JPH054847Y2 - - Google Patents

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JPH054847Y2
JPH054847Y2 JP1987090129U JP9012987U JPH054847Y2 JP H054847 Y2 JPH054847 Y2 JP H054847Y2 JP 1987090129 U JP1987090129 U JP 1987090129U JP 9012987 U JP9012987 U JP 9012987U JP H054847 Y2 JPH054847 Y2 JP H054847Y2
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JP
Japan
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rubber latex
fibers
backing material
sheet
woven fabric
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JP1987090129U
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【考案の詳細な説明】
<考案の技術分野> 本考案は加工性がよく、使用時の変形の少ない
縫いボールに関するものである。 <従来の技術とその問題点> 従来、縫いボールは表材料となる皮革、皮革様
物あるいはポリ塩化ビニルシートなどの裏面に、
ナイロン、ポリエステルあるいは綿などで織られ
た布帛を裏材料としてゴムラテツクスで貼り合わ
せている。しかし、布帛では織目に対して斜め方
向の伸び止め効果が小さく、加工性が悪い。使用
時の変形が大きいなどの欠点がある。そこで、布
帛の片面または両面に不織ウエブを積層し、絡合
処理した繊維シート、あるいはその繊維シートに
ポリウレタンエラストマーを含有せしめたいわゆ
る皮革様シートの基材シートを裏材料としての使
用を試みた。この織布の片面または両面に不織ウ
エブを積層し、高圧水流を当てて繊維を交絡させ
て不織布状シートとし、ポリウレタンエラストマ
ーを充填して皮革様シート基材を製造すること
は、例えば、特公昭56−48628号公報、特公昭58
−42306号公報、特公昭58−57544号公報、特公昭
59−24236号公報、特公昭60−37230号公報などに
記載されている。しかし、これら従来の皮革様シ
ート基材の構成では十分に伸びを止めることがで
きないことが判明した。 本考案は、特に斜め方向の伸びを抑制した縫い
ボール用裏材料を提供するにある。 <考案の構成> 本考案は織布の片面または両面に繊維ウエブを
積層し、絡合処理して得た繊維絡合不織シートに
ゴムラテツクスを含有せしめてなり、繊維の少な
くとも30%はゴムラテツクスで固定されているこ
とを特徴とする縫いボール用裏材料である。 すなわち、本考案は天然繊維、再生繊維、合成
繊維から選ばれた単一繊維糸あるいは混繊糸で織
られた織布の片面または両面に、上記繊維のステ
ープルまたはフイラメントで作られた目付30〜
200g/m2の繊維ウエブを積層し、ニードルパン
チ法、高圧水流噴射法の単一方法または組み合わ
せ方法による絡合処理で繊維絡合不織シートとす
る。この絡合処理で織布の織り組織の固定を行う
ため、絡合処理は十分に行う。次に、絡合不織シ
ートにはゴムラテツクス液を含浸し、固化する。
ゴムラテツクスとしては天然ゴム、ポリブタジエ
ン、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体、ス
チレン・ブタジエン共重合体、ポリイソプレンな
どから選ばれた少なくとも1種類のゴムラテツク
スを用いる。ゴムラテツクスは繊維とゴムとの接
着を生じて組織を固定するとか、接着は生じない
が繊維とゴムとの摩擦抵抗が大きく容易に組織の
変形を起こさないとかに加えて、比較的大きな耐
疲労性である点で好ましい。そして、ゴムラテツ
クスの使用量は繊維の少なくとも30%が固定され
ていることである。繊維の固定率は含浸ゴムラテ
ツクスの状態、すなわち、発泡状態か、非発泡状
態か、またゴムラテツクスと繊維との界面の状
態、その他多くの因子によつて変わるが、単純に
は繊維の重量に対する固化したゴムラテツクスの
重量で求めればよい。ゴムラテツクスの量が少な
いと繊維のずり変形が生ずるため、伸び止め効果
が得られない。特に、織布の織目に体して斜め方
向に引張した場合に変形しやすく、縫いボールの
加工性を悪くする。 本考案は、十分な絡合処理と、繊維との摩擦抵
抗の大きいゴムラテツクスで繊維の少なくとも30
%を固定することによつて、織布の織目に対して
斜め方向の引張変形応力が20%伸長するに要する
応力で2.5cm幅当り少なくとも10Kgの値が得られ、
加工時の変形および使用時の変形を小さくするこ
とができる。 次に、本考案の縫いボール用裏材料の断面構造
の模式図を第1図に示した。第1図において、1
は織布であり、2および2′は繊維ウエブの層で
あり、3は繊維、4は含有ゴムラテツクスであ
り、そして5は織布を貫通して絡合している繊維
を示したものである。 <実施例> 次に、本考案の実施態様を具体的な実施例で説
明する。 実施例 目付85g/m2綿織物の両面に、繊度2drの6−
ナイロン ステープルを用いて目付100g/m2
繊維ウエブを作つて積層し、次いで両面から針番
手#40のレギユラー針を用いてニードルパンチを
合計280パンチ/cm2行い、更に水圧30Kg/cm2の高
圧水流をノズルから噴射させて繊維の絡合処理を
行つて、目付293g/m2の繊維絡合不織シートを
得た。この不織シートにはアクリロニトリル・ブ
タジエン共重合体ゴムテラツクス(濃度30%)を
含浸し、絞液率約130%になるようにマングルで
絞液し、熱風乾燥し、繊維に対してゴム含有率39
%のシート〔〕を作つた。 同様にして、ゴム含有率54%のシート〔〕お
よびゴム含有率17%(比較例)のシート〔〕を
作つた。これらシートの変形応力をシートの20%
伸長時の応力で比較した結果を表1に示した。
【表】 これらのシートを縫いボール用裏材料として用
いるため裁断し、表材料として裁断した人工皮革
の裏面に天然ゴムラテツクスで張り合わせた。次
いで、ボールに縫製加工したがシート〔〕は裁
断性および接着加工性が悪く、ボールの製造にも
長時間を要した。更に、使用に際しても弾性が不
足し、ドリブル性が悪く、かつ使用後の変形が認
められた。それに対して、シート〔〕およびシ
ート〔〕をボール用裏材料として用いた場合に
は、加工性および使用に際しての弾性が良く、使
用後の変形が認められなかつた。 <効果> 本考案の縫いボール用裏材料は斜め方向の伸び
を抑制したものであり、ボールの加工性が良く、
使用に際しての弾性が良好であつて、かつ使用後
の変形が少ないものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る縫いボール用裏材料の断
面構造の模式図である。 1……織布、2,2′……繊維ウエブ、3……
繊維、4……ゴムラテツクス、5……織布を貫通
した繊維。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 織布の片面または両面に繊維ウエブを積層
    し、絡合処理して得た繊維絡合不織シートにゴ
    ムラテツクスを含有せしめてなり、繊維の少な
    くとも30%はゴムラテツクスで固定されている
    ことを特徴とする縫いボール用裏材料。 (2) ゴムラテツクスがアクリロニトリル・ブタジ
    エン共重合体、スチレン・ブタジエン共重合
    体、ポリブタジエン、ポリイソプレン、および
    天然ゴムから選ばれた少なくとも1種類である
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の縫いボー
    ル用裏材料。 (3) 縫いボール用裏材料が織布の織目に対して斜
    め方向に20%伸長するに要する応力が2.5cm幅
    当り少なくとも10Kgである実用新案登録請求の
    範囲第1項または第2項記載の縫いボール用裏
    材料。
JP1987090129U 1987-06-10 1987-06-10 Expired - Lifetime JPH054847Y2 (ja)

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JPS63197563U JPS63197563U (ja) 1988-12-20
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