JP2569875Y2 - 製麹用容器の積込装置 - Google Patents

製麹用容器の積込装置

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JP2569875Y2
JP2569875Y2 JP7102191U JP7102191U JP2569875Y2 JP 2569875 Y2 JP2569875 Y2 JP 2569875Y2 JP 7102191 U JP7102191 U JP 7102191U JP 7102191 U JP7102191 U JP 7102191U JP 2569875 Y2 JP2569875 Y2 JP 2569875Y2
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近 奥村
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、麹蓋等の製麹用容器を
製麹装置に積み込む積込装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来高品質の清酒の醸造等には、突き破
精麹と称される上質の麹を得るために、伝統的に多数の
木製箱(麹蓋)に蒸米を収容して環境室内でそれぞれ同
一環境を保つように麹蓋位置の入れ替え等を人手により
行う製麹法が採用されている。また、そのような製麹作
業を人手によらず機械的に行うために、本発明者は特願
平3−111073号等に示される装置を出願し、二列
に積み重ねた麹蓋の一列を上昇ラインとし、他の列を下
降ラインとして昇降及び各列間の麹蓋の移送を行う積み
重ね式の循環機構を提案している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、該製麹装置の
循環機構でローテーションを行う前に麹蓋等の製麹用容
器をセットする必要があるが、このセット作業は、上昇
ライン、下降ラインともに人手による手作業により行っ
ていた。このような手作業は作業能率を低下させ、特
に、複数台の製麹装置を設置している場合には、麹蓋の
セット作業は大きな負担となる。そこで、本考案は、麹
蓋等の製麹用容器を製麹装置に積み込む際に積込み作業
の負担を軽減することができる積込装置を提供すること
を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案における製麹用容
器の積込装置は、蒸米を盛り付ける多数の容器2を積み
重ねるスペースからなり、積み重ねられた容器2を順次
上昇させ又は下降させる上昇ライン36aと下降ライン
36bを並設し、上記上昇ライン36aと下降ライン3
6b間で相互に容器2を移送する移送ラインを設けた装
置において、上昇ライン36a内に積み重ねた容器を定
位置で係止して支持するストッパー機構39と、該容器
の最下段のものを順次受け取って移送ライン27aに下
降せしめるアクチュエータ38aと、移送ライン27a
によって移送された下降ライン下の容器を下降ライン3
6b内に順次上昇させて積み上げるアクチュエータ38
bと、上昇した容器を定位値で係止して支持するストッ
パー機構39とを設け、上昇ライン36a内に予め積み
重ねられた空容器を順次下降ライン36bに移して積み
換える機構としたことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】本考案は、上昇ライン36aに予め容器2を積
み上げて載置し、ストッパー機構39で容器を支持して
おき、最下段の容器を移送ライン27aにより下降ライ
ン36bの最下段に位置させる。下降ライン36bの最
下段に移送された容器は、アクチュエータ38bにより
上昇し上昇した容器はストッパー機構39で支持され
る。次に、上昇ライン36aのストッパー機構39で支
持された容器はアクチュエータ38aにより下降し、上
記と同様の作動を繰り返して下降ライン36bの積込み
を行う。
【0006】
【実施例】次に本考案の実施例を図面を使用して説明す
る。図1は製麹用容器の積込装置の正面図であり、この
積込装置1は積込装置であるとともに、それ自体製麹装
置としても機能する。該装置1は、製麹用容器としての
麹蓋2に対して種麹を混入した蒸米の盛付けを行う盛付
け装置3と、盛り付け後の麹蓋2を多数搬入して積み重
ね、該積み重ね状態において各麹蓋2を温度、湿度、C
濃度等の製麹条件を均等に与えるために昇降及び移
送循環(ローテーション)させる循環(ローテーショ
ン)機構4と、該循環機構4上において必要に応じて盛
形状を変更させ、各麹蓋2内における培養条件の均一化
を行うための撹拌装置6とで構成される。以下これらの
各装置や機構及びそれぞれの作用等につき詳述する。
【0007】A.製麹室 製麹室1は前記製麹室装置を内部収容できるスペースを
有し且つ外部環境と遮断された環境室を形成するよう
に、周壁を非含水性及び断熱性材料より構成し、室外に
設置された空調機で外部の空気を浄化しフード(いずれ
も図示しない)を介して温度及び湿度と風量、その他必
要に応じ酸素濃度、炭酸ガス濃度等を調節出来る機能を
備えている。さらに、製麹室1には外部のコントローラ
ーと接続して上記のような内部環境を測定制御する温度
計73a,73b,湿度計,炭酸ガス(CO)をサン
プリングして計測する濃度計等(いずれも図示しない)
が取付けられている。
【0008】B.盛付け装置 盛付け装置3にはフレーム16上に歪み量によって荷重
測定を行う荷重センサー17を介して、蒸米を投入する
ホッパー18が取付けられ、該ホッパー18の下方に
は、麹蓋2を載置して待機させるベルトコンベアからな
る搬入ライン19が左右方向に設置されている。該搬入
ライン19は後述する下部移送ライン27aに接続され
ている。ここで、図11に示すように、この盛付け装置
3を循環機構4と分離できるようにし、該盛付け装置3
に車輪91を付け、さらに、把手92を設けて自由に移
動できるようにすれば、従来製麹装置のところまで人手
により蒸米を運んでいたものを、盛付け装置3だけを蒸
米のある所まで移動して蒸米を供給し搬送すればよいの
で、蒸米を人手で運ぶ手間が省ける。また、ホッパー1
8等の洗浄にも便利となる。この盛付け装置3の分割に
際しては、図11に示すように、搬入ライン19は残し
たまま分割される。さらに、盛付け装置のホッパーを図
12に示すように上下にフックで着脱自在に上部ホッパ
ー18aと下部ホッパー18bに分割できる構造とすれ
ば、ホッパーを洗浄するときに運搬が容易となり、ま
た、一体型の場合よりも取り扱い重量が軽いためホッパ
ーに取り付けられているモータ23や空気シリンダ24
を傷付ける恐れもない。また、ホッパーの底部に手が届
き易いので、撹拌棒や幅が狭い部分も洗浄が容易とな
る。
【0009】上記麹蓋2にはホッパー18の排出口21
より所定量の麹を混入した蒸米が排出落下して盛付けさ
れるが、このときダンパー22が開閉して蒸米の供給
(盛付け)量が常に一定になるように設定されている。
ホッパー18への蒸米の供給量はバッチ式では一枚当た
りの麹蓋2への盛付け量と次に述べる循環機構4に積込
む蒸米の総量(例えば110〜120Kg)とによって
決められる。盛付け装置3では蒸米は初期形状は山形に
盛付けられ、盛付後の麹蓋2では搬入ライン19によっ
て図1中で左方の循環機構4内に送り込まれる。
【0010】C.循環機構 (a)下部移送ライン 循環機構4のフレーム26の下方には、上記搬入ライン
19のコンベアと接続又は連系作動するようにこれと一
体をなす下部移送ライン27aが左右方向に挿通されて
おり、前後2本のエンドレスベルト28は、盛付け装置
3の右端のプーリ29と循環機構4の左端のモーター3
1付の駆動プーリ32に巻掛けられ、ベルト28の上辺
下にはベルト28及び麹蓋2を支える多数のガイドプー
リ33が適宜ピッチで軸支されている。
【0011】(b)昇降ライン 上記フレーム26内には多数段(図示する例では11段
で各列に麹蓋2のローテーション作動を行わしめるため
の空きスペースを少なくとも1個設けている)に麹蓋2
がフレーム内に上下方向に設けられたガイド34a,3
4bに沿って左右2列に近接して平行に積重ねられる上
昇ライン36aと下降ライン36bが形成されている。
なお、このガイド34bは、ヒンジ機構により開閉可能
で、下記に説明するように上昇ラインの麹蓋2を積み込
む際にガイド34bを開き、麹蓋2を積み込んだ後にフ
ック90で固定するように構成されている。このように
ガイド34bの開閉が開閉式のものとしたので、麹蓋の
出し入れが便利である。
【0012】昇降ライン36a、36bの下方のベルト
28、28間には最下段の麹蓋2を下方より受け止め、
あるいは持ち上げて昇降せしめる受板37付のエアシリ
ンダからなるアクチュエータ38a,38bが上向きに
設置されている。該アクチュエータ38a,38bには
製麹の進行によって麹蓋2内の蒸米(麹)の重量変化を
検出する計量装置(図示しない)が付設されている。
【0013】上昇ライン36aは下部移送ライン27a
によって送られてきた麹蓋2を、アクチュエータ38a
により一段づつ一定時間間隔毎に上方へ間欠上昇させる
機構であり、下降ライン36bは後述する上部移送ライ
ン27bにより麹蓋2が最上段に移送されると、これを
アクチュエータ38bの操作により上記上昇ラインにお
ける上昇間隔に対応して一段ずつ下降せしめる機構であ
る。これらの作動には上記アクチュエータ38a,38
bの他に各ラインの前後の上下位置に設けられたストッ
パー機構39,39,35(後述する)が連系作動す
る。
【0014】上記アクチュエータ38a,38bは図5
に示すように共に同軸上において接続される上下二段の
復動式(単動式も可)ダブルシリンダで構成され、下段
の第一アクチュエータ76a,76bは緩速で小ストロ
ークLの範囲で作動し、上段の第二アクチュエータ7
7a,77bは比較的高速で大ストロークLの範囲で
昇降作動する。そして第一アクチュエータ76a,76
bのピストンロッドは第二アクチュエータ77a,77
bのピストン(又はピストンロッド)に下側より当接す
る構造となっており、第一アクチュエータ76a,76
bの上方のストロークエンドでは第二アクチュエータ7
7a,77bは必ず、小ストロークL以上上方にスト
ロークされた状態となっており、第二アクチュエータ7
7a,77bの大ストロークLは、上記小ストローク
以外にL’で表されるストローク量を含むもの
で、L=L+L’の関係にあり、L’は第二ア
クチュエータ77a,77b独自のストローク範囲であ
る。
【0015】さらに第一アクチュエータ76a,76b
のストロークエンドで第二アクチュエータ77a,77
bと接触している状態及び第二アクチュエータ77a,
77bがストロークエンドの状態では、昇降ライン36
a,36bいずれにおいても、ストッパー機構39,3
9,35のフリー作動が許容され、後述するように麹蓋
2に対するフックの係脱作動が可能な状態である。な
お、上記第一,第二の各アクチュエータは必ずしも同軸
上である必要はなく、例えば2本のシリンダを平行に設
置して緩速,急速で小ストローク,大ストロークの作動
を得ることも可能である。
【0016】(c)麹蓋の構成 麹蓋2は、例えば500×700×120(mm)の箱
型の木製トレーからなり、その内部中央は左右方向の仕
切り板2a(図6参照)により左右に仕切られている。
麹蓋2の正面及び背面周壁の上下端には、左右に一定の
間隔を介して台形状又は逆台形状の切欠40a,40b
が形成され、下部の切欠40aは通常の持ち運び時の手
掛け部(把手)になり、麹蓋2の重ね合わせ時は両切欠
40a,40bが重ね合わされて、略六角形の通風窓及
び後述する品温センサー73bの挿入窓として利用する
こともできる。
【0017】(d)ストッパー機構 下部ストッパー機構39,39は、図6〜7に示すよう
にフレーム26側の昇降ライン36a,36bの下端の
前後位置に取付プレート78を介して水平方向に固定し
て設けられ、該取付プレート78上には左右端に前記麹
蓋2の切欠40a内に挿脱される2本のフック79を突
設したフックプレート81が前後スライド自在に取り付
けられ、該フック79,79間の取付プレート78には
上記フックプレート81を前後に駆動するエアシリンダ
からなる駆動部82が取り付けられている。該駆動部8
2の作動で各フック79,79は必要に応じて定位値の
麹蓋2の切欠40a内に適宜挿脱されて、その上部にあ
る麹蓋2の支持及び解除を行う。83はフック79,7
9を取付プレート78上にスライド可能に取り付けてい
る取付ガイドである。
【0018】図9,10は、上部ストッパー機構35を
示し、後述する上部移送ライン27bに沿って、フレー
ム26上方の前後位置にスライドガイド86が設けら
れ、各スライドガイド86上にはスライダー87が左右
スライド自在に取り付けられるとともに、該スライダー
87上には、麹蓋2の横幅に対応する長さの取付プレー
ト78が固着されている。該取付プレート78上には上
述した下部取付プレート39の場合と同様にフック7
9,79付のフックプレート81,フックプレート81
をスライドさせる駆動部82,取付ガイド83がそれぞ
れ取り付けられており、麹蓋2に対する係脱作用を行う
機構となっている。また上部ストッパー機構35は次に
述べる上部移送ライン27aの一部を構成している。
【0019】(e)上部移送ライン 昇降ライン36a,36b上では、フレーム26に各ラ
インの最上段位置の麹蓋2を左から右に向かって水平移
送する上部移送ライン27bが設けられ、該移送ライン
27bはフレーム26の左右側面前後端に軸支されたス
プロケット57と、該スプロケット57に左右方向に巻
掛けられた2本のチエン58,上記スプロケット57及
びチエン58を駆動するモーター56とからなる移送駆
動部を備えている。上記チエン58,58の両端は前述
した上部ストッパー機構35のスライダー87の両端に
連結され、その駆動とともにストッパー機構35を左右
水平動させる。そして上昇ライン36a上の最上段位置
に麹蓋2が上昇し且つ下降ライン36bの最上段位置が
空きスペースとなった状態で、上昇ライン36a上より
下降ライン36b上に麹蓋2がストッパー機構35に支
えられながら水平にスライド移送される。
【0020】D.撹拌装置 撹拌装置6は、盛付け装置3によって盛付けられた蒸米
の盛り形状を変更するもので、この変更は製麹の進行に
応じて、麹蓋2内の麹全体を均一条件下で培養させるた
めに毎回のローテーション毎に又は数回のローテーショ
ンの間隔を置いて行うものである。上記撹拌装置6は、
上昇ライン36a上に突設したブラケット63、該ブラ
ケット63に基端部又は屈曲点を軸支した前後の平行リ
ンクからなる揺動アーム64,該揺動アーム64の先端
に前後2台取り付けられたモーター66付の撹拌部6
7、上記揺動アーム64の右端を上下に揺動させるよう
にフレーム26側に取り付けられたエアシリンダー68
(昇降駆動部)とで構成されている。
【0021】撹拌部67は、麹蓋2が上昇ライン36a
上から下降ライン36b上に移送開始する際に上方より
下降して交互に逆回転連動を続け、麹蓋2の移送により
周壁が撹拌部67に接衝する前にシリンダー68によっ
て上方に揺動させられ、次の撹拌作動の待機姿勢に格納
される。この作動により麹蓋2内の麹が撹拌されるが、
所望の盛り形状を得るため必要に応じて、上部移送ライ
ン27bの速度を変化させたり、撹拌部67の揺動を繰
り返すこともある。上記撹拌と盛り形状の変更は、最初
の盛付け及び積み替え(ローテーション)後、仲仕事,
仕舞仕事,出麹等の作業時にそれぞれローテーションを
介して行われ、各作業は培養段階も異なるので、放熱,
蒸散等を異にすべくそれぞれ異なる撹拌,盛り形状変更
となり、他の環境制御もそれぞれの段階に対応したもの
となる。
【0022】E.麹蓋のセット 上記のような構成により麹蓋2を循環させるわけである
が、ローテーション作動を行うには、まず、循環機構4
内へ麹蓋2をセットする必要がある。本考案における積
込装置では、セット作業を次のように行い、自動化を図
る。つまり、ガイド34bを開き、麹蓋2を麹蓋イ〜麹
蓋ヌまで図3に示すように、上昇ライン36aの側に積
み上げる。下降ライン36bへの麹蓋の積込みはしな
い。そして、図4に示すように、上昇ライン36aの最
下端から2番目の麹蓋ロを下部ストッパー機構39で支
持しておき、最下端の麹蓋イを下部移送ライン27aで
下降ライン36bの最下端に移送する。そして、アクチ
ュエータ38bで麹蓋イを上昇させ、ストッパー機構3
9で支持する。次に、上昇ライン36aの最下端から2
番目にあった麹蓋ロをアクチュエータ38aで下降さ
せ、下部移送ライン27a上に載置し、同様にして下降
ラインの最下端に移送する。そして、麹蓋イを支持して
いるストッパー機構39を解除し、麹蓋イと麹蓋ロが積
み重なるようにした後、再度アクチュエータ38bで上
昇させ、今度は麹蓋ロをストッパー機構で支持する。以
上のような操作を繰り返して下降ライン36bに麹蓋を
積み上げる。下降ライン36bの積込みが終了したら、
上昇ライン36aに麹蓋を積込み全体の積込みを完了さ
せる。
【0023】F.蒸米の盛付け 次に積み込んだ麹蓋2に蒸米を盛り付ける。蒸米の盛付
けは盛付け装置3で行うが、これは下降ライン36bの
最下端に下降した麹蓋を下部移送ライン27a及びこれ
に接続している搬入ライン19で右方へ移送し盛付け装
置3で盛り付けた後に、麹蓋を左方へ移動し、上昇ライ
ン36aの最下段の空きスペースに移送して行う。盛付
け装置3では、ダンパー22をモータ22とシリンダ2
4で開いて麹蓋2内に所定量の蒸米を放出して初期形状
に盛付ける。そして、上昇ライン36aの最下段に至っ
た麹蓋を上昇ライン36aのアクチュエータ38aによ
り一段押し上げてセットさせると同時に、下降ライン3
6bのアクチュエータ38bで下降ライン側の麹蓋を一
段下げて二段目以上を支持させ、上部移送ライン27b
で上昇ライン36aの最上段の麹蓋2を下降ライン36
b最上段の空きスペースに移送する。ベルト28上に下
降した麹蓋2はホッパー18の下方に移送し、以下同様
の作業を麹蓋2の数だけ繰り返して自動的な盛付け作業
を完了し、次の麹蓋2のローテーションを伴う製麹作業
に移行する。
【0024】G.ローテーション 図1,図5の状態からローテーション作動を行うには、
昇降ライン36a,36bの最上段,最下段の麹蓋2を
それぞれ上下移送ライン27a,27bにより水平移動
させて相互に他のライン上に移す。上昇ライン36aに
おいては先ず第一アクチュエータ76aをLだけ緩速
上昇させて上昇ライン36aに積み重ねたすべての麹蓋
2の荷重を支え、下部フック79を麹蓋2の下部から抜
き取って支持を解除する。
【0025】次に第二アクチュエータ77a上L’
け上昇させた後、上部フック79を最上段の麹蓋2の底
部に差し込むとともに、第二アクチュエータ77aを
L’だけ下降させ、第一アクチュエータ76aに支持
させる。続いて下部フック79を差し込んで第一アクチ
ュエータ76aをLだけ下降させ、下部フック79に
すべての麹蓋2を支持をさせるとともに、最下段の空き
スペースに次の麹蓋2が送り込まれるのを待機してい
る。このとき上昇ライン36aの最上段の麹蓋2と隣接
する下部の麹蓋2との間には、両者が接触しないように
僅かな移送間隙△Lが形成され、且つ第一アクチュエー
タ76aの受板37も次の麹蓋2の進入を妨げない位置
まで下降しており、下降ライン36bより進入してくる
次の麹蓋2と二段目の麹蓋2との間にも移送間隙△Lが
形成されている。
【0026】他方下降ライン36bにおいては、アクチ
ュエータ38bの受板37が最下段の空きスペースを通
過してその上方で支持されている二段目の麹蓋2の底面
に当接し且つこれらの荷重を支えるように第二アクチュ
エータ77bをL’だけ高速で上昇させ、上下のフッ
ク79を共に抜き取って支持を解除させる。続いて第二
アクチュエータ77bをL’だけ下降させた後(この
とき第一アクチュエータ76bはストロークエンドまで
だけ上昇して待機している)、下部フック79を差
し込み、次に第一アクチュエータ76bをLだけ下降
させ、最下段の麹蓋2は下部移送ライン27aによる上
昇ライン36a側への移送に待機している。そして下降
ライン36bにおいても、上下フック79によって麹蓋
が支持されている状態では、最上段及び最下段の麹蓋2
と重ねられる他の麹蓋2との間には両者が接触しないよ
うに移送間隙△Lが形成されている。
【0027】H.製麹装置の作動等を確認するセンサー
等 図11におけるS〜Sは製麹装置の作動状態等を検
出するセンサー又はスイッチで、それぞれ次のような機
能を備えている。 S:麹蓋2の侵入終了を感知する光電センサー S:上段のストッパー機構35のフック79の後退停
止(突出待機)用のリミットスイッチ S,S:仲仕事及び仕舞仕事の開始又は継続時に麹
蓋2の存否を確認する光電センサー S:麹蓋2のライン36b上への進入終了を感知する
光電センサー S:下降ライン36b上で麹蓋2を係止しているフッ
ク79の後退(係止解除)開始前に下方の麹蓋2の存否
を確認する光電センサー S:蒸米盛付時において、盛付け装置3の下方に進入
する麹蓋2の停止(搬入ライン19の停止)用リミット
スイッチ S:品温センサー用のコードのもつれを防止するコー
ドガイド(図示しない)の作動準備をするための近接ス
イッチ S:空箱セット時に下降ライン36b下への麹蓋2の
進入が終了(停止)したことを検出するセンサー
【0028】
【考案の効果】以上のように構成される本考案の装置に
よれば、従来上昇ライン下降ラインへの空容器のセット
をすべて人手によって積み上げていたのに比し、少なく
とも下降ラインへの積換えは人手によらず機械的に行う
ことが可能となり、それだけで手作業が少なく省力化さ
れるとともに作業能率も向上する。特に、複数台の製麹
機を設置したユーザーにとっては、自動積換え中に他の
装置の上昇ラインへの積込を行うことができ、全体とし
て作業能率が向上するという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】積込装置の全体正面図である。
【図2】積込装置の全体側面図である。
【図3】積込初期状態を示す説明図である。
【図4】積込作動状態を示す説明図である。
【図5】ローテーション作動の状態を示す説明図であ
る。
【図6】下部ストッパー機構平面図である。
【図7】下部ストッパー機構側面図である。
【図8】製麹用麹蓋の斜視図である。
【図9】上部ストッパー機構平面図である。
【図10】上部ストッパー機構側面図である。
【図11】積込装置の全体正面図である。
【図12】盛付け装置の要部正面図である。
【符号の説明】
1 製麹室 2 麹蓋 27a,27b 移送ライン 35 上部ストッパー機構 36a 上昇ライン 36b 下降ライン 38a,38b アクチュエータ 39 下部ストッパー機構 76a,76b 第一アクチュエータ 77a,77b 第二アクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 干田尾 国義 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番 地1 三菱農機株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−269482(JP,A) 特公 昭35−5044(JP,B1)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸米を盛り付ける多数の容器(2)を積
    み重ねるスペースからなり、積み重ねられた容器(2)
    を順次上昇させ又は下降させる上昇ライン(36a)と
    下降ライン(36b)を並設し、上記上昇ライン(36
    a)と下降ライン(36b)間で相互に容器(2)を移
    送する移送ラインを設けた装置において、上昇ライン
    (36a)内に積み重ねた容器を定位置で係止して支持
    するストッパー機構(39)と、該容器の最下段のもの
    を順次受け取って移送ライン(27a)に下降せしめる
    アクチュエータ(38a)と、移送ライン(27a)に
    よって移送された下降ライン下の容器を下降ライン(3
    6b)内に順次上昇させて積み上げるアクチュエータ
    (38b)と、上昇した容器を定位値で係止して支持す
    るストッパー機構(39)とを設け、上昇ライン(36
    a)内に予め積み重ねられた空容器を順次下降ライン
    (36b)に移して積み換える機構とした製麹用容器の
    積込装置。
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