JPH054956A - ジフエニルエーテル誘導体のr光学異性体およびそれを有効成分とする除草剤 - Google Patents

ジフエニルエーテル誘導体のr光学異性体およびそれを有効成分とする除草剤

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JPH054956A
JPH054956A JP16081691A JP16081691A JPH054956A JP H054956 A JPH054956 A JP H054956A JP 16081691 A JP16081691 A JP 16081691A JP 16081691 A JP16081691 A JP 16081691A JP H054956 A JPH054956 A JP H054956A
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carbon atoms
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salt
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JP16081691A
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Shizuo Azuma
静男 東
Toshiyuki Hiramatsu
俊行 平松
Yataro Ichikawa
弥太郎 市川
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 より少ない使用量で、より除草活性の優れた
除草剤を提供する。 【構成】 下記式(I) [ここで、XおよびYは、同一もしくは異なり、それぞ
れ水素原子、ハロゲン原子、−CF又は炭素数1〜5
のアルキル基である。Zは=CH−又は=N−である。
は炭素数1〜5のアルキル基又はフェニル基であ
る。Rはヒドロキシ基、ハロゲン原子で置換されてい
てもよい炭素数1〜5のアルキル基、ハロゲン原子で置
換されていてもよいフェニル基、炭素数1〜5のアルコ
キシ基、炭素数1〜5のアルケニルオキシ基又は−NR
(ここでR,Rは水素原子または炭素数1〜
5のアルキル基である)である。Cは不斉炭素原子で
あることを表わす。]で表わされるジフェニルエーテル
誘導体のR光学異性体またはその塩類である化合物、お
よびその製造方法。またこれ等の化合物と担体および/
または界面活性剤とからなる除草剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジフェニルエーテル誘
導体のR光学異性体およびそれを活性成分として含有す
る除草剤に関するものである。更に詳しくは、本発明は
広葉雑草および細葉雑草に対して優れた除草活性を示
し、かつ使用方法,処理方法および処理量によっては作
物の生長をほとんど害することなく選択的除草活性を有
する除草剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、2,4−ジクロルフェノキシ酢酸
に代表されるような広葉雑草を選択的に枯殺するタイプ
の除草剤が選択的除草活性化合物として知られている。
2,4−ジクロロフェノキシ酢酸の選択的除草活性は、
作物植物および雑草を含めた細葉植物と、同様に作物植
物および雑草を含めた広葉植物との間の選択的除草活性
である。2,4−ジクロロフェノキシ酢酸は細葉植物に
対して極めて活性が小さいかあるいは全く活性を有して
いないことが知られている(例えばNature, 155巻,
498頁(1945)参照)。一方、これらの化合物を
基本として芳香族基に例えばクロルあるいはトリフルオ
ロメチル置換フェノキシ基などの導入やクロルあるいは
トリフルオロメチル置換ピリジルオキシ基等の導入され
た化合物が細葉植物を選択的に枯殺する活性を有するよ
うになることも知られている(米国特許4,270,9
48号,4,309,562号,4,314,069
号,4,332,961号および3,954,442
号,特開昭52−125626号,特開昭52−158
25号および英国特許1,579,201号公報参
照)。しかしながらこれらの化合物は例えばイネあるい
はトウモロコシのような有用作物をも枯殺する。
【0003】また、α−[2−シアノ−5−(2−クロ
ロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]
プロピオン酸メチルエステルのラセミ体を雑草の駆除に
用いる方法がある(特開昭52−111528号)が使
用薬量が多い点が挙げられる。
【0004】また、ある種のN−ホスホノメチルグリシ
ン誘導体を主たる有効成分として含有する除草剤が知ら
れ、市販されている。このN−ホスホノメチルグリシン
誘導体は、基本的に非選択型除草剤であるが、低薬量で
は、カヤツリグサ科のハマスゲ等の多年性雑草およびア
カザ,アオビユ等の広葉雑草に対する除草活性が低下し
ている。特にマルバアサガオのようなヒルガオ科雑草に
対しては薬剤処理後2週間経過してもほとんど殺草効果
を示さない。また、N−ホスホノメチルグリシン誘導体
は遅効性であり、農耕地または非農耕地において、すみ
やかに雑草を除去し、次の作業を行う場合には適してい
ない。例えば、農耕地においては、作物の播種前に、雑
草をすべて枯殺する必要があるが、遅効性の場合、作物
の播種の遅れ、または作物の種に害を与えるなどの影響
が考えられる。また、非農耕地においてもビルまたは鉄
道の建設あるいは道路の除草などの遅れが考えられ、N
−ホスホノメチルグリシン誘導体は、低薬量で速効性の
ある非選択型除草剤としては不充分である。
【0005】更に、ある種のグルホシネート化合物を主
たる有効成分として含有する除草剤が知られ市販されて
いる。
【0006】このグルホシネート化合物も基本的に非選
択型除草剤であるが低薬量ではアカザ,アオビユ,イチ
ビ等の広葉雑草に対する除草活性が低下するという欠点
がある。
【0007】
【発明の目的】すなわち、本発明者らは、これらの欠点
を解決すべく鋭意研究を重ねたところ、特定のジフェニ
ルエーテル誘導体のR光学異性体が、より少ない使用量
で優れた除草活性を示すことを見出し本発明に到達し
た。
【0008】
【発明の構成】すなわち、本発明は、下記式(I)
【0009】
【化5】 [ここで、XおよびYは、同一もしくは異なり、それぞ
れ水素原子,ハロゲン原子,−CF3 又は炭素数1〜5
のアルキル基である。Zは=CH−又は=N−である。
1 は炭素数1〜5のアルキル基又はフェニル基であ
る。R2 はヒドロキシ基,ハロゲン原子で置換されてい
てもよい炭素数1〜5のアルキル基,ハロゲン原子で置
換されていてもよいフェニル基,炭素数1〜5のアルコ
キシ基、炭素数1〜5のアルケニルオキシ基又は−NR
3 4 (ここでR3 ,R4 は水素原子または炭素数1〜
5のアルキル基である)である。Cは不斉炭素原子で
あることを表わす。]で表わされるジフェニルエーテル
誘導体のR光学異性体またはその塩類である化合物およ
び該化合物を主たる活性成分とする除草剤組成物であ
る。
【0010】以下、本発明について説明する。
【0011】上記式(I)において、XおよびYは同一
もしくは異なり、それぞれ水素原子,ハロゲン原子,−
CF3 ,または炭素数1〜5のアルキル基である。
【0012】ハロゲン原子は例えばフッ素,塩素あるい
は臭素等である。炭素数1〜5のアルキル基は直鎖状で
あっても分岐鎖状であってもよく、例えばメチル,エチ
ル,n−プロピル,iso−プロピル,n−ブチル,s
ec−ブチル,iso−ブチル,t−ブチル,n−ペン
チル等である。XおよびYは同一もしくは異なり、それ
ぞれ塩素または−CF3 であることが好ましい。
【0013】上記式(I)においてZは=CH−または
=N−である。
【0014】上記式(I)においてR1 は、炭素数1〜
5のアルキルまたはフェニル基である。上記アルキル基
としては、XおよびYの定義で挙げられたものと同様の
ものが挙げられる。
【0015】上記式(I)において、R2 はヒドロキシ
基,ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜5
のアルキル基,ハロゲン原子で置換されていてもよいフ
ェニル基,炭素数1〜5のアルコキシ基,炭素数1〜5
のアルケニルオキシ基または−NR3 4 (ここで
3 ,R4 は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基
である)である。上記ハロゲン原子および炭素数1〜5
のアルキル基としては、XおよびYの定義で挙げられた
ものと同様のものが挙げられる。炭素数1〜5のアルコ
キシ基としては、直鎖状であっても分岐鎖状であっても
よく、例えばメトキシ,エトキシ,n−プロポキシ,i
so−プロポキシ,n−ブトキシ,sec−ブトキシ,
t−ブトキシ,n−ペンタルオキシ基等である。炭素数
1〜5のアルケニルオキシ基としては、エテノキシ,プ
ロペノキシ,ブテノキシ,ペンテノキシ基等である。
【0016】上記式(I)のジフェニルエーテル誘導体
のR光学異性体としては、例えば下記の化合物のR光学
異性体を例示することができる。 (1)α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−トリ
フルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]プロピオン酸
メチルエステル (2)α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−トリ
フルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]プロピオン酸
エチルエステル (3)α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−トリ
フルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]プロピオン酸
n−ブチルエステル (4)α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−トリ
フルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]プロピオン酸 (5)α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−トリ
フルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]酪酸メチルエ
ステル (6)α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−トリ
フルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]酪酸エチルエ
ステル (7)α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−トリ
フルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]酪酸n−ブチ
ルエステル (8)α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−トリ
フルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]酪酸 (9)α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−トリ
フルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]吉草酸メチル
エステル (10)α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−ト
リフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]吉草酸エチ
ルエステル (11)α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−ト
リフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]吉草酸n−
ブチルエステル (12)α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−ト
リフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]プロピオン
酸アミド (13)α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−ト
リフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]プロピオン
酸エチルアミド (14)α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−ト
リフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]プロピオン
酸アリルエステル (15)α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−ト
リフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]プロピオン
酸ビニルエステル (16)α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−ト
リフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]酪酸アリル
エステル (17)α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−ト
リフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]酪酸ビニル
エステル (18)α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−ト
リフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]吉草酸アリ
ルエステル (19)α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−ト
リフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]吉草酸ビニ
ルエステル (20)α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−ト
リフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]プロピオン
酸ジエチルアミド (21)α−[2−シアノ−5−(2,4−ジクロロフ
ェノキシ)フェノキシ]プロピオン酸メチルエステル (22)α−[2−シアノ−5−(2,4−ジクロロフ
ェノキシ)フェノキシ]プロピオン酸エチルエステル (23)α−[2−シアノ−5−(2,4−ジクロロフ
ェノキシ)フェノキシ]プロピオン酸n−ブチルエステ
ル (24)α−[2−シアノ−5−(2,4−ジクロロフ
ェノキシ)フェノキシ]プロピオン酸ビニルエステル (25)α−[2−シアノ−5−(2,4−ジクロロフ
ェノキシ)フェノキシ]プロピオン酸アリルエステル (26)α−[2−シアノ−5−(2,4−ジクロロフ
ェノキシ)フェノキシ]酪酸メチルエステル (27)α−[2−シアノ−5−(2,4−ジクロロフ
ェノキシ)フェノキシ]酪酸エチルエステル (28)α−[2−シアノ−5−(2,4−ジニトロフ
ェノキシ)フェノキシ]プロピオン酸メチルエステル (29)α−[2−シアノ−5−(2,4−ジニトロフ
ェノキシ)フェノキシ]プロピオン酸エチルエステル (30)α−[2−シアノ−5−(2−ニトロ−4−ト
リフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]プロピオン
酸メチルエステル (31)α−[2−シアノ−5−(2−ニトロ−4−ト
リフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]プロピオン
酸エチルエステル (32)α−[2−シアノ−5−(2−シアノ−4−ト
リフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]プロピオン
酸メチルエステル (33)α−[2−シアノ−5−(2−シアノ−4−ト
リフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]プロピオン
酸エチルエステル (34)α−[2−シアノ−5−(2−ニトロ−4−ト
リフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]プロピオン
酸 (35)α−[2−シアノ−5−(2−シアノ−4−ト
リフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]プロピオン
酸 (36)α−[2−シアノ−5−(3−クロロ−5−ト
リフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ]
プロピオン酸メチルエステル (37)α−[2−シアノ−5−(3−クロロ−5−ト
リフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ]
プロピオン酸エチルエステル (38)α−[2−シアノ−5−(3−クロロ−5−ト
リフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ]
プロピオン酸n−ブチルエステル (39)α−[2−シアノ−5−(3−クロロ−5−ト
リフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ]
酪酸メチルエステル (40)α−[2−シアノ−5−(3−クロロ−5−ト
リフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ]
酪酸エチルエステル (41)α−[2−シアノ−5−(3−クロロ−5−ト
リフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ]
酪酸n−ブチルエステル (42)α−[2−シアノ−5−(3−クロロ−5−ト
リフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ]
吉草酸メチルエステル (43)α−[2−シアノ−5−(3−クロロ−5−ト
リフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ]
吉草酸エチルエステル。
【0017】上記式(I)の化合物は例えば下記反応方
法によって製造することができるが、これらに限定され
るものではない。
【0018】(i)
【0019】
【化6】 (ii)
【0020】
【化7】 (iii )
【0021】
【化8】 (iv)
【0022】
【化9】 (v)
【0023】
【化10】 (vi)
【0024】
【化11】 [ここで、X,Y,Z,R1 ,R2 およびCは式
(I)に同じ定義であり、X′はハロゲン原子または−
OR5 (R5 はアルキルスルホニル基またはアリールス
ルホニル基を示す。)である。Wはハロゲン原子であ
り、Mはアルカリ金属または銅,亜鉛,ニッケルなどの
金属を示す。]上記工程(i)および(ii)において用
いられるヒドロキシルアミンまたはその塩類としてはヒ
ドロキシルアミン,ヒドロキシルアミン塩酸塩,ヒドロ
キシルアミン硫酸塩などがある。また、この際有機酸の
アルカリ金属塩あるいはアルカリ土類金属塩が共存して
いてもよく、例えばギ酸ナトリウム,ギ酸カリウム,ギ
酸カルシウム,ギ酸マグネシウム,酢酸ナトリウム,酢
酸カリウム,酢酸カルシウム,酢酸マグネシウムなどが
用いられる。また、安息香酸ナトリウム,安息香酸カリ
ウム,安息香酸カルシウム,安息香酸マグネシウムなど
も用いられる。また場合によっては水酸化ナトリウム,
水酸化カリウム,炭酸ナトリウム,炭酸カリウムなどの
無機塩基やピリジントリエチルアミン,ジアザビシクロ
ウンデセン,トリエチレンジアミン,ベンジルトリメチ
ルアンモニウムヒドロキシドなどの有機塩基も用いられ
る。溶媒はあってもなくてもよく、また用いられる反応
条件にもよるが、ギ酸,酢酸などの有機脂肪酸、ベンゼ
ン,トルエン,キシレンなどの芳香族炭化水素,酢酸エ
チル,テトラヒドロフラン,ジオキサン,エチルエーテ
ル,アセトン,メチルエチルケトン,ジメチルスルホキ
シド,ジメチルホルムアミド,N−メチルピロリドン,
ピリジンなども用いることができる。また、水と相溶性
の少ない溶媒を用いる時は二相系で用いることもでき
る。
【0025】通常、反応は0〜200℃の範囲で行われ
るが、好ましくは30〜150℃の範囲である。また、
溶媒を用いる場合には、その溶媒の沸点がこの温度範囲
内にある場合には、その沸点で反応が行われる時が多
い。
【0026】上記工程(iii )および(iv)で用いられ
るM−CNは、Mとしてはアルカリ金属,アルカリ土類
金属,銅,亜鉛などが挙げられる。Wとしては、ハロゲ
ン原子が挙げられ、特に塩素,臭素が好ましい。反応温
度は、通常0〜150℃であり、室温付近〜100℃が
好ましい。
【0027】また、上記工程(v)〜(vi)において用
いられる酸化剤としては例えば臭素,ヨウ素などのハロ
ゲン,四酢酸鉛あるいは塩化銅なども用いられ、場合に
よってはアンミンコバルト錯体なども、上記酸化剤とア
ンモニアのかわりに用いることができる。また、用いら
れる溶媒としては原料となるアルデヒドやアンモニアな
どを実質的に溶かすものであれば何でもよい。また場合
によっては塩基を用いることもあり、水酸化ナトリウ
ム,水酸化カリウム,炭酸ナトリウム,炭酸カリウムな
どの無機の塩基やナトナトリウムメトキシド,ナトリウ
ムエトキシド,カリウムターシャリーブトキシドなどの
アルカリアルコレートなどが例示できる。反応温度0〜
100℃、好ましくは10〜80℃の範囲が好ましい。
【0028】本発明の上記式(I)ジフェニルエーテル
誘導体のR光学異性体は、植物の代謝に影響を及ぼし、
例えばある種の植物の生長を抑制し、ある種の植物の生
長を調節し、ある種の植物を矮化させ、あるいはある種
の植物を枯死させる性質を有する。
【0029】本発明の上記式(I)の化合物は、植物の
種子に施すことができ、また種々の生育段階にある植物
に茎葉または根を介して施用することもできる。すなわ
ち、本発明の化合物は、そのままであるいは組成物の形
態で、生育を阻止しようとする植物すなわち代謝を調節
しようとする植物、そのような植物の種子、そのような
植物が生育している場所あるいはそのような植物が生育
することが予測される場所に、植物の代謝を調節するに
十分な量で施用される。
【0030】本発明の化合物は例えば0.001〜20
kg/ha、より好ましくは0.005〜10kg/haの量
で、特に好ましくは0.005〜5kg/haの量で植物の
代謝を調節することができる。
【0031】本発明の化合物は、溶液,乳剤,懸濁剤,
粉剤,ペーストあるいは粒剤の如き通常の形態の製剤と
して用いることができる。
【0032】かかる製剤は、例えばタルク、ベントナイ
ト,クレー,カオリン,硅藻土,ホワイトカーボン,バ
ーミキニライト,消石灰,硫安,尿素等の固体担体;
水,アルコール,ジオキサン,アセトン,キシレン,シ
クロヘキサン,メチルナフタレン,ジメチルホルムアミ
ド,N−メチルピロリドン,ジメチルスルホキシド,シ
クロヘキサノン,メチルエチルケトン,メチルイソブチ
ルケトン等の液体担体;アルキル硫酸エステル,アルキ
ルスルホン酸塩類,ポリオキシエチレングリコールエー
テル類,ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテ
ル,ポリオキシエチレンォルビタンモノアルキレート,
ジナフチルメタンジスルホン酸塩等の界面活性剤,乳化
剤または分散剤;カルボキシメチルセルロース,アラビ
アゴム等の各種補助剤等の1種または2種以上を用いて
調製される。
【0033】かかる製剤は、例えば化合物と上記の如き
担体および/または乳化剤等を混合することによって調
製することができる。
【0034】本発明の化合物は、製剤中に通常0.01
〜99重量%、好ましくは0.1〜96重量%の割合で
存在することができる。
【0035】本発明の化合物は、そのままであるいは他
の活性化合物と混合して、あるいは上記の如き製剤の形
態で、例えば、スプレー,噴霧,散布あるいはdusting
の如き通常の方法で植物に施用することができる。
【0036】本発明の化合物により有害植物の生長抑制
あるいは駆逐を目的とする場合には、本発明の化合物を
そのままあるいは組成物の形態で、有益植物またはその
種子と有害植物またはその種子とが共存または共存しそ
うな場所において、これらの植物また種子に直接にまた
は土壌に有害植物の生長抑制あるいは駆逐するに十分な
量で施用することができる。
【0037】有害植物とは、一般に人間がつくり出した
環境、例えば田畑において周囲の自然界から入ってきて
繁殖する、その環境において役に立たないか、あるいは
害を与えると人間によって認識されている植物と言え
る。かかる有害植物とは一般に雑草と言われるものであ
る。雑草としては、例えば下記に示す種々のものが対象
となる。
【0038】ヒユ科 アオビユ イヌビユ アオゲイトウヒルガオ科 マルバアサガオ ネナシカズラタデ科 ソバカズラ ヤナギタデ サナエタデ エゾノギシギシ ナガバギシギシ ギシギシ属アカザ科 シロザ アカザ コアカザアブラナ科 アブラナ属 ナズナ セイヨウノダイコンスベリヒユ科 スベリヒユマメ科 エビスグサ ジュズハギ アメリカツノクサネム コーヒーウィードガガイモ科 オオトウワタシソ科 ホトケノザアオイ科 イチビ アメリカキンゴジカナス科 イヌホオズキ シロバナチョウセンアサガオ ワルナスビオオバコ科 ヘラオオバコ セイヨウオオバコ オオバコ属キク科 ヒメジオン ブタクサ オナモミ セイヨウトゲアザミ コセンダングサ ヒマワリ属 ノゲシ カミツレ セイヨウタンポポアカネ科 ヤエムグライネ科 セイバンモロコシ カラスムギ メヒシバ アキノエノコログサ シバムギ テキサスパニカム イヌビエ エノコログサ スズメノカタビラ オヒシバ カーペットグラス メリケンニクキビ ウマノチャヒキ ギョウギシバ オオクサキビ シマスズメノヒエ コヒメビエ ハナクサキビ キンエノコロ スズメノテッポウ タツノツメガヤ チガヤ チカラシバ ノスズメノテッポウ カラスノチャヒキ コヌカグサ セイヨウヌカボ オニカラスムギ アレチノチャヒキ ヒメスズメノヒエ ヒメクリノイガ キクメヒシバナデシコ科 ハコベトウダイグサ科 トウダイグサ属ゴマノハグサ科 タチイヌノフグリカヤツリグサ科 ハマスゲ カヤツリグサ ミズカヤツリ ホタルイ マツバイオモダカ科 ウリカワミズアオイ科 コナギ
【0039】更に上記式(I)の化合物は使用方法,処
理方法,処理量によって有用作物、殊に大豆,トウモロ
コシに対して実質的に薬害を与えず、従って実質的にこ
れらの生育を阻害せず広葉雑草および細葉雑草を駆逐す
る選択性のある除草剤として使用することもできる。
【0040】例えば、本発明の化合物、あるいは本発明
の化合物を含有する組成物は除草の目的とする雑草に対
して、その茎葉に散布することによって枯殺または生育
を抑止し得るばかりでなく、発芽前に土壌に施用するこ
とにより有用作物の発芽,生長を実質的に阻害せず、雑
草の発芽および生長を抑止することができる選択的除草
剤として用いることができる。
【0041】本発明の一般式(I)の化合物はそれ自体
公知の種々の除草剤化合物と一緒に使用することができ
る。その際、本発明の式(I)の化合物は広葉雑草およ
び細葉雑草に対する除草活性を充分に発揮できるよう
に、例えば細葉雑草に対して優れた除草活性を示す他の
化合物と一緒に使用され、かくして広葉雑草と細葉雑草
のいずれに対しても効果的な除草剤組成物を与えること
ができる。
【0042】そこで、本発明によれば、一般式(I)の
化合物と下記式(IV)
【0043】
【化12】 [ここで、R21とR22は同一もしくは異なり、それぞれ
−OHまたは−OR24であり、R23は−OH,−OR24
または−NR2526である。ここでR24は炭素数1〜5
のアルキル基,シクロヘキシル基,炭素数1〜5のハロ
アルキル基,炭素数2〜5のアルケニル基あるいはアル
コキシアルキル基,ハロアルコキシアルキル基,あるい
はアルコキシアルコキシアルキル基(ここでそれぞれの
アルコキシ,ハロアルコキシおよびアルキルは1〜5の
炭素原子を持つ。)およびフェノキシ基である。R25
26は同一もしくは異なりそれぞれ水素原子,炭素数1
〜5のアルキル基,炭素数1〜5のヒドロキシアルキル
基,炭素数2〜5のアルケニル基であり、またR25とR
26はそれらが結合している窒素原子と一緒になってモル
ホリノ基,ピペリジノ基またはピロリジノ基を形成する
ことができる。]で表わされるN−ホスホノメチルグリ
シン誘導体、および/または下記式(V)
【0044】
【化13】 [ここでR31は水素原子あるいは炭素数1〜4のアルキ
ル基であり、R32は−OH,−NH2 ,−NHNH2
−NHC4 5 いは−OHで置換されていてもよい炭素
数1〜12のアルコキシル基である。で表わされるグル
ホシネート化合物、またはその酸付加塩もしくは塩基と
の塩とを除草成分として含有し、また担体および/また
は界面活性剤を含有する除草剤組成物が同様に提供され
る。
【0045】上記(IV)において、ここで、R21とR22
は同一もしくは異なり、それぞれ−OHまたは−OR24
であり、R23は−OH,−OR24または−NR2526
ある。ここでR24は炭素数1〜5のアルキル基,シクロ
ヘキシル基,炭素数1〜5のハロアルキル基,炭素数2
〜5のアルケニル基あるいはアルコキシアルキル基,ハ
ロアルコキシアルキル基,あるいはアルコキシアルコキ
シアルキル基(ここでそれぞれのアルコキシ,ハロアル
コキシおよびアルキルは1〜5の炭素原子を持つ。)お
よびフェノキシ基である。R25とR26は同一もしくは異
なりそれぞれ水素原子,炭素数1〜5のアルキル基,炭
素数1〜5のヒドロキシアルキル基,炭素数2〜5のア
ルケニル基であり、またR25とR26はそれらが結合して
いる窒素原子と一緒になってモルホリノ基,ピペリジノ
基またはピロリジノ基を形成することができる。
【0046】R24,R25およびR26についてのアルキル
基としては、式(I)のXおよびYについて前記したも
のと同じものを例示することができる。
【0047】R24において、炭素数1〜5のハロアルキ
ル基としては、例えばハロメチル,ハロエチル,ジハロ
エチル,ハロプロピル,ハロブチル,ハロペンチルを挙
げることができる。ハロゲン原子としては、例えばフッ
素,塩素,臭素を挙げることができる。
【0048】R24,R25およびR26についての炭素数2
〜5のアルケニル基としては、例えばビニル,プロペニ
ル,ブテニル,ペンテニルを挙げることができる。
【0049】R24についてのアルコキシアルキル基とし
ては、例えばメトキシエチル,エトキシエチル等を好ま
しいものとして挙げることができる。
【0050】R24についてのハロアルコキシアルキル基
としては、例えばクロロエトキシエチル,クロロメトキ
シエチルを好ましいものとして挙げることができる。
【0051】R24についてアルコキシアルコキシアルキ
ル基としては、例えばメトキシエトキシエチル,エトキ
シエトキシエチルを好ましいものとして挙げることがで
きる。
【0052】R25およびR26について炭素数1〜5のヒ
ドロキシアルキル基としては、例えばヒドロキシメチ
ル,ヒドロキシエチル,ヒドロキシペンチルを好ましい
ものとして挙げることができる。
【0053】上記式(IV)で表わされる化合物は、特公
昭56−6401号公報に開示されており、それ自体公
知である。
【0054】上記式(IV)の化合物は、本発明の組成物
において、酸付加塩または塩基との塩として、使用する
こともできる。
【0055】酸付加塩を形成するための酸としては、例
えばpKaが2.5以下の強酸が好ましい。かかる酸と
しては、例えば塩酸,硫酸,燐酸,トリフルオロ酢酸,
トリクロロ酢酸等を挙げることができる。
【0056】塩基との塩は、上記式(IV)において、R
21,R22およびR23の少くともいずれか1つが−OHを
表わす場合に、例えばそれらのアルカリ金属,アルカリ
土類金属,銅,アンモニウムあるいは有機アンモニウム
あるいはトリメチルスルホニウム,トリエチルスルホニ
ウム,トリプロピルスルホニウム,トリメチルスルホキ
ソニウム,トリエチルスルホキソニウム,トリプロピル
スルホキソニウムの如きカチオンとの塩として形成され
る。
【0057】アルカリ金属とは、例えばリチウム,ナト
リウムまたはカリウムを表わし、アルカリ土類金属と
は、例えばマグネシウムまたはカルシウムを表わす。
【0058】有機アンモニウム塩は、低分子量有機アミ
ン、例えば約300 以下の分子量を有するアミンから製造
される。このような有機アミンの例としては、例えばア
ルキルアミン,アルキレンポリアミンおよびアルカノー
ルアミン、例えばメチルアミン,エチルアミン,n−プ
ロピルアミン,イソプロピルアミン,n−ブチルアミ
ン,イソブチルアミン,第2級−ブチルアミン,n−ア
ミルアミン,イソ−アミルアミン,ヘキシルアミン,ヘ
プチルアミン,オクチルアミン,ノニルアミン,デシル
アミン,ウンデシルアミン,ドデシルアミン,トリデシ
ルアミン,テトラデシルアミン,ペンタデシルアミン,
ヘキサデシルアミン,ヘプタデシルアミン,オクタデシ
ルアミン,メチルエチルアミン,メチルイソプロピルア
ミン,メチルヘキシルアミン,メチルノニルアミン,メ
チルペンタデシルアミン,メチルオクタデシルアミン,
エチルブチルアミン,エチルヘプチルアミン,エチルオ
クチルアミン,ヘキシルヘプチルアミン,ヘキシルオク
チルアミン,ジメチルアミン,ジエチルアミン,ジ−n
−プロピルアミン,ジイソプロピルアミン,ジ−n−ア
ミルアミン,ジイソアミルアミン,ジヘキシルアミン,
ジ−ヘプチルアミン,オクチルアミン,トリメチルアミ
ン,トリエチルアミン,トリ−n−プロピルアミン,ト
リイソプロピルアミン,トリ−n−ブチルアミン,トリ
イソブチルアミン,トリ−第2級ブチルアミン,トリ−
n−アミルアミン,エタノールアミン,n−プロパノー
ルアミン,イソプロパノールアミン,ジエタノールアミ
ン,N,N−ジエチルエタノールアミン,N−エチルプ
ロパノールアミン,N−ブチルエタノールアミン,アリ
ルアミン,n−ブテニル−2−アミン,n−ペンテニル
−2−アミン,2,3 −ジメチルブテニル−2−アミン,
ジ−ブテニル−2−アミン,n−ヘキセニル−2−アミ
ンおよびプロピレンジアミン,第1級アリールアミン、
例えばアニリン,メトキシアニリン,エトキシアニリ
ン,o,m,p−トルイジン,フェニレンジアミン,2,
4,6 −トリブロモアニリン,ベンジジン,ナフチルアミ
ン,o,m,p−クロロアニリンなど;複素環式アミン
例えばピリジン,モルホリン,ピペリジン,ピロリジ
ン,インドリン,アゼピンなどを挙げることができる。
【0059】上記式(IV)において、R21,R22および
23のうち1つまたは2つが−OH,−OHの塩類ある
いは−OR24でありそしてR21,R22およびR23のうち
の残りのものが−OHあるいはその塩類である化合物が
好ましい。
【0060】また、上記式(IV)において、R21,R22
およびR23のうち1つまたは2つが−OHの塩類であり
そしてR21,R22およびR23のうちの残りのものが−O
Hである化合物を挙げることができる。ここでの−OH
の塩類としては、例えばアンモニウムあるいは有機アン
モニウム(ここで有機アンモニウム基は、モノアルキル
アンモニウム,ジアルキルアンモニウム,トリアルキル
アンモニウム,モノアルケニルアンモニウム,ジアルケ
ニルアンモニウム,トリアルケニルアンモニウム,モノ
アルキニルアンモニウム,ジアルキニルアンモニウム,
トリアルキニルアンモニウム,モノアルカノールアンモ
ニウム,ジアルカノールアンモニウム,トリアルカノー
ルアンモニウム,複素環式アンモニウムあるいはアリー
ルアンモニウムからなる群から選択され、そしてこのよ
うな有機アンモニウム基は1〜18個の炭素原子を有す
る)である。
【0061】上記式(IV)の化合物の上記の如き酸ある
いは塩基との塩は、上記式(IV)の化合物と酸または塩
基とからそれ自体公知の方法に従って製造される。
【0062】本発明において好ましく用いられる上記式
(IV)の化合物、その酸付加塩または塩基との塩を例示
すれば下記のとおりである。 (101)N−ホスホノメチルグリシン (102)N−ホスホノメチルグリシンナトリウム塩 (103)N−ホスホノメチルグリシンアンモニウム塩 (104)N−ホスホノメチルグリシンカルシウム・1
水塩 (105)N−ホスホノメチルグリシンマグネシウム塩 (106)N−ホスホノメチルグリシンカリウム塩 (107)N−ホスホノメチルグリシンジメチルアミン
塩 (108)N−ホスホノメチルグリシン銅塩 (109)N−ホスホノメチルグリシン亜鉛塩 (110)N−ホスホノメチルグリシンアミド (111)メチル−N−ホスホノメチルグリシネート (112)エチル−N−ホスホノメチルグリシネート (113)n−プロピル−N−ホスホノメチルグリシネ
ート (114)n−ブチル−N−ホスホノメチルグリシネー
ト (115)シクロヘキシル−N−ホスホノメチルグリシ
ネート (116)クロロエチル−N−ホスホノメチルグリシネ
ート (117)N−ホスホノメチルグリシンイソプロピルア
ミン塩 (118)N−ホスホノメチルグリシンメチルアミン塩 (119)N−ホスホノメチルグリシンジイソプロピル
アミン塩 (120)N−ホスホノメチルグリシンピリジン塩 (121)N−ホスホノメチルグリシンアニリン塩 (122)N−ホスホノメチルグリシントリメチルスル
ホニウム塩 (123)N−ホスホノメチルグリシントリメチルスル
ホキソニウム塩 上記式(V)において、R31は水素原子あるいは炭素数
1〜4のアルキル基であり、R32は−OH,−NH2
−NHNH2 ,−NHC6 5 あるいは−OHで置換さ
れていてもよい炭素数1〜12のアルコキシル基であ
る。
【0063】R31のアルキル基としては、上記式(I)
のXおよびYについて前述したもののうちの炭素数1〜
4のアルキル基を挙げることができる。
【0064】R32のアルコキシ基は、直鎖状であっても
分岐鎖状であってもよく、例えばメトキシ,エトキシ,
n−プロポキシ,iso−プロポキシ,n−ブトキシ,
sec−ブトキシ,iso−ブトキシ,tert−ブト
キシ,n−ペントキシ,n−ヘソキシ,n−ヘプトキ
シ,n−オクトキシ,n−ノナノキシ,n−デカノキ
シ,n−ウンデカノキシおよびn−ドデカノキシを挙げ
ることができる。これらのアルコキシ基は水酸基(−O
H)で置換されていてもよい。例えばヒドロキシエトキ
シ等の如きものである。
【0065】上記式(V)で表わされる化合物は、特公
昭57−26564号に開示されており、それ自体公知
であると信じられる。
【0066】上記式(V)で表わされる化合物は本発明
の組成物において酸付加塩または塩基との塩として使用
することもできる。
【0067】かかる酸付加塩を形成するための酸として
は、前記式(IV)の酸付加塩の場合に例示した酸と同じ
ものを例示することができる。酸付加塩は、式(V)中
の1級アミノ基において形成されるものと信じられる。
【0068】塩基との塩を形成する当該塩基としては、
前記式(IV)の場合について例示したものと同じ塩基を
例示することができる。
【0069】上記式(V)において、R31は水素原子が
好ましく、R32は−OH,−NH2 ,−NHNH2 ,炭
素数1〜4のアルコキシ,炭素数2〜4のヒドロキシア
ルコキシが好ましい。
【0070】また、上記式(V)の化合物の塩として
は、例えばNa,K,Cu,Mg,Ca,Zn,Ni,
MnおよびFeの塩,アンモニウム塩,各アルキル基の
炭素数が1〜4のモノ−,ジ−またはトリ−アルキルア
ミンとの塩またはアニリンとの塩の如き塩基との塩;あ
るいは塩酸,硫酸,臭化水素酸,塩素酸またはシュウ酸
の如き酸の酸付加塩を好ましいものとして挙げることが
できる。
【0071】上記式(V)の化合物の上記の如き酸ある
いは塩基との塩は、上記式(V)の化合物と酸または塩
基とからそれ自体公知の方法に従って製造される。
【0072】本発明において好ましく用いられる上記式
(V)の化合物、その酸付加塩または塩基との塩を例示
すれば下記のとおりである。 (500)[(3−アミノ−3−カルボキシ)−プロピ
ル−1]−メチル−ホスフィン酸 (501)[(3−アミノ−3−カルボキシ)−プロピ
ル−1]−メチル−ホスフィン酸モノナトリウム塩 (502)[(3−アミノ−3−カルボキシ)−プロピ
ル−1]−メチル−ホスフィン酸モノカリウム塩 (503)[(3−アミノ−3−カルボキシ)−プロピ
ル−1]−メチル−ホスフィン酸モノアンモニウム塩 (504)[(3−アミノ−3−カルボキシ)−プロピ
ル−1]−メチル−ホスフィン酸ジアンモニウム塩 (505)[(3−アミノ−3−カルボキシ)−プロピ
ル−1]−メチル−ホスフィン酸マグネシウム塩 (506)[(3−アミノ−3−カルボキシ)−プロピ
ル−1]−メチル−ホスフィン酸モノプロピルアンモニ
ウム塩 (507)[(3−アミノ−3−カルボキシ)−プロピ
ル−1]−メチル−ホスフィン酸モノ(ジイソプロピル
アンモニウム)塩 (508)[(3−アミノ−3−カルボメトキシ)−プ
ロピル−1]−メチルホスフィン酸 (509)[(3−アミノ−3−カルボメトキシ)−プ
ロピル−1]−メチルホスフィン酸ナトリウム塩 (510)[(3−アミノ−3−カルボメトキシ)−プ
ロピル−1]−メチルホスフィン酸ジイソプロピル−ア
ンモニウム塩 (511)[(3−アミノ−3−カルバミド)−プロピ
ル−1]−メチルホスフィン酸 (512)[(3−アミノ−3−カルバミド)−プロピ
ル−1]−メチルホスフィン酸ナトリウム塩 (513)[(3−アミノ−3−カルバミド)−プロピ
ル−1]−メチルホスフィン酸アンモニウム塩 (514)[(3−アミノ−3−メチル−3−カルボキ
シ)−プロピル−1]−メチルホスフィン酸 (515)[(3−アミノ−3−メチル−3−カルボキ
シ)−プロピル−1]−メチルホスフィン酸モノナトリ
ウム塩 (516)[(3−アミノ−3−メチル−3−カルボキ
シ)−プロピル−1]−メチルホスフィン酸モノアンモ
ニウム塩 上記一般式(V)の類似化合物として、ビアラホスを上
記式(V)と混合して使用することも可能である。
【0073】また、上記式(IV)、式(V)の化合物の
他にトリアジン系除草剤(シマジン,アトラジン,シア
ナジン,シメトリン,プロメトリン,メトリブジン)
を、本発明の一般式(I)の化合物と混合して使用する
ことも可能である。
【0074】本発明の上記式(I)の化合物とその他の
除草剤化合物とを含む組成物は、上記式(I)の化合物
とその他の除草剤化合物とを、前者(I)対後者の化合
物の重量比で1:500〜500:1の割合で含有する
のが好ましい。同割合は、さらに好ましくは、1:20
0〜200:1であり、特に好ましくは1:100〜1
00:1である。
【0075】また、実際に適用すべき該組成物の量は多
数の因子、例えば生育を阻止すべき特定の対象植物の種
類などにより左右されるが、一般に0.01〜10kg/
ha、好ましくは0.05〜5kg/haの量が適当である。
当業者であれば標準化された通常のテストにより特に多
数の実験を行わなくとも適当な使用割合,使用量が容易
に決定できる。
【0076】更に、本発明の一般式(I)の化合物と、
それ自体公知の種々の化合物とを一緒に使用する場合、
式(I)の化合物は式(I)で表わされるジフェニルエ
ーテル誘導体のR光学異性体のみを用いることが好まし
いが、R光学異性体対S光学異性体の化合物の重量比で
100:0〜50:50の割合で含有することも可能で
ある。
【0077】本発明の上記組成物は、活性成分を固体ま
たは液体希釈剤からなる担体と混合した組成物の形態で
適用することもできる。また、該組成物はさらに界面活
性剤のごとき添加物を含んでいてもよい。そのような希
釈剤,担体および界面活性剤としては、既に前記したと
同様のものを使用することができる。
【0078】本発明の組成物は、担体および/または界
面活性剤と一緒に含有することによって、溶剤,乳剤,
懸濁剤,粉剤あるいはペーストの如き通常の形態の製剤
として用いることができる。
【0079】本発明の組成物は、化合物(I)とその他
の除草剤化合物とを一緒にしたのち、担体等と混合して
製剤とする方法、あるいは化合物(I)の組成物とその
他の除草剤化合物の組成物を別個に調製し、必要により
担体等を加えて、これらの組成物を一緒に混合して製剤
とする方法等によって調製することができる。
【0080】本発明によれば、更に化合物(I)および
その他の除草剤化合物とを同時にあるいは任意の順序で
雑草が生育している場所へ雑草を枯殺するために有効な
量施用することによりなる雑草を枯殺する方法である。
【0081】上記方法において、化合物(I)とその他
の除草剤化合物とは、これらの化合物(I),その他の
除草剤化合物を含む上記組成物として、あるいは別個に
調製した化合物(I)の組成物とその他の除草剤化合物
の組成物とを一緒に施用することによって、雑草の生育
している場所に同時に施用することができる。
【0082】また、別個に調製した化合物(I)の組成
物とその他の除草剤化合物の組成物とを、経時的に雑草
の生育している場所に施用することもできる。
【0083】その際、化合物(I)の組成物とその他の
除草剤化合物の組成物の施用順序はいずれが先であって
もよい。
【0084】また、いずれか一方の組成物を施用したの
ち、他の組成物を施用するまでの時間は、例えば一方の
組成物を施用したのち、その組成物中の活性化合物
(I)またはその他の除草剤化合物が雑草の表面に残存
する間に他方の組成物を施用するのが好ましい。対象植
物,気候条件等により異なるが、通常一方を施用した直
後から2〜3日内に他方を施用するのが好ましい。
【0085】本発明によれば、上記の如くして、例えば
化合物(I)とその他の除草剤化合物とを、作物が発生
する前に施用することによって作物が発生する以前に、
その場所に生育する雑草を枯れさせ、しかも作物は順調
に生育させることができる。
【0086】これらの方法を実施する際の化合物(I)
およびその他の除草剤化合物の施用量は、組成物につい
て記載した上記施用量が適当な目やすとなる。
【0087】本発明の上記方法によれば、広葉雑草と細
葉雑草との両者を、有利には、少ない施用量で枯殺する
ことができる。
【0088】また、本発明の一般式(I)の化合物は、
それ自体公知の種々の殺虫剤化合物とも一緒に使用する
ことができる。
【0089】
【発明の効果】すなわち、本発明の一般式(I)で表わ
されるジフェニルエーテル誘導体のR光学異性体を用い
ることによって、そのラセミ体を用いる場合よりも、よ
り少ない使用量で、より除草活性の優れた除草剤を提供
することが可能である。また、式(I)で現されるジフ
ェニルエーテル誘導体と式(IV)で現されるN−ホスホ
ノメチルグリシン誘導体および/または式(V)で現さ
れるグルホシネート化合物との混剤を用いることによっ
てN−ホスホノメチルグリシン誘導体を単独で使用した
場合またはグルホシネート化合物を単独で使用した場合
に比較して、その相乗効果として速効性の向上、低薬量
での殺草スペクトルの拡大が顕著にあらわれることを見
出した。
【0090】
【実施例】以下の実施例により本発明を詳述する。
【0091】実施例中、部とは重量部を意味する。ま
た、除草活性は特にことわりのない限り6段階で評価し
た。すなわち、活性化合物を施用したのちにおいても施
用する前とほぼ同じ健在な状態を0とし、活性化合物の
施用によって植物全体がしおれ枯死した状態を5とし、
その間に植物の強弱状態に応じ4段階(1,2,3およ
び4)を設けて評価した。
【0092】
【実施例1】 α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−トリフルオ
ロメチルフェノキシ)フェノキシ]プロピオン酸メチル
エステル[化合物(1)]のR光学異性体の合成 4−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェノキ
シ)−2−ヒドロキシ−ベンズアルデヒド6.3部、塩
酸ヒドロキシルアミン1.8部、ギ酸ナトリウム2.5
部、ギ酸30容量部の混合物を1時間加熱還流した後氷
水の中へ加えた。この混合物をエチルエーテルで抽出
し、有機層を水洗後無水硫酸ナトリウムで乾燥した。エ
チルエーテルを減圧下除去し、ベンゼンとn−ヘキサン
を用いて再結晶することにより4−(2−クロロ−4−
トリフルオロメチルフェノキシ)−2−ヒドロキシベン
ゾニトリル5.9部が得られた(融点162〜164
℃,赤外吸収スペクトルおよび核磁気共鳴スペクトルを
表−1に示す)。
【0093】上記4−(2−クロロ−4−トリフルオロ
メチルフェノキシ)−2−ヒドロキシベンゾニトリル
9.4部、o−(p−トルエンスルホニル)乳酸メチル
エステルのS光学異性体7.8部、無水炭酸カリウム
8.4部、アセトニトリル50容量部の混合物を8時間
加熱還流した後、氷水中に加え、エチルエーテルで抽出
した。エチルエーテル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た後、溶媒を減圧下に除去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマト分離することにより、目的とするR光学異性体
11.6部が得られた。該化合物の核磁気共鳴スペクト
ル、赤外吸収スペクトルおよび比旋光度を表−1に示
す。また該化合物はo−(p−トルエンスルホニル)乳
酸メチルエステルのS光学異性体のかわりにo−メタン
スルホニル乳酸メチルエステルのS光学異性体の所定量
を用いても同様に得られた。
【0094】
【実施例2】 α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−トリフルオ
ロメチルフェノキシ)フェノキシ]プロピオン酸メチル
エステル[化合物(1)]のR光学異性体の合成 4−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェノキ
シ)−2−ヒドロキシベンズアルデヒド1.0部のメタ
ノール溶液(3容量部)を、アンモニアで飽和したメタ
ノール溶液(5容量部)に加える。該溶液にナトリウム
メトキシド0.34部のメタノール溶液(5容量部)を
加え、さらにヨウ素0.4部のメタノール溶液(5容量
部)を加える。室温で2時間撹拌した後、減圧にてメタ
ノール除去し、水を加えてHCl酸性にした後エーテル
抽出する。エーテル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、減圧にてエーテルを除去し、粗生成物をシリカゲル
カラムクロマトグラフにより精製分離し、所定の化合
物、4−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェノ
キシ)−2−ヒドロキシベンゾニトリル0.7部を得
た。
【0095】該化合物を用い、実施例1と同様にしてo
−(p−トルエンスルホニル)乳酸エステルのS光学異
性体0.58部を反応させることにより目的とする化合
物0.85部を得た。
【0096】
【実施例3】 α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−トリフルオ
ロメチルフェノキシ)フェノキシ]プロピオン酸エチル
エステル[化合物(2)]のR光学異性体の合成 (R)−2−(1−カルボキシエトキシ)−4−(2−
クロロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)ベンズア
ルデヒド7.77部、塩酸ヒドロキシルアミン1.8
部、ギ酸ナトリウム2.5部、ギ酸30容量部の混合物
を1時間加熱還流した後氷水の中へ加えた。この混合物
をエチルエーテルで抽出し、有機層を水洗後無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。エチルエーテルを減圧下除去し
た。得られた残渣に塩化チオニル5部を加え、45℃に
て3時間攪拌後減圧下過剰の塩化チオニルを除去した。
得られた残渣にエタノール30容量部を加えて攪拌し、
トリエチルアミン2.1部を室温にて滴下した。その
後、氷水中に加えエチルエーテルにて抽出した。エチル
エーテル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧
下除去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで分離精製することにより目的物6.2部を得
た。
【0097】該化合物の核磁気共鳴スペクトル、赤外吸
収スペクトル及び比旋光度を表−1に示す。
【0098】
【実施例4】 α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−トリフルオ
ロメチルフェノキシ)フェノキシ]プロピオン酸n−ブ
チルエステル[化合物(3)]のR光学異性体の合成 実施例3においてエタノールのかわりにn−ブタノール
を用い、あとは全く同様に反応、後処理、分離精製する
ことにより目的物5.5部を得た。
【0099】該化合物の核磁気共鳴スペクトル、赤外吸
収スペクトル及び比旋光度を表−1に示す。
【0100】
【実施例5】 α−[2−シアノ−5−(3−クロロ−5−トリフルオ
ロメチル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ]プロピオ
ン酸エチルエステル[化合物37]のR光学異性体の合
成 実施例1において、4−(2−クロロ−4−トリフルオ
ロメチルフェノキシ)−2−ヒドロキシベンズアルデヒ
ドのかわりに4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチ
ル−2−ピリジルオキシ)−2−ヒドロキシベンズアル
デヒドを、o−(p−トルエンスルホニル)乳酸メチル
エステルのS光学異性体7.8部のかわりにo−メタン
スルホニル乳酸エチルエステルのS光学異性体5.9部
を用いて、あとは全く同様に反応、後処理、分離精製す
ることにより目的物6.0部を得た。
【0101】該化合物の核磁気共鳴スペクトル、赤外吸
収スペクトル及び比旋光度を表−1に示す。
【0102】
【比較例1】 α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−トリフルオ
ロメチルフェノキシ)フェノキシ]プロピオン酸メチル
エステル[化合物(1)]のラセミ体の合成 実施例1においてo−(p−トルエンスルホニル)乳酸
メチルエステルのS光学異性体7.8部のかわりにD.
L−2−ブロムプロピオン酸メチルエステル5.0部を
用い、あとは全く同様にして反応させることにより目的
物10.5部が得られた。
【0103】該化合物の核磁気共鳴スペクトル,赤外吸
収スペクトルおよび比旋光度を表−1に示す。
【0104】
【比較例2】 α−[2−シアノ−5−(2−クロロ−4−トリフルオ
ロメチルフェノキシ)フェノキシ]プロピオン酸メチル
エステル[化合物(1)]のS光学異性体の合成 実施例1においてo−(p−トルエンスルホニル)乳酸
メチルエステルのS光学異性体のかわりにR光学異性体
を用い、あとは全く同様に反応させることにより、目的
とするS光学異性体11.5部が得られた。該化合物の核磁
気共鳴スペクトル、赤外吸収スペクトルおよび比旋光度
を表−1に示す。
【0105】
【表1】
【0106】
【表2】
【0107】
【試験例1〜5および比較例3〜5】表2に示したジフ
ェニルエーテル類を所定の処理量となるように、アセト
ンと水の混合溶液(容積比1:1)5000部に加え、
さらに非イオン界面活性剤(商品名:ソルポール268
0)2.6部を加えて、溶液を調製した。
【0108】植物は種を土壌にまき、発芽後2〜3週間
の栽培したものを用いた。
【0109】この植物に、本発明の活性化合物を含む調
剤を各々の活性化合物が全体で所定の量となるように施
用し、その後は調剤を施用することなしに、3週間栽培
をつづけた。その結果を表−2に示した。
【0110】
【試験例6〜10および比較例6〜7】表3に示したジ
フェニルエーテル類とN−ホスホノメチルグリシン誘導
体を各々、所定の混合比で、かつ所定の処理量となるよ
うに、水とアセトンの混合溶媒(容積比1:1,非イオ
ン界面活性剤;商品名SORPOL−2680を0.0
5%含有)16容量部に溶かし、散布溶液を調製した。
【0111】植物は、土壌を入れたビニール製ポット
(直径10cm)で、播種または根茎の移植により発芽後
2〜3週間グリーンハウス内で栽培したものを用いた。
【0112】この植物に、上記調製液を総散布容量で4
cc/100cm2 となるように施用し除草活性を調べた。
【0113】その結果を表−3に示す。
【0114】表−2および表−3中の植物の欄に示され
るアルファベットは、下記の植物である。
【0115】a メヒシバ b エノコログサ c セイバンモロコシ d アカザ e ヒユ f レンゲ g イチビ h イヌホウズキ i オナモミ j ダイズ k トウモロコシ
【0116】
【表3】
【0117】
【表4】
【0118】
【試験例11】本発明の化合物(1)およびN−ホスホ
ノメチルグリシン誘導体である化合物(117)の単剤
および混剤をそれぞれの成分量を各種変化させて試験例
1と同様に調製した。この調製された各剤を試験例1と
同様に植物に施用し、その後は調剤を施用することなし
に3週間栽培をつづけた。その結果を表−4および表−
5に示し、「雑草研究」第14号12〜18頁(197
3年)の引用文献中に引用されている、Tammesの方法
[Tammes, P.M.L.:Neth J. Plant Path.,70巻73〜
80頁(1964年)]により解析したものを図1およ
び図2に示した。図1は細葉植物4種(a,b,c,
k)の平均枯死率を、また図2は広葉植物7種(d,
e,f,g,h,i,j)の平均枯死率を表わしてい
る。これらの図から明らかなように95%等効果曲線は
相加的効果曲線の内側にあり、この混合剤は相乗効果を
もつといえる。
【0119】
【表5】
【0120】
【表6】
【図面の簡単な説明】
【図1】細葉植物に対する生育抑制率95%の等効果線
である。
【図2】広葉植物に対する生育抑制率95%の等効果線
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 253/30 C07D 213/63 6701−4C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I) 【化1】 [ここで、XおよびYは、同一もしくは異なり、それぞ
    れ水素原子,ハロゲン原子,−CF3 又は炭素数1〜5
    のアルキル基である。Zは=CH−又は=N−である。
    1 は炭素数1〜5のアルキル基又はフェニル基であ
    る。R2 はヒドロキシ基,ハロゲン原子で置換されてい
    てもよい炭素数1〜5のアルキル基,ハロゲン原子で置
    換されていてもよいフェニル基,炭素数1〜5のアルコ
    キシ基、炭素数1〜5のアルケニルオキシ基又は−NR
    3 4 (ここでR3 ,R4 は水素原子または炭素数1〜
    5のアルキル基である)である。Cは不斉炭素原子で
    あることを表わす。]で表わされるジフェニルエーテル
    誘導体のR光学異性体またはその塩類である化合物。
  2. 【請求項2】 下記反応式 【化2】 [ここで、X,Y,Z,R1 ,R2 及びCは式(I)
    の定義に同じであり、X′はハロゲン原子または−OR
    5 (R5 はアルキルスルホニル基またはアリールスルホ
    ニル基を示す。)である。]で表わされる請求項1記載
    の化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 除草成分として請求項1記載の化合物と
    担体および/または界面活性剤とからなる除草剤組成
    物。
  4. 【請求項4】 上記式(I)の化合物と下記式(IV) 【化3】 [ここで、R21とR22は同一もしくは異なり、それぞれ
    −OHまたはOR24であり、R23は−OH,−OR24
    たは−NR2526である。ここでR24は炭素数1〜5の
    アルキル基,シクロヘキシル基,炭素数1〜5のハロア
    ルキル基,炭素数2〜5のアルケニル基あるいはアルコ
    キシアルキル基,ハロアルコキシアルキル基,あるいは
    アルコキシアルコキシアルキル基(ここでそれぞれのア
    ルコキシ,ハロアルコキシおよびアルキルは1〜5の炭
    素原子を持つ。)およびフェノキシ基である。R25とR
    26は同一もしくは異なりそれぞれ水素原子,炭素数1〜
    5のアルキル基,炭素数1〜5のヒドロキシアルキル
    基,炭素数2〜5のアルケニル基であり、また、R25
    26はそれらが結合している窒素原子と一緒になってモ
    ルホリノ基,ピペリジノ基またはピロリジノ基を形成す
    ることができる。]で表わされるN−ホスホノメチルグ
    リシン誘導体および/または下記式(V) 【化4】 [ここでR31は水素原子あるいは炭素数1〜4のアルキ
    ル基であり、R32は−OH,−NH2 ,−NHNH2
    −NHC6 5 あるいは−OHで置換されていてもよい
    炭素数1〜12のアルコキシ基である。]で表わされるグ
    ルホシネート化合物、またはその酸付加塩もしくは塩基
    との塩とを除草成分として含有し、また担体および/ま
    たは界面活性剤を含有する除草剤組成物。
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