JPH0549636U - 把手付き合成樹脂製容器 - Google Patents

把手付き合成樹脂製容器

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JPH0549636U
JPH0549636U JP40211690U JP40211690U JPH0549636U JP H0549636 U JPH0549636 U JP H0549636U JP 40211690 U JP40211690 U JP 40211690U JP 40211690 U JP40211690 U JP 40211690U JP H0549636 U JPH0549636 U JP H0549636U
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孝之 阿部
博 水島
岸  隆生
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成樹脂製容器体に該容器体口頸部と胴部外
面へ巻付けたバンド部6とを利用して把手を簡易に取付
け可能とする。 【構成】 容器体口頸部の外面に、リング状部4を嵌着
させ、該リング状部の後部から垂設した握持板部5下端
の突子52, 52を容器体胴部の下向き段部下方外面へ、下
向き段部下面へ上面を巻付けたバンド6両端に付設した
短管11, 11の管孔12, 12内へ嵌着させた。 【効果】 バンド両端の管孔12, 12内へ、握持板部5下
端の突子52, 52を嵌合させたから、バンドが弛まない。
胴部の下向き段部へバンド上面を係合させたから、握持
板部を持ち、容器全体を持上げても、バンドが上方へず
れない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0016】
【産業上の利用分野】
本案は例えば近時普及している把手付きビール容器のような、合成樹脂製把手 付きの容器に係る。
【0017】
【従来の技術】
容器体と把手とを一体成形させた合成樹脂製容器が知られているが、金型構造 が複雑となる欠点があり、そのため容器体底部に脚筒部を、かつ容器体上部に上 筒部を、それぞれ嵌着させてそれ等の間に把手を架設させたり、又容器体胴部外 面に補強を兼ねて外筒を嵌着させ、該外筒に把手を付設させたり、更に容器体口 頸部に把手上端に付設させたリングを嵌着させ、そのリングから、容器体胴部と の間に適宜間隙をおいて把手の握持部を垂下させる等していた。
【0018】
【考案が解決しようとする課題】
上記第2第3の方法では、樹脂材料を多く使用することとなり、又第4の方法 では把手の握持部下端が自由端となるため、握持部上端に付設されたリングと容 器体口頸部との嵌着が不安定となり易い欠点があった。
【0019】 本案は、樹脂材料の使用量を少なくてよく、しかも容器体と把手とを確実かつ 容易に連結できるようにしたものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
1は合成樹脂製の容器体である。
【0021】 その容器体の口頸部2には合成樹脂製把手3のリング部4が嵌着させてあり、 そのリング部からは把持部5が垂下させてある。
【0022】 上記容器体胴部1aの外面には、弾性変形可能な合成樹脂製バンド部6を嵌合さ せる。
【0023】 上記把持部5下端には嵌合部5aを、かつバンド部を形成する帯部6a両端には被 嵌合部7を、それぞれ形成させ、帯部6aによる容器体胴部締付け状態で上記被嵌 合部7に嵌合部5aを嵌着させて把持部下端をバンド部6に固定させる。
【0024】
【作用】
リング部4を容器体口頸部2に嵌着させ、又胴部外面にバンド部6を嵌め、該 バンド部の帯部6aを胴部に締付けて、被嵌合部7に嵌合部5aを嵌着させれば把持 部5下端がバンド部6に固定されることとなる。
【0025】
【実施例】
図1から図3は第1実施例を示す。
【0026】 容器体1は飽和ポリエステル樹脂製で肉薄とした二軸延伸壜で形成させている 。リング部4は口頸部2へ直接にではなく、口頸部基端に形成させた大径部2aと 、口頸部やゝ上方へ付勢させた外向きフランジ2b外周との間に嵌合させている。 該実施例においてリング部4から垂設させた把持部5下端の嵌合部5aは、二股状 に脚片5b, 5bを垂設させ、該脚片下端内面に係合突部5c, 5cを付設させ、かつ該 係合突部対向面の一方側面から嵌合子5dを突出させ、他方側面にその嵌合子を嵌 合させる嵌合孔を穿設させている。帯部両端の被嵌合部は、両端部から外方へ突 合せ板8,8を突出させると共にその先端に折返し板部9,9を付設させている 。突合せ板対向面の一方には第2嵌合子10を、他方にはその嵌合孔が穿設させて ある。該実施例では図3が示すように、帯部により胴部を締付け、突合せ板8, 8を突合せておき、嵌合部5aを押下げて両突合せ板を両脚片間に嵌合させ、係合 突部上面が形成する上向き段部5e, 5eに突合せ板下端面を係合させればよい。
【0027】 図4が示す第2実施例は、帯部両端にそれぞれ短管11, 11を付設させて被嵌合 部7となし、又握持部5下端の嵌合部5aは、把持部の下端部を容器体胴部方向へ 折曲げて支持板部51を形成させ、該支持板上面から突子52, 52を起立させて該突 子を上記短管の管孔12, 12へ嵌合させたものである。該実施例の場合は帯部によ り容器体胴部を締付けておき、突子52, 52を管孔12, 12内へ嵌合させることでバ ンド部6と把持部下端とを固定することが出来る。尚嵌合部やゝ上方の把持部部 分にはヒンジ部53を形成させ、管孔内への突子嵌合を容易にすることが出来る。
【0028】 図5は第3実施例を示すもので、帯部両端を突合せ面としてその一方から突子 13を突出させると共に、他方に突子嵌合用凹部14を設け、かつ帯部の両端に嵌合 孔15, 15を穿設させておき、把持部下端部の内面からは、先端部を膨大部54, 54 とし、かつ切割り55, 55を設けた嵌合突子56, 56を突出させて、これ等嵌合突子 を上記嵌合孔15, 15内へ嵌合させてバンド部6と把持部下端とを固定させたもの である。
【0029】
【考案の効果】
本案は上記構成とするもので、容器体口頸部に嵌着させたリング部4から把持 部5を垂下させた把手3の把持部下端に嵌合部5aを形成させ、切離し部を有する リング状の帯部を容器体胴部の外面に嵌合させたバンド部6の帯部両端に被嵌合 部7,7を形成させ、帯部による容器体胴部締付け状態で上記被嵌合部に嵌合部 5aを嵌着させることで把持部下端をバンド部に固定させるようにしたから、把手 の上下両端を容器体に固定させることが容易であり、把手の構造も簡易化するこ とが出来、従来のように脚筒部や上筒部を用いなくてよいから樹脂材料の使用量 も少なくてよい。
【提出日】平成2年12月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本案は、例えば近時普及している把手付きビール容器のような、把手付 き合成樹脂製容器に係る。
【0002】
【従来の技術】
容器体と把手とを一体成形させた合成樹脂製容器が知られているが、金 型構造が複雑となる欠点があり、そのため容器体底部6に脚筒部を、かつ容器体 上部に上筒部を、それぞれ嵌着させてそれ等の間に把手を架設させたり、又容器 体胴部外面に補強をかねて外筒を嵌着させ、該外筒に把手を付設させたり、更に 容器体口頚部に把手上端に付設させたリングを嵌着させ、そのリングから、容器 体胴部との間に適宜間隙をおいて把手の握持部を垂下させる等していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記第2第3の方法では、樹脂材料を多く使用することとなり、又第4 の方法では把手の握持部下端が自由端となるため、握持部上端に付設されたリン グと容器体口頚部との嵌着が不安定となり易い等の欠点があった。
【0004】 本案は、樹脂材料の使用量が少なくてよく、しかも容器体と把手とを確 実かつ容易に連結できるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上下方向中間部を大外径に、かつ上部を小外径化した胴部1aを有し、 該胴部の中間部に下向き段部を周設すると共に、該胴部の上端部から上向き段部 を介して嵌合筒部2aを起立し、該嵌合筒部上端から該嵌合筒部よりも小外径の 口頚部2を起立して、該口頚部の中間下方部分に上記嵌合筒部2a外径よりも小 外径の外向きフランジ2bを付設した合成樹脂製の容器体1と、上記上向き段部 に下端面を載置させて嵌合筒部4外面へ下方筒部分を嵌合させ、かつ上端筒部内 面に周設した溝の底面で外向きフランジ2bの外周部下面を支持させて該溝内へ 外向きフランジ外周部を嵌合させたリング部4の後部から把手部5を垂下する合 成樹脂製の把手3と、上記胴部の下向き段部へ上端面を係合させて容器体胴部を 締付けた合成樹脂製バンド6とからなり、上記把手部5の下端からはピン付き支 持板51を前方突出し、かつバンドの帯部6a両端には上下方向への透孔12, 12を有する筒部11,11を付設して、上記支持板の左右両部上面から起立す るピン52,52を上記透孔12,12内へそれぞれ嵌着させた。
【0006】
【作用】
容器体1に対する把手3の取付けは、該把手の嵌合筒部4を口頚部2外 面へ嵌め、そのまま嵌合筒部を押下げることで行うことが出来、又容器体胴部の 下向き段部へ上端面を当てて胴部外面へ回したバンドの帯部6a両端の筒部11 ,11を容器体胴部の後方へ位置させ、該筒部の透孔12,12内へ把手部下端 のピン52,52を嵌着させればよい。
【0007】
【実施例】
1は合成樹脂製の容器体である。該容器体は上下中間部を大外径に、か つ上部を小外径化した胴部1aを有し、該胴部の中間部に下向きの段部を周設し ている。胴部の上端部からは上向きの段部を介して嵌合筒部2aを起立し、該嵌 合筒部上端から、該嵌合筒部よりも小外径の口頚部2を起立する。該口頚部の中 間下方部分には、上記嵌合筒部4外径よりも小外径の外向きフランジ2bを付設 しておく。
【0008】 上記容器体には合成樹脂製把手3を取付ける。該把手はリング部4後部 から把手部5を垂下するもので、リング部4は、その下方内径を嵌合筒部2a外 径とほぼ同径とし、かつ高さを嵌合筒部2a下端の上向き段部から外向きフラン ジ2b上面までとほゞ等しくし、又リング部の筒部上端内面に内方および上方開 口の溝を周設して、リング部下端を上向き段部上へ載置させて嵌合筒部2a外面 へリング部の下方筒部を嵌合させたとき、溝底面が外向きフランジ2b外周部下 面を支持し、かつ溝内へ外向きフランジ2b外周部が嵌合するよう設けている。 把手部5の下端からはピン付きの支持板51を前方へ突出する。該支持板はその 上面左右両部からピン52,52を起立する。把手部下方には肉薄ヒンジ53を 設けてもよい。
【0009】 既述容器体1の胴部1a外面へは、下向き段部へ上端面を係合させて合 成樹脂製バンド6の帯部6aを巻付ける。帯部の両端には上下方向への透孔12 ,12を穿設した筒部11,11を付設し、上記帯部を胴部に締付け、上記透孔 12,12へ既述ピン52’52を嵌合させることで、バンド6が弛まないよう 設けている。
【0010】
【考案の効果】
本案は既述構成とするもので、容器体胴部の上端部から上向き段部を介 して嵌合筒部2aを起立し、該嵌合筒部上端から該嵌合筒部よりも小外径の口頚 部2を起立して、該口頚部の中間下方部分に嵌合筒部2a外径よりも小外径の外 向きフランジ2bを付設したから、又把手3のリング部4は、上記上向き段部に 下端面を載置させて嵌合筒部2a外面へ下方筒部分を嵌合させ、かつ上方筒部分 内面に周設した溝の底面で外向きフランジの外周部下面を支持させてその溝内へ 外向きフランジ外周部を嵌合させるから、口頚部2上方からリング部4を押下げ るだけで該リング部を容器体上部へ確実に嵌着させることが出来、そのリング部 から垂下する把手部5下端から前方へ支持板51を突出させ、該支持板の左右両 部から起立するピン52,52を、容器体胴部に周設した下向き段部へ上端面を 係合させて胴部に締付けたバンド帯部6a両端筒部11,11の透孔12,12 内へ嵌着させるから、バンド6と把手部下端との連結も確実かつ容易に行うこと が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例において一部を切欠いて示す本案容
器の側面図。
【図2】第1実施例において本案容器に使用するバンド
部の帯部両端部の斜視図。
【図3】第1実施例において、その帯部の両端部が形成
する被嵌合部と把持部下端が形成する嵌合部との分解斜
視図。
【図4】第2実施例を示すもので、上記嵌合部と被嵌合
部との分解斜視図。
【図5】第3実施例において、バンド部と上記嵌合部と
の分解斜視図。
【図6】図5要部の拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 容器体 3 把手 6 バンド部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成2年12月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 把手付き合成樹脂製容器
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本案容器の側面図である。
【図2】本案容器の把手下端部とバンドとの連結部の分
解斜視図である。
【符号の説明】 1 容器体 1a 胴部 2 口頚部 3 把手 6 バンド
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製容器体1と、該容器体口頸部
    に嵌着させたリング部4から把手部5を垂下させた合成
    樹脂製把手3と、上記容器体胴部の外面に、切離し部を
    有するリング状の帯部6aを嵌合させた弾性変形可能な合
    成樹脂製バンド部6とからなり、上記把持部5下端には
    嵌合部5aを、かつ帯部両端には被嵌合部7を、それぞれ
    形成させ、上記帯部による容器体胴部締付け状態で上記
    被嵌合部に嵌合部を嵌着させて把持部5下端をバンド部
    6に固定させたことを特徴とする把手付き合成樹脂製容
    器。
JP40211690U 1990-12-07 1990-12-07 把手付き合成樹脂製容器 Expired - Lifetime JPH072415Y2 (ja)

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