JPH05500302A - T細胞性白血病及び黒色腫に伴うtcl―5遺伝子の転位 - Google Patents
T細胞性白血病及び黒色腫に伴うtcl―5遺伝子の転位Info
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- JPH05500302A JPH05500302A JP2509510A JP50951090A JPH05500302A JP H05500302 A JPH05500302 A JP H05500302A JP 2509510 A JP2509510 A JP 2509510A JP 50951090 A JP50951090 A JP 50951090A JP H05500302 A JPH05500302 A JP H05500302A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
T び に°TCL−5i−の
合衆国政府は本発明にベイト−アップライセンスを有し、一定の状況下で特許権
所有者に米国国立衛生研究所(National In5titute ofH
ealth)からの認可条件no、CAO9485、CA39860.CA25
875によって指定される妥当な条件で他人にライセンスを許可するように要求
する権利を有する。
2肌の侠術的分野
本発明は癌の診断法と監視とに関する。さらに詳しくは、本発明は染色体転座t
(1;14)(p32;qll)に関係する癌の診断と監視に関する。
g胆の背量
BIJンパ球と1928球の系統の白血病とリンパ種との大部分は特徴的な染色
体異常性を有する[ユニス(Yunis)、(1983)、サイエンス(Sci
ence)221 : 227−235] 、それぞれ、バーキット(Burk
itt)リンパ種と慢性骨髄性白血病とにおけるMMCとABL腫瘍遺伝子とに
直接関係する矛盾のない染色体異常の発見[概観に関しては、クロース(Cro
ce)とノーウェル(Nowe l l)、(1985)、ブルッド(B I
ood) 65 : 1−7.タルツロツク(Kurzrock)等、 (19
88)、エヌ、イング、ジエイ、メト、(N、Eng、J、Med、)319:
990−998を参照のことJは、特定遺伝子の発現を変える染色体異常はヒト
白血病とリンパ種の病因に関係するという仮説に導いた。T細胞腫瘍では、染色
体異常の大部分はバンドallにおける染色体14上のT細胞受容体アルファ/
ベータ座を含む[クロース等(1985)、サイエンス227 :1044〜1
047 ;ラビット7、 (Rabb i tts)等(1988)、トレント
ス ジエネット(Trends Genet、)4 : 300−304におい
て再検討]。急性T細胞白血病に観察されるt(8゜14)(q24 ; ql
l、)、t (10;14)(q24;qll)、t (11;14)(q13
;qll)、t (11;14)(q15;all)、及びt (14;14)
(qll;q32)転座へのこのT細胞受容体座の関係はこれらの転座に関係す
る破断点(breakpaint)の分子分析によって実証されている [フィ
ンガー(Finger)等(1986)、サイエンス231982−985、カ
ガン(Kagan)等(1987Lブロク ナトル、アヵド、サイ。
(Proc、Nat 1.Acad、Sci、)USA、84 :4543−4
546、カガン等(1989)、ブロク ナトル、アカド サイ、USA (印
刷中)、ベーム(Boehm)等(1988)エムボ ジェイ、(EMBOJ、
)等7 : 385−394 ;ベーム等(1988Lエムボ シエイ 7 :
2011−2017;メンゲル−ガラ(Menge l−Gaw)等(198
8)、ブロク。
ナトル アカド サイ USA85 : 9171−9175 ;ルッソー(R
ussO)等(1988)、ブロク ナトル、7カド、サイ、USA86 :
602−606]。ヒト染色体1バンドp32異常は急性T細胞性白血病[マチ
ーウーマーウル(Mathieu−Mahul)等(1986)、ティ、シー、
アール、アカド、サイ、(T、’C,R,Acad、Sc1 ン302 : 5
25−528 ;ライマンシ(Ra imondi)等(1987)ブルッド、
69 :131−1341、ヒト皮膚悪性黒色腫[パラバン(Balaban)
等(1986)、カンサーシエネト、サイトジエネト、(Ca’ncer Ge
net、 Cytogene t、)19 :113−122コ及びヒト神経芽
細胞腫[ギルバート(Gilbert)等(1982)、カンサー ジエネト、
サイトシェネト9.7・33−42]に観察されている。しかし、関連する腫瘍
遺伝子は同定されていす、染色体破断点の所在も確認されていない。従って、こ
れらの異常を確認する唯一っの方法は細胞遺伝学によるものであるが、これは費
用的及び技術的に困難である。
従って、ヒト染色体異常に関係する疾患の診断と治療がルーチンに、安価に実施
されつるように、ヒト染色体1バンドp32を含むある種の染色体異常を確認す
る分子的方法が技術上で必要とされている。
光咀Ω櫃天
ヒトにおける新生物の診断又は評価の方法を提供することが本発明の目的である
。
新生物の診断又は評価のための核酸プローブを提供することが本発明の他の目的
である。
t (1;14)(p32;qll)転座に起因する転座結合(transl。
cation junction)を増幅するための核酸プライマーを提供する
ことが本発明のさらに他の目的である。
本発明の上記その他の目的は下記の1つ以上の実施態様によって解決される。
本発明の1実施態様では、新生物であると疑われる細胞からヒ1−DNAを単離
し、前記DNA上のTcL−5遺伝子が転位されたものであるか否かを確認する
(転位TCL−5遺伝子は新生物を示唆する)ことを含むヒトにおける新生物の
診断又は評価の方法を提供する。
本発明の他の実施態様では、新生物であると疑われる試験細胞から単離し、前記
試験細胞中のTCI、−5遺伝子の発現産物(expression prod
uct)量を測定し、前記試験細胞中のTCL−5遺伝子の発現産物量を対照細
胞、すなわち健康な細胞からもしくは健康なヒトから単離された対照細胞中の同
量と比較することを含むヒトにおける新生物の診断又は評価の方法を提供する、
前記試験細胞中のTCL−5遺伝子発現産物量が対照細胞中の同量に比べて異な
ることは新生物を示唆する。
本発明のさらに他の実施態様では、t (1;14)(p32;qll)転座の
lp+″染色体の転座結合と制限酵素部位との間に配置された染色体1配列に起
因する核酸プローブを提供する、前記部位と転座結合との間に前記酵素のための
他の部位は存在しない。
本発明のさらに他の実施態様では、t (1;14)(p32;qll)転座の
lpl″染色体の転座結合を増幅するための核酸プライマ一対であって、対の1
プライマーが染色体1配列に由来し、1プライマーが染色体14配列に由来する
核酸プライマー対を提供する。
本発明は従って当技術分野に、ある種の新生物の診断と監視をルーチンにかつ安
価にする、このような診断と監視のための方法、プローブ及びプライマーを提供
する。
図面Ω!里を説明
図1は730−3細胞ラインの典型的なトリプシンーギムザ バンド染色核型・
47.XY、+17.t (1;13) (p32;q34)、t (1;14
)(p32;all)を示す。TCL−5を含むt(1;14)転座に由来する
1p″″と14Q−染色体を示す、他の異常は矢印によって示す。
図2は白血病細胞ラインの1p1染色体上のt(1:14)染色体破断点の分析
を示す。パネルAはTCRとpJK3.OSプローブとにょるt(1;14)細
胞ラインからのDNAのハイブリッド形成を示す。胎盤細胞(レーン1と4)、
730−3 (レーン2と5)及びDU、528 (レーン3と6)がらDNA
(10ttg)を単離し、BamHI(レーン1−3)又はHindllr(
レーン4−5)によって消化させた。パネルB−DはDU、528における1p
+染色体破断点を囲む領域の制限マツプを示す。パネルBは染色体14上のTC
L−5デルタ座の正常な形態を示す。パネルCは1p+染色体上の転位TCL−
5座を示す。パネルDは染色体1上の相補性生殖ラインTCL−5座を示す。黒
色バーは染色体14DNA配列を示し、白色バーは染色体1配列を示す。プロー
ブはハッチトボックス(hatched box)として示す。使用略号はE、
EcoRI;B、BamHI ;H,Hindmである。
図3は染色体1に対するt(1;14)マツプの転座染色体中のTCRデルタ座
に並置した配列を示す。下記ソースからのDNA(10μg/レーン)を過剰な
制限酵素Hindllrによって消化させ、電気泳動させ、ニトロセルロースフ
ィルターに移し、p528H5,1プローブによってハイブリッド化した(図2
参照) マウスLMTK−細胞ライン(レーン1):転座t (8;14)(q
24:q32)からの14Q4染色体を保持するM44c12S5ハイブリッド
(レーン2):染色体4.13.14.18.20.21、Xと部分染色体17
.22を保持するGL5ハイブリッド(レーン3)1部分8.22と染色体19
.21とXとを保持する401AD5EF3ハイブリツド(レーン4)2転座t
(14:X)(q32;q13)からの14Q4染色体を保持する52−63
c17−17ハイブリツト(レーン5):染色体1.6とXを保持するGM72
99ハイブリッド(レーン6):ヒト胎盤(レーン7)1部分染色体1.2.3
.5と17を保持するPB5ハイブリッド(レーン8)。
図4は14Q−染色体相互破断点を示す。パネルAはt(1;14)破断点を囲
む生殖ライン染色体1インサートを含むp528B0.7プローブ(図2参照)
によってハイブリッド化したサンゲスターを示す。マウス細胞ライン(レーン1
):ヒト胎盤(レーン2);DU、528細胞ライン(レーン3):ハイブリッ
ド726ci22 (レーン4)及びハイブリッド?26c124 (レーン5
)からのDNA (10Bg/レーン)をEcoRIによって消化させ、電気泳
動させ、ニトロセルロースフィルターに移した。パネルBはt(1;14)転座
の14q−染色体(黒色と白色バー)を形成するために組み合わせた染色体14
TCLデルタ座(黒色バー)と染色体ITCL−5座(白色バー)の制限マツプ
を示す。E、EcoRI ;B、BamHI ;H,HindllI0図5はt
(1;14)転座結合におけるヌクレオチド配列と対応生殖ライン配列とを比較
する。パネルAはlp”″染色体破断点配列を示す。パネルBは1p−染色体相
互破断点配列を示す。生殖ライン染色体14D−デルタ1とD−デルタ2配列は
以前に公開されたように示す[タキーラ(Takihra)等(1988)、ブ
ロク、ナトル、アカド サイ、USA“85:6097−6101j。ブラケッ
トはD−デルタ セグメントのヘプタマーシグナル配列を示す。灰色に濃淡をつ
けた配列はN領域を表すと考えられる。
図6は種々のT細胞ラインとB細胞ラインにおけるTCL−5転写の発現を示す
。5細胞ラインからの全細胞RNAのサンプル(10Bg)を2.2Mホルムア
ルデヒド含有1%アガロース中で電気泳動させてから、ニトロセルロース中に移
した。二通りのフィルターを用意し、TCL−5528B0.7プローブによっ
て(パネルA)又はヒト リポソームpAプローブ[エリクソン(Ericks
on)等(1981)シーン(Gene)16°1−91によって(パネルB)
ハイブリッド化した。オートラジオグラフィーの前にフィルターを42℃の15
mMNaCL/1mMリン酸ナトリウム、pH7,410,1mM EDTAl
o 1%NaDodSO4によって洗浄した。レーン1.730−3;レーン2
.TALL−101[ヴアルティーリ(Valtieri)等(1987)ジェ
イ、イムツル、(J、Imm’uno1.)138:4042−40501 ;
レーン3.ビール[ハタ()(ata)等(1987)サイエンス238:67
B−681] ;レーン4.ジャーカット[サンゲスター(Sangs t e
r)等(1986)ジxイ、 イクス、 y’ド、D、Exp、Med、”)
163 :1491−1508);レーン5. 697 [フィンドリー ジュ
ニア(Findley、Jr )等(1982)ブルッド60 :1305−1
3091゜図7はWM8黒色腫DNA中にTCL−5座の転位が存在することを
実証する。
生殖ライン対照として用いたGM607 ’ DNA (レーンA)又はWM8
DNA(レーンBとC)10Bgを指示酵素によって消化させ、フラクション
化し、p528B4.4プローブによってハイブリッド化した。
図8はt(1:14)転座イベントの2モデルを示す。Dデルタ、とDデルタ2
セグメントをそれぞれ点刻(stippled)セグメントと充填セグメントと
によって示す。染色体1と14はそれぞれ一重線と二重線によって示す。パネル
Aでは、転座とDデルタ、−Dデルタ、結合未遂(attempted joi
ning)が同時に生ずる。パネルBでは、DデルタI−Dデルタ、結合が転座
に先行する。三角形は染色体1上の破断点部位を表す。
詐栂五説朋
新生物形成プロセスの過程において転位する染色体lバンドル32上に腫瘍遺伝
子が存在することが、本発明の発見である。この転位が腫瘍遺伝子の発現産物の
産生を増加させることが、他の発見である。
本発明によって形成されるTCL〜5腫瘍遺伝子の核酸配列を用いて、新生物を
診断、評価又は監視することができる。例えば、TCL−5遺伝子部分を含む核
酸プローブを用いて、新生物であると疑われる細胞から単離されたDNAにハイ
ブリッド化することができる。DNAを制限エンドヌクレアーゼによって消化さ
せて、不連続フラグメントを形成することができる。対照DNAサンプルがらプ
ローブによって検出されるフラグメントとは異なるサイズの単離DNA中のハイ
ブリッド化フラグメントの検出はTCL−5転位と新生物形成とを示唆する。
この転位はt (1;14)(p32;qll)転座に関係するが、例えば欠失
、挿入及び逆位のような本発明の方法によって検出される他の転位の可能性もあ
る。
新生物の診断は一般に、悪性状態が存在するという陽性結果を与える。さらに、
TCL−5転位が生じたことを測定することによって、このような転位を含む新
生物の種類に新生物を分類することができる。新生物の種類の要素は治療法に同
様に反応し、治療コースの選択に有用である。
本発明の方法を用いて、新生物を評価又は監視することができる。これは一般に
患者内に留まる新生物細胞量を定量測定する。例えば、抗新生物療法、例えば化
学療法又は放射線療法のコース中に、本発明の方法を用いてこのような療法の首
尾を監視することができる。これは療法前に比べて検出可能な転位TCL−5遺
伝子量の定量を含む。又は、TCL−5遺伝子産物の量と種類の測定及びこれら
の療法前レベルとの比較を含む。
本発明の方法の他の用途では、新生物が軽減中であるヒトにおいてTCL−5転
位を測定する。TCL−5転位が検出された場合には最低に残留する疾患すなわ
ち検出可能な新生物細胞の再発が測定又は示唆される。最低残留疾患の示唆は臨
床医に抗新生物療法の再開を注意する。
本発明によると、新生物であると疑われる細胞からヒトDNAを単離する。この
ような疑いは臨床医が信頼する形態学的、細胞学的又はその他の手段に基づくも
のである。次に、細胞から単離されたDNAが転位TCL−5を含むか否かを測
定する。t (1;14)(p32;qll)転座を含む転位が特に考えられる
か、新生物形成状態に導くと考えられる、例えば挿入、欠失又は通産のような、
TCL−5を含む他の転位が生じうる。
白血病細胞と黒色腫細胞の両方にTCL−5転位が生ずることが判明している。
しかし、他の新生物がTCL−5転位に関係することも本発明の範囲を越えてい
ない。例えば、染色体1バンドp32が神経芽細胞腫細胞中で転位することが判
明しているので、神経芽細胞腫がTCL−5転位に関係することが考えられる。
TCL−5転位が腫瘍遺伝子プロセス中に生じ、腫瘍遺伝子プロセスに貢献する
多くの遺伝子変化の1つであると考えられる。ヒトが白血病を有する疑いがある
場合には、Tリンパ球がDNA単離のための好ましい細胞ソースである。ヒトが
黒色腫を有する疑いがある場合には、メラニン細胞がDNAIIIIIのための
好ましい細胞ソースである。しかし、ある場合にはTCL−5転位が遺伝される
可能性があり、この場合には全ての体細胞がこの転位を有すると考えられる。こ
のような先天的転位を有する人々は新生物を発現しがちである。
本発明の1方法によると、染色体1配列に由来する核酸プローブをハイブリッド
化することによってTCL−5転位を測定する。プローブ配列はt(1;14)
(p32;qll)転座後に1p+染色体上に保有される配列である。この配列
は転座結合(染色体1配列が染色体14配列に結合する)に充分に近接し、転座
結合と第1制限酵素部位との間に存在する。転座結合と第1部位との間に制限酵
素の他の部位は存在しない。このようなプローブはTCL−5RNA転写体(発
現産物)にハイブリット化するので、転写体の検出と定量に利泪することができ
る。適当なプローブを図2に示す、これはp528B4.4、p528H5,1
及びp528B0.7を含む。プローブp528B4.4、p528H’5.1
及びp528B0.7はアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクシヨン(AT
CC)(メリーランド州、ロックビル)に、受は入れ番号 として寄託されてい
る。好ましいプローブはその配列が転座結合と第1EcoR1部位との間にある
ようなプローブである。これらには上記に挙げたプローブがある。
本発明の他の方法では、技術上周知のポリメラーゼ連鎖反応による特定配列の増
幅によって測定を実施する。ムリス(Muftis)、サイエンス(1988)
、239巻、487−491頁、シャーフ(S c h a r f ) 、サ
イ−1−:/7.(1988)、233巻、1076−1078頁参照。好まし
く増幅された配列はt (1;14)(p32;qll)染色体に由来するlp
1″染色体の転座結合を含む配列である。このような増幅のプライマーが一重鎖
核酸であり、その1つが染色体14配列を含み、その1つが染色体1配列を含む
ことが好ましい。両セットの配列はip”染色体上に保有される。染色体14配
列がT細胞抗原受容体をコードするTCR−デルタ座に由来することが好ましい
。これらがこの座のD−デルタ−2又はJ−デルタ−1セグメントに由来する配
列を含むことが最も好ましい。
この種類の適当なプローブはATCCに受け入れ番号第67996号として寄託
されて、ploIJ−デルタ−E5.0として公知である。好ましい染色体1プ
ライマーは染色体1上の転座破断点に及ぶプロープル52BB0.フ上の配列に
由来する。
上記したように、新生物であると疑われる細胞中での蛋白質とリボ核酸との両方
を含む遺伝子発現産物を定量し、対照細胞中に検出される量と比較する。対照細
胞は試験細胞を供給する同じヒトの健康な細胞又は健康なヒトから単離する。
胎盤細胞を用いることもできる。蛋白質と核酸との定量方法は技術上周知である
。
例えば、放射能標識核酸プローブを用いて、オートラジオグラフィーとデンシト
メトリーによってハイブリッド化量を測定することができる。他の定量手段も用
いることができる。t (1;14)(p32;qll)転座を有する細胞中で
検出された遺伝子産物は約5.4kb、約2.2kb及び約2.6kbRNA転
写体である。転座を有する細胞では、2種の小さい転写体が大きい転写体よりも
非常に多く存在する。転座を有さない細胞では、大きい転写体のみが存在する。
これらの転写体の蛋白質産物は蛋白質上のエピトープを認識する抗体によって検
出される。特定蛋白質に特有なエピトープを認識する抗体を利用して、TCL−
5蛋白質集団を識別することができる。蛋白質産物の定量方法は技術上周知であ
り、便利な方法を用いることかできる。便利な1方法は比色アッセイを用いる方
法であって、発色が抗原存在量に相関するELISA方法である。特定蛋白質産
物に対する抗体を得る手段もルーチンであり、技術上周知である。
本発明の実施に使用可能な、上記核酸プローブとプライマーも提供する。これら
は例えば寄託細胞ラインもしくは上記プラスミドのような生物学的ソースから単
離することができる、又は例えば図5に示すような既知配列に従って合成するこ
とかできる。プローブを製造し、標識する方法は技術上周知である。プライマー
製造方法も技術上周知である。
下記実施例は本発明の上記説明及び下記請求の範囲によって表される、本発明の
範囲を限定しない。
実施例
伊D2
この例は白血病細胞中のt (1;14)(p32;qll)染色体破断点の確
認を説明する。
t (1;t4)(p32;qll)染色体転座は急性TIJンパ芽球性白血病
を有する16歳少年の白血病細胞中で述べられている[ヘルシュフィールド(H
ershfield)等(1984)ブロク ナトル、アカド、サイ、USA8
1・233−2571゜それぞれ化学療法前後の白血病細胞に由来する2mmタ
ラインDo、528 [クルツヘルグ等(1985)シエイ、イクスブ、メト、
162 : 253−2571 と730−3 [タルツベルグ、未公開結果]
は明らかに同じ核型を示した。730−3核型の我々の表現は47、XY、+1
7、t(1゜13)(p32;q34)t (1;14)(p32;qll)で
ある(図1参照)。両ナンバー1染色体のp32領域を含む転座に関するこの説
明は初期の報告[タルツベルグ等(1985)シエイ、イクスプ、メト、162
:1561−1578]とは幾らか異なる。
パン)”Qllの染色体14上には、T細胞受容体(TCR)定常デルタ連鎖遺
伝子か定常アルファ座領域の約85kb上流のTCRアルファ座内に存在する[
イソベ(Isobe)等(1988)プロ欠ナトル アカド、サイ、USA85
3933−3937 、タキハラ(Takihara)等(1988)ブロク。
ナトル アカド サイ、USA85 : 6097−6101]。結合DU、5
28DNAと730−3DNAによってサザンフィルターへのTCRデルタpJ
K3゜OSプローブのハイブリット化の結果によってt(1;14)転座へのT
CRデルタ座の直接関与が示唆された(図2A)。図2Bに示すようなTCRデ
ルタ座内に配置された3、0kb 5stlフラグメントを含む、このプローブ
はD0528と730−38am H1消化DNAの両方内の10.5kb B
amH■転位フラグメントにハイブリッド化する(図2A、レーン2.3)。p
JK3゜OSインサートは内部Hindm部位を有するので、このプローブはH
i ndI[[消化胎盤DNA中の3.4kbと6.2kbの2生殖ライン制限
フラグメントを検出する(図2A、レーン4)。予想生殖ラインHindI[[
パターンとは対照的に、pJK3.O3はDU、528と730−3細胞のHi
ndlI[消化DNA内の3.4kb生殖ライン制限フラグメントと9.8kb
転位制限フラグメントを検出する(図2A)。従って、t(1;14)破断点が
pJK3.OSプローブによって検出される9、8kbHindI[[フラグメ
ント内に生じたのであろうと我々は結論した(図2A)。DU、528 (及び
730−3)非転座染色体14に由来する19kbBamHI生殖ラインフラグ
メントと6.2kbHind■生殖ラインフラグメントとの両方にpJK3.O
3がハイブリッド化しないことは機能VアルファーJアルファ転位後のこのデル
タ対立遺伝子の欠失によると考えられる。
ラムダファージベクターEMBLaA中に構成されたDU、528ゲノムライブ
ラリーからのt(1;14)染色体破断点を、我々はクローン化した[フィシャ
ウフ(Fishauf)等(1,983)ジエイ1モル、パイオル (J、Mo
l。
Biol、)170・827−8423゜DU、528のファージライブラリー
からの転位クローンの1クラスを得て、重複ファージクローンの典型的マツプを
図20に示す。転位DU、528フラグメントのサイズ(図2A)は転位り0−
ン中の適当な制限フラグメント(図2C)の算出値と一致する。転位クローン中
のTCRデルタ配列からの分岐点を測定するために、図2Bに示す5.0kbE
coRIを含む染色体14p528E5.Oプローブを用いて、ヒト胎盤ライブ
ラリーから相補的生殖ラインTCRデルタ座を単離して、マツプを作成した(図
2B)。制限酵素部位か正常なデルタ座制限部位から分岐した破断点に近接して
配置された反復のない5.1kbHindmフラグメント(図2C)をpUc1
9 (p52885.1)にクローン化し、その染色体起源の判定に用いた。プ
ローブp528H5,1を、ヒト染色体1又はヒト染色体14のいずれかを含む
げっ歯頚Xヒトハイブリッド細胞からの結合DNAによってサザンフィルターに
ハイブリッド化した。5.1kbHindmフラグメントのハイブリッド中の存
在はヒト染色体1の存在のみと相関しく図3)、このことは我々がDU、528
1p+染色体上のt(1;14)破断点をクローン化したことを実証する(l
qter−>1p32: :14qll−>14qter)。破断点領域の正常
染色体1カウンターパートをクローン化するためにヒト胎盤ライブラリーの検査
にも、p52885.1プローブを用いた(図2D)。
分子クローニング、サザンプロット分析、RNA単離及びノーザンプロット分析
の方法は既述されているように実施した[フィンガー等(1988)ブロク。
ナトル アカド、サイ USA85 : 9158−9162]。
この研究でクローン化した種々なプローブはpUc19に連結したインサートを
含む。各プローブの詳細は本文に述べ、妥当である場合には図面に説明する。
全てのプローブはアルファー32P dNTPsを用いるニックトランスレーシ
ョンによって約5xlO’cpm/μgの比活性にまで放射能標識した。
この研究に用いた親細胞と体細胞ハイブリッドの単離、増殖及び特性化は他所で
述べられている[クロース等1988、ブルッド65 :1−7 ;ダースト(
Durst)等1987、ブロク、ナトル、アカド、サイ、USA84 :10
70−1074:ハルスカ(Haluska)等1988、ブロク、ナトル、ア
カドサイ USA85 : 2215−2218]。特異的なヒト染色体又は染
色体領域の存在は特異的ヒト染色体領域に指定された遺伝子プローブを用いたD
NAハイブリッド化によって確認されている。GM7299はNIGMSヒユー
マン シネティック ムタント セル レボジトリ−(NIGMS Human
Genetic Mutant cell repository) にュー
ヨーク州、カムデン)から入手される体細胞ハイブリッドである。
例2−
この例は相互転座結合セグメントの単離を説明する。
t(1;14)転座の構造面を完全に分析するために、誘導体14Q−染色体上
の染色体1と染色体14の間の結合セグメントを分析しようと考えた(14pt
e r−>14qll : : 1p32−>1pte r)、p528B0.
7ブローブはDU、528 1p”″転座破断点を含む染色体1からの生殖ライ
ン0. 7kbBamHIインサートを含む(図2Dに説明するように)。p5
28B0.7プローブとのハイブリッド化時に、DU、528DNAのEcoR
I消化体(digest)は17.5kbの生殖ラインフラグメントと8kbと
14kbの転位フラグメントを示した(図4A、レーン3]。17.5kbEc
oRIフラグランド(図4A、レーン2,3)はDU、528とヒト対照DNA
の両方に検出される生殖ライン染色体1フラグメントに一致する。14kbEc
oR1転位フラグメント(図4A、レーン3)はDU、528染色体1p+上の
破断点を含むEcoRIセグメントに一致する、p528EB2.7ブローブを
用いた制限分析に基づ(結論。図2Cに示すように、p528EB2.7ブロー
ブはDU、528染色体1p4破断点に及び、DU、528EcoRI−消化D
NA中の同じサイズの14kb転位フラグメントを検出する。
8kbEcoR1転位フラグメント(図4A、レーン3)はDU。528中の誘
導体染色体14q−に一致することができた。それ故、I)U、528ゲノムラ
イブラリーをp528B0.7ブローブによって再検査した、我々の目的は14
q−染色体に対応するクローンを得ることであった。初期ライブラリー検査後に
、p528B0.7ブローブにはハイブリッド化するが、p528EB2.7ブ
ローブ(染色体1p゛結合又は正常染色体1カウンターバートを含むインサート
によってDU、528フアージクローンにハイブリット化するプローブ)にはハ
イブリッド化しないフ7−ンクローンを単離して、詳細に特性化した。示差スク
リーニング方法の理論的根拠は相互14q−染色体上の転座結合を含むと考えら
れるクローンのみを単離することである。上記単離クローンを表す制限マツプと
図4Bに示した染色体1と染色体14正常カウンターバートを表す制限マツプと
の比較は、我々がDU、528のt(1;14)転座の染色体14q−相互破断
点をもクローン化したことを明確に実証する。
マウス細胞と730−3細胞との融合後に単離されたマウス−ヒトハイブリッド
をサブクローン化することによって、14q−(14pter−>14q1.1
1p32−>1pter)染色体結合領域に一致する8kbEcoR[転位フラ
グメントを保有するハイブリッドライン726c122と726c424を得た
(図4A、レーン4.5)。この2種ハイブリ7ドは染色体領域1p32に位置
決定されたL−MYC座[ナラ(Nau)等、1985、ネイチ+−(Natu
re)318:69−731をも含んだか、染色体領域1p22又は1p13に
割り当てられる神経成長因子ヘータは保有しなかった[ムンケ(Munke)等
1984、ソマト、セル、ジネト、(Somat、Ce1l Genet、)1
0 : 589−599 、ガルソン(Garson)等1987、ヌクル、ア
シトス レス、(Nucl、Ac1ds Res、)15:4761−4770
1 。
このように、体細胞ハイブリッドの分析はL−MYC座に対してはセントロメア
的であり、神経成長因子ベータ座に対してはテロメア的である染色体1の短鎖上
に存在するTCL−5座と一致する。
何重
この例はt (1;14)(p32;qll)転座に関係する染色体14配列が
Dデルタ庫内に存在することを示す。問題の領域の良好なゲノムマツピング後に
、DNAフラグメントをM13mp18とM13mp19においてサブクローン
化し、それらの配列をサンガージデオキシ(Sanger d 1deoxy)
法[サンガー(Sanger)等1977、ブロク、ナトル、アカド、サイ、U
SA74 : 5463−54671を用いてセクエナーゼ(Sequenas
e)[ユナイテッド ステート バイオケミカル(United 5tates
Biochemj ca l) 、クリーブランド]によって決定した。
転座結合部位と正常カウンターバートとのヌクレオチド配列を図5に示す。破断
点での1ヌクレオチド欠失を除いて、lp+染色体と14q−染色体上の結合点
の染色体l配列は生殖ライン染色体1に比べて連続的であり、染色体1に対する
転座の相互性を実証した。転座結合における染色体14からの配列の検査は転座
プロセスに影響を与えたと思われる特徴(feature)を確認した。1p◆
5ennsyokutai上の結合はDデルタ2セグメントにおいて生じた(図
5A)。未転位Dデルタ2セグメントは通常、Dセグメント転位中に用いられる
3° と5′ヘプタマー及びノナマー組み換えシグナル配列を有する[タキハラ
等1988、ブロク、 −1−トル、 7カド サイ、USA85 : 609
7−6101]。
1p+染色体上のt(1;14)破断点は意外にも、Dデルタ2中の正’1it
Dセグラント転位が生ずる部位において、すなわち3′〜5° シグナル配列に
直接の部位において正確に生じ、これらの配列は組み換えプロセス中に欠失する
[サヵノ(Sakano)等1981、ネイチ+−290: 562−5657
゜破断点の相互染色体14q−側からの染色体14配列は結合部位がTCRデル
タ座のDデルタ、セグメントに存在することを実証する(図5B)。正常Dセグ
メント転位[サカノ(Sakano)等1981、ネイチ+−290: 562
−565]と同様に、相互破断点は正確に5′〜3° Dデルタ、シグナル配列
に生じた。染色体1p”&14Q−上の両結合部位に存在する特別なヌクレオチ
ドは図5の点刻ボックスで強調するが、これらは正常生殖ラインに由来するもの
ではない。B細胞とT細胞転座の破断点におけるこのような付加的ヌクレオチド
はN領域〔ツシモト(Tsujimoto)等1985、サイエンス229 :
1390−1393;1985、ネイチャー315・340−343.フィンガ
ー等19浄書(内容に変更なし)
例4
この例は染色体1上の転座結合に配置された遺伝子が存在することを実証する。
染色体転位によって免疫グロブリンのスーパーファミリー座に誤って並置した染
色林産はしばしば、不適切に転写活性であり、これは悪性プロセスに直接寄与す
る遺伝子の転写を表すと考えられる特徴である〔フィンガー等1989、r免疫
グロブリン遺伝子におけるB細胞新生物への免疫グロブリン座の関与(Inマo
1マemenl of thelmmunoglobulin Loci in
B−cell Neoplasms、in 1mmuno−globulin
Genes) J (エフ、アルド、(F、A11) 、ティ。
ホンジョー(T、 Hon1o) 、ティ、エッチ、ラビットス(T、 H,R
abbills)m集)アカデミツクブレス社(AcademicP+ess、
Lid、)、ロンドン、221〜230頁〕。それ故、我々はp528B0.7
ブローブからの精製インサート、破断点にオーF−ラップする正常染色体1から
のフラグメントを用、いてノーザンプロット分析を浄書(内容に変更なし)
接する染色体1の領域に配置された遺伝子が存在する証拠をめた。
ノーザンプロット分析に用いた全ての細胞RNAは730−3、T細胞ALL細
胞ライン(TALL−101)、ガンマ/デルタ−産生T細胞ライン(P!e+
)、アルファ/ベータ産生T細胞ライン(Jυ+kat)及びプレB白血病細胞
ライン(697)からのものである。リポソームプローブへのこれらのRNA保
有フィルターのハイブリッド化は、サンプルレーン中に28SリポソームRNA
の同様な量が存在することを示唆する(図6B)。重複フィルター(+Iupl
icale fille+)上に同じRNAプレバレージョンが存在することは
染色体1プローブ、528B0.7にハイブリッド化する転写体のサイズと量が
様々であることを示す(図6A)。528B0.7プローブはT細胞ラインIu
+kalとTALL−101中の5.4kbRNA転写体と、低レベルの2.2
kb、2.−’6kbRNA転写体をも恐らく検出する。染色体1上の転座結合
に配置されたこれらの転写体によって表される遺伝子はTCL−5(T細胞白血
病/浄書(内容に変更なし)
リンパ腫−5)と呼ばれる。730−3とPeerT細胞ライン中及び697プ
レB細胞ライン中の5.4kbTCL−5RNA−転写体のレベルが検出困難で
あることは、TCL−5の低レベルな発現又は28SリポソームRNAへの非特
異的交差ハイブリッド化によると考えられる。しかし、730−3細胞ラインで
は、528B0.7プローブは高レベル発現の2,2kbと2.9kbTCL−
5RNA転写体を検出し、このことは730−3細胞のTCL−5遺伝子発現の
変化がヒトT細胞白血病の新生物プロセスに直接関係することを示唆する。
例5
この例は1p32染色体異常を付随する黒色腫細胞ラインではTCL−5座が転
位することを実証する。
多くのヒト皮膚悪性黒色腫(CMM)は、しばしば近位セグメントl p 1
:ll”” l p 22をも含むように思われる染色体1p欠失又は転位を有
することが判明して浄書(内容に変更なし)
いる〔パラバン等1986. カンサージネト、サイトジネト、19:113〜
122〕。全CMMの約8〜12%はこの疾患の家族層を有する個人に生ずる〔
グリーン(G+eene)とフラウメニ(F+aumeni) 、1976゜[
悪性黒色腫の遺伝的変形(The He+edita+y Valiantof
Malignant Melanoma)J 、ヒト悪性黒色腫(Human
Maltgnint Melanoma) 、グルーンとストラドン(G+un
eand Sl+aNon) 、 =ニーヨーク、139〜166頁〕。
家族性0MM血縁関係の遺伝的研究は染色体領域1p34〜36上のRh血液座
への暫定的結合による異形成神経症候群/CMM感受性遺伝子の高浸透性常染色
体優性遺伝モードを実証する〔グリーン等1983゜我々は幾つかの黒色腫細胞
ライン中の染色体1異常へのTCL−5座−の可能な関与を調べた。図2Dに図
示したようにl、p+染色体上の破断点に隣接浄書(内容に変更なし)
する染色体に由来する4、4BamHIフラグメントを含むp528B44プロ
ーブは一層黒色腫細胞うインWM8からのDNAのゲノム転位を検出した。WM
8細胞ラインからの2DNAプレバレージヨンは同じ結果を生した(図7.レー
ンB、C)。WM8細胞ライン〔エム、ヘルリン憶、 Ht+1yn)とピー、
シー、ノウエル(P、 C,Novell) 、未公開結果) 。WM8DNA
に検出されたゲノム転位とヒト対照DNAとの数種類の制限酵素を用いた比較は
、新しい転位フラグメントの説明としての制限フラグメント長さの多形性を除外
させた。生殖ライン制限フラグメントに比べて、転位制限フラグメントが低強度
であることは、ハイポテトラプロイド(h7potelraploid)細胞ラ
インであるWM8に観察される他の染色体1に比べてdel (1)(32)染
色体のコピー数が低いこ一゛とによると考えられる。
ブダペスト条約に基づく菌受託証書の写(訳文)アメリカン・タイプ・カルチャ
ー・コレクションアメリカ合衆国メリーランド州 20852゜ロックビル、パ
ークローン・ドライブ 12301電話−(301)881−2600
テレックス:898−055 ATCCN0RTH特許手続上の微生物の寄託の
国際的承認に関するブダペスト条約国際様式
規則7.3の規定に基づく原寄託について交付される受託証および規則10.2
の規定に基づいて交付される生存に関する証明書宛名 (寄託者または代理人の
氏名および住所)テンプル・ユニバーシティ、医学部
フェルス・インスティテユート・フォア・キャンサー・リサーチ・アンド・モレ
キュラー・バイオロシー
カルロ・エム・クロース、エム・ディー、ディレクター宛ペンシルベニア州 1
9140. フィラデルフイ乙 ノース・ブロード・ストリート 3420
右の者に代わり寄託 カル口・エム・クロース、エム・ディー寄託者による識別
のための表示 染色体1p32から得られたクローンB0. 7 ニー・ティー
・シー・シー受託番号: 40625H3,1ニー・ティー・シー・シー受託番
号 406264、 4B ニー・ティー・シー・シー受託番号 40627こ
の寄託は上記の指示に従って科学的、分類学上の位置の記載を伴ってなされた。
この寄託は1989年7月3日に当該国際寄託当局により受け入れられ、受託さ
れた。
寄託者の要請により
X 当該国際寄託当局は菌株の請求について30年間にわったて寄託者に通知す
る。
ブダペスト条約に加盟している国の特許庁が当該菌株を入手する権利を保証した
場合または当該菌株を引用している米国特許が発行された場合には、当該菌株を
入手可能にさせる。
培養菌か寄託有効期間中に死滅したか若しくは破壊された場合には、寄託者の責
任においてそれと同一の生存する培養菌に代えなければならない。
当該菌株は寄託ヨから少なくとも30年間、および最新の試料請求時から少なく
とも5年間は保管される。アメリカ合衆国および多くのその他の国々はブダペス
ト条約に加盟している。
上記の培養菌の生存試験が1989年7月5日に行われた。当日、培養菌は生存
していた。
国際寄託当局 アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション、アメリカ合衆
国メリーランド州 20852. ロックビルニー・ティー・シー・シーを代表
する権限を有する者の署名:(ミスイズ)ポピー・ニー・ブラントン、ニー・テ
ィー・シー・シー特許寄託局長
日付−1989年8月18日
FIG、4A
−4,4
FIG、 3
b
FIG、 6
補正書の翻訳文提出書
(特許法第184条の8)
平成 4年 1月 4日
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.ヒトにおける新生物の診断又は評価方法において、新生物であると疑われる 細胞からヒトのDNAを単離する工程;及び前記DNA上のTCL−5遺伝子が 転位したものであるかどうかを判定する工程(転位TCL−5遺伝子は新生物を 示唆する)を含む方法。 2.新生物が白血病である請求項1記載の方法。 3.新生物が黒色種である請求項1記載の方法。 4.DNAを単離する細胞がヒトのTリンパ球である請求項1記載の方法。 5.DNAを単離する細胞がヒトのメラニン細胞である請求項1記載の方法。 6.判定工程をt(1;14)(p32;q11)転座の1p+染色体の転座結 合と制限酵素部位との問に配置された染色体1配列に由来する核酸プローブのハ イブリッド化によって実施され、前記部位と転座結合との間に前記酵素のための 他の部位が存在しない請求項1記載の方法。 7.プローブが転座結合とEcoRI部位との間の配列に由来する請求項1記載 の方法。 8.判定工程をt(1;14)(p32;q11)転座の1p+染色体の転座結 合を含む配列の増幅によって実施する請求項1記載の方法。 9.プローブが受け入れ番号第号としてATCCに寄託されたp528B0.7 である請求項7記載の方法。 10.増幅を染色体14配列と染色体1配列とを含むプライマーを用いて実施す る請求項8記載の方法。 11.染色体14配列がTCRデルタ座のDデルタ2又はJデルタ1に由来する 請求項10記載の方法。 12.染色体1配列が受け入れ番号第号としてATCCに寄託されたp528B 0.7上の配列に由来する請求項10記載の方法。 13.ヒトにおける新生物の診断又は評価方法において、新生物であると疑われ る試験細胞をヒトから単離する工程;前記試験細胞中のTCL−5遺伝子の発現 産物置を灘足する工程;及び前記試験細胞中のTCL−5遺伝子の発現産物量を ヒトの健康な細胞から又は健康なヒトから単離した対照細胞中の量と比較する工 程(前記対照細胞に比べて、前記試験細胞中のTCL−5遺伝子の発現産物量が 変化することは新生物を示唆する) を含む方法。 14.遺伝子発現産物がRNA転写体である請求項13記載の方法。 15.遺伝子発現産物が約5.4kb、約2、2kb及び約2.6kbから成る 群から選択されるサイズの転写体である請求項14記載の方法。 16.t(1;14)(p32;q11)転座の1p+染色体の転座結合と制限 酵素部位との間に配置された染色体1配列に由来する核酸プローブであって、前 記部位と転座結合との間に前記酵素のための他の部位が存在しないプローブ。 17.制限部位がEcoRIである請求項16記載のプローブ。 18.受け入れ番号第号としてATCCに寄託されたp528B0.7である請 求項17記載のプローブ。 19.t(1;14)(p32;q11)転座の1p+染色体の転座結合を増幅 するための核酸プライマー対であって、対の1プライマーが染色体1配列に由来 し、1プライマーが染色体14配列に由来する核酸プライマー対。 20.染色体14配列がTCRデルタ座めDデルタ2又はJデルタ1に由来する 請求項19記載のプライマー対。 21.染色体1配列が受け入れ番号第号としてATCCに寄託されたp528B 0.7上の配列に由来する請求項19記載のプライマー対。 22.ヒトが抗新生物療法を受け、転位TCL−5遺伝子の検出が当該療法の効 力の尺度である請求項1記載の方法。 23.ヒトの新生物が軽減中であり、転位TCL−5遺伝子の検出が最低残留疾 患の尺度である請求項1記載の方法。
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