JPH0523228B2 - - Google Patents

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JPH0523228B2
JPH0523228B2 JP10158186A JP10158186A JPH0523228B2 JP H0523228 B2 JPH0523228 B2 JP H0523228B2 JP 10158186 A JP10158186 A JP 10158186A JP 10158186 A JP10158186 A JP 10158186A JP H0523228 B2 JPH0523228 B2 JP H0523228B2
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JP
Japan
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cylinder body
cylinder
ribs
reservoir
outward
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Toshuki Takahashi
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NABUKO KK
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、車両等のブレーキあるいはクラツ
チ装置に用いられるマスタシリンダに関し、特
に、合成樹脂材料から成るマスタシリンダの成形
性を向上する上で有効な技術に関するものであ
る。
(関連する先行技術) 本願の出願人は、先に、合成樹脂製のマスタシ
リンダとして、内部に軸線に沿うシリンダ孔を有
するシリンダ本体と、シリンダ本体の外周に同心
的に配置される筒部、および筒部の外周面から前
記軸線に垂直な一方向に延びる外向きフランジを
有する取付け用フランジ部材と、シリンダ本体の
外周面から筒部の内周面まで放射状に、かつ前記
軸線の方向に各々延びる複数のリブとを備え、こ
れらのリブ、取付け用フランジ部材、シリンダ本
体の3者を合成樹脂材料によつて一体に形成する
ようにしたものを提案した(特願昭59−267728
号)(特開昭61−146662号)。この先の提案に係わ
る技術によれば、車体への取付けのための厚い外
向きフランジを、複数のリブを介してシリンダ本
体に連結するようにしているので、厚い外向きフ
ランジが成形時に収縮変形したとしても、その影
響はシリンダ本体にまで大きく及ぶことはなく、
したがつて、シリンダ本体のシリンダ孔の内周面
にヒケ(くぼみ)が生じることを有効に防止する
ことができる。そこで、厚い外向きフランジを含
む取付け用フランジ部材、およびシリンダ孔の内
部に位置するピストンを比較的自由に配置するこ
とができ、マスタシリンダの設計の自由度を高め
ることができるという利点を生む。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、その後さらに綿密に検討したとこ
ろ、放射状にリブを設けていることから、厚い外
向きフランジの冷却過程で生ずる変形を受け、前
記ヒケは生じないものの、シリンダ本体の真円度
を低下するおそれがあることが判明した。もう少
し具体的にいうと、シリンダ本体は冷却により収
縮する外向きフランジに引つ張られ、その外向き
フランジの方向に長軸をもつ楕円形状を呈する傾
向にある。
こうした真円度低下の問題を解決する手段とし
ては、たとえば、厚い外向きフランジをシリンダ
本体の全周を取り囲むように設け、シリンダ本体
に対する影響を周方向に均一に分散させるように
することも考えられる。しかし、そのような方法
では、成形材料の増加、あるいはマスタシリンダ
の取付け作業性の低下などという別の問題を生じ
ることになり、実際的ではない。
したがつて、この発明では、取付けのための外
向きフランジについては、通常のように、シリン
ダ本体の軸線に垂直な一方向に延ばしたままと
し、前記真円度の向上を図る。
(問題点を解決するための手段) この発明では、前記リブを、外向きフランジが
延びる一方向に対して直交する部分に集合させて
設けるようにしている。
(作用) リブを外向きフランジの収縮方向に設けず、そ
れに直交する側にのみ設けているため、収縮に伴
なう作用力を、外向きフランジの付け根部分の筒
部の変形で吸収することができ、シリンダ本体に
対しては前記作用力の影響はほとんどなくなる。
そのため、前記ヒケの発生を防止できることに加
え、前記真円度低下の問題をも未然に解消するこ
とができる。
(実施例) 第1図はこの発明によるマスタシリンダの全体
構成を示す断面図、第2図は第1図の−線に
沿つた断面図である。
マスタシリンダ10は、円筒形のシリンダ本体
12を主体とした部分と、作動液を貯えるリザー
バ14の部分とから成る。リザーバ14の構成要
素であるリザーバ本体16と、シリンダ本体12
側とを全く同じ合成樹脂材料によつて同時に成形
することもできるが、ここでは、一方のリザーバ
本体16をポリアミド等の熱可塑性樹脂によつて
成形しているのに対し、シリンダ本体12を主体
とした他方の部分を、前記熱可塑性樹脂の中にガ
ラス繊維等の強化材料を混入した繊維強化プラス
チツクによつて成形している。これは、リザーバ
本体16については、透明性を高めることによつ
て、内部の作動液を外部から容易に透視可能と
し、また一方、シリンダ本体12の方について
は、強化材料を入れることによつて、充分な機械
的強度を得るためからである。なお、シリンダ本
体12の成形材料の中に黒色の着色材等を添加す
ることによつて、重厚感を与えるようにすること
もできる。
リザーバ14は密封形であり、作動液の収容空
間を区画するリザーバ本体16、およびリザーバ
本体16の上部開口部にねじ込み固定された合成
樹脂製のキヤツプ18のほか、外周のビード部2
0aがリザーバ本体16の上端面16aとキヤツ
プ18の段差面18aとの間に支持された、ゴム
等の可撓性材料から成るダイヤフラム20を備え
ている。こうしたリザーバ14の構成要素のう
ち、リザーバ本体16の成形品はシリンダ本体1
2の成形時に型の所定箇所に設置され、シリンダ
本体12の成形に伴なつてそれと一体化される。
そのため、シリンダ本体12の中央外周部分に
は、リザーバ本体16とほぼ同径の環状の基礎部
22が設けられている。環状の基礎部22は、シ
リンダ本体12に結合する下部22aが一重壁構
造、上部22bが二重壁構造である。リザーバ本
体16は、二重壁の内側の環状溝22c内にその
下部16bが結合されている。結合部の凹凸は結
合を強固にしている。なお、リザーバ本体16の
上端面16aにテーパが設けられ、それに応じて
ダイヤフラム20のビード部20aが外方に向か
うにつれて肉厚となつている。これによつて、キ
ヤツプ18の締め付け時に、ダイヤフラム20の
ビード部20aが内方にはみ出ることを防止す
る。
次に、シリンダ本体12は、口が閉じたボトム
12aの側から口が開いたヘツド12bの側まで
延びる円筒形である。その内周には、軸線方向に
沿つたシリンダ孔12cがある。シリンダ孔12
cには、ピストン24が摺動自在に挿入され、ボ
トム12a側に液圧室26を形成している。液圧
室26は、一方では図示しないポートを通してク
ラツチオペレーテイングシリンダに連絡され、ま
た他方では、ピストン24の部分に設けた第1通
路28および第2通路30、ならびにシリンダ本
体12の基礎部22の内側に設けた通孔32を通
してリザーバ14側に連絡している。第2通路3
0はピストン24を径方向に貫くスリツト状の長
孔であり、第1通路28および通路32がこの長
孔を間にして互いに連絡している。そこで、ピス
トン24の外周には、この長孔の前後にリツプ型
のシールリング34,36が各々装着されてい
る。
ピストン24には、液圧室26側にリターンス
プリング38の力が加わり、また、その反対側に
プツシユロツド40を通してペダルからの踏力が
加わる。プツシユロツド40を通しての力が加わ
らない非作動時、ピストン24はリターンスプリ
ング38の付勢力によつて第1図における右側に
押され、シリンダ本体12の開口部に設けたスト
ツパリング42によつて図の状態に保持される。
一方、ペダルの踏込みによつてプツシユロツド4
0が図の左側に押し込まれる作動時、ピストン2
4はプツシユロツド40の動きに追随して左側に
移動して液圧室26の圧力を増すことになる。こ
うした作動、非作動時にリザーバ14の側と液圧
室26との連絡を開閉するのが、ピストン24の
一端に配置した弁装置44である。弁装置44
は、液圧室26に面するピストン24の一端に嵌
合した略コツプ状のケーシング46と、ケーシン
グ46の内部に配置されピストン24の一端面2
4aを弁座として着座可能な弁体48と、弁体4
8とケーシング46との間に張設され弁体48を
一端面24aに向けて付勢する弁ばね50とから
主に構成されている。弁体48は、ロツド部分4
8aとその先端に支持されたゴムリング48bと
から成り、ロツド部分48aがピストン24一端
のガイド孔24bに移動可能にはまつている。ロ
ツド部分48aの内部にT字型の通孔が設けられ
ているが、その通孔が前記第1通路28を構成し
ている。弁装置44における弁体48は、弁ばね
50によつて図の右側に付勢されるが、図に示す
非作動時、弁体48のロツド部分48aの後部は
ピン部材52によつて後退位置が規制され、図の
ような開弁状態にある。ピン部材52はシリンダ
本体12を横切り、一端52aは前記通孔32の
一側部にはまり、他方の大径な頭部52bはシリ
ンダ本体12のボス部12d内側に位置してい
る。こうしたピン部材52は、頭部52b側にシ
ールリング54を携えつつ支持キヤツプ56によ
つてシリンダ本体12に対して固定されている。
さて、こうしたマスタシリンダ10は、シリン
ダ本体12の外壁に配置された取付け用フランジ
部材60を利用して車体側のダツシユボード等に
取り付け固定される。取付け用フランジ部材60
はシリンダ本体12の軸線に対して直交している
が、これには、通常、互いに180°隔てた二片の外
向きフランジ62,64が含まれる。なお、二片
の外向きフランジ62,64には、各々、補強リ
ング80の内周に取付け孔62a,64aが設け
られており、それら取付け孔62a,64aを結
ぶ線は、直立するリザーバ14の軸線に対して傾
斜している。それは、直立するリザーバ14がマ
スタシリンダ10の取付けの障害となることを避
けるためである。
二片の外向きフランジ62,64は外側の連結
部66,68によつて互いに連結されて一体化さ
れている。従来一般に、こうした外向きフランジ
62,64はシリンダ本体12に直接結合されて
いたが、ここでは、外向きフランジ62,64と
シリンダ本体12との間に空隙70を形成し、そ
の空隙70の部分に特定のリブ72を特定の配列
で複数配置し、それらのリブ72を介して各外向
きフランジ62,64をシリンダ本体12に対し
て一体化するというようにしている。
空隙70は、シリンダ本体12の外周面と、そ
のシリンダ本体12の外側に同心的に配置された
筒部74の内周面とによつて形成されている。筒
部74の後端が開いているのに対し、筒部74の
前端は閉じている。この閉じた部分74aがシリ
ンダ本体12と筒部74の側との結合部である。
各リブ72は、空隙70の中において、シリンダ
本体12の外周面から筒部74の内周面まで放射
状に延びており、筒部74の外側に前記連結部6
6,68および外向きフランジ62,64が配置
されている。放射状の各リブ72それ自体は板状
であり、その長手方向はシリンダ本体12の軸線
方向に沿つている。この軸線方向について見た場
合、各リブ72の前端は前記結合部74aの内側
底面まで延び、後端は筒部74の開口部まで延び
ている。
ところで、複数のリブ72がシリンダ本体12
の外側の一部分にのみ集中して設けられているこ
とに注目されたい。リブ72は、外向きフランジ
62,64が延びる一方向に対して直交する部
分、つまり連結部66,68の部分に集合してい
る。これを別の観点からいうと、リブ72は取付
けフランジ部材60のうち、比較的肉厚の薄い部
分に集中的に設けられている。シリンダ本体12
の肉厚を基準として見ると、取付け孔62a,6
4aを結ぶ方向に沿う亜鈴状の部分60aははる
かに厚く、連結部66,68を主体とした部分6
0bは亜鈴状の部分60aよりは薄くてシリンダ
本体12と同程度、そして、各リブ72および筒
部74の部分は薄くなつている。亜鈴状の部分6
0aに凹部76が複数個設けられているが、それ
らの凹部76は厚い亜鈴状の部分60aの合成樹
脂の量を減らし、成形に伴なう冷却時に問題とな
る収縮応力を少しでも軽減しようとするものであ
る。
以上述べたような外向きフランジ62,64お
よび筒部74を含む取付け用フランジ部材60、
各リブ72ならびにシリンダ本体12は一体的に
成形される。成形時、冷却に伴なう収縮応力によ
り、厚い外向きフランジ62,64の部分から筒
部74の方に力が作用する。この収縮に伴なう作
用力は肉厚の厚い亜鈴状の部分60aで比較的大
きい。しかし、亜鈴状の部分60aの付け根にリ
ブ72を設けていないため、その作用力は筒部7
4にわずかな変形を与えて吸収されてしまう。し
たがつて、シリンダ本体12には、前記収縮に伴
なう作用力はほとんど及ばず、あるいは及んだと
しても複数のリブ72を介して分散されて加わる
ことになるので、その影響はきわめて小さく、前
記ヒケを生じさせないことは勿論のこと、シリン
ダ本体12の真円度を低下させることもない。
(発明の効果) この発明では、シリンダ本体12と取付け用フ
ランジ部材60とを連結するリブ72を、外向き
フランジ62,64が延びる一方向に対して直交
する部分に集合させて設けるようにしているの
で、厚い外向きフランジ62,64の部分の収縮
に伴なう作用力を、外向きフランジ62,64の
付け根の筒部74の変形によつて吸収することが
でき、ヒケがなく、かつ真円度が良好なマスタシ
リンダを確実に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の全体構成を示す
断面図、第2図は第1図における−線に沿つ
た断面図である。 10……マスタシリンダ、12……シリンダ本
体、14……リザーバ、24……ピストン、60
……取付け用フランジ部材、62,64……外向
きフランジ、72……リブ、74……筒部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 内部に軸線に沿うシリンダ孔を有するシリン
    ダ本体と、シリンダ本体の外周に同心的に配置さ
    れる筒部、および筒部の外周面から前記軸線に垂
    直な一方向に延びる外向きフランジを有する取付
    け用フランジ部材と、シリンダ本体の外周面から
    筒部の内周面まで放射状に、かつ前記軸線の方向
    に各々延びる複数のリブとを備え、これらのリ
    ブ、取付け用フランジ部材、シリンダ本体の3者
    を合成樹脂材料によつて一体に形成したマスタシ
    リンダであつて、前記リブを、外向きフランジが
    延びる一方向に対して直交する部分に集合させて
    設けるようにしたことを特徴とするマスタシリン
    ダ。
JP10158186A 1986-05-01 1986-05-01 マスタシリンダ Granted JPS62258848A (ja)

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JP10158186A JPS62258848A (ja) 1986-05-01 1986-05-01 マスタシリンダ

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JPS62258848A JPS62258848A (ja) 1987-11-11
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