JPH05501883A - アルコール―エステル分離のための保護ヒドロキシ方法 - Google Patents

アルコール―エステル分離のための保護ヒドロキシ方法

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JPH05501883A
JPH05501883A JP50740091A JP50740091A JPH05501883A JP H05501883 A JPH05501883 A JP H05501883A JP 50740091 A JP50740091 A JP 50740091A JP 50740091 A JP50740091 A JP 50740091A JP H05501883 A JPH05501883 A JP H05501883A
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ウォーレン ボアズ,ネイル
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イーストマン ケミカル カンパニー
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 アルコール−エステル分離のための保護ヒドロキシ方法〔技術分野〕 本発明は、ラセミ体エステルの酵素鏡像異性選択的加水分解又はラセミ体アルコ ールの酵素鏡像異性選択的エステル化し から誘導できる混合物から、鏡像異性 的に富化された化合物を製造する方法に関する。得られる鏡像異性的に富化され た化合物には、他の化合物の出発物質としての多くの用途が見出されている。こ れらの化合物のあるものは、例えば2−デオキシ−〇−リポースの製造用に有用 である。その他の化合物はロイコトリエン類の製造に有用である。
〔皆景技術〕
化学酵素合成は、反応系列で化学工程と生物触媒(bi。
catalytic)工程との両方を使用する製造上の戦略である。生物触媒的 変換は、単離されたが又は生物学的系の一部としての酵素を使用することによっ て、一つの有機化合物を他のものに転化する。これらの生物触媒(酵素)は、原 則的に全ての他の種類の触媒と同じである。しかしながら、酵素鏡像異性特異性 のためのキラリティ(chirality)の誘導のような、これらの生物触媒 が特に有用である状況がある。これらの酵素反応は、穏和な条件下で起こり、し ばしば古典的化学プロセスよりも一層環境的に受け入れられリパーゼは最適の生 物触媒に最も近いものである。これらは単離された細胞外酵素であり、その本来 の機能はグリセリンエステルを加水分解することである。多くのものは、エステ ル加水分解のために、又は適切な条件下に、アルコールエステル化のための広範 囲の基質受容性を有する。これらは容易に(しばしば安価に)入手でき、実験的 に簡単であり、追加される補足因子((ofactor)を必要とせず、副生成 物をもたらさない。当然のことながら、これらの酵素は、有機化学に於ける生物 触媒的使用について最も徹底的に研究されてきた。
リパーゼ触媒作用反応用の二つの型の基質種類がある。メソ又はブロキラル基質 は、第一の最も広範囲に研究された種類である。リパーゼ固有のキラリティは、 (最適に)単一の鏡像異性体への100%転化を与えるために、同じ分子で二つ のプロキラル機能(エステル又はアルコール)の間を区別する。
基質の第二の種類はラセミ系であり、そこでは(最適には)二つの鏡像異性体の 一つのみがリパーゼにより認識され加水分解(又はエステル化)され、生成物へ 50%転化し、反対の立体配置の出発物質が50%回酸回収る。この混合物は鏡 像異性体の差別化を完結するために物理的に分離しなくてはならない。アルコー ル部分よりも酸が目的である基質については、この分離は簡単な水性塩基の抽出 によりしばしば可能である。
アルコールベースの基質は、アルコールとエステルとの間の総体的な物理的類似 性のために最も挑戦的な分離の問題をもたらす。本発明が指向しているものはこ の種の分離である。
光学活性のエポキシブタジェン(以下、EpB)の化学酵素的合成は、容易に利 用できるEpBの原料が最近入手できるようになってきたので、潜在的に魅力の ある製造方法である。EpBから誘導される光学的に純粋なC4シントンの、新 規で簡単で効率的な製造は、多くの最近入手できるキラルシントンが天然原料か らの利用可能性のために3個又は5個の炭素の主鎖を有するので、合成的に有用 である。事実、キるジオール(1,2−ジヒドロキシ−3−ブテン)の製造用の 主たる方法を構成する。
例えば、S−1,2−ジヒドロキシ−3−ブテン及び5−EpBへの初期のルー トは、キラル出発物質としての06D−マンニトール(2個の同一の炭素3個部 分)に依存していた(Baer、 E、;Fischer、 H,0,L、J、 Biol、Chem、 1939年、128巻、463頁)。末端の(対称的) ジアセトニド(diacet。
n1de)の形成の後、隣接するジオールは、四酢酸鉛で酸化的に分割され、炭 素3個のシントンR−グリセルアルデヒドの不安定なアセトニドの2分子を生成 した。メチレントリフェニルホスホランとのウィティッヒ(wittig)反応 は、容易に脱保護されて光学的に活性なl、2−ジヒドロキシブテンになる1、 2−ジヒドロキシブテンアセトニドを与えた。ジオールのモノトシル化及び塩基 処理は、光学的に活性なEpBを与えた(Crawford、 Rj、;Lut ener、 S、B、;Cockcroft、 R,D、Can、J、Chem 、 1976年、54巻、3364頁)。
対応するR鏡像異性体は、数種のルートによりL−アスコルビン酸から製造され る対掌体の炭素3個のシントンS−グリセルアルデヒドアセトニドから得られた 。一連のアセトニド形成及びメチル化による最初の異なったヒドロキシル基の保 護の後、オゾン分解及びリチウムアルミニウム水素化物処理は、S、S−1,2 ,3,4−テトラヒドロキシブタン−1,2−アセトニドを与えた。四酢酸鉛の 酸化分割により、所望のS−グリセルアルデヒドアセトニドが得られた。この物 質は、光学的に活性なR−1,2−ジヒドロキシ−3−ブテン及び最終的にR− EpBに変換できる。
或いは、光学的に活性な1.2−ジヒドロキシ−3−ブテンは、キラ〜ルプール から得られる僅か炭素4個のシントンの一つである酒石酸から製造できる。アセ トニドの製造及びカルボキシル基の還元の後、ギ酸導入再配列及び得られたギ酸 塩の加水分解により、所望のジオールが得られた。これは光学活性EpBに変換 できる。
全てのルートが合成上の問題を有する。上記の酸化工程は面倒であり、非常に毒 性の(鉛)副生成物を作る。最初の二つのルートはまた、それ自体むしろ不安定 な物質であるグリセルアルデヒドアセトニドの厄介なウィテイッヒオレフィン化 を含む。加うるに、この二つのルートは、それぞれ、D−マンニトール及びL− アスコルビン酸のみが商業的に利用できるものであるため、単一の(しかし補足 的な)鏡像異性体についてのみ利用できる。酒石酸からのルートは、再配列反応 の間に1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンが形成されるため複雑になる。所望の 1.2−ジヒドロキシ−3−ブテンからのこの異性体の分離は簡単なことではな い。
現実に、酒石酸からのルートのみが04シントンを指向している。他の系列は主 鎖延長による後からの思いつきとしてC4物質を与える。更に直接のアプローチ である、相当するラセミC4出発物質からの光学活性なC4シントンの合成は、 種々の有機分子の製造のための一層大きい多様性を与える。
従って、生物触媒技術を使用する(ラセミEpBからの)光学活性なEpB及び 誘導体の製造は、非常に興味が持たれるものである。この問題に対する鏡像異性 選択性リパーゼ触媒の加水分解アプローチは、多くのEpB誘導体に於ける種々 の酸素官能性の存在のために期待できると思われた。
EpBは多くのルートによりラセミ体エステルに転化できる。次いでこのエステ ルは、酵素的鏡像異性選択性加水分解に付され、鏡像異性的に富化されたアルコ ール及びエステルの混合物を作る。これらの化合物はクロマトグラフィー分離技 術を使用して分離できるが、これは大スケール操作では実用的でない。残念なが ら、前記のように、エステルからのアルコールの分離は、これらの化合物の物理 的特性の類イ以性のために困難である。
即ち、本発明は、関連する光学的に活性なエステルから光学的に活性なアルコー ルを分離する問題を指向している。
〔発明の開示〕
本発明に従えば、鏡像異性的に富化されたアルコールと鏡像異性的に富化された エステルとの第一の混合物から、鏡像異性的に富化されたアルコールを単離する 方法であって、(a)前記混合物を前記アルコールのヒドロキシ官能基と反応し 得る試薬と接触させて、光学的純度を損失させることなく、鏡像異性的に富化さ れたアルコールの塩基安定性誘導体と未反応のエステルとを含有する第二の混合 物を製造し、(b)前記第二の混合物を、前記エステルと反応し得る塩基と接触 させて、前記アルコールの塩基安定性誘導体よりも揮発性である化合物を含有す る第三の混合物を製造し、(c)前記第三の混合物から前記連発性化合物を除去 し、そして、 (d)前記アルコールの塩基安定性誘導体を、光学的純度を損失させることなく 、鏡像異性的に富化されたアルコールへ転化して戻す工程を含んでなる方法が提 供される。
本発明は、ラセミアセテートの酵素鏡像異性選択的加水分解又はラセミアルコー ルの酵素鏡像異性選択的エステル化(このラセミアセテート又はアルコールは、 それぞれ、轡−キ3,4−エポキシー1−ブテンから形成される)により形成さ れるアルコール及びエステルを分離する際に特に有用である。即ち、本発明は、 1−了り−ルスルホネートー2−ヒドロキシ−3−ブテン及び1−アリールスル ホネート−2−アシルオキシ−3−ブテンを含有する混合物から、鏡像異性的に 富化された1−アリールスルホネート−2−ヒドロキシ−3−ブテンを単離する のに特に有用である。
好ましい態様に於いて、この混合物は下記式により表される。
(式中、各Rは請求核性、塩基性、及び穏和な酸性条件に対して安定な基であり 、独立にH1直鎖若しくは分岐鎖の置換若しくは非置換のアルキル、アリール、 置換アリール、アリールアルキル、窒素を含有しない複素アリール(h e t  e roaryl)若しくは置換複素アリール又はハロゲンから選択される。
上記の置換基は、ハロゲン、アルコキシ、アリールオキシ、シア八アリールチオ 、アルキルチオから選択できる。
Xは、ハロゲン(F、CI、Br、り又は、P−)ルエンスルホネート、フェニ ルスルホネート、p−ブロモベンゼンスルホネート、4−クロロ−3−二トロベ ンゼンスルホネート、2,5−ジクロロベンゼンスルホネート、5−ジメチルア ミノ−1−ナフタレンスルホネート、2.4−ジニトロベンゼンスルホネート、 P−ヨードベンゼンスルホネート、1−ナフタレンスルホネート、2−ナフタレ ンスルホネート、0−二トロベンゼンスルホネート、m−ニトロベンゼンスルボ ネート、p−ニトロベンゼンスルホネート、2−チオフェンスルホネート、メタ ンスルホネート、トリフルオロメタンスルホネートなどから選択される。) 本発明方法の第一工程に於いて、前記混合物は、混合物のアルコールのヒドロキ シ官能基と反応する試薬と反応させて、光学的純度を損失させることなく、ヒド ロキシ基を保護し、それにより塩基安定性の誘導体を作る。この第一工程で結合 される保護基は、2−テトラヒドロピラニル基、1−エトキシエチル基、メトキ シメチル基、メチルチオメチル基、ベンジルオキシメチル基、L−ブトキシメチ ル基、2−メトキシエトキシメチル基、2,2.2−)リクロロエトキシメチル 基、ビス(2−クロロエトキシ)メチル基、2−(トリメチルシリル)エトキシ メチル基、2−(3−ブロモテトラヒドロピラニル)基、2−テトラヒドロチオ ピラニル基、4−(4−メトキシテトラヒドロピラニル)基、4−(4−メトキ シテトラヒドロチオピラニル)基、4−(4−メトキシテトラヒドロチオピラニ ル)−3,S−ジオキシド基、2−テトラヒドロフラニル基、1−(1−メチル −1〜メトキシエチル)基又は1−(1−イソプロポキシエチル)基のような塩 基安定性保護基である。好ましい試薬は、2−テトラヒドロピラニル保護基を生 成するようなジヒドロピランである。
保護されたアルコールを形成するための反応は、光学的純度を損失させることな く、アルコールが保護されるような条件下で行われる。保i基が置換反応により アルコールに結合される場合、典型的な反応条件は、1−アリールスルボネート −2−ヒドロキシ−3−ブテンと、少なくとも等モル量(実質的な過剰も受容で きる)の保護基前駆体とからなる反応混合物を、1種又はそれ以上の非求核性塩 基の等個物の存在下で穏和に加熱することからなる。約25°C〜約100℃の 範囲内の反応温度が典型的に使用される。避けるべき条件には、アリール性の炭 素−酸素結合の分割になり得る強酸性条件、例えば約0のpHが含まれる。
オレフィン付加により保護基が導入される場合、典型的な反応条件は、保護すべ き化合物を、少なくとも等モル量(実質的な過剰も受容できる)のヒドロキシ保 護基の前駆体とを、触媒量の、中程度乃至強度の有機酸若しくは無機酸又はそれ らの塩の存在下に、非プロトン性溶剤(例えば、環式及び非環式エーテル、ハロ ゲン化炭化水素、芳香族炭化水素など)中で接触させることからなる。
本発明方法の第二工程に於いて、第一工程で形成された保護されたアルコール及 びエステルを含有する混合物を、前記エステルと反応し得る塩基と接触させて、 この方法の次の工程で除去できる更に揮発性の物質を生成せしめる。例えば、1 −トシルオキシ−2−アセトキシ−3−ブテンは、炭酸カリウム及びエチレング リコールでの処理によりエポキシブタジェンに転化できる。このエポキシブタジ ェンは、保護されたアルコールよりもかなり揮発性であり、この方法の第三工程 で蒸留により容易に除去できる。
本発明のこの第二工程のために有用な塩基には、構造式:MOF(又はM’ ( OH)z (式中、Mはアルカリ金属であり、M′はアルカリ土類金属である) の金属水酸化物又は構造式二Mt (CCh )、MH(COs )及びM’  (Co:l)(式中、M及びM′は上記定義の通りである)の金属炭酸塩が含ま れる。
本発明で使用するために特に好ましい塩基は、アルカリ金属炭酸塩例えば、炭酸 カリウムである。
エステルからのエポキシド、例えばEpBの生成は、この混合物を上記のような 塩基と接触させることにより行われる。
典型的な条件には、約−20°C〜約150°Cの範囲内の反応温度が含まれる 。塩基のエステルに対する比率は約等モルであるか又はそれより大きい。反応は 任意に、約2〜4個の炭素原子を有するポリヒドロキシ含有溶剤のような適当な 溶剤の存在下で行うことができる。上記のように、好ましい溶剤はエチレングリ コールである。
この方法の最後の工程で、保護されたアルコールを酸加水分解によりアルコール に転化し戻すことができる。塩基安定性ヒドロキシ保護基を除去するために十分 な酸加水分解条件は、典型的には保護されたアルコールを、少なくとも触媒量の 有機酸、鉱酸若しくはルイス酸又はそれらの塩と、プロトン溶剤中で、約25° C〜約100°Cの範囲内の温度で、このアルコールを実質的に完全に脱保護さ せるに十分な時間接触させることからなる。これは典型的には約0.5時間〜約 48時間の範囲内である。得られるヒドロキシートシラートは、再結晶化により 実質的な光学的純粋さにまで精製することができる。
即ち、本発明の方法は、その好ましい態様に於いて、下記の反応系で示すことが できる。
本発明は、光学的に活性なエステルから光学的に活性なアルコールを分離する方 法に関する。この種類の典型的な混合物の製造を記載する。この方法に於いて、 EpBを先ずラセミアセテートに転化する0次いでこのアセテートを、酵素加水 分解に付して所望の出発物質を製造する。しかしながら、特別の混合物と同様に 所望の混合物を得る方法は、その最大の面に於いてそれ自体本発明に対して限定 的ではないことが理解されたい。記載したルートは単に好ましいルートである。
酵素加水分解に有用なラセミエステル出発基質は、二つのルートによりEPBか ら製造できる。効率良くするために、容易に分子内置換して光学的活性のEpB を形成することができる1−アルコキシ置換基として、トシラート基を選択した 。更に、トシル化グリセリン誘導体の酵素加水分解が報告されている(Hama guchi、 S−;0bashi、 T、;Watanabe、 K、著、A gric、Biol、Chem、1986年、50巻、1629頁)。トシラー ト以外の基は、その他の考慮が更に重要になったとき使用できる。
また、1−トシルオキシ−2−アセトキシ−3−ブテン基質は、それが普通のリ パーゼによって高いR−鏡像異性選択率で加水分解でき、光学的活性のEpBへ の速いルートを与えるので好ましい。
ラセミアセテート基質は二つの方法の一つにより製造した。
ジオールルートは、EPBを水と中性条件下で又は酸触媒作用を使用して反応さ せることにより製造できる1、2−ジヒドロキシ−3−ブテンラセミ体で開始し た。ジオールをピリジン中で4°Cでp−トルエンスルホニルクロライド(p  −Tscl)で処理し、約10%の相当するジトシラートで汚染されている所望 のモノトシラートを得た。このモノトシラートは選択的に結晶化でき、純粋なモ ノトシラートが61%収率で得られた。ヒドロキシトシラートを通常の条件下( Ac。
0、Et、N、CHt C1□)でアセチル化して、アセトキシートシラート( 所望のラセミアセテート)を93%の収率で得た。ジオールルートを下記に示す 。
或いは、1−ヒドロキシ−2−アセトキシ−3−ブテンを与えるために、アセト キシートシラートは、EpBと酢酸とのパラジウム(0)触媒作用下の最初の反 応により製造できた。通常の条件下(p−TsCI、Et、N、CHz cxz  。
88%)平のトシル化は、所望の生成物を与えた。しかしながら、モノアセテー ト物質の異性体不一致(蒸留精製の間のアセチル移動)及び二つの中間物の位置 異性体の非分離性は、望まない異性体が酵素加水分解を複雑にするので、重要な 問題をもたらした。従って、前者(ジオール)の製造が好ましい。
次の工程で、リパーゼの存在下にラセミエステルを加水分解した。(便利なリパ ーゼは、Pseudomonasfluorescensjから誘導されるリパ ーゼSAM−X@及びPseudomonas ce aciaから誘導される リパーゼPS−30@であり、両者はAmano InternationaI  Enzyme Corr+panyから市販されている。)ラセミエステルの 酵素鏡像異性選択的加水分解は、少量(例えば、50n+g粗リパーゼ70.1 モルラセミエステル)のPseudomonas fluorescensから のリパーゼ又はPseudomonas ce aciaからのリパーゼだけを 使用して進行する。この反応は、pH7の燐酸塩緩衝水溶液中の乳剤として、自 動滴定条件(’pHスタンド」、終点pH7,oo)下で行うことができ、この 反応に続いて1.0OON NaOHの取り込みを行う。反応を約50%転化で 停止し、光学活性なアルコールのR−鏡像異性体及び未反応のS−エステルを得 ることができる。加水分解のR−選択率は非常に高く、200と300との間の R対S加水分解速度比(E値)で、高い光学的純度〔両方とも〉80%鏡像異性 過剰(ee))で両方の鏡像異性体を得る。このことは、「鏡像異性的に富化さ れた」により意味されることである。(E値は、(a ) Chen、 C,S 、;Fuji+5oto、 Y、;Girdaukas、 c、;sih、 C ,J、 J、Am、Chem、Soc、1982年、104巻、7294頁又は (b ) Chen、 C,S、;Wu、 S、Ho;Girdaukas、  G、;Sih、 C,J。
J、八m、chem、soc、 1987年、109巻、2812頁に記載され た方法に従って測定される。)同じ方法で、「実質的に光学的に純粋な」は〉9 8%eeを意味する。
或いは、Pseudomonas Novo sp。
ATCC21808から単離されるリパーゼが使用でき、300を超えるE値で 同じ立体配置選択率を与える。
溶液又は十分分散したエマルジョンは、酵素加水分解反応を成功させるために重 要である。ある例では、光学的活性アルコールと光学的活性エステルとの混合物 は、加水分解が完結する前に望ましくないゲルを形成し、反応を早期に終結させ た。9:1のpi(7の緩衝液:テトラヒドロフラン溶剤混合物はこの問題を回 避し、鏡像異性選択率を犠牲にすることなく(254以下のE値が観察された) 、更に速い加水分解反応(係数2で増加した速度)も、もたらした、酵素加水分 解は下記に示される。
OAc pH7緩衝液 °1゛告 び 、 ロク \ ” ジj≧ゴロ1追 E Bへの の浜■ EpB (250g)を800mLの水に添加し、次いでl。
gの酸樹脂を添加した。反応混合物を室温で一夜攪拌した。
触媒を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を蒸留(60〜65° C/1mm)1.、て、3.4−ジヒドロキシーブドー1−エンを85%の収率 で得た。 ’HNMR(CDC13):5.9 (m、LH);5,4〜5.2  (m、2H);4.25 (m、IH);3.7 (m、lH);3.5 ( m。
LH);2.3 (br s、IH)。IR(CC1,): 3600.349 9 (broad)、2900.2880cm−’。
Ms :87,70,57,42,31.29m/e。
1− シルオキシ−2−ビロキシー3−ブーンーセミエステル ジオールルート 1.2−ジヒドロキシ−3−ブテン(20,OOg;0゜227モル;1.05 当量)をピリジン(200sL)中に溶解した。反応混合物を水浴中で冷却し、 そしてp−トルエンスルホニルクロライド(p−TsCI)(41,l1g;0 ゜216モル)を30分間に亘って4回に分けて添加した。十分に混合した後、 反応混合物を4℃で18時間静置し、その初の体積の約半分にまでf!4縮し、 次いでエーテル(200o+L)で希釈した。混合物を水(100sL)で、洗 液が酸性になるまで水冷した3N HCI (2X100mL)で、そして飽和 重炭酸ナトリウム(1(lomL)で洗浄した。有機溶液を乾燥(MgSO,) した後、溶剤を除去して、41.73gの所望の化合物と相当するジートシラー トとの91:91合物(’HNMR分析)を得た。粗生成物は一20°Cで数日 間かかって固化した。これを、ヘキサン(100sL)の添加及び−20°Cへ の冷却により塩化メチレン(50+nL)から再結晶し、TLC分析により純粋 であった所望の化合物の二つの取得物(合計33.33g;61%)を得た。融 点38〜44℃。’HNMR(300MHz 、CDCl3 ): 7.800  (2H,d、J=8.25Hz); 7.356 (2H,d。
J=8.19Hz);5.751 (IH,ddd、J=5.38.10.46 .16.55Hz);5.378 (LH,brd、J=17.05Hz);5 .247 (IH,br d、J=10.48)1z);4.396 (IH, m);4.066(IH,dd、J=3.39,10.20Hz);3.906 (LH,dd、J=7.41,10.22Hz);2.451(3H,s);2 .276 (IH,d、J=4.50H2)。
IR(KBr、cm−’): 3520 (s、b); 1650 (w);1 600 (s);1350 (s);1170 (s)、燃焼分析:理論値−C ,54,53,H,5,82;N、O0実測値−C,54,84;H,5,86 ;N、 <0.3゜1−)シルオキシ−2−アセトキシ−3−ブーン上記で得た トシラート(25,OOg;0.103モル)を塩化メチレン(125■L)中 に溶解し、0°Cに冷却した。
トリエチルアミン(21,5mL、;0,155モル;1.5当量)を添加し、 次いで無水酢酸(11,7mL;0.124モル;1.2当量)を滴下した。反 応混合物を室温に暖め、2゜5日後に出発物質のトシラートはTLC分析により 観察されなかった。混合物をエーテル(250sL)中に注ぎ、水(2X50m L)及び飽和重炭酸ナトリウム(50a+L)で洗浄し、乾@ (MgSO,) l、、そして濃縮した。この粗生成物をpH7の燐酸塩緩衝液(100sL)と 共に攪拌して過剰の無水酢酸の全てを加水分解し、そしてエーテル(3X50m L)で抽出した。−緒にしたエーテル抽出液を乾燥(MgSO4)L、そして濃 縮して、27.51g (93%)のアセテート生成物を得た。 ’HNMR( 300Ml(z 、CDCl3 ): 7゜786 (2H,d、J=8.26 Hz);7,355 (2H。
d、J=8.03Hz);5.710 (18,ddd、J=6゜23.10. 54,17.05Hz);5.396 (IH,m);5.324 (IH,d 、J=16.72Hz);5.279(IH,d、J=10.6382);4. 09 (2H,m);2.453 (3H,s);2.017 (3H,s)。
IRに−トフィルム、cm−’):1740 (s);1645 (w);16 00 (m);1360 (s);1175 (s)。
この方法により、光学的に活性なR−(+)−アルコール((α) D20+7 . 14° (c、1.036、メタノール))は、R−(+)−エステル(( α)D”+5.30’ (c。
1.246、メタノール))を与えた。
SAM−n した−セミエスールの 、址11ユ選訳五皿水分照 上記のラセミエステル(25,76g;90.6ミリモル)とpH7の燐酸塩緩 衝液(90g)とを−緒にし、pHスタンド条件(自動滴定−p)17.00終 点)下で激しく攪拌した。pl+が7.OOで安定化したとき、Pseudom onas 工Iuorescensからのリパーゼ(SAM、II)(50mg )を添加した。混合物をpFlスタット条件下で15時間攪拌し、その時点で4 5.54mLの1.0OON NaOHが消費された。混合物を塩化メチレン( 3X 100mL)で抽出し、乾燥(Naz SO= ) し、そして濃縮して 、23.47g(98%物質回収)のアルコールとエステルとの混合物を得た。
一部(約350mg)をフラッシュクロマトグラフィー処理(工:2の酢酸エチ ル:ヘキサンで溶離)して、R−アルコール(148mg;92%ee)及びS −エステル(195mg;94%ee)を得た。鏡像異性的過剰は、Dale  et al。
J、Qrg、Chem、 、 1969年、33巻、2543頁に記載された方 法とW(Iuの方法を使用して測定した。
R−アルコール: (cr)D”°+7゜14° (c、1.036、メタノー ル) S−エステル: 〔α〕D2°−5,29″’ (C,1,324、メタノール )その他の全ての性質は、アルコール及びエステルについて前記した通りである 。
e monas Novo s ATCC2Ps ud。
1808か゛のリパーゼ したーセミエステルの 、性゛ ・ ” 上記のようにして製造したラセミエステル(1,42g;5.00ミリモル)と pH7の燐酸塩緩衝液(20g)とを−緒にし、pHスタット(自動滴定−pH 7,oo終点)条件下で激しく攪拌した。pHが7.00で安定化したとき、P s eudomonas Novo sp、ATCC21808からのリパーゼ の硫酸アンモニウム懸濁液(1,OOmL)を添加した。混合物をpl(スタッ ト条件下で4時間攪拌し、その時点で2.471sLの1.0OON NaOH が消費された(49.4%転化)。混合物を塩化メチレン(3X20mL)で抽 出し、乾燥(MgSO4)L、そして濃縮した。粗生成物を、溶離液として3: 1のへキサン:酢酸エチルを使用してフラッシュクロマトグラフィー処理して、 670n+g(47%;92%ee)のS−エステル及び447IIg(37% ;98%ee)のR−アルコール(1個のオーバーラツプ留分)を得た。鏡像異 性的過剰は、Dale et al、 J、Org、Chem、、1969年、 33巻、2543頁に記載された方法と類似の方法を使用して測定した。
R−アルコール: (cr)D”+7.14° (c、1.036、メタノール ) S−Xt、テ/I/: (a)D”−5,29° (c、1.324、メタノー ル) アルコール及びエステルの全ての性質は、前記した通りである。
R−アルコールのオレフィンの還元で、相当する(−)−1,2−ブタンジオー ルモノトシラートが得られた。この化合物は、R−(−)立体配置を有すること が知られている(Hamaguchi、 et al、 Agri、Biol、 Che溜、 50巻、1629頁(1986年))。
下記の例を本発明の一層の理解のために示す。
貫B R−1−シルオキシ−2−2−一トーヒドロピーニルオキシ −3−ブテン び 5−1−トシルオキシ−2−アセトキシ−3−ブー7の 人 のLj告 方迭八 へ素加水分解からのR−1−)シルオキシ−2−ヒドロキシ−3−ブテン及び5 −1−トシルオキシ−2−アセトキシ−3−ブテンの■:1混合物を、塩化メチ レン(125s+l、)に溶解した。ジヒドロビラン(7,89IIL;87. 4ミリモル;2当量)を添加し、反応混合物を室温で1.5時間攪拌し、その時 点でTLC分析はアルコールを示さなかった。濃縮後、TLC分析はアルコール への部分的な逆戻りを示し、それで粗生成物を上記の条件に再び付した。2時間 後、TLCによってアルコールは観察されなかった。反応混合物をエーテル(2 00sL)で希釈し、水(50mL)で洗浄し、乾燥(M g S O< )  シ、そして!縮して、R−1−)シルオキシ−2−(2−テトラヒドロピラニル オキシ)−3−ブテン及び未変化のエステルの混合物(少量の副生成物を有する )28.82g (108%)を得た。
立失旦 酵素加水分解からのアルコール及びエステルの1=1混合物(それぞれ、275 II1g;0.523ミリモル)を、エーテル(2,5mL)に熔解した。ジヒ ドロビラン(95μL;1゜046ミリモル;2当量)を添加し、次いで約1m g(約0゜01当りのピリジニウムP−トルエンスルホネート(PPTS)を添 加した。反応混合物を室温でTLC分析がアルコールの完全な消費を示すまで( −夜)攪拌した。反応混合物をエーテル(10mL)で希釈し、飽和NaHCO :+ (2X5mL)で洗浄し、乾燥(MgSO,)L、そして濃縮して、TL C及び’HNMR分析で純粋な、R−1−)シルオキシ−2−(2−テトラヒド ロピラニルオキシ)−3−ブテン及び5−1−トシルオキシ−2−アセトキシ− 3−ブテンの混合物326mg(102%)を得た。R−1−トシルオキシ−2 −(2−テトラヒドロピラニルオキシ)−3−ブテン:1HNMR(300MH z 、CDCl3 ): 7.802,7.781 (2H,2Xd、J=8. 17Hz;J’ =7.95Hz)i7.337 (2H,d、J=8.03H z);5.751,5゜588 (IH,2Xddd、、J=7.09,10. 13,17.34Hz); 5.375〜5.190 (2H,m);4゜72 4.4.650 (IH,2Xt、J=3.15Hz;J’=3.05Hz); 4.336 (LH,br q、J=6.36Hz);4.02 (2H,m) ;3.83 (IH,m);3゜43 (IH,m);2.445 (3H,s ); 1.El−1゜4 (6H,m)。IR(−一トフィルム、cw−’): 1600(m); 1360 (s); 1175 (s)。1−トシルオキシ −2−アセトキシ−3−ブテンの全ての性質は、前記した通りである。
5−1−エポキシ−3−ブテン S−E B 、R−1−トシルオキシ−2−2 −−)−ヒドロピラニルオキシ −3−ブテン 上記のようにして製造したテトラヒドロビランエーテル及びアセテートの1=1 混合物(それぞれ、6.95g;11゜4ミリモル)を、エチレングリコール( 22a+L)に部分的に溶解し、全ての揮発物質を真空下に除去した。炭酸カリ ウム(f、89g;13.7ミリモル:1.2当量)を添加し、反応容器を密閉 し、室温で1.5時間攪拌して、アセテートを完全に消費させた(TLC分析) 。次いで、5−EpBを約5IIIIHgで室温で反応混合物から直接蒸留し、 −78°Cに冷却した受器内に捕集した。共蒸留された水層を物理的に除去して 、真正な(ラセミ)EpBと分光学的に同一であった5−EpBを439mg( 55%;ラセミエステルからの総数率26%)を得た。残留反応混合物をエーテ ル(50s+L)で希釈し、水(3X3011L)で洗浄し、乾燥(MgSO4 )し、そして濃縮して、R−1〜トシルオキシ−2−(2−テトラヒドロピラニ ルオキシ)−3−ブテン3.71g (100%;ラセミエステルから50%) を得た。5−EpB: ’HNMR(300MHz 、CDCl3 ): 5. 522 (2H,m);5.298 (2H,m);3.345 (IH,qu intet、J=3.15Hz);2.967 (IH,t、J=4.43H2 );2.657 (IH,dd、J=2.31.5.17Hz)。(α、l D ”+20.2’ (c、0.872、ヘンタン)。
R−1−トシルオキシ−2−(2−テトラヒドロピラニルオキシ)−3−ブテン の全ての性質は、前記した通りである。
アルコール るためのTHPエー−ルの ”上記で回収されたTHPエーテル( 3,36g;10.3ミリモル)をメタノール(15sL)に溶解し、濃塩酸( 5滴、触媒)を添加した。反応混合物を室温で1.5時間攪拌し、その時点でT LC分析は残留するR−1−トシルオキシ−2−(2−テトラヒドロピラニルオ キシ)−3−ブテンを示さなかった0反応混合物をエーテル(75sL)で希釈 し、飽和NaHCOz (2X20mL)で洗浄し、乾燥(MgSO,)し、そ して−a縮して、少量のジヒドロピラン誘導副生成物を含む、アルコールR−1 −)シルオキシ−2−(2−ヒドロキシ)−3−ブテン(約、92%ee)を2 .71g(110%;ラセミエステルから55%)得た。このアルコールは、こ の時点でこれをエーテル(5mL/g)に溶解し、ヘキサン(10mL/g)を 添加し、そして室温で放置することにより再結晶できた。−回の再結晶で不純物 は除去され、実質的に光学的に純粋のアルコール、融点59〜60°Cが、ラセ ミエステルからの総収率約35〜40%で得られた。R−1−トシルオキシ−2 −(2−ヒドロキシ)−3−ブテンの全てのアキラル性質は前記の通りである。
〔α)D”+7.98゜(c、1. 04、メタノール)。
7・レコール−エス〒Iし分1謙^n衿っmεIrfi4う弓kA要 約 書 方法は、鏡像異性的に富化されたアルコールと鏡像異性的に富化されたエステル との第一の混合物がら、鏡像異性的に富化されたアルコールを単離するために開 示される。この方法は、 (a)前記混合物を該アルコールのヒドロキシ官能基と反応し得る試薬と接触さ せて、光学的純度を損失させることなく、鏡像異性的に富化されたアルコールの 塩基安定性誘導体と未反応のエステルとを含有する第二の混合物を製造し、(b )前記第二混合物を、エステルと反応し得る塩基と接触させて、前記アルコール の塩基安定性誘導体よりも揮発性である化合物を含有する第三の混合物を製造し 、(c)前記第三の混合物から揮発性化合物を除去し、そして、 (d)前記アルコールの塩基安定性誘導体を、光学的純度を損失させることなく 、前記鏡像異性的に富化されたアルコールへ転化して戻す工程を含む。
τ脇腫審−央

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.鏡像異性的に富化されたアルコールと鏡像異性的に富化されたエステルとの 第一の混合物から、鏡像異性的に富化されたアルコールを単離する方法であって 、(a)前記混合物を前記アルコールのヒドロキシ官能基と反応し得る試薬と接 触させて、光学的純度を損失させることなく、鏡像異性的に富化されたアルコー ルの塩基安定性誘導体と未反応のエステルとを含有する第二の混合物を製造し、 (b)前記第二の混合物を、前記エステルと反応し得る塩基と接触させて、前記 アルコールの塩基安定性誘導体よりも揮発性である化合物を含有する第三の混合 物を製造し、(c)前記第三の混合物から揮発性化合物を除去し、そして、 (d)前記アルコールの塩基安定性誘導体を、光学的純度を損失させることなく 、鏡像異性的に富化されたアルコールへ転化して戻す工程を含んでなる方法。
  2. 2.該混合物が、構造: ▲数式、化学式、表等があります▼+▲数式、化学式、表等があります▼(式中 、各Rは、求核性、塩基性及び酸性条件に対して安定な基であり、独立にH、直 鎖若しくは分岐鎖の置換若しくは非置換のアルキル、アリール、置換アリール、 アリールアルキル、窒素を含有しない複素アリール若しくは置換複素アリール又 はハロゲンから選択される) により表される請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 3.前記スルホネートエステルがp−トルエンスルホネート、フェニルスルホネ ート、p−ブロモベンゼンスルホネート、4−クロロ−3−ニトロベンゼンスル ホネート、2,5−ジクロロベンゼンスルホネート、5−ジメチルアミノ−1− ナフタレンスルホネート、2,4−ジニトロベンゼンスルホネート、p−ヨード ベンゼンスルホネート、1−ナフタレンスルホネート、2−ナフタレンスルホネ ート、o−ニトロベンゼンスルホネート、m−ニトロベンゼンスルホネート、p −ニトロベンゼンスルホネート、2−チオフェンスルホネート、メタンスルホネ ート及びトリフルオロメタンスルホネートからなる群から選択される請求の範囲 第2項記載の方法。
  4. 4.前記第一混合物がラセミエステルの酵素鏡像異性選択的加水分解により製造 される請求の範囲第1項記載の方法。
  5. 5.前記ラセミエステルがエポキシブタジエンから誘導される請求の範囲第4項 記載の方法。
  6. 6.前記アルコールのヒドロキシ官能基と反応し得る該試薬が2−テトラヒドロ ピラニル基、1−エトキシエチル基、メトキシメチル基、メチルチオメチル基、 ベンジルオキシメチル基、t−ブトキシメチル基、2−メトキシエトキシメチル 基、2,2,2−トリクロロエトキシメチル基、ビス(2ークロロエトキシ)メ チル基、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル基、2−(3−ブロモテトラ ヒドロピラニル)基、2−テトラヒドロチオピラニル基、4−(4−メトキシテ トラヒドロピラニル)基、4−(4−メトキシテトラヒドロチオピラニル)基、 4−(4−メトキシテトラヒドロチオピラニル)−S,S−ジオキシド基、2− テトラヒドロフラニル基、1−(1−メチル−1−メトキシエチル)基又は1− (1−イソプロポキシエチル)基からなる群から選択された保護基になる請求の 範囲第1項記載の方法。
  7. 7.前記第一の混合物が1−トシルオキシ−2−ヒドロキシ−3−ブテンと1− トシルオキシ−2−アセトキシ−3−ブテンとの混合物である請求の範囲第1項 記載の方法。
  8. 8.工程(b)で形成された前記揮発性化合物がエポキシブタジエンである請求 の範囲第7項記載の方法。
  9. 9.工程(b)で使用される前記塩基が炭酸カリウムである請求の範囲第7項記 載の方法。
  10. 10.前記アルコールのアルコール官能基と反応し得る試薬がジヒドロピランで ある請求の範囲第7項記載の方法。
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