JPH05123163A - 製麹制御における蓄積データの利用方法 - Google Patents

製麹制御における蓄積データの利用方法

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JPH05123163A
JPH05123163A JP31746591A JP31746591A JPH05123163A JP H05123163 A JPH05123163 A JP H05123163A JP 31746591 A JP31746591 A JP 31746591A JP 31746591 A JP31746591 A JP 31746591A JP H05123163 A JPH05123163 A JP H05123163A
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JP
Japan
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koji
control
line
lid
production
Prior art date
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Application number
JP31746591A
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English (en)
Inventor
Hisakazu Aoto
久和 青戸
Shigeo Kodama
重夫 小玉
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製麹の品温制御プログラムとして過去の蓄積
データを利用可能にする。 【構成】 製麹作業の品温をプログラム制御する場合に
おいて、過去の制御プログラムを蓄積保存し、製麹品温
制御時に、任意に上記蓄積データを選択して、これを制
御プログラムとして利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は製麹制御における蓄積
データの利用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来高品質の清酒の醸造等には、突き破
精麹と称される上質の麹を得るために、伝統的に多数の
本製箱(麹蓋)に蒸米を収容して環境室内でそれぞれ同
一環境を保つように麹蓋位置の入れ替え等を人手により
行う麹蓋法が採用されているが、これに比較的近い機械
的製麹法及び装置として特開平1−269482号公報
に示される方法が公知である。上記装置は多数の薄箱状
容器に蒸米を収容して重ねるようにチエンで吊り下げ、
環境室内において環境条件を均一にするために上下左右
の積み換え移動を行うものであって、これらの積み換え
装置(循環機構)は、環境室内部でスプロケットやチエ
ンを用いるため蒸米に対して不純物が混入する可能性が
高く、装置のメンテナンスも行い難く且つ環境制御の基
準とすべく品温の測定も困難であるという欠点があっ
た。これに対し本出願人は環境室内に麹菌を植付けた蒸
米入りの多数の容器を積み重ねて上昇列(ライン)と下
降列(ライン)を形成し、各列間の容器の相互移動を行
うことによって積み重ね状態のまま容器の積み換え移動
を行う循環機構(図1参照)を提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記機械的製麹
法を含め、一般に環境制御を予め設定されたプログラム
によって行いながら製麹を行う場合、当初から決められ
た基本となるプログラムのみを使用し、途中の設定値を
変更する場合もその基本プログラムに基づき且つその数
値の変更のみで行っていた。このため蒸米性情等の製麹
条件やが基本プログラムの前提条件と異なる場合は、そ
の都度条件や製麹の進行に応じて条件判断をして設定値
の変更を行う必要があり、時間及び労力負担が大きくな
るとともに製麹品質の低下及び不安定化を招くという欠
点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解消せんと
するための本発明の方法は、環境制御される製麹室1内
で、予め設定された製麹中の仕事予定と設定品温に基づ
いて、蒸米の品温制御を行う方法において、過去の設定
品温又は制御結果のデータを記憶保存し、製麹制御に際
し上記記憶データを任意に選択してこれを制御プログラ
ムとして実行することにより、品温制御を行うことを特
徴としている。
【0005】
【作用】この発明によれば、過去に使用しされた制御プ
ログラムを保存し且つ選択使用できるので、過去のデー
タ(プログラム)から、その時の製麹条件と最も近い条
件、又は最も良好な結果の得られたプログラムを選んで
これを制御プログラムとして再利用できるので、プログ
ラムの再設定,再調整等の必要がなくなり、製麹の品質
も向上且つ安定する。
【0006】
【実施例】図1は本発明の実施に使用する装置の概要を
示し、制御装置(図示しない)によって環境制御される
製麹室1内に収容された製麹装置の正面図である。本実
施例では製麹装置は麹蓋2に対して麹菌を植え付けた蒸
米の盛付けを行う盛付け装置3と、盛付け後の麹蓋2を
多数搬入して積重ね、該積重ね状態において各麹蓋2を
温度,湿度,CO濃度等の製麹条件を均等に与えるた
めに昇降及び移送循環(ローテーション)させる循環
(ローテーション)機構4と、該循環機構4上において
必要に応じて盛形状を変更させ、各麹蓋1内における発
酵条件の均一化を行うための撹拌装置6とで構成され
る。
【0007】以下これらの各装置や機構及びそれぞれの
作用等につき詳述する。 A.製麹室 製麹室1は図1,図2に示すように前記製麹室装置を内
部収容できるスペースを有し且つ外部環境と遮断された
環境室を形成するように、周壁を非含水性及び断熱性材
料より構成し、室外に設置された空調機5で外部の空気
を浄化しフード7を介して温度及び湿度と風量、その他
必要に応じ酸素濃度、炭酸ガス濃度等を調節出来る機能
を備えている。さらに、製麹室1には外部のパソコンか
らなるホストコンピューター8と接続して上記のような
内部環境を測定制御する温度計9a,湿度計9b,炭酸
ガス(CO)をサンプリングして計測する濃度計10
等が取付けられている。そして上記ホストコンピュータ
ー8と、盛付け装置3,循環機構4及び撹拌装置6の各
作動部(後述する)との間にはシーケンサ等のスレーブ
コンピューター11が接続される各部の動作制御が行わ
れるとともに、ホストコンピューター8はディスプレイ
画面等の表示装置12,ハードディスク13及びフロッ
ピーディスク14等の記憶部25を備えており、空調機
5はホストコンピューター8とオンライン接続(RS−
232C)されて制御されるようになっている。
【0008】B.盛付け装置 盛付け装置3にはフレーム16上に歪み量によって荷重
測定を行う荷重センサー17を介して、蒸米15を投入
するホッパー18が取付けられ、該ホッパー18の下方
には、麹蓋2を載置して待機させるベルトコンベアから
なる搬入ライン19が左右方向に設置されている。該搬
入ライン19は後述する下部移送ライン27a内に接続
されている。上記搬入ライン19は、循環機構4のフレ
ーム26の右側下方に水平に突設された搬入フレーム2
0に装備されて盛付装置3のフレーム16下方に挿通さ
れており、フレーム16側に自在に取り付けられてい
る。
【0009】上記麹蓋2にはホッパー18の下端に設け
られた排出筒21より所定量の麹菌を植え付けた蒸米1
5が排出落下して盛付けされるが、このとき筒状排出口
21の上部内に設けたダンパー22がシリンダ等の駆動
部22aによって開閉して蒸米の排出供給(盛付け)量
が常に一定になるように設定されている。盛付け装置3
では蒸米は初期形状は山形に盛付けられ、盛付後の麹蓋
2では搬入ライン19によって図1中で左方の循環機構
4内に送り込まれる。
【0010】搬入ライン19内のホッパー排出筒21の
下方には、搬入ライン19上に送られてきた麹蓋2を下
方より支持して昇降せしめるエアシリンダ等よりなる受
板37付のアクチュエータ38cが設けられ、該アクチ
ュエータ38cは麹蓋2の内部底面が、排出筒21の下
端開口部に当接してこれを閉塞する位置まで上昇し、こ
の排出筒21の閉塞状態でダンパー22を開作動する
と、排出筒21内にはその容積分だけの定量の蒸米が落
下収容される。続いてダンパー22を閉じてアクチュエ
ータ38cを作動させて麹蓋2を搬入ライン19上に支
持させるまで下降させれば、排出筒21内の蒸米15は
麹蓋2内に理想的な山形をなした初期形状に盛付けられ
て盛付けを完了し、搬入ライン19及び後述する下部移
送ライン27aにより循環機構4内に送り込まれる。
【0011】C.循環機構 (a)下部移送ライン 循環機構4のフレーム26の下方には、上記搬入ライン
19のコンベアと接続又は連系作動するようにこれと一
体をなす下部移送ライン27aが左右方向に挿通されて
おり、前後2本のエンドレスベルト28は、盛付け装置
3の右端のプーリ29と循環機構4の左端のモーター3
1付の駆動プーリ32に巻掛けられ、ベルト28の上辺
下にはベルト28及び麹蓋2を支えるガイドプーリ33
が適宜ピッチで軸支されている。
【0012】(b)昇降ライン 上記フレーム26内には多数段(図示する例では8段で
各列に空きスペースを少なくとも1個設けている)に麹
蓋2がフレーム内に上下方向に設けられたガイド(図示
しない)に沿って左右2列に近接して平行に積重ねられ
る上昇ライン36aと下降ライン36bが形成されてい
る。昇降ライン36a、36bの下方のベルト28、2
8間には最下段の麹蓋2を下方より受け止め、あるいは
持ち上げて昇降せしめる受板37付のエアシリンダから
なるアクチュエータ38a,38bが上向きに設置され
ている。上昇ライン36aは下部移送ライン27aによ
って送られてきた麹蓋2を、アクチュエータ38aによ
り一段づつ一定時間間隔毎に上方へ間欠上昇させる機構
であり、下降ライン36bは後述する上部移送ライン2
7bにより麹蓋2が最上段に移送されると、これをアク
チュエータ38bの操作により上記上昇ラインにおける
上昇間隔に対応して一段ずつ下降せしめる機構である。
これらの作動には上記アクチュエータ38a,38bの
他に各ラインの前後に設けられたストッパー機構39が
連系作動する。
【0013】(c)麹蓋の構成 麹蓋2は、例えば500×700×120(mm)の箱
型の木製トレーからなり、その内部中央は左右方向の仕
切り板(図示しない)により左右に仕切られている。麹
蓋2の正面及び背面には、アングル状断面の把手40が
横向きに付設されている。各麹蓋2は積み重ね状態で側
面等から内部に対して通風可能な隙間又は通風窓が構成
されるようになっている。
【0014】(d)ストッパー機構及び昇降ラインの作
動 ストッパー機構39はフレーム26側に固定して立設さ
れたストッパーフレーム(図示しない)に取り付けられ
て、昇降ライン36a,36bの各前後位置に対をなし
て設けられている。上記ストッパー機構39は、昇降ラ
イン36a,36bに積み重ねられた麹蓋2を下部のア
クチュエータ38a,38bが所定量持ち上げて下降さ
せ、あるいは下降させて持ち上げることにより、麹蓋2
の把手40の左右端と接触連系して上下の移動ライン2
7a,27b上の次の段の製麹2の把手40の両端を下
方から支承し、昇降ライン36a,36b上の麹蓋2を
それぞれ一段ずつ昇降移動させるものである。
【0015】(e)上部移送ライン 下部移送ライン27aは、既に述べたようにベルト28
及びモーター31を搬入ライン19と共用しており、下
降ライン36bから下降した麹蓋2は移送ライン27a
で上昇ライン36a下の定位値に移送される。これに対
し昇降ライン36a,36b上では、フレーム26に各
ラインの最上段位置の麹蓋2を左から右に向かって水平
移送する上部移送ライン27bが設けられ、該移送ライ
ン27bはフレーム26の左右側面前後端のブラケット
56に軸支されたスプロケット57と、該スプロケット
57に左右方向に巻掛けられた2本のチエン58,上記
スプロケット57及びチエン58を駆動するモーター
(図示しない)とからなる移送駆動部を備えている。そ
して上昇ライン36a上の最上段位置に麹蓋2が上昇し
且つ下降ライン36bの最上段位置が空きスペースとな
った時に、上昇ライン36a上より下降ライン36b上
に麹蓋2が水平に摺動移動して移送される。前後のチエ
ン58は麹蓋2の把手40に沿って張設され、該チエン
58には上記把手40の左右端に係止して麹蓋2を左右
方向に送るための係止部61が所定のピッチで設けられ
ている。
【0016】D.撹拌装置 撹拌装置6は、盛付け装置3によって盛付けられた蒸米
の盛り形状を変更するもので、この変更は製麹の進行に
応じて、麹蓋2内の麹全体を均一条件下で製麹するため
に毎回のローテーション毎に又は数回のローテーション
の間隔を置いて行うものである。上記撹拌装置6は、上
昇ライン36a上に突設したブラケット63、該ブラケ
ット63に基端部又は屈曲点を軸支した前後の平行リン
クからなる揺動アーム64,該揺動アーム64の先端に
前後2台取り付けられたモーター66付の撹拌部67、
上記揺動アーム64の右端を上下に揺動させるようにフ
レーム26側に取り付けられたエアシリンダー68とで
構成されている。
【0017】撹拌部67は、麹蓋2が上昇ライン36a
上から下降ライン36b上に移送開始する際に上方より
下降して交互に逆回転連動を続け、麹蓋2の移送により
周壁が撹拌部67に接衝する前にシリンダー68によっ
て上方に揺動させられ、次の撹拌作動の待機姿勢に格納
される。この作動により麹蓋2内の麹き撹拌されるが、
所望の盛り形状を得るため必要に応じて、上部移送ライ
ン27bの速度を変化させたり、撹拌部67の揺動を繰
り返すこともある。上記撹拌と盛り形状の変更は、最初
の盛付け及び積み替え(ローテーション)後、仲仕事,
仕舞仕事,出麹等の作業時にそれぞれローテーションを
介して行われ、各作業は麹の成長段階も異なるので、放
熱,蒸散等を異にすべくそれぞれ異なる撹拌,盛り形状
変更となり、他の環境制御もそれぞれの段階に対応した
ものとなる。
【0018】E.麹蓋のセットとローテーション 次に循環機構4内への麹蓋2の最初のセット方法につい
て述べると、先ず上昇ライン36aの最下段と下降ライ
ン36bの最上段と最下段とをそれぞれ空きスペースと
するように、各ラインに麹蓋を積み重ねてセットすると
ともにホッパー18下に麹蓋をセットする。
【0019】次に既に盛付け装置3の盛付け作動として
述べた盛付けを行った後、麹蓋2を上昇ライン36aの
最下段の空きスペースに移送し、続いて上昇ライン36
aのアクチュエータ38aにより麹蓋2を一段押し上げ
てセットさせるとともに、下降ライン36bのアクチュ
エータ38bで下降ライン側の麹蓋を一段下げて二段目
以上を支持させ、上部移送ライン27bで上昇ライン3
6aの最上段の麹蓋2を下降ライン36b最上段の空き
スペースに移送する。ベルト28上に下降した麹蓋2は
ホッパー18の下方に移送し、以下同様の作業を麹蓋2
の数だけ繰り返して自動的な盛付け作業を完了し、次の
麹蓋2のローテーションを伴う製麹作業に移行する。
【0020】F.品温センサー 循環機構4のフレーム26の左右両側には縦方向のガイ
ドロッド71が昇降ライン36a,36bの作動と平行
に立設され、該ガイドロッド71にはそれぞれコード付
のマグネットプラグ72が昇降スライド自在に取り付け
られている。これに対し、昇降ライン36a,36bの
両側の上下反対位置の麹蓋2内には内部に蒸米の品温を
検出する品温センサー73が設置されており、上昇ライ
ン36aにおいては最下段位置において品温センサー7
3とマグネットプラグ72が吸着接続されて、上昇ライ
ン36aの駆動に伴いマグネットプラグ72も上昇し、
その間常にその麹蓋2の品温はサンプリング測定されて
いる。品温センサー73付の麹蓋2が上部移送ライン2
7bで右方へ移動すると、マグネットプラグ72は品温
センサー73と離れて自重等により下降し、次の品温セ
ンサー付の麹蓋2を待機している。
【0021】同様に下降ライン36bでは最上段の品温
センサー73付の麹蓋2にマグネットプラグ72が吸着
して下降ライン36bの下段に至るまで下降して当該麹
蓋2の品温をサンプリング測定しており、下部移動ライ
ン27aの作動によりセンサー付の麹蓋が上昇ライン3
6a側に移動すると、上記品温センサー73とマグネッ
トプラグ72の接続は解かれて、マグネットプラグ72
はガイドロッド71に沿って巻上機74により下降ライ
ン36bの最上段迄上昇し、次の品温測定のために待機
する。
【0022】上記の例では品温センサー73付の麹蓋2
は昇降ライン36a,36bの循環対称位置にそれぞれ
1個配置され、全麹蓋2のより平均的な品温を検出する
機構となっており、その検出値は製麹中の蒸米の製麹状
態の表示値となり、あるいは製麹室1内の温度制御の基
準値となる。
【0023】G.環境制御 a、コンピューター制御 上記製麹装置においては、従来手作業で行っていた際の
製麹過程で与えられていた温度,湿度,CO濃度等の
環境条件と略同様な環境条件を設定し、最も理想的な麹
性情を得るようにホストコンピューター8によって制御
される。このうち蒸米の品温と湿度の制御は、製麹室1
の循環機構4内に麹蓋2をセットして、製麹制御開始時
の条件を整え、制御開始時点の蒸米品温が低下しないよ
うに、例えば1〜2時間を費やして予熱及び湿度調整
し、蒸米盛付けを行った後に開始される。
【0024】b、作業点基準設定 この制御は図4の条件設定表及び図3のグラフに示すよ
うに、制御開始から出麹後迄の間の製麹中に行われる仲
仕事,仕舞仕事,出麹の各仕事時点A〜Dの作業段階の
時間的基準を設定し、各作業点A〜D毎に理想的な品温
及び湿度を設定して、温度に関しては理想品温曲線を形
成してこれに品温をファジー追従させるように制御する
ものである。図3〜4のグラフ及び表はいずれも表示装
置12上にディスプレイ表示され、上記数値設定は図4
の設定表上でキーボード又はカーソル操作により設定又
は変更入力され、記憶装置25に記憶されるが、フロッ
ピーディスク14に記憶データ(プログラム)として保
存され最使用される。また出麹作業終了後は後の作業の
都合により、直ちに取り出される場合と、急冷して麹の
成長を停止させた状態でそのまま製麹室1内に収容待機
させる場合とがある。
【0025】c、作業間の設定値補充 製麹制御は上記のようにA〜D点においてのみ制御値を
設定することで概ね足りるが、蒸米性情その他の条件の
違いにより図4中の各作業点A〜D点を基本としながら
もそれらの間における空欄に作業間の数値設定を1点以
上行って、さらに微細な間隔で精度の高い制御を行うこ
とも可能であり(図3中の想像線参照)、その都度製麹
条件にあった制御を可能とし、品質向上に資することも
できる。
【0026】d、過去のプログラムの保存と再利用 上記のような制御は各ユーザー等において繰り返し行わ
れるが、その際図2における記憶装置25、特にフロッ
ピー14を使用してその都度設定値を含む制御プログラ
ムを保存してファイルNOを付して保存しておき、図5
に示すように表示装置12上に選択表示できるものと
し、これらの保存データのうちから、最も良い結果の出
たものあるいは製麹条件が近似したものを選択し、且つ
これらを制御処理して製麹制御を行う。この時必要に応
じて設定値を変更することもある。図6は過去のデータ
の設定値,品温曲線をともに選択表示する場合を表し、
これらのプログラムデータをその時の制御結果をも含む
データを蓄積保存するとともに、前記同様にこれらを選
択表示及びプログラムに選択して制御結果を再現利用
し、あるいは制御結果とその時の品質判断等を基に設定
値を修正しながら再利用することも可能である。
【0027】
【発明の効果】この発明は上記のように構成されるの
で、製麹の品温制御に際し、記憶された過去に蓄積され
た制御プログラムを必要に応じて任意に選択して呼び出
し、これをその時の制御プログラムとして実行するの
で、既に実行し又は何らかの意味で性能確認され且つ目
標とする品質や製麹条件に適合したプログラムを選ぶこ
とができ、製麹制御に際しその都度品温カーブ等を再設
定する必要がない他、目的に応じた良品質の麹を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製麹装置の全体正面図である。
【図2】製麹制御の構成を示すブロック図である。
【図3】製麹における温度及び温度の制御状態を示す品
温の湿度曲線を表すグラフである。
【図4】上記グラフに対応する品温等の設定値表であ
る。
【図5】過去の制御プログラムを表示装置上に選択表示
した場合の説明図である。
【図6】過去の制御プログラム及び制御結果の品温カー
ブを選択表示した場合の説明図である。
【符号の説明】
1 製麹室 2 容器(麹蓋)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環境制御される製麹室(1)内で、予
    め設定された製麹中の仕事予定と設定品温に基づいて蒸
    米の品温制御を行う方法において、過去の設定品温又は
    制御結果のデータを記憶保存し、製麹制御に際し上記記
    憶データを任意に選択してこれを制御プログラムとして
    実行することにより、品温制御を行う製麹制御における
    蓄積データの利用方法。
JP31746591A 1991-11-04 1991-11-04 製麹制御における蓄積データの利用方法 Pending JPH05123163A (ja)

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