JPS6030217Y2 - 脚付きコツプ状合成樹脂製容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、脚付きコツプ状容器を主容器とし鴫前記主容
器の脚部内にコツプ状副容器が嵌装されている合成樹脂
製容器に関するものであって、前記副容器の着脱を容易
ならしめると共に、副容器を脱落しないよう嵌装させた
合成樹脂容器を提供するにある。

現在、ゼリー等の食品を脚付きコツプ状容器に収納して
ものが市販されているが、これら市販容器では、脚付き
コツプ状主容器の脚部内部が空洞とされ、この空洞内に
該主容器の台座裏側からコンデンスミルク等の材料を収
容した副容器が嵌装されており、ゼリー等を食する際、
前記副容器を主容器の台座裏側から取外して使用できる
ようになっている。

しかし、前述のように副容器が脚付きコツプ状の主容器
の台座裏側から嵌装されるものでは、副容器の脱落を防
止する為、主容器脚部の内周面とこれに嵌装される副容
器外周面とを密嵌するか、又は主容器の台座裏側にシー
ル材を取付けなければならないと云う不便がある。

本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載した構成とす
ることにより、主容器からの副容器の着脱を容易ならし
め、しかも従来の如く主容器と副容器とを必らずしも密
嵌せしめたり、シール材等を取付ける必要のない副容器
を備えた合成樹脂製容器を得たものである。

第１図及び第２図は、本考案に係る脚付きコツプ状合威
樹脂製容器の主容器の一実施例を示したものであるが、
主容器１は合成樹脂によりコツプ部２、脚部３、及び台
座４が一体的に形成されている。

前記脚部３は、中空円筒形状の一部が主容器１の中心軸
に平行な面によって欠除され、水平断面形状がＣ字状の
半円筒形とされて凹部５が形成されていると共に、前記
中心軸に平行な面で欠除されることによって形成された
両端部６，６の間隔が前記脚部３の直径より僅かに狭い
間隔とされている。

また、前記脚部３の両端面６，６の中央部には、それぞ
れ半円形状の凹欠部７，７が形成されている。

尚、脚部３は合成樹脂で成形されているため両端面６，
６は弾発力を有している。

さらに、前記脚部３と台座４との接続部分には、該脚部
３の内周面側から半径方向外側へ台座４に沿って張り出
し形成された溝８が周設されている。

第３図は第１図及び第２図に示した主容器１に副容器９
を嵌装した状態を示したものであって、前記主容器１の
半円筒形の脚部３に形成されている凹部５内に、コツプ
状の副容器９が嵌装されている。

該副容器９は、その主体部分の外面形状が主容器１の脚
部３の凹部５の内面形状に合致する形状とされ、また、
その底面１０には外方へ張り出し形成されたフランジ１
１が設けられており、該副容器９の底面が主容器１の台
座４上に載置され、前記フランジ１１が脚部３内周面に
周設された溝８内に嵌装されている。

また、前記副容器９は、主容器１の脚部３の両端面６，
６の間で挟圧され、しかも一部脚部３から露出した状態
で嵌装されている。

本考案は以上の如き構成になるものであって、主容器１
の脚部３に嵌装されている副容器９は、脚部３の両端面
６，６の間隔が脚部３の直径より僅かに狭くされており
、従って副容器９は前記両端面６，６により挟圧、係止
されており、移送の際に主容器１から脱落するおそれは
ない。

また該副容器９は、底面１０に張り出し形成されている
フランジ１１が、脚部３の内側から周設されている溝８
に嵌装されているため、移送時に副容器９が前記主容器
１の軸方向へガタ付くおそれもなく、脚部３内の半円筒
形の凹部５内に確実に固定できる。

つぎに前記主容器１から副容器９を取外すには、脚部３
の両端部６，６の中央部に形成した凹欠部７，７に手指
を差し込んで副容器９を挾持し、該副容器９を容器３の
欠除された側方へ引張れば、脚部３の切除されている両
端面６，６．副容器９外周面に押圧されて、脚部３の外
周方向へ押じ広げられて両端部６，６の間隔が拡開し、
簡単に副容器９を取外すことができる。

さらに、前記副容器９を主容器１に嵌装するには、副容
器９の底面１０を主容器１の台座４上に載置した後、主
容器１の脚部３の欠除されている側方から副容器９を脚
部３の凹部５方向へ押圧すれば、脚部３の切欠されてい
る両端面６，６が副容器９の外周面で半径方向外側へ同
時に押圧されて拡開されて、脚部３の凹部５内部へ一挙
動で嵌装できる。

以上の如く、本考案は主容器に対して副容器の着脱は簡
単であり、また副容器が主容器の台座上に載置されたも
のであるから、従来の如く主容器と副容器との密嵌又は
台座裏側からシール材を取付ける等の手段は皆無である
。

また、副容器は主容器の脚部の両端面で挟圧係止されて
いるから、移送中に脱落するおそれはなく、また副容器
は底面のフランジが主容器の脚部内側に周設されている
溝に嵌装されているから、副容器が主容器の軸方向にガ
タつくおそれはない。

尚、主容器の脚部内に副容器を嵌装した上からラベル又
は収縮フィルム等を巻き付ければ、脱落防止はより確実
である。

従って、副容器の頂部が開口され、材料の一部が消費さ
れ、なお材料が残存している場合に、再び主容器に嵌装
した場合でも、副容器内の材料が飛出す等のおそれを皆
無ならしめることができると云う利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の主容器の一実施例の縦断面図、第２図
は第１図中■−■線断面図、第３図は主容器に副容器を
嵌装した状態を一部断面として示した側面図、第４図は
副容器を取外した状態を示す一部切欠した斜視図である
。 １：主容器、２：コツプ部、３：脚部、４：台座、５：
脚部内の半円筒形の凹部、６：切除されている端面、７
：凹欠部、８：溝、９：副容器、１０：副容器底面、１
１：フランジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 脚付きコツプ状合威樹脂製容器の主容器の脚部が、該脚
   部の中心軸に平行な面で切除された半円筒形に形成され
   ており、前記脚部端面間の間隔が脚部の直径より狭く形
   成されると共に、該脚部と台座との接続する部分に、脚
   部内側から半径方向外側へ向けて溝が周設されており、
   前記脚部の半円筒形凹部内に、その内面形状に合致する
   主体部及び前記溝に嵌装しうるフランジを有する副容器
   が嵌装されていることを特徴とする脚付きコツプ状合戊
   樹脂製容器。