JPH0549196A - 回転電機の回転子 - Google Patents
回転電機の回転子Info
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- JPH0549196A JPH0549196A JP22966491A JP22966491A JPH0549196A JP H0549196 A JPH0549196 A JP H0549196A JP 22966491 A JP22966491 A JP 22966491A JP 22966491 A JP22966491 A JP 22966491A JP H0549196 A JPH0549196 A JP H0549196A
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- rotor core
- rotor
- duct pieces
- duct
- adjacent
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 各回転子鉄心ブロックの１個の歯部につき、
１つのペアをなす２個のダクトピースが割り当てられ、
各ペアのダクトピースのうち、１方のダクトピースが一
方の回転子鉄心ブロックの鉄心端板に固着され、かつ他
方のダクトピースが、相対向する別の回転子鉄心ブロッ
クの鉄心端板に固着される。 【効果】 各鉄心端板の歯部を２個のダクトピースで押
圧支持し得るとともに、２個のダクトピースの遠心力を
別々の鉄心端板に分散させることができる。
１つのペアをなす２個のダクトピースが割り当てられ、
各ペアのダクトピースのうち、１方のダクトピースが一
方の回転子鉄心ブロックの鉄心端板に固着され、かつ他
方のダクトピースが、相対向する別の回転子鉄心ブロッ
クの鉄心端板に固着される。 【効果】 各鉄心端板の歯部を２個のダクトピースで押
圧支持し得るとともに、２個のダクトピースの遠心力を
別々の鉄心端板に分散させることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の回転子鉄心ブ
ロックと、これらの間に冷却通路を形成するダクトピー
スとを備える回転電機の回転子に関し、特に、ダクトピ
ースの数と固着構造に特徴がある回転電機の回転子に関
するものである。
ロックと、これらの間に冷却通路を形成するダクトピー
スとを備える回転電機の回転子に関し、特に、ダクトピ
ースの数と固着構造に特徴がある回転電機の回転子に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】図４〜８は、例えば実開昭５５−１５０
６５０号公報、および実開昭５７−１１１０４０号公報
に示された従来の回転電機の要部を示し、図４〜７にお
いて、１は回転軸、２ａ〜２ｎは回転子鉄心ブロック、
３は多数のダクトピース、４は一対のクランプ部材であ
る。５はキーで、回転子鉄心ブロック２ａ〜２ｎを回転
軸１に対して位置決めする。
６５０号公報、および実開昭５７−１１１０４０号公報
に示された従来の回転電機の要部を示し、図４〜７にお
いて、１は回転軸、２ａ〜２ｎは回転子鉄心ブロック、
３は多数のダクトピース、４は一対のクランプ部材であ
る。５はキーで、回転子鉄心ブロック２ａ〜２ｎを回転
軸１に対して位置決めする。
【０００３】各回転子鉄心ブロック２ａ〜２ｎは、多数
枚に亘って積層された薄鉄板６からなり、かつ図５のよ
うに、外周部には、ロータバー収納用の複数のスロット
７と、各スロット７の間に形成された歯（ティース）部
８とを有している。各回転子鉄心ブロック２ａ〜２ｎ
は、回転軸１上で、互いの歯部８が正対向するように整
列される。
枚に亘って積層された薄鉄板６からなり、かつ図５のよ
うに、外周部には、ロータバー収納用の複数のスロット
７と、各スロット７の間に形成された歯（ティース）部
８とを有している。各回転子鉄心ブロック２ａ〜２ｎ
は、回転軸１上で、互いの歯部８が正対向するように整
列される。
【０００４】前記ダクトピース３は、それぞれ各回転子
鉄心ブロック２ａ〜２ｎのうちの末端の鉄心端板６ａま
たは６ｂから、隣接する回転子鉄心ブロックの末端の鉄
心端板６ｂまたは６ａの方へ向かって、軸方向に突出す
るとともに、各回転子鉄心ブロックの歯部８に接するよ
うに、回転子鉄心ブロックの軸心側から外周付近まで、
半径方向に延在する平板状の部材である。したがって、
ダクトピース３は、図５のように、全体で放射状に配置
されている。
鉄心ブロック２ａ〜２ｎのうちの末端の鉄心端板６ａま
たは６ｂから、隣接する回転子鉄心ブロックの末端の鉄
心端板６ｂまたは６ａの方へ向かって、軸方向に突出す
るとともに、各回転子鉄心ブロックの歯部８に接するよ
うに、回転子鉄心ブロックの軸心側から外周付近まで、
半径方向に延在する平板状の部材である。したがって、
ダクトピース３は、図５のように、全体で放射状に配置
されている。
【０００５】図４〜７に示す従来例では、各回転子鉄心
ブロック２ａ〜２ｎの１つの歯部８につき、１個のダク
トピース３が割り当てられている。ダクトピース３を回
転子鉄心ブロックのうちの末端の鉄心端板６ａまたは６
ｂに固着するには、図７のように、例えばダクトピース
３に嵌合突起３ａを設け、かつ鉄心端板６ａまたは６ｂ
に、対応する嵌合孔６ｃを設け、両者を嵌合させること
で達成されている。なお、鉄心端板６ａ，６ｂは、他の
薄鉄板６よりも厚い板で構成されている。ダクトピース
３は、各回転子鉄心ブロック間に間隙を形成するスペー
サの役目をすると同時に、互いの間に通風路を形成する
役目をする。前記一対のクランプ部材４は、各回転子鉄
心ブロック２ａ〜２ｎを挟持する状態に配置され、各回
転子鉄心ブロック２ａ〜２ｎを回転軸１に沿って互いに
接近させて、実質的に一体化させるように押圧する役目
をする。
ブロック２ａ〜２ｎの１つの歯部８につき、１個のダク
トピース３が割り当てられている。ダクトピース３を回
転子鉄心ブロックのうちの末端の鉄心端板６ａまたは６
ｂに固着するには、図７のように、例えばダクトピース
３に嵌合突起３ａを設け、かつ鉄心端板６ａまたは６ｂ
に、対応する嵌合孔６ｃを設け、両者を嵌合させること
で達成されている。なお、鉄心端板６ａ，６ｂは、他の
薄鉄板６よりも厚い板で構成されている。ダクトピース
３は、各回転子鉄心ブロック間に間隙を形成するスペー
サの役目をすると同時に、互いの間に通風路を形成する
役目をする。前記一対のクランプ部材４は、各回転子鉄
心ブロック２ａ〜２ｎを挟持する状態に配置され、各回
転子鉄心ブロック２ａ〜２ｎを回転軸１に沿って互いに
接近させて、実質的に一体化させるように押圧する役目
をする。
【０００６】次に動作について説明する。回転軸１が回
転すると、これの周囲の空気が遠心力等により、矢印Ａ
で指示されるように、回転子鉄心ブロック２ａ〜２ｎの
内周側からダクトピース３間の通風路を経て、回転子鉄
心ブロックの外周側へ抜け、各回転子鉄心ブロックの冷
却を行なう。また、ダクトピース３は、一対のクランプ
部材４の挟持力を各回転子鉄心ブロック２ａ〜２ｎへ均
一に伝達する役目もする。
転すると、これの周囲の空気が遠心力等により、矢印Ａ
で指示されるように、回転子鉄心ブロック２ａ〜２ｎの
内周側からダクトピース３間の通風路を経て、回転子鉄
心ブロックの外周側へ抜け、各回転子鉄心ブロックの冷
却を行なう。また、ダクトピース３は、一対のクランプ
部材４の挟持力を各回転子鉄心ブロック２ａ〜２ｎへ均
一に伝達する役目もする。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転電機の回転
子は以上のように構成されているので、回転電機が中・
小型機であって、回転子鉄心ブロック２ａ，２ｂ，…の
歯部８の角度方向の幅Ｂ1 が狭い場合には、１個の歯部
８につき１個のダクトピース３で、回転子鉄心ブロック
２ａ，２ｂ，…の鉄心端板６ａ，６ｂを押圧支持し、そ
れらの変形等を抑えることができるけれども、回転電機
が大型で、図８のように、歯部８の角度方向幅Ｂ2 が広
い場合は、１個のダクトピース３で１個の歯部８全体を
ほぼ均一に押圧することが難しく、歯部８の自由端の隅
部にメクレ８ａが生じる問題点がある。
子は以上のように構成されているので、回転電機が中・
小型機であって、回転子鉄心ブロック２ａ，２ｂ，…の
歯部８の角度方向の幅Ｂ1 が狭い場合には、１個の歯部
８につき１個のダクトピース３で、回転子鉄心ブロック
２ａ，２ｂ，…の鉄心端板６ａ，６ｂを押圧支持し、そ
れらの変形等を抑えることができるけれども、回転電機
が大型で、図８のように、歯部８の角度方向幅Ｂ2 が広
い場合は、１個のダクトピース３で１個の歯部８全体を
ほぼ均一に押圧することが難しく、歯部８の自由端の隅
部にメクレ８ａが生じる問題点がある。
【０００８】この問題を回避するために、従来、図８の
ように、１個の歯部８につき２個のダクトピース３を設
ける構成が提案されている。しかし、この場合は、１個
の歯部８に２個のダクトピース３が取り付けられるの
で、その歯部８を有する１枚の鉄心端板６ａまたは６ｂ
に加わるダクトピース３の遠心力はほぼ２倍となり、し
たがって鉄心端板６ａ，６ｂの疲労劣化が早くなる問題
点がある。
ように、１個の歯部８につき２個のダクトピース３を設
ける構成が提案されている。しかし、この場合は、１個
の歯部８に２個のダクトピース３が取り付けられるの
で、その歯部８を有する１枚の鉄心端板６ａまたは６ｂ
に加わるダクトピース３の遠心力はほぼ２倍となり、し
たがって鉄心端板６ａ，６ｂの疲労劣化が早くなる問題
点がある。
【０００９】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、回転子鉄心ブロックの１個の歯
部につき２個のダクトピースを配置することができると
ともに、２個のダクトピースが１個の歯部に加える遠心
力を、実質的に１個のダクトピースが加える遠心力と同
等のレベルにすることができる回転電機の回転子を得る
ことを目的としている。また、この発明は、１個の歯部
につき２個設けられたダクトピースが、通風路の断面積
を拡大することにより、冷却効果の向上を図ることも目
的としている。
ためになされたもので、回転子鉄心ブロックの１個の歯
部につき２個のダクトピースを配置することができると
ともに、２個のダクトピースが１個の歯部に加える遠心
力を、実質的に１個のダクトピースが加える遠心力と同
等のレベルにすることができる回転電機の回転子を得る
ことを目的としている。また、この発明は、１個の歯部
につき２個設けられたダクトピースが、通風路の断面積
を拡大することにより、冷却効果の向上を図ることも目
的としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明に係
る回転電機の回転子は、回転軸の周囲に装着される複数
個の筒状の回転子鉄心ブロックと、互いに隣接するこれ
らの回転子鉄心ブロック間に間隙を形成することによ
り、冷却用通風路を形成するために、隣接する回転子鉄
心ブロック間に複数個ずつ設けられたスペーサ状のダク
トピースと、各回転子鉄心ブロックを軸方向で互いに接
近させるように押圧するクランプ部材とを備え、前記各
回転子鉄心ブロックは、外周部に、ロータバー収納用の
複数のスロットと、各スロットの間に形成された歯部と
を有し、各回転子鉄心ブロックは、互いの歯部が正対向
するように整列され、また前記ダクトピースは、前記各
回転子鉄心ブロックのうちの末端の鉄心端板から、隣接
する回転子鉄心ブロックの末端の鉄心端板の方へ向かっ
て、軸方向に突出するとともに、各回転子鉄心ブロック
の歯部に接するように、この回転子鉄心ブロックの軸心
側から外周付近まで、半径方向に延在する平板状の部材
であり、各回転子鉄心ブロックの１個の歯部につき、１
つのペアをなす２個のダクトピースが並べられ、各ペア
のダクトピースが、互いの間、および互いに隣接する各
ペアの間に前記通風路を形成するようにした回転電機の
回転子において、各ペアにおけるダクトピースのうち一
方のダクトピースが、互いに隣接している回転子鉄心ブ
ロックのうちの一方の回転子鉄心ブロックの鉄心端板上
に固着され、かつ、他方のダクトピースが、互いに隣接
している他方の回転子鉄心ブロックの鉄心端板上に固着
されているものである。
る回転電機の回転子は、回転軸の周囲に装着される複数
個の筒状の回転子鉄心ブロックと、互いに隣接するこれ
らの回転子鉄心ブロック間に間隙を形成することによ
り、冷却用通風路を形成するために、隣接する回転子鉄
心ブロック間に複数個ずつ設けられたスペーサ状のダク
トピースと、各回転子鉄心ブロックを軸方向で互いに接
近させるように押圧するクランプ部材とを備え、前記各
回転子鉄心ブロックは、外周部に、ロータバー収納用の
複数のスロットと、各スロットの間に形成された歯部と
を有し、各回転子鉄心ブロックは、互いの歯部が正対向
するように整列され、また前記ダクトピースは、前記各
回転子鉄心ブロックのうちの末端の鉄心端板から、隣接
する回転子鉄心ブロックの末端の鉄心端板の方へ向かっ
て、軸方向に突出するとともに、各回転子鉄心ブロック
の歯部に接するように、この回転子鉄心ブロックの軸心
側から外周付近まで、半径方向に延在する平板状の部材
であり、各回転子鉄心ブロックの１個の歯部につき、１
つのペアをなす２個のダクトピースが並べられ、各ペア
のダクトピースが、互いの間、および互いに隣接する各
ペアの間に前記通風路を形成するようにした回転電機の
回転子において、各ペアにおけるダクトピースのうち一
方のダクトピースが、互いに隣接している回転子鉄心ブ
ロックのうちの一方の回転子鉄心ブロックの鉄心端板上
に固着され、かつ、他方のダクトピースが、互いに隣接
している他方の回転子鉄心ブロックの鉄心端板上に固着
されているものである。
【００１１】また、請求項２記載の発明に係る回転電機
の回転子は、請求項１記載の発明に係る回転電機の回転
子に加え、各ペアのダクトピースのうち、前記回転軸の
回転の際に先行側に位置するダクトピースの軸心寄り端
部の長さが、後続側に位置するダクトピースの軸心寄り
端部の長さよりも短くなるようにしたものである。
の回転子は、請求項１記載の発明に係る回転電機の回転
子に加え、各ペアのダクトピースのうち、前記回転軸の
回転の際に先行側に位置するダクトピースの軸心寄り端
部の長さが、後続側に位置するダクトピースの軸心寄り
端部の長さよりも短くなるようにしたものである。
【００１２】
【作用】請求項１記載の発明における回転電機の回転子
は、回転子鉄心ブロックの鉄心端板の１個の歯部につ
き、１つのペアをなす２個のダクトピースを割り当て、
各ペアのダクトピースのうち、一方のダクトピースを一
方の回転子鉄心ブロックの鉄心端板に固着し、かつ他方
のダクトピースを、相対向する隣の回転子鉄心ブロック
の鉄心端板に固着する構成としたので、クランプ部材が
回転子鉄心ブロックを相互に押圧する力は、各ペアのダ
クトピースを介して鉄心端板の各歯部のほぼ全面に亘っ
てほぼ均一に伝達される。また、回転子の回転中には、
各ペアのダクトピースのうちの一方のものの遠心力のみ
が一方の鉄心端板に加えられるので、各鉄心端板に加え
られる遠心力は、１つの歯部に１個のダクトピースが割
り当てられている場合とほぼ同等のレベルになる。
は、回転子鉄心ブロックの鉄心端板の１個の歯部につ
き、１つのペアをなす２個のダクトピースを割り当て、
各ペアのダクトピースのうち、一方のダクトピースを一
方の回転子鉄心ブロックの鉄心端板に固着し、かつ他方
のダクトピースを、相対向する隣の回転子鉄心ブロック
の鉄心端板に固着する構成としたので、クランプ部材が
回転子鉄心ブロックを相互に押圧する力は、各ペアのダ
クトピースを介して鉄心端板の各歯部のほぼ全面に亘っ
てほぼ均一に伝達される。また、回転子の回転中には、
各ペアのダクトピースのうちの一方のものの遠心力のみ
が一方の鉄心端板に加えられるので、各鉄心端板に加え
られる遠心力は、１つの歯部に１個のダクトピースが割
り当てられている場合とほぼ同等のレベルになる。
【００１３】また、請求項２記載の発明における回転電
機の回転子は、各ペアのダクトピースのうち、回転子の
回転時に先行側に位置するダクトピースの軸心寄り端部
が、後続側のダクトピースの軸心寄り端部よりも長さが
短くなっているので、通風路の入口側である軸心寄りの
個所での通風路の断面積が広くなり、したがって冷却風
が導入され易く、通風量が増加する。
機の回転子は、各ペアのダクトピースのうち、回転子の
回転時に先行側に位置するダクトピースの軸心寄り端部
が、後続側のダクトピースの軸心寄り端部よりも長さが
短くなっているので、通風路の入口側である軸心寄りの
個所での通風路の断面積が広くなり、したがって冷却風
が導入され易く、通風量が増加する。
【００１４】
【実施例】実施例１．以下、この発明の一実施例を図１
〜２によって説明する。なお、図中、従来技術である図
４〜８に示したものと同一もしくは相当の構成部分には
同一符号を付して、その重複する説明を省略する。図１
は、請求項１記載の発明の一実施例に係る回転子鉄心ブ
ロック２ａおよび２ｂ間の関係のみを示す、一部を拡大
した分解斜視図であり、図２は、図１のＩＩ−ＩＩ線に
沿って取られた断面図で、回転子鉄心ブロック２ｂの鉄
心端板６ａの一部を示している。
〜２によって説明する。なお、図中、従来技術である図
４〜８に示したものと同一もしくは相当の構成部分には
同一符号を付して、その重複する説明を省略する。図１
は、請求項１記載の発明の一実施例に係る回転子鉄心ブ
ロック２ａおよび２ｂ間の関係のみを示す、一部を拡大
した分解斜視図であり、図２は、図１のＩＩ−ＩＩ線に
沿って取られた断面図で、回転子鉄心ブロック２ｂの鉄
心端板６ａの一部を示している。
【００１５】図１および２において、回転子鉄心ブロッ
ク２ｂの鉄心端板６ａの各歯部８には、１つのペアをな
す２個のダクトピース３が割り当てられている。各ペア
のダクトピース３のうち、実線で示された一方のダクト
ピース３は、回転子鉄心ブロック２ｂの鉄心端板６ａ上
に固着され、かつ二点鎖線で示された他方のダクトピー
ス３は、相対向する隣の回転子鉄心ブロック２ａの鉄心
端板６ａ上に固着されている。なお、ダクトピース３を
鉄心端板６ａ，６ｂに固着する方法は、従来と同様に凹
凸嵌合等を行なう方法である。図１に示す回転子鉄心ブ
ロック２ａ，２ｂ間でのダクトピース３の固着を行なう
関係は、回転子鉄心ブロック２ｂ，２ｃ間、２ｃ，２ｄ
間、…でも同様に行なわれる。他の構成は、図４〜８の
ものと同様である。
ク２ｂの鉄心端板６ａの各歯部８には、１つのペアをな
す２個のダクトピース３が割り当てられている。各ペア
のダクトピース３のうち、実線で示された一方のダクト
ピース３は、回転子鉄心ブロック２ｂの鉄心端板６ａ上
に固着され、かつ二点鎖線で示された他方のダクトピー
ス３は、相対向する隣の回転子鉄心ブロック２ａの鉄心
端板６ａ上に固着されている。なお、ダクトピース３を
鉄心端板６ａ，６ｂに固着する方法は、従来と同様に凹
凸嵌合等を行なう方法である。図１に示す回転子鉄心ブ
ロック２ａ，２ｂ間でのダクトピース３の固着を行なう
関係は、回転子鉄心ブロック２ｂ，２ｃ間、２ｃ，２ｄ
間、…でも同様に行なわれる。他の構成は、図４〜８の
ものと同様である。
【００１６】次に動作について説明する。各回転子鉄心
ブロック２ａ〜２ｎの鉄心端板６ａないし６ｂの１個の
歯部８につき、２個のダクトピース３が設けられている
ので、歯部８の角度方向幅が広い場合でも、各歯部８は
それぞれ２個のダクトピース３によりほぼ全体に亘って
均一に押圧支持される。したがって、組立時のダクトピ
ース３等の支持が容易となる。また、回転子の回転の際
に、各ペアのダクトピース３に生じた遠心力は、相対向
する別々の回転子鉄心ブロックの鉄心端板に二分割され
るので、鉄心端板の各歯部８に加わる遠心力は、１個の
ダクトピース３のみが割り当てられている場合の遠心力
とほぼ同等のレベルになる。この実施例によれば、鉄心
端板６ａ，６ｂの歯部８のメクレ等の変形を防止できる
と同時に、各鉄心端板の遠心力による疲労を軽減するこ
とができる。
ブロック２ａ〜２ｎの鉄心端板６ａないし６ｂの１個の
歯部８につき、２個のダクトピース３が設けられている
ので、歯部８の角度方向幅が広い場合でも、各歯部８は
それぞれ２個のダクトピース３によりほぼ全体に亘って
均一に押圧支持される。したがって、組立時のダクトピ
ース３等の支持が容易となる。また、回転子の回転の際
に、各ペアのダクトピース３に生じた遠心力は、相対向
する別々の回転子鉄心ブロックの鉄心端板に二分割され
るので、鉄心端板の各歯部８に加わる遠心力は、１個の
ダクトピース３のみが割り当てられている場合の遠心力
とほぼ同等のレベルになる。この実施例によれば、鉄心
端板６ａ，６ｂの歯部８のメクレ等の変形を防止できる
と同時に、各鉄心端板の遠心力による疲労を軽減するこ
とができる。
【００１７】実施例２．図３は、請求項２記載の発明の
一実施例に係る鉄心端板６ａの部分正面図であり、この
実施例では、各歯部８に割り当てられた各ペアのダクト
ピース３のうち、回転軸１の回転時に回転方向Ｒにおい
て先行側に位置するダクトピース３（二点鎖線で表示）
の軸心寄り端部が、後続側に位置するダクトピース３
（実線で表示）の軸心寄り端部の長さよりも短くなって
いる。他は、実施例１の構成と同様である。次に動作に
ついて説明する。各ペアのダクトピース３の軸心寄り端
部では、通風路の冷却風導入側の断面積が大きくなり、
図３の矢印Ａで示すように、多量の冷却風がダクトピー
ス３間を通過し易くなる。この実施例によれば、鉄心端
板の負担を増大させることなく、鉄心端板の歯部を強固
に支持し得る回転子において、さらに回転子鉄心ブロッ
クの冷却効果を向上させることができる。
一実施例に係る鉄心端板６ａの部分正面図であり、この
実施例では、各歯部８に割り当てられた各ペアのダクト
ピース３のうち、回転軸１の回転時に回転方向Ｒにおい
て先行側に位置するダクトピース３（二点鎖線で表示）
の軸心寄り端部が、後続側に位置するダクトピース３
（実線で表示）の軸心寄り端部の長さよりも短くなって
いる。他は、実施例１の構成と同様である。次に動作に
ついて説明する。各ペアのダクトピース３の軸心寄り端
部では、通風路の冷却風導入側の断面積が大きくなり、
図３の矢印Ａで示すように、多量の冷却風がダクトピー
ス３間を通過し易くなる。この実施例によれば、鉄心端
板の負担を増大させることなく、鉄心端板の歯部を強固
に支持し得る回転子において、さらに回転子鉄心ブロッ
クの冷却効果を向上させることができる。
【００１８】
【発明の効果】以上のように、請求項１記載の発明によ
れば、鉄心端板の各歯部に１つのペアをなす２個のダク
トピースを割り当て、各ペアのダクトピースのうち、一
方のダクトピースを一方の回転子鉄心ブロックの鉄心端
板に固着し、かつ他方のダクトピースを相対向する別の
回転子鉄心ブロックの鉄心端板に固着する構成としたの
で、各歯部を２個のダクトピースで広く押圧支持するこ
とができるとともに、各鉄心端板に加わるダクトピース
の遠心力を、実質的に１個のダクトピースによる遠心力
と同等のレベルに低減することができる。
れば、鉄心端板の各歯部に１つのペアをなす２個のダク
トピースを割り当て、各ペアのダクトピースのうち、一
方のダクトピースを一方の回転子鉄心ブロックの鉄心端
板に固着し、かつ他方のダクトピースを相対向する別の
回転子鉄心ブロックの鉄心端板に固着する構成としたの
で、各歯部を２個のダクトピースで広く押圧支持するこ
とができるとともに、各鉄心端板に加わるダクトピース
の遠心力を、実質的に１個のダクトピースによる遠心力
と同等のレベルに低減することができる。
【００１９】また、請求項２記載の発明によれば、各ペ
アのダクトピースのうち、回転軸の回転方向において先
行側に位置するダクトピースが、軸心寄り端部におい
て、後続側に位置するダクトピースの長さよりも短くな
っているので、ダクトピース間の冷却風導入側の通風路
の断面が大きくなり、導入冷却風が増大し、回転子鉄心
ブロックの冷却効果を向上させることができる。
アのダクトピースのうち、回転軸の回転方向において先
行側に位置するダクトピースが、軸心寄り端部におい
て、後続側に位置するダクトピースの長さよりも短くな
っているので、ダクトピース間の冷却風導入側の通風路
の断面が大きくなり、導入冷却風が増大し、回転子鉄心
ブロックの冷却効果を向上させることができる。
【図１】この発明の一実施例による回転子の一部を拡大
した要部分解斜視図である。
した要部分解斜視図である。
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線に沿って取った部分正面図
である。
である。
【図３】この発明の他の実施例による鉄心端板の部分正
面図である。
面図である。
【図４】従来の回転電機の回転子の要部側面断面図であ
る。
る。
【図５】図４のＶ−Ｖ線に沿って取った要部断面図であ
る。
る。
【図６】図５の鉄心端板の要部拡大斜視図である。
【図７】図６の鉄心端板にダクトピースを嵌着する様子
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図８】従来の他の鉄心端板の斜視図である。
１ 回転軸 ２ａ〜２ｎ 回転子鉄心ブロック ３ ダクトピース ４ クランプ部材 ６ 薄鉄板 ６ａ，６ｂ 鉄心端板 ７ スロット ８ 歯部
Claims (2)
- 【請求項１】 回転軸の長手に沿う複数の個所で、この
回転軸の周囲にそれぞれ装着される複数個の筒状の回転
子鉄心ブロックと、互いに隣接するこれらの回転子鉄心
ブロック間に間隙を形成することにより、冷却用通風路
を形成するために、隣接する回転子鉄心ブロック間に複
数個ずつ設けられたスペーサ状のダクトピースと、各回
転子鉄心ブロックを軸方向で互いに接近させるように押
圧するクランプ部材とを備え、前記各回転子鉄心ブロッ
クは、多数枚に亘って積層された薄鉄板からなるととも
に、外周部には、ロータバー収納用の複数のスロット
と、各スロットの間に形成された歯部とを有し、各回転
子鉄心ブロックは、互いの歯部が正対向するように整列
され、また前記ダクトピースは、前記各回転子鉄心ブロ
ックのうちの末端の鉄心端板から、隣接する回転子鉄心
ブロックの末端の鉄心端板の方へ向かって、軸方向に突
出するとともに、各回転子鉄心ブロックの歯部に接する
ように、この回転子鉄心ブロックの軸心側から外周付近
まで、半径方向に延在する平板状の部材であり、各回転
子鉄心ブロックの１個の歯部につき、１つのペアをなす
２個のダクトピースが並べられ、各ペアのダクトピース
が、互いの間、および互いに隣接する各ペアの間に前記
通風路を形成するようにした回転電機の回転子におい
て、各ペアにおけるダクトピースのうち一方のダクトピ
ースが、互いに隣接している回転子鉄心ブロックのうち
の一方の回転子鉄心ブロックの末端の鉄心端板上に固着
され、かつ、他方のダクトピースが、互いに隣接してい
る他方の回転子鉄心ブロックの末端の鉄心端板上に固着
されていることを特徴とする回転電機の回転子。 - 【請求項２】 回転軸の長手に沿う複数の個所で、この
回転軸の周囲にそれぞれ装着される複数個の筒状の回転
子鉄心ブロックと、互いに隣接するこれらの回転子鉄心
ブロック間に間隙を形成することにより、冷却用通風路
を形成するために、隣接する回転子鉄心ブロック間に複
数個ずつ設けられたスペーサ状のダクトピースと、各回
転子鉄心ブロックを軸方向で互いに接近させるように押
圧するクランプ部材とを備え、前記各回転子鉄心ブロッ
クは、多数枚に亘って積層された薄鉄板からなるととも
に、外周部には、ロータバー収納用の複数のスロット
と、各スロットの間に形成された歯部とを有し、各回転
子鉄心ブロックは、互いの歯部が正対向するように整列
され、また前記ダクトピースは、前記各回転子鉄心ブロ
ックのうちの末端の鉄心端板から、隣接する回転子鉄心
ブロックの末端の鉄心端板の方へ向かって、軸方向に突
出するとともに、各回転子鉄心ブロックの歯部に接する
ように、この回転子鉄心ブロックの軸心側から外周付近
まで、半径方向に延在する平板状の部材であり、各回転
子鉄心ブロックの１個の歯部につき、１つのペアをなす
２個のダクトピースが並べられ、各ペアのダクトピース
が、互いの間、および互いに隣接する各ペアの間に前記
通風路を形成するようにした回転電機の回転子におい
て、各ペアにおけるダクトピースのうち一方のダクトピ
ースが、互いに隣接している回転子鉄心ブロックのうち
の一方の回転子鉄心ブロックの末端の鉄心端板上に固着
され、かつ、他方のダクトピースが、互いに隣接してい
る他方の回転子鉄心ブロックの末端の鉄心端板上に固着
され、また、前記通風路の断面を拡大するように、前記
各ペアのダクトピースのうち、前記回転軸の回転の際に
先行側に位置するダクトピースの軸心寄り端部の長さ
が、後続側に位置するダクトピースの軸心寄り端部の長
さよりも短くなっていることを特徴とする回転電機の回
転子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3229664A JP2702327B2 (ja) | 1991-08-16 | 1991-08-16 | 回転電機の回転子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3229664A JP2702327B2 (ja) | 1991-08-16 | 1991-08-16 | 回転電機の回転子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0549196A true JPH0549196A (ja) | 1993-02-26 |
| JP2702327B2 JP2702327B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=16895746
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3229664A Expired - Lifetime JP2702327B2 (ja) | 1991-08-16 | 1991-08-16 | 回転電機の回転子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2702327B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007247510A (ja) * | 2006-03-15 | 2007-09-27 | Casio Comput Co Ltd | 電気浸透流ポンプシステム |
| CN108808905A (zh) * | 2017-05-04 | 2018-11-13 | 东元电机股份有限公司 | 分段式转子结构的制造方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57111040U (ja) * | 1980-12-26 | 1982-07-09 | ||
| JPS59179451U (ja) * | 1983-05-19 | 1984-11-30 | 株式会社東芝 | 回転電機の鉄心 |
-
1991
- 1991-08-16 JP JP3229664A patent/JP2702327B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57111040U (ja) * | 1980-12-26 | 1982-07-09 | ||
| JPS59179451U (ja) * | 1983-05-19 | 1984-11-30 | 株式会社東芝 | 回転電機の鉄心 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007247510A (ja) * | 2006-03-15 | 2007-09-27 | Casio Comput Co Ltd | 電気浸透流ポンプシステム |
| CN108808905A (zh) * | 2017-05-04 | 2018-11-13 | 东元电机股份有限公司 | 分段式转子结构的制造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2702327B2 (ja) | 1998-01-21 |
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