JPH055023B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH055023B2
JPH055023B2 JP60104488A JP10448885A JPH055023B2 JP H055023 B2 JPH055023 B2 JP H055023B2 JP 60104488 A JP60104488 A JP 60104488A JP 10448885 A JP10448885 A JP 10448885A JP H055023 B2 JPH055023 B2 JP H055023B2
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JP
Japan
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beams
compression
columns
wall body
buffer material
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP60104488A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61261580A (ja
Inventor
Katsuhiko Endo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsui Construction Co Ltd filed Critical Mitsui Construction Co Ltd
Priority to JP10448885A priority Critical patent/JPS61261580A/ja
Publication of JPS61261580A publication Critical patent/JPS61261580A/ja
Publication of JPH055023B2 publication Critical patent/JPH055023B2/ja
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野 本発明は壁本体が柱及び梁に周囲を囲まれた形
で設けられるコンクリート耐震壁の構築構造に関
する。
(b) 従来の技術 第6図は従来のコンクリート耐震壁の構築構造
を示す正面図、第7図は第6図に示す耐震壁に作
用する圧縮力の状態を示す図である。
従来、この種のコンクリート耐震壁1は、第6
図に示すように、壁本体1aが周囲の柱2や梁3
に体して何等の自由度も無く拘束固定されてい
た。
(c) 発明が解決しようとする問題点 この構造は、地震によつて、第7図に示すよう
な力Pが作用すると、耐震壁1内には、図中斜め
の領域で示すような圧縮ゾーンZNが生じるが、
壁本体1aの周囲は完全に柱2及び梁3に対して
固定されているので、圧縮ゾーンZNに作用する
圧縮力が所定の値を超えると、壁本体1aは、圧
縮破壊してしまい、その後の荷重支持能力を急激
に喪失してしまうことから、高層アパート等の靭
性が強く求められる用途には不向きである。
そこで、特公昭52−13014に示すように、耐震
壁1の壁本体を周囲の柱及び梁に対して応力的に
遮断した形で設けると共に、柱、梁間にブレース
等を、地震時に生じる力を当該ブレース等に負担
支持させる形で架け渡しておくことにより、壁本
体に前述のような圧縮ゾーンが生じることを防止
し、圧縮力により壁本体が崩壊するのを防止する
ようにした構造も提案されている。しかし、この
ような構造は必ずブレースを用いなければなら
ず、構造設計上の拘束を受けると共に、壁本体の
コンクリートを、当該壁本体全周の柱及び梁に対
して空間を介在させた形で打設する必要があるこ
とから、現場打ちコンクリートにより耐震壁を構
築することが極めて難しい、といつた不都合があ
つた。
本発明は、前述の欠点を解消すべく、ブレース
を用いることなく耐震壁の圧縮破壊を防止するこ
とが出来るばかりか、現場打ちコンクリートでの
構築が可能で、設計上の自由度を高めることが出
来る、コンクリート耐震壁の構築構造を提供する
ことを目的とするものである。
(d) 問題点を解決するための手段 即ち、本発明は、柱及び梁を有する構造物にお
いて、前記構造物の柱及び梁に囲まれた部分に壁
本体を、地震時に対角方向に圧縮力が作用する圧
縮ゾーンが形成され得るように、少なくとも柱か
梁のいずれか一方に該壁本体を直接接続する形で
設け、前記壁本体の前記圧縮ゾーンに対応した位
置に圧縮緩衝材を前記柱と梁間を接続する形で設
け、前記圧縮緩衝材の前記圧縮力による変形許容
域を、該圧縮緩衝材と該圧縮緩衝材が接続された
柱及び梁により取り囲む形で形成して構成され
る。
(e) 作用 上記した構成により、本発明は、地震に際して
壁本体に作用する力が、圧縮緩衝材が変形許容域
方向に曲げ変形することにより吸収され、その結
果壁本体に強い圧縮力が作用することを防止する
ように作用する。
(f) 実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
第1図は本発明によるコンクリート耐震壁の構
築構造の一実施例を示す正面図、第2図は第1図
における圧縮緩衝材の装着部分を示す拡大図、第
3図aは本発明による構築構造と従来の構築構造
の、作用する力と変形の関係を示す図、bはaに
おける図の、力と変形の発生様態を示す模式図、
第4図は本発明の別の実施例を示す正面図、第5
図は本発明の更に別の実施例を示す正面図であ
る。
高層アパート等の建造物4は、第1図に示すよ
うに、複数の柱2を有しており、柱2の間には同
様に梁3が柱2を接続する形で設けられている。
柱2と梁3によつて囲まれる四角形状の部分には
鉄筋コンクリート製の壁本体1aを有する耐震壁
1が設けられており、耐震壁1は後述するように
地震時に該耐震壁1に圧縮ゾーンZNが形成され
得るように、少なくとも柱2か梁3のいずれか一
方に該壁本体1aが直接接続する形で、即ち第1
図に示す実施例においては柱2と梁3との両方に
直接接続する形で設けられている。壁本体1aの
四隅、即ち柱2と梁3の交差部分には、柱2と梁
3を接続する形で4本の圧縮緩衝材5が斜めに設
けられており、圧縮緩衝材5は圧縮ゾーンZNに
対応した位置に配設されている。圧縮緩衝材5と
該圧縮緩衝材5が接続された柱2及び梁3により
取り囲まれた三角形の部分には変形許容域6が、
該圧縮緩衝材5が地震時に圧縮力を受けて曲げ変
形するのを許容するために設けられており、変形
許容域6には圧縮緩衝材5の曲げ変形を許容する
ために、発泡スチロールや他の非構造材が充填さ
れている。
構造物4は以上のような構成を有するので、地
震が発生して、力Pが第1図左上方の梁3部分に
作用すると、耐震壁1には、力Pによる圧縮力F
が第2図に示すように対角方向に作用する形で、
第1図中1点鎖線に示すように圧縮ゾーンZNが
斜めに形成される。圧縮ゾーンZNに発生する圧
縮力Fは、第2図に示すように、圧縮緩衝材5を
変形許容域6方向に変形させて、耐震壁1の圧縮
ゾーンZNに過度の圧縮力が作用することを未然
に防止する。なお、変形許容域6に充填されてい
るのは非構造材であることにより、圧縮緩衝材5
は変形許容域6側に容易に変形することが出来
る。更に、圧縮緩衝材5は、鉄筋コンクリートな
いしは鉄骨+鉄筋コンクリート製なので、圧縮力
Fにより生じる曲げ応力により、まず圧縮緩衝材
5のコンクリートにひび割れが生じるが、その後
は鉄筋、鉄骨等の補強部材が抵抗することにより
応力が吸収されるので、圧縮緩衝材5の荷重支持
能力は、所定の耐力を超えた時点では急激に失わ
れるようなことは無く、従つて、耐震壁1が急激
に破壊することは防止されている。耐震壁1に作
用する力Pと耐震壁1に生じる変形δとの関係
を、従来の構造と比較した形で、第3図に示す。
この図からも明らかなように、本発明による耐震
壁1は、最大耐力が従来構造よりも多少落ちるも
のの、その変形能力は飛躍的に増大し、靭性が高
くなつていることが分かる。
なお、圧縮緩衝材5は、第1図に示す配列の他
にも、第4図に示すように、柱2部分で上下の圧
縮緩衝材5が接する形、即ち、耐震壁1の壁本体
1aが上下の梁3,3とのみ直接接続される形で
も良いことは勿論である。
なお、上述の実施例は、圧縮緩衝材5を耐震壁
1の両側に設けた場合について述べたが、多少耐
震壁1に作用する圧縮力が増大することをいとわ
なければ、第5図に示すように、耐震壁1のどち
らか一方の柱2側に圧縮緩衝材5及び変形許容域
6を設け、曲げ変形を耐震壁1の片方でのみ生じ
させるように構成することも当然可能である。
なお、変形許容域6には、本実施例のように発
泡スチロール等の非構造材を充填することによ
り、地震に際しては圧縮緩衝材5の変形が容易で
ありながら、通常の状態、即ち非地震時において
は耐震壁1に空間部分が形成されるのを避けるこ
とが出来るので、非常に都合が良いが、変形許容
域6には又、何等の部材も充填せず、空間のまま
残しても良いことは勿論である。
(g) 発生の効果 以上、説明したように、本発明によれば、柱2
及び梁3を有する建造物4等の構造物において、
前記構造物4の柱2及び梁3に囲まれた部分に壁
本体1aを、地震時に対角方向に圧縮力Fが作用
する圧縮ゾーンZNが形成され得るように、少な
くとも柱2か梁3のいずれか一方に該壁本体1a
を直接接続する形で設け、前記壁本体1aの前記
圧縮ゾーンZNに対応した位置に圧縮緩衝材5を
前記柱2と梁3間を接続する形で設け、前記圧縮
緩衝材5の前記圧縮力Fによる変形許容域6を、
該圧縮緩衝材5と該圧縮緩衝材5が接続された柱
2及び梁3により取り囲む形で形成して構成した
ので、地震に際して柱2か梁3のいずれか一方に
直接接続された壁本体に作用する力が、圧縮ゾー
ンに対応した位置に設けられた圧縮緩衝材5が変
形許容域6方向に曲げ変形することにより吸収さ
れるので、耐震壁にブレースを用いなくとも、地
震時に壁本体が圧縮破壊することなく適格に十分
なる靭性を発現して、該壁本体が過大な圧縮力に
より急激に破壊する事態の発生を未然に防止する
ことが出来る。従つて、ブレースを用いる必要が
ないことにより、耐震壁が構造設計上の拘束を受
けることがないので、設計上の自由度が高くなる
と共に、壁本体が柱か梁のいずれか一方に直接接
続されることから、壁本体を全周に亘り周囲の
柱、梁と空間を介在させて打設する必要が無く、
耐震壁を現場打ちコンクリートで構築することが
容易に出来る。
また、変形許容域6に非構造材を充填して構成
すると、地震に際しての圧縮緩衝材5の変形が容
易でありながら、通常の状態、即ち非地震時にお
いて耐震壁に空間部分が形成されるのを避けるこ
とが出来るので、一層都合が良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるコンクリート耐震壁の構
築構造の一実施例を示す正面図、第2図は第1図
における圧縮緩衝材の装着部分を示す拡大図、第
3図aは本発明による構築構造と従来の構築構造
の、作用する力と変形の関係を示す図、bはaに
おける図の、力と変形の発生様態を示す模式図、
第4図は本発明の別の実施例を示す正面図、第5
図は本発明の更に別の実施例を示す正面図、第6
図は従来のコンクリート耐震壁の構築構造を示す
正面図、第7図は第6図に示す耐震壁に作用する
圧縮力の状態を示す図である。 1……耐震壁、1a……壁本体、2……柱、3
……梁、5……圧縮緩衝材、6……変形許容域。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 柱及び梁を有する構造物において、 前記構造物の柱及び梁に囲まれた部分に壁本体
    を、地震時に対角方向に圧縮力が作用する圧縮ゾ
    ーンが形成され得るように、少なくとも柱か梁の
    いずれか一方に該壁本体を直接接続する形で設
    け、 前記壁本体の前記圧縮ゾーンに対応した位置に
    圧縮緩衝材を前記柱と梁間を接続する形で設け、 前記圧縮緩衝材の前記圧縮力による変形許容域
    を、該圧縮緩衝材と該圧縮緩衝材が接続された柱
    及び梁により取り囲む形で形成して構成したコン
    クリート耐震壁の構築構造。 2 変形許容域に非構造材を充填して構成した特
    許請求の範囲第1項記載のコンクリート耐震壁の
    構築構造。
JP10448885A 1985-05-16 1985-05-16 コンクリ−ト耐震壁の構築構造 Granted JPS61261580A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10448885A JPS61261580A (ja) 1985-05-16 1985-05-16 コンクリ−ト耐震壁の構築構造

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JP10448885A JPS61261580A (ja) 1985-05-16 1985-05-16 コンクリ−ト耐震壁の構築構造

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JPS61261580A JPS61261580A (ja) 1986-11-19
JPH055023B2 true JPH055023B2 (ja) 1993-01-21

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JP10448885A Granted JPS61261580A (ja) 1985-05-16 1985-05-16 コンクリ−ト耐震壁の構築構造

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5213014A (en) * 1975-07-21 1977-02-01 Hitachi Ltd Power generating device
JPS5247261A (en) * 1975-10-08 1977-04-14 Komatsu Forklift Kk Lever apparatus

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS5247261A (en) * 1975-10-08 1977-04-14 Komatsu Forklift Kk Lever apparatus

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JPS61261580A (ja) 1986-11-19

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