JPH05503351A - 温度勾配ゲル電気泳動による混合物成分の分離・検出方法および装置 - Google Patents

温度勾配ゲル電気泳動による混合物成分の分離・検出方法および装置

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JPH05503351A JP2511457A JP51145790A JPH05503351A JP H05503351 A JPH05503351 A JP H05503351A JP 2511457 A JP2511457 A JP 2511457A JP 51145790 A JP51145790 A JP 51145790A JP H05503351 A JPH05503351 A JP H05503351A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 温度勾配ゲル電気泳動による 混合物成分の分離・検出方法および装置本発明は、温度勾配ゲル電気泳動(TG GE)による混合物成分の分離・検出方法に関する。特に、本発明は、突然変異 を起こした(突然変異体)核酸フラグメントと突然変異を起こしていない(野生 型)核酸フラグメントとのハイブリッド形成によって生じたヘテロ二重鎖の分析 による核酸フラグメントの突然変異の検出方法、オリゴヌクレオチドそれ自身と そのオリゴヌクレオチドを用いた試料の調製方法、および温度勾配ゲル電気泳動 を行う装置に関するものである。
遺伝物質の突然変異を検出したり、あるいは遺伝的な突然変異による表現型の発 現を検出することは、生物学の研究、医学面での応用、生物工学による生産、あ るいは犯罪学といった多くの分野において重要な分析目標である。遺伝子のレベ ルでは、突然変異とは、少な(とも一つのヌクレオチドまたは塩基対がDNAあ るいはRNAのレベルで交換するということである。ハイブリッド形成あるいは シーフェンス技術を用いた、いわゆる「遺伝子工学」の潜在力は、クローンDN AまたはRNAの突然変異を検出することを可能とする。しかしながら、このよ うな技術は研究開発に関連した用途に限られている。経常的な用途に用いるには 、免疫学的方法(ELISAなど)に匹敵するほどの技術的基準を達成すること ができなかった。
DE−O33622591に記載されている温度勾配ゲル電気泳動性(TGGE )は、核酸あるいは蛋白質といった生物学的巨大分子の僅かな構造的な差異や特 徴を検出する方法である。しかしながら、この技術は、例えば、遺伝子病の分析 といった臨床分野や法廷での分析で、個々の試料を数多く測定するのに必要とさ れる自動化分析には不向きである。TGGE技術を用いることによって、面倒な 特異ハイブリッド形成を行なうことなしに、突然変異を明らかにすることが可能 となった(Riesnerほか、 Electrophoresis第10巻3 77−389頁)けれども、この技術は、研究分析用のフラット・ベッド型ゲル 電気泳動でのみ行なわれている。また、これと同様な結果は、フラット・ベッド 型ゲル電気泳動と化学変性勾配とを組み合せても得られるが、再現性のある形で 化学変性勾配を形成することができないので、自動化は問題外である。
たとえ単一の突然変異でも、TGGEによって高感度で検出するためには、電気 泳動が進行する方向に対して垂直な方向、すなわち、電位の等しい位置のゲルが 均一な温度となっている必要がある。例えば、このことは、D、R,Thatc herおよびB、 Hodson 、 Biochemistry 197巻1 05−109頁に述べられているダブル・サイド・サーモスタット垂直電気泳動 を用いたのでは、充分に実現することができない。それは、互いに向い合うサー モスタット板が熱的に不充分な連絡しかしないために、電位が等しい位置で固有 の温度を持つことができないからである。
生体の特徴の発現は、RNAあるいはDNA鎖状分子によって構成される核酸の 形で、遺伝子レベルでプログラムされている。遺伝情報の変更は突然変異と呼ば れ、進化論的な発展、遺伝的要因によって起こる病気、他の遺伝的要因によって 起こるビールスおよび他の生命体の生物学的な性質の基礎となるものである。
発生する突然変異のほとんどは、システム全体に特に目立った変化を与えるもの ではない。このような突然変異は中立と呼ばれる。遺伝子工学の技術が導入され て以来、突然変異を発見すること、いつそれが起こったかを決定すること、およ び、それの生体機能への影響を測定することが可能となってきた。
塩基配列の比較分析技術(シーフェンス技術)を用いて、相同塩基配列を分析す ることで、突然変異を″[+1することができる。突然変異という術語は、一つ のヌクレオチドの交換、一つから多数に至るヌクレオチドの欠失または挿入を意 味する。近年の大きな進歩にもかかわらず、塩基配列の分析は高価な装置を必要 とする賢用のかかる技術であり、経営的な分析には適していない。ただ、例えば 、α−1−アンチトリプシン欠失[U、J、 Kidd、 R,B、 Wall ace、 K、 Hakura、 S、L、C。
■oo、 Nature 304 (19831]のような特定の遺伝子病とし て知られている突然変異の検出だけが、合成オリゴヌクレオチドの利用によって 技術的に簡単になってきた。しかしながら、研究によって生じる問題の多くは1 例えば、制限フラグメント長の冬型現象(RFLP)と関連しない長い遺伝子部 分に生じた未知の突然変異の検出とか、医学的遺伝学、集団分析、進化関係分析 、ビールス変異の分析などで重要な経常的な検査といったような実験的な方法で 解決することが、極めて難しい問題である。
核酸鎖(RNAおよびDNA)は、いわゆる相補的配列を持つ二重らせん構造を とることができ、DNA/DNA、RNA/RNA、およびDNA/RNA二重 鎖構造を形成する。これらの構造の特徴的な性質は」鎖の温度依存変性(融解) である。融解は非常に狭い温度範囲で起こり、二重鎖構造の大きな部分が一段階 の反応で変性する。従って、この反応は、極めて協同的に進行する物理反応であ る。連続的な二重鎖構造が失われると、その核酸の移動度に明らかな変化が生じ る(はとんどの場合、移動度は減少する)。このような移動度の変化は、異なっ た融点を持つ核酸を分離するための電気泳動分離法に利用できる可能性がある。
つまり、熱力学的により不安定な核酸は、ゆっくりと動くために、安定な構造を 持つものよりも、遠(に動くことはない。そこで、分離に用いられる媒体には、 例えば、変性剤の濃度を増加させる等の方法で、変性勾配が造られていなければ ならない。塩基対の内部領域での安定性は、G/C含量と配列に依存している。
なお、これらの効果については詳細に研究されてきた[S、Meinkoth、  G、WahlAnalytical Bioche!1.138 (1984 ) 267−284 )。
ここで、突然変異によって注目する領域に充分な変化が起こったとすると、突然 変異が起こった核酸は、突然変異が起こらなかった核酸とは異なった融解の仕方 を示す。ところが、突然変異は5しばしば、たった一つの塩基対が弛のものと交 換することで起こる(トランスバージョン変異またはトランジション変異)。
従って、突然変異を起こした核酸鎖は、それ自身では極めて安定であり、−11 9に突然変異を起こしていないものと同じような温度で融解するため識別は不可 能である。しかしながら、このような突然変異は、突然変異を起こした核酸とそ の突然変異を起こしていない核酸(野生型)とを同程度の濃度で混合し、鎖の分 離を含む変性を行い、引き続いて再生することによって明らかににすることがで きる。このようにすることで、注目する核酸の一本鎖のあらゆる組合せが形成さ れ、突然変異を起こした一本鎖と突然変異を起こしていない一本鎖との、いわゆ るヘテロ二重鎖も形成される。さて、このようなヘテロ二重鎖のそれぞれのヌク レオチドは、突然変異の起きた部分で相補的なヌクレオチドを有していないため に、その近傍の二重らせん構造は顕著に不安定となる。従って、このようなヘテ ロ二重鎖は、野生型あるいは突然変異体二重鎖よりも、より迅速に融解する。
不都合なことに、従来の方法は操作が比較的面倒で、推定できる突然変異を、い つも発見出来るとは限らなかった。
従って、本発明が基礎とする技術的課題の一つは、TGGEを経常的な分析操作 として実際に用いようとするときの問題を克服した方法を提供し、TGGEを全 体として、扱い易いものとすることにある。さらに、自動TGGE測定が可能な 装置を提供する。この装置はまた、構造的に大きく異なる核酸を同時に分析する こともできる。もう一つ別の技術的課題は、特に、突然変異および/または変異 体遺伝子の定量的/定性的な検出の向上も目指すものである。さらにまた、特別 な!fflによって、簡単で安全に試料の調製ができるような改良をすることに ある。
上記のような技術的課題は、請求項1に記載された下記の特徴を有する方法によ って解決される。すなわち、 一空間的に離れた少な(とも二つの温度レベルによって、分離に用いられる電解 方向に空間的な温度勾配を形成するか、または、−全時間にわたって温度レベル を変化させることによって、時間的な温度勾配を形成するか、あるいは、 一空間的な温度勾配と時間依存的な温度勾配とを組合せて、時間的な温度勾配を 形成し、 −その温度勾配を、伝導手段によってゲル・マトリックスに伝え、−調節可能な 加熱もしくは冷却装置によって、電位が等しい位置で固有の温度を持つ空間的な 温度勾配が形成されるように温度レベルを調整するか、または、−場合によって は、一つまたは複数の調節可能な加熱もしくは冷却装置を用いて1分離媒体中の 分離経路の各点で時間的な温度勾配が形成されるように、時間依存的に温度レベ ルを調整し、可能であれば一分離経路の末端で分離された成分を検知する。
本発明に従う方法の有用な態様はサブクレームに記載されている。請求項12の 方法は、核酸の突然変異を定量的かつ定性的に検知するのに好ましい態様に関す るものである。すなわち、突然変異を起こした(突然変異体)核酸フラグメント と突然変異を起こしていない(野生型)核酸フラグメントと検査しようとする核 酸フラグメントとでハイブリッド形成を行なって得られる、熱力学的に不安定な 領域に突然変異が位置するようにされたヘテロ二重鎖を分析する。さらに、請求 項13から36は、この方法の好ましい態様に関するものである。
請求項47から50の方法は、核酸の定量分析が可能な定量検査の特殊な態様に 関するものである。サブクレーム48から50は、この方法の好ましい態様であ る。
装置についての請求項51には、温度勾配ゲル電気泳動を行う装置が記載されて いる。この装置は、二つ以上の加熱もしくは冷却装置によって温度勾配を形成す るための、熱溜め(4,5)を有する少なくとも二つの加熱もしくは冷却装置C 1,2)があり、最も離れた加熱もしくは冷却装置の間に、中空体(6)が前記 加熱もしくは冷却装置を貫いて配置され、この中空体内部に分離に用いられる分 離媒体が充填されていて、さらに、この中空体(6)が熱伝導性の温度制御用カ バー(7)で覆われていることを特徴としている。
サブクレーム52から62は、上記装置の好ましい態様である。これらの利点に ついて以下に記載する。
本発明の方法の空間的な温度勾配は、以下のようにして形成してもよい。すなわ ち、調節可能な加熱もしくは冷却装置を用いて、試料側を特定の温度レベルに調 整し、次に、空間的に離れた温度レベルを反対側の電気泳動槽の温度で決定する 。このような簡単な操作は、電気泳動槽を温度が一定になるように配置すれば可 能となる。そのようにするには、電気泳動槽を充分に太き(する必要がある。
しかしまた、第二の温度レベルも、例えば、ベルチェ素子、加熱ワイヤー、ある いはサーモスタットを付けた湯浴などによって調節できるようにしてしておくこ とが好ましい。
試料を加えると、分離しようとする混合物成分は、分離媒体中を電界方向に移動 して行く。それらが最初の温度レベルに到達すると構造転換を起こし、移動速度 が激減する。この効果は、温度を調整することでも、また、部分的に変性を起こ させる変性剤と組合せることでも起こすことができる。例えば、分離する成分が 核酸であった場合、二重鎖の一部は部分的な変性によって巻かれ、大きなループ を形成するため、分離媒体中で事実上動けなくなり、もはや、それ以降の電気泳 動が出来なくなる。ここで、温度を下げると、ループになった部分は、その部分 の熱力学的安定性に応じて再生され、分離媒体中での核酸の移動度は再び増加す る。この温度は、それぞれの核酸に特徴的なものである。このようにして、温度 によって、異なる成分の分離を行うことが出来る。移動度の増した分子は分離経 路を移動して行き、電気泳動ターゲット・ボールで検出することが出来る。
同様にして、電気泳動方向に温度が増加する温度勾配を形成することも可能であ る。この温度勾配では、最初、分子は、各々に固有の熱力学的、部分的な融解の 仕方に応じて分離媒体中で分離する。低温では、熱力学的に最も不安定な構造が 最初に、一部、熱変性する。例えば、核酸ではループ部分が形成される。これら の核酸の移動度は劇的に減少し、分離媒体中で「引っ掛かって」しまったり、あ るいは、少なくとも、ずっと遅くなったりする。他の成分は、各々に固有の変性 が起こって分離媒体中での移動度が激減してしまうまで、分離媒体中を移動して 行(。特定の分離用ゲルのメツシュ・サイズを選択して、時間をかければ一非常 に長い時間だけれども一事実上固定した生体分子の残り移動で、混合物のすべて の成分を分離経路で移動させて分離することができる。このことは、一本鎖に分 れてしまうような完全な変性が起こると、部分的に変性した核酸の移動度は、単 なる一本鎖が分離媒体中を移動するだけになるために、再び劇的に増加するとい う事実によっている。すなわち、低温で、すでに移動度を失ってしまった、熱力 学的に最も不安定な核酸は、ゲル中を、なおも、極めてゆっくりと移動して行く けれども、結局、高い温度レベルの位置まで到達し、完全な変性を起して二重鎖 は一本鎖になってしまう。このため、上記のような移動速度の増加が生じる。
このような効果は、電気泳動全体を、より有用にすることに利用できる。各成分 が部分的な変性によって移動度を失い、互いに分離したところで、温度レベルを 、すべての二重鎖が一本鎖になる融点以上に上昇させる。こうすると、すべての 成分は再び移動度を回復する。しかしながら、この操作を行うに当っては、温度 が分離媒体全体で、極めて迅速に平衡になるようにするか、もしくは、温度平衡 が達成されるまで、例えば、電界のスイッチを切るなどして電気泳動を中止す  ゝる必要がある。分離する分子は、同程度の大きさであることが好ましい。上記 の条件の操作を、高い温度レベルを用いて等温的な電気泳動で行えば、分離され た成分は、電気泳動がさらに進んでも、その相対的な距離を維持する。
もう一つ別の操作では、材料混合物成分を分離するための時間的温度勾配を形成 するのに、時間制御温度可変プログラムを、好ましくは、電気泳動の試料導入部 で用いる。最初、分離する試料を、電気泳動で移動させて分離媒体中に導入する 。試料導入部の温度レベルは5例えば核酸であれば、ループが形成されるが、融 解は起こらないように設定する。ループの形成は適当な試薬を用いてもよい。
こうすることによって、成分を電気泳動の最初の位置に、いわば固定しておく。
温度が段階的に低くなっていくにつれて、まず、熱力学的に最も安定な二重鎖が 再生され、その核酸は移動度を回復して、分離ゲル中を移動し始める。温度は引 き続いて変化するので、次に熱力学的に安定な核酸が、続いて動き始める。空間 的な分離の効果が大きくなるように、温度を低くする段階を制御して、有利に行 ってもよい。動き始めた分子は、分離媒体上を移動しているあいだに、実質的に 空間的な差をつけて行く。熱力学的な安定性が充分に遣っていれば、温度勾配を 比較的速く、連続的に減少させることも可能である。この操作を用いる場合、電 気泳動の末端に調節可能な加熱および冷却装置を設けることで、有利に行っても よい。
本発明に従うすべての操作では1分離媒体を、熱伝導性の温度制御用カバーで覆 って、再現性のある温度勾配または再現性のある等温状態を形成することが必要 である。再現性のある温度勾配または再現性のある等温状態を形成するためには 、温度制御用カバーのエネルギーの出入が、加熱および冷却装置のエネルギーの 出入に比べて、小さいことが絶対に必要である。
温度勾配ゲル電気泳動に用いる温度は、好ましくは、0から100℃の間である 。分離媒体は、ポリアクリルアミド・ゲルで構成されることが好ましい。
材料混合物、特に、たった一つの突然変異を示す核酸からなる混合物成分を検出 する際の技術的課題は、請求項12による方法で解決することができる。サブク レーム13から25は、本発明による方法の好ましい態様である。請求項26か ら30にクレームされたオリゴヌクレオチドは、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR )の、いわゆるプライマーとして、好ましく用いられるものである[5aiki 他、 5ience 230(19851pp、L530−15341 、本発 明による方法の特別な態様が、請求項32から36に記載されている。請求項3 7から43は、本発明による方法の用途に関するものである。請求項37から4 3は、本発明による方法を実施するための好ましい手段に関するものである。
本発明による、核W!混合物中の突然変異の検出方法について、以下にさらに詳 細に説明する。
まず最初に、突然変異分析を行なおうとする核酸フラグメントな、突然変異の起 こった部分が熱力学的に不安定な領域になるように切断する。この領域は、実験 的に決定しても、計算によって決定してもよい。もし必要であれば、核酸フラグ メントをPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)によって増幅して、熱力学的により安 定な領域を、分析実験中、最大の変性条件にあっても安定性を維持できるように 、さらに安定化しておいてもよい。次に、核酸フラグメントが、完全に一本鎖に 融解してしまわないで、低い電気泳動移動度を示すY字形構造を形成するように する。特に、このような安定化は、安定的なG/Cヌクレオチドまたは非荷電ヌ クレオチドを加えることで得ることができる。40以上のG/C塩基対の影響に よる安定イヒについては、V、 C,5heffieldらによってProc、  Natl、 Acad、 Sci、 U、 S、A、競 f19891 pp 、232−236に記載されている。しカルながら、驚くべきことには、20か ら30のG/C塩基対でも、充分な安定化が得られる。温度勾配ゲル電気泳動法 は、本発明によるものを用いることが好ましい。あるいは、DE−O33622 591に記載されている、プレート型の電気泳動に温度勾配を形成し、プレート 上に配置されたゲルを用いて分離する方法を用いてもよい。
核酸フラグメントな、いわゆるPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)などの増幅反応 によって増やす場合、オリゴヌクレオチドを、いわゆるプライマーとして用いる 。このようなプライマーは、調べようとする核酸の一部分とハイブリッド形成が 出来るように選択される。調べようとする核酸の末端領域でハイブリッド形成が 行われるようにすると、有利である。さらに、増幅部分をベクターに組み込むこ とができるような制限領域をプライマーが有していることが望まれる。また、プ ライマーは、末端に、親和的な配位子となる化学基を有していることが好まし第 1図には、PCHのプライマーとして特に好ましいオリゴヌクレオチドを模式的 に示している。プライマーHnplは、約18から25のヌクレオチドのハイブ リッド配列1からなっている。フリ一端末に向って、好ましくは18から25の ヌクレオチドのG/C部と、制限領域と一つまたはそれ以上の親和的な配位子と なる化学基が続いている。プライマーp2も同様に、ハイブリッド配列2.0か も20のヌクレオチド長のA/T高含高含右部び制限領域R2からなっている。
非常に冬型的な領域で突然変異の分析を行う場合、唯一の冬型的位置を検出する ために、C,D領域(第10図)を可能な限り少なく、極端な場合には0本のヌ クレオチドに保っておくとよい。このことは、実施例に示したβ−グロビン・サ ラセミアrYugoJ (IVS−1−6、T−C)を検出する検査システムに よって例示されている。
β−グロビン・サラセミアの重要なタイプに、β−グロビンの遺伝子座上でのス プライシング突然変異体がある。この突然変異があると、エキソン1とエキソン 2との間で、正確なスプライシングができなくなる。IVS−1−6の位置にあ る突然変異体の周囲を第2図に示した。示したものは、イントロン突然変異体I VS−1−6と本発明によるプライマーによるヒトβgbの配位子鹿62200 から62350 (遺伝子バンク配列 HUM HBB PREMRNA)の部 分である。
第3図には、G、 Stegerらによって開発された計算法[G、Stege r、 T、Po、 J、Kaper and D、Riesner Nucle ic Ac1ds Res、 15(19871pp、 5085−51033 を用いて得られた、この核酸の融解挙動を示した。第2図に示した部分には、イ ントロン1−β0突然変異IVS−1−6が含まれている0番号は遺伝子バンク 配列 HUMHBB PREMRNAに対応している。変性ゲルに最適なプロー ブは、62233−62340部分を増幅するものである。プライマー1a*は 、いわゆるG/C末端につながっている。制限領域BamH1とEcoRlは、 ベクターpBR322に組み込まれるように選らばれている。IMのNaC1中 で、β−グロビン部分が、異なる温度で異なるDNA変性を起こす様子を計算し 、その結果を図示した。第3図に示した融解ダイヤグラムについて、以下に説明 する。横軸は核酸の位置を示し、縦軸は、特定のヌクレオチドの位置で鎖がとけ る可能性を表わしている。また、三次元グラフの第三の軸は温度軸に対応しでい る。ここで注目すべきことは、融点は媒体のイオン強度にも、また、依存してい ることである。塩基対の鎖がほどける可能性は、0.5℃刻みで計算されている 。この三次元グラフは、様々な位置で協同的な変性が連続的に起こっていること を示している。第4図に示したように、62302の位置に生じたー塩基対の大 きさのループのために、この領域は最も不安定となり、融点が減少している。
第5図は、融解の温度依存曲線に関するものである。積分形(5a)と微分形( 5b)を示した。記号(*)でプロットした曲線は野生型ホモ二重鎖であり、記 号(+)でプロットした曲線はAl6のミス・ベアリングによるヘテロ二重鎖の ものである。
第5a図には、ホモ」鎖とへテロ二重鎖(Al6)の両方について、理論的にめ た、核酸二重鎖の光学的融解曲線を示した。第5b図は、第5a図で計算した融 解曲線の一階微分を示した。注目すべきことは、熱力学的に不安定な領域のへテ ロ二重鎖(+++)が、いわゆる不適合で生じた内部ループのために、ホモ二重 鎖(***)よりも、突然変異によって極めて不安定化されていることである。
この場合、この熱力学的に不安定な領域で、融点はホモ二重鎖に比べて約4℃降 下している。
第6図には、第2図に示したプライマー1a本とプライマーibとによって増幅 された突然変異体と、同じく増幅された野生型について、10から60℃の直線 的な傾斜をもった垂直型温度勾配ゲル電気泳動法を用いて分析した結果が示され ている。等モルで混合されたフラグメントを連続的に変性/再生した。ヘテロ二 重鎖(Mv、Vm)とホモ二重鎖(Vv、Mm)は、模式的に示したように分裂 した。ホモ接合した野生型DNAプローブは、上記したようにプライマー1a本 によってPCR増幅した。フラグメントは、pBR322のBamH1/Eco R1の間に組み込まれた。ホモ接合した突然変異体IVS−1−6のDNA試料 は、BamHlとEcoRlによって増幅し、切断、変性、そして野生型gb配 列のBamH1/EcoR1クローン・フラグメントを用いてハイブリッド形成 した。得られたホモ二重鎖(2バンド)とへテロ二重鎖(2バンド)は、4本の 異ったバンドとして示された。Y字形配置は、検査する核酸の最も安定な末端に あるG/C高含有オリゴヌクレオチド鎖によって安定化された[R,kl、My era etal、 Nucleic Ac1ds Res、 13(1985 ) pp、3131参照]。突然変異IVS−1−6を含む試料を、平行温度勾 配ゲル電気泳動を用いて分析すると第7図に示した図が得られる。
第7図には、増幅および検査を終えた異なるDNA検体を、野生型(第6図およ び第2図誉照)を標準としてオートラジオグラフィーで分析した様子が示されて いる。IVS−1−6突然変異を含むDNA検体は、第二のバンドを示す。すな わち、DNA検体は標識された鎖をただ一つだけ含むので、これら4本のバンド のうち、2本だけが放射性F1a1lを含むことになる(第7図の挿入7参@) 。この平行温度勾配は25から65℃の間で形成されている。
さらに、この実験は、この突然変異検出システムが定性分析だけでなく定量分析 にも適していることを示している。(放射性の)標識を付けた標識フラグメント (野生型)を少量モル加えると、この標識フラグメントは、変性/再生を終えた 対立遺伝子の両者に比例して分布する。一つの対立遺伝子の突然変異は、標識の 1=1という分布には影響を及ぼさない(第7図)、標識それ自体も、実験誤差 c±10%〕の範囲内でしか1:1という分布を変動させない。対立遺伝子が等 しく分布しているような、増幅する混合物内部に内部標準が存在しない場合、外 部から標準を加えることができる。もし、一つの突然変異によって標準とは異な る鋳型が生じれば、複製の数を内部標準として鋳型を定量的に検出することがで きる。完全に同一のプライマーを用いているため、プラトー効果、プライマーの 異なる1度あるいは低い複製効率などは、両方の成分に全く対称的に影響を及ぼ す。測定する標準および目的の配列が、100、好ましくは10未満の違いしか ない場合、信号の比によって複製の数を正確に決定してもよい(第9図)。実験 に際しては、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)は制御しなければ、飽和するまで 進行するので、この方法は極めて簡単なものとなる。
第9図は、第7図に記載した方法を模式的に示したものである。増幅するDNA に、既知の濃度(’l’JI製数)の標準を加^る。この標準は1分析しようと する核酸と、少なくとも一つの突然変異、例えば、一点での突然変異、のみが異 なるものである。この混合物を、飽和するまで酵素を用いて増幅する。続いて、 増幅された混合物に、F識を付けた標準を少量加える。少なくとも1回の変性/ 再生サイクルに続いて、定量する目標配列に対する内部標準の量の比に応じて、 S*を対応するホモ二重鎖とへテロ」鎖へ変換する。ホモ二重鎖とへテロ」鎖の 分離をTGGEを用いて行い、標準の複製数の増加に応じて得られたバンドの信 号強度の比から、目標配列の量を決定することができる。
親和性のある基を有するプライマーを用いれば、核酸を分析して調べる際に、特 に、簡単で効果的な試料を調製することができる。親和性基としては、例えばヒ スチジル残基、ビオチニル残基などを用いることができる。ヒスチジル残基を用 いる場合、2から8個のヒスチジル残基を用いることができるが、6個用いるの が特に好ましい。次に、化学修飾されたプライマーは、対応する親和性基によっ てポリマー支持体に固定される。ヒスチジル残基によって化学修飾されたプライ マーを用いて、銅やニッケルといった2価遷移金属イオンとニトリロ三酢酸との キレート錯体をポリマー支持体に連結させることが好ましい。遷移金属イオンの 空になっている二つの配座が、二つのヒスチジル残基に占められることになる。
プライマーとヒスチジル残基とは互いに共有結合しているので、プライマーは、 このようにしてポリマー支持体に連結する。錯体については、組換え蛋白(EP −Am0282042. EP−A−0186069) 、 NTA樹脂fEP −A−02533031でも記載されてきた。例えば、ビオチニル残基とプライ マーとが共有結合した場合は、アビジン分子が共有結合しているポリマー支持体 を用いることが好ましい。
ポリマー支持体としては、対応する化学修飾をした膜、あるいは対応する化学修 飾をした粒子を用いることができる。ポリマー支持体は、実験の間に生じる圧力 変化に耐えて、流れを妨げないようにするために、充分な機械的安定性を有し、  ていなければならない。今、突然変異を有する核酸が、上記したプライマーに よって増幅されると、一方の端末に前記の親和性基を(プライマーを介して)持 つ二重鎖が形成される。充分に増幅した後、反応混合物はポリマー支持体と反応 し、親和性部分はニッケル・キレートやアビジン分子のところで連結する。この ようにして、プライマーによって増幅された配列は、固体の支持体表面に特異的 に結合する。これはバッチ処理でもカラムによる処理でも可能である。この方法 を用いることで、増幅に必要な酵素や試薬の内、余分なものを簡単に、かつ穏や かに除去することができる。支持体に結合した核酸フラグメントは、8J識を付 けた、野生型から誘導した核酸プローブを用いた簡単な方法で成長させることが できる。−回またはそれ以上の変性/再生サイクルを用いてヘテロ二重鎖を形成 し、それから、バッファーの条件を変えたり、あるいは拮抗剤を用いてポリマー 支持体から溶離させて、直接、分析してもよい。このようにして得られた試料は 、例えば、すぐに温度勾配電気泳動によって分析してもよい。
第8図には、本発明に従って、TGGを調節することで試料を調製する方法を模 式的に示した。プライマーHnplはオリゴヒスチジル残基を結合側鎖の5゜位 に有しており、そのため、中性もしくはアルカリ性で、NTA配位子を持つ固相 の母体と結合できる。この段階で、混入した酵素や試薬は除かれる。試薬、およ び、必要であれば内部標準を加えて、変性/再生サイクルを行う。このようにし て、TGGE分析に用いることのできるMmとMvの基本的構造(標識されたホ モ二重M/標識されたヘテロ二重鎖)を得ることができる。すなわち1分析試料 の第二の鎖を、連続的なTGGE分析によって検出できる。
請求項51から62でクレームした本発明の装置は、本発明の方法を、特に好適 に行うことができるものである。この装置は、温度勾配を形成するための、少な くとも二つの加熱もしくは冷却装置、または、一つの加熱装置と一つの加熱装置 からなっている。加熱もしくは冷却装置は、本発明の方法で必要とされるエネル ギーの出入を確保するための熱情めに連結されている。熱情めと、加熱もしくは 冷却装置とは、分離媒体が充填されている中空体を完全に包むように設計されて いる。この中空体の管の中には、分離のための分離媒体もしくは支持体からの溶 離のための分離媒体が充填されている。再現性のある温度勾配を形成するため、 もしくは、等温的な操作の場合は、再現性のある分離媒体の温度レベルを確保す るために、中空体は温度制御用カバーで覆われている。温度制御用カバーは、熱 情め、あるいは加熱もしくは冷却装置と熱が伝導するように連絡していることが 好ましい。
温度制御用カバーは金属板製で、その中を、好ましくはガラスもしくはプラスチ ック製の管である中空体が貫いている態様が好ましい。温度制御用カバーは、平 行に溝が切っである2枚の金属板からなっており、その溝が組立てた時に、分離 に用いる中空体の外形に対応した凹部を形成するようにされていて、その金属板 が直接熱に接するようにされていることが好ましい。
第10図には1本発明による装置の好ましい態様が組立てられたところを模式的 に示した。第10a図には、内側には分離媒体が充填され、周りを温度制御用カ バーで囲まれている中空体のA−Alj!での断面を示した。
第11図には、時間的温度勾配を形成する、本発明によるもう一つ別の装置の好 ましい態様を示した。
第12図には、多数の分離用中空体が利用できるように改良した、本発明による 装置の態様を模式的に示した。
第13図は、第11図に示した装置を用いた本発明の方法を、模式的に説明した ものである。
第14図および第14a図には、第12図に示した本発明の装置の好ましい態様 を示した。ここでは、温度制御用カバーは二つの部分からなる金属板で構成され ている。分離媒体が充填された管状の中空体は5両方の金属板の平行な溝に挟ま っている。
第14a、15a、b図は、第14図の装置のB−B線での側断面図であり、第 15a図は、試料を導入した瞬間の図である。第15b図は、分離に用いる中空 体が装置の上部と下部にあるバッファー溜め50の両方に浸されて、実験の準備 が整った装置を示したものである。
第10図に示した好ましい態様は、温度T2および温度T1にそれぞれ対応する 二つの加熱および冷却装置1.2からなっている。これらの加熱および冷却装置 は、伝達手段によって熱情め4.5に連絡している。熱情め同様、加熱および冷 却装置も、中心に穴が空けられていることが好ましい。この穴を通って、好まし くは両側を貫いて、中空体6カ昔置されている。中空体6のすべての側面は、温 度制御用カバー7で覆われている。中空体6は、その内部の管腔に分離に用いら れる媒体が充填されている。温度制御用カバー7は、熱伝導性の材料で造られて いることが好ましく、熱情めと同じ材料で造られていることが特に好ましい。
温度レベル1.2は、それぞれ、加熱、冷却によって維持される。この操作には 、ペルチェ素子、あるいはサーモスタットを付けた液浴、あるいは電気的な茂れ ている。11!10a図には、A−A線での断面が示されている。中空体6の外 壁と温度制御用カバー7の内壁の間の空間には、粘性の高い液体8が充填されて いることが好ましい1分離媒体は、中空体6の断面に完全に満たされている。中 空体6は円筒の形状であることが好ましく、細管であることが特に好ましい。分 離媒体中のどの位置の温度も、次式によって計算することができる。
T=T−−(Ta T、) ・di/ (d+ +di )ここで、dlは、そ の位置の温度T1からの距離を表わし、d2は、その位置の温度T2からの距離 を表わし、T、、T、は、それぞれ温度レベル1.2でのれているが、温度制御 用カバー7が温度レベル2の加熱冷却装置の熱溜めと熱伝している。分離に用い る電界の傾斜を横軸にとり、同時に、通過した分離経路の位置を表わした。また 、位置による温度レベルを、縦軸の正方向にとった(第13a図)。試料成分が 分離する移動速度は、温度曲線に従った階段関数で表現される。例えば、T+  (to)での移動速度(V)は、はぼ0である。温度レベルToに導入された試 料は、この場合、単純に、電気詠動分雌経路の末端では温度レベルT2になる。
ひとたび試料が導入されると、物質1および2はスポットとなって、一定の位置 を占める。試料は、分離媒体中を電界の傾斜に沿って移動し減少する。ToとT 1との間で試料はa縮される。この様子は、第13b図で形が小さくなっている ことで表わしている(時間1+)。ここで、温度レベルT1旧 の濃度を時間の 関数で降下させる。第13C図のNo、2として示したような、熱力学的により 安定な成分は、」らせんを閉じて、高い移動度を回復する。そ瞭 の結果、この 成分は分離媒体中を動きはじめる。第13d図に示した図は、温度Tを下げて行 って、第13C図のNo、1として示したような、熱力学的によりと 不安定な 成分も分離媒体中を動きはじめるような温度になった時間t、の様子を1 示し たものである。この時間の間、No、2成分は、分離経路の相当な部分をずっと 移動し続け、場合によっては5分離経路の長さを動いて、すでに末端で検出さて いるかもしれない。
【 このR様は、分離媒体を充填した細管を用いることが好ましく、また、互い に) 熱的に分離された三領域(T、、T、、T、)はサーモスタットで制御し てもよいaToとT1との間の温度で起こる部分的な変性、例えば、核酸ならば 内部ループの形成、は適当な試薬を利用することもできる。
個々の温度レベルの境界では、温度の境界は、ぼやけてしまう。従って、第12 図に示した図は、温度と移動速度についての単なる理論上の矩形図である。この ことにもかかわらず、温度レベルの境界を出来るだけ鮮明にするために、温度レ ベルT。/T、/T2は、熱が伝わらないように連結されていることが好ましド イツ特許出願第P3622591号に記載されている、温度制御された単純;  な空間温度勾配を持つフラットな分離媒体を用いても、本発明の方法を実施する ことができる。
第12図には、それぞれに対応する熱溜め4.5を有する加熱冷却装置1.2が 多数の中空体6を収納するように配置され、前記装置l、2および4.5がブロ ック−48,5a−の形状をとるように設計され、多数の穴11が中空体6が突 き出た形で、好ましくは、端面から突き出して配置されるように設けられている ことを特徴とする、好適な装置が示しである。この装置は、一つの装置を使用し て、既知もしくは未知の突然変異を検出するために多数の分析を行う場合に有利 である。この装置では、互いに共通な加熱冷却システムを持つ1種々のサーモス タット素子によって温度制御することで、い(っかの試料を同時に分析すること ができる。多重分析システム、好ましくは、8または12、あるいは96試料の 同時分析が可能であるので、マイクロ力価の決定(96本の中空体)に適用する のも好ましい態様である。読取りシステムとしては、蛍光標識された核酸プロー ブを利用することが好ましい。このプローブは、温度制御装置の前および/また は終端の位置を分離時間の関数として、光学的に記録することができ、市販の検 出システムを利用することが出来るので好ましい。従って、適当な試薬を利用す ることで、遺伝物質の突然変異を自動的に測定することができる。
加熱もしくは冷却装置の温度平衡は、加熱ワイヤーを用いて、電気的に均一にす ることができるが、ペルチェ素子を用いることが好ましい、同様に、温度制御し た液浴を使用した液体加熱装置も使用することできる。しかしながら、細管の温 度制御カバーに連絡している加熱もしくは冷却装置は、温度制御カバーのすべて の位置が、その各移動地点に、各々はとんど固有の温度を持つように注意しな( ではならない。このことは、対称的に組立てられたベルチェ加熱/冷却装置によ って可能となる。また、逆方向にも液体を流すことができるようにした液体温度 制御装置によって、逆流の温度との和で細管の各位置に、各々はとんど固有のれ ているのではなく、時間勾配として時間変動するようにされている方法に、特よ うとする分子の移動度は、最終的に時間の関数として制御される。従って、例え ば、開いてしまった核酸や部分的に変性した二重鎖は、高温でゲル中に事実上「 固定」されてしまうが、少し時間が経って、可逆的な構造が再生される温度まで 下がれさえすれば、分離媒体中を移動するになる。これは、細管中の分離でも、 また水平な支持体の上での分離でも行うことができる。この技術の利点は、きわ めて短い分離経路でも実施できることである。
きことは、ToからT、の全部で4の温度レベルが、可変的に制御できることで ある。この好ましい態様を用いれば、空間的、時間的、および空間的、時間的の 組合せのよる温度勾配のどれでも、形成することができる。この本発明の装置は 、分析しようとする試料の分離に必要な変数を、実験室において決定するのに特 に適している。
第14図には、本発明による装置の好ましい態様を示した。この装置には、全す る温度レベルを作る金属ブロック35から38は、連結材43を介して温度制御 カバー7にねじで連結されている。
第14a図は、第14図に示した装置のB−B線での断面図である。分離を行う 中空体6は、温度制御カバーを構成する中空体7の中を完全に貫いて通っている 。中空体6と温度制御カバー7との間の空間には、粘性のある液体が満たされて いることが好ましい。金属ブロック37と38は、板の平な面が直接接触するこ とで、温度制御カバー7と熱が伝導するように連絡されている。金属ブロック3 7.38は、温度制御カバーと同じ材料で作られていることが好ましい。特別な 態様では、本発明の装置のこれら部品は一体に作られる。例えば、温度レベルT o、T、を形成する金属ブロックを、中空体6を予め作り付けておいた温度制御 カバーと一緒に、一体で作る。温度レベルT、、T、を形成する金属ブロック3 5.36には穴があけられる。金属ブロックおよび温度制御カバーにあける穴は 、個々の部品35.36.37および38を組立てた時に、分離を行う中空体6 が装置を貫通することができるように、あけなくてはならない。金属ブロック3 5から38には、各々の温度レベルを形成するための液体が流れる穴15(断面 )が設けられている。
第2図および第3図の説明で述べたヘテロ二重鎖(1塩基不適合)とホモ二重鎖 とに代表される、標識を付けたハイブリッド体混合物を、どのようにして分離し たかを以下に述べる。第2図および第3図の説明で述べた、2本のクローン挿入 体(野生型とIVS−1−6)は、EcoR1/BamH1プラスミドの形で混 合されていた(各々45ng)。これに、放射性標識した挿入体を限界量(プラ スミドに対して9ag)を混入した。放射性標識は、ポリメラーゼI・フレノウ ・フラグメントを用いて、32P−dATP、dCTP、dGTP、dTTPに 結合させた。制限部分での比活性は、約10’ cpm/pmoleであった。
混合物を、55μmの10mMのトリス、1mMのEDTAでpH7,5,98 ℃、2分間の条件で変性した。250mMのNaC1を加えてから、50℃、1 時間で再生した。2.5倍の体積のエタノールを用いて、−20℃で30分かけ てDNAを沈殿させ、80%エタノールで洗い、乾燥した。試料は0.0ITB Eブロモフエノール・ブルーで処理した。白金の板電極(第15a図)上に3μ m、13000cpmで40滴を置いた。試料を陰極側の細管に浸してから、接 地した白金電極30(第15a図)に対して100Vの電圧をかけて、2分間、 電気泳動を行った。TBE緩衝液(85mMのトリス、85mMのホウ酸、2゜ 5mMのEDTA、pH8,3)は、高pH領域で高い緩衝能を有しているため に、低い緩衝液濃度(0,01・TBE)にもかかわらず、試料のアルカリ性は 19H単位以上増加しない(pH8,3から9.3)、このようにして、約50 %の!識を付けた核酸がゲルによって処理される。
細管としては、内径45mmのガラス製細管に5%のポリアクリルアミド・ゲル を充填したものを用いた。緩衝液は、O,ITBE、4Mの尿素を用いた。第1 5b図には、本発明の装置で電気泳動を行っているところを模式的に示した。
試料が泳動しはじめると、細管6の両端は、それぞれ100m1のバッファー溜 め50に継なげられる。
a)試料を空間的な勾配(T、=30’C1Ta =70℃)によって分離した 。
表には、ホモ二重鎖の移動距離を、それぞれのへテロ二重鎖の移動距離と比較し て得られた差をcm単位で示した。設定温度差は40℃から50℃で、実験上必 要な信号の分離が得られる。
電気泳動時間 野生型フラグメントとIVS−1−6フラグメ(分) ントとの 細管ゲル中での位置の遣い(mm)b)第13aからd図に示したような方法で 、試料をT。側に導き(T=T237=T、=30℃)、4mmの温度T1の分 離経路で分離を行った。温度範囲(40<T、<50)でT1を通過してきた試 料だけが分離される。
本発明によれば、電気泳動の間、T1の温度レベルは直線的に降下する。分解が 起こって一本鎖になってしまう温度(50℃)よりも、はんの少しだけ低い温度 T1に到達した試料は、13部分36(分離経路4mm)で分離して相対距離が 、1cm以上のバンドとなるや 静的な化学変性勾配システムでは作ることのできない、空間的な温度勾配と時間 依存的な温度勾配との組合せは、いくつかの応用面で、実用上極めて重要である 。二つの応用を、以下に例として挙げる、第16図は、これらを模式的に説明し たものである。
a)例えば、大きさが極端に異なるなどの理由で1本来の移動速度が非常に遣う フラグメント同志を、なんとか−緒に分析することができる。速い移動速度を持 つ小さなフラグメント60(フラグメントと、フラグメントに対応するゲル上の 位置は、小さなバーで表しである)は、大きなフラグメント70が最初の変性が 起こる温度に到達するまでの間に、すでに、鎖の分離を起こしてしまう場合があ る。本発明によれば、最も安定な二重らせん部分やG:C結合の分離が起こらな いように高温T2を調整する。一方、電気泳動の間、温度TIを低温から着実に 、最大値T、=T、になるまで上昇させる。このようにすれば、どの分子も、移 動速度や大きさに関係なく、温度勾配中を移動して行くことができる。
b)第16bおよび0図に模式的に示した再生実験では、空間的なだけの温度勾 配のみを通過させたのでは、鮮明なバンドを得ることができない。この場合。
実際、バンド幅の拡がりが起こってしまい、変性曲線が急激であればあるほど、 より測定の妨げになる。この時、バンドの先端部では、低温の部分があるので、 後端部に比べて強(加速される。結果として、ぼやけたバンドになってしまう。
反対に、バンドの移動方向の先端が比較的高温で移動する場合が、非常に望まし い。これは、本発明による、空間的な温度勾配と時間的な温度勾配とを組合せた 再生実験で達成することができる。第1図に示したような装置を用いて直線的な 温度勾配で再生を行うかわりに、時間上〇からti (第16bおよび0図)の 間に、T1とT、(第10図)の間で相対的に増加する温度勾配で、電気泳動を して分析する。このとき、T1とT2の両方−緒に(第16b図)、またはTI だけ(第16c図)でも、比較的短い移動時間の試料が低温に曝されるように温 度を下げなくてはならない。ただし、バンドの先端は、後端に比べて、しりも高 い温度になっていなくてはならない。このように、本発明によってバンドを鮮明 にすることができる。
本発明による方法および装置は、材料混合物から成分を調製するだけでな(、定 性分析や定量分析にも用いることができる。分析や調製は、多数の試料を間両に 行うことができ、検出や評価は自動的に行うことができる。特に、本発明の方法 と装置は、ウィロイド、ビールス核酸およびサテライトRNAの分析と調製、核 酸の突然変異の分析、蛋白質の突然変異の分析、および、核酸と蛋白質との複合 体の分析に適している。
TGGEプローブは変異体の調製に、特に有利であり、予めクローン化すること なく、直接、変異体の配列を行うことが可能である。すなわち、酵素によって増 幅、配列した。特定の極めて少量の突然変異体を溶離することで、上記のような ことが可能になる。増幅に用いるベクター、組換え生命体などの利用が、安全措 置のために妨げられているので、このような方法は、将来、重要なものとなるで あろう。
浄書(内容に変更なし) Fig、 2 rxg−3 o 100 200 300 400 1EFIttFi9.4 突然変異の位置 82302 (=位置 89):τ(、eo 100 配列位 置 10o f!ヂ1位置 浄書(内容に変更なし) 71g、 5& 90、 100. 110. +20. 130゜90、 1oo、 +1o、  +2o、 130゜rig、5b lq、6 浄書(内容に変更なし) r鈎、7 Fig、9 Fiq、10 Fig、11 マイクロ滴定フォーマットのマルチチャンネルバージョン浄書(内容に変更なし ) 浄書(内容に変更なし) 浄書(内容に変更なし) Fig、15b al bI Fig、16 手続補正書(方式) 平成5年1月7日〜

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.材料混合物の成分を、温度勾配ゲル電気泳動(TGGE)によつて分離、検 出する方法であつて、 −空間的に離れた少なくとも二つの温度レベルによって、分離に用いられる電解 方向に空間的な温度勾配を形成するか、または、−全時間にわたって温度レベル を変化させることによって、時間的な温度勾配を形成するか、あるいは、 −空間的な温度勾配と時間依存的な温度勾配とを組合せて、時間的な温度勾配を 形成し、 −その温度勾配を、伝導手段によってゲル・マトリックスに伝え、−調節可能な 加熱もしくは冷却装置によって、電位が等しい位置で固有の温度を持つ空間的な 温度勾配が形成されるように温度レベルを調整するか、または、−場合によって は、一つまたは複数の調節可能な加熱もしくは冷却装置を用いて、分離媒体中の 分離経路の各点で時間的な温度勾配が形成されるように、時間依存的に温度レベ ルを調整し、可能であれば−分離経路の末端で分離された成分を検知することを 特徴とする分離、検出方法。 2.電気泳動中に混合物成分が分離媒体を通過して分離する時間よりも、温度変 化が起こる時間の方が短いことを特徴とする請求項1に記載の方法。 3.温度が平衡に達するまでの時間、電気泳動のスイッチを切ることを特徴とす る請求項1または2に記載の方法。 4.温度が0℃から100℃の範囲で調節可能であることを特徴とする請求項1 から3の一つに記載の方法。 5.温度レベルの温度調整を、温度制御された液浴、ペルチエ加熱素子、もしく は電気的加熱装置によって行うことを特徴とする請求項1から4の一つに記載の 方法。 6.分離媒体が、円筒状の中空体の中、もしくは水平な支持体上に配置されてい ることを特徴とする請求項1から5の一つに記載の方法。 7.分離媒体が、ガラスまたはプラスチック製の管内に配置されているか、もし くは前記水平な支持体が、フィルムをその上に設けてある金属板であることを特 徴とする請求項6に記載の方法。 8.成分の検出が、自動的に行われることを特徴とする請求項1から7の一つに 記載の方法。 9.分離される成分が、電荷を有する生体高分子であることを特徴とする請求項 1から8の一つに記載の方法。 10.分離される成分が、核酸もしくは蛋白質であることを特徴とする請求項9 に記載の方法。 11.電気泳動が、高分子媒体構造物、好ましくはポリアクリル・アミドの分離 媒体、もしくは支持体のない媒体中で行われることを特徴とする請求項1から1 0の一つに記載の方法。 12.核酸の突然変異の定性的および定量的分析方法であって、突然変異を有す る(突然変異体)核酸フラグメントと突然変異を有していない(野生型)核酸フ ラグメントと検査しようとする核酸フラグメントとでハイブリッド形成を行なっ て得られる、熱力学的に不安定な領域に突然変異が位置するようにされたヘテロ 二重鎮を分析することを特徴とする分析方法。 13.突然変異を有する、熱力学的に不安定な領域を、計算によって選択するこ とを特徴とする請求項12に記載の方法。 14.検査する核酸フラグメントを、突然変異が熱力学的に最も不安定な領域に 位置するように設計することを特徴とする請求項12および/または13の一つ に記載の方法。 15.核酸フラグメントの、熱力学的に比較的安定な領域に、末端オリゴGおよ び/またはオリゴCヌクレオチドが存在することを特徴とする請求項12から1 4の一つに記載の方法。 16.Gおよび/またはCヌクレオチドの数が20から30であることを特徴と する請求項15に記載の方法。 17.核酸が、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって増幅されることを特徴 とする請求項12から16の一つに記載の方法。 18.用いる2本のオリゴヌクレオチドがハイブリッド形成して、隣接した近傍 で増幅されたDNAを形成することを特徴とする請求項12から17の一つに記 載の方法。 19.試料を調製した後、温度勾配ゲル電気泳動(TGGE)によってヘテロ二 重鎖を検査することを特徴とする請求項12から18の一つに記載の方法。 20.温度勾配が、電界方向に対して垂直な方向に形成されていることを特徴と する請求項19に記載の方法。 21.温度勾配が、電界方向に対して平行な方向に形成されていることを特徴と する請求項19に記載の方法。 22.温度勾配が、時間によって変動することを特徴とする請求項21に記載の 方法。 23.温度勾をが、ヘテロ二重鎖の熱力学的に不安定な領域の融点よりも高い温 度レベルにある電界の陰極側から始まっていて、陽極側の低い温度レベルを調節 することで時間制御されることを特徴とする請求項22に記載の方法。 24.静的な温度勾配の陽極側の温度レベルが、陰極側の温度レベルよりも高い ことを特徴とする請求項21に記載の方法。 25.静的な温度勾配の陰極側の温度レベルが、陽極側の温度レベルよりも高い ことを特徴とする請求項21に記載の方法。 26.5′一末端親和性基を有するオリゴヌクレオチド。 27.2から8個のヒスチジン残基が5′一末端の親和性基であることを特徴と する請求項26に記載のオリゴヌクレオチド。 28.ヒスチジン残基の数が6個であることを特徴とする請求項27に記載のオ リゴヌクレオチド。 29.ビオチニル残基が5′一末端の親和性基であることを特徴とする請求項2 6に記載のオリゴヌクレオチド。 30.さらに、制限領域および/またはG/C高含有部および/またはA/T高 含有部、および、検査する核酸の塩基配列とハイブリッド形成をする塩基配列を 有することを特徴とする請求項26から29の一つに記載のオリゴヌクレオチド 。 31.検査する核酸を増幅するためのポリメラーゼ連鎖反応および/または請求 項12から25の一つに記載した方法に用いることを特徴とする請求項26から 30の一つに記載したオリゴヌクレオチドの用途。 32.突然変異を有する核酸を、請求項26から30の一つに記載したオリゴヌ クレオチドを用いて増幅し、請求項26から30の一つに記載したオリゴヌクレ オチドの親和性基に対して親和性を持っていて、固相に固着している材料に連結 させてから、もし必要であれば、標識を付けた、突然変異を有していない核酸の 一本鎖または二重鎮とともに、少なくとも1回の変性/再生サイクルを行い、溶 離させた後に、分離操作を行うことを特徴とする請求項12から25の一つに記 載の方法。 33.請求項26に記載したオリゴヌクレオチドの親和性基に対して親和性を持 っている材料が、キレート試薬と遷移金属からなるキレートを有する高分子支持 体であることを特徴とする請求項32に記載の方法。 34.オリゴヌクレオチドの親和性基に対して親和性を持っている材料が、高分 子支持体であり、該高分子支持体が、2価ニッケルと該支持体とに共有結合して いるニトリロトリ酢酸のキレートを有していることを特徴とする請求項33に記 載の方法。 35.請求項26から30の一つに記載したオリゴヌクレオチドの親和性基に対 して親和性を持っている材料が、アビヂンまたはストレブタビヂンとの共有結合 を有する高分子支持体であることを特徴とする請求項32に記載の方法。 36.高分子支持体が、膜もしくは粒子状の材料であることを特徴とする請求項 32から35の一つに記載の方法。 37.点変異、欠失、挿入、および核酸鎖の再配列などのDNAもしくはRNA の突然変異を発見、研究することを特徴とする請求項12から25および/また は請求項32から36の一つに記載の方法の用途。 38.試料が、生きたおよび死んだ化石の組織、および生体内では、もはや代謝 活性でない組織から採取されたものであることを特徴とする請求項12から25 および/または請求項32から36の一つに記載の方法の用途。 39.法廷分析、遺伝病の解明および/または遺伝的特徴を持つ奇形、指紋のよ うな個人の同定分析などに利用する遺伝子研究を行うことを特徴とする請求項1 2から25および/または請求項32から36の一つに記載の方法の用途。 40.工業的に利用される微生物、医学的に重要な病原体、ビールス、特に、突 然変異を起こし易いものとして知られているビールス、バクテリア、菌類、原生 動物の系統を詳細に調べることを特徴とする請求項12から25および/または 請求項32から36の一つに記載の方法の用途。 41.環境開発の研究を行うことを特徴とする請求項12から25および/また は請求項32から36の一つに記載の方法の用途。 42.検出器中で突然変異体に単一バンドを形成させて、直接もしくは電位勾配 の方向を変化させる電気溶離によって単離し、直接にPCR−増幅するか、もし くは直接に配列および/またはクローン化することで発見した突然変異を調製す ることを特徴とする請求項12から25および/または請求項32から36の一 つに記載の方法の用途。 43.遺伝子的に増幅した遺伝子断片、特にゲノムの単転写領域の断片を、均一 な標準断片とハイブリッド形成させるか、対応する個人を同定するのに用いるD NAの均一な配列断片とハイブリッド形成させて、同様な方法によって遺伝子的 に増幅して個人の同定を行うことを特徴とする請求項12から25および/また は請求項32から36の一つに記載の方法の用途。 44.試薬と、一つまたはそれ以上の標識された核酸プローブ、標識されていな い部分的もしくは完全に相同な標準核酸、および0から100℃の温度範囲で二 重鎖構造の変性と再生を行うことのできるハイブリッド緩衝液との混合物からな ることを特徴とする請求項12から25および/または請求項32から36の一 つに記載の方法を実施するための手段。 45.少なくとも一つの標識された核酸プローブと、標識されていない部分的も しくは完全に相同な標準核酸、および0から100℃の温度範囲で二重鎖構造の 変性と再生を行うことのできるハイブリッド緩衝液との混合物からなることを特 徴とする請求項12から25および/または請求項32から36の一つに記載の 方法を実施するための手段。 46.混合物が請求項32から36の一つに記載された固相の担体を含み、増幅 された断片が反応混合物から直接回収できるようにされていることを特徴とする 請求項45の手段。 47.突然変異、もしくは特定の遺伝子の塩基配列を定量分析する方法であって 、一つの濃度が既知の異った配列の混合物中に、前記異った配列の一つと同じ配 列の、標識した核酸分子を少量加え、得られた混合物を、少なくとも一回の変性 /再生サイクルを行ってから分析することを特徴とする方法。 48.標識した核酸分子の配列が、濃度が既知の核酸の配列と同じであることを 特徴とする請求項47の方法。 49.変性/再生サイクルの後に形成されたハイブリッド体を、温度勾配ゲル電 気泳動(TGGE)によって分離して、分離した各々の成分の相対信号強度を測 定することを特徴とする請求項47および/または48の方法。 50.分析する核酸が、酵素による増幅で得られたものであることを特徴とする 請求項47から49の一つに記載の方法。 51。温度勾配ゲル電気泳動(TGGE)を実施する装置であって、二つより多 くの加熱もしくは冷却装置によって温度勾配を形成する、熱溜め(4、5)を有 する少なくとも二つの加熱もしくは冷却装置(1、2)があり、最も離れた加熱 もしくは冷却装置の間に、中空体(6)が前記加熱もしくは冷却装置を貫いて配 置され、この中空体内部に分離に用いられる分離媒体が充填されていて、さらに 、この中空体(6)が、少なくとも一つの加熱および/または冷却装置(1、2 )と熱伝導するようにされた熟伝導性の温度制御用カバー(7)で覆われている ことを特徴とする装置。 52.中空体(6)が円筒形であることを特徴とする請求項51の装置。 53.中空体(6)が細管であることを特徴とする請求項51および/または5 2の装置。 54.中空体(6)の外壁と温度制御用カバー(7)の内壁との間に、熱交換材 (8)が配置されていることを特徴とする請求項51から53の一つに記載の装 置。 55.熱交換材が粘性の高い液体からなっていることを特徴とする請求項54に 記数の装置。 56.加熱もしくは冷却装置が、温度制御された液浴およびペルチエ加熱素子( 9)または電気加熱器および/または熱溜め(4、5)を有していることを特徴 とする請求項51から55の一つに記載の装置。 57.温度制御用カバー(7)が、すべての加熱もしくは冷却装置(1、2)と 熱伝導が起こるように連結されていることを特徴とする請求項51から56の一 つに記載の装置。 58.第三の加熱もしくは冷却装置(3)が、試料導入側に設けられていること を特徴とする請求項51から57の一つに記載の装置。 59.温度制御用カバー(7)が、第二の加熱もしくは冷却装置(2)から熱的 に分離されていることを特徴とする請求項58に記載の装置。 60.加熱もしくは冷却装置(1、2)が、時間制御できることを特徴とする請 求項51から59の一つに記数の装置。 61.対応する熱溜め(4、5)を有する加熱もしくは冷却装置(1、2)が多 数の中空体(6)に適用するようにされている装置であって、装置(1、2)と (4、5)がブロック(4a、5a)の形にされており、中空体(6)が貫き通 って配置されるように多数の穴(11)があけられていることを特徴とする請求 項51から60の一つに記載の装置。 62.中空体(6)の両端が、ブロック(4a、5a)の形にされている装置か ら突き出していることを特徴とする請求項61に記載の装置。 63.温度勾配の温度範囲内で、少なくとも一つの成分が熱変形を起こす混合物 試料を分析することを特徴とする請求項51から60の一つに記載の装置の用途 。 64.請求項1から62の一つに記載の方法を実施することを特徴とする請求項 51から62の一つに記載の装置の用途。 65.ウイロイド、ビールス核酸およびサテライトRNAの検出と識別、核酸の 突然変異の分析、蛋白質の突然変異の分析、および核酸と蛋白質との複合体の分 析に用いることを特徴とする請求項51から62の一つに記載の装置の用途。 66.分離する混合物試料の成分の調製に用いることを特徴とする請求項51か ら62の一つに記載の装置の用途。 67.ウイロイド、ビールス核酸およびサテライトRNAの調製、ホモーおよび ヘテロ二重鎖の突然変異した核酸の調製、蛋白質の突然変異の調製、および核酸 と蛋白質との複合体の調製に用いることを特徴とする請求項51から62の一つ に記載の装置の用途。
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