JP2546922Y2 - 自動製麹機 - Google Patents

自動製麹機

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JP2546922Y2
JP2546922Y2 JP9754190U JP9754190U JP2546922Y2 JP 2546922 Y2 JP2546922 Y2 JP 2546922Y2 JP 9754190 U JP9754190 U JP 9754190U JP 9754190 U JP9754190 U JP 9754190U JP 2546922 Y2 JP2546922 Y2 JP 2546922Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は自動製麹機に関するものである。
<従来の技術> 一般に日本酒を始めとする醸造,発酵,技術で用いら
れる製麹方法としては、比較的大型の木製箱に(麹箱)
に蒸米を収容して麹室内で麹箱毎に製麹する箱麹法,製
麹に伴う撹拌,環境制御等を省力化のために機械的に行
う機械麹法が(例えば特開平2−16967号)が知られて
おり、いずれも一定の蒸米量を一単位として行う点で共
通している。
しかし吟醸酒と呼ばれる上質で且つ高級な日本酒等の
醸造には、上質の突き破精麹を安定して得るために多数
の小形の木製容器(麹蓋)に少量の蒸米を収容して麹室
内でこれを積み重ねて発酵させる麹蓋法が最も好ましい
ことは古くから知られている。しかしこの方法は多数の
麹蓋及び各麹蓋内の麹の発酵環境を均一にするために、
製麹中に積重ね位置の入れ換えや、麹蓋内の盛り形状変
更のための撹拌等を繰り返し行う必要がある。
これに対し従来上記麹蓋の上下位置を入れ換える作業
を機械的に行う方法及び装置として特開平1−269482号
公報に示されるものが公知である。
<考案が解決しようとする課題> 上記公報に示した従来の技術においては、麹蓋を昇降
循環させる循環機構はあるが、各麹蓋内の蒸米を撹拌
し、又はならしを行う装置がないため前述した従来の麹
蓋法による製麹は不可能である。
また、室温、湿度、Co2濃度等の環境制御が行なわれ
る製麹室内ではスペースも限られており、例えば本考案
者等による試作過程でも、麹蓋の循環機構内に盛付済の
麹蓋を搬入する搬入ライン上に撹拌装置を設置試みもな
されたが、スペース面でもあるいは機構的に独自のフレ
ームを要する等の不経済がある <課題を解決するための手段> 上記のような問題点を解決するための本考案装置はフ
レーム26に囲まれた空間内に、複数積重ねられた状態で
順次繰上げ上昇させられて間歇的に上昇する製麹2の上
昇を案内する上昇ライン36aと、該上昇ライン36aにおけ
る上昇と互いに同調し、複数積み重ねられた状態で順次
繰下げ下降させられて間歇的に下降する麹蓋2の下降を
案内する下降ライン36bと、前記両ラインの上方で前記
上昇ライン36aから前記下降ラキイン36bに麹蓋2を移送
供給するための上部移送ライン27bと、前記上昇ライン3
6a及び下降ライン36bの下方で前記下降ライン36bから前
記上昇ライン36aに麹蓋2を移送供給するための下部移
送ライン27aとにより、麹蓋2を循環させるための循環
機構4を形成した自動製麹機において、前記上部移送ラ
イン27bの上方に、該上部移送ライン27bにおける麹蓋2
に盛付けられている蒸米24の盛り形状を変更するための
撹拌装置が設けられ、該撹拌装置は、該麹蓋2内に挿入
され且つ該蒸米24を撹拌する撹拌部67を備えており、該
撹拌部67は、前記上部移送ライン27bにおける麹蓋2内
から上方に亙る昇降が可能で、前記フレーム26の上部に
取り付けて構成されることを特徴としている。
<作用> 循環機構4の昇降ライン36a、36bに所定数積込まれた
麹蓋2は上記昇降ラインにおける昇降と移送ライン27
a、27bにおける左右移送とで一定時間間隔で循環移送す
るが、その過程の上昇ライン36aから下降ライン36bに移
送される際に、必要に応じ又決められたサイクルで上部
より撹拌装置6により麹蓋2内の蒸米(麹)を撹拌し、
盛り形状を変更し、あるいは上下の麹の位置を変化させ
る。
<実施例> 図面は本考案の実施例を示し、第1図,第2図は製麹
室1内に収容された製麹装置の正面図及び側面図であ
る。本実施例では製麹装置は麹蓋2に対して最初の蒸米
の盛付けを行う盛付け装置3と、盛付け後の麹蓋2を多
数搬入して積重ね、該積重ね状態において各麹蓋2を温
度,湿度,Co2濃度等の製麹条件を均等に与えるために
昇降及び移送循環(ローテーション)させる循環機構4
と、該循環機構4上において必要に応じて盛形状を変更
させ、各麹蓋1内における発酵条件の均一化を行うため
の撹拌装置6とで構成される。
以下これらの各装置や機構及びそれぞれの作用等につ
き詳述する。
I.製麹室 製麹室1は前記製麹室装置を内部収容できるスペース
を有し且つ外部環境と遮断された環境室を形成するよう
に、周壁を非含水性及び断熱性材料より構成し、室外に
設置された空調機7と上下の風道8、9及びフード11に
よって接続されている。該空調機7は外部の空気を浄化
し温度及び湿度と風量、その他必要に応じ酸素濃度、炭
酸ガス濃度等を調節出来る機能を備えている。
さらに、製麹室1には外部のコントローラー(図示し
ない)と接続して上記のような内部環境を測定制御する
温度計12,湿度計13,炭酸ガス(CO2)をサンプリングし
て計測する濃度計14等が取り付けられている。
II.盛付け装置 盛付け装置3にはフレーム16上に歪み量によって荷重
測定を行う荷重センサー17を介して、蒸米投入用ホッパ
ー18が取付けられ、該ホッパー18の下方には、麹蓋2を
載置して待機させるベルトコンベアからなる搬入ライン
19が左右方向に設置されている。
上記麹蓋2にはホッパー18の排出口21より所定量の蒸
米24(第6図参照)が排出落下されるが、このときダン
パー開閉用の駆動部23が、上記荷重センサー17の測定値
に応動し、ダンパー22が開閉して蒸米の供給(盛付け)
量が常に一定になるように設定されている。ホッパー18
への蒸米の供給量はバッチ式では一枚当たりの麹蓋2へ
の盛付け量と次に述べる循環機構4に積込む蒸米の総量
(例えば80〜90kg)とによって決められ、連続供給式で
はホッパー18への供給口(図示しない)を断熱的に閉塞
できる機構にすることが望ましい。
盛付け装置3では蒸米24は第6図(A)に示すような
初期形状で盛付けられ、盛付後の麹蓋2では搬入ライン
19によって第1図中で左方の循環機構4内に送り込まれ
る。
III.循環機構 (i)下部移送ライン 循環機構4のフレーム26の下方には、上記搬入ライン
19のコンベア左端が延長されてなる下部移送ライン27a
が左右に挿通されており、前後2本のエンドレスベルト
28(第2図〜第4図参照)は、盛付け装置3の右端のプ
ーリ29と循環機構4の左端のモーター31付き駆動プーリ
32に巻掛けられ、ベルト28の上辺下にはベルト28及び麹
蓋2を支えるガイドプーリ33が適宜ピッチで軸支されて
いる。
(ii)昇降ライン 上記フレーム26内には多数段(図示する例では8段に
各列に空きスペースを1個設けている)に麹蓋2がフレ
ーム内部のガイド34に沿って左右2列に近接して平行に
積重ねられるような上昇ライン36aと下降ライン36bが形
成されており、両ライン36a、36bの下方のベルト28、28
間には最下段の麹蓋2を下方より受け止め、あるいは持
ち上げて昇降せしめる受板37付のエアシリンダからなる
アクチュエータ38a,38bが上向きに設置されている。該
アクチュエータ38a,38bには製麹の進行によって麹蓋2
内の蒸米(麹)の重量変化を検出する計量装置(図示し
ない)が付設されている。
上昇ライン36aは下部移送ライン27aによって送られて
きた麹蓋2を、アクチュエータ38aにより一段づつ一定
時間間隔毎に上方へ間欠上昇させる機構であり、下降ラ
イン36bは後述する上部移送ライン27bにより麹蓋2が最
上段に移送されると、これをアクチュエータ38bの操作
により上記上昇ラインにおける上昇間隔に対応して一段
ずつ下降せしめる機構である。これらの作動には上記ア
クチュエータ38a,38bの他に後で述べる各ラインの前後
に設けられたストッパー機構39が連系作動する。
(iii)麹蓋の構成 麹蓋2は、第4図に示すように例えば500×700×120
(mm)の箱型の木製トレーからなり、その中央は左右方向
の仕切り板41により左右に仕切られている。麹蓋2の正
面及び背面には、アングル状断面の把手40が横向きに付
設されており、正面及び背面周壁の下端は底面より突出
し、積み重ねた状態で左右壁上端側に通風窓42が形成さ
れる構造になっている。また正面及び背面周壁の上下端
には積み重ねや移送に際して損傷しないようにステンレ
ス又はアルミ等金属製のカバー43が被着され、さらに該
周壁下端は左右に摺動させ易いようにそり形となってい
る。
(iv)ストッパー機構及び昇降ラインの作動 ストッパー機構39は昇降ライン36a,36bの各前後位置
に近接して設けられており、これを下降ライン36b側に
ついてみると、第4図,第5図(A)に示すようにフレ
ーム26側に固定して設けられたストッパーフレーム44に
は、上下各位置で共に回動自在なへ字形のレバー46と爪
47が、それぞれの略中心で軸支され、レバー46の外端に
は上下方向のロッド48の上端が連結され、下方の爪47に
はブラケット49が外側面側に突設されて上記ロッド48に
上下スライド可能に連結されている。ブラケット49の上
部近接位置のロッド48にはセットリング51が嵌着され、
ブラケット49の上方へのスライドを規制している。
上記ブラケット49の下方に突出するロッド48の端部に
はスプリング52が外装され、スプリング受53によりブラ
ケット49を常に上方に付勢している。この機構によりレ
バー46と爪47は、固定支点を軸として回動したときロッ
ド48,ブラケット49を介して互いに同方向に回動するよ
うな連動機構をなしている。しかしレバー46が一定以上
反時計方向回動すると、爪47はストッパーフレーム44側
に突設したストッパーピン54に接触して停止するため、
スプリング52が圧縮されてレバー46はスプリング52に抗
して回動することになり、該スプリング52によりレバー
46も復帰する。
第5図(A)〜(E)はアクチュエータ38bとストッ
パー機構39による下降ライン36bのローテーション作動
について示しており、同図(A)では左右それぞれ対を
なしてハ字形になった爪47の上端に、麹蓋(〜は
麹蓋2の下側からの段数を表す)の把手4の左右端が載
置され、それより上に重なる麹蓋2はすべて支持されて
いる。この状態より同図(B)のようにアクチュエータ
38bによりを持ち上げるとの把手40によりレバー46
が時計方向回転し、爪47が略直立姿勢となり、の把手
40の通過を許容するようになる。
次いで同図(C)に示すようにアクチュエータ38bを
下降させると、積み重ねられた全麹蓋2が下降し、この
ときの把手40がレバー46の内側上辺に接して反時計方
向に回動させるため、爪47も同方向回転し、同図
(D),(E)に示すようにストッパー54に接して左右
がハ字形に復元停止するため、の把手40が左右の爪47
上に係止され、より上に重ねられた麹蓋2全体が支持
される。はアクチュエータ38bの下降に伴って下降
し、下部移送ライン27a上に載置され、上昇ライン36a最
下段位置に移送される。
これに対し上昇ライン36aにおける麹蓋2の一段ずつ
の上昇(ローテーション作動)は、第5図(A)の状態
から下方に移送された新しい麹蓋2(図示しない)をア
クチュエータ38aで上昇させることによって行うが、こ
のときレバー46の内端は、の把手40の上昇を許容すべ
く第5図(A)より僅かに反時計方向に回動した姿勢に
保持するように、ロッド48上のブラケット49との支点位
置を予め調節設定しておく。その結果、最下段の麹蓋2
が上昇すると、その把手40で爪47をスプリング52に抗し
て時計方向回動させ、の把手40の上昇に伴ってレバー
46はスプリング52及びロッド48により時計方向に回動し
(第5図(C)の状態のにが代わっている)、続い
てアクチュエータ38aを下降させると、第5図(C)〜
(D)の過程を経て、爪47上には新しい麹蓋2が載置さ
れる。
(v)移送ライン 下部移送ライン27aは、既に述べたようにベルト28及
びモーター31を搬入ライン19と共用しており、下降ライ
ン36bから下降した麹蓋2は移送ライン27aで上昇ライン
36a下の定位値に移送される。
これに対し昇降ライン36a,36b上では、フレーム26に
各ラインの最上段位置の麹蓋2を左から右に向かって水
平移送する移送ライン27bが設けられ、該移送ライン27b
は第3図,第7図に示すようにフレーム26の左右側面前
後端のブラケット56に軸支されたスプロケット57と、該
スプロケット57に左右方向に巻掛けられた2本のチエン
58,上記スプロケット57及びチエン58を駆動するモータ
ー59によって構成されている。
そして上昇ライン36a上の最上段位置に麹蓋2が上昇
し且つ下降ライン36bの最上段位置が空きスペースとな
った時に、上昇ライン36a上より下降ライン36b上に麹蓋
2が水平に摺動移動して移送される。前後のチエン58は
第7図に示すように麹蓋2の把手40に沿って張設され、
該チエン58には上記把手40の左端に係止して麹蓋2を左
方向に送るための係止部61が所定のピッチで設けられて
いる。
上記昇降ライン36a,36b中には上述のようなローテー
ションを円滑に行うため上昇ライン36aの最上段位置
と、下降ライン36の最下段位置を麹蓋2の一個分に相当
する空きスペース62a,62bが形成されるようになってお
り、この構成により昇降作動と左右の移送作動はそれぞ
れ同時に行わせることができる。
上記のように麹蓋2を積み重ねることによって昇降ラ
インを構成することにより、アクチュエータ38a,38b及
びストッパー機構39のような簡単な機構の昇降装置で昇
降ラインを構成できる。
IV.撹拌装置 撹拌装置6は、盛付け装置3によって盛付けられた蒸
米24を、第6図(A)の状態から例えば同図(B),
(C)等の状態に盛り形状を変更するもので、この変更
は製麹の進行に応じて、麹蓋2内の麹全体を均一条件下
で発酵させるために毎回のローテーション毎に又は数回
のローテーションの間隔を置いて行うものである。
上記撹拌装置6は、上昇ライン36a上に突設したブラ
ケット63、該ブラケット63に基端部又は屈曲点を軸支し
た平行リンクからなる揺動アーム64、該揺動アーム64の
先端に取り付けられたモーター66付の撹拌部67、上記揺
動アーム64の右端を上下に揺動させるようにフレーム26
側に取り付けられたエアシリンダー68とで構成されてい
る。
第7図は上記撹拌部67の構造を示し、この例では仕切
板41で2分割された麹蓋2の左右の各区画に対し、揺動
アーム64の下降時に前後方向に整列配置された複数本の
回転軸69が下向きに挿入され、上記回転軸69のまわりに
は4本の水平方向の撹拌棒71が一定ピッチ毎に異なる角
度で突設されている。該撹拌部67は、麹蓋2が上昇ライ
ン36a上から下降ライン36b上に移送開始する際に上方よ
り下降して交互に逆回転連動を続け、麹蓋2の移送によ
り周壁が撹拌部67に接衝する前にシリンダー68によって
上方に揺動させられ、次の撹拌作動の待機姿勢に格納さ
れる。この作動により麹蓋2内の麹は撹拌されるが、所
望の盛り形状を得るため、上部移送ライン27bの速度を
変化させたり、撹拌部67の揺動を繰り返すこともある。
第8図は上記撹拌部67の他の実施例を示し、この例で
は、各撹拌部67が撹拌棒71の代わりに交互に逆向きのら
せん体72が回転軸69に取り付けられている。その他撹拌
部67は上記のように回転部を有しないならし板状のもの
又は櫛状のものを上方から下降させて盛り形状を変更す
るものであってもよい。
V.換気調節部 第2図に示すように空調機7に室内空気を返送する風
道9には、換気調節部73が介設されており、該換気調節
部73は室内の空気が発酵によってCO2濃度が過度に高ま
り、あるいは室内の環境温度の低下に際し湿度が急変す
る場合、室内の空気を外部に放出し、空調機7内に外気
を取り入れる等の換気調節を行う。
即ち、換気調節部73は上下に開口部74a,74bを有する
箱状のケース76を風道9に接続し、上記開口部74a,74b
の内側端部には開口部74a,74bを開閉するダンパー77a,7
7bが各揺動自在に軸支され、通常の状態では両ダンパー
77a,77bが開口部74a,74bを閉塞してケース76は風道の一
部として作用するが、上記ダンパー77a,77bを同量ずつ
開くとその開度に応じて開口部74aからは外気が導入さ
れて空調機7に送られ、室内の空気は開口部74bから外
部に放出される。
さらにダンパー74a,74bを回動させると、上記ダンパ
ー74a,74bは第2図仮想線に示すように斜め方向で互い
に重なり合って風道9の前後を遮閉するとともに、開口
部74a,74bを全開にするので、空調機7に送り込まれる
エアはすべて外気となり、室内から放出されるエアはす
べて外部に放出される。
上記ダンパー77a,77bは図示するように、ダンパー77
a,77bとともに軸支されるアーム78a,78bと、アーム78a,
78b端を連結するロッド79と、上記アーム78aを揺動させ
てダンパー77a,77bを逆方向に連動開閉させるケース76
側に取り付けたシリンダ81とによって駆動される。
VI.品温測定 製麹室1内での麹の発酵(製麹)の進行状況の把握に
とって、麹蓋2内の麹の品温及びその変化の測定は極め
て重視されるが、この実施例では循環機構中での上昇又
は下降作動中は常に各1個の特定の製麹の品温を測定す
る機構及び方法を採用している。
以下上記品温測定の機構について説明する。
循環機構のフレーム26の左右側面には上下方向のガイ
ドロッド82が各一本設置され、該ロッド82にはそれぞれ
マグネット着脱式のプラグ83が昇降スライド自在に付設
されている。これに対して例えば上昇ライン36aの最下
段にある麹蓋2の両側面には上記マグネットプラグ83を
吸着接続するマグネット式コンセント84が付設され、両
者はソレノイド等により品温測定開始前に予め接続され
る。
また上記最下段の麹蓋2内には第3図に示すように左
右両端に通じる測定回路85が配線され、その中央には白
金センサー等からなる品温センサー86が付設されてい
て、品温は左右いずれのコンセント84を通じてでも電気
的に測定できる構成となっている。
その結果上昇ライン36bでは当該麹蓋2が最下段から
最上段に至るまでの間、プラグ83とコンセント84は共に
接続された状態で上昇し、コード87を通じてコントロー
ラ(図示しない)に測定品温を伝達しており、麹蓋2が
下降ライン36bに移送される瞬間に上記プラグ83とコン
セント84は外され、移送後は下降ライン36bの最上段に
待機しているプラグ83と麹蓋2の右側のコンセント84が
接続されて、当該麹蓋2が最下段に下降するまで品温測
定される。この間プラグ83は自重により下方に緩速下降
し、次の接続のために待機している。
他方、下降ライン36b側では、最上段位置の麹蓋2の
右側面のコンセント84に対して、下降ライン側のプラグ
83がセットされており、上昇ライン側の測定とは別に下
降ライン側では前記同様の品温測定が行われ、当該麹蓋
2が最下段に下降して上昇ラインに移送されるまで続け
られる。尚、下降ライン36bで下降させられてコンセン
ト84と分離されたプラグ83は、その上方に付設されたコ
ンセント引上げ用リコイル装置88により、自動的に最上
段の待機位置まで引上げられる。
上記のようにして、上昇ライン36a,下降ライン36bで
は常に一個、合計二個の麹蓋において連続的に品温測定
が行われる。
VII.循環機構の増設 上述した循環機構においては、装置全体の容量アップ
を図る場合、例えば移送ライン27a駆動モータ31を有し
ない循環機構を、第1図の循環機構4と盛付け装置3の
間に並べて介設し、搬入ライン19及び移送ライン27aを
共用するように連設すれば、ベルト28を長い寸法のもの
と取り替えることによって容易に増設できる。
<考案の効果> 本考案の装置は以上の如く構成されるので、限られた
スペースの製麹室内に撹拌装置を設置するための独自の
床スペースを設ける必要がなく、また搬入ライン上のス
ペースを占め、あるいはそのために搬入ライン上を長く
する必要がない等、床スペースの有効利用や機構の簡略
化、小型化に資するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例示し、第1図は製麹装置の一部
断面正面図、第2図は同じく側面図、第3図は循環機構
の平面図、第4図は循環機構の一部分解斜視図、第5図
(A)〜(E)は下降ラインにおける麹蓋の下降操作機
構とその作動を示す説明図、第6図(A)〜(C)は麹
蓋内の麹の盛り形状を示す説明図、第7図は上部移送ラ
インと撹拌装置の構造を示す拡大断面図、第8図は同じ
く撹拌装置の他の実施例を示す拡大断面図である。 1:麹蓋、4:循環機構 6:撹拌装置、19:搬入ライン 26:フレーム、27a,27b:移送ライン 36a:上昇ライン、36b:下降ライン 38a,38b:アクチュエータ 39:ストッパー機構、40:把手 46:レバー、47:ストッパー 48:ロッド、62a,62b:空スペース 73:換気調節部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレーム(26)に囲まれた空間内に、複数
    積重ねられた状態で順次繰上げ上昇させられて間歇的に
    上昇する製麹(2)の上昇を案内する上昇ライン(36
    a)と、該上昇ライン(36a)における上昇と互いに同調
    し、複数積み重ねられた状態で順次繰下げ下降させられ
    て間歇的に下降する麹蓋(2)の下降を案内する下降ラ
    イン(36b)と、前記両ラインの上方で前記上昇ライン
    (36a)から前記下降ライン(36b)に麹蓋(2)を移送
    供給するための上部移送ライン(27b)と、前記上昇ラ
    イン(36a)及び下降ライン(36b)の下方で前記下降ラ
    イン(36b)から前記上昇ライン(36a)に麹蓋(2)を
    移送供給するための下部移送ライン(27a)とにより、
    麹蓋(2)を循環させるための循環機構(4)を形成し
    た自動製麹機において、前記上部移送ライン(27b)の
    上方に、該上部移送ライン(27b)における麹蓋(2)
    に盛付けられている蒸米(24)の盛り形状を変更するた
    めの撹拌装置が設けられ、該撹拌装置は、該麹蓋(2)
    内に挿入され且つ該蒸米(24)を撹拌する撹拌部(67)
    を備えており、該撹拌部(67)は、前記上部移送ライン
    (27b)における麹蓋(2)内から上方に亙る昇降が可
    能で、前記フレーム(26)の上部に取り付けられている
    ことを特徴とする自動製麹機。
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