JPH05500652A - アルカリ金属リン酸塩の製造方法 - Google Patents

アルカリ金属リン酸塩の製造方法

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JPH05500652A
JPH05500652A JP3506905A JP50690591A JPH05500652A JP H05500652 A JPH05500652 A JP H05500652A JP 3506905 A JP3506905 A JP 3506905A JP 50690591 A JP50690591 A JP 50690591A JP H05500652 A JPH05500652 A JP H05500652A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アルカリ金属リン酸塩またはアルカリ金属リン酸塩水溶液の製造方法 に関する。この方法においては、リン酸を高温でアルカリ金属塩化物と、モル比 (リン:アルカリ金属)一(1 : 1)〜(1.3:1)を用いて反応させ、 この反応で放出された塩素を除去し、この反応で得られた生成物を加水分解して アルカリ金属リン酸塩水溶液を形成し、また必要に応じてこの水溶液からアルカ リ金属リン酸塩を晶出させて回収する。
西ドイツ特許公報2, 437. 748号により、塩化カリウムおよびリン酸 からリン酸一カリウムを製造する上記方法に類似の方法が公知である。この先行 技術の方法では、出発反応剤を温度3(l[1℃以上、望ましくは220〜25 0℃で加熱することにより溶融し、同時に塩素を除去するためにこの溶融物に空 気を吹き通す。得られた反応生成物を水で加水分解することによりリン酸一カリ ウムを得るが、リン酸に含有されている不純物の全ては最終製品の中に残留する 。
米国特許公報4, 885, 148号は、P205含有量5、2〜54%の湿 式法リン酸と塩化カリウムからリン酸一カリウムを製造し、上記出発反応剤を温 度 +8Q〜280℃で加熱することにより溶融し、それにより発生する塩化水 素ガスを除去し、溶融された中間生成物を水に溶解し、不溶融残留物を除去し、 最後に溶液からリン酸一カリウムを晶出させる方法を開示する。この方法もまた 、西ドイツ特許公報2, 437. 748号により公知の方法に類似して、固 体ポリリン酸塩の生成を防止するために低い処理温度を使用する。180〜28 0℃での低い処理温度の欠点は、塩化物の除去が不完全なままであるか、または 米国特許公報4, 885, 148号によれば265℃で8時間という非常に 長い反応を必要とすることである。
窒素に加えて、カリウムおよびリンは植物に必要な主要栄養物である。ゆえにこ れらの元素の塩は補助肥料として広く使用されている。リン酸一カリウムKH2 P04は、例えば温室で使用されるそのような肥料の一つである。温室農業では 植物に最善の成長のために十分な栄養量を与えるために栄養物の適性投与を達成 することが特に重要である。この問題に対する普通の方策は、水性肥料の使用で ある。この場合肥料は希釈水溶液として製造され、配管によって運搬され、潅流 水とともに制御された状態でノズルから配布される。しかしこの技術の欠点は、 肥料が完全に水に溶解し得なければならないことである。なぜならば、完全に水 に溶解し得ないならば不溶性成分がノズルを詰まらせ、そのために潅流を混乱さ せるからである。
リン酸一カリウムは、温室で代表的に使用される上記の種類の肥料である。これ は一般に水酸化カリウムKOHと純粋のリン酸1{、 PO4 とから製造され る。これら出発反応剤は両者とも高価であり、そのため出発反応剤として肥料グ レードの塩化カリウム KCIとリン酸H3 PO4とを使用しようとする試み がなされてきたが、工業的に実行可能な方法はいまだに実現されていない。
塩化カリウムは、水溶性であるにもかかわらず、直接のカリウム源として使用す るには不適当である。なぜならば、この中に含まれる塩化物イオンに植物は敏感 に反応するからである。塩化物を塩化カリウムとリン酸の混合物から除去するた めの種々の方法が開発されてきたが、その様な方法は過度に複雑か、高価か、非 効果的か、である。
肥料グレードのリン酸は硫酸塩をも含有し、これは最終製品の中にまで進めば、 肥料製品の栄養物含有量を削減する。
アルカリ金属リン酸塩、特にリン酸一カリウムおよびリン酸一ナトリウムを製造 する方法であって、先行技術方法の欠点を克服し得て、原価的に有利な出発反応 剤を使用し、特に水性肥料の製造に適する完全に水溶性のアルカリ金属リン酸塩 を製造する方法を、実現することが本発明の一つの目的である。
、本発明のさらなる目的は、硫酸塩含有の低いアルカリ金属リン酸塩を製造する 方法を実現することである。
これらの目的は本発明によって達成される。その主要特徴は添付の請求の範囲の 記載によって明らかになるであろう。
本発明によれば、主目的は、アルカリ金属リン酸塩またはアルカリ金属リン酸塩 水溶液を製造するのに適した方法によって達成された。この方法では、肥料グレ ードのリン酸をアルカリ金属塩化物と約350〜700℃でモル比(リン:アル カリ金属) = (1: 1)〜(1,3:1)を用いて反応させ、この反応で 放出された塩素を除去し、得られた主にアルカリ金属メタリン酸塩を含有する固 体反応生成物を60〜100℃で加水分解し、アルカリ金属リン酸塩の純粋の水 溶液を形成するために加水分解溶液から不純物を含有する不溶性の残留物を除去 する。また所望に応じてこの水溶液からアルカリ金属リン酸塩を晶出させて回収 する。
このように本発明によれば、肥料グレードのリン酸と塩化カリウムとを処理して メタリン酸カリウム、別名ポリリン酸カリウム、にすることが可能である。この 製品の水への溶解度は低いが、メタリン酸カリウムは熱水処理によってリン酸− カリウムに加水分解することができる。不純物のみが不溶性の形で残留する。
次ぎに水溶液から製品を、溶液の濃縮および/または冷却により晶出させ得る。
、適当な出発反応剤は例えば、P2O,含有量20〜60%、望ましくは 25 〜55%の湿式法リン酸である。
典型的含有量は、30% P2O5または50% P2O、である。リン酸内の 硫酸塩含有量は典型的には2〜4%S04の範囲内で変化する。
第2の出発反応剤すなわち塩化カリウムの典型的内容物は、肥料グレードの原料 の中の58〜HX K2Oである。
製造されるリン酸−カリウムまたはリン酸−ナトリウムの質および量は、処理温 度、溶融保持時間、モル比P/KまたはP / Naを調整することにより制御 可能である。 処理温度は約350〜700℃、望ましくは400〜650°C に保たれる。典型的溶融保持時間は15 〜120分の範囲内にある。モル比P /KまたはP / Na は、(1: 1) 〜(1,3: 1) 、望ましく は(1,1:1)〜(1,3+1)の範囲内にある。
高温で処理するために、メタリン酸塩製造と塩素除去は短時間で可能であり、他 方最高収量が得られる低い温度では反応が遅く塩素除去が不完全になる。
モル比P / K、またはそれに対応してモル比P/Na は、はぼ化学量論比 を持つ溶解性製品が提供されるように、すなわちそれぞれP/K・1またはP/ Na=1に調整される。これを達成するためには、出発反応剤のモル比は、それ ぞれP/K>1またはP/Na1lでなければならない。なぜならば、残留物の 中のモル比は、それぞれP/K>1またはP/Na>1であるからである。
炉中での材料の熱処理中の塩素除去は、処理温度およびモル比P/KまたはP  / Naに正比例し、より低い温度では炉中保持時間にも正比例する。本発明で 用いられる高温では、塩素除去は短い保持時間によってさえも効果的に行われる 。加水分解前の溶解により、塩素を低溶解性アルカリ金属メタリン酸塩から除去 することも可能である。代わりの方策としては、塩素は最終製品の晶出中に除去 し得る。本発明により製造されたアルカリ金属リン酸塩の中の塩素含有量は非常 に低い。
水と塩化水素以外に、反応装置から除去されたガスは、弗素、珪素、硫黄(HF SSiFa 、SO3)をも含有する。アルカリ金属メタリン酸塩を含有する、 反応装置からの固体製品は、加水分解を迅速化するために所望の粒度に粉砕され る。
加水分解は、アルカリ金属メタリン酸塩の約0.25 〜4倍の量の水を使用し て行うのが有利である。
加水分解における温度は、約60〜100℃、典型的には約80〜100℃であ る。温度を上げれば加水分解は促進される。加水分解段階の継続時間は典型的に は10〜120分である。
加水分解段階からの製品は・濾過され、それにより濾過液は肥料などとして使用 可能なアルカリ金属リン酸塩を含有する溶液となる。又は代わりの方策としては 、溶液の濃縮および/または冷却によりアルカリ金属リン酸塩を溶液から晶出さ せ得る。本発明による製品は、有利にはリン酸−カリウムKH2PO,,であり 、メタリン酸カリウムの加水分解中に水に溶解されたのであるからこのように完 全に水溶性である。
濾過段階からの固体不合格品は、要約ずればK、P 、 Mg、 Fe、 AI 、 Mn、 Na5Ca、 Siおよびその他の重金属を含有する。この不合格 品からの主要栄養元素(K、P、Mg)は、例えば肥料製造において利用され得 る。
アルカリ金属リン酸塩の母液は、加熱段階または加水分解段階に再循環され得る 。
肥料グレードのリン酸原料に由来する最終製品内の硫酸塩の量は、数案の代替え 方法で削減し得る。まず硫酸塩は、カリウム塩との共沈殿によって石膏としてす でにリン酸から直接に除去されている可能性がある。
発生した石膏をリン酸の中に残しておくこともでき、加水分解残留物と結合させ てリン酸から濾過により除去することもできる。この場合の硫酸塩は石膏として 以外にシンゲナイト K2 SO4・CaSO4・ H20としても生じ得る。
モル比P/KまたはP / Naが1以上であり、溶液が酸性である場合には、 硫酸塩を複塩に2S04 ・ H3PO4として沈殿によって除去することもで きる。沈殿に適するカリウム塩は、それ以外のイオン力多残留物とともに残るよ うな塩であり、発生ガスとともに除去され、または最終水性製品の中に包含され 得る。これらのうちの典型的なものは例えば、Ca (OH) 2、CaCl2 、ヒドロキシアパタイトのようなCa含有リン酸塩、CaCO3、CaOである 。
高温では硫酸塩は残留物に結合され、反応装置の中で放出したガスとともに除去 される。代わりの方策としては硫酸塩は、溶解度の低いアルカリ金属メタリン酸 塩から溶解によって加水分解の前に除去され得る。
過剰のリン酸を使用する場合には、最終水性製品は、水酸化カリウムによって、 または硫酸塩が存在する場合には水酸化カルシウムによって、正しい pH(1 % 溶液、pH4,5)にされ得て、それによりシンゲナイトに2S04 ・C aSO4・ L Oが沈殿する。弱酸性溶液からのHCIの除去は、気体(例え ば空気)による散布または真空の使用により遂行され得る。
塩に2 SO4” H3PO4およびCaSO4・に2S04・H2Oは塩素な しで晶出し、それらは例えば肥料の中で使用し得る。必要ならば、これらの塩は 石膏の沈殿によって、下式のようにリン酸二カリウムおよび硫酸カリウムに転換 され得る。
K2 SO4・H3PO4+Ca(OH)2→に2HPO4+CaSO4・2H 20CaSO4−K2SO3−H2O+ H20→に2S04+CaSO4・2 H20 以下に本発明を実施例を例示することにより詳細に述べよう。百分率(%)は全 て重量/重量%である。
下記の原料を実施例の出発反応剤として使用する。
下記分析値の湿式法リン酸:48.3%P2O6,4,1%S04.0.92% Mg 、 0.49%Fe 、 0.29%F10.01%A1.0.01%C a 、 Lf12%に、[1,05%Mn 。
0.2%SiO2,0,002%Na0下記分析値の脱硫酸化リン酸:50%P 2O5,0,13%So 4.0.20%Ca0この出発反応剤は、硫酸塩を石 膏として沈殿させて除去することにより上記リン酸から製造された。使用した沈 殿試薬は水酸化カルシウムであった。沈殿は、Ca/Sモル比1.11温度80  ℃、保持時間1時間で行われた。
下記分析値の肥料グレードの塩化カリウム:59.l1%に20.47.3%C I 、1.2%Na、 0.30% SO4,0,09%Mg 、il1%AI  、(1,IIN%Fe0下記分析値の塩化ナトリウム:39.2%Na 、  60.5%CI、0.01%に0 実施例1 リン酸(48,3%P20 、) 33.8(l gとKCI(P/K 1.1 5 ) 15.70 gとを混合し、600℃で20分間加熱した。放出したガ スを除去した後に、メタリン酸カリウム(KPO3) 、28.59 gを得た 。これを粉砕し、水100 gに80〜100℃で120分間かけて溶解し、不 溶解残留物]]、59gを除去し、結晶化により溶液からKH2PO418,1 1gを得た。
製品の分析値は下記の通りであった。
45.7% P2O5 31,9% K20 7.1 % So 4 0.25 % CI 実施例2 リン酸(48,3%P205 ) 32.52 gとKCI(P/K 1.3  ) 13.42 gとを混合し、500℃で15分間加熱した。得られた反応物 は、メタリン酸カリウム(KPO3)、 27.05gであった。これを粉砕し 、水25 g に60〜100°Cで15分間かけて溶解し、不溶解残留物10 .16gを除去し、結晶化により溶液から最終製品21.3gを得た。その分析 値は下記の通りであった。
45.5% P2O5 23,8% K2O 0,4% CI 実施例3 脱硫酸化リン酸(50%P205 ) 35.49 gとKCI(P/Kl、2 5) 15.70 gとを混合し、700°Cで15分間加熱した。反応生成物 はメタリン酸カリウム(KPO3)。 28.79gであった。これを粉砕し、 水IHgに80〜1H℃で120分間かけて溶解し、不溶解残留物12.19g を除去し、結晶化により溶液からKH2PO4l1l、51 gを得た。
一製品の分析値は下記の通りであった。
52.1% P2O。
29.8% K2O 0,40% So 4 実施例4 リン酸(48,3%P205 ) 33.80 gと塩化ナトリウム(P /  Na 1.15 ) 12.31 gとを混合し、500℃で60分間加熱した 。反応生成物はメタリン酸ナトリウム(NaPO3)。 25.26gであった 。これを粉砕し、水100 gに80〜100℃で10分間かけて溶解し、不溶 解残留物5.37gを除去し、結晶化により溶液から最終製品24.41gを得 た。その分析値は下記の通りであった。
製品 残留物 48.8% P2O568,2% P2O521,0% Na2O3,5% N a2O5,2% So4 6.2% MgO 0,44% CI 2.9% Fe2O3実施例5 リン酸(48,3%P20 s ) 31.22 gと塩化カリウム(P /  K 1.25) 13.42 gとを混合し、500℃で15分間加熱した。反 応生成物はメタリン酸カリウム(K−PO3)、 26.37gであった。これ を粉砕し、水25 g に80〜100℃で15分間かけて溶解し、不溶解残留 物11.39gを除去し、結晶化により溶液から最終製品4.Ngを得た。その 最終製品の式は分析結果ではに、 SO4・ H3PO4であった。上記方法で 製造されたに2504 − H3PO4の一部22.36g をCa (OH)  26.1gおよび)120 77.64 gと混合し、混合物を加熱し、22 .32gの石膏CaSO4’2 H20、およびIJ ン酸−カリウムK112 PO4とリン酸二カリウムに2)IPO4の混合物6.74gを得た。
実施例6 リン酸(411,3%P2O5)33.εagを水47.83gの中に希釈して P2O,濃度を20%とし、それに1.45gのヒドロキシアパタイトCa+o (Of()2(PO4) 6を添加し、その溶液を攪拌しながら80 ℃で1時 間加熱した。次ぎにその酸とKCI (P / K 1.15)16.29gと を混合し、350°Cで120分間加熱した。反応生成物はメタリン酸カリウム  31..17gであった。これを粉砕し、水 100gに80〜100°Cで 60分間かけて溶解し、不溶解残留物5.97gを溶液(溶液1)から除去し、 上記のように再溶解し、それにより不溶解残留物は4.82gに減少し、第2水 溶液(溶液2)を得た。
溶液1と溶液2を合わせ′、結晶化により最終製品12.70gを得た。その分 析値は下記の通りであった。
42.3% P2O。
31.5% K2O 6,8% 504 0.28% C1 結晶化の母液を濃縮乾固し、最終製品17.94gを得た。その分析値は下記の 通りであった。
実施例7 リン酸(48,3%P205 ) 28.62 gと塩化カリウム(P/K1. Iイ) 13.42 gを塩化カルシウムCaCl□・2H,02,Ogと混合 し、500℃で60分間加熱した。
反応生成物はメタリン酸カリウム(KP(h )。
25.52gであった。これを粉砕し、水100 gの中に80〜100℃で1 5分間かけて希釈して、不溶解残留物6.12g を除去し、結晶化により溶液 から4個の画分(fraction)を得た。それらのうち第1画分は主にシン ゲナイトCaSO4・ K2S0. ・ H2Oを含有していた。
最終製品画分の重量と硫酸塩含有量は結晶化の順序に下記の通りであった。
4、6.47g 2.3% S04 実施例8 リン酸(48,3%P205 ) 33.80 gとCa (OH) 2i、0 7gを混合し、80 ℃で1時間加熱した。そのリン酸と生成された石膏を塩化 カリウム(P/K1.I)16.47gと混合し、500℃で60分間加熱した 。反応生成物はメタリン酸カリウム(KPO,、)。 30.2gであった。こ れを粉砕し、水 100gに80〜100°Cで60分間かけて溶解し、不溶解 残留物16.35gを溶液から除去し、結晶化により溶液から最終製品(111 0,04gを得た。母液を濃縮乾固し、最終製品(2) 4.36gを得た。
残留物16.35gを上記の実施例で述べたように再溶解し、不溶解残留物重量 を8.Ngに減少した。最後に結晶化により溶液から製品(3) 9.70 g を得たこれらの製品の分析値は下記の通りであった。
% P、O,’% K2Oもso、もC1% F pH(I J製品]、38. 6 36.3 5.4 2.9 0.02 3.7製品2 37.1 38.0  3.6 10.2 0.03 3.4製品3 51.7 29.0 0.2  0.02 <0.01 4.3実施例9 リン酸(483%P20− ) 33.80 gとCa (01−1) 210 7gを混合し、80 °Cて1時間加熱した。そのリン酸と生成された石膏を塩 化カリウム(P / K 1.+5)15.70gと混合し、500°Cで60 分間加熱した。反応生成物はメタリン酸カリウム(KPO3) 、、29.05  gであった。これを粉砕し、水 100gに80〜100°Cで60分間かけ て溶解し、不溶解残留物12.77gを溶液から除去し、結晶化により溶液から 最終製品(1) 8.04 gを得た。母液を濃縮乾固し、最終製品(2) 1 0.00 gを得た。
残留物12.77gを上記の実施例で述べたように再溶解し、不溶解残留物重量 を 7.42gに減少した。結晶化により溶液から最終製品(3) 6.15g か得られた。これらの製品の分析値は下記の通りであった。
% P、O,% K、O& So、もC1% F pH(1’%)製品1 42 .2 34.0 12.1 0.2 <0.01 3.7製品2 44.2 3 4.2 6.8 3.5 0.02 3.7製品3 54.3 30.4 0. 2 0.04 <0.01 4.3実施例10 リン酸(483%P2O5) 3380 gとCa (OH) 2107gを混 合し、80 ℃で1時間加熱した。そのリン酸と生成された石膏を塩化カリウム (P / K 1.20)15、lOgと混合し、500°Cで60分間加熱し 、た。反応生成物はメタリン酸カリウム(KPO,、)。 28.47gであっ た。これを粉砕し、水 100gに80〜100℃で60分間かけて溶解し、不 溶解残留物14.54gを溶液から除去し、結晶化により溶液から最終製品(1 ) 5.70 g を得た。母液を濃縮乾固し、最終製品(2) 7.90 g  を得た。
残留物16.4[1gを上記の実施例で述へたように再溶解し、不溶解残留物重 量を8.01gに減少した。結晶化により溶液から最終製品(3) 8.91  g が作られた。これらの製品の分析値は下記の通りであった。
髪Pρ、 をに2Q もSO4% C111F pH(1%)製品1 36.1  37.1 16.1 0.66 <0.01 3.6製品2 44.7 32 .3 3.8 3.1 0.01 3.2製品3 52.3 29.3 0.1 0.02 <0.01 4.0実施例11 リン酸(48,3%P205 ) 33.80 gとCa (OH) 21.0 7gを混合し、80 ℃で1時間加熱した。そのリン酸と生成された石膏を塩化 カリウム(P / K 1.15)15.70gと混合し、450℃で60分間 加熱した。反応生成物はメタリン酸カリウム(KPO,)。 29.59gテア った。これを粉砕し、水 1(lfl gに80〜100℃で60分間かけて溶 解し、不溶解残留物16.40gを溶液(溶液1)から除去し、残留物を再溶解 し溶液2と残留物8.58g を得た。この残留物を中性(pH7)のクエン酸 アンモニウムに再溶解(65℃、1時間)した。その結果、下記分析値の不合格 品]、89gができた。溶液1と溶液2を組み合わせ、それを結晶化させて最終 製品21.9gを得た。その分析値は下記の通りである。
%P2O5’に20 %B’4IC14Mg0 %F11203 %hO%Ca O%5L02%’ pH(1%1製品 44,531.65.a 1.9 0. 03 0.013.6不合格品★ 65.5 1B、4 4.2 8.2 0. 3 2.4 0.7(”クエン酸アンモニウム溶液より) 実施例12 リン酸(48,3%P20 、) 31.22 gと塩化カリウム(P / K  1.25) 13.42 gとを混合し、500°Cで15分間加熱した。反 応生成物はメタリン酸カリウム(KPOq )、26.72gであった。これを 粉砕し、残留物洗浄液25 gと結晶化工程からの母液25.4gとに80〜1 00℃で15分間かけて溶解し、不溶解残留物(不合格品1) 11.45gを 溶液から除去し、水25gの中で洗浄し、これを次の溶解工程へ移した。結晶化 により溶液から最終製品20.97gを得た。その後、不毛の母液22.94g は次の溶解工程へ移した。残留物1を粉砕し、水115 gに80〜100℃で 1時間かけて溶解し、それにより不溶解残留物(不合格品2)2.43gが残っ た。
最終製品と残留物の分析値は下記の通りであった。
4F205 lK2O6504IC1%HgO%W@203 4人120. 4 Mn0製品 49.B 27.3 6.01.3不合格品168.8 23.0  1.8 5.21.9 0.4 0.2不合格品271.o 14.20.8  9.74.3 0.7 (1,3実施例13 脱硫酸化リン酸(5(l N P2O、) 34.0’l gと塩化カリウム( P / K 1.30) 15.70 gを混合し、550℃で20分間加熱し た。反応生成物はメタリン酸カリウム(KPOi ) 、、28J6 gであっ た。これを粉砕し、水30 g に80〜100℃で60分間かけて溶解した。
結晶化により溶液から最終製品I (製品t)5.IOgを得た。
残留物を水100 gに2a〜25℃で+2(]分間かけて溶解した。不溶解残 留物16.15gを溶液から除去し、結晶化により溶液から最終製品■(製品f f)9.40gを得国際調査報告 国際調査報告 PCT/FT 91100100

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.アルカリ金属リン酸塩またはアルカリ金属リン酸塩水溶液を製造する方法で あって、リン酸をアルカリ金属塩化物と高温でモル比(リン:アルカリ金属)= (1:1)〜(1.3:1)を用いて反応させ、この反応で放出した塩素を除去 し、この反応で得られた製品を加水分解してアルカリ金属リン酸塩の水溶液を形 成させ、また所望に応じてこの水溶液からアルカリ金属リン酸塩を晶出させて回 収する方法において: 使用されるリン酸は肥料グレードのリン酸であって、これをアルカリ金属メタリ ン酸塩を生成するために、アルカリ金属塩化物と約350〜700℃で反応させ ることと、 このようにして得られた固体反応生成物を60〜100℃で加水分解することと 、 アルカリ金属リン酸塩の純粋の水溶液を形成するために、不純物を含有する不溶 解残留物を加水分解溶液から除去すること、 および、必要に応じて、このアルカリ金属リン酸塩の水溶液をさらに結晶化に付 して、この水溶液からアルカリ金属リン酸を回収することと、 を特徴とする方法。
  2. 2.肥料グレードのリン酸のP2O5含有量が約20〜60重量%、有利には約 25〜55重量%であることを特徴とする請求項1の方法。
  3. 3.アルカリ金属塩化物が肥料グレードの塩化カリウムであることを特徴とする 請求項1または2の方法。
  4. 4.リンとアルカリ金属のモル比が、(1.1:1)〜(1.25:1)である ことを特徴とする前記請求項1〜3のいずれかの方法。
  5. 5.肥料グレードのリン酸をアルカリ金属塩化物と約400〜650℃で反応さ せることを特徴とする前記請求項1〜4のいずれかの方法。
  6. 6.含有される硫酸塩を除去するために、出発反応剤として使用されるリン酸に カルシウム塩を添加することを特徴とする前記請求項1〜5のいずれかの方法。
  7. 7.カルシウム塩を出発反応剤として使用されるリン酸に添加し、生成された硫 酸カルシウムを、行なわれる反応段階の前にアルカリ金属塩化物とともに除去す ることを特徴とする請求項6の方法。
  8. 8.出発反応剤として使用されるリン酸にカルシウム塩を添加し、得られた反応 混合物をアルカリ金属塩化物とともに反応段階へ移するか;または、出発反応剤 として使用されるリン酸にカルシウム塩を直接に反応させ、アルカリ金属塩化物 およびこのように形成された硫酸カルシウムの複塩を加水分解後に、不純物を含 有する不溶解残留物と一緒におよび/または加水分解溶液からの晶出により、除 去することを特徴とする請求項6の方法。
  9. 9.硫酸カリウムの複塩K2SO4・H3PO4およびリン酸を加水分解溶液か ら晶出により除去し、このようにして得られた複塩をカルシウム塩と水で処理し 、このようにして得られた硫酸カルシウムをリン酸カリウムを含有する水溶液か ら除去すること、を特徴とする請求項6の方法。
  10. 10.使用されるカルシウム塩が、水酸化カルシウム、塩化カルシウム、リン酸 カルシウム、炭酸カルシウムまたは酸化カルシウムであることを特徴とする前記 請求項6〜9のいずれかの方法。
  11. 11.得られた固体反応生成物を加水分解の前に溶解し、これにより硫酸塩と塩 化物を上記溶液の中に溶解し、次に減少した含有量の硫酸塩と塩化物を有するこ のようにして得られた固体生成物を上記加水分解によって処理し、それにより金 属不純物を不溶解残留物として除去し、それにより特に純粋な最終製品を得るこ とを特徴とする請求項1の方法。
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