JPH0549012B2 - - Google Patents

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JPH0549012B2
JPH0549012B2 JP61161522A JP16152286A JPH0549012B2 JP H0549012 B2 JPH0549012 B2 JP H0549012B2 JP 61161522 A JP61161522 A JP 61161522A JP 16152286 A JP16152286 A JP 16152286A JP H0549012 B2 JPH0549012 B2 JP H0549012B2
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JP
Japan
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reservoir
cylinder
reservoir body
molding
cylinder body
Prior art date
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JP61161522A
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English (en)
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JPS6317014A (ja
Inventor
Ichiro Ishiwatari
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Nabco Ltd
Original Assignee
Nabco Ltd
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Publication date
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、車両等のブレーキあるいはクラツ
ク装置に用いられるマスタシリンダに利用可能な
技術に関し、特に、合成樹脂材料から成るマスタ
シリンダ用本体の成形性を向上する上で有効な技
術に関するものである。
(従来の技術) マスタシリンダ用本体を合成樹脂材料で成形す
ることによつて、マスタシリンダの軽量化を図る
ことは良く知られている。
マスタシリンダ用本体は、作動液を貯えるリザ
ーバの部分と、ピストンが挿入され液圧室を構成
するシリンダの部分とを有する。リザーバの部分
には透明性が要求され、また、シリンダの部分に
大きな機械強度が要求される。したがつて、両部
分を互いに異なる材料、たとえば、リザーバ本体
を単なるナイロン樹脂、シリンダ本体を補強材入
りのナイロン樹脂で各々成形する方法が採られ
る。
こうした方法の具体的な実施手段の一つとし
て、シリンダ孔を有するシリンダ本体と内部空所
を有するリザーバ本体とを一体化した形状に対応
する空間を金型により形成し、この空間に予め成
形した合成樹脂材料製リザーバ本体を挿入してお
き、残余空間に溶融合成樹脂材料を加圧射出して
成形するようにした技術がある。以上について
は、たとえば、特開昭58−156446号の公報に記載
されている。
(発明が解決しようとする問題点) 既述した従来の技術のように、リザーバの部分
を予め成形しておき、シリンダの部分を成形する
際にそれをシリンダ側と一体化する方法によれ
ば、両部分を逆の順序で成形する場合に比べて、
成形品のハンドリングが容易であり、しかもま
た、後の段階でシリンダ本体に無理な力を与えな
いという利点がある。
しかし、本発明者の検討によると、金型内に配
置したリザーバ本体が、その端部に残余空間側か
ら大きな射出圧を受けることから、リザーバ本体
が金型内の隙間分変形したり、一部破損したりす
るおそれがあることが判明した。特に、補強材と
してのガラス繊維を多量に混入したものでは、射
出圧力をより高くする必要があり、前記の問題は
より一層顕著となる。
この発明は、予め成形したリザーバ本体の変形
および破損を簡単な手法により確実に防止するこ
とを目的とする。
(問題点を解決するための手段) ここでは、前記残余空間側に位置する、前記リ
ザーバ本体の内外であつて、リザーバ本体とシリ
ンダ本体との接合部に近い所に段部を形成してお
き、残余空間側から作用する射出圧力を、それら
の段部を介して金型に作用させるようにしてい
る。
(作用) 溶融した合成樹脂材料、たとえば、補強材入り
のナイロン樹脂が金型のキヤビテイ内に射出し充
填されると、その射出圧力は、金型内に配置した
リザーバ本体の端部にも作用する。しかし、リザ
ーバ本体には、射出圧力が作用する端部に近い部
分の内外に段部があり、それらの段部が金型によ
つて支持されているため、前記作用する射出圧力
は段部を介して金型に受けられ、リザーバ本体の
開口側にはその影響はほとんど及ばない。したが
つて、高温かつ高圧で成形しても、キヤツプ取り
付けのためのねじ部が変形したり、あるいは、リ
ザーバ本体が破損したりするような問題は生じな
い。
(実施例) 第1図はこの発明が適用されたマスタシリンダ
の全体構成を示す断面図、第2図は第1図の−
線に沿つた断面図である。
マスタシリンダ10は、円筒形のシリンダ本体
12を主体とした部分と、作動液を貯えるリザー
バ14の部分とから成る。リザーバ14の構成要
素であるリザーバ本体16は、透明性を重視する
観点からタイプ6のナイロンの射出成形品であ
り、また、シリンダ本体12は、充分な機械強度
を得るため、同じナイロンにガラス繊維および必
要に応じて黒色の着色材を混入した材料による射
出成形品である。
リザーバ14は密封形であり、作動液の収容空
間を区画するリザーバ本体16、およびリザーバ
本体16の上部開口部にねじ込み固定されたキヤ
ツプ18のほか、外周のビード部20aがリザー
バ本体16の上端面16aとキヤツプ18の段差
18aとの間に支持されたゴム製のダイヤフラム
20を備えている。こうしたリザーバ14の各構
成要素のうち、リザーバ本体16の成形品はシリ
ンダ本体12の成形時に金型の所定箇所に設置さ
れ、シリンダ本体12の成形に伴なつてそれと一
体化される。そのため、シリンダ本体12の中央
外周部分には、リザーバ本体16とほぼ同径の環
状の基礎部22が設けられている。環状の基礎部
22は、シリンダ本体12に結合する下部22a
が一重壁構造、上部22bが二重壁構造である。
リザーバ本体16は、外周壁22cと内周壁22
dのとの間の環状溝22e内にその下部16bが
結合されている。結合部の凹凸は結合を強固にし
ている。
次に、シリンダ本体12は、口が閉じたボトム
12aの側から口が開いたヘツド12bの側まで
延びる円筒形である。その内周には、軸線方向に
沿つたシリンダ孔12cがある。シリンダ孔12
cは、ピストン24が摺動自在に挿入され、ボト
ム12a側の液圧室26を形成している。液圧室
26は、一方では図示しないポートを通してクラ
ツチオペレーテイングシリンダに連絡され、また
他方では、ピストン24の部分に設けた第1通路
28および第2通路30、ならびにシリンダ本体
12の基礎部22の内側に設けた通孔32を通し
てリザーバ14側に連絡している。第2通路30
はピストン24を径方向に貫くスリツト状の長孔
であり、第1通路28および通孔32がこの長孔
を間にして互いに連絡している。そこで、ピスト
ン24の外周には、この長孔の前後にリツプ型の
シールリング34,36が各々装着されている。
ピストン24には、液圧室26側にリターンス
プリング38の力が加わり、また、その反対側に
プツシユロツド40を通してペダルからの踏力が
加わる。踏力が加わらない非作動時、ピストン2
4はリターンスプリング38の付勢力によつて第
1図における右側に押され、シリンダ本体12の
開口部に設けたストツパリング42によつて図の
状態に保持される。一方、ペダルの踏込みによつ
てプツシユロツド40が図の左側に押し込まれる
作動時、ピストン24はプツシユロツド40の動
きに追随して左側に移動して液圧室26の圧力を
増すことになる。こうした作動、非作動時にリザ
ーバ14の側と液圧室26との連絡を開閉するの
が、ピストン24の一端に配置した弁装置44で
ある。弁装置44は、液圧室26に面するピスト
ン24の一端に嵌合した略コツプ状のケーシング
46と、ケーシング46の内部に配置されピスト
ン24の一端面24aを弁座として着座可能な弁
体48と、弁体48のケーシング46との間に張
設され弁体48を一端面24aに向けて付勢する
弁ばね50とから主に構成されている。弁体48
は、ロツド部分48aとその先端に支持されたゴ
ムリング48bとから成り、ロツド部分48aが
ピストン24の一端のガイド孔24bに移動可能
にはまつている。ロツド部分48aの内部にT字
型の通孔が設けられているが、その通孔が前記第
1通路28を構成している。弁装置44における
弁体48は、弁ばね50によつて図の右側に付勢
されるが、図に示す非作動時、弁体48のロツド
部分48aの後部はピン部材52によつて後退位
置が規制され、図のような開弁状態にある。な
お、シリンダ本体12の外周の厚い外向きフラン
ジ54は、車体への取り付け用であり、このフラ
ンジ54は複数のリブ56および比較的薄い外筒
58を介してシリンダ本体12に連結されてい
る。そのため、厚い外向きフランジ54が成形時
に収縮変形したとしても、その影響はシリンダ本
体12にまで大きく及ぶことはない。
さて、以上述べたようなマスタシリンダ10を
製造する場合、前にも説明したように、まず、リ
ザーバ本体16を予め成形した後、それを金型内
に配置し、残余空間に溶融材料を射出する。リザ
ーバ本体16は、内部空所の容積を大とし、しか
も、下部16bに近い内周側に段部60を形成す
るため、上部16cの径が下部16bよりも少し
大きく設定されている。段部60はリザーバ本体
16の軸線に略直交している。そのため、射出時
に基礎部22側からリザーバ本体16の下部16
bに加わる射出圧力を、その段部60を介して金
型に有効に受けさせることができる。一方、内側
の段部60に対応して外周側にも段部62が形成
されるが、その段部62には基礎部22の外周壁
22cの上端面が接合する。したがつて、射出
時、外周壁22cを介してリザーバ本体16の上
部16cに対して射出圧力が加わる。このように
加わる射出圧力はリザーバ本体16にせん断力と
して作用するため、リザーバ本体16に変形ある
いは破損が生じやすい。しかし、ここでは、外周
壁22cの上端面に近いリザーバ本体16の外周
部分に、周方向に沿つたくぼみ64を設け、それ
に伴なつて段部66が設けられている。この段部
66も内周側の段部60と同様にリザーバ本体1
6の軸線に略直交しており、基礎部22の外周壁
22c側から加わる射出圧力を有効に金型に伝達
し受けさせることができる。なお、くぼみ64の
途中の複数箇所に、補強のためにリブ68が設け
られている。また、くぼみ64は、作動液の下限
レベルを示す目盛りとしても用いられる。
図示した例では、外周側の段部66をくぼみ6
4を形成することによつて得ているが、凸部を形
成することによつて得るようにすることもでき
る。その点、シリンダ本体12とリザーバ本体1
6とが、接合部において、その外周面が面一にな
るようにしつつ、基礎部22側を一重壁構造、リ
ザーバ本体16の下部側を二重壁構造にすること
もできる。なお、リザーバ本体16の内外に設け
る段部60,66については、できるだけ基礎部
22に近いところに、しかもまた、内外の各段部
を軸線方向に見て同一高さのところに配置するよ
うにするのが好ましい。
(発明の効果) この発明では、リザーバ本体16の内外であつ
て、リザーバ本体16とシリンダ本体12との接
合部に近い所に段部60,66を設け、シリンダ
本体12の射出成形時に作用する射出圧力を、そ
れらの段部60,66を介して金型に作用させる
ようにしているため、予め成形したリザーバ本体
16の変形あるいは破損を有効に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を適用したマスタシリンダの
一実施例を示す全体的な断面図、第2図は第1図
の−線に沿つた断面図である。 12……シリンダ本体、16……リザーバ本
体、60,66……段部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シリンダ孔を有するシリンダ本体と内部空所
    を有するリザーバ本体とを一体化した形状に対応
    する空間を金型により形成し、この空間に予め成
    形した合成樹脂材料製リザーバ本体を挿入してお
    き、残余空間に溶融合成樹脂材料を加圧射出して
    成形するようにしたマスタシリンダ用本体の成形
    方法において、前記残余空間側に位置する、前記
    リザーバ本体の内外であつて、リザーバ本体とシ
    リンダ本体との接合部に近い所に段部を形成して
    おき、残余空間側から作用する射出圧力を、それ
    らの段部を介して金型に作用させるようにしたマ
    スタシリンダ用本体の成形方法。 2 リザーバ本体とシリンダ本体とは、接合部に
    おいて、その外周面が面一になつている、特許請
    求の範囲第1項記載のマスタシリンダ用本体の成
    形方法。 3 シリンダ本体を形成するための合成樹脂材料
    は補強材入りであり、リザーバ本体を形成するた
    めの合成樹脂材料よりも大きな機械強度をもつ、
    特許請求の範囲第1項あるいは第2項記載のマス
    タシリンダ用本体の成形方法。
JP16152286A 1986-07-09 1986-07-09 マスタシリンダ用本体の成形方法 Granted JPS6317014A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52105966A (en) * 1976-03-02 1977-09-06 Yoshino Kogyosho Co Ltd Method of forming externally coated bottle
JPS52107052A (en) * 1976-03-05 1977-09-08 Yoshino Kogyosho Co Ltd Method of forming externally coated bottle

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