JPH054900U - 製麹機における麹蓋支持構造 - Google Patents

製麹機における麹蓋支持構造

Info

Publication number
JPH054900U
JPH054900U JP6305591U JP6305591U JPH054900U JP H054900 U JPH054900 U JP H054900U JP 6305591 U JP6305591 U JP 6305591U JP 6305591 U JP6305591 U JP 6305591U JP H054900 U JPH054900 U JP H054900U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
koji
lid
line
koji lid
lids
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6305591U
Other languages
English (en)
Inventor
近 奥村
国義 干田尾
修 秋鹿
克己 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Original Assignee
MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA filed Critical MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Priority to JP6305591U priority Critical patent/JPH054900U/ja
Publication of JPH054900U publication Critical patent/JPH054900U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製麹装置の麹蓋のローテーション作動をスム
ースにし、摩耗防止用の金具等をも不要化する。 【構成】 多数段に積み重ねられた麹蓋2の列からなる
上昇ライン36aと下降ライン36b間の麹蓋2の移送
部(ライン)で、重ねられた麹蓋2間に上下方向の移送
間隙△Lを形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は製麹機における麹蓋支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来高品質の清酒の醸造等には、突き破精麹と称される上質の麹を得るために 、伝統的に多数の本製箱(麹蓋)に蒸米を収容して環境室内でそれぞれ同一環境 を保つように麹蓋位置の入れ替え等を人手により行う麹蓋法が採用されているが 、これに比較的近い機械的製麹法及び装置として特開平1−269482号公報 に示される技術が公知である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の方法では環境室内の麹蓋を昇降作動するチエンで吊持して位置替え (ローテーション)を行うものであるが、作動中の麹蓋の不安定性,環境室内に おけるチエンやスプロケット等の多数の摺動部の露出による不純物の発生等の問 題がある。これに対し本考案者等は例えば特願平3−111073号等に示され るように積み重ね式の循環機構を提案しているが、この装置では二列に積み重ね 麹蓋間の上下で麹蓋を左右に水平移送する際、特上段における上部移送ラインで は、下段から積み重ねられた状態のまま水平移送するため、移送荷重が大きく移 送もスムースに行えないほか、麹蓋同士の摩耗防止のために、摺動面に金属製の 補強カバーを装着する必要があり、その取付にも金属釘やビスを用いるため金属 部の変質や本質部の腐食等が生じ製麹に悪影響を及ぼすとともに、摺動部におけ る金属や木片の摩耗屑が麹中に落下し麹の変質を招くという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案は上記問題点を解決するための装置を提供せんとするもので、製麹室 1内において多数段積み重ねられた麹蓋2の列を少なくとも二列形成し、各列の 麹蓋2の昇降を行う昇降ライン36a,36bと、上段と下段で各列間の移送に よって麹蓋のローテーションを行う移送ラインを設けた機構において、上記両列 の上段に形成される上部移送ライン27a,27bを設けた機構において、上記 両列の上段に形成される上部移送ライン27b上の麹蓋2の底面と該麹蓋2の下 段の麹蓋2の上面との間には麹蓋移送時に麹蓋同士が接触しないような移送間隙 △Lを形成してなることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】
少なくとも二列に積み重ねられた多数の麹蓋2の一列を上昇ライン36a,他 の列を下降ライン36bとし順次昇降作動せしめるとともに、上下の移送ライン 27b,27aにおいては麹蓋2を互いに他の列に移送するが、特に上段におい ては麹蓋2を互いに他の列に移送するが、特に上段において移送する麹蓋2の下 面とその下段の麹蓋2の上面との間には両者が接触しないような移送間隙△Lが 形成されているので、麹蓋2同士の摩耗もなくスムースに移送できるとともに、 上記摩耗を防止するための対策も必要ない。
【0006】
【実施例】
図面は製麹装置の概要を示し、図1は環境制御された製麹室1内に収容された 製麹装置の正面図である。本実施例では製麹装置は麹蓋2に対して種麹を混入し た蒸米の盛付けを行う盛付け装置3と、盛付け後の麹蓋2を多数搬入して積重ね 、該積重ね状態において各麹蓋2を温度,湿度,CO濃度等の製麹条件を均等 に与えるために昇降及び移送循環(ローテーション)させる循環(ローテーショ ン)機構4と、該循環機構4上において必要に応じて盛形状を変更させ、各麹蓋 1内における発酵条件の均一化を行うための撹拌装置6とで構成される。 以下これらの各装置や機構及びそれぞれの作用等につき詳述する。
【0007】 A.製麹室 製麹室1は前記製麹室装置を内部収容できるスペースを有し且つ外部環境と遮 断された環境室を形成するように、周壁を非含水性及び断熱性材料より構成し、 室外に設置された空調機で外部の空気を浄化しフード(いずれも図示しない)を 介して温度及び湿度と風量、その他必要に応じ酸素濃度、炭酸ガス濃度等を調節 出来る機能を備えている。 さらに、製麹室1には外部のコントローラーと接続して上記のような内部環境 を測定制御する温度計73a,73b,湿度計,炭酸ガス(CO)をサンプリ ングして計測する濃度計等(いずれも図示しない)が取付けられている。
【0008】 B.盛付け装置 盛付け装置3にはフレーム16上に歪み量によって荷重測定を行う荷重センサ ー17を介して、蒸米を投入するホッパー18が取付けられ、該ホッパー18の 下方には、麹蓋2を載置して待機させるベルトコンベアからなる搬入ライン19 が左右方向に設置されている。該搬入ライン19は後述する下部移送ライン27 aに接続されている。
【0009】 上記麹蓋2にはホッパー18の排出口21より所定量の麹を混入した蒸米が排 出落下して盛付けされるが、このときダンパー22が開閉して蒸米の供給(盛付 け)量が常に一定になるように設定されている。ホッパー18への蒸米の供給量 はバッチ式では一枚当たりの麹蓋2への盛付け量と次に述べる循環機構4に積込 む蒸米の総量(例えば110〜120Kg)とによって決められる。 盛付け装置3では蒸米は初期形状は山形に盛付けられ、盛付後の麹蓋2では搬 入ライン19によって図1中で左方の循環機構4内に送り込まれる。
【0010】 C.循環機構 (a)下部移送ライン 循環機構4のフレーム26の下方には、上記搬入ライン19のコンベアと接続 又は連系作動するようにこれと一体をなす下部移送ライン27aが左右方向に挿 通されており、前後2本のエンドレスベルト28は、盛付け装置3の右端のプー リ29と循環機構4の左端のモーター31付の駆動プーリ32に巻掛けられ、ベ ルト28の上辺下にはベルト28及び麹蓋2を支える多数のガイドプーリ33が 適宜ピッチで軸支されている。
【0011】 (b)昇降ライン 上記フレーム26内には多数段(図示する例では11段で各列に麹蓋2のロー テーション作動を行わしめるための空きスペースを少なくとも1個設けている) に麹蓋2がフレーム内に上下方向に設けられたガイド34a,34bに沿って左 右2列に近接して平行に積重ねられる上昇ライン36aと下降ライン36bが形 成されている。
【0012】 昇降ライン36a、36bの下方のベルト28、28間には最下段の麹蓋2を 下方より受け止め、あるいは持ち上げて昇降せしめる受板37付のエアシリンダ からなるアクチュエータ38a,38bが上向きに設置されている。該アクチュ エータ38a,38bには製麹の進行によって麹蓋2内の蒸米(麹)の重量変化 を検出する計量装置(図示しない)が付設されている。
【0013】 上昇ライン36aは下部移送ライン27aによって送られてきた麹蓋2を、ア クチュエータ38aにより一段づつ一定時間間隔毎に上方へ間欠上昇させる機構 であり、下降ライン36bは後述する上部移送ライン27bにより麹蓋2が最上 段に移送されると、これをアクチュエータ38bの操作により上記上昇ラインに おける上昇間隔に対応して一段ずつ下降せしめる機構である。これらの作動には 上記アクチュエータ38a,38bの他に各ラインの前後の上下位置に設けられ たストッパー機構39,39,35(後述する)が連系作動する。
【0014】 上記アクチュエータ38a,38bは図3に示すように共に同軸上において接 続される上下二段の復動式(単動式も可)ダブルシリンダで構成され、下段の第 一アクチュエータ76a,76bは緩速で小ストロークLの範囲で作動し、上 段の第二アクチュエータ77a,77bは比較的高速で大ストロークLの範囲 で昇降作動する。 そして第一アクチュエータ76a,76bのピストンロッドは第二アクチュエ ータ77a,77bのピストン(又はピストンロッド)に下側より当接する構造 となっており、第一アクチュエータ76a,76bの上方のストロークエンドで は第二アクチュエータ77a,77bは必ず、小ストロークL以上上方にスト ロークされた状態となっており、第二アクチュエータ77a,77bの大ストロ ークLは、上記小ストロークL以外にL’で表されるストローク量を含む もので、L=L+L’の関係にあり、L’は第二アクチュエータ77a ,77b独自のストローク範囲である。
【0015】 さらに第一アクチュエータ76a,76bのストロークエンドで第二アクチュ エータ77a,77bと接触している状態及び第二アクチュエータ77a,77 bがストロークエンドの状態では、昇降ライン36a,36bいずれにおいても 、ストッパー機構39,39,35のフリー作動が許容され、後述するように麹 蓋2に対するフックの係脱作動が可能な状態である。 なお、上記第一,第二の各アクチュエータは必ずしも同軸上である必要はなく 、例えば2本のシリンダを平行に設置して緩速,急速で小ストローク,大ストロ ークの作動を得ることも可能である。
【0016】 (c)麹蓋の構成 麹蓋2は、例えば500×700×120(mm)の箱型の木製トレーからな り、その内部中央は左右方向の仕切り板2a(図6参照)により左右に仕切られ ている。麹蓋2の正面及び背面周壁の上下端には、左右に一定の間隔を介して台 形状又は逆台形状の切欠40a,40bが形成され、下部の切欠40aは通常の 持ち運び時の手掛け部(把手)になり、麹蓋2の重ね合わせ時は両切欠40a, 40bが重ね合わされて、略六角形の通風窓及び後述する品温センサー73bの 挿入窓として利用することもできる。
【0017】 (d)ストッパー機構 下部ストッパー機構39は、図4〜5に示すようにフレーム26側の昇降ライ ン36a,36bの下端の前後位置に取付プレート78を介して水平方向に固定 して設けられ、該取付プレート78上には左右端に前記麹蓋2の切欠40a内に 挿脱される2本のフック79を突設したフックプレート81が前後スライド自在 に取り付けられ、該フック79,79間の取付プレート78には上記フックプレ ート81を前後に駆動するエアシリンダからなる駆動部82が取り付けられてい る。該駆動部82の作動で各フック79,79は必要に応じて定位値の麹蓋2の 切欠40a内に適宜挿脱されて、その上部にある麹蓋2の支持及び解除を行う。 83はフック79,79を取付プレート78上にスライド可能に取り付けている 取付ガイドである。
【0018】 図7,8は、上部ストッパー機構35を示し、後述する上部移送ライン27b に沿って、フレーム26上方の前後位置にスライドガイド86が設けられ、各ス ライドガイド86上にはスライダー87が左右スライド自在に取り付けられると ともに、該スライダー87上には、麹蓋2の横幅に対応する長さの取付プレート 78が固着されている。該取付プレート78上には上述した下部取付プレート3 9の場合と同様にフック79,79付のフックプレート81,フックプレート8 1をスライドさせる駆動部82,取付ガイド83がそれぞれ取り付けられており 、麹蓋2に対する係脱作用を行う機構となっている。また上部ストッパー機構3 5は次に述べる上部移送ライン27aの一部を構成している。
【0019】 (e)上部移送ライン 昇降ライン36a,36b上では、フレーム26に各ラインの最上段位置の麹 蓋2を左から右に向かって水平移送する上部移送ライン27bが設けられ、該移 送ライン27bはフレーム26の左右側面前後端に軸支されたスプロケット57 と、該スプロケット57に左右方向に巻掛けられた2本のチエン58,上記スプ ロケット57及びチエン58を駆動するモーター56とからなる移送駆動部を備 えている。上記チエン58,58の両端は前述した上部ストッパー機構35のス ライダー87の両端に連結され、その駆動とともにストッパー機構35を左右水 平動させる。そして上昇ライン36a上の最上段位置に麹蓋2が上昇し且つ下降 ライン36bの最上段位置が空きスペースとなった状態で、上昇ライン36a上 より下降ライン36b上に麹蓋2がストッパー機構35に支えられながら水平に スライド移送される。
【0020】 D.撹拌装置 撹拌装置6は、盛付け装置3によって盛付けられた蒸米の盛り形状を変更する もので、この変更は製麹の進行に応じて、麹蓋2内の麹全体を均一条件下で発酵 させるために毎回のローテーション毎に又は数回のローテーションの間隔を置い て行うものである。 上記撹拌装置6は、上昇ライン36a上に突設したブラケット63、該ブラケ ット63に基端部又は屈曲点を軸支した前後の平行リンクからなる揺動アーム6 4,該揺動アーム64の先端に前後2台取り付けられたモーター66付の撹拌部 67、上記揺動アーム64の右端を上下に揺動させるようにフレーム26側に取 り付けられたエアシリンダー68(昇降駆動部)とで構成されている。
【0021】 撹拌部67は、麹蓋2が上昇ライン36a上から下降ライン36b上に移送開 始する際に上方より下降して交互に逆回転連動を続け、麹蓋2の移送により周壁 が撹拌部67に接衝する前にシリンダー68によって上方に揺動させられ、次の 撹拌作動の待機姿勢に格納される。この作動により麹蓋2内の麹が撹拌されるが 、所望の盛り形状を得るため必要に応じて、上部移送ライン27bの速度を変化 させたり、撹拌部67の揺動を繰り返すこともある。 上記撹拌と盛り形状の変更は、最初の盛付け及び積み替え(ローテーション) 後、仲仕事,仕舞仕事,出麹等の作業時にそれぞれローテーションを介して行わ れ、各作業は発酵段階も異なるので、放熱,蒸散等を異にすべくそれぞれ異なる 撹拌,盛り形状変更となり、他の環境制御もそれぞれの段階に対応したものとな る。
【0022】 E.盛付け及び麹蓋のセット 次に循環機構4内への麹蓋2の最初のセット方法について述べると、先ず上昇 ライン36aの最下段と下降ライン36bの最上段と最下段とをそれぞれ空きス ペースとするように、各ラインに麹蓋を積み重ねてセットするとともにホッパー 18下に麹蓋をセットする。
【0023】 次にダンパー22を駆動部23で開いて麹蓋2内に所定量の蒸米を放出して初 期形状に盛付け、搬入ライン19及び下部移送ライン27bにより、上昇ライン 36aの最下段の空きスペースに移送し、続いて上昇ライン36aのアクチュエ ータ38aにより麹蓋2を一段押し上げてセットさせるとともに、下降ライン3 6bのアクチュエータ38bで下降ライン側の麹蓋を一段下げて二段目以上を支 持させ、上部移送ライン27bで上昇ライン36aの最上段の麹蓋2を下降ライ ン36b最上段の空きスペースに移送する。 ベルト28上に下降した麹蓋2はホッパー18の下方に移送し、以下同様の作 業を麹蓋2の数だけ繰り返して自動的な盛付け作業を完了し、次の麹蓋2のロー テーションを伴う製麹作業に移行する。
【0024】 F.ローテーション 図1,図3の状態からローテーション作動を行うには、昇降ライン36a,3 6bの最上段,最下段の麹蓋2をそれぞれ上下移送ライン27a,27bにより 水平移動させて相互に他のライン上に移す。上昇ライン36aにおいては先ず第 一アクチュエータ76aをLだけ緩速上昇させて上昇ライン36aに積み重ね たすべての麹蓋2の荷重を支え、下部フック79を麹蓋2の下部から抜き取って 支持を解除する。
【0025】 次に第二アクチュエータ77a上L’だけ上昇させた後、上部フック79を 最上段の麹蓋2の底部に差し込むとともに、第二アクチュエータ77aをL’ だけ下降させ、第一アクチュエータ76aに支持させる。続いて下部フック79 を差し込んで第一アクチュエータ76aをLだけ下降させ、下部フック79に すべての麹蓋2を支持をさせるとともに、最下段の空きスペースに次の麹蓋2が 送り込まれるのを待機している。 このとき上昇ライン36aの最上段の麹蓋2と隣接する下部の麹蓋2との間に は、両者が接触しないように僅かな移送間隙△Lが形成され、且つ第一アクチュ エータ76aの受板37も次の麹蓋2の進入を妨げない位置まで下降しており、 下降ライン36bより進入してくる次の麹蓋2と二段目の麹蓋2との間にも移送 間隙△Lが形成されている。
【0026】 他方下降ライン36bにおいては、アクチュエータ39bの受板37が最下段 の空きスペースを通過してその上方で支持されている二段目の麹蓋2の底面に当 接し且つこれらの荷重を支えるように第二アクチュエータ77bをL’だけ高 速で上昇させ、上下のフック79を共に抜き取って支持を解除させる。続いて第 二アクチュエータ77bをL’だけ下降させた後(このとき第一アクチュエー タ76bはストロークエンドまでLだけ上昇して待機している)、下部フック 79を差し込み、次に第一アクチュエータ76bをLだけ下降させ、最下段の 麹蓋2は下部移送ライン27aによる上昇ライン36a側への移送に待機してい る。 そして下降ライン36bにおいても、上下フック79によって麹蓋が支持され ている状態では、最上段及び最下段の麹蓋2と重ねられる他の麹蓋2との間には 両者が接触しないように移送間隙△Lが形成されている。
【0027】 G.温度センサー 図1に示すように循環機構4のフレーム26の前後両側(注:背面側のものは 図示を省略)には、昇降ライン36a,36b毎に二段の温度セン注サー73a ,73bが各付設され、該温度センサー73a,73bはエアシリンダ71とセ ンサー棒72とからなっている。そして上昇ライン側の温度センサー73aはシ リンダ71を伸長させてセンサー棒72を麹蓋2外に位置させて室温を測定し、 下降ライン36b側においては、ローテーション作動終了の都度麹蓋2の切欠4 0a,40bよりセンサー棒72を麹蓋2内の蒸米に挿入して蒸米の温度(品温 )を測定する構造となっている。図示するような配置で温度センサー73a,7 3bを配置した場合、昇降ライン36a,36bの両方でそれぞれ品温と室温を 計測するようにしてもよい。各温度センサー73a,73bの測定値は環境制御 のための基準値となる。
【0028】
【考案の効果】
この考案は以上のように構成されるので、循環機構中の上部移送ラインにおけ る麹蓋が下段の麹蓋と接触しないので移送がきわめてスムースに行われ、麹蓋同 士のスライドによる摩耗が発生せず、摩耗によって発生する木粉の麹内への混入 がないほか、麹蓋の耐久性も高くなる。 また麹蓋上下面の摩耗を防止するための金属板等のカバーやライナーの付設が 不要なので麹蓋のコスト低減となるとともに、金属同士のスライドによる金属粉 の発生及び混入がないほか、金属板及びその固定釘等の化学変化による不純物の 発生や、金属と木質部の温度差によって生じる麹蓋の歪みの発生や麹蓋表面の温 度差の発生等の製麹上の不都合が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】製麹装置の全体正面図である。
【図2】製麹装置の全体側面図である。
【図3】製麹のローテーション作動の状態を示す説明図
である。
【図4】下部ストッパー機構平面図である。
【図5】下部ストッパー機構側面図である。
【図6】製麹用麹蓋の斜視図である。
【図7】上部ストッパー機構平面図である。
【図8】上部ストッパー機構側面図である。
【符号の説明】
1 製麹室 2 麹蓋 27a,27b 移送ライン 35 上部ストッパー機構 36a 上昇ライン 36b 下降ライン 38a,38b アクチュエータ 39 下部ストッパー機構 76a,76b 第一アクチュエータ 77a,77b 第二アクチュエータ △L 移送間隙
フロントページの続き (72)考案者 秋鹿 修 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)考案者 栗原 克己 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 製麹室(1)内において多数段積み重ね
    られた麹蓋(2)の列を少なくとも二列形成し、各列の
    麹蓋(2)の昇降を行う昇降ライン(36a),(36
    b)と、上段と下段で各列間の移送によって麹蓋のロー
    テーションを行う移送ラインを設けた機構において、上
    記両列の上段に形成される上部移送ライン(27a),
    (27b)を設けた機構において、上記両列の上段に形
    成される上部移送ライン(27b)上の麹蓋(2)の底
    面と該麹蓋(2)の下段の麹蓋(2)の上面との間には
    麹蓋移送時に麹蓋同士が接触しないような移送間隙(△
    L)を形成してなる製麹機における麹蓋支持構造。
JP6305591U 1991-07-15 1991-07-15 製麹機における麹蓋支持構造 Pending JPH054900U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6305591U JPH054900U (ja) 1991-07-15 1991-07-15 製麹機における麹蓋支持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6305591U JPH054900U (ja) 1991-07-15 1991-07-15 製麹機における麹蓋支持構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH054900U true JPH054900U (ja) 1993-01-26

Family

ID=13218274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6305591U Pending JPH054900U (ja) 1991-07-15 1991-07-15 製麹機における麹蓋支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH054900U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01269482A (ja) * 1988-04-20 1989-10-26 Yayoi Eng:Kk 自動製麹方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01269482A (ja) * 1988-04-20 1989-10-26 Yayoi Eng:Kk 自動製麹方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH054900U (ja) 製麹機における麹蓋支持構造
JP2665573B2 (ja) 製麹機における麹蓋昇降装置
JP2569875Y2 (ja) 製麹用容器の積込装置
JP2694308B2 (ja) 自動製麹装置
JP2567354Y2 (ja) 自動製麹用麹蓋の構造
JP2546922Y2 (ja) 自動製麹機
CN101611734B (zh) 槽提升装置及其相关方法
JP2807935B2 (ja) 撹拌装置付製麹装置
JP3098079B2 (ja) 製麹における制御方法
JPH0523899U (ja) 製麹用容器の循環装置
JPH0523171A (ja) 製麹における製麹作業方法
JPH0539298U (ja) 製麹用容器の底板固定構造
JP3098066B2 (ja) 自動製麹における動作制御方法
JPH0591398U (ja) 製麹用容器の底板構造
JPH05100U (ja) 製麹用蒸米の盛付け装置
JP2565856Y2 (ja) 製麹機の手入れ装置
JPH0576345A (ja) 製麹室における循環機構の配置方法
JPH05123164A (ja) 製麹における連続的温度制御方法
JPH05123163A (ja) 製麹制御における蓄積データの利用方法
JPH0534899U (ja) 樹脂枠を用いた製麹容器
JPH05123161A (ja) 製麹制御における目標品温設定方法
JPH05336947A (ja) 製麹用容器の循環機構における容器支持装置
JPH04316477A (ja) 製麹盛付け時における麹蓋位置調整方法
JPH0686665A (ja) 自動製麹における品温制御方法
JPH05103655A (ja) 製麹用蒸米容器