JPH055009A - ビニル系単量体の重合法 - Google Patents

ビニル系単量体の重合法

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JPH055009A
JPH055009A JP2419044A JP41904490A JPH055009A JP H055009 A JPH055009 A JP H055009A JP 2419044 A JP2419044 A JP 2419044A JP 41904490 A JP41904490 A JP 41904490A JP H055009 A JPH055009 A JP H055009A
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JP2419044A
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English (en)
Inventor
Denis George Harold Ballard
デニス・ジヨージ・ハロルド・バラード
David M Haddleton
デービツド・マーク・ハデルトン
David L Twose
デービツド・レスリー・トーゼ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Imperial Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Imperial Chemical Industries Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F4/00Polymerisation catalysts
    • C08F4/42Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors
    • C08F4/44Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors selected from light metals, zinc, cadmium, mercury, copper, silver, gold, boron, gallium, indium, thallium, rare earths or actinides
    • C08F4/50Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors selected from light metals, zinc, cadmium, mercury, copper, silver, gold, boron, gallium, indium, thallium, rare earths or actinides selected from alkaline earth metals, zinc, cadmium, mercury, copper or silver

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 次の二成分; (a) 経験式(I) MT (I) (式中Mはアルカリ金属原子であり、Tは嵩高なハイド
ロカルビル基又は複素置換ハイドロカルビ基である)の
第1成分及び (b) 経験式(II) Q(Xm)(Yn)Zp (II) (式中QはAl,B又はZnであり、X,Y,Zは嵩高
なハイドロカルビル基又は一緒になってハイドロカルバ
ジイル基である)の第2成分助触媒よりなる触媒の存在
下で−20〜60℃の温度でビニル系特にメタクリル系
単量体の付加重合法。 【効果】 望まいしい且つ有利な重合体特性は、重合法
を0〜50℃の如き比較的高い温度で実施するには拘ら
ず容易に調節でき、分子量分布の低い且つ典型的に85
%より低いシンジオタクチシティーを有する高分子量重
合体を製造でき、全ての触媒及び重合法によって比較的
に高いTgを含めて予期せぬ程に有利な物性を有する生
成物が得られるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は重合触媒特にビニル系単
量体の付加重合用触媒に関し且つ重合法特にビニル系単
量体の付加重合法に関する。本明細書で用いた用語「重
合」は単重合及び共重合を含めて全ての型式の重合を包
含し、用語「単量体」はオリゴマーの記載も包含する。
【0002】
【従来の技術及び問題点】室温で特にメタクリル系単量
体を含めてビニル系単量体の触媒促進(catalys
ed)付加重合により、分子量分布の低い高分子量重合
体を製造し得るのが望ましい。比較的高いガラス転移温
度Tgを有する重合体を製造し得るのがまた望ましい。
所望の生成物特性を達成するためには生成物重合体の特
異的な立体規則度を正確に調節且つ最大にしなければな
らないことは技術的に不利となっていた。
【0003】従来、全ての望ましい生成物特性は、特に
処理温度が上昇するにつれて、既知の触媒重合系では生
成物の望ましい特性の調節適性が不足する傾向があるこ
とにより、有機リチウム化合物の存在下に場合によって
は有機アルミニウム化合物を用いて重合されるメタクリ
ル系単量体の場合には達成するのが困難であった。それ
故この型式の多数の重合は低温で例えば−60〜−10
0℃の間で実施しなければならなかったという不利があ
った。
【0004】驚くべきことには、本発明者が見出した所
によると、 a) 生成物重合体の特異的な策略が余りにも大きいと
工業的に不利となってしまい、しかも b) 本発明の触媒及び重合法は有利に都合良い高温で
使用して分子量分布の低い且つ典型的に85%より低い
シンジオタクチシティー(syndiotactici
ty)を有する高分子量重合体を製造でき、全ての触媒
及び重合法によって比較的に高いTgを含めて予期せぬ
程に有利な物性を有する生成物が得られるものである。
【0005】即ち、望ましい且つ有利な重合体特性は、
重合法を0〜50℃の如き比較的高い温度で実施するに
は拘らず容易に調節できる。
【0006】本法はビニル系単量体特にメタクリル系単
量体の重合に良く適している。
【0007】
【問題点を解消する手段、作用及び効果】従って、本発
明の第1の要旨によると、ビニル系単量体特にメタクリ
ル系単量体を付加重合するに際して、触媒として次の二
成分; (a) 経験式(I); MT (I) (式中Mはアルカリ金属原子であり;しかもTは、少な
くとも4個の炭素原子を含有し且つ1個又はそれ以上の
側鎖置換基によって随意に置換された嵩高な(bulk
y)ハイドロカルビル基であるか又は複素置換されたハ
イドロカルビル基であり、これらのハイドロカルビル基
の各々は本発明の処理条件下で不活性である)の第1成
分;及び (b) 経験式(II); Q(Xm)(Yn)Zp (II) 〔式中QはAl,B又はZnであり;m,n及びpは各
々0であるか又はQの適当な原子価に応じて(m+n+
p)=2又は3であるような整数であり;しかもX,Y
及びZは各々個々に随意に置換された嵩高なハイドロカ
ルビル基であるか、あるいはX及びYは一緒になって随
意に置換されたハイドロカルバジイル基であり、Zは随
意に置換された嵩高なハイドロカルビル基であり、これ
らの基の全ては本発明の処理条件下で不活性である〕の
化合物よりなる助触媒の第2成分よりなる触媒の存在下
で、−20〜60℃の範囲の温度でのビニル系単量体特
にメタクリル系単量体の付加重合法を提供するものであ
る。
【0008】式(II)の助触媒の第2成分の好ましい
群においては、X,Y及びZは各々個々に随意に置換さ
れた嵩高なハイドロカルビル基であるか、あるいはX及
びYは一緒になって随意に置換されたハイドロカルバジ
イル基であり、Zは随意に置換された嵩高なハイドロカ
ルビル基であり、これらの基の全ては本発明の処理条件
下で不活性でありしかも少なくとも4個の炭素原子を含
有する。
【0009】式(II)の助触媒の第2成分の好ましい
別の群においてはX,Y及びZの少なくとも1個は少な
くとも2個の炭素原子を含有し且つ少なくとも1個の異
原子によって置換されている。
【0010】式(I)及び(II)、及び以下に記載し
た如き式(III)の触媒成分内のハイドロカルビル基
に関して本明細書に用いた時には、用語「嵩高な」はア
リール置換したメチル又はエチル基以外の脂肪族基又は
芳香脂肪族基である時のハイドロカルビル基が i) 少なくとも9個の炭素原子を含有し、 ii) 第2級又は第3級炭素原子によりそれぞれM又
はQに結合しており即ちシクロアルキル基も包含してお
り及び/又は iii) 高度の分枝鎖を有し例えばネオペンチル基で
あるか又はアリール基又はアリール置換メチル又はエチ
ル基(アリーレンジ置換メチル基を含めて)であること
を意味する。
【0011】T,X,Y及びZ、及び以下に定義した如
きX,Y及びZに関して本明細書における用語
「随意に置換された」は側鎖の1価又は2価の基による
置換を包含する。
【0012】前記の用語は異原子による置換をも包含す
る。かゝる異原子は1位の置換基として即ちM及びQに
直接結合したO,N,P及びAsを包含する。
【0013】第2の要旨によると本発明は、ビニル系単
量体を付加重合するに際して、次の二成分; (a) 式(I); MT (I) (式中Mはアルカリ金属原子であり;Tは、少なくとも
4個の炭素原子を含有し且つ1個又はそれ以上の側鎖置
換基によって随意に置換された嵩高なハイドロカルビル
基であるか又は複素置換されたハイドロカルビル基であ
り、ハイドロカルビル基の各々は本発明の処理条件下で
不活性である)の第1成分;及び (b) 経験式(III); Q(Xm)(Yn)Zp (III) 〔式中QはAl,B又はZnであり;m,n及びpは各
々0であるか又はQの適当な原子価に応じて(m+n+
p)=2又は3であるような整数であり;しかもX
及びZは各々個々に随意に置換された嵩高なハイ
ドロカルビル基であるか、あるいはX及びYは一緒
になって随意に置換されたハイドロカルバジイル基であ
り、Zは随意に置換された嵩高なハイドロカルビル基
であり、これらの基の全ては本発明の処理条件下で不活
性である〕の化合物よりなる助触媒の第2成分よりなる
触媒の存在下で付加重合を行うことを特徴とするビニル
系単量体特にメタクリル系単量体の別の付加重合法を提
供するものである。
【0014】式(III)の助触媒の第2成分の好まし
い群において、X,Y及びZは各々個々に随意に
置換された嵩高なハイドロカルビル基であるか又はX
及びYは一緒になって随意に置換されたハイドロカル
バジイル基であり、Zは随意に置換された嵩高なハイ
ドロカルビル基であり、これらの基の全ては本発明の処
理条件下で不活性でありしかも少なくとも5個の炭素原
子を含有する。
【0015】式(III)の助触媒の第2成分の好まし
い別の群において、X,Y及びZ及びZの少な
くとも1個は少なくとも2個の炭素原子を含有し且つ少
なくとも1個の異原子によって置換されている。
【0016】式(I)の触媒の第1成分(a)におい
て、かゝるTはまた同じでも異なっても良い対応の個数
のM原子を担持する、前述の如く随意に置換していても
良いハイドロカルバポリイル(hydrocarbap
olyyl)基を包含するが、M原子は同じあるのが多
い。
【0017】本発明の第1及び第2の要旨の方法におい
て助触媒成分は、それぞれ式(II)又は(III)の
単一化合物よりなることができ、あるいは複数のかゝる
それぞれの化合物よりなることができる。
【0018】かゝる第2成分が複数のかゝる化合物を含
有する場合には、前述の如きQ上に有機置換基の相互
(inter−species)交換又は有機置換基に
よる架橋が生起し得る。
【0019】式(I)の化合物それ自体は開始剤ではな
く、式(II)又は(III)の化合物が使用中にかく
して式(I)の化合物と錯体を形成できるらしいと思わ
れる。かゝる場合には、式(I),(II)又は(II
I)の遊離化合物は、使用される触媒成分のモル比に応
じて存在できる。
【0020】更には、以下に詳細に記載する如く、例え
ばアラルケンを(嵩高アルキル)リチウム化合物と反応
させることにより、式(I)の化合物を製造し、これを
単離することなくその場で式(II)又は(III)の
成分と混合させて触媒を形成することができる。
【0021】この添加順序は逆にすることができ、例え
ば(嵩高アルキル)リチウムを式(II)又は(II
I)の成分と混合し、該混合物に単離することなくその
場でアラルケンを添加して本発明の触媒を生成できる。
この触媒は(嵩高なアルキル)リチウムと式(II)又
は(III)の成分との組合せとは明らかにいるが、第
1の混合順序から得られる触媒とは必らずしも同じであ
る必要はない。それ故式(II)及び(III)は単に
経験的であることは強調される。
【0022】式(II)の触媒の助触媒第2成分の1群
は前述した如き式(III)の第2成分よりなることは
前記の記載から見られるであろう。
【0023】第3の要旨によると、本発明は式(I)の
成分と式(III)の成分とを含有してなる触媒を提供
するものである。本発明の方法で使用するための式
(I)の第1成分の群は 次式(IA); MT (IA) 〔式中Mはアルカリ金属原子であり;しかもTは、原
子A(但しAはD,N,P又はAsである)によりMに
直接結合した位置で置換されているハイドロカルビル基
であり、本発明の処理条件下では不活性であり、しかも
前述した如く随意に更に置換されている〕を有するのが
認められるであろう。
【0024】Tは嵩高であるのが好ましく、少なくと
も3個の炭素原子を含有する。
【0025】第3の要旨の好ましい具体例では本発明は
式(IA)の成分と前記した如き式(III)の好まし
い成分とを含有してなる触媒を提供するものである。
【0026】本発明の方法で使用するための式(II)
の第2成分の群は次式(IIA); Q(Xm)(Yn)Zp (IIA) 〔式中X,Y及びZは各々別個に随意に置換され
た嵩高なハイドロカルビル基であり、あるいはX及び
は一緒になって随意に置換されたハイドロカルバジ
イル基であり、Zは随意に置換された嵩高なハイドロ
カルビル基であり、これらの基の全ては本発明の処理条
件下で不活性であり、これらの基の少なくとも1個は、
原子A′(但しAは各々の位置で同じでも異なっても良
く、O,N,P又はAsである)によりQに直接結合し
た位置又は各々の位置で置換されている〕を有するのが
認められるであろう。
【0027】第3の要旨の好ましい具体例では本発明は
式(I)の成分と前記した如き式(IIA)の好ましい
成分とを含有してなる触媒を提供するものである。M及
びQとそれぞれT,X,Y,Z,X,Y及びZ
少なくとも1個との間の結合は本法で交代できることが
認められるであろう。
【0028】しかしながら、基それら自体は処理条件で
不活性であるべきである。
【0029】この理由のため、かゝる基は、随意に置換
された如く記載された時でさえ一価の側鎖によって置換
されていないことが多いが、T,X,Y又はZは前述の
如く少なくとも1個の異原子Aによって置換されている
ことが多い。
【0030】本発明の第1の要旨の方法ではしかも触媒
の第1成分(a)においては;好ましいMはLi又はN
aであり、特にLiである。前述した如き適当なTの随
意に置換された嵩高なハイドロカルビル基は、随意に置
換された嵩高なアルキル、アリール置換したメチル又は
エチル以外のアラルキル及びアルケニル、及びシクロア
ルキル(ポリシクロアルキルを含む)、シクロアルケニ
ル(ポリシクロアルケニルを含む)及びアリール基を包
含する。
【0031】前述した如き適当なTの随意に置換された
嵩高なハイドロカルビル基はまたアリール置換した(ア
リーレンジ置換を含む)メチル又はエチル基を包含す
る。
【0032】適当なTの複素置換されたハイドロカルビ
ル基は、複素置換したアルキル、アリール置換したメチ
ル又はエチル基以外のアラルキル及びアルケニル、及び
シクロアルキル(ポリシクロアルキルを含む)、シクロ
アルケニル(ポリシクロアルケニルを含む)及びアリー
ル基を包含する。
【0033】前述の如く適当なTの複素置換されたハイ
ドロカルビル基はまた、アリール置換された(アリーレ
ンジ置換も含む)複素置換メチル又はエチル基を包含す
る。
【0034】適当なTの随意に置換された嵩高なアルキ
ル基及びアリール置換したメチル又はエチル基以外のT
の嵩高なアラルキル内の1成分としてのかゝるアルキル
基は、随意に置換されたC9〜20アルキル基を包含す
る。
【0035】これらのアルキル基はまた、C5〜8アル
キル基を含めて、随意に置換された第2級又は第3級及
び/又は高度に分枝したC4〜20アルキル基を包含す
る。
【0036】かくして嵩高な(バルキーな)アルキル基
はデシル、ラウリル、4−メチルヘキシ−2−イル、
4,4−ジメチルペント−2−イル、3,3−ジメチル
ペント−2−イル、4−メチルペント−2−イル、3,
3−ジメチルブト−2−イル及び3−メチルペンチル特
に3−メチルペンチル、4−メチルヘキシ−2−イル及
び4,4−ジメチルペント−2−イル基の包含する。
【0037】かくして嵩高なアルキル基はまた3−メチ
ルブト−2−イル、2,2−ジメチルプロピル(ネオペ
ンチル)、第2級ブチル、イソブチル及び第3級ブチ
ル、特に第3級ブチル基を包含する。
【0038】かゝるアルキル基は1価の側鎖置換基によ
って置換されていないことが多いが、以下に詳細に記載
した如き前述の如き異原子Aによって置換されているこ
とが多い。
【0039】アリール置換したメチル又はエチル基以外
の適当なTである随意に置換されたアラルキル基は、以
下に記載した適当なアリール基によって置換された前述
のC4〜8アルキル基の何れかを包含する。
【0040】この型式の適当にTである随意に置換され
たアラルキル基は、特にそれぞれ a) 1−又は2−置換された又は b) かゝるアリール基によって1,1−又は2,2−
ジ置換された1−又は2−アルキル基を包含し、かくし
て4−メチル−2−フェニルヘキシ−2−イル、4,4
−ジメチル−2−フェニルペント−2−イル、3,3−
ジメチル−2−フェニルペント−2−イル、4−メチル
−2−フェニルペント−2−イル、3,3−ジメチル−
2−フェニルブト−2−イル、3−メチル−2−フェニ
ルペンチル、特に4−メチル−2−フェニル−ヘキシ−
2−イル及び4,4−ジメチル−2−フェニルペント−
2−イル及び3−メチル−2−フェニル−ブト−2−イ
ル基を包含する。
【0041】かくしてこの型式の適当なTである随意に
置換されたアラルキル基はまた3−メチル−1,1−ジ
フェニルペンチル、3,3−ジメチル−1,1−ジフェ
ニルブチル、2,2−ジメチル−1,1−ジフェニルブ
チル、3−メチル−1,1−ジフェニルブチル、2,2
−ジメチル−1,1−ジフェニルプロピル及び2−メチ
ル−1,1−ジフェニルブチル、特に3−メチル−1,
1−ジフェニルペンチル及び3,3−ジメチル−1,1
−ジフェニルブチル基を包含する。フェニル部分は4′
位においてアルキル例えばメチル又は嵩高なアルキル例
えば第3級ブチル基によって随意に置換されていても良
い。
【0042】かゝるTはまた、前述の如き随意に置換さ
れていても良くしかも同じでも異なっても良い対応の個
数のM原子を担持するポリアルキレンアレン基を包含
し、M原子は同じであることが多い。
【0043】かくしてかゝるTは次の基を包含するがア
ルキレン置換基は1,3及び1,4位にあることがで
き、1,3位にあることが多い;ビス(4−メチルヘキ
サン−2,2−ジイル)ベンゼン、ビス(4,4−ジメ
チルペンタン−2,2−ジイル)ベンゼン及びビス
(3,3−ジメチルペンタン−2,2−ジイル)ベンゼ
ン、ビス(4−メチルペンタン−2,2−ジイル)ベン
ゼン、ビス(3,3−ジメチルブタン−2,2−ジイ
ル)ベンゼン、ビス(3−メチルペンタン−2,2−ジ
イル)ベンゼン及びビス(3−メチルブタン−2,2−
ジイル)ベンゼン、特にビス(4−メチルヘキサン−
2,2−ジイル)ベンゼン及びビス(4,4−ジメチル
ペンタン−2,2−ジイル)ベンゼン。
【0044】かゝるTは更にビス(3,3−ジメチル−
1−フェニルブタン−1,1−ジイル)ベンゼン、ビス
(3−メチル−1−フェニルペンタン−1,1−ジイ
ル)ベンゼン、ビス(2,2−ジメチル−1−フェニル
プロパン−1,1−ジイル)ベンゼン、ビス(2−メチ
ル−1−フェニルブタン−1,1−ジイル)ベンゼン及
びビス(2−メチル−1−フェニルプロパン−2,2−
ジイル)ベンゼン、特にビス(3−メチル−1−フェニ
ルペンタン−2,2−ジイル)ベンゼン及びビス(3,
3−ジメチル−1−フェニルブタン−2,2−ジイル)
ベンゼンを包含する。フェニル部分は例えば4′−位に
メチルの如き低級アルキル基によって随意に置換されて
いても良い。
【0045】随意に置換された嵩高なアルケニルである
適当なTは随意に置換されたC4〜8アルケニル基を包
含する。
【0046】随意に置換されたシクロアルキル基である
適当なTはかゝるC5〜8シクロアルキル例えばシクロ
ヘキシル基を包含する。
【0047】かゝるシクロアルキル基は1価の側鎖置換
基によって置換されていないことが多いが、前述の如く
異原子Aによって置換されていることが多い。
【0048】随意に置換されたシクロアルキル基である
適当なTは、アダマンチルの如きポリシクロアルキル基
をも包含する。かゝるシクロアルキル基は1価の側鎖置
換基によって置換されていないことが多いが、前述の如
き異原子Aによって置換されていることが多い。
【0049】随意に置換されたシクロアルケニル基であ
る適当なTは、かゝるC5〜8シクロアルケニル例えば
シクロヘキシ−1−エニル基を包含し、これは置換され
ていないことが多い。
【0050】随意に置換されたシクロアルケニル基であ
る適当なTはまた、ポリシクロアルケニル例えばジシク
ロペンタジエニル及びノルボルネニル基を包含する。
【0051】かゝるシクロアルケニル基は1価の側鎖置
換基によって置換されていないことが多いが、異原子A
によって置換されていることが多い。
【0052】随意に置換されたアリール基である適当な
Tは、アルキル及びアリールの如き不活性置換基によっ
て随意に置換されたフェニル基を包含するが、置換され
ていないことが多い。
【0053】適当なTはまた、アリーレンジ置換したメ
チル基を含めてアリール置換したメチル又はエチル例え
ばベンジル及びフルオレニル基を包含する。
【0054】適当なかゝるTはまた、同じでも異なって
も良いが同じであることが多い対応する個数のM原子を
担持するオリゴマー状部分内の単量体単位を包含する。
例えばTはジスチリルジリチウムの如きポリスチリルポ
リリチウムの一部を形成できる。
【0055】かゝるTはフェニル又はフェニレン環で随
意に置換されていても良いが、側鎖置換基によって置換
されていないことがより多い。しかしながらメチル又は
エチル部分に前述の如き異原子Aによって置換されてい
ることが多い。
【0056】前述の如き複素置換されたTのうちでは、
複素置換したアルキル及び好ましくは嵩高なアルキル基
である適当なT及びかゝるアリール置換したメチル又は
エチル基以外の複素置換したアラルキル基であるT内の
成分としてかゝるアルキル基は、随意に置換したC
9〜20アルキル基を包含する。
【0057】かくして前述の如く異原子Aによって置換
されたかゝるアルキル基は次の基を包含する;メトキシ
及び第3級ブトキシ;メトキシ−及びエトキシ−ポリ
(エトキシ)、−ポリ(プロポキシ)、−ポリ(イソプ
ロポキシ)及び−ポリ(ブトキシ);ジデシルアミノ、
ジラウリルアミノ、ビス(トリメチルシリル)アミノ、
ビス(2−エチルヘキシル)アミノ、ジシクロヘキシル
アミノ、ジ(4−メチル−ペント−2−イル)アミノ、
ビス(3,3−ジメチルブト−2−イル)アミノ、ビス
−(3−メチルペンチル)アミノ、ビス(3−メチルブ
ト−2−イル)アミノ、ビス−(2,2−ジメチルプロ
ピル)アミノ、(ジネオペンチルアミノ)、ジ−第2級
−ブチルアミノ、ジイソブチルアミノ、ジ−第3級ブチ
ルアミノ、ジイソプロピルアミノ及びジメチルアミノ、
特にジイソプロピルアミノ、ビス(トリメチルシリル)
アミノ、ビス(2−エチルヘキシル)アミノ及びジシク
ロヘキシルアミノ基。
【0058】前述の如く異原子Aによって置換されたア
ルキル基はかくして特にメトキシ、第3級ブトキシ及び
ジイソプロピルアミノ基を包含する。
【0059】前述の如く異原子Aによって置換されたか
ゝるアルキル及び好ましくは嵩高なアルキル基はまた、
例えばAと同じ又は異なる種類だが同じであることが多
い少なくとも1個の別の異原子によって及び/又は特に
AがNである時にはオキソ基によって更に置換されてい
ても良い。
【0060】かくしてかゝる基はN−アルキル−N′,
N′−アルキルウレイド基(但しN−アルキル基は前述
した如き嵩高なアルキル基であるのが好ましい)例えば
N−第3級ブチル−N′,N′−ジメチルウレイド、N
−(3−メチルブチル−N′,N′−ジメチルウレイ
ド、N−第3級ブチル−N′,N′−ジイソプロピルウ
レイド及びN−第2級−ブチル−N′,N′−ジイソプ
ロピルウレイド基を包含する。
【0061】かゝる更に置換したTはまた、前述の如き
随意に置換されていても良く、同じでも異なっても良い
が同じであることが多い対応の個数のM原子を担持する
対応のハイドロカルバポリイル基を包含する。
【0062】かゝる基はかくして次の基を包含する;オ
キシポリ(アルコキシ)例えばオキシポリ(エトキシ)
及びオキシポリ(プロポキシ)、オキシポリ(イソプロ
ポキシ)及びオキシポリ(ブトキシ);及びC4〜8
ルキレンビス(N−アルキル−N′,N′−アルキルウ
レイド)(但し各々のN−アルキル基は前述の如く嵩高
なアルキル基であるのが好ましい)例えばブチレン−ビ
ス(N−第3級ブチル−N′,N′−ジメチルウレイ
ド)、ヘキシレンビス(N−3−メチルブチル−N′,
N′−ジメチルウレイド)、ヘキシレンビス(N−第3
級ブチル−N′,N′−ジイソプロピルウレイド)及び
ブチレンビス(N−第2級ブチル−N′,N′−ジイソ
プロピルウレイド、特にヘキシレンビス(N−第3級ブ
チル−N′,N′−ジイソプロピルウレイド)。
【0063】異原子Aによって置換されたシクロアルケ
ニル基であるTはヘテロポリシクロアルケニル例えばジ
シクロペンタジェニル及びノルボルネニルのオキサ及び
アザ誘導体を包含し、1価の基によって非置換であるこ
とが多い。
【0064】適当な複素置換したTはまた、アリーレン
ジ置換したメチルを含めてアリール置換した複素置換メ
チル又はエチル基を包含し、例えばフェノキシ、ベンゾ
キシ及び9−カルバゾリル基を包含する。
【0065】かゝる基は、特にフェニル核の2,4及び
/又は6位で嵩高なアルキル及びアリール基例えば第3
級ブチル及びフェニル基によって置換されていても良
い。
【0066】式(II)の触媒の第2成分(b)におい
て;好都合なQはAl又はBであり、好ましくはAlで
ある。
【0067】前述した如く随意に置換された嵩高なハイ
ドロカルビル基である適当なX,Y及びZは、随意に置
換された嵩高なアルキル、アリール置換されたメチル基
以外のアラルキル、ポリシクロアルキルを含めてシクロ
アルキル及びポリシクロアルケニルを含めてシクロアル
ケニル及びアリール基を包含する。
【0068】前述した如く随意に置換されたハイドロカ
ルビル基である適当なX,Y及びZはまた、随意に置換
されたアリール置換したメチル基を包含する。
【0069】前述した如くヘテロ置換されたハイドロカ
ルビル基である適当なX,Y及びZは、ヘテロ置換され
たアルキル、アリール置換したメチル基以外のアラルキ
ル、ポリシクロアルキルを含めてシクロアルキル及びポ
リシクロアルケニルを含めてシクロアルケニル及びアリ
ール基を包含する。
【0070】前述した如くヘテロ置換したハイドロカル
ビル基である適当なX,Y及びZはまたヘテロ置換した
アリール置換メチル基を包含する。
【0071】随意に置換されたアルキル基はX,Y又は
Z基として且つアリール置換したメチル基以外のアラル
キル基であるX,Y又はZ基内の成分として適当であ
る。
【0072】適当な嵩高のアルキル基は随意に置換され
たC9〜20アルキル基及び随意に置換された第2級又
は第3級及び/又は高度に分枝したC4〜20アルキル
基(かゝるC4〜8アルキル基を含む)を包含する。
【0073】適当なかゝる嵩高アルキル基は前述の対応
の基Tについて記載される如くである。
【0074】かくして嵩高なアルキル基は特にイソブチ
ル及び第3級ブチル基を包含するが特にイソブチル基を
包含する。かゝるアルキル基は非置換であることが多
い。
【0075】随意に置換された嵩高なアラルキル基であ
る適当なX,Y及びZは以下に記載した適当なアリール
基によって置換された前記のC4〜8アルキル基の何れ
かを包含する。
【0076】随意に置換された嵩高なアルケニル基であ
る適当なX,Y及びZは随意に置換されたC4〜8アル
ケニル基を包含する。随意に置換されたシクロアルキル
基である適当なX,Y及びZはかゝるC5〜8シクロア
ルキル例えばシクロヘキシル及びポリシクロアルキル例
えばアダマンチル基を包含する。かゝるシクロアルキル
基は非置換であることが多い。
【0077】随意に置換されたシクロアルケニル基であ
る適当なX,Y及びZはかゝるC5〜8シクロアルケニ
ル例えばシクロヘキシ−1−エニル基を包含する。
【0078】随意に置換されたシクロアルケニル基であ
る適当なX,Y及びZはポリシクロアルケニル例えばジ
シクロペンタジエニル及びノルボルネニル基を包含す
る。かゝるシクロアルケニル基は非置換であることが多
い。
【0079】随意に置換されたアリール基である適当な
X,Y及びZは所望の重合条件下で不活性な置換基(ア
ルキル及びアリール基を含む)によって随意に置換され
たフェニル基を包含する。しかし、かゝるアリール基は
非置換であることが多い。
【0080】適当なX,Y及びZはまた、嵩高なアルキ
ル及びアリール例えば第3級ブチル及びフェニルの如き
嵩高な不活性置換基によってフェニル環の2,4及び/
又は6位で好ましくは置換された、アリール置換メチル
及びエチル例えばベンジル基を包含する。
【0081】かゝる基はまたフルオレニルの如きアリー
レンジ置換メチル基を包含する。
【0082】以下に更に記載する如く、かゝる基はメチ
ル又はエチル部分に前述した如き異原子A′によって置
換されていることが多い。
【0083】前述した如くヘテロ置換したX,Y及びZ
のうちで、ヘテロ置換されたアルキル及び好ましくは嵩
高なアルキル基及びアリール置換したメチル又はエチル
以外のヘテロ置換されたアラルキル基であるX,Y及び
Z内の成分としてかゝるアルキル基は、随意に置換され
たC9〜20アルキル基を包含する。
【0084】かくして前述した如く異原子Aによって置
換されたかゝるアルキル基は次の基を包含する;4,4
−ジメチルペント−2−オキシ、3−メチルブト−2−
オキシ、2,2−ジメチルプロポキシ(ネオペントキ
シ)、第2級ブトキシ、イソブトキシ及び第3級ブトキ
シ特に第3級ブトキシ;メトキシ−及びエトキシ−ポリ
(エトキシ)、−ポリ(プロポキシ)、−ポリ(イソプ
ロポキシ)及び−ポリ(ブトキシ);及びTについて前
述したアミノ基。
【0085】適当なヘテロ置換したX,Y及びZはまた
N−アルキル−N′,N′−アルキル−ウレイド基(但
し各々のN−アルキル基は前述した如き嵩高なアルキル
基であるのが好ましい)、例えばN−第3級ブチル−
N′,N′−ジメチルウレイド、N−3−メチルブチル
−N′,N′−ジメチル−ウレイド、N−第3級ブチル
−N′,N′−ジイソプロピルウレイド及びN−第2級
ブチル−N′,N′−ジイソプロピルウレイド基を包含
する。
【0086】異原子によって置換されたシクロアルケニ
ル基であるX,Y及びZは、Tについて前記したシクロ
アニケル基を包含する。
【0087】適当なヘテロ置換したX,Y及びZはまた
アリーレンジ置換したメチルを含めてアリール置換した
ヘテロ置換メチル基、例えばフェノキシ、ベンゾキシ及
び9−カルバゾリル特にフェノキシ基を包含する。かゝ
る基は、特にフェニル核の2及び1又は6位で嵩高なア
ルキル及びアリール例えば第3級ブチル及びフェニルの
如き嵩高な不活性置換基によって置換しても良い。かゝ
る基は、特にフェニル核の4位で、アルキル、アルコキ
シ及びアリール例えばメチル及びメトキシの如き別の不
活性置換基によって置換しても良い。
【0088】X,Y及びZの何れか2個は一緒になって
随意に置換されたハイドロカルバジイル基であっても良
い。かゝる基は以下では一般に“(X+Y)基”として
記載する。
【0089】随意に置換したハイドロカルバジイル基で
ある適当な(X+Y)は1,1−ジイル基を除外する。
【0090】随意に置換したハイドロカルバジイル基で
ある適当な(X+Y)は随意に置換されたアルカンジイ
ル、アルケンジイル、アルカポリエンジイル及びアリー
レン基を包含する。
【0091】随意に置換したアルカンジイル基である適
当な(X+Y)はα,ω−C4〜6アルカンジイル基を
包含する。
【0092】かゝる基は更に置換されていないことが多
い。
【0093】随意に置換したアルケンジイル及びアルカ
ポリエンジイル基である適当な(X+Y)はα,ω−C
4〜6アルケンジイル、α,ω−C4〜6アルカジエン
ジイル及びα,ω−ヘキサトリエンジイル基を包含す
る。かゝる基は更に置換されていないことが多い。
【0094】随意に置換されたアリーレン基である適当
な(X+Y)は、X,Y及びZのアリールについての如
く随意に置換されたビフェニル−2,2′−ジイル基を
包含する。かゝる基はアルキル基によってアリール部分
で置換しても良いが、非置換であるのが多い。
【0095】本発明の第2の要旨の方法においては、触
媒の第1成分(a)での適当で好都合な変化は、本発明
の第1の要旨の方法に関して同じ変化について記載され
る如くである。
【0096】式(III)の触媒の第2成分(b)にお
いて;好ましいQはAlである。
【0097】適当な1価のX,Y及びZは、随意
に置換された嵩高なアルキル、アリール置換したメチル
以外のアラルキル及びアルケニル、及びポリシクロアル
キルを含めてのシクロアルキル、ポリシクロアルケニル
を含めてのシクロアルケニル及びアリール基を包含す
る。
【0098】適当な1価のX,Y及びZはまた随
意に置換されたアリール置換したメチル基を包含する。
【0099】適当でしかも好ましいX,Y及びZ
は前記される少なくとも5個の炭素原子を含有する対応
のX,Y及びZ基を包含する。
【0100】式(II)の触媒の助触媒第2成分の1群
は 次式(IV); AlX (IV) (式中Xは前述した如く1価のXである)の化合物よ
りなる。
【0101】適当で好ましいXは前述の1価のXにつ
いて記載される如くである。
【0102】本発明の第1及び第2の要旨の何れかでの
方法はオリゴマーを含めてビニル系単量体を重合するこ
とからなる。何れかの方法は特にメタクリル系単量体又
はオリゴマーの溶液重合に応用可能である。
【0103】本明細書で用いた用語「重合」は単重合及
び共重合を包含し、以下に挙げた単量体はこれらの単量
体のホモオリゴマー及びコーオリゴマーをも包含する。
【0104】本発明の触媒及び組成物は常法で使用され
る。重合処理条件下では、触媒(a)及び助触媒は重合
媒質中で重合を行なうのに利用せねばならない。このこ
とは触媒は反応混合物の少なくとも1種の流体成分に可
溶性でなければならないことを意味し得る。この束縛を
受けることを条件として、何れかの方法は本発明の第2
の要旨の触媒の多数の相異なる具体例を用いて実施でき
る。
【0105】即ち、例えば成分(a)と助触媒成分
(b)との両方は液体の単量体に可溶性であるか、又は
1種以上の単量体と相溶性で、本発明の処理条件下で不
活性でしかも通常は少なくとも1種の単量体を含有する
担体(分散剤又は溶剤)に可溶性であることが多い。
【0106】一般にかゝる液体は、不活性な水素又はハ
ロゲン原子又は活性化したアルケニル基を含有すべきで
ない。
【0107】適当な不活性溶剤又は所望ならば担体の例
は芳香族炭化水素溶剤例えばベンゼン、トルエン又はキ
シレンを包含する。
【0108】適当な不活性溶剤又は担体は、脂肪族炭化
水素列の溶剤の何れかと例えばアルカン例えばプロパ
ン、n−ブタン及び2−メチルプロパンを含めてのブタ
ン、n−ペンタン及び2−メチルブタンを含めてのペン
タン、及びn−ヘキサン及び2−及び3−メチルペンタ
ンを含めてのヘキサン、及びこれらの混合物と随意に混
合して使用できる。
【0109】何れか所与の担体の適性は当業者には常法
的に明らかであろう。
【0110】担体の選択はまた反応混合物の残部に対し
てその相混和性に応じて或る程度まで決まるが、溶解度
のデータは容易に利用できる。
【0111】担体はまた内部冷却剤として且つ再循環し
た熱転移流体として機能でき、重合の発熱によって気化
されるものであり、熱交換器で凝縮され且つ再循環させ
得る。(本発明の方法は温度調節した条件下で行なって
重合体の分子量分布での調節を行なうことができるのが
望ましく;それ以上の調節は本法によって得ることがで
きる。)
【0112】即ち例えば標準の大気圧では前記担体の若
干の沸点(℃)は次の如くである; 別の圧力例えば0.25気圧での対応のデータは容易に
入手される。 2−メチルブタン 28
【0113】次いで担体の選択は就中発熱の大きさ及び
許容できる最高の反応温度及び最低の反応圧力に応じて
決まるものである。最低の反応圧力は反応剤の沸点及び
蒸気圧に応じて或る程度まで決まるものである。
【0114】かくしてこれらの方法は5×10−3〜5
0例えば0.1〜50気圧下で実施できるが通常大気圧
が適当である。
【0115】典型的には本法は溶剤に関して5〜70例
えば10〜70容量/容量%の単量体の希釈率で多くは
25〜65容量/容量%の単量体希釈率で操作されるも
のである。
【0116】本法の何れかはまた塊状重合で実施でき
る。
【0117】しかしながら、反応の発熱は生成物の特性
に亘って行使され得る調節を低下させる傾向がある。
【0118】この調節低下は特に例えばMn,MWD及
びTgに関しての場合である。
【0119】本発明により塊状重合でこの調節を最適と
させるためには、触媒を製造し必要ならば使用前に50
℃以下に保持するのが大幅に好ましい。
【0120】触媒は、少なくとも1:20例えば少なく
とも1:30のモル比に対応して一般にはより少ない量
で、重合すべき1種以上の単量体に相対的な量で一般に
使用される。触媒:単量体の比率は1:1000〜1:
30例えば1:1000〜1:50であるのが好まし
い。
【0121】成分(a)と助触媒(b)との比率は一般
に1:20〜1:2の範囲のモル比であり、1:6〜
1:2であるのがより多い。
【0122】しかしながら、驚くべきことには本発明者
が見出した所によれば、諸成分は1:2〜2:1例えば
1:2〜1:1の対応するモル比で有利に使用できる。
【0123】本発明の第1の要旨の重合反応は−20〜
60℃の範囲の温度で実施され、0〜30℃の範囲が好
ましい。
【0124】本発明の第2の要旨の重合反応は例えば−
100℃〜60℃の範囲の温度で実施でき;0〜30℃
の範囲が再び好ましい。
【0125】両方の場合に、基X,Y及びZの嵩高性が
増大することにより重合反応をより高い温度で操作させ
得る傾向があるが、然るに良好な生成物特性例えばM
n,MWD及びTgを未だ保持するものである。
【0126】両方の場合に、操作温度は選択した溶剤に
よって束縛でき、またその逆もある。
【0127】本発明の方法は無水のしかも酸素無含有条
件下で実施され、単量体類、触媒及び溶剤の水及び酸素
含量を最低とさせるのが望ましい。
【0128】この条件は、本法によって得られる重合体
の分子量についての調節を達成するために行うべきであ
る。
【0129】本発明の方法は、水又は酸素を除外するた
めに処理されていた雰囲気中で行なうのを確保するのが
望ましい。
【0130】かゝる雰囲気は窒素又はアルゴンの如き乾
燥した不活性ガスの雰囲気を包含する。
【0131】触媒成分は単量体又はその溶液に添加され
る前に、又は単量体又はその溶液を触媒混合物に添加す
る前に一緒に予備混合させねばならない。
【0132】触媒はかゝる混合によって生成されしかも
単離なしにその場で使用することが多い。かゝる次後の
添加順序には何ら特定の制限は課せられない。
【0133】更には、成分(a)を製造し且つ成分
(b)と混合して単離することなくその場で触媒を生成
できる。
【0134】即ち例えば以下の実施例で示した如く(嵩
高なアラルキル)リチウム化合物は(嵩高なアルキル)
リチウムにアラルケニル化合物に添加することにより製
造でき、しかも成分(b)を生成物溶液に直接添加で
き、次いでこれを直接用いて重合を促進させる。
【0135】この添加順序は逆とすることができ、例え
ば(嵩高なアルキル)リチウムを式(II)又は(II
I)の成分と混合し、アラルケンを該混合物に単離する
ことなくその場で添加して本発明の触媒を生成できる。
【0136】この触媒は(嵩高なアルキル)リチウムと
式(II)又は(III)の成分との組合せから明らか
に異なっているが、第1の混合順序から得られる組合せ
と必らずしも同じである必要はない。
【0137】ランダム型の共重合体は前述した単一の単
量体の代りに適当な単量体の混合物を使用することによ
り本法で製造できる。
【0138】慣用の如くランダム共重合について単量体
類の相溶性及びそれらの反応性の相溶性は日常の試験に
よって決定できる。
【0139】ABブロック型共重合体は2種又はそれ以
上の単量体を用いて本発明の溶液重合法によって製造で
きる。本発明の触媒を用いて第1の単量体を先ず重合さ
せた後に、第2の単量体を、第1の反応溶剤と通常同じ
である適当な有機溶剤に溶解して最初の生成物の重合体
溶液に一般に添加する。
【0140】ABA及びABCブロック型の共重合体は
本法で常法で同様に製造できる。
【0141】機能化した(functionalise
d)及び多機能化した重合体及びオリゴマーは、アニオ
ン性の重合技術で慣用の要領で重合法の選択的な終結に
より所望に応じて製造できる。
【0142】特に、言わゆる水の白化を低下させるのに
且つ重合体溶液の粘度を低下させるのに生成物から触媒
残渣を除去するのが望ましいことが多い。これは溶剤の
沈澱により且つ反応混合物から触媒の▲ろ▼去により常
法で行ない得る。
【0143】一般には、所望生成物の重合体は生成物の
溶液から常法で単離できる。
【0144】例えば、熱を印加しながら真空中での溶剤
除去により単離でき、あるいはメタノールの如き適当な
担体と共に沈降させ続いて生成物を▲ろ▼取し且つ直前
に記載の如く熱を印加しながら真空中で乾燥することに
より単離できる。
【0145】本発明の生成物の良好な熱安定性は40〜
300℃の範囲の温度を使用できることを意味する。こ
の範囲の上端に向かっての温度はフラッシュ蒸発に使用
して溶融生成物を得ることができ、これは例えば押出成
形したシート又はペレット化の如く次段で加工できる。
【0146】しかしながら、生成物の重合体を樹脂の用
途に例えば表面の被覆に使用しようとするならば、溶剤
は除去しないで良いことが多く及び/又は沈降した重合
体を単離しなくても良い。
【0147】溶解又は分散/懸濁している反応生成物は
次いで例えば塗料組成物用の基剤として直接使用され
る。本発明の生成物の比較的狭い分子量分布は有利には
かゝる組成物に所与の固形分含量で比較的低い粘度を付
与する傾向がある。
【0148】以下に記載した若干の制限を受けると仮定
すると、何れかのビニル系単量体を本法で重合させ得
る。
【0149】かゝる適当な単量体類は、オレフィン系部
分が、競合する反応に関与してしまう何れかの官能基に
よって置換された単量体を除外するものである。
【0150】これは特にかゝる基が所望の重合反応の実
質的な又は完全な抑制を生起してしまう場合である。
【0151】かゝる基は酸性の水素原子、反応性のハロ
ゲン原子(即ち芳香族上の置換基を一般に除去する)又
はアクリル系の水素原子を包含する。
【0152】かゝる適当な単量体類は、オレフィン系部
分が、 a) 酸性の水素原子 b) 反応性のハロゲン原子又は c) アクリル系の水素原子 を有する何れかの官能基によって置換された単量体を除
外する。かゝる官能基を欠如しておりかくして本法で重
合させ得るビニル系単量体の典型的な例には次な単量体
がある;C1〜4メタクリル酸エステル例えばメチルメ
タクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメ
タクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチ
ルメタクリレート、第2級ブチルメタクリレート、イソ
ブチルメタクリレート及び第3級ブチルメタクリレー
ト;他のメタクリル酸エステル例えばシクロヘキシルメ
タクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、オ
クチルメタクリレート、デシルメタクリレート、ラウリ
ルメタクリレート、ドコサニルメタクリレート及びトリ
シクロ〔5,2,1,02,6〕−デカ−3−エン−8
−イルメタクリレート;多官能性の(架橋性)メタクリ
ルポリエステル例えばグリシジルメタクリレート及びト
リエチレングリコールジメタクリレート;他の多官能性
(架橋性)メタクリルポリエステル例えばアリルメタク
リレート;置換されたメタクリル酸エステル例えばジメ
チルアミノエチルメタクリレート及びトリメトキシシリ
ル−エチル及び−プロピルメタクリレート;不飽和のニ
トリル例えばメタクリロニトリル;不飽和のイミド例え
ば随意に置換されたマレイミド例えば2,6−ジメチル
−N−フェニルマレイミド;芳香族ビニル化合物例えば
スチレン、o−,m−又はp−メチル又はエチルスチレ
ン、o−,m−又はp−メトキシスチレン、α−メチル
又はエチルスチレン、o−,m−又はp−ジメチル又は
エチルアミノスチレン又はm−又はp−クロルスチレ
ン;及び脂肪族のオレフィン系化合物例えばブタジエン
及びイソプレン。
【0153】これらの単量体類のうちで好ましいのはメ
チルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソ
ブチルメタクリレート、第3級ブチルメタクリレート、
2−エチルヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリ
レート、デシルメタクリレート、アリルメタクリレート
及び2,6−ジメチル−N−フェニルマレイミドであ
る。
【0154】好都合な単量体類はメタクリロニトリル、
ブタジエン、イソプレン、スチレン、α−メチルスチレ
ン及びp−クロルスチレンを包含する。
【0155】特定の単量体類はメチルメタクリレートを
包含する。特定の単量体類はまたブチルメタクリレー
ト、2,6−ジメチル−N−フェニルマレイミド、メタ
クリロニトリル、ブタジエン及びスチレンを包含する。
【0156】全てのこれらの単量体類は単独で又は一般
には組合せて使用できる。
【0157】しかしながら、本法はメタクリレートエス
テルと芳香族ビニル化合物又は脂肪族オレフィン系化合
物との全てのAB又はABAブロック共重合体に応用で
きるものであるとは思われない。
【0158】しかしながら、本法は、 a) スチレンとブタジエンとイソプレンとのABブロ
ック共重合体(但しBはメタクリレートである)、及び b) スチレンとブタジエンとイソプレンとのABAブ
ロック共重合体(但しAはメタクリレートである) を含めてこの型式の或るAB及びABAブロック共重合
体に応用可能である。
【0159】前記の適当な単量体類は、オレフィン系部
分が望ましくない程に置換された単量体類の前駆体を包
含することは認められるであろう。
【0160】即ち、該単量体は競合反応に関与してしま
う官能基によって置換されたオレフィン系単量体類の前
駆体であり、かくしてそれら自体本法では重合させるこ
とができない。
【0161】適当な前駆体単量体を本法の何れかで重合
させることができ、重合体状の(前駆体)生成物を次後
に所望の生成物に転化させ得る。
【0162】これは本法を経由して、不適当な単量体の
重合体への製造方式を与える。
【0163】例えば、第3級ブチルメタクリレートの如
き前述の適当なエステル単量体の何れかを重合させるこ
とができ、しかも生成物を常法で溶液中で加水分解して
メタクリル酸重合体を得ることができる。
【0164】触媒成分(a)及び助触媒成分(b)は既
知の物質であるか又は既知の物質と同様に製造できるか
又は既知の物質から常法で誘導できる。
【0165】例えば基X,Y及びZの多数はアルミニウ
ムハライドからの慣用の親核置換により式(II)の化
合物を形成するのに導入できる。
【0166】触媒の合成及び使用及び本発明の方法は次
の実施例によって説明する;
【0167】〔実施例〕実施例1及び2 一般式(I)
及び(II)の成分よりなる触媒の製造及びこれを用い
る方法
【0168】実施例1 触媒(E,1)の製造;トリス(イソブチル)アルミニ
ウム;第3級ブチルリチウム(モル比5:1) 乾燥トルエン(2580ml)中のトリ(イソブチル)
アルミニウム(120ミリモル)の溶液に対して0℃で
ペンタン中の第3級ブチルリチウム(20ミリモル)を
添加した。
【0169】第3級ブチルリチウムの添加が完了したか
らには、該溶液を0℃で30分間維持した。
【0170】実施例2 諸成分を組合せることによりその場で生成した前記触媒
を用いての溶液単重合
【0171】本発明の触媒は、前記した如く適当な相互
のモル比でその第1及び第2の成分を組合せることによ
り実施例1に記載の如く生成された。
【0172】一般には使用前に単離されずに、該組合せ
体を重合媒質にその場で使用した。
【0173】次の条件はメタクリル系単量体の溶液重合
について代表的である。
【0174】実施例1で製造され0℃に維持した(E,
1)の溶液に、激しく攪拌しながら乾燥脱気メチルメタ
クリレート(1280ml,12モル)を2時間に亘っ
て添加した。
【0175】重合は水(0.44モル)の添加により更
に15分後に終了させた。
【0176】得られる粘稠な重合体溶液をトレーにそゝ
ぎ、25℃で6時間、50℃で6時間及び160℃で6
時間真空中で乾燥させた。
【0177】これによって95〜3800%の収率でポ
リ(メチルメタクリレート)(PMMA)が得られた。 Mn 81,000 Mw 104,000 MWD 1.29
【0178】前述した如く、生成物の重合体を樹脂の用
途に例えば表面の被覆に使用しようとするならば、溶剤
を除去させないで良いことが多いが、溶液中の反応生成
物は例えば塗料組成物用の基剤として直接使用できる。
【0179】実施例3 括弧( )に与えたモル比で対応のリチウム及びアルミ
ニウム化合物から次の触媒を実施例1と同様に製造し
た;
【0180】実施例4 a) 実施例2の方法と同様に実施例3の触媒を一般に
使用して以下の表1に示した次の一般的な結果を得た。
【0181】重合は水よりもむしろメチルエチルケト
ン、アセトン、メタノール、エタノール又は湿ったジク
ロロメタンの添加により終結させ得る。
【0182】Mnは20,000と200,000との
間にあるように調節でき、MWDは1.17と1.30
との間にあるように調節できる。
【0183】生成物のTgは典型的には、慣用のフリー
ラジカル重合法によって製造された同等なPMMA単重
合体のTgよりも約10〜15℃高い。
【0184】生成物は典型的にはより大きな熱安定性を
有し、その耐候性及び光学的清澄度は優秀である。
【0185】 b) 相異なる単量体類を用いる以外は実施例2の方法
と同様にして実施例1及び3の触媒を一般的に使用し、
次の一般的な結果を表2に示した。重合は水よりもむし
ろメチルエチルケトン、アセトン、メタノール、エタノ
ール又は湿ったジクロルメタンの添加により終結させ得
る。Mnは20,000と200,000との間にある
ように調節できしかもMWDは1.1と1.4との間に
あるように調節できる。
【0186】
【0187】実施例5 対応のリチウム及びアルミニウム化合物から実施例1と
同様に次の触媒を製造した; トリ−第3級ブチルアルミニウム;第3級ブチルリチウ
ム(5:1)(E,10) トリネオペンチルアルミニウム;第3級ブチルリチウム
(5:1)(E,11) トリ(イソブチル)アルミニウム;ジスチリルジリチウ
ム(5:1)(E,12)
【0188】実施例6 実施例2の方法と同様にして実施例5の触媒を使用し
た。
【0189】実施例7 対応のリチウム及びアルミニウム化合物から実施例1と
同様に次の触媒を一般に製造した; トリイソブチルアルミニウム;ジイソプロピルアミノリ
チウム(2:1)(E,13) トリイソブチルアルミニウム;ジイソプロピルアミノリ
チウム(1:1)(E,14) トリイソブチルアルミニウム;ジイソプロピルアミノリ
チウム(3:1)(E,15) トルエンに溶解してあるリチウム化合物を0℃でトルエ
ンに溶解してあるアルミニウム化合物に添加し、こうし
て製造した触媒を適当な重合温度に生起させた。
【0190】実施例8 実施例2の方法と同様にして実施例7の触媒を一般に使
用した。全ての重合は20重量/重量%の濃度でトルエ
ン溶液中でメチルメタクリレートについて操作して、次
の一般的な結果を表3に示した。Mnは20,000と
200,000との間にあるように調節でき、MWDは
1.07と1.40との間にあるように調節できる。生
成物のTgは典型的には慣用のフリーラジカル重合法に
よって製造した同等なPMMA単重合体のTgよりも約
10〜15℃高い。生成物は典型的にはより高い熱安定
性を有し、その耐候性及び光学的清澄度は優秀である。
【0191】
【0192】実施例9 次の触媒を製造した; トリイソブチルアルミニウム;3−メチル−4,5−ジ
フェニルペント−2−イルリチウム(2:1)
(E,16)トルエン(5ml)中のジフ
ェニルエテン(177μl,1ミリモル)の溶液に、室
温でシクロヘキサン中の第2級ブチルリチウム(0.7
7ml,1.3M)の溶液を添加した。反応物を30分
間放置させた。トルエン中のトリスイソブチルアルミニ
ウム(1ml,1M)の溶液を0℃で3mlの生成物溶
液に添加した。
【0193】実施例10 20重量/重量%の濃度でトルエン溶液中のメチルメタ
クリレートについて実施例2の方法と同様にして実施例
9の触媒を使用して、次の一般的な結果を表4に示す。
Mnは20,000と200,000との間にあるよう
に調節でき、MWDは1.07と1.40との間に調節
できる。生成物のTgは同等な慣用のPMMA単重合体
のTgよりも約10〜15℃高い。生成物は典型的には
より大きな熱安定性を有し、その耐候性及び光学的清澄
度は優秀である。
【0194】
【0195】実施例11 対応のリチウム及びアルミニウム化合物から実施例1と
同様にして次の触媒を製造した; トリイソブチルアルミニウム;ジイソプロピルアミノリ
チウム(5:1)(E,17) トリイソブチルアルミニウム;ジイソプロピルアミノリ
チウム(6:1)(E,18) トリイソブチルアルミニウム;ジイソプロピルアミノリ
チウム(4:1)(E,19)
【0196】実施例12 実施例2の方法と同様にして実施例11の触媒を使用し
た。実施例13及び14 一般式(I)の触媒成分のそ
の場での製造続いて一般式(I)及び(II)の成分よ
りなる触媒のその場での製造及びこれを用いる方法
【0197】実施例13 触媒成分(D,20);4,4−ジメチル−2−フェニ
ルペント−2−イルリチウムの製造、続いて触媒(E,
20);トリス(イソブチル)アルミニウム;(D,2
0)(モル比2:1)の製造
【0198】乾燥トルエン(20ml)中のα−メチル
スチレン(0.31ミルモル)(水素化カルシウムから
の蒸留により前もって乾燥させた)の溶液に室温で乾燥
トルエン(0.18ml,0.18M)中の第3級ブチ
ルリチウム(0.31ミリモル)を添加した。
【0199】第3級ブチルリチウムの添加が完了したか
らには、該溶液を0℃に冷却し、得られた溶液にトルエ
ン(0.62ml,1M)中のトリスイソブチルアルミ
ニウム(0.62ミルモル)の溶液を添加した。
【0200】トリスイソブチルアルミニウムの添加が完
了したからには、該溶液を0℃で15分間維持した。
【0201】実施例14 諸成分を組合せることによりその場で生成した前記触媒
を用いての溶液単重合 前記の如く適当な相互のモル比で第1及び第2の成分を
組合せることにより本発明の触媒を実施例13に記載の
如く生成した。
【0202】触媒は一般に使用前に単離せず組合せ体を
その場で重合媒質中で使用した。
【0203】次の条件はメタクリル系単量体の溶液重合
について典型的である。
【0204】実施例13で製造し且つ0℃に維持した
(E,20)の溶液に激しく攪拌しながら乾燥脱気メチ
ルメタクリレート(5ml,46ミリモル)を添加し
た。
【0205】重合はメタノール(1ml)の添加により
0℃で更に3時間後に終結させた。
【0206】得られた粘稠な重合体溶液をヘキサンにそ
ゝいで生成物を沈降させこれを50℃で6時間及び16
0℃で6時間乾燥させて20%の収率でポリ(メチルメ
タクリレート)(PMMA)を得た。 Mn 138,200 MWD 1.74
【0207】実施例15及び16 一般式(I)の触媒
成分のその場での製造続いて一般式(I)及び(II)
の成分よりなる触媒のその場での改質及びこれを用いる
方法
【0208】実施例15 触媒前駆体(D,21);第3級ブチルリチウムトリス
(イソブチル)アルミニウム;(D,21)(モル比
2:1)の製造続いて触媒(E,21)の製造 0℃に冷却したトルエン(5ml,1M)中のトリイソ
ブチルアルミニウム(5ミリモル)の溶液に、0℃で乾
燥ペンタン(1.5ml,0.18M)中の第3級ブチ
ルリチウム(2.55ミリモル)を添加した。
【0209】第3級ブチルリチウムの添加が完了したか
らには、乾燥トルエン(20ml)中のα−メチルスチ
レン(0.153ミリモル)(水素化カルシウムからの
蒸留により前もって乾燥させた)の溶液を0℃でトルエ
ン(20ml)中の得られた溶液の4mlに添加した。
【0210】α−メチルスチレンの添加が完了したから
には、該溶液を0℃で15分間維持した。
【0211】実施例16 諸成分を組合せることによりその場で生成した前記触媒
を用いての溶液単重合 実施例15の触媒(E,21)を使用し、生成物を実施
例14の如く単離して80%の収率でポリ(メチルメタ
クリレート)(PMMA)を生成した。 Mn 119,800 MWD 1.52
【0212】実施例17 対応の不飽和のリチウム化合物から出発して実施例13
と同様にして次の触媒成分(a)を製造した。
【0213】触媒は括弧に与えたモル比で対応のアルミ
ニウム化合物の添加によりリチウム生成物から実施例1
3と同様にして形成された; トリ(イソブチル)アルミニウム;1,3−ビス(4,
4−ジメチルペンタン−2,2−ジイル)ベンゼンジリ
チウム(D,22) (2.07:1)(E,22) 〔1,3−ジイソプロペン−2−イルベンゼンと第3級
ブチルリチウムとから(D,22)生成〕 トリ(イソブチル)アルミニウム;1,3−ビス(4−
メチルヘキサン−2,2−ジイル)ベンゼンジリチウム
(D,23) (2:1)(E,23) 〔1,3−ジイソプロペン−2−イルベンゼンと第2級
ブチルリチウムとから(D,23)生成〕 トリ(イソブチル)アルミニウム;1,3−ビス(4−
メチルヘキサン−2,2−ジイル)ベンゼンジリチウム
(D,24) (2:1)(E,24) 〔重合処理でその場に放置した1,3−ジイソプロペン
−2−イルベンゼン(DIB)と第2級リチウムとトリ
エチルアミン(5重量%DIB)とから(D,24)生
成〕 トリ(イソブチル)アルミニウム;1,3−ビス(3−
メチル−1−フェニルペンタン−1,1−ジイル)ベン
ゼン(D,25) (2:1)(E,25) 〔1,3−ビス(1−フェニルビニル)ベンゼンと第2
級ブチルリチウムとから(D,25)生成〕 トリ(イソブチル)アルミニウム;1,3−ビス(3−
メチル−1−〔4′−第3級ブチルフェニル〕ペンタン
−1,1−ジイル)ベンゼン(D,26) (2:1)
(E,26) 〔1,3−ビス(1−〔4′−第3級ブチルフェニル〕
ビニル)ベンゼンと第2級ブチルリチウムとから(D,
26)生成〕 次の触媒を製造し同様に使用した; トリ(イソブチル)アルミニウム;ビス(3,3−ジメ
チル−1−フェニルブタン−2,2−ジイル)ベンゼン
(D,27) (2:1)(E,27) 〔1,3−ビス(1−フェニルビニル)ベンゼンと第3
級ブチルリチウムとから(D,27)生成〕
【0214】実施例18 実施例17の触媒を、実施例14の方法と同様にして一
般に使用して表5に示した次の一般的な結果を得た。
【0215】Mnは10,000と100,000との
間にあるように調節でき、MWDは1.6と1.8との
間にあるように調節できる。
【0216】生成物のTgは典型的には慣用のフリーラ
ジカル重合法によって製造された同等のPMMA単重合
体のTgよりも約10〜15℃高い。生成物は典型的に
はより大きな熱安定性を有し、その耐候性及び光学的清
澄度は優秀である。
【0217】
【0218】実施例19 括弧に与えたモル比で対応のアルミニウム及びリチウム
化合物から出発して次の触媒成分(a)を実施例15と
同様にして製造した; トリ(イソブチル)アルミニウム;第2級ブチルリチウ
ム(D,28) (2.07:1) 触媒は実施例15におけるのと同じモル比で1,4−ジ
(1−フェニルビニル)ベンゼンを添加しながら対応の
不飽和化合物の添加により実施例15と同様に改質させ
て(E,28)を得た。
【0219】実施例20 実施例19の触媒(E,28)を実施例16の方法と同
様にして一般に使用して100%の収率でポリ(メチル
メタクリレート)(PMMA)を形成した。Mnは2,
000と20,000との間にあるように調節できる。 Mn 8,400 MWD 1.6
【0220】実施例21 次の触媒を実施例1と同様に製造した; トリ(イソブチル)アルミニウム;ナトリウムメトキシド(2:1) (E,29) ジ(イソブチル)−2,6−ジ第3級ブチルフェノキシアルミニウム;第3級 ブチルリチウム(2:1) (E,30) ジ(イソブチル)−2,6−ジ第3級ブチルフェノキシアルミニウム;第3級 ブチルリチウム(3:1) (E,34) ジ(イソブチル)−2,6−ジ第3級ブチルフェノキシアルミニウム;第3級 ブチルリチウム(5:1) (E,35) ジ(イソブチル)−2,6−ジ第3級ブチル−4−メチルフェノキシアルミニ ウム;第3級ブチルリチウム(2:1) (E,36) ジ(イソブチル)−2,6−ジ第3級ブチル−4−メトキシフェノキシアルミ ニウム;第3級ブチルリチウム(2:1) (E,37)
【0221】実施例22 実施例21の触媒を実施例2の方法と同様に一般に使用
して表6に示した次の一般的な結果を得た。Mnは2,
000と200,000との間にあるように調節でき、
MWDは一般に1と1.6との間にあるように調節でき
る。
【0222】
【0223】実施例23及び24 一般式(I)の触媒
成分のその場での製造続いて一般式(I)及び(II)
の成分よりなる触媒のその場での改質及びこれを用いる
方法
【0224】実施例23 触媒前駆体(D,31);第3級ブチルリチウムトリス
(イソブチル)アルミニウム;(D,31)(モル比
1:2)の製造、続いて触媒(E,31)の製造 0℃に冷却したトルエン(5ml,1M)中のトリイソ
ブチルアルミニウム(5ミルモル)の溶液に、乾燥ペン
タン(1.5ml,0.18M)中の第3級ブチルリチ
ウム(2.5ミリモル)を0℃で添加した。
【0225】第3級ブチルリチウムの添加が完了したか
らには、乾燥トルエン(50ml)中の1,6−ビス
(N′,N′−ビスイソプロピルウレイド)ヘキサン
(0.31ミリモル)の溶液を0゜Cでトルエン中に得
られた溶液の1.6mlに添加した。
【0226】添加が完了したからには、該溶液を0℃で
120分間維持した。
【0227】実施例24 諸成分を組合せることによりその場で生成した前記触媒
を用いての溶液単重合 実施例23の触媒(E,31)を用い、実施例14の如
く生成物を単離して50%の収率でポリ(メチルメタク
リレート)(PMMA)を生成した。Mn 28,80
0 MWD 1.95
【0228】実施例25及び26 触媒(E,32)及び(E,33); を実施例1と同様に製造し、実施例2と同様に用いて9
5%の収率でポリ(メチルメタクリレート)(PMM
A)を生成した。 (E,32) Mn 19,600 MWD 1.30
【0229】実施例27 諸成分を組合せることによりその場で生成した前記触媒
を用いてのランダム溶液共重合 前記した適当な相互のモル比で第1及び第2の成分を組
合せることにより実施例1に記載される如く本発明の触
媒を一般的に生成した。
【0230】該触媒を使用前に一般に単離せずに、組合
せ体を重合媒質でその場で用いた。
【0231】メタクリル系単量体の溶液単重合について
実施例2に記載した処理条件が一般に応用できる。
【0232】これらの処理条件は、単一の単量体の溶液
の代りに関連する単量体類の混合物の溶液を用いる以外
は、メタクリル系単量体の溶液共重合について使用され
た。
【0233】反応は水よりもむしろメチルエチルケトン
の添加により終結させた。
【0234】メチルメタクリレート及びn−ブチルメタ
クリレートを用いて実施例3の触媒をこの方法で用い
た。
【0235】共重合は0℃で行なって表7に示した次の
一般的な結果を得た。
【0236】
【0237】実施例28 実施例5の触媒を実施例27の方法と同様にして使用し
た。
【0238】実施例29 諸成分を組合せることによりその場で生成した前記触媒
を用いてのABブロック共重合 前記した適当な相互のモル比で第1及び第2成分の組合
せにより本発明の触媒を実施例1に記載の如く生成し
た。
【0239】触媒は使用前に一般に単離されないが、組
合せ体を重合媒質中でその場で用いた。
【0240】以下に記載した処理条件が一般に応用で
き、これをメタクリル系単量体の溶液ABブロック共重
合に用いた。(E,A)の溶液(1.8ミリモルのA
l;52.4ml)を実施例1の如く製造し0℃で10
分間維持した。
【0241】次いで乾燥脱気メチルメタクリレート(1
0ml,92ミリモル)を、激しく攪拌しながら5分間
に亘って触媒溶液に添加し、該混合物の温度を0℃に維
持した。
【0242】0℃で更に30分後に、乾燥脱気したn−
ブチルメタクリレート(15ml,94ミリモル)を激
しく攪拌しながら5分間に亘って添加し、該混合物の温
度を0℃に維持した。
【0243】重合は湿ったジクロルメタンの添加により
0℃で更に60分後に終結させた。
【0244】得られた粘稠な重合体溶液を大容量のメタ
ノールにそゝいで重合体を沈降させ、これを▲ろ▼取
し、80℃で6時間真空中で乾燥させた。
【0245】これによって95〜100%の収率でポリ
(メチルメタクリレート)(PMMA):ポリ(n−ブ
チルメタクリレート)(PBMA)ABブロック共重合
体を得た。
【0246】前述した如く、生成物の重合体を樹脂の用
途例えば表面の被覆に用いようとするならば、沈降した
重合体は単離しなくても良い。
【0247】かゝる場合には、分散/懸濁している反応
生成物は例えば塗料組成物用の基剤として直接使用でき
る。
【0248】メチルメタクリレートとn−ブチルメタク
リレートとの順次のABブロック混合物を用いて実施例
3の触媒をこの要領で使用した。
【0249】全ての重合を0℃で実施して表8に示した
次の一般的な結果を得た。
【0250】
【0251】実施例30 実施例5の触媒を実施例29の方法と同様にして使用し
た。
【0252】実施例31 諸成分を組合せることによりその場で生成した前記触媒
を用いてのABAブロック共重合 前記した適当な相互モル比で第1及び第2成分を組合せ
ることにより本発明の触媒を実施例1に記載の如く形成
した。
【0253】使用前に一般には単離されないが、組合せ
体をその場で重合媒質中で使用した。
【0254】以下に記載した処理条件は一般に応用で
き、これをメタクリル系単量体の溶液ABAブロック共
重合について使用した。
【0255】(E,3)の溶液(1.8ミリモルのA
l;52.4ml)を実施例1の如く製造し、0℃で1
0分間維持した。
【0256】次いで乾燥脱気したメチルメタクリレート
(10ml,92ミリモル)を、激しく攪拌しながら5
分間に亘って触媒溶液に添加し、該混合物の温度を0℃
に維持した。
【0257】0℃で更に20分後に、乾燥脱気したn−
ブチルメタクリレート(4ml,25ミリモル)を添加
した。
【0258】添加は激しく攪拌しながら5分間に亘って
行ない、該混合物の温度を0℃に維持した。
【0259】0℃で更に20分後に、乾燥脱気したメチ
ルメタクリレート(10ml,92ミリモル)を添加し
た。
【0260】重合は0℃で更に20分後に湿ったジクロ
ルメタンの添加により終結させた。
【0261】得られた粘稠な重合体溶液を大容量のメタ
ノールにそゝいで重合体を沈降させ、これを▲ろ▼取し
且つ80℃で6時間真空中で乾燥させて75〜100%
の収率でポリ(メチルメタクリレート)(PMMA):
ポリ(n−ブチルメタクリレート)(PBMA)ABA
ブロック共重合体を得た。
【0262】前述した如く、生成物の重合体を樹脂の用
途例えば表面の被覆に使用しようとするならば、沈降し
た重合体は単離しなくても良い。
【0263】かゝる場合には、分散/懸濁している反応
生成物は例えば塗料組成物用の基剤として直接できる。
【0264】メチルメタクリレートとn−ブチルメタク
リレートとの同様な順次ABAブロック混合物を用いて
実施例3の触媒をこの仕方で使用した。
【0265】メチルメタクリレートとトリメトキシシリ
ルプロピルメタクリレート(TMA)との同様な順序A
BAブロック混合物を用いて実施例21の触媒をこの様
式で使用した。
【0266】全ての重合は0℃で実施し、以下の表9に
示した次の一般的結果が得られた。
【0267】
【0268】実施例32 実施例5の触媒を同様に使用した。
【0269】実施例33 諸成分を組合せることによりその場で生成した一般式
(I)及び(II)の成分よりなる触媒を用いての塊状
重合法 前記した如く適当な相互のモル比で第1及び第2の成分
を組合せることにより本発明の触媒を実施例1に記載の
如く生成した。
【0270】使用前に一般には単離されないが、組合せ
体は重合媒質中にその場で使用された。
【0271】次の条件はメタクリル系単量体の塊状重合
について典型的である。
【0272】実施例1で製造し且つ0℃に維持した
(E,3)(0.4ml)の溶液を、激しく攪拌しなが
ら窒素下に0℃でシュレンク(Schlenk)管中の
乾燥脱気メチルメタクリレート(5ml)(MMA:L
iのモル比300:1)に注射器で迅速に添加した。
【0273】即座の且つ迅速な発熱重合後に、生成物を
塩化メチレン(30ml)に溶かし、大過剰のヘキサン
中に沈降させ、25℃で6時間、120℃で6時間真空
中で乾燥させると83%の収率でポリ(メチルメタクリ
レート)(PMMA)を得た。
【0274】相異なる濃度の触媒を前記の方法と同様に
一般的に用いた。
【0275】触媒(E,30)及び(E,36)も同様
に用いた。一般的な結果を以下の表10に示す。
【0276】Mnは15,000と200,000との
間にあるように調節でき、MWDは1.67と2.80
との間にあるように調節できる。
【0277】 次の触媒;(E,2)〜(E,9)をこの実施例と同様
に用いた。
【0278】実施例34 異なる単量体即ちBMA=n−ブチルメタクリレートを
用いながら実施例1及び3の触媒を、実施例33の方法
と同様にして一般に用いた。
【0279】実施例35 触媒(E,3)を実施例2と同様にして用いて2,6−
ジメチル−N−フェニルマレイミド(DPM)を重合さ
せた。 〔DPM〕:〔Li〕34 Mn 1,000 MWD 1.43
【0280】実施例36 諸成分を組合せることにより
その場で生成した一般式(I)及び(II)の成分より
なる触媒を用いての塊状ランダム共重合法 MMAの代りにMMA(5.52ミリモル)に溶かした
DPM(1.48g,7.5ミリモル)の組合せを重合
させる以外は、実施例1に記載の如く生成した触媒
(E,3)を実施例33と同様に一般的に用いた。
【0281】次の結果はかゝる単量体の塊状ランダム共
重合について典型的である。 〔DPM〕:〔Li〕172 Mn 17,900 MWD 3.19
【0282】実施例37 触媒の製造 括弧に与えた成分モル比で次の触媒を実施例1の如く製
造した: トリ(イソブチル)アルミニウム:第3級ブチルリチウム (2.9:1) (E,37)
【0283】実施例38 n−ペンタン冷却剤の還流な
しにメチルメタクリレートの重合 固体の二酸化炭素の非還流コンデンサーと空気駆動ター
ボ攪拌機とを備えしかも25ミリバールの乾燥窒素の圧
力下に0℃に予備冷却した丸底フラスコに入れた実施例
1で製造した(E,8)の溶液に、n−ペンタン(68
ml,583ミリモル)中のメチルメタクリレート(3
0ml,281ミリモル)の乾燥脱気溶液を激しく攪拌
しながら30分に亘って添加した。反応フラスコからの
揮発分をコンデンサーで凝縮させ、反応フラスコから別
個に収集した。
【0284】単量体溶液の添加速度及び反応混合物から
の蒸発速度は、蒸発熱及び反応の発熱が同等でありしか
も反応混合物の温度を0℃に維持するように調節した。
重合は更に60分後にメタノール(0.5ml)の添加
により終結させた。
【0285】得られる重合体溶液を過剰のメタノールに
そゝいで重合体を沈降させた。
【0286】実施例39 n−ペンタン冷却剤の還流な
しにメチルメタクリレートの重合 本実施例は実施例1に記載した(E,2)の溶液を用い
る以外は実施例38の如く実施した。
【0287】実施例40 n−ペンタン冷却剤を還流し
ながらメチルメタクリレートの重合 固体の二酸化炭素還流コンデンサーと空気駆動のターボ
攪拌機とを備えしかも20ミリバールの乾燥窒素の圧力
下に0℃に予備冷却した丸底フラスコ中に、実施例1で
製造した(E,2)の溶液と乾燥脱気済みのn−ペンタ
ン(15ml)とを保持した。
【0288】乾燥脱気メチルメタクリレート(30m
l,281ミリモル)を激しく攪拌しながら20分に亘
って添加した。
【0289】反応フラスコからの揮発分をコンデンサー
に凝縮させ、反応フラスコに返送した。単量体の添加速
度及び反応混合物からの蒸発速度は、蒸発熱及び反応の
発熱が同等でありしかも反応混合物の温度を0℃に維持
するように調節された。重合は更に60分後に水(0.
5ml)の添加により終結させた。
【0290】得られる重合体溶液を過剰のメタノールに
そゝいで重合体を沈降させた。
【0291】実施例41 n−ブタン冷却剤の還流なし
にメチルメタクリレートの重合 本実施例は実施例1に記載した(E,2)の溶液を用い
しかも冷却剤としてn−ブタン(50ml)を用いる以
外は実施例38の如く実施した。
【0292】実施例42 トルエン冷却剤を還流しなが
らメチルメタクリレートの重合 固体の二酸化炭素還流コンデンサーと空気駆動のターボ
攪拌機とを備えしかも8ミリバールの乾燥窒素の圧力下
に0℃に予備冷却した丸底フラスコに、実施例1で製造
した(E,37)の溶液を保持し、これに乾燥脱気メチ
ルメタクリレート(50ml,467ミリモル)を添加
した。この添加は激しく攪拌しながら8分に亘って行な
った。
【0293】反応フラスコからの揮発分をコンデンサー
で凝縮させ、反応フラスコに返送した。単量体の添加速
度及び反応混合物からの蒸発速度は、蒸発熱及び反応の
発熱が同等でありしかも反応混合物の温度を約0℃に維
持するように調節された。
【0294】重合は更に60分後に水(0.5ml)の
添加により終結させた。
【0295】得られる重合体溶液を過剰のメタノールに
そゝいで重合体を沈降させた。
【0296】実施例43 トルエン冷却剤を還流しなが
らメチルメタクリレートの重合 本実施例は、実施例1に記載した(E,4)の溶液を用
いしかも単量体を一度に添加して最高で10℃の温度上
昇を与える以外は、実施例42の如く実施した。
【0297】実施例38〜43の結果を次の表11に要
約した。
【0298】
【0299】実施例44 触媒残渣の除去 触媒残渣は次の如く前記の溶液重合実施例の何れかの重
合体生成物から除去できる;典型的に20〜30%の固
形分含量を有しながら、重合の終了時に、反応は窒素に
過剰のエタノール:四塩化炭素(1:1容量/容量)で
終結させた。該混合物を25℃で16時間攪拌し次いで
50℃で5時間加温した。
【0300】触媒から得られる不溶性物質はこの期間中
に形成され、焼結▲ろ▼過(×3)により除去される。
触媒除去の効率は>99.5%である。
【0301】本発明の生成物の比較的狭い分子量分布は
有利に、かゝる組成物に所与の固形分含量で比較的低い
粘度を付与する傾向がある。
【0302】実施例45 本法の生成物を包含する表面被覆組成物の製造;粘度の
試験;フィルムの評価 実施例44の如く触媒残渣を除去することなく本発明の
次の重合体の表面被覆組成物を、トルエン中の種々の濃
度で形成した; 溶液中の重合体の固形分/粘度分布を25℃でブルック
フィールド粘度計により測定し、重合体1について次の
結果を得た; 固形分含量(重量%) 粘度 (cps) 30 110 100cps粘度についての固形分含量: 30重量% 揺変性挙動 重合体1においてAl 80ppm,Li 1ppmの
濃度まで実施例44の如く触媒残渣を除去すると次の結
果を得た; 重合体 固形分含量(重量%) 粘度(cps) 1 30 80 100cps粘度についての固形分含量(重量%) 1 31.2 2 51.8 ニュートン挙動 クロスハッチ試験で種々の基体上への良好な接着を示す
ように前記溶液からフィルムを引塗りした。この試験で
は、乾燥フィルムをクロスハッチ状に切り口を入れ、接
着剤テープを、切り口の入ったフィルムに堅固に施着
し、次いで剥ぎ取った。
【0303】5Bの評価は良好な接着を示し、この場合
フィルムは、基体から除去されず、0Bはフィルムの大
部分が除去されることを示す。スチレンと燐酸塩処理鋼
とについては5Bの評価が達成され、アルミニウムにつ
いては3Bの評価が得られた。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は重合触媒特にビニル系単
量体の付加重合用触媒に関し且つ重合法特にビニル系単
量体の付加重合法に関する。本明細書で用いた用語「重
合」は単重合及び共重合を含めて全ての型式の重合を包
含し、用語「単量体」はオリゴマーの記載も包含する。
【0002】
【従来の技術及び問題点】室温で特にメタクリル系単量
体を含めてビニル系単量体の触媒促進(catalysed)付加
重合により、分子量分布の低い高分子量重合体を製造し
得るのが望ましい。比較的高いガラス転移温度Tgを有
する重合体を製造し得るのがまた望ましい。所望の生成
物特性を達成するためには生成物重合体の特異的な立体
規則度を正確に調節且つ最大にしなければならないこと
は技術的に不利となっていた。
【0003】従来、全ての望ましい生成物特性は、特に
処理温度が上昇するにつれて、既知の触媒重合系では生
成物の望ましい特性の調節適性が不足する傾向があるこ
とにより、有機リチウム化合物の存在下に場合によって
は有機アルミニウム化合物を用いて重合されるメタクリ
ル系単量体の場合には達成するのが困難であった。それ
故この型式の多数の重合は低温で例えば−60〜−10
0℃の間で実施しなければならなかったという不利があ
った。
【0004】驚くべきことには、本発明者が見出した所
によると、 a) 生成物重合体の特異的な策略が余りにも大きいと
工業的に不利となってしまい、しかも b) 本発明の触媒及び重合法は有利に都合良い高温で
使用して分子量分布の低い且つ典型的に85%より低い
シンジオタクチシティー(syndiotacticity) を有する高
分子量重合体を製造でき、全ての触媒及び重合法によっ
て比較的に高いTgを含めて予期せぬ程に有利な物性を
有する生成物が得られるものである。
【0005】即ち、望ましい且つ有利な重合体特性は、
重合法を0〜50℃の如き比較的高い温度で実施するの
に拘らず容易に調節できる。
【0006】本法はビニル系単量体特にメタクリル系単
量体の重合に良く適している。
【0007】
【問題点を解消する手段、作用及び効果】従って、本発
明の第1の要旨によると、ビニル系単量体特にメタクリ
ル系単量体を付加重合するに際して、触媒として次の二
成分: (a)経験式(I): MT (I) (式中Mはアルカリ金属原子であり;しかもTは、少な
くとも4個の炭素原子を含有し且つ1個又はそれ以上の
側鎖置換基によって随意に置換された嵩高な(bulky) ハ
イドロカルビル基であるか又は複素置換されたハイドロ
カルビル基であり、これらのハイドロカルビル基の各々
は本発明の処理条件下で不活性である)の第1成分;及
び (b)経験式(II): Q(Xm )(Yn )Zp (II) 〔式中QはAl,B又はZnであり;m、n及びpは各
々0であるか又はQの適当な原子価に応じて(m+n+
p)=2又は3であるような整数であり;しかもX,Y
及びZは各々個々に随意に置換された嵩高なハイドロカ
ルビル基であるか、あるいはX及びYは一緒になって随
意に置換されたハイドロカルバジイル基であり、Zは随
意に置換された嵩高なハイドロカルビル基であり、これ
らの基の全ては本発明の処理条件下で不活性である〕の
化合物よりなる助触媒の第2成分よりなる触媒の存在下
で、−20〜60℃の範囲の温度でのビニル系単量体特
にメタクリル系単量体の付加重合法を提供するものであ
る。
【0008】式(II)の助触媒の第2成分の好ましい群
においては、X、Y及びZは各々個々に随意に置換され
た嵩高なハイドロカルビル基であるか、あるいはX及び
Yは一緒になって随意に置換されたハイドロカルバジイ
ル基であり、Zは随意に置換された嵩高なハイドロカル
ビル基であり、これらの基の全ては本発明の処理条件下
で不活性でありしかも少なくとも4個の炭素原子を含有
する。
【0009】式(II)の助触媒の第2成分の好ましい別
の群においてはX,Y及びZの少なくとも1個は少なく
とも2個の炭素原子を含有し且つ少なくとも1個の異原
子によって置換されている。
【0010】式(I)及び(II)、及び以下に記載した
如き式 (III)の触媒成分内のハイドロカルビル基に関し
て本明細書に用いた時には、用語「嵩高な」はアリール
置換したメチル又はエチル基以外の脂肪族基又は芳香脂
肪族基である時のハイドロカルビル基が i) 少なくとも9個の炭素原子を含有し、 ii) 第2級又は第3級炭素原子によりそれぞれM又は
Qに結合しており即ちシクロアルキル基も包含しており
及び/又は iii) 高度の分枝鎖を有し例えばネオペンチル基であ
るか又はアリール基又はアリール置換メチル又はエチル
基(アリーレンジ置換メチル基を含めて)であることを
意味する。
【0011】T,X,Y及びZ,及び以下に定義した如
きX1 ,Y1 及びZ1 に関して本明細書における用語
「随意に置換された」は側鎖の1価又は2価の基による
置換を包含する。
【0012】前記の用語は異原子による置換をも包含す
る。かゝる異原子は1位の置換基として即ちM及びQに
直接結合したO,N,P及びAsを包含する。
【0013】第2の要旨によると本発明は、ビニル系単
量体を付加重合するに際して、次の二成分; (a)式(I): MT (I) (式中Mはアルカリ金属原子であり;Tは、少なくとも
4個の炭素原子を含有し且つ1個又はそれ以上の側鎖置
換基によって随意に置換された嵩高なハイドロカルビル
基であるか又は複素置換されたハイドロカルビル基であ
り、ハイドロカルビル基の各々は本発明の処理条件下で
不活性である)の第1成分;及び (b)経験式(III); Q(X1 m )(Y1 n )Z1 p (III) 〔式中QはAl、B又はZnであり;m,n及びpは各
々0であるか又はQの適当な原子価に応じて(m+n+
p)=2又は3であるような整数であり;しかもX1
1 及びZ1 は各々個々に随意に置換された嵩高なハイ
ドロカルビル基であるか、あるいはX1 及びY1 は一緒
になって随意に置換されたハイドロカルバジイル基であ
り、Z1 は随意に置換された嵩高なハイドロカルビル基
であり、これらの基の全ては本発明の処理条件下で不活
性である〕の化合物よりなる助触媒の第2成分よりなる
触媒の存在下で付加重合を行うことを特徴とするビニル
系単量体特にメタクリル系単量体の別の付加重合法を提
供するものである。
【0014】式 (III)の助触媒の第2成分の好ましい群
において、X1 ,Y1 及びZ1 は各々個々に随意に置換
された嵩高なハイドロカルビル基であるか又はX1 及び
1 は一緒になって随意に置換されたハイドロカルバジ
イル基であり、Z1 は随意に置換された嵩高なハイドロ
カルビル基であり、これらの基の全ては本発明の処理条
件下で不活性でありしかも少なくとも5個の炭素原子を
含有する。
【0015】式(III) の助触媒の第2成分の好ましい別
の群において、X1 ,Y1 及びZ1 の少なくとも1個は
少なくとも2個の炭素原子を含有し且つ少なくとも1個
の異原子によって置換されている。
【0016】式(I)の触媒の第1成分(a)におい
て、かゝるTはまた同じでも異なっても良い対応の個数
のM原子を担持する、前述の如く随意に置換していても
良いハイドロカルバポリイル基 (hydrocarbapolyyl)基
を包含するが、M原子は同じでであるのが多い。
【0017】本発明の第1及び第2の要旨の方法におい
て助触媒成分は、それぞれ式(II)又は (III)の単一化合
物よりなることができあるいは複数のかゝるそれぞれの
化合物よりなることができる。
【0018】かゝる第2成分が複数のかゝる化合物を含
有する場合には、前述の如きQ上に有機置換基の相互(i
nter-species) 交換又は有機置換基による架橋が生起し
得る。
【0019】式(I)の化合物それ自体は開始剤ではな
く、式(II)又は (III)の化合物が使用中にかくして式
(I)の化合物と錯体を形成できるらしいと思われる。
かゝる場合には、式(I)、(II)又は (III)の遊離化
合物は、使用される触媒成分のモル比に応じて存在でき
る。
【0020】更には、以下に詳細に記載する如く、例え
ばアラルケンを(嵩高アルキル)リチウム化合物と反応
させることにより、式(I)の化合物を製造し、これを
単離することなくその場で式(II)又は(III)の成分と
混合させて触媒を形成することができる。
【0021】この添加順序は逆にすることができ、例え
ば(嵩高アルキル)リチウムを式(II)又は (III)の成分
と混合し、該混合物に単離することなくその場でアラル
ケンを添加して本発明の触媒を生成できる。この触媒は
(嵩高なアルキル)リチウムと式(II)又は (III)の成分
との組合せとは明らかに異なっているが、第1の混合順
序から得られる触媒とは必らずしも同じである必要はな
い。それ故式(II)及び (III)は単に経験的であることは
強調される。
【0022】式(II)の触媒の助触媒第2成分の1群は前
述した如き式(III)の第2成分よりなることは前記の記
載から見られるであろう。
【0023】第3の要旨によると、本発明は式(I)の
成分と式 (III)の成分とを含有してなる触媒を提供する
ものである。
【0024】本発明の方法で使用するための式(I)の
第1成分の群は次式(IA): MT1 (IA) 〔式中Mはアルカリ金属原子であり;しかもT1 は、原
子A(但しAはO,N,P及びAsである)によりMに
直接結合した位置で置換されているハイドロカルビル基
であり、本発明の処理条件下では不活性であり、しかも
前述した如く随意に更に置換されている〕を有するのが
認められるであろう。
【0025】T1 は嵩高であるのが好ましく、少なくと
も3個の炭素原子を含有する。
【0026】第3の要旨の好ましい具体例では本発明は
式(IA)の成分と前記した如き式(III) の好ましい成
分とを含有してなる触媒を提供するものである。
【0027】本発明の方法で使用するための式(II)の第
2成分の群は次式 (IIA): Q(X2 m )(Y2 n )Z2 p (IIA) 〔式中X2 ,Y2 及びZ2 は各々別個に随意に置換され
た嵩高なハイドロカルビル基であり、あるいはX2 及び
2 は一緒になって随意に置換されたハイドロカルバジ
イル基であり、Z2 は随意に置換された嵩高なハイドロ
カルビル基であり、これらの基の全ては本発明の処理条
件下で不活性であり、これらの基の少なくとも1個は、
原子A′(但しAは各々の位置で同じでも異なっても良
く、O,N,P又はAsである)によりQに直接結合し
た位置又は各々の位置で置換されている〕を有するのが
認められるであろう。
【0028】第3の要旨の好ましい具体例では本発明は
式(I)の成分と前記した如き式(IIA)の好ましい成
分とを含有してなる触媒を提供するものである。M及び
QとそれぞれT,X,Y,Z,X1 ,Y1 及びZ1 の少
なくとも1個との間の結合は本法で交代できることが認
められるであろう。
【0029】しかしながら、基それら自体は処理条件で
不活性であるべきである。
【0030】この理由のため、かゝる基は、随意に置換
された如く記載された時でさえ、一価の側鎖によって置
換されていないことが多いが、T、X、Y又はZは前述
の如く少なくとも1個の異原子Aによって置換されてい
ることが多い。
【0031】本発明の第1の要旨の方法ではしかも触媒
の第1成分(a)においては:好ましいMはLi又はN
aであり、特にLiである。前述した如き適当なTの随
意に置換された嵩高なハイドロカルビル基は、随意に置
換された嵩高なアルキル、アリール置換したメチル又は
エチル以外のアラルキル及びアルケニル、及びシクロア
ルキル(ポリシクロアルキルを含む)、シクロアルケニ
ル(ポリシクロアルケニルを含む)及びアリール基を包
含する。
【0032】前述した如き適当なTの随意に置換された
嵩高なハイドロカルビル基はまたアリール置換した(ア
リーレンジ置換を含む)メチル又はエチル基を包含す
る。
【0033】適当なTの複素置換されたハイドロカルビ
ル基は、複素置換したアルキル、アリール置換したメチ
ル又はエチル基以外のアラルキル及びアルケニル、及び
シクロアルキル(ポリシクロアルキルを含む)、シクロ
アルケニル(ポリシクロアルケニルを含む)及びアリー
ル基を包含する。
【0034】前述の如く適当なTの複素置換されたハイ
ドロカルビル基はまた、アリール置換された(アリーレ
ンジ置換も含む)複素置換メチル又はエチル基を包含す
る。
【0035】適当なTの随意に置換された嵩高なアルキ
ル基及びアリール置換したメチル又はエチル基以外のT
の嵩高なアラルキル内の1成分としてのかゝるアルキル
基は、随意に置換されたC9-20アルキル基を包含する。
【0036】これらのアルキル基はまた、C5-8 アルキ
ル基を含めて、随意に置換された第2級又は第3級及び
/又は高度に分枝したC4-20アルキル基を包含する。
【0037】かくして嵩高な(バルキーな)アルキル基
はデシル、ラウリル、4−メチルヘキシ−2−イル、
4,4−ジメチルペント−2−イル、3,3−ジメチル
ペント−2−イル、4−メチルペント−2−イル、3,
3−ジメチルブト−2−イル及び3−メチルペンチル特
に3−メチルペンチル、4−メチルヘキシ−2−イル及
び4,4−ジメチルペント−2−イル基を包含する。
【0038】かくして嵩高なアルキル基はまた3−メチ
ルブト−2−イル、2,2−ジメチルプロピル(ネオペ
ンチル)、第2級ブチル、イソブチル及び第3級ブチ
ル、特に第3級ブチル基を包含する。
【0039】かゝるアルキル基は1価の側鎖置換基によ
って置換されていないことが多いが、以下に詳細に記載
した如き前述の如き異原子Aによって置換されているこ
とが多い。
【0040】アリール置換したメチル又はエチル基以外
の適当なTである随意に置換されたアラルキル基は、以
下に記載した適当なアリール基によって置換された前述
のC4-8 アルキル基の何れかを包含する。
【0041】この型式の適当なTである随意に置換され
たアラルキル基は、特にそれぞれ a) 1−又は2−置換された又は b) かゝるアリール基によって1,1−又は2,2−
ジ置換された1−又は2−アルキル基を包含し、かくし
て4−メチル−2−フェニルヘキシ−2−イル、4,4
−ジメチル−2−フェニルペント−2−イル、3,3−
ジメチル−2−フェニルペント−2−イル、4−メチル
−2−フェニルペント−2−イル、3,3−ジメチル−
2−フェニルブト−2−イル、3−メチル−2−フェニ
ルペンチル、特に4−メチル−2−フェニル−ヘキシ−
2−イル及び4,4−ジメチル−2−フェニルペント−
2−イル及び3−メチル−2−フェニル−ブト−2−イ
ル基を包含する。
【0042】かくしてこの型式の適当なTである随意に
置換されたアラルキル基はまた3−メチル−1,1−ジ
フェニルペンチル、3,3−ジメチル−1,1−ジフェ
ニルブチル、2,2−ジメチル−1,1−ジフェニルブ
チル、3−メチル−1,1−ジフェニルブチル、2,2
−ジメチル−1,1−ジフェニルプロピル及び2−メチ
ル−1,1−ジフェニルブチル、特に3−メチル−1,
1−ジフェニルペンチル及び3,3−ジメチル−1,1
−ジフェニルブチル基を包含する。フェニル部分は4′
位においてアルキル例えばメチル又は嵩高なアルキル例
えば第3級ブチル基によって随意に置換されていても良
い。
【0043】かゝるTはまた、前述の如き随意に置換さ
れていても良くしかも同じでも異なっても良い対応の個
数のM原子を担持するポリアルキレンアレン基を包含
し、M原子は同じであることが多い。
【0044】かくしてかゝるTは次の基を包含するがア
ルキレン置換基は1,3及び1,4位にあることがで
き、1,3位にあることが多い:ビス(4−メチルヘキ
サン−2,2−ジイル)ベンゼン、ビス(4,4−ジメ
チルペンタン−2,2−ジイル)ベンゼン及びビス
(3,3−ジメチルペンタン−2,2−ジイル)ベンゼ
ン、ビス(4−メチルペンタン−2,2−ジイル)ベン
ゼン、ビス(3,3−ジメチルブタン−2,2−ジイ
ル)ベンゼン、ビス(3−メチルペンタン−2,2−ジ
イル)ベンゼン及びビス(3−メチルブタン−2,2−
ジイル)ベンゼン、特にビス(4−メチルヘキサン−
2,2−ジイル)ベンゼン及びビス(4,4−ジメチル
ペンタン−2,2−ジイル)ベンゼン。
【0045】かゝるTは更にビス(3,3−ジメチル−
1−フェニルブタン−1,1−ジイル)ベンゼン、ビス
(3−メチル−1−フェニルペンタン−1,1−ジイ
ル)ベンゼン、ビス(2,2−ジメチル−1−フェニル
プロパン−1,1−ジイル)ベンゼン、ビス(2−メチ
ル−1−フェニルブタン−1,1−ジイル)ベンゼン及
びビス(2−メチル−1−フェニルプロパン−2,2−
ジイル)ベンゼン、特にビス(3−メチル−1−フェニ
ルペンタン−2,2−ジイル)ベンゼン及びビス(3,
3−ジメチル−1−フェニルブタン−2,2−ジイル)
ベンゼンを包含する。フェニル部分は例えば4′位にメ
チルの如き低級アルキル基によって随意に置換されてい
ても良い。
【0046】随意に置換された嵩高なアルケニルである
適当なTは随意に置換されたC4-8 アルケニル基を包含
する。
【0047】随意に置換されたシクロアルキル基である
適当なTはかゝるC5-8 シクロアルキル例えばシクロヘ
キシル基を包含する。
【0048】かゝるシクロアルキル基は1価の側鎖置換
基によって置換されていないことが多いが、前述の如く
異原子Aによって置換されていることが多い。
【0049】随意に置換されたシクロアルキル基である
適当なTは、アダマンチルの如きポリシクロアルキル基
をも包含する。かゝるシクロアルキル基は1価の側鎖置
換基によって置換されていないことが多いが、前述の如
き異原子Aによって置換されていることが多い。
【0050】随意に置換されたシクロアルケニル基であ
る適当なTは、かゝるC5-8 シクロアルケニル例えばシ
クロヘキシ−1−エニル基を包含し、これは置換されて
いないことが多い。
【0051】随意に置換されたシクロアルケニル基であ
る適当なTはまた、ポリシクロアルケニル例えばジシク
ロペンタジエニル及びノルボルネニル基を包含する。
【0052】かゝるシクロアルケニル基は1価の側鎖置
換基によって置換されていないことが多いが、異原子A
によって置換されていることが多い。
【0053】随意に置換されたアリール基である適当な
Tは、アルキル及びアリールの如き不活性置換基によっ
て随意に置換されたフェニル基を包含するが、置換され
ていないことが多い。
【0054】適当なTはまた、アリーレンジ置換したメ
チル基を含めてアリール置換したメチル又はエチル例え
ばベンジル及びフルオレニル基を包含する。
【0055】適当なかゝるTはまた、同じでも異なって
も良いが同じであることが多い対応する個数のM原子を
担持する、オリゴマー状部分内の単量体単位を包含す
る。例えばTはジスチリルジリチウムの如きポリスチリ
ルポリリチウムの一部を形成できる。
【0056】かゝるTはフェニル又はフェニレン環で随
意に置換されていても良いが、側鎖置換基によって置換
されていないことがより多い。しかしながらメチル又は
エチル部分に前述の如き異原子Aによって置換されてい
ることが多い。
【0057】前述の如き複素置換されたTのうちでは、
複素置換したアルキル及び好ましくは嵩高なアルキル基
である適当なT及びかゝるアリール置換したメチル又は
エチル基以外の複素置換したアラルキル基であるT内の
成分としてかゝるアルキル基は、随意に置換したC9-20
アルキル基を包含する。
【0058】かくして前述の如く異原子Aによって置換
されたかゝるアルキル基は次の基を包含する;メトキシ
及び第3級ブトキシ;メトキシ−及びエトキシ−ポリ
(エトキシ)、−ポリ(プロポキシ)、−ポリ(イソプ
ロポキシ)及び−ポリ(ブトキシ);ジデシルアミノ、
ジラウリルアミノ、ビス(トリメチルシリル)アミノ、
ビス(2−エチルヘキシル)アミノ、ジシクロヘキシル
アミノ、ジ(4−メチル−ペント−2−イル)アミノ、
ビス(3,3−ジメチルブト−2−イル)アミノ、ビス
−(3−メチルペンチル)アミノ、ビス(3−メチルブ
ト−2−イル)アミノ、ビス−(2,2−ジメチルプロ
ピル)アミノ、(ジネオペンチルアミノ)、ジ−第2級
−ブチルアミノ、ジイソブチルアミノ、ジ−第3級ブチ
ルアミノ、ジイソプロピルアミノ及びジメチルアミノ、
特にジイソプロピルアミノ、ビス(トリメチルシリル)
アミノ、ビス(2−エチルヘキシル)アミノ及びジシク
ロヘキシルアミノ基。
【0059】前述の如く異原子Aによって置換されたア
ルキル基はかくして特にメトキシ、第3級ブトキシ及び
ジイソプロピルアミノ基を包含する。
【0060】前述の如く異原子Aによって置換されたか
ゝるアルキル及び好ましくは嵩高なアルキル基はまた、
例えばAと同じ又は異なる種類だが同じであることが多
い少なくとも1個の別の異原子によって及び/又は特に
AがNである時にはオキソ基によって更に置換されてい
ても良い。
【0061】かくしてかゝる基はN−アルキル−N′,
N′−アルキルウレイド基(但しN−アルキル基は前述
した如き嵩高なアルキル基であるのが好ましい)例えば
N−第3級ブチル−N′,N′−ジメチルウレイド、N
−3(メチルブチル−N′,N′−ジメチルウレイド、
N−第3級−ブチル−N′,N′−ジイソプロピルウレ
イド及びN−第2級−ブチル−N′,N′−ジイソプロ
ピルウレイド基を包含する。
【0062】かゝる更に置換したTはまた、前述の如き
随意に置換されていても良く、同じでも異なっても良い
が同じであることが多い対応の個数のM原子を担持する
対応のハイドロカルバポリイル基を包含する。
【0063】かゝる基はかくして次の基を包含する;オ
キシポリ(アルコキシ)例えばオキシポリ(エトキシ)
及びオキシポリ(プロポキシ)、オキシポリ(イソプロ
ポキシ)及びオキシポリ(ブトキシ);及びC4-8 アル
キレンビス(N−アルキル−N′,N′−アルキルウレ
イド)(但し各々のN−アルキル基は前述の如く嵩高な
アルキル基であるのが好ましい)例えばブチレン−ビス
(N−第3級ブチル−N′,N′−ジメチルウレイ
ド)、ヘキシレンビス(N−3−メチルブチル−N′,
N′−ジメチルウレイド)、ヘキシレンビス(N−第3
級ブチル−N′,N′−ジイソプロピルウレイド)及び
ブチレンビス(N−第2級ブチル−N′,N′−ジイソ
プロピルウレイド)、特にヘキシレンビス(N−第3級
ブチル−N′,N′−ジイソプロピルウレイド)。
【0064】異原子Aによって置換されたシクロアルケ
ニル基であるTはヘテロポリシクロアルケニル例えばジ
シクロペンタジエニル及びノルボルネニルのオキサ及び
アザ誘導体を包含し、1価の基によって非置換であるこ
とが多い。
【0065】適当な複素置換したTはまた、アリーレン
ジ置換したメチルを含めてアリール置換した複素置換メ
チル又はエチル基を包含し、例えばフェノキシ、ベンゾ
キシ及び9−カルバゾリル基を包含する。
【0066】かゝる基は、特にフェニル核の2、4及び
/又は6位で嵩高なアルキル及びアリール基例えば第3
級ブチル及びフェニル基によって置換されていても良
い。
【0067】式(II)の触媒の第2成分(b)におい
て;好都合なQはAl又はBであり、好ましくはAlで
ある。
【0068】前述した如く随意に置換された嵩高なハイ
ドロカルビル基である適当なX,Y及びZは、随意に置
換された嵩高なアルキル、アリール置換されたメチル基
以外のアラルキル、ポリシクロアルキルを含めてシクロ
アルキル及びポリシクロアルケニルを含めてシクロアル
ケニル及びアリール基を包含する。
【0069】前述した如く随意に置換されたハイドロカ
ルビル基である適当なX,Y及びZはまた、随意に置換
されたアリール置換したメチル基を包含する。
【0070】前述した如くヘテロ置換されたハイドロカ
ルビル基である適当なX,Y及びZは、ヘテロ置換され
たアルキル、アリール置換したメチル基以外のアラルキ
ル、ポリシクロアルキルを含めてシクロアルキル及びポ
リシクロアルケニルを含めてシクロアルケニル及びアリ
ール基を包含する。
【0071】前述した如くヘテロ置換したハイドロカル
ビル基である適当なX,Y及びZはまたヘテロ置換した
アリール置換メチル基を包含する。
【0072】随意に置換されたアルキル基は、X,Y又
はZ基として且つアリール置換したメチル基以外のアラ
ルキル基であるX,Y又はZ基内の成分として適当であ
る。
【0073】適当な嵩高のアルキル基は随意に置換され
たC9-20アルキル基及び随意に置換された第2級又は第
3級及び/又は高度に分枝したC4-20アルキル基(かゝ
るC4-8 アルキル基を含む)を包含する。
【0074】適当なかゝる嵩高アルキル基は前述の対応
の基Tについて記載される如くである。
【0075】かくして嵩高なアルキル基は特にイソブチ
ル及び第3級ブチル基を包含するが特にイソブチル基を
包含する。かゝるアルキル基は非置換であることが多
い。
【0076】随意に置換された嵩高なアラルキル基であ
る適当なX,Y及びZは以下に記載した適当なアリール
基によって置換された前記のC4-8 アルキル基の何れか
を包含する。
【0077】随意に置換された嵩高なアルケニル基であ
る適当なX,Y及びZは随意に置換されたC4-8 アルケ
ニル基を包含する。随意に置換されたシクロアルキル基
である適当なX,Y及びZはかゝるC5-8 シクロアルキ
ル例えばシクロヘキシル及びポリシクロアルキル例えば
アダマンチル基を包含する。かゝるシクロアルキル基は
非置換であることが多い。
【0078】随意に置換されたシクロアルケニル基であ
る適当なX,Y及びZはかゝるC5- 8 シクロアルケニル
例えばシクロヘキシ−1−エニル基を包含する。
【0079】随意に置換されたシクロアルケニル基であ
る適当なX,Y及びZはポリシクロアルケニル例えばジ
シクロペンタジエニル及びノルボルネニル基を包含す
る。かゝるシクロアルケニル基は非置換であることが多
い。
【0080】随意に置換されたアリール基である適当な
X,Y及びZは所望の重合条件下で不活性な置換基(ア
ルキル及びアリール基を含む)によって随意に置換され
たフェニル基を包含する。しかしかゝるアリール基は非
置換であることが多い。
【0081】適当なX,Y及びZはまた、嵩高なアルキ
ル及びアリール例えば第3級ブチル及びフェニルの如き
嵩高な不活性置換基によってフェニル環の2,4及び/
又は6位で好ましくは置換された、アリール置換メチル
及びエチル例えばベンジル基を包含する。
【0082】かゝる基はまたフルオレニルの如きアリー
レンジ置換メチル基を包含する。
【0083】以下に更に記載する如く、かゝる基はメチ
ル又はエチル部分に前述した如き異原子A′によって置
換されていることが多い。
【0084】前述した如くヘテロ置換したX,Y及びZ
のうちで、ヘテロ置換されたアルキル及び好ましくは嵩
高なアルキル基及びアリール置換したメチル又はエチル
以外のヘテロ置換されたアラルキル基であるX,Y及び
Z内の成分としてかゝるアルキル基は、随意に置換され
たC9-20アルキル基を包含する。
【0085】かくして前述した如く異原子Aによって置
換されたかゝるアルキル基は次の基を包含する;4,4
−ジメチルペント−2−オキシ、3−メチルブト−2−
オキシ、2,2−ジメチルプロポキシ(ネオペントキ
シ)、第2級ブトキシ、イソ−ブトキシ及び第3級ブト
キシ特に第3級ブトキシ;メトキシ−及びエトキシ−ポ
リ(エトキシ)、−ポリ(プロポキシ)、−ポリ(イソ
プロポキシ)及び−ポリ(ブトキシ);及びTについて
前述したアミノ基。
【0086】適当なヘテロ置換したX、Y及びZはまた
N−アルキル−N′,N′−アルキル−ウレイド基(但
し各々のN−アルキル基は前述した如き嵩高なアルキル
基であるのが好ましい)、例えばN−第3級ブチル−
N′,N′−ジメチルウレイド、N−3−メチルブチル
−N′,N′−ジメチル−ウレイド、N−第3級ブチル
−N′,N′−ジイソプロピルウレイド及びN−第2級
ブチル−N′,N′−ジイソプロピルウレイド基を包含
する。
【0087】異原子によって置換されたシクロアルケニ
ル基であるX,Y及びZは、Tについて前記したシクロ
アルケニル基を包含する。
【0088】適当なヘテロ置換したX,Y及びZはまた
アリーレンジ置換したメチルを含めてアリール置換した
ヘテロ置換メチル基、例えばフェノキシ、ベンゾキシ及
び9−カルバゾリル特にフェノキシ基を包含する。かゝ
る基は、特にフェニル核の2及び/又は6位で嵩高なア
ルキル及びアリール例えば第3級ブチル及びフェニルの
如き嵩高な不活性置換基によって置換しても良い。かゝ
る基は、特にフェニル核の4位で、アルキル、アルコキ
シ及びアリール例えばメチル及びメトキシの如き別の不
活性置換基によって置換しても良い。
【0089】X,Y及びZの何れか2個は一緒になって
随意に置換されたハイドロカルバジイル基であっても良
い。かゝる基は以下では一般に“(X+Y)基”として
記載する。
【0090】随意に置換したハイドロカルバジイル基で
ある適当な(X+Y)は1,1−ジイル基を除外する。
【0091】随意に置換したハイドロカルバジイル基で
ある適当な(X+Y)は随意に置換されたアルカンジイ
ル、アルケンジイル、アルカポリエンジイル及びアリー
レン基を包含する。
【0092】随意に置換したアルカンジイル基である適
当な(X+Y)は、α、ω−C4-6 アルカンジイル基を
包含する。
【0093】かゝる基は更に置換されていないことが多
い。
【0094】随意に置換したアルケンジイル及びアルカ
ポリエンジイル基である適当な(X+Y)は、α,ω−
4-6 アルケンジイル、α,ω−C4-6 アルカジエンジ
イル及びα,ω−ヘキサトリエンジイル基を包含する。
かゝる基は更に置換されていないことが多い。
【0095】随意に置換されたアリーレン基である適当
な(X+Y)は、X,Y及びZのアリールについての如
く随意に置換されたビフェニル−2,2′−ジイル基を
包含する。かゝる基はアルキル基によってアリール部分
で置換しても良いが、非置換であるのが多い。
【0096】本発明の第2の要旨の方法においては、触
媒の第1成分(a)での適当で好都合な変化は本発明の
第1の要旨の方法に関して同じ変化について記載される
如くである。
【0097】式 (III)の触媒の第2成分(b)におい
て;好ましいQはAlである。
【0098】適当な1価のX1 ,Y1 及びZ1は、随意
に置換された嵩高なアルキル、アリール置換したメチル
以外のアラルキル及びアルケニル、及びポリシクロアル
キルを含めてのシクロアルキル、ポリシクロアルケニル
を含めてのシクロアルケニル及びアリール基を包含す
る。
【0099】適当な1価のX1 ,Y1 及びZ1はまた随
意に置換されたアリール置換したメチル基を包含する。
【0100】適当でしかも好ましいX1 ,Y1 及びZ1
は前記される少なくとも5個の炭素原子を含有する対応
のX,Y及びZ基を包含する。
【0101】式(II)の触媒の助触媒第2成分の1群は
次式(IV); AlX2 3 (IV) (式中X2 は前述した如く1価のXである)の化合物よ
りなる。
【0102】適当で好ましいX2 は前述の1価のXにつ
いて記載される如くである。
【0103】本発明の第1及び第2の要旨の何れかでの
方法はオリゴマーを含めてビニル系単量体を重合するこ
とからなる。何れかの方法は特にメタクリル系単量体又
はオリゴマーの溶液重合に応用可能である。
【0104】本明細書で用いた用語「重合」は単重合及
び共重合を包含し、以下に挙げた単量体はこれらの単量
体のホモオリゴマー及びコーオリゴマーをも包含する。
【0105】本発明の触媒及び組成物は常法で使用され
る。重合処理条件下では、触媒(a)及び助触媒は重合
媒質中で重合を行なうのに利用せねばならない。このこ
とは触媒は反応混合物の少なくとも1種の流体成分に可
溶性でなければならないことを意味し得る。この束縛を
受けることを条件として、何れかの方法は本発明の第2
の要旨の触媒の多数の相異なる具体例を用いて実施でき
る。
【0106】即ち、例えば、成分(a)と助触媒成分
(b)との両方は液体の単量体に可溶性であるか、又は
1種以上の単量体と相溶性で、本発明の処理条件下で不
活性でしかも通常は少なくとも1種の単量体を含有する
担体(分散剤又は溶剤)に可溶性であることが多い。
【0107】一般にかゝる液体は、不活性な水素又はハ
ロゲン原子又は活性化したアルケニル基を含有すべきで
ない。
【0108】適当な不活性溶剤又は所望ならば担体の例
は芳香族炭化水素溶剤例えばベンゼン、トルエン又はキ
シレンを包含する。
【0109】適当な不活性溶剤又は担体は、脂肪族炭化
水素列の溶剤の何れかと例えばアルカン例えばプロパ
ン、n−ブタン及び2−メチルプロパンを含めてのブタ
ン、n−ペンタン及び2−メチルブタンを含めてのペン
タン、及びn−ヘキサン及び2−及び3−メチルペンタ
ンを含めてのヘキサン、及びこれらの混合物と随意に混
合して使用できる。
【0110】何れか所与の担体の適性は当業者には常法
的に明らかであろう。
【0111】担体の選択はまた反応混合物の残部に対し
てその相混和性に応じて或る程度まで決まるが、溶解度
のデータは容易に利用できる。
【0112】担体はまた内部冷却剤として且つ再循環し
た熱転移流体として機能でき、重合の発熱によって気化
されるものであり、熱交換器で凝縮され且つ再循環させ
得る。(本発明の方法は温度調節した条件下で行なって
重合体の分子量分布での調節を行なうことができるのが
望ましく;それ以上の調節は本法によって得ることがで
きる。)
【0113】即ち例えば標準の大気圧では前記担体の若
干の沸点(℃)は次の如くである: プロパン −44.5 3−メチルペンタン 63 n−ヘキサン 68 別の圧力例えば0.25気圧での対応のデータは容易に
入手される。 2−メチルブタン 28
【0114】次いで担体の選択は就中発熱の大きさ及び
許容できる最高の反応温度及び最低の反応圧力に応じて
決まるものである。最低の反応圧力は反応剤の沸点及び
蒸気圧に応じて或る程度まで決まるものである。
【0115】かくしてこれらの方法は5×10-3〜50
例えば0.1〜50気圧下で実施できるが通常大気圧が
適当である。
【0116】典型的には本法は溶剤に関して5〜70例
えば10〜70容量/容量%の単量体の希釈率で多くは
25〜65容量/容量%の単量体希釈率で操作されるも
のである。
【0117】本法の何れかはまた塊状重合で実施でき
る。
【0118】しかしながら、反応の発熱は生成物の特性
に亘って行使され得る調節を低下させる傾向がある。
【0119】この調節低下は特に例えばMn,MWD及
びTgに関しての場合である。
【0120】本発明により塊状重合でこの調節を最適と
させるためには、触媒を製造し必要ならば使用前に50
℃以下に保持するのが大幅に好ましい。
【0121】触媒は、少なくとも1:20例えば少なく
とも1:30のモル比に対応して一般にはより少ない量
で、重合すべき1種以上の単量体に相対的な量で一般に
使用される。触媒:単量体の比率は1:1000〜1:
30例えば1:1000〜1:50であるのが好まし
い。
【0122】成分(a)と助触媒(b)との比率は一般
に1:20〜1:2の範囲のモル比であり、1:6〜
1:2であるのがより多い。
【0123】しかしながら、驚くべきことには本発明者
が見出した所によれば、諸成分は1:2〜2:1例えば
1:2〜1:1の対応するモル比で有利に使用できる。
【0124】本発明の第1の要旨の重合反応は−20〜
60℃の範囲の温度で実施され、0〜30℃の範囲が好
ましい。
【0125】本発明の第2の要旨の重合反応は例えば−
100℃〜60℃の範囲の温度で実施でき;0〜30℃
の範囲が再び好ましい。
【0126】両方の場合に、基X,Y及びZの嵩高性が
増大することにより重合反応をより高い温度で操作させ
得る傾向があるが、然るに良好な生成物特性例えばM
n,MWD及びTgを未だ保持するものである。
【0127】両方の場合に、操作温度は選択した溶剤に
よって束縛でき、またその逆もある。
【0128】本発明の方法は無水のしかも酸素無含有条
件下で実施され、単量体類、触媒及び溶剤の水及び酸素
含量を最低とさせるのが望ましい。
【0129】この条件は、本法によって得られる重合体
の分子量についての調節を達成するために行うべきであ
る。
【0130】本発明の方法は、水又は酸素を除外するた
めに処理されていた雰囲気中で行なうのを確保するのが
望ましい。
【0131】かゝる雰囲気は窒素又はアルゴンの如き乾
燥した不活性ガスの雰囲気を包含する。
【0132】触媒成分は単量体又はその溶液に添加され
る前に、又は単量体又はその溶液を触媒混合物に添加す
る前に一緒に予備混合させねばならない。
【0133】触媒はかゝる混合によって生成されしかも
単離なしにその場で使用することが多い。かゝる次後の
添加順序には何ら特定の制限は課せられない。
【0134】更には、成分(a)を製造し且つ成分
(b)と混合して単離することなくその場で触媒を生成
できる。
【0135】即ち例えば以下の実施例で示した如く(嵩
高なアラルキル)リチウム化合物は(嵩高なアルキル)
リチウムにアラルケニル化合物に添加することにより製
造でき、しかも成分(b)を生成物溶液に直接添加で
き、次いでこれを直接用いて重合を促進させる。
【0136】この添加順序は逆とすることができ、例え
ば(嵩高なアルキル)リチウムを式(II)又は (III)の
成分と混合し、アラルケンを該混合物に単離することな
くその場で添加して本発明の触媒を生成できる。
【0137】この触媒は(嵩高なアルキル)リチウムと
式(II)又は (III)の成分との組合せから明らかに異な
っているが、第1の混合順序から得られる組合せと必ら
ずしも同じである必要はない。
【0138】ランダム型の共重合体は前述した単一の単
量体の代りに適当な単量体の混合物を使用することによ
り本法で製造できる。
【0139】慣用の如く、ランダム共重合について単量
体類の相溶性及びそれらの反応性の相溶性は日常の試験
によって決定できる。
【0140】ABブロック型共重合体は2種又はそれ以
上の単量体を用いて本発明の溶液重合法によって製造で
きる。本発明の触媒を用いて第1の単量体を先ず重合さ
せた後に、第2の単量体を、第1の反応溶剤と通常同じ
である適当な有機溶剤に溶解して最初の生成物の重合体
溶液に一般に添加する。
【0141】ABA及びABCブロック型の共重合体は
本法で常法で同様に製造できる。
【0142】機能化した(functionalised)及び多機能化
した重合体及びオリゴマーは、アニオン性の重合技術で
慣用の要領で重合法の選択的な終結により所望に応じて
製造できる。
【0143】特に、言わゆる水の白化を低下させるのに
且つ重合体溶液の粘度を低下させるのに生成物から触媒
残渣を除去するのが望ましいことが多い。これは溶剤の
沈澱により且つ反応混合物から触媒の濾去により常法で
行ない得る。
【0144】一般には、所望生成物の重合体は生成物の
溶液から常法で単離できる。
【0145】例えば、熱を印加しながら真空中での溶剤
除去により単離でき、あるいはメタノールの如き適当な
担体と共に沈降させ続いて生成物を濾取し且つ直前に記
載の如く熱を印加しながら真空中で乾燥することにより
単離できる。
【0146】本発明の生成物の良好な熱安定性は40〜
300℃の範囲の温度を使用できることを意味する。こ
の範囲の上端に向かっての温度はフラッシュ蒸発に使用
して溶融生成物を得ることができ、これは例えば押出成
形したシート又はペレット化の如く次段で加工できる。
【0147】しかしながら、生成物の重合体を樹脂の用
途に例えば表面の被覆に使用しようとするならば、溶剤
は除去しないで良いことが多く及び/又は沈降した重合
体を単離しなくても良い。
【0148】溶解又は分散/懸濁している反応生成物は
次いで例えば塗料組成物用の基剤として直接使用され
る。本発明の生成物の比較的狭い分子量分布は有利には
かゝる組成物に所与の固形分含量で比較的低い粘度を付
与する傾向がある。
【0149】以下に記載した若干の制限を受けると仮定
すると、何れかのビニル系単量体を本法で重合させ得
る。
【0150】かゝる適当な単量体類は、オレフィン系部
分が、競合する反応に関与してしまう何れかの官能基に
よって置換された単量体を除外するものである。
【0151】これは特にかゝる基が所望の重合反応の実
質的な又は完全な抑制を生起してしまう場合である。
【0152】かゝる基は酸性の水素原子、反応性のハロ
ゲン原子(即ち芳香族上の置換基を一般に除去する)又
はアクリル系の水素原子を包含する。
【0153】かゝる適当な単量体類は、オレフィン系部
分が、 a)酸性の水素原子、 b)反応性のハロゲン原子又は c)アクリル系の水素原子 を有する何れかの官能基によって置換された単量体を除
外する。かゝる官能基を欠如しておりかくして本法で重
合させ得るビニル系単量体の典型的な例には次の単量体
がある;C1-4 メタクリル酸エステル例えばメチルメタ
クリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタ
クリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチル
メタクリレート、第2級ブチルメタクリレート、イソブ
チルメタクリレート及び第3級ブチルメタクリレート;
他のメタクリル酸エステル例えばシクロヘキシルメタク
リレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、オクチ
ルメタクリレート、デシルメタクリレート、ラウリルメ
タクリレート、ドコサニルメタクリレート及びトリシク
ロ〔5,2,1,02,6 〕−デカ−3−エン−8−イル
メタクリレート;多官能性の(架橋性)メタクリルポリ
エステル例えばグリシジルメタクリレート及びトリエチ
レングリコールジメタクリレート;他の多官能性(架橋
性)メタクリルポリエステル例えばアリルメタクリレー
ト;置換されたメタクリル酸エステル例えばジメチルア
ミノエチルメタクリレート及びトリメトキシシリル−エ
チル及び−プロピルメタクリレート;不飽和のニトリル
例えばメタクリロニトリル;不飽和のイミド例えば随意
に置換されたマレイミド例えば2,6−ジメチル−N−
フェニルマレイミド;芳香族ビニル化合物例えばスチレ
ン、o−,m−又はp−メチル又はエチルスチレン、o
−,m−又はp−メトキシスチレン、α−メチル又はエ
チルスチレン、o−,m−又はp−ジメチル又はエチル
アミノスチレン又はm−又はp−クロルスチレン;及び
脂肪族のオレフィン系化合物例えばブタジエン及びイソ
プレン。
【0154】これらの単量体類のうちで好ましいのはメ
チルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソ
ブチルメタクリレート、第3級ブチルメタクリレート、
2−エチルヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリ
レート、デシルメタクリレート、アリルメタクリレート
及び2,6−ジメチル−N−フェニルマレイミドであ
る。
【0155】好都合な単量体類はメタクリロニトリル、
ブタジエン、イソプレン、スチレン、α−メチルスチレ
ン及びp−クロルスチレンを包含する。
【0156】特定の単量体類はメチルメタクリレートを
包含する。特定の単量体類はまたブチルメタクリレー
ト、2,6−ジメチル−N−フェニルマレイミド、メタ
クリロニトリル、ブタジエン及びスチレンを包含する。
【0157】全てのこれらの単量体類は単独で又は一般
には組合せて使用できる。
【0158】しかしながら、本法はメタクリレートエス
テルと芳香族ビニル化合物又は脂肪族オレフィン系化合
物との全てのAB又はABAブロック共重合体に応用で
きるものであるとは思われない。
【0159】しかしながら、本法は、 a)スチレンとブタジエンとイソプレンとのABブロッ
ク共重合体(但しBはメタクリレートである)、及び b)スチレンとブタジエンとイソプレンとのABAブロ
ック共重合体(但しAはメタクリレートである)を含め
てこの型式の或るAB及びABAブロック共重合体に応
用可能である。
【0160】前記の適当な単量体類は、オレフィン系部
分が望ましくない程に置換された単量体類の前駆体を包
含することは認められるであろう。
【0161】即ち、該単量体は競合反応に関与してしま
う官能基によって置換されたオレフィン系単量体類の前
駆体であり、かくしてそれら自体本法では重合させるこ
とができない。
【0162】適当な前駆体単量体を本法の何れかで重合
させることができ、重合体状の(前駆体)生成物を次後
に所望の生成物に転化させ得る。
【0163】これは本法を経由して、不適当な単量体の
重合体への製造方式を与える。
【0164】例えば、第3級ブチルメタクリレートの如
き前述の適当なエステル単量体の何れかを重合させるこ
とができ、しかも生成物を常法で溶液中で加水分解して
メタクリル酸重合体を得ることができる。
【0165】触媒成分(a)及び助触媒成分(b)は既
知の物質であるか又は既知の物質と同様に製造できるか
又は既知の物質から常法で誘導できる。
【0166】例えば基X,Y及びZの多数はアルミニウ
ムハライドからの慣用の親核置換により式(II)の化合
物を形成するのに導入できる。
【0167】触媒の合成及び使用及び本発明の方法は次
の実施例によって説明する;
【0168】
【実施例】実施例1及び2 一般式(I)及び(II)の成分より成る触媒の製造及び
これを用いる方法
【0169】実施例1 触媒(E.1)の製造:トリス(イソブチル)アルミニ
ウム:第3級ブチルリチウム(モル比5:1) 乾燥トルエン(2580ml)中のトリ(イソブチル)
アルミニウム(120ミリモル)の溶液に対して0℃で
ペンタン中の第3級ブチルリチウム(20ミリモル)を
添加した。
【0170】第3級ブチルリチウムの添加が完了したか
らには、該溶液を0℃で30分間維持した。
【0171】実施例2 諸成分を組合せることによりその場で生成した前記触媒
を用いての溶液単重合
【0172】本発明の触媒は、前記した如く適当な相互
のモル比でその第1及び第2の成分を組合せることによ
り実施例1に記載の如く生成された。
【0173】一般には使用前に単離されずに、該組合せ
体を重合媒質にその場で使用した。
【0174】次の条件はメタクリル系単量体の溶液重合
について代表的である。
【0175】実施例1で製造され0℃に維持した(E.
1)の溶液に、激しく攪拌しながら乾燥脱気メチルメタ
クリレート(1280ml、12モル)を2時間に亘っ
て添加した。
【0176】重合は水(0.44モル)の添加により更
に15分後に終了させた。
【0177】得られた粘稠な重合体溶液をトレーにそゝ
ぎ、25℃で6時間、50℃で6時間及び160℃で6
時間真空中で乾燥させた。
【0178】これによって95〜3800%の収率でポ
リ(メチルメタクリレート)(PMMA)が得られた。 Mn 81,000 Mw 104,000 MWD 1.29
【0179】前述した如く、生成物の重合体を樹脂の用
途に例えば表面の被覆に使用しようとするならば、溶剤
を除去させないで良いことが多いが、溶液中の反応生成
物は例えば塗料組成物用の基剤として直接使用できる。
【0180】実施例3 括弧( )に与えたモル比で対応のリチウム及びアルミ
ニウム化合物から次の触媒を実施例1と同様に製造し
た: トリ(イソブチル)アルミニウム:第3級ブチルリチウ
ム(3:1) (E.2) 3−トリ(ジシクロペンタジエニル)アルミニウム:第
3級ブチルリチウム(5:5:1) (E.
3) トリノルボルネニルアルミニウム:第3級ブチルリチウ
ム(5:1) (E.4) トリ(イソブチル)アルミニウム:第3級ブチルリチウ
ム(1:1) (E.5) トリ(イソブチル)アルミニウム:第3級ブチルリチウ
ム(2:1) (E.6) トリ(イソブチル)アルミニウム:第3級ブチルリチウ
ム(3:5) (E.7) トリ(イソブチル)アルミニウム:第3級ブチルリチウ
ム(3:2) (E.8) トリ(イソブチル)アルミニウム:トリエチルアルミニ
ウム:第3級ブチルリチウム(2:1:2)
(E.9)
【0181】実施例4 a)実施例2の方法と同様に実施例3の触媒を一般に使
用して以下の表1に示した次の一般的な結果を得た。
【0182】重合は水よりもむしろメチルエチルケト
ン、アセトン、メタノール、エタノール又は湿ったジク
ロロメタンの添加により終結させ得る。
【0183】Mnは20,000と200,000との
間にあるように調節でき、MWDは1.17と1.30
との間にあるように調節できる。
【0184】生成物のTgは典型的には、慣用のフリー
ラジカル重合法によって製造された同等なPMMA単重
合体のTgよりも約10〜15℃高い。
【0185】生成物は典型的にはより大きな熱安定性を
有し、その耐候性及び光学的清澄度は優秀である。
【0186】 表 1 触 媒 [MMA]:反応温度 収 率 Mn MWD Tg [Li] (℃) (%) K (℃) (E.2) 500 25 >90 74.15 1.44 117 (E.1) 500 0 >90 91.2 1.38 113 (E.1) 500 −15 >90 57.5 1.17 113 (E.1) 500 0 >90 132.0 1.23 (E.1) 200 0 >90 45.7 1.28 114 (E.1) 500 25 80 112.2 1.82 112 (E.1) 500 25 95 144.5 1.90 117 (E.1) 500 0 100 79.4 1.23 119 (E.1) 500 0 100 77.6 1.26 (E.2) 500 0 92 53.7 1.17 (E.3) 500 0 >90 81.3 1.29 (E.2) 500 0 93 64.6 1.48 (E.1) 750 0 100 97.7 1.26 (E.2) 500 15 >90 63.1 1.29 (E.1) 500 0 >90 97.7 1.17 (E.4) 500 25 26 28.0 1.22 (E.5) 331 0 95 67.6 1.20 (E.7) 331 0 94 66.1 1.90 (E.5) 331 0 90 53.7 1.78 (E.8) 331 0 95 67.6 1.20 (E.9) 158 0 100 25.7 1.10 (E.9) 370 24 100 53.7 1.18 (E.9) 480 24 100 79.4 1.44 b)相異なる単量体類を用いる以外は実施例2の方法と
同様にして実施例1及び3の触媒を一般的に使用し、次
の一般的な結果を表2に示した。重合は水よりもむしろ
メチルエチルケトン、アセトン、メタノール、エタノー
ル又は湿ったジクロルメタンの添加により終結させ得
る。Mnは20,000と200,000との間にある
ように調節できしかもMWDは1.1と1.4との間に
あるように調節できる。
【0187】 表 2 触 媒 単量体 [MMA]: 温 度 収 率 Mn MWD [Li] (℃) (%) K (E.1) BMA 100 0 100 28.8 1.32 (E.2) BMA 200 0 100 33.1 1.12 BMA=n−ブチル メタクリレート
【0188】実施例5 対応のリチウム及びアルミニウム化合物から実施例1と
同様に次の触媒を製造した: トリ−第3級ブチルアルミニウム:第3級ブチルリチウ
ム(5:1)(E.10) トリネオペンチルアルミニウム:第3級ブチルリチウム
(5:1)(E.11) トリ(イソブチル)アルミニウム:ジスチリルジリチウ
ム(5:1)(E.12)
【0189】実施例6 実施例2の方法と同様にして実施例5の触媒を使用し
た。
【0190】実施例7 対応のリチウム及びアルミニウム化合物から実施例1と
同様に次の触媒を一般に製造した: トリイソブチルアルミニウム:ジイソプロピルアミノリ
チウム(2:1)(E.13) トリイソブチルアルミニウム:ジイソプロピルアミノリ
チウム(1:1)(E.14) トリイソブチルアルミニウム:ジイソプロピルアミノリ
チウム(3:1)(E.15) トルエンに溶解してあるリチウム化合物を0℃でトリエ
ンに溶解してあるアルミニウム化合物に添加し、こうし
て製造した触媒を適当な重合温度に生起させた。
【0191】実施例8 実施例2の方法と同様にして実施例7の触媒を一般に使
用した。全ての重合は20重量/重量%の濃度でトルエ
ン溶液中でメチルメタクリレートについて操作して、次
の一般的な結果を表3に示した。Mnは20,000と
200,000との間にあるように調節でき、MWDは
1.07と1.40との間にあるように調節できる。生
成物のTgは典型的には慣用のフリーラジカル重合法に
よって製造した同等なPMMA単重合体のTgよりも約
10〜15℃高い。生成物は典型的にはより高い熱安定
性を有し、その耐候性及び光学的清澄度は優秀である。
【0192】 表 3 触 媒 [MMA]: 反応温度 収 率 Mn MWD [Li] (℃) (%) K (E.13) 200 0 100 44.7 1.15 (E.13) 200 20 100 46.2 1.26 (E.13) 200 40 43 30.9 1.39 (E.13) 100 0 100 28.6 1.15 (E.13) 200 0 100 44.7 1.28 (E.13) 300 0 77 71.8 1.33 (E.14) 200 0 86 31.9 1.35 (E.13) 200 0 100 44.7 1.15 (E.15) 200 0 100 72.4 1.40
【0193】実施例9 次の触媒を製造した: トリイソブチルアルミニウム:3−メチル−4,5−ジ
フェニルペント−2−イルリチウム(2:1)
(E.16)トルエン(5ml)中のジ
フェニルエテン(177μl、1ミリモル)の溶液に、
室温でシクロヘキサン中の第2級ブチルリチウム(0.
77ml、1.3M)の溶液を添加した。反応物を30
分間放置させた。トルエン中のトリスイソブチルアルミ
ニウム(1ml,1M)の溶液を0℃で3mlの生成物
溶液に添加した。
【0194】実施例10 20重量/重量%の濃度でトルエン溶液中のメチルメタ
クリレートについて実施例2の方法と同様にして実施例
9の触媒を使用して、次の一般的な結果を表4に示す。
Mnは20,000と200,000との間にあるよう
に調節でき、MWDは1.07と1.40との間に調節
できる。生成物のTgは同等な慣用のPMMA単重合体
のTgよりも約10〜15℃高い。生成物は典型的には
より大きな熱安定性を有し、その耐候性及び光学的清澄
度は優秀である。
【0195】 表 4 触 媒 [MMA]: 反応温度 収 率 Mn MWD [Li] (℃) (%) K (E.16) 200 0 100 38.0 1.16
【0196】実施例11 対応のリチウム及びアルミニウム化合物から実施例1と
同様にして次の触媒を製造した: トリイソブチルアルミニウム:ジイソプロピルアミノリ
チウム(5:1)(E.17) トリイソブチルアルミニウム:ジイソプロピルアミノリ
チウム(6:1)(E.18) トリイソブチルアルミニウム:ジイソプロピルアミノリ
チウム(4:1)(E.19)
【0197】実施例12 実施例2の方法と同様にして実施例11の触媒を使用し
た。
【0198】実施例13及び14 一般式(I)の触媒成分のその場での製造続いて一般式
(I)及び(II)の成分よりなる触媒のその場での製造
及びこれを用いる方法
【0199】実施例13 触媒成分(D.20):4,4−ジメチル−2−フェニ
ルペント−2−イルリチウムの製造、続いて触媒(E.
20):トリス(イソブチル)アルミニウム:(D.2
0)(モル比2:1)の製造
【0200】乾燥トルエン(20ml)中のα−メチル
スチレン(0.31ミリモル)(水素化カルシウムから
の蒸留により前もって乾燥させた)の溶液に室温で乾燥
トルエン(0.18ml、0.18M)中の第3級ブチ
ルリチウム(0.31ミリモル)を添加した。
【0201】第3級ブチルリチウムの添加が完了したか
らには、該溶液を0℃に冷却し、得られた溶液にトルエ
ン(0.62ml、1M)中のトリスイソブチルアルミ
ニウム(0.62ミリモル)の溶液を添加した。
【0202】トリスイソブチルアルミニウムの添加が完
了したからには、該溶液を0℃で15分間維持した。
【0203】実施例14 諸成分を組合せることによりその場で生成した前記触媒
を用いての溶液単重合 前記の如く適当な相互のモル比で
第1及び第2の成分を組合せることにより本発明の触媒
を実施例13に記載の如く生成した。
【0204】触媒は一般に使用前に単離せず組合せ体を
その場で重合媒質中で使用した。
【0205】次の条件はメタクリル系単量体の溶液重合
について典型的である。
【0206】実施例13で製造し且つ0℃に維持した
(E.20)の溶液に、激しく攪拌しながら乾燥脱気メ
チルメタクリレート(5ml、46ミリモル)を添加し
た。
【0207】重合はメタノール(1ml)の添加により
0℃で更に3時間後に終結させた。
【0208】得られた粘稠な重合体溶液をヘキサンにそ
ゝいで生成物を沈降させこれを50℃で6時間及び16
0℃で6時間乾燥させて20%の収率でポリ(メチルメ
タクリレート)(PMMA)を得た。 Mn 138,200 MWD 1.74
【0209】実施例15及び16 一般式(I)の触媒成分のその場での製造続いて一般式
(I)及び(II)の成分よりなる触媒のその場での改質
及びこれを用いる方法
【0210】実施例15 触媒前駆体(D.21):第3級ブチルリチウムトリス
(イソブチル)アルミニウム:(D.21)(モル比
2:1)の製造続いて触媒(E.21)の製造 0℃に冷却したトルエン(5ml、1M)中のトリイソ
ブチルアルミニウム(5ミリモル)の溶液に、0℃で乾
燥ペンタン(1.5ml、0.18M)中の第3級ブチ
ルリチウム(2.55ミリモル)を添加した。
【0211】第3級ブチルリチウムの添加が完了したか
らには、乾燥トルエン(20ml)中のα−メチルスチ
レン(0.153ミリモル)(水素化カルシウムからの
蒸留により前もって乾燥させた)の溶液を0℃でトルエ
ン(20ml)中の得られた溶液の4mlに添加した。
【0212】α−メチルスチレンの添加が完了したから
には、該溶液を0℃で15分間維持した。
【0213】実施例16 諸成分を組合せることによりその場で生成した前記触媒
を用いての溶液単重合 実施例15の触媒(E.21)を使用し、生成物を実施
例14の如く単離して80%の収率でポリ(メチルメタ
クリレート)(PMMA)を生成した。 Mn 119,800 MWD 1.52
【0214】実施例17 対応の不飽和のリチウム化合物から出発して実施例13
と同様にして次の触媒成分(a)を製造した。
【0215】触媒は括弧に与えたモル比で対応のアルミ
ニウム化合物の添加によりリチウム生成物から実施例1
3と同様にして形成された: トリ(イソブチル)アルミニウム:1,3−ビス(4,
4−ジメチルペンタン−2,2−ジイル)ベンゼンジリ
チウム(D.22) (2.07:1)(E.2
2) 〔1,3−ジイソプロペン−2−イルベンゼンと第3級
ブチルリチウムとから(D.22)生成〕 トリ(イソブチル)アルミニウム:1,3−ビス(4−
メチルヘキサン−2,2−ジイル)ベンゼンジリチウム
(D.23) (2:1)(E.23) 〔1,3−ジイソプロペン−2−イルベンゼンと第2級
ブチルリチウムとから(D.23)生成〕 トリ(イソブチル)アルミニウム:1,3−ビス(4−
メチルヘキサン−2,2−ジイル)ベンゼンジリチウム
(D.24) (2:1)(E.24) 〔重合処理でその場に放置した1,3−ジイソプロペン
−2−イルベンゼン(DIB)と第2級リチウムとトリ
エチルアミン(5重量%DIB)とから(D.24)生
成〕 トリ(イソブチル)アルミニウム:1,3−ビス(3−
メチル−1−フェニルペンタン−1,1−ジイル)ベン
ゼン(D.25) (2:1)(E.25) 〔1,3−ビス(1−フェニルビニル)ベンゼンと第2
級ブチルリチウムとから(D.25)生成〕 トリ(イソブチル)アルミニウム:1,3−ビス(3−
メチル−1−〔4′−第3級ブチルフェニル〕ペンタン
−1,1−ジイル)ベンゼン(D.26)(2:1)
(E.26) 〔1,3−ビス(1−〔4′−第3級ブチルフェニル〕
ビニル)ベンゼンと第2級ブチルリチウムとから(D.
26)生成〕 次の触媒を製造し同様に使用した: トリ(イソブチル)アルミニウム:ビス(3,3−ジメ
チル−1−フェニルブタン−2,2−ジイル)ベンゼン
(D.27) (2:1)(E.27) 〔1,3−ビス(1−フェニルビニル)ベンゼンと第3
級ブチルリチウムとから(D.27)生成〕
【0216】実施例18 実施例17の触媒を、実施例14の方法と同様にして一
般に使用して表5に示した次の一般的な結果を得た。
【0217】Mnは10,000と100,000との
間にあるように調節でき、MWDは1.6と1.8との
間にあるように調節できる。
【0218】生成物のTgは典型的には慣用のフリーラ
ジカル重合法によって製造された同等のPMMA単重合
体のTgよりも約10〜15℃高い。生成物は典型的に
はより大きな熱安定性を有し、その耐候性及び光学的清
澄度は優秀である。
【0219】 表 5 触 媒 [MMA]: 反応温度 収 率 Mn MWD [Li] (℃) (%) K (E.22) 32 0 75 43.0 1.82 (E.23) 32 0 80 67.2 1.72 (E.24) 32 0 80 48.3 1.73 (E.25) 200 0 75 53.4 1.35 (E.25) 38 0 80 18.5 1.72 (E.26) 52 0 80 53.1 1.6
【0220】実施例19 括弧に与えたモル比で対応のアルミニウム及びリチウム
化合物から出発して次の触媒成分(a)を実施例15と
同様にして製造した: トリ(イソブチル)アルミニウム:第2級ブチルリチウ
ム(D.28)(2.07:1)触媒は実施例15にお
けるのと同じモル比で1,4−ジ(1−フェニルビニ
ル)ベンゼンを添加しながら対応の不飽和化合物の添加
により実施例15と同様に改質させて(E.28)を得
た。
【0221】実施例20 実施例19の触媒(E.28)を実施例16の方法と同
様にして一般に使用して100%の収率でポリ(メチル
メタクリレート)(PMMA)を形成した。Mnは2,
000と20,000との間にあるように調節できる。 Mn 8,400 MWD 1.6
【0222】実施例21 次の触媒を実施例1と同様に製造した: トリ(イソブチル)アルミニウム:ナトリウムメトキシ
ド(2:1) (E.29) ジ(イソブチル)−2,6−ジ第3級ブチルフェノキシ
アルミニウム:第3級ブチルリチウム (2:1)
(E.30) ジ(イソブチル)−2,6−ジ第3級ブチルフェノキシ
アルミニウム:第3級ブチルリチウム (3:1)
(E.34) ジ(イソブチル)−2,6−ジ第3級ブチルフェノキシ
アルミニウム:第3級ブチルリチウム (5:1)
(E.35) ジ(イソブチル)−2,6−ジ第3級ブチル−4−メチ
ルフェノキシアルミニウム:第3級ブチルリチウム
(2:1) (E.36) ジ(イソブチル)−2,6−ジ第3級ブチル−4−メト
キシフェノキシアルミニウム:第3級ブチルリチウム
(2:1) (E.37)
【0223】実施例22 実施例21の触媒を実施例2の方法を同様に一般に使用
して表6に示した次の一般的な結果を得た。Mnは2,
000と200,000との間にあるように調節でき、
MWDは一般に1と1.6との間にあるように調節でき
る。
【0224】 表 6 触 媒 [MMA]: 反応温度 収 率 Mn MWD [Li] (℃) (%) K (E.29) 200 0 15 143.7 1.55 (E.30) 200 0 100 22.4 1.04 (E.30) 50 0 100 21.6 1.05 (E.30) 200 50 19 5.4 1.09 (E.30) 200 25 100 43.3 1.32 (E.30) 12 0 50 3.5 1.41 (E.34) 1000 0 82 89.0 1.93 (E.35) 1000 0 100 122.0 1.36 (E.36) 299 0 >90 38.9 1.31 (E.37) 200 0 100 23.9 1.09
【0225】実施例23及び24 一般式(I)の触媒成分のその場での製造続いて一般式
(I)及び(II)の成分よりなる触媒のその場での改質
及びこれを用いる方法
【0226】実施例23 触媒前駆体(D.31):第3級ブチルリチウムトリス
(イソブチル)アルミニウム:(D.31)(モル比
1:2)の製造、続いて触媒(E.31)の製造 0℃に冷却したトルエン(5ml、1M)中のトリイソ
ブチルアルミニウム(5ミリモル)の溶液に、乾燥ペン
タン(1.5ml、0.18M)中の第3級ブチルリチ
ウム(2.5ミリモル)を0℃で添加した。
【0227】第3級ブチルリチウムの添加が完了したか
らには、乾燥トルエン(50ml)中の1,6−ビス
(N′,N′−ビスイソプロピルウレイド)ヘキサン
(0.31ミリモル)の溶液を、0℃でトルエン中に得
られた溶液の1.6mlに添加した。
【0228】添加が完了したからには、該溶液を0℃で
120分間維持した。
【0229】実施例24 諸成分を組合せることによりその場で生成した前記触媒
を用いての溶液単重合 実施例23の触媒(E.31)を用い、実施例14の如
く生成物を単離して50%の収率でポリ(メチルメタク
リレート)(PMMA)を生成した。 Mn 28,800 MWD 1.95
【0230】実施例25及び26 触媒(E.32)及び(E.33): トリエチルアルミニウム:第3級ブチルリチウム(2:
1) (E.32) トリエチルボロン:第3級ブチルリチウム(2:1)
(E.33) を実施例1と同様に製造し、実施例2と同様に用いて9
5%の収率でポリ(メチルメタクリレート)(PMM
A)を生成した。 (E.32) Mn 19,600 MWD 1.30
【0231】実施例27 諸成分を組合せることによりその場で生成した前記触媒
を用いてのランダム溶液共重合 前記した適当な相互のモル比で第1及び第2の成分を組
合せることにより実施例1に記載される如く本発明の触
媒を一般的に生成した。
【0232】該触媒を使用前に一般に単離せずに、組合
せ体を重合媒質でその場で用いた。
【0233】メタクリル系単量体の溶液単重合について
実施例2に記載した処理条件が一般に応用できる。
【0234】これらの処理条件は、単一の単量体の溶液
の代りに関連する単量体類の混合物の溶液を用いる以外
は、メタクリル系単量体の溶液共重合について使用され
た。
【0235】反応は水よりもむしろメチルエチルケトン
の添加により終結させた。
【0236】メチルメタクリレート及びn−ブチルメタ
クリレートを用いて実施例3の触媒をこの方法で用い
た。
【0237】共重合は0℃で行なって表7に示した次の
一般的な結果を得た。
【0238】 表 7 触 媒 [MMA]: [単量体]: 収 率 Mn MWD [BMA] [Li] (%) K (E.5) 52.8: 150 94 35.5 1.07 47.2 (E.6) 52.5: 150 90 47.9 1.15 47.2 (E.5) 53.1: 150 >90 39.8 1.17 46.9 (E.5) 26.8: 125 >90 44.7 1.33 73.2 (E.2) 50:50 150 100 35.5 1.41 (E.2) 46:54 150 100 41.7 1.41 (E.3) 50:50 150 100 43.6 1.17 (E.3) 75:25 150 100 49.0 1.38
【0239】実施例28 実施例5の触媒を実施例27の方法と同様にして使用し
た。
【0240】実施例29 諸成分を組合せることによりその場で生成した前記触媒
を用いてのABブロック共重合 前記した適当な相互のモル比で第1及び第2成分の組合
せにより本発明の触媒を実施例1に記載の如く生成し
た。
【0241】触媒は使用前に一般に単離されないが、組
合せ体を重合媒質中でその場で用いた。
【0242】以下に記載した処理条件が一般に応用で
き、これをメタクリル系単量体の溶液ABブロック共重
合に用いた。(E.A)の溶液(1.8ミリモルのA
l:52.4ml)を実施例1の如く製造し0℃で10
分間維持した。
【0243】次いで乾燥脱気メチルメタクリレート(1
0ml、92ミリモル)を、激しく攪拌しながら5分間
に亘って触媒溶液に添加し、該混合物の温度を0℃に維
持した。
【0244】0℃で更に30分後に、乾燥脱気したn−
ブチルメタクリレート(15ml、94ミリモル)を激
しく攪拌しながら5分間に亘って添加し、該混合物の温
度を0℃に維持した。
【0245】重合は湿ったジクロルメタンの添加により
0℃で更に60分後に終結させた。
【0246】得られた粘稠な重合体溶液を大容量のメタ
ノールにそゝいで重合体を沈降させ、これを濾取し、8
0℃で6時間真空中で乾燥させた。
【0247】これによって95〜100%の収率でポリ
(メチルメタクリレート)(PMMA):ポリ(n−ブ
チルメタクリレート)(PBMA)ABブロック共重合
体を得た。
【0248】前述した如く、生成物の重合体を樹脂の用
途例えば表面の被覆に用いようとするならば、沈降した
重合体は単離しなくても良い。
【0249】かゝる場合には、分散/懸濁している反応
生成物は例えば塗料組成物用の基剤として直接使用でき
る。
【0250】メチルメタクリレートとn−ブチルメタク
リレートとの順次のABブロック混合物を用いて実施例
3の触媒をこの要領で使用した。
【0251】全ての重合を0℃で実施して表8に示した
次の一般的な結果を得た。
【0252】 表 8 触 媒 [MMA]: [MMA]: [単量体類]: 収 率 Mn MWD [BMA] [BMA] [Li] (%) K 理 論 実 際 (E.3) 50:50 50:50 300 97 86 1.15 (E.3) 94:6 92.8 320 92 48.6 1.10 (E.3) 94:6 92.8 320 95 67.2 1.12
【0253】実施例30 実施例5の触媒を実施例29の方法と同様にして使用し
た。
【0254】実施例31 諸成分を組合せることによりその場で生成した前記触媒
を用いてのABAブロック共重合 前記した適当な相互モル比で第1及び第2成分を組合せ
ることにより本発明の触媒を実施例1に記載の如く形成
した。
【0255】使用前に一般には単離されないが、組合せ
体をその場で重合媒質中で使用した。
【0256】以下に記載した処理条件は一般に応用で
き、これをメタクリル系単量体の溶液ABAブロック共
重合について使用した。
【0257】(E.3)の溶液(1.8ミリモルのA
l:52.4ml)を実施例1の如く製造し、0℃で1
0分間維持した。
【0258】次いで乾燥脱気したメチルメタクリレート
(10ml、92ミリモル)を、激しく攪拌しながら5
分間に亘って触媒溶液に添加し、該混合物の温度を0℃
に維持した。
【0259】0℃で更に20分後に、乾燥脱気したn−
ブチルメタクリレート(4ml、25ミリモル)を添加
した。
【0260】添加は激しく攪拌しながら5分間に亘って
行ない、該混合物の温度を0℃に維持した。
【0261】0℃で更に20分後に、乾燥脱気したメチ
ルメタクリレート(10ml、92ミリモル)を添加し
た。
【0262】重合は0℃で更に20分後に湿ったジクロ
ルメタンの添加により終結させた。
【0263】得られた粘稠は重合体溶液を大容量のメタ
ノールにそゝいで重合体を沈降させ、これを濾取し且つ
80℃で6時間真空中で乾燥させて75〜100%の収
率でポリ(メチルメタクリレート)(PMMA):ポリ
(n−ブチルメタクリレート)(PBMA)ABAブロ
ック共重合体を得た。
【0264】前述した如く、生成物の重合体を樹脂の用
途例えば表面の被覆に使用しようとするならば、沈降し
た重合体は単離しなくても良い。
【0265】かゝる場合には、分散/懸濁している反応
生成物は例えば塗料組成物用の基剤として直接使用でき
る。
【0266】メチルメタクリレートとn−ブチルメタク
リレートとの同様な順次ABAブロック混合物を用いて
実施例3の触媒をこの仕方で使用した。
【0267】メチルメタクリレートとトリメトキシシリ
ルプロピルメタクリレート(TMA)との同様な順序A
BAブロック混合物を用いて実施例21の触媒をこの様
式で使用した。
【0268】全ての重合は0℃で実施し、以下の表9に
示した次の一般的結果が得られた。
【0269】 表 9 触 媒 [MMA]: [MMA]:[単量体] 収 率 Mn MWD [BMA] [BMA] [Li] (%) K 理 論 実 際 (E.3) 88.12 85.15 330 78 71 1.12 (E.3) 89.11 89.11 350 95 51.5 1.27 触 媒 [MMA]: [MMA]:[MMA] 収 率 Mn MWD [TMA] [TMA] [Li] (%) K 理 論 実 際 (E.36) 84.16 39 100 9.5 1.45
【0270】実施例32 実施例5の触媒を同様に使用した。
【0271】実施例33 諸成分を組合せることによりその場で生成した一般式
(I)及び(II)の成分よりなる触媒を用いての塊状重
合法 前記した如く適当な相互のモル比で第1及び第2の
成分を組合せることにより本発明の触媒を実施例1に記
載の如く生成した。
【0272】使用前に一般には単離されないが、組合せ
体は重合媒質中にその場合で使用された。
【0273】次の条件はメタクリル系単量体の塊状重合
について典型的である。
【0274】実施例1で製造し且つ0℃に維持した
(E.3)(0.4ml)の溶液を、激しく攪拌しなが
ら窒素下に0℃でシュレンク(Schlenk) 管中の乾燥脱気
メチルメタクリレート(5ml)(MMA:Liのモル
比300:1)に注射器で迅速に添加した。
【0275】即座の且つ迅速な発熱重合後に、生成物を
塩化メチレン(30ml)に溶かし、大過剰のヘキサン
中に沈降させ、25℃で6時間、120℃で6時間真空
中で乾燥させると83%の収率でポリ(メチルメタクリ
レート)(PMMA)を得た。
【0276】相異なる濃度の触媒を前記の方法と同様に
一般的に用いた。
【0277】触媒(E.30)及び(E.36)も同様
に用いた。一般的な結果を以下の表10に示す。
【0278】Mnは15,000と200,000との
間にあるように調節でき、MWDは1.67と2.80
との間にあるように調節できる。
【0279】 表 10 触 媒 単量体 [MMA]: 収 率 Mn MWD [Li] (%) K (E.3) MMA 150 76 32.9 2.45 (E.3) MMA 300 79 46.5 1.91 (E.3) MMA 500 68 58.8 2.28 (E.3) MMA 600 82 143.8 2.20 (E.3) MMA 1200 77 148.4 2.33 (E.30) MMA 200 70 28.1 1.77 (E.30) MMA 100 70 28.1 1.65 (E.30) MMA 397 83 61.1 1.60 (E.30) MMA 397 85 58.7 1.60 (E.36) MMA 395 82 49.5 1.44 (E.36) MMA 395 85 38.9 1.54 次の触媒:(E.2)〜(E.9)をこの実施例と同様
に用いた。
【0280】実施例34 異なる単量体即ちBMA=n−ブチルメタクリレートを
用いながら実施例1及び3の触媒を、実施例33の方法
と同様にして一般に用いた。
【0281】実施例35 触媒(E.3)を実施例2と同様にして用いて2,6−
ジメチル−N−フェニルマレイミド(DPM)を重合さ
せた。
【0282】 〔DPM〕:[Li]34 Mn 1,000 MWD 1.43
【0283】実施例36 諸成分を組合せることによりその場で生成した一般式
(I)及び(II)の成分よりなる触媒を用いての塊状ラ
ンダム共重合法 MMAの代りにMMA(5.52ミリモル)に溶かした
DPM(1.48g、7.5ミリモル)の組合せを重合
させる以外は、実施例1に記載の如く生成した触媒
(E.3)を実施例33と同様に一般的に用いた。
【0284】次の結果はかゝる単量体の塊状ランダム共
重合について典型的である。 〔DPM〕:[Li]172 Mn 17,900 MWD 3.19
【0285】実施例37 触媒の製造 括弧に与えた成分モル比で次の触媒を実施例1の如く製
造した: トリ(イソブチル)アルミニウム:第3級ブチルリチウ
ム(2.9:1) (E.37)
【0286】実施例38 n−ペンタン冷却剤の還流なしにメチルメタクリレート
の重合 固体の二酸化炭素の非還流コンデンサーと空気駆動ター
ボ攪拌機とを備えしかも25ミリバールの乾燥窒素の圧
力下に0℃に予備冷却した丸底フラスコに入れた実施例
1で製造した(E.8)の溶液に、n−ペンタン(68
ml、583ミリモル)中のメチルメタクリレート(3
0ml、281ミリモル)の乾燥脱気溶液を激しく攪拌
しながら30分に亘って添加した。反応フラスコからの
揮発分をコンデンサーで凝縮させ、反応フラスコから別
個に収集した。
【0287】単量体溶液の添加速度及び反応混合物から
の蒸発速度は、蒸発熱及び反応の発熱が同等でありしか
も反応混合物の温度を0℃に維持するように調節した。
重合は更に60分後にメタノール(0.5ml)の添加
により終結させた。
【0288】得られる重合体溶液を過剰のメタノールに
そゝいで重合体を沈降させた。
【0289】実施例39 n−ペンタン冷却剤の還流なしにメチルメタクリレート
の重合 本実施例は実施例1に記載した(E.2)の溶液を用い
る以外は実施例38の如く実施した。
【0290】実施例40 n−ペンタン冷却剤を還流しながらメチルメタクリレー
トの重合 固体の二酸化炭素還流コンデンサーと空気駆動のターボ
攪拌機とを備えしかも20ミリバールの乾燥窒素の圧力
下に0℃に予備冷却した丸底フラスコ中に、実施例1で
製造した(E.2)の溶液と乾燥脱気済みのn−ペンタ
ン(15ml)とを保持した。
【0291】乾燥脱気メチルメタクリレート(30m
l、281ミリモル)を激しく攪拌しながら20分に亘
って添加した。
【0292】反応フラスコからの揮発分をコンデンサー
に凝縮させ、反応フラスコに返送した。単量体の添加速
度及び反応混合物からの蒸発速度は、蒸発熱及び反応の
発熱が同等でありしかも反応混合物の温度を0℃に維持
するように調節された。重合は更に60分後に水(0.
5ml)の添加により終結させた。
【0293】得られる重合体溶液を過剰のメタノールに
そゝいで重合体を沈降させた。
【0294】実施例41 n−ブタン冷却剤の還流なしにメチルメタクリレートの
重合 本実施例は実施例1に記載した(E.2)の溶液を用い
しかも冷却剤としてn−ブタン(50ml)を用いる以
外は実施例38の如く実施した。
【0295】実施例42 トルエン冷却剤を還流しながらメチルメタクリレートの
重合 固体の二酸素炭素還流コンデンサーと空気駆動のターボ
攪拌機とを備えしかも8ミリバールの乾燥窒素の圧力下
に0℃に予備冷却した丸底フラスコに、実施例1で製造
した(E.37)の溶液を保持し、これに乾燥脱気メチ
ルメタクリレート(50ml、467ミリモル)を添加
した。この添加は激しく攪拌しながら8分に亘って行な
った。
【0296】反応フラスコからの揮発分をコンデンサー
で凝縮させ、反応フラスコに返送した。単量体の添加速
度及び反応混合物からの蒸発速度は、蒸発熱及び反応の
発熱が同等でありしかも反応混合物の温度を約0℃に維
持するように調節された。
【0297】重合は更に60分後に水(0.5ml)の
添加により終結させた。
【0298】得られる重合体溶液を過剰のメタノールに
そゝいで重合体を沈降させた。
【0299】実施例43 トルエン冷却剤を還流しながらメチルメタクリレートの
重合 本実施例は、実施例1に記載した(E.4)の溶液を用
いしかも単量体を一度に添加して最高で10℃の温度上
昇を与える以外は、実施例42の如く実施した。
【0300】実施例38〜43の結果を次の表11に要
約した。
【0301】 表 11 実施例 冷却剤 圧 力 Mn MWD 収 率 (mbar) K (%) 38 n−ペンタン 25 30.9 1.31 82 39 n−ペンタン 25 53.7 1.16 93 40 n−ペンタン 20 112.2 1.20 100 41 n−ブタン 330 44.7 1.15 80 42 トルエン 8 87.1 1.23 95 43 トルエン 8 55.0 1.45 95
【0302】実施例44 触媒残渣の除去 触媒残渣は次の如く前記の溶液重合実施例の何れかの重
合体生成物から除去できる:典型的に20〜30%の固
形分含量を有しながら、重合の終了時に、反応は窒素に
過剰のエタノール:四塩化炭素(1:1容量/容量)で
終結させた。該混合物を25℃で16時間攪拌し次いで
50℃で5時間加温した。
【0303】触媒から得られる不溶性物質はこの期間中
に形成され、焼結濾過(X3)により除去される。触媒
除去の効率は>99.5%である。
【0304】本発明の生成物の比較的挾い分子量分布は
有利に、かゝる組成物に所与の固形分含量で比較的低い
粘度を付与する傾向がある。
【0305】実施例45 本法の生成物を包含する表面被覆組成物の製造; 粘度の試験;フィルムの評価 実施例44の如く触媒残渣を除去することなく本発明の
次の重合体の表面被覆組成物を、トルエン中の種々の濃
度で形成した: 重合体 組成物(重量%) Mn MWD MMA BMA K 1 38 62 39.8 1.17 2 100 25.3 1.41 溶液中の重合体の固形分/粘度分布を25℃でブルック
フィールド粘度計により測定し、重合体1について次の
結果を得た: 固形分含量(重量%) 粘 度(cps) 30 110 100cps粘度についての固形分含量:30重量% 揺変性挙動 重合体1においてAl 80ppm、Li 1ppmの
濃度まで実施例44の如く触媒残渣を除去すると次の結
果を得た: 重合体 固形分含量(重量%) 粘 度(cps) 1 30 80 100cps粘度についての固形分含量(重量%) 1 31.2 2 51.8 ニュートン挙動クロスハッチ試験で種々の基体上への良
好な接着を示すように前記溶液からフィルムを引塗りし
た。この試験では、乾燥フィルムをクロスハッチ状に切
り口を入れ、接着剤テープを、切り口の入ったフィルム
に堅固に施着し、次いで剥ぎ取った。
【0306】5Bの評価は良好な接着を示し、この場合
フィルムは基体から除去されず、OBはフィルムの大部
分が除去されることを示す。スチレンの燐酸塩処理鋼と
については5Bの評価が達成され、アルミニウムについ
ては3Bの評価が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デービツド・マーク・ハデルトン イギリス国.チエシヤー・ダブリユエイ 7・4キユイ.ランコーン.ザ・ヒース (番地その他表示なし) (72)発明者 デービツド・レスリー・トーゼ イギリス国.チエシヤー・ダブリユエイ 7・4キユイ.ランコーン.ザ・ヒース (番地その他表示なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ビニル系単量体特にメタクリル系単量体
    を付加重合するに際して、触媒として次の二成分; (a) 経験式(I); MT (I) (式中Mはアルカリ金属原子であり;しかもTは、少な
    くとも4個の炭素原子を含有し且つ1個又はそれ以上の
    側鎖置換基によって随意に置換された嵩高なハイドロカ
    ルビル基であるか又は複素置換されたハイドロカルビル
    基であり、これらのハイドロカルビル基の各々は処理条
    件下で不活性である)の第1成分;及び (b) 経験式(II); Q(Xm)(Yn)Zp (II) 〔式中QはAl,B又はZnであり;m,n及びpは各
    々Oであるか又はQの適当な原子価に応じて(m+n+
    p)=2又は3であるような整数であり;しかもX,Y
    及びZは各々個々に随意に置換された嵩高なハイドロカ
    ルビル基であるか、あるいはX及びYは一緒になって随
    意に置換されたハイドロカルバジイル基であり、Zは随
    意に置換された嵩高なハイドロカルビル基であり、これ
    らの基の全ては処理条件下で不活性である〕の化合物よ
    りなる助触媒の第2成分よりなる触媒の存在下で−20
    〜60℃の範囲の温度でのビニル系単量体特にメタクリ
    ル系単量体の付加重合法。 【請求項2】 式(II)の第2成分内においてX,Y
    及びZは各々個々に随意に置換された嵩高なハイドロカ
    ルビル基であるか、あるいはX及びYは一緒になって随
    意に置換されたハイドロカルバジイル基であり、Zは随
    意に置換された嵩高なハイドロカルビル基であり、これ
    らの基の全ては処理条件下で不活性で少なくとも4個の
    炭素原子を含有する請求項1記載の重合法。 【請求項3】 X,Y及びZの少なくとも1個は少なく
    とも2個の炭素原子を含有し且つ少なくとも1個の異原
    子によって置換されており、あるいはTは少なくとも1
    個の異原子によって置換されている請求項1記載の重合
    法。 【請求項4】 異原子はM又はQに直接に結合したO,
    N,P又はAsである請求項3記載の重合法。 【請求項5】 ビニル系単量体特にメタクリル系単量体
    を付加重合するに際して、触媒として次の二成分; (a) 請求項1に定義した如き式(I)の第1成分、
    及び (b) 経験式(III); Q(Xm)(Yn)Zp (III) 〔式中QはAl,B又はZnであり;m,n及びpは各
    々0であるか又はQの適当な原子価に応じて(m+n+
    p)=2又は3であるような整数であり;しかもX
    及びZは各々個々に随意に置換された嵩高なハイ
    ドロカルビル基であるか、あるいはX及びYは一緒
    になって随意に置換されたハイドロカルバジイル基であ
    り、Zは随意に置換されたハイドロカルビル基であ
    り、これらの基の全ては処理条件下で不活性である〕の
    化合物よりなる助触媒の第2成分よりなる触媒の存在下
    で付加重合を行うことを特徴とするビニル系単量体特に
    メタクリル系単量体の付加重合法。 【請求項6】 式(III)の第2成分内において、X
    ,Y及びZは各々個々に随意に置換された嵩高な
    ハイドロカルビル基であるか、あるいはX及びY
    一緒になって随意に置換されたハイドロカルバジイル基
    であり、Zは随意に置換された嵩高なハイドロカルビ
    ル基であり、これらの基の全ては処理条件下で不活性で
    少なくとも5個の炭素原子を含有する請求項5記載の重
    合法。 【請求項7】 X,Y及びZの少なくとも1個は
    少なくとも2個の炭素原子を含有し且つ少なくとも1個
    の異原子により置換されており、あるいはTは少なくと
    も1個の異原子によって置換されている請求項5記載の
    重合法。 【請求項8】 式(I)の触媒の第1成分(a)におい
    て、かゝるTは前述の如く随意に置換されたハイドロカ
    ルバポリイル基であり、しかも同じでも異なっても良い
    対応の個数のM原子を担持する請求項1又は5記載の重
    合法。 【請求項9】 助触媒成分(b)はそれぞれ式(II)
    又は(III)の単一の化合物である請求項1又は5記
    載の重合法。 【請求項10】 塊状重合法である請求項1又は5記載
    の重合法。
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