JPH0549549B2 - - Google Patents

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JPH0549549B2
JPH0549549B2 JP60043892A JP4389285A JPH0549549B2 JP H0549549 B2 JPH0549549 B2 JP H0549549B2 JP 60043892 A JP60043892 A JP 60043892A JP 4389285 A JP4389285 A JP 4389285A JP H0549549 B2 JPH0549549 B2 JP H0549549B2
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、弁当や給食用などに用いられる醤
油やソースなどの調味料を入れるパツクや、その
他の液体や粘性体用のパツクに関するものであ
る。
従来のパツクは軟質の包材を用いており、コス
トが低い半面開封時に内容物が吐出して手や衣服
を汚してしまつたり、吐出の方向性が不安定であ
るなどの欠点が多かつた。その原因は、パツク包
材そのものが軟質である為、開封作業時にパツク
を押し潰す様になり内部に圧力がかかつたままの
状態で開封されるからである。
この欠点を解決するためには少なくとも開封部
付近だけでも硬質材料で構成すれば良いのだがこ
のような構成にするためには、軟質材のパツクに
硬質材の開封部を接合したり、あるいは厚手の軟
質材を用いて形成加工しなくてはならないなど、
コストの点で問題がある。またパツク全体を硬質
塩ビなどで構成する方法もあるが、この種の材料
は通常のヒートシールが適さず、高周波接合や超
音波接合など高価な設備を用いなくてはならない
ので、設備コストの点等から好ましくない。
従来、この種のパツクはポリエチレンなどで形
成した蓋付の小瓶が主流であつた。これらは豚
型、魚型、小瓶型などの形状の容器で、ポリエチ
レン等で形成加工されたものが多く柔軟であるが
部材が厚く全体的にある程度の復元性を有するも
のであつた。また、プラステイツクの蓋がついて
いるので、利用者にとつては日常使い慣れている
「瓶」の小形化した物として受止められ、使い勝
手の上でも違和感がなく安心感と親しみをもたら
し現在もなお使われている。しかし、このタイプ
の形成容器は材料コストや製造コストが高い上に
調味液が詰めにくいという問題点や、ガスバリア
性が悪く調味液が変質しやすい等の問題点があ
り、低価格大量消費の現状にはマツチしえないも
のとなつた。そこで軟質包材による小袋パツクが
作られたが、当初の小袋パツクは開口部が大きく
開く様になつているので使用する際に中の調味液
が一気に出てしまうことが多く、幾つかの惣菜に
適宜量の調味液をかけなくてはならないときなど
は全く不便であつた。また、開封の瞬間に調味液
が飛散つて衣服やテーブルなどを汚してしまうこ
とも多かつた。その為に開口部を小さくして吐出
量を制限する改良が試みられた。これは、小袋パ
ツクのコーナーだけを開封して開口部が小さくな
るようにしたり、シール部分に細い通路を設け
て、この通路を開封してここから調味液がすこし
づつ吐出する様にしたもの等であるが、これらは
逆に内部の調味液を出にくくして内部に調味液を
残留させてしまつたり、軟質包材のため開口部の
形状が不規則になりやすく吐出の方向性を悪くし
て思わぬ方向に調味液を飛ばしてしまうような結
果となつた。特に、この残留した調味液を出す為
には小袋パツク全体を細く折りたたんだ指の腹で
しごく様にしなくてはならないので手を汚さずに
絞り出すことは困難である。またこれら軟質包材
による小袋パツクは容器というよりもむしろ袋で
あり、取扱の不安定さや不確実性を解決すること
は出来なかつた。
これら軟質パツクの欠点は日常見逃されている
ことが多いが、仕出し宴席関係の業者にとつては
深刻であり、これらのパツクが原因で客が高価な
衣服を汚してしまい、そのパツクを使用していた
業者が相当額の弁済を迫られた事実もある。この
様なリスクを避けるために宴席関係業者の多くは
より確実性の高い蓋つきの形成小瓶を使用してい
るのが現状である。
この発明のパツクの特徴は基本的には一定の剛
性を持つラミネートフイルムを用いてパイプを構
成し、このパイプの両端をシールした形状を成
し、内容物を出すときは、シールの一端を開封し
開口部を下向きにして、パツクの胴の部分を押し
たり緩めたりする様にポンピングするものであ
る。このパツクは形状的には極めて簡単なもので
あり、一見して誰にでも思いつきそうな構成では
あるが、従来の当該技術者が全く考えなかつたも
のである。その主な理由は、従来のパツク開発の
主力が軟質包材の小袋パツクに集中するなかで、
素材開発から製造技術に至るまで全てが形成小瓶
と小袋パツク中心のものになつてしまつた結果、
これら従来のパツクの物性と掛け離れたものが逆
に開発できなくなつた為だと考える。具体的例を
述べると、この発明のパツクを構成するには剛性
のある包材フイルムが必要であるが、包材メーカ
ーでは軟質包材は各種製造しているものの、ヒー
トシールに適した食品用の硬質フイルムは製造し
ておらず、仮に現有の包材を用いて実施するとす
れば食品用硬質シートを用いた形成加工に頼るし
かなかつた。この様な形成加工はコストの面から
見て本意ではない為、結局理想的な包材の開発か
ら着手せざるを得なかつたという事実がある。こ
の包材開発の中で明らかになつたことは、従来か
らヒートシール面に用いてきたポリエチレン層の
シール強度が弱くこの発明のパツクの様な剛性構
造のものには向いていないという点であつた。従
来のLDPE(低密度ポリエチレン)は40ミクロン
程度のもので130℃時にシール強度3Kg/15mm程
度であるが、破袋実験の結果不十分であることが
判明した。このポリエチレンは従来から小袋パツ
クのシール部分に使用されているものであるが、
このシール強度の弱さが原因で小袋パツクはその
形状を変更する事ができなかつたもの考える。現
在の小袋パツクはこの点をカバーするための内容
物を少量にして内容積に余裕を残す様にしてい
る。これは破袋的な押圧が加わつても小袋の表側
と裏側の包材が接触できるようにして、パツク包
材とシール部分に直接的な圧力が加わらない様に
するためである。この様な使い方をする事によつ
て小袋パツクは一応実用的なものとなり現在の様
な普及を見るようになつたものであるが、結果的
に業界は小袋パツクの使いにくさを消費者に押付
けたままコスト性の上にあぐらをかき、それ以上
の改良や開発を進めようとはしなくなつた。言替
えるならば小袋パツクの固有の形状はこのシール
強度の弱さを補うものであり、小袋パツクがその
形状を存続する限り包材メーカーはそれ以上の開
発を進め難いという悪循環を作りだしているとも
言える。こういつた悪循環の中で業界は、パツク
といえば小袋パツクか、さもなくば蓋つきの形成
小瓶だけしか考えられない状態になつてきたもの
と考える。しかし、一方、包材フイルムの面では
かなりの進歩があつた。この発明のパツクの開発
にあたつてフイルムのシール強度がひとつのネツ
クになつたことは先にも述べたが、これに関して
は、従来の2倍程度のシール強度を持つポリエチ
レンが一般に使われる様になつたのでそれを用い
て解決した。このポリエチレンフイルムは軟質包
材のパツクの破袋強度を著しく高めるものであ
り、一部の調味液用小袋パツクはすでに使用され
ているものである。この様な材料を旨く用いる事
によつて小袋パツクの形状を改良しより使いやす
いものにできる筈なのであるが、業界はこの様な
材料を日常手にしていながらも現状に甘んじ、パ
ツクの見直しはおろかこの種のポリエチレンと硬
質のフイルムとをラミネートすることすら行なつ
ていないのが実情である。この様な背景の中でこ
の発明は「谷間商品」的な意味あいを持ち、その
形状も「コロンブスの卵」的なものとならざるを
得なかつた。
この発明の目的は、上記の様な従来のパツクの
欠点を持たない調味液等の液体・粘性体用のパツ
クを得ることにあり、上記の問題点を次の様にし
て解決したものである。
まず第一に、蓋つきの形成小瓶特有のガスバリ
アー性とコスト性の悪さについては、ガスバリア
ー性の良好なラミネートフイルムを用いることに
よつて解決した。第二に、小袋パツク特有の欠点
である開封時における内容物の飛散や手を汚すと
いう点については、ラミネートフイルムに一定の
剛性を持たせる事によつて解決した。第三、に小
袋パツクの開口部を大きくした時に内容物が一気
に出てしまうという点や、逆に開口部を小さくし
た時に内容物がなかなか出にくいという点につい
ては、開口部を小さくし同時にパツクの剛性を生
かし、パツクを軽く押し潰すようにポンピングし
て内容物を出すようにした。第四に、材料コスト
性を良好にするために必要な物性を損わない範囲
においてフイルムを薄いものとした。これは同時
に生産性を向上し、結果的には生産コストを良好
なものとした。第五に、薄いフイルムを用いて必
要な剛性を得る形状を検討したところ「ステイツ
クパツク」形状にすることで解決した。この形状
は直径が小さければそれだけ薄いフイルムで必要
な剛性が得られるが、実用的な見地から調査、テ
ストした結果、指先で開封操作したり弁当に添え
るには直径1cm前後、すなわち断面の周囲が3cm
前後のものが適切であると判断した。また、後に
述べるラミネート構成のフイルムを用いてこの程
度の直径のパツクを構成する場合、ラミネートフ
イルムの厚さは100μ程度から実用になることも
判明した。同時にこの程度の厚さであれば製造方
法も軟質包材の場合とあまり変らず、製造コスト
も良好になる。第六に、問題のシール強度につい
て検討したところ、ひとつの実験として「東京セ
ロフアン紙(株)」のTUX(商品名)タイプのポリエ
チンフイルムをラミネートすることによつて、
LDPEクラスの2倍以上のシール強度が得られ、
充分に実用的であることが判明した。
以上がこの発明の概要であるが、次に実施例を
示す図面によつて説明する。
第1図はパツクの側面図であるが、可撓性と熱
融着性を有するほぼ四角形の包材の相対する縁の
実質上の内側面と外側面とを背貼り部2において
シールし、各々の開口部をシールしてステイツク
パツク状に構成する。この時、少なくとも一方の
シールぶ1付近において内容積空間を狭搾し、こ
の狭搾部11の一部を開口でき得る様にオープニ
ングカツト12を設ける。
このパツクから内容物を取出すには、オープニ
ングカツト12を引裂いて狭搾部11の端部を開
口し、開口部を下に向けてパツクを軽く押し潰す
様にポンピングする。この時適宜量が出た時点で
ポンピングを中止すると内容物の一部をパツクの
中に残して置くことができる。
このパツクが開封時に内容物が吐出しない理由
は、第一に包材が一定の剛性を有しており、また
第二にパツクの断面が比較的円筒に近い形状を成
し剛性の高い構成になつているため開封時におけ
るパツク自体の変形が少なく、従つてパツク内部
に吐出の原因となる様な圧力が加わらない事に因
るものである。
また狭搾部11を設けてシール部1を大きくす
ることによつて開封時にシール部1が抓み易くな
りパツク自体の変形が防止される。さらにこの吐
出防止の効果を確実にするために、内容物の充填
量を少なめに調整して、狭搾部11付近に空間が
できるようにしてもよい。
オープニングカツプ12を狭搾部11の一部に
掛かるように設けるが、このようにするとオープ
ニングカツト12の位置をを調整することによつ
て開口部の大きさを調整できる利点がある。オー
プニングカツト12をパツクの中央部に寄せて設
けると開口部が大きくなり、端部に寄せると小さ
くなるもので、内容物の粘性や吐出量によつて開
口部の大きさを決定する。
第2図は第1図に示したパツクの周方向の断面
図であるが、このように断面がほぼ円形を成すよ
うな硬質包材の裏面と表面とを封筒状に背貼りし
たパツクは従来製造されなかつた。その主な理由
は硬質材として最も多く用いられている硬質塩化
ビニールの接合性が悪く、円筒形に貼りあわせた
場合は接合面が変形をうけやすくなり接合面の剥
離をひきおこしやすくなる点であつた。また、こ
の点を解決すべく、硬質塩化ビニールとポリエチ
レン等を積層して熱融着性を良好にしようとする
試みもあるが、ヒートシールによる場合はヒート
プレートを引離す時に生じる熱間剥離が著しく、
良好なシール性が得られない。
この発明では以上の問題を解決するに当り、パ
ツクの包材を次の様に積層する事に因つて解決し
た。第3図の積層状態を示す図面はその実施例の
一つを示すものであるが、実質上の内側からポリ
エチレン層3、ナイロン層4、硬質塩化ビニール
層5、ナイロン層6、ポリエチレン層7、の様に
積層する。ポリエチレン層3は熱軟化点90℃程
度、ポリエチレン層7は熱軟化点120℃程度とす
る。硬質塩化ビニール層は食品用のものが好まし
い。
熱板を引き放したときにこの包材が接合面の剥
離を起こさない理由は次の通りである。第2図に
おいて、ポリエチレン層3と7とを融着し熱板を
引離したときポリエチレン層3と7は共に温度が
低下するが、熱軟化点の高いポリエチレン層7の
方が先に硬化し続いてポリエチレン層3が硬化を
始める。この時先に硬化したポリエチレン層7が
未だ硬化しないポリエチレン層3の中に混入する
ようにしてこの両者が完全に硬化するまで剥離を
防止する。ここでは両者の熱軟化点を90℃程度と
120℃程度に設定したが、その理由はこれらの物
性の材料が現段階では最も入手しやすく、それら
の基準に合せたものである。それぞれの熱軟化点
は、材料の厚さ、製造ラインの速度、熱板温度な
ど諸条件を加味して適宜設計する。ナイロン層
4,6は硬質塩化ビニール層5とポリエチレン層
3,7とのラミネート性を良好にし、ガスバリヤ
ー性を向上する為に設ける。また、内容物表示等
の印刷はこのナイロン層に設けるものが好まし
い。
次に実施例のひとつについて第4図によつて説
明する。このパツクが第2図に述べたパツクと異
なる点は背貼り部分である。第4図はこのパツク
の断面を示すものであるが、図のように背貼り部
2においてフイルムの実質上の内側面同志を互い
に接合し、かつこの背貼り部をパツクに添うよう
に折り倒した形状にして構成する。
このようにして構成すると、フイルムの内側面
同志が接合されることとなり、少なくとも内側面
のみ熱融着性を有することが必須条件となる。こ
の条件をラミネートフイルムによつて満たそうと
すれば実質上の内側面にのみ熱融着性のある材料
を積層すればよく、第2図に示したタイプに比較
して積層構成を省略することが出来る。
第5図は上記第4図に示すパツクのラミネート
フイルムの積層構成の一つを示す実施例である
が、実質上の内側からポリエチレン層8、ナイロ
ン層9、硬質塩化ビニール層10の積層で構成す
る。
またひとつの実施例について第6図によつて説
明する。第6図はパツクの断面を示す図面である
が、フイルムの実質上の内側面同志を接合して背
貼りし、この背貼り部2をそのまま直立させた形
状を成すように構成する。このタイプのパツクは
既述の第4図のものと同様にフイルムの内側面の
みが熱融着性を有していればよく、少なくとも第
5図の様な積層フイルムで構成することが出来
る。
以上実施例について説明したが、次にフイルム
の積層構成について述べる。
このフイルムは一定の剛性と熱融着性を持ち、
かつ食品用としての安定性やガスバリヤー性を有
することが求められる。その意味では単層のフイ
ルムを用いても良いが現行では適正な材料が得に
くく、材料調達や加工の容易性またはコストの面
から積層によつて所定の効果を得ることが最も好
ましいと判断する。実施例図の第3図はフイルム
の積層構成を示すものであるが、パツクの断面直
径を1〜1.3cmとした場合、硬質塩化ビニール層
5が50μ前後、ポリエチレン層3,7が25〜30μ
前後、ナイロン層が15μ前後であれば所要の効果
を得られると判断する。また、第5図に示すよう
な積層構成であれば前記第3図の構成に比べてナ
イロン層とポリエチレン層が一層づつ省略される
関係上、硬質塩化ビニール層10が60μ、ポリエ
チレン層8が25〜30μ、ナイロン層9が15μ程度
であれば所要の効果を得られる。このパツクはフ
イルムを円筒形状に加工する事によつてパツク全
体の剛性を維持しようとするものであり、その意
味ではパツクの直径が小さければ剛性の低いフイ
ルムでもよく、また直径を大きくする時は剛性の
高いフイルムを用いる。上記積層フイルムの各層
の寸法は実験の結果得たひとつの基準であるが、
この様な積層にした場合、フイルムの剛性を担つ
ているのは主に硬質塩化ビニール層であり、パツ
クの直径を変えるときはこの硬質塩化ビニール層
の厚さを調整しパツク自体の所要の剛性を得るよ
うにする。
次にこのパツクの断面形状について説明する。
このパツクは断面を円形にするほかに、第7図の
様な楕円形、第8図の様な涙滴形、第9図の様な
三角形、または多角形などの任意の形状にしても
筒状に構成している限りパツク全体としてはほぼ
同様の剛性を得られる。これらの断面形状は製造
方法として関連している。方法として最も簡単な
のが涙滴形であり、フイルムを撓めて筒状になる
ようにシールすればこの形状が得られる。内側に
モールドをいれて、このモールドにガイドする様
にすれば正確な円形、楕円形、三角形等を構成す
ることができる。また内容物の充填後にシール部
1をシールするときも、パツクの外側をモールド
で覆つてシールすればそれぞれの形状を保持する
事ができる。
次にこのパツクの背貼り部2を設ける位置につ
いて説明する。背貼り部2は第1図の様に中央部
に設けても、また側方に設けても良い。
この積層フイルムは硬質塩化ビニール層の様な
剛性芯材とポリエチレン層の様な熱融着性の優れ
た外層とから構成したが、芯材としては紙、アル
ミニウム、セロフアン、ポリカーボネイト等少な
くとも剛性、復元性、耐熱性、積層加工性、食品
安全性を備えたものを用いる。外層としてはポリ
エチレンの他に、少なくとも熱融着性、バリヤー
性、食品安全性を備えた材料、軟質硬質塩化ビニ
ール、プロピレン等を用いる、ただし、食品用と
しては透明材料であることが望ましい。これら各
種材料の積層について検討したが、現段階では硬
質塩化ビニールとポリエチレンの組合せが最も安
価でしかも充分なシール強度と所望の物性が得ら
れることが判明した。
この発明ではフイルムの接合にヒートシールを
用いる事を目標として開発したが、これはインパ
ルスシールなど直熱的な方法をも含むものであ
る。また、超音波接合や高周波接合などの設備を
用いることができれば、それぞれの方法に適した
材料によつてここに述べた形状のパツクを作るこ
とができる。
この発明によるパツクは100〜130ミクロン程度
のフイルムを比較的円筒形状に近い形に貼りあわ
せて剛性構造を得るものであり、比較的多く用い
られているヒートシール方式によつて製造するこ
とが可能で、形成方式に比較して低コストで製造
でき、軟質包材のものと異なつて持ちやすく、調
味液用として利用すれば開封時の飛散や手を汚す
こともなく子供や老人にも安心して使用してもら
う事のできる。また、このパツクは以上の利点を
生かして適宜設計してその他の液体や粘性体用と
して幅広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明のパツクの実施例を示すもので
ある。第1図はパツクの側面図、第2図はパツク
の周方向の断面図、第3図はパツク包材の積層状
態を示す断面図、第4図はパツクの周方向の断面
図、第5図はパツク包材の積層状態を示す断面
図、第6図、第7図、第8図、第9図、はパツク
の周方向の断面図を示すものである。 1……シール部、2……背貼り部、3……ポリ
エチレン層、4……ナイロン層、5……硬質塩化
ビニール層、6……ナイロン層、7……ポリエチ
レン層、8……ポリエチレン層、9……ナイロン
層、10……硬質塩化ビニール層、11……狭搾
部、12……オープニングカツト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 包材フイルムの背貼り部をシールして形成し
    た筒状体の一端部をシールして一方のエンドシー
    ル部を設け、次いでその内部に液状ないし粘性調
    味料その他の流動性被包装物を充填した後、その
    他端部をシールして他方のエンドシール部を設け
    てなる流動性物品の密封パツクであつて、それら
    エンドシール部のいずれか一方にパツクを開封す
    るための引き裂き部を設け、該引き裂き部を引き
    裂くと、パツクの径より小径の開口が形成される
    ように構成されているものにおいて、エンドシー
    ル部1,1の一方を筒状体の軸線に対して斜めに
    シールして、パツクの内容物の流路となる狭搾部
    11を先細状に形成したこと、少なくとも該狭搾
    部11を形成したエンドシール部1の横幅をパツ
    クの胴部の最大径より大ならしめたこと、及び包
    材フイルムとして、中間に剛性と弾性を有するナ
    イロンフイルム層を介装すると共に、背貼り部2
    の接合面をヒートシールの容易なフイルム層で構
    成した3層以上の積層構造として変形に対する抵
    抗力ないし復元力を大ならしめた合成樹脂ラミネ
    ートフイルムを使用すると共に、パツクの胴部の
    横断面を円形又は楕円形若しくは涙滴形に形成
    し、開封後、パツクの胴部を指先で適宜ポンピン
    グ操作することにより内容物の吐出量を自在に制
    御することができるように構成したことを特徴と
    する密封パツク。 2 シールされた背貼り部2が筒状体の軸線に沿
    つて直立した状態で延在することを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の密封パツク。 3 包材フイルムが内側からポリエチレン層3、
    ナイロン層4、硬質塩化ビニール層5、ナイロン
    層6及びポリエチレン層7の5層を順次積層して
    なる積層構造を有することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の密封パツク。 4 包材フイルムが内側からポリエチレン層8、
    ナイロン層9及び硬質塩化ビニール層10の3層
    を順次積層してなる積層構造を有することを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の密封パツク。 5 パツク胴部の横断面の周囲の長さが3cm前後
    になるように形成したことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の密封パツク。
JP4389285A 1985-03-05 1985-03-05 液体ないし粘性体の密封パック Granted JPS61203353A (ja)

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