知することは、整っていたり、滑らかな安全用の糸 の場合より遥かに容易である。それは銀行員にも容易にできるし、その特色は目 の不自由な人が文書を探知することにも拡大して使える。彼らも、これらの組み 紐を頼りに、紙幣などをずっと容易に確認することができる。

発明の好適実施例 このようなわけで、先に述べた通り、従来の保証用の紙の基本構造から派生し、 他の方法や既に知られた安全用補完物を併用できる、この保証用の紙は、伝統的 な安全用の糸も組み込んで、三つ或は、それ以上の単位のまとまりを形成し、そ のまとまりにおいて、それらの糸も又、組まれていて、手触りで容易に探知、確 認可能な非常に特徴のある全体の表面をもたらすことにその主な特徴がある。

このような糸の組み紐が、ロープを製造する時に用いるような捩り込んだもので はなく、組み込んだものであることをよく考慮に入れると、このように紡ぐこと ができるものなら、どんな機械においても得ることが可能であることがわかる。

各々の「組み紐」に、様々な色の糸が入り、その個別的特定をすることが可能に なる。それは、紫外線を利用したり、光を通して見ることを容易にする為、糸に マイクロプリントがされていたり、蛍光物質や紅色に変化する物質が塗られいた りということとは別個の事としてである。

この様に、先に述べたように、書類を全体として個別に特定するだけではなく、 糸の個別的特定が可能である。例えば、既に指摘したように、文書発行国の国旗 の色を組み込むことができる。スペインという具体的な例でいうと、赤い糸２本 と黄色い糸１本である。組み紐に最低限の糸の数、即ち３本だけ入っている場合 である。

糸を、既に繰り返し述べた編み方で配合させる時、この安全要素は、とても特徴 的で、容易に確認できる感触の伴った表面を与えてくれる。そして、目の不自由 な人の具体的なケースと同様、銀行員が視覚が使えない場合といった特殊なレベ ルで、文書の有効性を検査することができるのである。

どんな種類の糸からも得られる、最高の光学濃度以外に、事実上、模造不可能な レリーフによって、手触りによる最大限の感覚が得られるのである。

その目的で実施された実験は、１００　ミクロンを越える厚みを持つ組み紐を、 紙に植え込むのが可能であることを示している。その厚みの度合いは明らかに高 いが、文書を印刷するうえで、何ら問題を提起しない。むしろ、この高度の厚み の度合いこそが、極めて適当な文書において触覚的効果をもたらす。

これ以上、長々と記述しなくても、この分野の専門家は、発明の範囲とそこから 生じる利点を理解するであろう。

この明細書が記述されている用語は、常に狭義ではなく広義で解釈されるべきで ある。

要約書 基本的特徴として、安全用の糸の束を組み込んでいる。それらの糸は、各々の束 の中心部において、組まれている。従って、その組み紐は非常に特徴のある不揃 いな表面を提供してくれ、目の不自由な人の場合と同様、銀行員が、文書の確認 をする際に、手触りで簡単に探知することができる。様々な色の糸を、各々の組 み紐で使うことは、糸、更に文書の個別的特定にも役立つ色彩配合を成すことを 可能にする。例えば、文書を発行した国の国旗の色がそうである。

国際調査報告 国際調査報告

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. １．マイクロプリントが可能であったり、蛍光性や虹色への変色性という特性を 内蔵できる安全用の糸を、内部に組み込めるタイプの紙幣及びその他の文書に使 用される紙であって、 上記糸は少なくとも３つのまとまりを形成し、また、各々のまとまりにおける糸 は、組まれることで互いに結合しており、このようにして得られた組み紐は、１ ００ミクロンを越え得るかなりの厚みに加えて、手触りにとても特徴のある表面 を徒供し、その感覚のため、簡単に探知できることを特徴とする紙幣及びその他 の文書に使用される保証用の紙。
2. ２．請求項１に記載の紙幣及びその他の文書に使用される紙において、文書の内 部に存する各組み紐を、したがって上記文書自体を、個別に特定する目的の為に 、上記組み紐を形成する異なる糸が別々の色からなり、予め決められたどんなパ ターンにも適合する色彩配合をもたらすことを特徴とする紙幣及びその他の文書 に使用される保証用の紙。