JPH0548354Y2 - - Google Patents

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JPH0548354Y2
JPH0548354Y2 JP1987023049U JP2304987U JPH0548354Y2 JP H0548354 Y2 JPH0548354 Y2 JP H0548354Y2 JP 1987023049 U JP1987023049 U JP 1987023049U JP 2304987 U JP2304987 U JP 2304987U JP H0548354 Y2 JPH0548354 Y2 JP H0548354Y2
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sealing material
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sealing
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、蛍光表示管、プラズマデイスプレイ
などの表示装置の外囲器に係わり、特に外囲器に
形成された開口部を蓋部材によつて封止し、内部
に特定の雰囲気が形成される排気管のない表示装
置の外囲器に関するものである。
〔従来技術〕
従来から、蛍光表示管やプラズマデイスプレイ
パネル等の表示装置の内部に特定の雰囲気を形成
する方法の一つとして、外囲器に配設された排気
管から外囲器内部を高真空状態に排気したり、あ
るいは排気管から所定の雰囲気ガスを導入した
後、この排気管を封止して外囲器内部に特定の雰
囲気を形成する方法が知られている。しかしこの
方法では、外囲器外に排気管が突出して残るた
め、表示管実装時の障害になつたり、耐衝撃性が
弱いという欠点がある。
これに対して近年では、外囲器の一部に一箇所
あるいはそれ以上に開口部を形成しておき、特定
の雰囲気が形成されたチヤンバー内で前記開口部
を封着材を介して蓋部材によつて封止し、外囲器
内部に特定の雰囲気を形成する方法がある。この
方法では、外囲器の薄形化が可能となり、耐衝撃
性が向上し、取付スペースの制約がなくなる等の
点で優れている。
第2図a,bは、外囲器が排気管をもたない構
成、すなわち後者の方法で構成された外囲器から
なる蛍光表示管の一例を示したものである。図中
1は、ガラス板等からなる絶縁性の基板で、上面
には陽極導体2および蛍光体3が順次積層されて
所定の表示パターンが形成されている。さらにこ
の基板1上には表示パターンの間隙に絶縁層4が
形成されている。また上方には、制御電極5と、
支持体7,7間に長架された線状の陰極6とが配
設されている。さらに8はガラス板等の透光性絶
縁材料からなる前面板で、この前面板8を介して
表示を観察するとともに、低融点フリツトガラス
等からなる封着材10aを介して前記基板1およ
び側面板9とが一体に形成され、蛍光表示管の外
囲器Aを形成している。
以上の構成で陰極6から放出された電子を制御
電極5によつて加速、制御し蛍光体3に選択的に
射突させることにより所望の発光表示を得るもの
である。
一方、前記基板1には、開口部としての排気孔
1aが形成され、さらにこの排気孔1aを塞ぐよ
うに封着材10aと同一材料の封着材10bを介
して蓋部材11が配設されている。この蓋部材1
1は、外囲器Aがガラス板であれば、ガラス板と
熱膨張率のほぼ等しい426合金(42%Ni、6%
Cr、残部Fe)等からなる厚さが0.2mm〜0.5mmの金
属材料を使用するのがスペース的にも、外観上も
望ましいが、外囲器と同一材料のガラス板を使用
してもよい。
次に蓋部材11の取付け工程について説明す
る。あらかじめ別工程で基板1に対し封着材10
aを介して前面板8および側面板9を一体に形成
し、内部に各種電極の配設された外囲器Aを形成
しておく。そしてこの外囲器Aの排気孔1aを取
り囲む位置、もしくは蓋部材11の少なくともど
ちらか一方に低融点フリツトガラスからなる封着
材10bをスクリーン印刷法等によつて被着し
て、仮焼成しておく。そして前記外囲器Aおよび
蓋部材11を治具等に配設した後、チヤンバー内
に設置する。その後、チヤンバー内を排気し、チ
ヤンバー内が所定の真空度に達した後、蓋部材1
1を排気孔1aに当接されて局部加熱ヒーター等
の加熱手段によつて加熱し、封着材10bを容融
させ、その後加熱手段による加熱を中止し、封着
材10bを冷却固化させて、外囲器Aの排気孔1
aを蓋部材11によつて封止し、内部を高真空状
態に保持するものである。
また蛍光表示管以外の表示装置の外囲器におい
ては、あらかじめ外囲器内に各種電極を組み込ん
でおき、チヤンバー内に設置し、チヤンバー内を
所定の雰囲気にしたのちに外囲器の開口部を蓋部
材によつて封止し、外囲器内を所定の雰囲気に保
持するものもある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、各表示装置の利用分野が拡大するに
つれ、これら表示装置に対して例えばコントラス
トの改善、カラー化に対する要望など各種改善が
望まれている。これらの要望の一つとして表示装
置の外形寸法に対する有効表示エリアの拡大があ
る。すなわち、同一パターンの表示を行う場合、
表示装置の外形寸法が小さければ、それだけ他の
部品の取付けが容易となりスペースフアクターが
向上することになる。またグラフイツク表示等表
示密度を向上させることも望まれる。
一方、例えば第2図a,bに示す蛍光表示管の
外囲器Aにおいて、蓋部材11は、基板1との封
着強度を確保し、かつ気密性を保持するために、
排気孔1aを中心としてある程度の大きさ(5〜
10mm程度)が必要である。そして外囲器Aを組立
てるための封着材10aと、蓋部材11を基板1
(外囲器A)に固着する封着材10bとは、同一
の材料で作業温度が等しい。そのため、排気孔1
aを側面孔9近傍に配設すると、局部加熱ヒータ
ー等で蓋部材11を加熱する際に、封着材10b
とともに、近傍の封着材10aが再溶融し、陰極
6や蛍光体3等の内部電極に封着材10aが飛散
したり、分解ガスを放出して外囲器内部の真空度
を低下させるなど蛍光表示管の特性に悪影響を及
ぼす。したがつて蓋部材11は可能な限り外囲器
を組立てている封着材10aから離れた位置に配
設しなければならない。またこれに伴つて排気孔
1aも外囲器Aの側面板から離れた位置に形成さ
れ、有効表示エリアを拡大する上で大きな障害と
なつていた。また、基板を通して表示を観察する
タイプの蛍光表示管においては、第2図a,bに
示す蛍光表示管において排気孔は一般に前面板に
形成されているが、前面板にも電界遮蔽電極など
の電極が形成され、排気孔は表示エリアをさけた
端部に形成されることになる。その為封着材10
aの再溶融を防ぐために、側面板の封着部分から
離れた位置に排気孔を形成する必要があり、有効
表示エリアを拡大する上で大きな障害となつた。
さらに蛍光表示管の幅は、蓋部材の大きさを考
慮し、かつ側面板の封着部分と蓋部材の封着部分
が基板を介して対向した位置に形成されないよう
に広くしなければならず、小型の蛍光表示管には
不向きであつた。
もちろん、他の表示装置においても同様な問題
があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上述した問題点に鑑みてなされたもの
であり、該部材を封着する際に外囲器を形成す封
着材の再溶融を防止し、かつ排気孔の位置を側面
板により近づけて配設することにより、表示装置
の外形寸法に対する有効表示エリアを拡大するこ
とを目的とする。
上述した目的を達成するために本考案の構成
は、複数の部材を封着材を介して封着し、容器状
に形成するとともに、少なくとも一部が開口され
特定の雰囲気内でその開口部を封止することによ
り、内部に特定の雰囲気を形成しかつ保持する表
示装置の外囲器において、前記開口部は、外囲器
の各部材の封着部近傍に形成され、前記外囲器外
面で前記開口部を取り囲みかつ前記封着材に直接
当接する位置あるいは前記開口部の形成される部
材を介して対向する位置に、前記外囲器を組み立
てるための封着材より作業温度が低く低融点フリ
ツトガラスからなる封着層が配設され、かつこの
封着層を介して外囲器外面に蓋部材が固着され、
前記開口部を封止する構成である。
〔作用〕
蓋部材によつて開口部を封止する際に、外囲器
を組立てる封着材の再溶融を確実に防止すること
ができる。
〔実施例〕
以下図面を用いて本考案を詳細に説明する。第
1図aは、本考案の表示装置の外囲器の一実施例
を示した側断面図であり、第1図bは蓋部材側か
らみた底面図である。なお、表示装置としては蛍
光表示管を例とし第2図a,bに示す従来の蛍光
表示管とほぼ同一個所には同一符号を付して説明
を省略する。
図中1はガラス板等の絶縁性材料からなる基板
で、内面には陽極導体2等の各種電極が配設され
ている。この基板1とガラス板等からなる前面板
8および側面板9とを低融点フリツトガラスから
なる封着材10aとで一体に形成し、外囲器Bを
形成している。また、基板1には、開口部として
直径2〜4mmの排気孔1aが形成されている。排
気孔1aは、後述する蓋部材11のほぼ中心に位
置するように外囲器Bの端部(基板1の端部)か
ら蓋部材11の直径の1/2だけ離れた位置に配設
されている。さらに外囲器B内部には表示に必要
な各種電極が形成されている。
一方蓋部材11は、基板1とほぼ熱膨張係数の
等しい材料例えば、基板1がガラス板のとき、
426合金(42%Ni、6%Cr、残部Fe)からなる薄
板の金属材料を使用する。そして前記排気孔1a
を塞ぐように低融点フリツトガラスからなる封着
層21を介して、基板1に蓋部材11が固着され
た構成となつている。
ここで蓋部材11を固着する封着層21は、前
記外囲器Bの各部材を組立てる封着材10aに対
して作業温度の低い材料が使用されている(実際
の作業温度は軟化点より50℃程度高い)。封着材
10aとで好ましくは、軟化点が400℃〜500℃で
封着時の作業温度が440℃〜550℃の範囲にある低
融点フリツトガラスを使用し、封着層21として
は、軟化点が300℃〜450℃で封着時の作業温度が
340℃〜500℃の範囲にある低融点フリツトガラス
を使用する。そして蛍光表示管においては、チヤ
ンバー内を高真空状態に保持した状態で排気孔1
aの封止作業が行われその温度分布を考慮した上
で封着層21には、封着材10aに対し、軟化
点、作業温度ともに少なくとも50℃は低い材料を
使用する。また、蛍光表示管においては、排気孔
1aを蓋部材11で封止する前に、ベーキング工
程で200℃〜350℃程度に加熱されるため、少なと
も外囲器を形成するための封着材10aはペーキ
ング工程で軟化しない程度の軟化点を有するもの
で、封着層21はベーキング工程で溶融しない程
度の作業温度を有するものでなければならない。
なお、基板1の厚みが比較的厚く、封着材10
aか蓋部材11の加熱手段の影響を受けにくい場
合や、封着材10aに結晶性低融点フリツトガラ
スを使用した場合、封着材10aと封着層21と
の作業温度の差の少ない材料を使用してもよい。
以上のように、外囲器Bの各部材を組立てる封
着材10aに対して、蓋部材11を固着する封着
層21は、作業温度の低い材料が使用されてい
る。したがつて高真空状態に保持されたチヤンバ
ー内で、あらかじめ形成されていた外囲器Bの排
気孔1aを蓋部材11で封止する際に、封着材1
0aの再溶融しない温度で封止作業を行うことが
でき、封着材10aの溶融によつて発生するガス
によつて外囲器B内部の真空度が低下したり、陰
極6等の内部電極に悪影響を及ぼすこともない。
また、従来の蛍光表示管など、封着材10aの再
溶融を防ぐ為、排気孔1aの位置を側面板9から
十分離れた位置に形成し、どうしても不要な空間
が広く必要であつたが、蓋部材11の大きさ、形
状にあわせて可能な限り側面板9に近づけること
ができ、蛍光表示管内部の有効表示エリアを拡大
することができる。
〔他の実施例〕
前実施例では表示装置として蛍光表示管を例に
とつて示したが、例えば、プラズマデイスプレイ
パネルなど内部に特定の雰囲気が形成された気密
外囲器を有する表示装置ならどんな表示装置にも
適用することができる。また、外囲器を形成する
際に使用される封着材と蓋部材を封止する際に使
用される封着層の作業温度の温度差は、前実施例
では50℃以上としたが外囲器の厚み、材質を変え
ることによつて加熱手段からの影響が変化するた
め、加熱手段からの影響を少なくできる場合に
は、さらに小さくすることができる。さらにチヤ
ンバー内の温度測定が確実に行え温度コントロー
ルの容易な場合には、前記封着材と前記封着層の
温度差はさらに少なくてもよい。もちろん温度差
が大きければ作業が容易になることは言うまでも
ない。また外囲器を形成する際に使用される封着
材、すなわち作業温度の高い封着材においては、
その作業温度が表示装置の電極等他部材に悪影響
を与えない程度のものを使用し、蓋部材を封止す
る際に封着層として使用される低融点フリツトガ
ラスについては、封止前あるいは封止後の熱処理
工程において溶融しない程度の作業温度をもつ材
料を使用しなければならない。
〔効果〕 以上のように本考案の表示装置の外囲器は、複
数の部材を組み合わせて外囲器を形成し、特定の
雰囲気内で外囲器に形成された開口部を蓋部材に
よつて封止し、内部に特定の雰囲気を形成しかつ
保持する表示装置の外囲器において、前記開口部
は、外囲器の各部材の封着部近傍に形成され、前
記外囲器面で前記開口部を取り囲みかつ前記封着
材に直接当接する位置あるいは前記開口部の形成
される部材を介して対向する位置に、前記外囲器
を組み立てるための封着材より作業温度が低く低
融点フリツトガラスからなる封着層が配設され、
かつこの封着層を介して外囲器外面に蓋部材が固
着され、前記開口部を封止したものである。
そのため、外囲器の開口部を蓋部材で封止する際
に、外囲器を組立てる封着材が再溶融しない温度
で封止作業を行うことができる。したがつて前記
封着材の再溶融に伴つて発生するガスによつて外
囲器内部に形成される雰囲気が所望のものと異な
つたり、内部電極が悪影響を受けることもない。
また、従来の表示装置では外囲器を組立てるため
の封着材の再溶融を防ぐため、開口部を外囲器側
面等の内壁から離れた位置に形成していたが、蓋
部材の形状に合せて可能な限り端部に配設するこ
とができ、その分表示に必要な各種電極を端部に
近づけることができるので、表示装置の有効表示
エリアを拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bは、本考案の表示装置の外囲器の
一実施例を示した側断面図および底面図であり、
第2図a,bは従来の表示装置の外囲器の一例を
示した側断面図および底面図である。 B……外囲器、1a……排気孔(開口部)、1
0a……封着材、11……蓋部材、21……封着
層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数の部材を封着材を介して封着し、容器状に
    形成するとともに、少なくとも一部が開口され特
    定の雰囲気内でその開口部を封止することによ
    り、内部に特定の雰囲気を形成しかつ保持する表
    示装置の外囲器において、 前記開口部は、外囲器の各部材の封着部近傍に
    形成され、前記外囲器外面で前記開口部を取り囲
    みかつ前記封着材に直接当接する位置あるいは前
    記開口部の形成される部材を介して対向する位置
    に、前記外囲器を組み立てるための封着材より作
    業温度が低く低融点フリツトガラスからなる封着
    層が配設され、かつこの封着層を介して外囲器外
    面に蓋部材が固着され、前記開口部を封止するこ
    とを特徴とする表示装置の外囲器。
JP1987023049U 1987-02-19 1987-02-19 Expired - Lifetime JPH0548354Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987023049U JPH0548354Y2 (ja) 1987-02-19 1987-02-19

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JP1987023049U JPH0548354Y2 (ja) 1987-02-19 1987-02-19

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JPS63131055U JPS63131055U (ja) 1988-08-26
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ID=30821005

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