JPH054843A - 発泡スチロールからの難燃性コンクリート製品の製造方法 - Google Patents

発泡スチロールからの難燃性コンクリート製品の製造方法

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JPH054843A
JPH054843A JP17772291A JP17772291A JPH054843A JP H054843 A JPH054843 A JP H054843A JP 17772291 A JP17772291 A JP 17772291A JP 17772291 A JP17772291 A JP 17772291A JP H054843 A JPH054843 A JP H054843A
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JP
Japan
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sand
cement
coarse
aggregate
fine
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JP17772291A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Toyoizumi
光男 豊泉
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  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発泡スチロールの成形体の粉砕物を主原料と
し、難燃性の軽量で、断熱、遮音効果を有する成形体を
製造することで、廃棄処理に困っている発泡スチロール
成形体の廃棄物に新しい用途を与えると共に、砂利、砂
の採掘、輸送に伴う問題を減少する。 【構成】 発泡スチロールの成形体を粉砕して粗粒と細
粒に篩別し、この粗粒と細粒を別々にセメント、水、砂
と混合して粗骨材と細骨材を別々に作り、この粗骨材と
細骨材をセメント、水、砂又は人工軽量骨材と混合し、
即時脱型法で難燃性コンクリート製品を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、発泡スチロールの成
形体の粉砕物を原料にした盛り土用の盛り土代用ブロッ
クや、断熱材、遮音材、床材等の建材に使用する難燃性
コンクリート製品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンクリート製品を成形するのに
使用する骨材のうち粗骨材は砂利、細骨材は砂であっ
て、山や川から採取し、ダンプトラックなどで使用場所
に運搬している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】山や川での砂利、砂の
乱採掘により環境破壊が問題化していると共に、ダンプ
トラックが行き交う沿道では交通事故が多発し、交通安
全が脅かされている。
【0004】一方で、発泡スチロールで成形された包装
材は、軽量で、優れた断熱性、緩衝性を有することから
広く用いられ、一部はリサイクルしているものゝ、身の
回りには用を終った発泡スチロールの成形体が廃棄でき
ないまゝ多数、存在し、問題化している。このため、発
泡スチロールの成形体を粉砕し、その粉砕物を砂利、
砂、セメント、水と混合してコンクリート製品を成形す
る試みが従来からなされているが、発泡スチロールの粉
砕物と砂利、砂とでは比重差が大きいため、粉砕物が均
一に混合しないとか、即時脱型法でプレスして製品を成
形する際、混合してある発泡スチロールの粉砕物の弾力
性によってプレスを止めると製品が膨れ、製品の寸法が
一定しないとかの問題があり、実用化していない。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、砂利、
砂の採取の問題点と、発泡スチロールの成形物の廃棄の
問題点を一挙に解消するために開発されたのであって、
発泡スチロールの成形体を粉砕し、その粉砕物を粗粒と
細粒とに篩分し、この粗粒と細粒を別々にセメント、
水、砂と混合して粒体の表面をセメントペーストで被覆
すると共に、該セメントペーストにより粒体の表面に砂
を固着し、次いで養生してセメントペーストを固化する
ことにより砂まみれの粗骨材と、細骨材とを作り、この
粗骨材と、細骨材とセメント、水、砂又は砂状の人工軽
量骨材を混合して流動性のない混合物とし、この混合物
を型枠に充填して加圧したのち脱型し養生するのであ
る。
【0006】
【実施例】この発明の製品の主原料である発泡スチロー
ルの成形体は、包装材、魚箱に使われるビーズ法発泡ポ
リスチレン、断熱用建材に使われる押し出し法発泡ポリ
スチレン、食品用トレーなどのポリスチレンシートのど
れでもよい。
【0007】これらの発泡スチロールの成形体を粉砕
機、例えば公知のクラッシャで最大粒径15mm位の種
々な大きさの粒に粉砕し、上記粉砕物を振動篩や、回転
式網目篩にかけて粒径が5mmより大きい粗粒と、それ
以下の細粒に篩別し、上記粗粒と、細粒を別々にセメン
ト、水、砂とミキサーで混合し、粒の表面をセメントと
水によるセメントペーストで被覆すると同時に、砂を上
記セメントペーストによって粒の表面にまぶし付ける。
粒とセメント、水、砂の混合割合の目安は、粗粒の場
合、カサ1m3 に対しセメント150kg、水70リッ
トル、砂250kgであり、細粒の場合、カサ1m3
対しセメント120kg、水60リットル、砂200k
gである。ミキサーは、撹拌ブレードなどを有さないオ
ムニミキサー(千代田技研工業株式会社商標名)が適し
ている。尚、製造した骨材の機械的強度を高めるにはセ
メントの量をふやす。使用するセメントは通常のセメン
トでも、レジンセメントでもよい。
【0008】カサ1m3 の粗粒に対して混合するセメン
トは120〜200kg、水は60〜80リットル、砂
は150〜250kg、又、カサ1m3 の細粒に対して
混合するセメントは100〜150kg、水は50〜7
0リットル、砂は180〜300kgがよい。
【0009】混合を行うには、粗粒又は細粒と、セメン
ト、水をミキサーに供給して混合し、粒の表面がセメン
トペーストで被覆されてからミキサーに砂を供給して混
合し、粒の表面にセメントペーストで砂を付着させる。
【0010】こうして粗粒や細粒とセメント等とのミキ
サーでの混合が終ったら、ミキサーから少量宛、コンベ
ア上に取出し、コンベアで運んでいる間に粉砕物の表面
を被覆するセメントペーストを半硬化させる。硬化を促
進するため、ミキサー中に硬化促進剤を混合してもよい
し、コンベアでの運搬中に蒸気を浴びせてもよい。
【0011】コンベアで運ばれてくる製品は温度が60
℃で、多湿の養生室に約6時間散開し、その後、外気で
約4週間乾燥すると、粗粒や細粒の表面のセメントペー
ストは固化層に硬まり、粒の表面に付着した砂は固着し
て粒から脱離することがない。それから粗粒を原料とす
る粗骨材と、細粒を原料とする細骨材を別々に保管す
る。
【0012】こうして作った粗骨材と細骨材を、粗骨材
1m3 に対して細骨材0.3m3 、セメント80〜15
0kg、砂200〜300kg、水100〜140リッ
トル、減水剤少量、即時脱型剤少量をミキサーで混合
し、スランプ値が0の流動性がない即時脱型用のコンク
リート材料にする。尚、砂の全部又は一部に代えてパー
ライトなどの砂状の人工軽量骨材を同容量使用してもよ
い。セメントは、この場合も、通常のセメントでも、レ
ジンセメントでもよい。又、ミキサーは前述の撹拌ブレ
ードを有しないタイプのものがよい。
【0013】上記コンクリート材料を型枠に充填し、型
枠の開放した上面から内部のコンクリート材料をプレス
して型枠内のコンクリート材料を所定の厚さの成形体に
成形したのち、型枠から脱型する。コンクリート材料の
型枠内への充填中、型枠を乗せたテーブルバイブレータ
ーや、型枠中に挿入した棒状バイブレーターで振動を加
え、コンクリート材料を型枠中に密に充填することが望
ましい。又、型枠の開放面から内部のコンクリート材料
を加圧する際も型枠にテーブルバイブレーターなどで振
動を加えることが望ましい。
【0014】例えば、一辺が1mの正方形で、厚さ15
0mmの製品を成形する場合は、内形が1m四方の正方
形で、深さ170mmの型枠内に上記コンクリート材料
を充填し、プレスして製品を成形することができる。砂
のみを使用したこの製品の比重は約0.8前後である。
【0015】脱型した成形体は、室温約60℃程度で、
湿度が高い養生室にて約6時間、養生し、それから外気
で約4週間、乾燥することにより完全な製品になる。
【0016】
【発明の効果】本発明により、廃棄処理に困っている発
泡スチロールの成形体に新しい用途を与え、有効に再利
用できる。又、砂を使用するが、その量は少ないため、
採掘による環境破壊の問題や、交通安全の問題の減少に
役立つ。そして、使用する粗骨材と細骨材の芯は燃え易
い発泡スチロールの粗骨材と細骨材であるが、これらは
砂を表面にまぶして固着するセメントの固化層で被覆さ
れているため、高温の炎に接触させても焦げる程度で燃
焼せず、軽量で難燃性、遮音性、断熱性を有するコンク
リート製品を製造することができる。
【0017】更に、粗骨材や細骨材の芯になっている発
泡スチロールの粗粒や細粒は、砂を固着した硬いセメン
トの固化層で表面を覆われて比重が重くなっているた
め、即時脱型用のコンクリート混合材料を作るためにミ
キサーで砂、セメント、水と均一に混合すると共に、発
泡スチロールの粗粒や細粒は表面の硬いセメント固化層
によって弾力性を発揮できないので、通常の砂利や砂を
骨材に使用したときと同じく製品の寸法を正確に出すこ
とができる。又、粗骨材や、細骨材の表面に付着した砂
は、骨材の表面を不規則な凹凸にするので、コンクリー
トの混合材料にして製品を成形する際に砂、セメントを
介しての結合強度は高まり、強度の優れたコンクリート
製品が得られる。
【0018】又、最大粒径15mm程度に粉砕した種々
な大きさの粒の全部を一緒に水、セメント、砂と混合す
ると、粗粒の表面には砂の他に発泡スチロールの微細粒
も付着し、これが燃焼するため難燃性にはならなくなる
と共に、その弾力性によって製品の寸法精度は損なわれ
るが、本発明では5mm以上の粗粒と細粒とに篩別し、
粗粒と細粒を別々に水、セメント、砂と混合して粗骨材
と、細骨材とを別々に作ってから即時脱型用のコンクリ
ート混合材料にするため粗骨材と細骨材の1粒宛の全部
の表面に砂が固着し、上述の問題点が解消する。更に、
粗骨材と、細骨材を別々に作るため粗粒や細粒をセメン
ト、水、砂と混合する際、粒の表面にセメントペースト
で固着する砂は粗粒同志、細粒同志がセメントペースト
で団塊状に結合するのを防止するので、粗粒や細粒は1
粒宛がバラバラになった粗骨材や細骨材になる。
【0019】更に、粗骨材、細骨材、セメント、水と一
緒に混合する砂の代りにパーライト等の人工軽量骨材を
同量使用すると比重の軽い製品が得られる。従って、砂
の代りに使用する人工軽量骨材の使用量を調節し、製品
の比重を調整することができる。
【0020】このように本発明は、砂利、砂を採掘する
環境破壊、採掘した砂利、砂を運搬するダンプトラック
による交通安全上の問題、身の回りに堆積する発泡スチ
ロール成形物の廃棄の問題を一挙に解消する一石三鳥の
効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 14:06)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 発泡スチロールの成形体を粉砕し、その
    粉砕物を粗粒と細粒とに篩分し、この粗粒と細粒を別々
    にセメント、水、砂と混合して粒体の表面をセメントペ
    ーストで被覆すると共に、該セメントペーストにより粒
    体の表面に砂を固着し、次いで養生してセメントペース
    トを固化することにより砂まみれの粗骨材と、細骨材と
    を作り、この粗骨材と、細骨材と、セメント、水、砂又
    は砂状の人工軽量骨材を混合して流動性のない混合物と
    し、この混合物を型枠に充填して加圧したのち脱型し養
    生することを特徴とする難燃性コンクリート製品の製造
    方法。
JP17772291A 1991-06-24 1991-06-24 発泡スチロールからの難燃性コンクリート製品の製造方法 Pending JPH054843A (ja)

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JP17772291A JPH054843A (ja) 1991-06-24 1991-06-24 発泡スチロールからの難燃性コンクリート製品の製造方法

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JPH054843A true JPH054843A (ja) 1993-01-14

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ID=16035972

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JP17772291A Pending JPH054843A (ja) 1991-06-24 1991-06-24 発泡スチロールからの難燃性コンクリート製品の製造方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990001974A (ko) * 1997-06-12 1999-01-15 최세균 재생불가성 페스치로폴과 재생불가성 폐프라스틱 및 폐석분을 가공처리하여 제조된 고강도 물질.
KR20000006973A (ko) * 1999-11-16 2000-02-07 강병희 폐스티로폼 재생골재를 이용한 경량 콘크리트 벽돌

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990001974A (ko) * 1997-06-12 1999-01-15 최세균 재생불가성 페스치로폴과 재생불가성 폐프라스틱 및 폐석분을 가공처리하여 제조된 고강도 물질.
KR20000006973A (ko) * 1999-11-16 2000-02-07 강병희 폐스티로폼 재생골재를 이용한 경량 콘크리트 벽돌

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