JPH0549937B2 - - Google Patents

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JPH0549937B2
JPH0549937B2 JP1183168A JP18316889A JPH0549937B2 JP H0549937 B2 JPH0549937 B2 JP H0549937B2 JP 1183168 A JP1183168 A JP 1183168A JP 18316889 A JP18316889 A JP 18316889A JP H0549937 B2 JPH0549937 B2 JP H0549937B2
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JP
Japan
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signal
abnormality
sensor
gear
large gear
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Shigeto Nishimoto
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は変速歯車列の異常診断装置に関す
る。
〈従来の技術〉 従来、変速歯車列の異常診断装置としては、変
速歯車列が発生する振動を、一方の歯車を駆動す
る駆動装置に設けた振動センサにより検出し、こ
の検出した振動が基準値を越える異常値を示した
とき、上記歯車列に異常が生じたと判別するよう
にしたものがある。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記従来の変速歯車列の異常診
断装置は、変速歯車列が発生する振動に基づいて
歯車の異常を判別するようにしているので、異常
の判別に際して、歯車の噛み合い時に生じる振動
や駆動装置に生じる振動等の外乱の影響を受け
て、しばしば誤診をひき起こすという問題があつ
た。
そこで、この発明の目的は、正確に変速歯車列
の異常を診断することができ、しかも、変速歯車
列をなす大歯車と小歯車のいずれに異常が生じた
かを判別することができる歯車の異常診断装置を
提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、この発明は、変速歯
車列の一方をなす小歯車あるいはこの小歯車に噛
合する大歯車に歯面の傷あるいは歯面内側の内部
クラツク等の異常があると、この異常部分は、そ
れが小歯車にある場合には、相手歯車である大歯
車と噛み合つたり、あるいは小歯車の回転数に応
じた周期的な応力が作用するたびにAEを発生し、
このAEの発生は小歯車の回転周波数となること、
また、逆に、異常部分が大歯車にある場合には、
相手歯車である小歯車と噛み合つたり、あるいは
大歯車の回転数に応じた周期的な応力が作用する
たびにAEを発生し、このAEの発生は大歯車の回
転周波数となること、さらに、小歯車の異常部分
が発生するAEおよび大歯車の異常部分が発生す
るAEは、大歯車と小歯車との互いの接触部分を
介して、大歯車および小歯車の両者に伝わること
に着目してなされた。すなわち、この発明の変速
歯車列の異常診断装置は、変速歯車列の一方をな
す小歯車の軸受部に装着された第1AEセンサと、
上記小歯車に噛合する大歯車の軸受部に装着され
た第2AEセンサと、上記第1AEセンサおよび第
2AEセンサからの夫々とのAE信号を包絡線検波
する包絡線検波手段と、上記第1AEセンサおよび
第2AEセンサの夫々に対応するよう2つ設けら
れ、上記包絡線検波手段により包絡線検波された
AE信号のうち上記小歯車の回転周波数成分を通
過させる第1バンドパスフイルターと、上記第
1AEセンサおよび第2AEセンサの夫々に対応する
よう2つ設けられ、上記包絡線検波手段により包
絡線検波されたAE信号のうち上記大歯車の回転
周波数成分を通過させる第2バンドパスフイルタ
ーと、上記2つの第1バンドパスフイルターの各
出力と基準値とを夫々比較する2つの第1比較手
段と、上記2つの第2バンドパスフイルターの各
出力と基準値とを夫々比較する2つの第2比較手
段と、上記2つの第1比較手段の両者から第1バ
ンドパスフイルターからの出力が基準値を越えた
ことを表す信号が出力されたときは小歯車に異常
が生じたと判別する一方、上記2つの第2比較手
段の両者から第2バンドパスフイルターからの出
力が基準値を越えたことを表す信号が出力された
ときは大歯車に異常が生じたと判別する異常判別
手段とを備えたことを特徴としている。
〈作用〉 変速歯車列の一方をなす小歯車あるいはこの小
歯車に噛合する大歯車に歯面の傷あるいは歯面内
側の内部クラツク等の異常があると、この異常部
分は、それが小歯車にある場合には、相手歯車で
ある大歯車と噛み合つたり、あるいは小歯車の回
転数に応じた周期的な応力が作用するたびにAE
を発生し、このAEの発生は小歯車の回転周波数
となる。一方、異常部分が大歯車にある場合に
は、相手歯車である小歯車と噛み合つたり、ある
いは大歯車の回転数に応じた周期的な応力が作用
するたびにAEを発生し、このAEの発生は大歯車
の回転周波数となる。そして、小歯車にある異常
部分が発生するAEまたは大歯車にある異常部分
が発生するAEは、大歯車と小歯車との互いの接
触部分を介して、相手歯車である大歯車側または
小歯車側にも伝わり、したがつて、変速歯車列を
なす大、小歯車のいずれの異常によつて発生した
AEでも、小歯車の軸受部に装着した第1AEセン
サおよび大歯車の軸受部に装着した第2AEセンサ
より検出される。互いに噛合しながら回転する上
記小歯車および大歯車の夫々の回転周波数の比
は、小歯車の歯数と大歯車の歯数の逆比となり、
したがつて、小歯車の回転周波数と大歯車の回転
周波数は異なる。
上記第1AEセンサおよび第2AEセンサより検出
され、次いで上記包絡線検波手段により包絡線検
波された夫々のAE信号は、上記第1AEセンサお
よび第2AEセンサの夫々に対応するように2つ設
けられた上記第1バンドパスフイルターを通過す
る際に、そのうち上記小歯車の回転周波数成分の
みが通過させられて、上記2つの第1比較回路に
入力される。また、上記包絡線検波手段からの
AE信号は、上記第1AEセンサおよび第2AEセン
サの夫々に対応するように2つ設けられた上記第
2バンドパスフイルターを通過する際に、そのう
ちの上記大歯車の回転周波数成分のみが通過させ
られて、上記2つの第2比較回路に入力される。
上記2つの第1比較手段は夫々、上記第1バンド
パスフイルターの出力を基準値と比較し、上記第
1バンドパスフイルターの出力が基準値を越えた
ときにこのことを表す信号を出力する。また、同
様に、上記2つの第2比較手段は夫々、上記第2
バンドパスフイルターの出力が基準値を越えたと
きにこのことを示す信号を出力する。上記異常判
別手段は、上記2つの第1比較手段の両者から第
1バンドパスフイルターからの出力が基準値を越
えたことを表す信号が出力されたときは小歯車に
異常が生じたと判別する一方、上記2つの第2比
較手段の両者から第2バンドパスフイルターから
の出力が基準値を越えたことを表す信号が出力さ
れたときは大歯車に異常が生じたと判別する。上
記2つの第1比較手段および2つの第2比較手段
における比較基準としての上記基準値は、小歯車
あるいは大歯車に異常が存在することによつて発
生するAEであるか否かを確実に判別できるよう
その大きさが予め適宜な値に設定される。
小歯車に異常がある場合は、異常部分が歯車列
の作動とともに発生するAEは、上記の如く、小
歯車の回転周波数を有する。したがつて、第1AE
センサおよび第2AEセンサより検出され、包絡線
検波手段により包絡線検波されたAE信号は上記
第1バンドパスフイルターを通過するが、第2バ
ンドパスフイルターは通過しない。そして、上記
第1バンドパスフイルターを通過したAE信号は、
異常により発生するものであるから、上記第1比
較手段における比較基準としての上記基準値を越
える。したがつて、上記2つの第1比較回路の両
者から第1バンドパスフイルターからの出力が基
準値を越えたことを表す信号が出力される。第2
比較回路からは上記信号は出力されない。したが
つて上記異常判別手段は、小歯車に異常が生じた
と判別する。一方、大歯車に異常がある場合は、
異常部分が歯車列の作動とともに発生するAEは、
上記の如く、大歯車の回転周波数を有する。した
がつて、第1AEセンサおよび第2AEセンサより検
出され、包絡線検波手段により包絡線検波された
AE信号は、逆に、第2バンドパスフイルターは
通過するが、第1バンドパスフイルターは通過し
ない。そして、上記第2バンドパスフイルターを
通過したAE信号は異常により発生するものであ
るから、第2比較回路における比較基準としての
上記基準値を越える。したがつて、上記2つの第
2比較回路の両者から第1バンドパスフイルター
からの主力が基準値を越えたことを表す信号が出
力され、第1比較回路からは上記信号は出力され
ない。したがつて、上記異常判別手段は、大歯車
に異常が生じたと判別する。もちろん、大歯車と
小歯車の両方に異常がある場合は、上記2つの第
1比較回路の両者および上記2つの第2比較回路
の両者から上記信号が出力され、したがつて、上
記異常判別手段は大歯車および小歯車の両者に異
常が生じたと判別する。
このように、第1AEセンサおよび第2AEセンサ
より検出されるAEに基づいて、上記第1AEセン
サおよび第2AEセンサより検出されるAE信号の
両者より、小歯車の回転周波数を有し、基準値を
越えるAE信号が検出されたときは、小歯車に異
常が生じたと判別する一方、上記第1AEセンサお
よび第2AEセンサより検出されるAE信号の両者
より、大歯車歯車の回転周波数を有し、基準値を
越えるAE信号が検出されたときは、大歯車に異
常が生じたと判別するため、変速歯車列に異常が
あるか否かは確実に判別され、しかも大、小歯車
いずれに異常が生じたかも確実に判別される。従
来のように異常の有無を誤診することはない。
〈実施例〉 以下、この発明を図示の実施例により詳細に説
明する。
第1図はこの発明の変速歯車列の異常診断装置
を示すブロツク図である。
第1図において、1は第1AEセンサ、2はアン
プ、3は包絡線検波回路、4は第1バンドパスフ
イルター、5は第2バンドパスフイルターであ
る。また、11は第2AEセンサ、12はアンプ、
13は包絡線検波回路、14は第1バンドパスフ
イルター、15は第2バンドパスフイルターであ
る。また、6,7は夫々第1比較回路、8は
AND回路、9は排他OR回路、16,17は夫々
第2比較回路、18はAND回路、19は排他OR
回路である。そして、上記AND回路8,18お
よび排他OR回路9,19により異常判別手段2
5は構成されている。
上記第1AEセンサ1および第2AEセンサ11
は、第2図に示すように、互いに噛合する小歯車
21と大歯車22からなる変速歯車列20に異常
があるか否かを診断するために、小歯車21を支
承する軸受部23および大歯車22を支承する軸
受部24に夫々装着してある。そして、上記第
1AEセンサ1および第2AEセンサ2は、上記小歯
車21あるいは大歯車22にその歯面の傷あるい
は内部クラツク等の異常(図中p参照)があつ
て、変速歯車列20の作動と共に、異常部分が
AEを発生すれば、この異常部分が発生したAEを
確実に検出する。上記変速歯車列20をなす小歯
車21および大歯車22は夫々歯数Z1およびZ2
(Z1<Z2,Z1/Z2=n)を有しており、図示しな
い駆動装置により小歯車21が回転周波数1で回
転駆動されると、大歯車22は回転周波数2で回
転する(12=1/n)。また、上記第1バン
ドパスフイルター4,14は上記小歯車21の回
転周波数1の成分を通過させるものであり、上記
第2バンドパスフイルター5,15は上記大歯車
22の回転周波数2の成分を通過させるものであ
る。なお、軸受部23とは軸受23aとこの軸受
23aを支持する図示しないケースとを含み、ま
た、軸受部24とは軸受24aとこの軸受24a
を支持する図示しないケースを含む。
第1AEセンサ1が検出して出力するAE信号a11
は、アンプ2によつて増幅された後、包絡線検波
回路3により包絡線検波され(AE信号a12)、次
いで、第1バンドパスフイルター4により上記小
歯車21の回転周波数1の成分のみが通過させら
れると共に、第2バンドパスフイルター5により
上記大歯車22の回転周波数2の成分のみが通過
させられる。また、第2AEセンサ11が検出して
出力するAE信号a21も、同様に、アンプ12によ
つて増幅された後、包絡線検波回路13により包
絡線検波され(AE信号a22)、次いで、第1バン
ドパスフイルター14により上記小歯車21の回
転周波数1の成分のみが通過させられると共に、
第2バンドパスフイルター15により上記大歯車
22の回転周波数2の成分のみが通過させられ
る。そして、上記第1バンドパスフイルター4,
14を通過することによつて小歯車21の回転周
波数1以外の周波数成分を取り除かれたAE信号
a13およびAE信号a23は、第1比較回路6,7に
夫々入力される一方、上記第2バンドパスフイル
ター5,15を通過することによつて大歯車22
の回転周波数2以外の周波数成分を取り除かれた
AE信号a14およびAE信号a24は、第2比較回路1
6,17に夫々入力される。
第1比較回路6は第1バンドパスフイルター4
を通過した信号a13を基準値S1と比較し、信号a13
が基準値S1を越えたときに、このことを示す信号
b1を出力する。また、第1比較回路7は第1バン
ドパスフイルター14通過した信号a23を基準値
S2と比較し、信号a23が基準値S2を越えたときに、
このことを示す信号b2を出力する。また、第2比
較回路16は第2バンドパスフイルター5を通過
した信号a14を基準値S3と比較し、信号a14が基準
値S3を越えたときに、このことを示す信号c1を出
力する。また、第2比較回路17は第2バンドパ
スフイルター15を通過した信号a24を基準値S4
と比較し、信号a24が基準値S4を越えたときに、
このことを示す信号c2を出力する。
AND回路8は、第1比較回路6からの信号b1
と第1比較回路7からの信号b2の論理和が成立し
たときに、このことを示す信号d、すなわち小歯
車の異常信号dを出力する。一方、排他OR回路
9は、信号b1と信号b2の排他的論理和が成立した
ときに、このことを示す信号g、すなわち小歯車
を支承する軸受の異常信号を出力する。同様に、
AND回路18は、第2比較回路16からの信号
c1と第2比較回路17からの信号c2の論理和が成
立したときに、このことを示す信号e、すなわち
大歯車の異常信号eを出力する。また、排他OR
回路19は、信号c1と信号c2の排他的論理和が成
立したときに、このことを示す信号h、すなわち
大歯車を支承する軸受の異常信号hを出力する。
上記構成において、上記2つの第1比較回路
6,7および2つの第2比較回路16,17にお
ける比較基準としての上記基準値S1,S2,S3,S4
は、小歯車21あるいは大歯車22に異常が存在
することによつて発生するAEであるか否かを確
実に判別できるようにその大きさが予め適宜な値
に設定されている。
いま、小歯車21が有する歯数Z1の歯のうちの
ある歯に歯面の傷あるいは内部クラツク等の異常
があるとする。そして、この小歯車21は回転周
波数1で回転駆動されて、上記大歯車22を回転
周波数2で回転させているとする。すると、上記
異常部分はその位置する歯が大歯車22と噛み合
うたびにAEを発生し、したがつて、第1AEセン
サ1より検出されて、包絡線検波回路3により包
絡線検波されたAE信号a12と、上記第2AEセンサ
11より検出されて、包絡線検波回路13により
包絡線検波されたAE信号a22は、上記小歯車21
の回転周波数1を有する。したがつて、上記包絡
線検波回路3からのAE信号a12は、第1バンドパ
スフイルター4,14を通過するが、第2バンド
パスフイルター5,15は通過しない。しかも、
この場合、第1AEセンサ1および第2AEセンサ1
1より検出されるAE信号a11およびAE信号a21
は、上記異常の存在により発生するものであるた
め、基準値S1,S3を越えるレベルを有する。した
がつて、第1比較回路6,7の両者より信号b1
よび信号b2がAND回路8に入力され、したがつ
て、AND回路8は小歯車の異常信号dを出力す
る。このとき、排他OR回路9、AND回路18お
よび排他OR回路19からは上記信号g、信号e
または信号hは出力されない。すなわち、異常診
断手段25は小歯車21に異常有りと判別する。
換言すれば、小歯車のみに異常があると判別す
る。
一方、逆に、大歯車22が有する歯数Z2の歯の
うちのある歯に歯面の傷あるいは内部クラツク等
の異常があるとする。すると、上記異常部分はそ
の位置する歯が小歯車21と噛み合うたびにAE
を発生し、したがつて、第1AEセンサ1より検出
されて、包絡線検波回路3により包絡線検波され
たAE信号a12と、上記第2AEセンサ11より検出
されて、包絡線検波回路13により包絡線検波さ
れたAE信号a22は、上記大歯車22の回転周波数
2を有する。したがつて、上記包絡線検波回路3
からのAE信号a12は、第2バンドパスフイルター
5,15を通過するが、第1バンドパスフイルタ
ー4,14は通過しない。しかも、AE信号a11
よびAE信号a21は、上記異常の存在により発生す
るものであるため、基準値S2,S4を越えるレベル
を有する。したがつて、第2比較回路16,17
の両者より信号c1および信号c2がAND回路18
に入力され、したがつて、AND回路18は大歯
車22の異常信号eを出力する。このとき、排他
OR回路9、AND回路8および排他OR回路19
は信号を出力しない。すなわち、異常診断手段2
5は大歯車に異常が生じたと判別する。換言すれ
ば、大歯車のみに異常が生じたと判別する。な
お、小歯車21および大歯車22の両者に異常が
ある場合は、第1比較回路6,7の両者から信号
b1,b2がAND回路8に入力されると共に、第2
比較回路16,17の両者から信号c1,c2
AND回路18に入力され、したがつて、AND回
路8より小歯車の異常信号dが、またAND回路
18より大歯車の異常信号eが出力される。排他
論理和は成立しないため、排他OR回路9および
排他OR回路19は信号を出力しない。すなわ
ち、異常判別手段25は、小歯車21と大歯車2
2の両者に異常があると判別する。
一方、小歯車21および大歯車22に異常はな
いが、たとえば小歯車21の軸を支承する一方の
軸受23aに異常があるとする。すると、この軸
受23aは、その作動と共に、異常の存在に起因
して、小歯車21の回転周波数1を有するAEを
発生する。このAEは第1AEセンサ1および第
2AEセンサ11により検出されて、包絡線検波回
路3,13により夫々包絡線検波される。この包
絡線検波回路3,13により包絡線検波された
AE信号a12およびAE信号a22は第1バンドパスフ
イルター4,14を通過する。第2バンドパスフ
イルター5,15は通過しない。しかし、この場
合、第1バンドパスフイルター4を通過した信号
a13は、第1AEセンサ1と軸受23aの距離が所
定の長さ以下であるため、基準値S1越えるレベル
を有するものの、第2図に示すように、軸受23
aから第2AEセンサ11までのAEの伝達経路は
長いため、したがつて、第1バンドパスフイルタ
ー14からのAE信号a23はそのレベルが基準値S2
以下に減衰してしまう。このため、第1比較回路
6は信号b1を出力するが、第1比較回路7は信号
b2を出力しない。つまり、第1比較回路6,7の
出力の排他的論理和が成立し、したがつて、排他
OR回路9は小歯車の軸受異常信号gを出力す
る。他のAND回路8,18および排他OR回路1
9は上述の信号を出力しない。すなわち、異常判
別手段25は、小歯車を支承する軸受に異常があ
ると判別する。逆に、大歯車側の軸受に異常があ
る場合は、排他OR回路19より大歯車を支承す
る軸受の異常信号hが出力される。
このように、異常判別手段25は、小歯車21
の軸受部23に装着した第1AEセンサ1より検出
されるAE信号a11および大歯車22の軸受部24
に装着した第2AEセンサ11より検出されるAE
信号a21に基づいて、この第1AEセンサ1より検
出されるAE信号a11と第2AEセンサ11より検出
されるAE信号a21の両者が小歯車21の回転周波
1の成分を含み、かつ、この両者の回転周波数
1の成分のレベルが共に基準値S1あるいはS2を越
えたとき、つまり、2つの第1比較回路6,7の
両者より信号b1および信号b2が出力されたとき
は、小歯車21に異常があると判別する。つま
り、小歯車の異常信号dを出力する。一方、第1
比較回路6と第1比較回路7のいずれか一方より
信号b1あるいは信号b2が出力されたときには、小
歯車を支承する軸受の異常と判別する。つまり信
号gを出力する。また、第1AEセンサ1より検出
されるAE信号a11と第2AEセンサ11より検出さ
れるAE信号a21の両者が大歯車22の回転周波数
2の成分を含み、かつ、この両者の回転周波数f2
の成分のレベルが共に基準値S3あるいはS4を越え
たとき、つまり、第2比較回路16,17の両者
より信号c1および信号c2が出力されたときは、大
歯車22に異常が生じたと判別する。つまり大歯
車の異常信号eを出力する。また、第2比較回路
16と第2比較回路17のいずれか一方より信号
c1あるいは信号c2が出力されたときは、大歯車を
支承する軸受の異常と判別する。つまり信号gを
出力する。
このように、この変速歯車列の異常診断装置に
よれば、変速歯車列の異常を正確に判別すること
ができ、しかも、異常がある場合において異常が
ある歯車を特定することができる。また、変速歯
車列の異常診断に加えて、軸受の異常を診断する
ことができ、小歯車を支承する軸受の異常か、あ
るいは大歯車を支承する軸受の異常か、もしくは
双方の軸受に異常があるか等を正確に判別するこ
とができる。従来のように誤診することはない。
そして、振動に基づいて変速歯車列の異常をする
と、異常がかなりおおきなものでないと、異常が
あると判別できなかつたが、AEに基づいて異常
の診断を行うため、微小な異常であつても、見逃
すことなく確実に異常有りと診断することができ
る。
上記実施例では、異常判別手段を、AND回路
8,18と排他OR回路9,19で構成したが、
異常判別手段は上記実施例のものに限らず、たと
えば変速歯車列の異常診断だけで足りる場合は、
上記実施例の異常判別手段25より排他OR回路
9,19を除いたものであつてもよい。また、上
記AND回路8,18から出力される信号d,e
および排他OR回路9,19から出力される信号
g、信号hを表示装置に入力して、この表示装置
により、変速歯車列およびそれを支承する軸受の
診断結果を視覚的に認識できるようにしてもよい
のはもちろんである。
〈発明の効果〉 以上より明らかなように、この発明の変速歯車
列の以上診断装置は、変速歯車列の一方をなす小
歯車の軸受部に装着された第1AEセンサおよび上
記小歯車に噛合する大歯車の軸受部に装着された
第2AEセンサより検出されるAEに基づいて、異
常診断手段により、上記第1AEセンサおよび第
2AEセンサより検出される夫々のAE信号の両者
より、上記小歯車の回転周波数を有し、かつ、基
準値を越えるAE信号が検出されたときは、小歯
車に異常有りと判別する一方、第1AEセンサおよ
び第2AEセンサより検出されるAE信号の両者よ
り、上記大歯車の回転周波数を有し、かつ基準値
を越えるAE信号が検出されたときは、大歯車に
異常有りと判別する。したがつて、この発明の変
速歯車列の異常診断装置によれば、変速歯車列の
異常を正確に診断することができ、しかも、異常
がある場合における異常がある歯車を特定するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の変速歯車列の異常診断装置
の一実施例を示すブロツク図、第2図は第1AEセ
ンサおよび第2AEセンサの配設の説明図である。 1……第1AEセンサ、3,13……包絡線検波
回路、4,14……第1バンドパスフイルター、
5,15……第2バンドパスフイルター、6,7
……第1比較回路、16,17……第2比較回
路、20……変速歯車列、21……小歯車、22
……大歯車、23,24……軸受部、25……異
常判別手段、a11……第1AEセンサからのAE信
号、a21……第2AEセンサからのAE信号、a12
a22……包絡線検波されたAE信号、a13,a23……
第1バンドパスフイルターの出力、a14,a24……
第2バンドパスフイルターの出力、b1,b2……第
1バンドパスフイルターからの出力が基準値をこ
えたことを表す信号、c1,c2……第2バンドパス
フイルターからの出力が基準値を越えたことを表
す信号、d……小歯車の異常信号、e……大歯車
の異常信号、1……小歯車の回転周波数、2……
大歯車の回転周波数、S1,S2,S3,S4……基準
値。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 変速歯車列の一方をなす小歯車の軸受部に装
    着された第1AEセンサと、 上記小歯車に噛合する大歯車の軸受部に装着さ
    れた第2AEセンサと、 上記第1AEセンサおよび第2AEセンサからの
    夫々のAE信号を包絡線検波する包絡線検波手段
    と、 上記第1AEセンサおよび第2AEセンサの夫々に
    対応するよう2つ設けられ、上記包絡線検波手段
    により包絡線検波されたAE信号のうち上記小歯
    車の回転周波数成分を通過させる第1バンドパス
    フイルターと、 上記第1AEセンサおよび第2AEセンサの夫々に
    対応するよう2つ設けられ、上記包絡線検波手段
    により包絡線検波されたAE信号のうち上記大歯
    車の回転周波数成分を通過させる第2バンドパス
    フイルターと、 上記2つの第1バンドパスフイルターの各出力
    と基準値とを夫々比較する2つの第1比較手段
    と、 上記2つの第2バンドパスフイルターの各出力
    と基準値とを夫々比較する2つの第2比較手段
    と、 上記2つの第1比較手段の両者から第1バンド
    パスフイルターからの出力が基準値を越えたこと
    を表す信号が出力されたときは小歯車に異常が生
    じたと判別する一方、上記2つの第2比較手段の
    両者から第2バンドパスフイルターからの出力が
    基準値を越えたことを表す信号が出力されたとき
    は大歯車に異常が生じたと判別する異常判別手段
    とを備えたことを特徴とする変速歯車列の異常診
    断装置。
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