JPH0550364U - 加速度センサ - Google Patents

加速度センサ

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JPH0550364U
JPH0550364U JP10909991U JP10909991U JPH0550364U JP H0550364 U JPH0550364 U JP H0550364U JP 10909991 U JP10909991 U JP 10909991U JP 10909991 U JP10909991 U JP 10909991U JP H0550364 U JPH0550364 U JP H0550364U
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mass portion
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mass
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electrode
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正和 椎木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電容量型加速度センサにおいて、マス部の
受ける空気抵抗のバラツキを小さくすることによりセン
サの検出精度のバラツキを小さくする。 【構成】 枠型をしたフレーム1の中央にマス部2を配
設し、ビーム3によってマス部2をフレーム1に支持さ
せる。マス部2の底面には、マス部2の変位をダンピン
グさせるための方形の窪み11を設ける。フレーム1の
上面及び下面に接合されたカバー4,5の内面には静止
電極6,9を設けてあり、マス部2の静止電極6,9と
対向する面が電極面7,8となっており、静止電極6,
9とマス部2の電極面7,8とによって加速度検出用の
コンデンサが形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は加速度センサに関する。具体的には、加速度や振動によって生じるマ ス部の変位を静電容量変化として検出する加速度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
図3、図4は従来の加速度センサ30の一部破断した斜視図及び断面図である 。この加速度センサ30にあっては、枠型をしたフレーム1の中央にマス部2が 配設されており、マス部2は4本のビーム3によって両持ち状にフレーム1に支 持されている。そして、マス部2は、ビーム3の変形によってマス部2の厚さ方 向(図3中のX方向)に自由に微小変位できるようになっている。
【0003】 また、フレーム1の上面及び下面にはカバー4,5が重ねられ、カバー4,5 の周辺部を接着剤等によってフレーム1に接着されている。カバー4,5の内面 にはマス部2が変位できるように凹所4a,5aが設けられており、凹所4a, 5aの底にはそれぞれ静止電極6,9が設けられている。また、マス部2の前記 静止電極6,9と対向する面には可動電極7a,8aが設けられており、カバー 4,5の静止電極6,9とマス部2の可動電極7a,8aの間でそれぞれコンデ ンサが形成されている。
【0004】 しかして、ビーム3に両持ち状に支持されたマス部2がX方向に加速度を受け て変位した場合、マス部2の変位量に応じてマス部2の可動電極7a,8aとカ バー4,5の静止電極6,9の間のギャップ量が変化して静電容量が変わる。従 って、この静電容量の変化を電圧に変換して出力することにより加速度を検知す ることができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
このような構造の加速度センサにおいては、マス部は変位時にマス部の底面で 空気抵抗を受け、空気抵抗のために速度あるいは振動をダンピングされる。しか も、マス部の底面の粗さによって空気のマス部の周囲における空気の流れが異な るため、マス部の受ける空気抵抗あるいはダンピング率も表面粗さによって影響 を受け、マス部の底面の表面粗さが異なるとマス部の変位する様子が異なる。
【0006】 ところが、従来の加速度センサにあっては、マス部の底面の表面粗さを一定に 作製することが困難であるため、マス部のダンピング率が異なり、同一の加速度 を感じた場合でもマス部の変位量が異なり、測定値にバラツキが生じるという問 題があった。
【0007】 本考案は叙上の従来例の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると ころは、静電容量型の加速度センサにおいて、マス部のダンピング率を均一にし て変位量のバラツキを小さくすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の加速度センサは、弾性を有するビームにより支持体にマス部を揺動自 在に支持させ、当該マス部の電極面と対向させて静止電極を配置し、当該マス部 の底面に窪みを設けたことを特徴としている。
【0009】 また、当該マス部の窪みの縁に当該窪みの内外を連通させるように溝を設けて も良い。
【0010】 また、半導体基板を半導体製造プロセスで加工することにより、支持体とマス 部とビームを一体に形成しても良い。
【0011】
【作用】
本考案にあっては、マス部の底面に窪みを設けているので、マス部の変位時に おけるマス部の周囲の空気の流れがマス部の窪みによって制御され、マス部の表 面粗さによって影響されなくなる。このマス部の窪みの形状や寸法は、マス部の 表面粗さに比べて均一性が高いので、マス部の窪みによって周囲の空気の流れを 制御させることによってマス部の受ける空気抵抗を均一にすることができる。
【0012】 したがって、マス部が変位するときに生じる空気抵抗のバラツキをマス部の表 面粗さによらず均一にすることができ、個々の加速度センサ間のマス部の変位量 のバラツキを小さくでき、加速度の検出精度を向上させることができる。
【0013】 また、マス部の窪みの縁に溝を設ければ、マス部が変位するときの空気抵抗を 減少させることができるので、マス部のダンピングを小さくでき、窪みを形成し たことによる加速度センサの感度低下を防止することができる。
【0014】 また、半導体基板を半導体製造プロセスにより加工してマス部等を製作する場 合には、マス部の窪みをエッチング等によって容易に作製できる。
【0015】
【実施例】
図1(a)は本考案の一実施例による加速度センサ20を示す断面図、(b) はその加速度センサ20に用いられている半導体基板10を下面側から示す斜視 図である。この加速度センサ20は、シリコンウエハに半導体製造プロセスを用 いて一体加工した図1(b)に示すような半導体基板10の上下両面にパイレッ クスガラス製のカバー4,5を積層して構成されている。
【0016】 半導体基板10にあっては、角枠型をしたフレーム1の中央にマス部2を配設 し、4本のビーム3によってフレーム1にマス部2を両持ち状に支持している。 マス部2はビーム3の弾性変形によってマス部2の厚さ方向(図1(a)中のX 方向)に自由に微小変位できるようになっており、マス部2の底面(ビーム位置 から突出している側)には、図1(a)(b)に示すようにエッチングによって 方形の窪み11が設けられている。
【0017】 半導体基板10の上下に重ねられたカバー4,5は、周辺部を接着剤等によっ てフレーム1に接着されている。カバー4,5の内面には、マス部2の変位を妨 げないように凹所4a,5aを形成してあり、凹所4a,5aの底にはマス部2 の上面及び底面と対向させて各々アルミニウムの静止電極6,9が設けられてい る。一方、半導体基板10は導電性を有しており、マス部2の上面及び底面は静 止電極6,9の電位によって電荷を誘導される電極面7,8となっている。しか して、マス部2の表面の電極面7,8と静止電極6,9とによってそれぞれコン デンサが形成されている。
【0018】 上記のようにマス部2の底面には窪み11が設けられているので、マス部2が 変位するとき空気が窪み11内で捕えられ、大きな空気抵抗が生じる。この空気 抵抗は、マス部2の表面粗さによって生じる空気抵抗に比較して大きなものであ るから、マス部2の表面粗さによって影響される空気抵抗は問題にならなくなる 。しかも、この窪み11の深さや面積は、マス部2の表面粗さよりも精度よく形 成することができるので、マス部2が変位する時に生じる周囲の空気の流れを容 易に制御でき、マス部2の受ける空気抵抗を均一にできる。この結果、同一の加 速度に対するマス部2の変位量のバラツキを小さくでき、加速度センサ20の検 知精度を向上させることができる。
【0019】 また、マス部2の窪み11によってマス部2が変位するときのダンピング量が 大きくなるので、大きな加速度が生じた場合にマス部2が静止電極9に大きなス ピードで衝突してビーム3等が破損するのを防止できる。
【0020】 図2は本考案の別な実施例におけるマス部2の構造を示す斜視図である。この 実施例においては、マス部2の下面に方形の窪み11を設け、さらに窪み11の 縁に溝12を設け、溝12を通して窪み11の内外を連通させてある。
【0021】 従って、マス部2が底面側へ変位するとき、窪み11内に捕えられた空気を溝 12を通して窪み11外へ逃がすことができ、マス部2の空気抵抗によるダンピ ングを小さくすることができる。従って、マス部2の変位量が大きくなって加速 度センサ20の感度低下を小さくすることができる。
【0022】 なお、上記実施例においては、マス部の上下両面が電極面となり、マス部の上 下両面に対向させて静止電極を設けていたが、マス部の上面側にだけ静止電極を 設け、マス部の上面だけを電極面としても良い。また、半導体基板が導電性を有 しない場合には、マス部の表面に金属膜を蒸着させて電極面を形成しても良い。
【0023】 また、上記実施例においては、マス部の底面にのみ窪みを設けているが、マス 部の上面にも窪みを設けても良い。
【0024】
【考案の効果】
本考案の加速度センサによれば、マス部の窪みによって周囲の空気の流れを制 御することができるので、マス部の空気抵抗をマス部の表面粗さによらず均一に でき、同一の加速度を受けたときのマス部の変位量のバラツキを小さくでき、加 速度の検出精度を向上させることができる。
【0025】 また、マス部の窪みの縁に溝を設ければ、マス部の空気抵抗が減少するので、 マス部の動きが大きくなり、窪みを設けたことによる検出感度の低下を防止でき る。
【0026】 また、半導体基板を半導体製造プロセスにより加工してマス部等を製作する場 合には、マス部の窪みをエッチング等によって容易に作製できる。
【提出日】平成4年11月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】
、図は従来の加速度センサ30の一部破断した斜視図及び断面図であ る。この加速度センサ30にあっては、枠型をしたフレーム1の中央にマス部2 が配設されており、マス部2は4本のビーム3によって両持ち状にフレーム1に 支持されている。そして、マス部2は、ビーム3の変形によってマス部2の厚さ 方向(図中のX方向)に自由に微小変位できるようになっている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【実施例】図1 は本考案の一実施例による加速度センサ20を示す断面図、図2はその 加速度センサ20に用いられている半導体基板10を下面側から示す斜視図であ る。この加速度センサ20は、シリコンウエハに半導体製造プロセスを用いて一 体加工した図に示すような半導体基板10の上下両面にパイレックスガラス製 のカバー4,5を積層して構成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 半導体基板10にあっては、角枠型をしたフレーム1の中央にマス部2を配 設し、4本のビーム3によってフレーム1にマス部2を両持ち状に支持している 。マス部2はビーム3の弾性変形によってマス部2の厚さ方向(図1中のX方向 )に自由に微小変位できるようになっており、マス部2の底面(ビーム位置から 突出している側)には、図1,図2に示すようにエッチングによって方形の窪み 11が設けられている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 図は本考案の別な実施例におけるマス部2の構造を示す斜視図である。こ の実施例においては、マス部2の下面に方形の窪み11を設け、さらに窪み11 の縁に溝12を設け、溝12を通して窪み11の内外を連通させてある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案の一実施例による加速度センサ
を示す断面図、(b)は当該加速度センサに用いられて
いる半導体基板を下面側から示す斜視図である。
【図2】本考案の別な実施例による加速度センサのマス
部を示す一部破断した斜視図である。
【図3】従来例による加速度センサの一部破断した斜視
図である。
【図4】同上の断面図である。
【符号の説明】
2 マス部 3 ビーム 6,9 静止電極 7,8 電極面 11 窪み 12 溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月27日
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による加速度センサを示す断
面図である。
【図2】同上の加速度センサに用いられている半導体基
板を下面側から示す斜視図である。
【図3】本考案の別な実施例による加速度センサのマス
部を示す一部破断した斜視図である。
【図4】従来例による加速度センサの一部破断した斜視
図である。
【図5】同上の断面図である。
【符号の説明】 2 マス部 3 ビーム 6,9 静止電極 7,8 電極面 11 窪み 12 溝
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図5】
【図2】
【図3】
【図4】

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性を有するビームにより支持体にマス
    部を揺動自在に支持させ、当該マス部の電極面に対向さ
    せて静止電極を配置し、当該マス部の底面に窪みを設け
    たことを特徴とする加速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記マス部の窪みの縁に窪みの内外を連
    通させるように溝を設けたことを特徴とする請求項1に
    記載の加速度センサ。
  3. 【請求項3】 半導体基板を半導体製造プロセスにより
    加工して前記支持体とマス部とビームを一体に形成され
    た請求項1又は2に記載の加速度センサ。
JP1991109099U 1991-12-09 1991-12-09 加速度センサ Expired - Lifetime JP2563071Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009008438A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Dainippon Printing Co Ltd 角速度センサおよびその製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0526903A (ja) * 1991-07-24 1993-02-05 Hitachi Ltd 静電容量式加速度センサ及びエアバツグシステム

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