JPH0548174A - 圧電アクチユエ−タ用圧電板の製造方法 - Google Patents

圧電アクチユエ−タ用圧電板の製造方法

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JPH0548174A
JPH0548174A JP19950591A JP19950591A JPH0548174A JP H0548174 A JPH0548174 A JP H0548174A JP 19950591 A JP19950591 A JP 19950591A JP 19950591 A JP19950591 A JP 19950591A JP H0548174 A JPH0548174 A JP H0548174A
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JP
Japan
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electrode
piezoelectric plate
piezoelectric
full
masking
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JP19950591A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Kato
幸宏 加藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、全面電極型の圧電板の製造時にお
ける長所を取り入れ、部分電極型の圧電板の製造方法の
短所を解決した圧電アクチュエ−タ用圧電板の製造方法
を提供することを目的とする。 【構成】本発明の圧電アクチュエータ用圧電板の製造方
法は、圧電板1の少なくとも一方の面10の全領域Lに
電極材を焼付けて全面電極2を形成する第1工程と、該
全面電極2を介して該圧電板1を分極処理する第2工程
と、分極処理した後、該全面電極2の外周縁部201を
除いた中央領域200をマスキング材で被覆してマスキ
ング部4を形成する第3工程と、該マスキング材で被覆
されていない該全面電極2の該外周縁部201を除去す
る第4工程と、該マスキング部4を除去することにより
該全面電極2より部分電極2Aを形成する第5工程と、
からなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電アクチュエ−タ用
圧電板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、圧電アクチュエータに用られてい
る圧電板としては、図6に示すように表裏の全面10a
の領域Lに全面電極2aを設けた全面電極型の圧電板1
aと、図7に示すように表裏の円周の中心部10bの領
域L1のみに部分電極2bを形成する部分電極型の圧電
板1bとが知られている。
【0003】前記全面電極型の圧電板1aは、全面電極
2aの形成領域Lが部分電極型の圧電板1bに比べて広
い分、圧電特性、耐久性ともに優れている。そして、製
造工程で圧電材料を分極する場合、その表裏の全面10
aの領域Lに均一に電界がかかる長所がある反面、製造
後、積層体に組込んだ使用時に外端部での電極間距離L
3が近く、縁面放電しやすい。
【0004】また前記部分電極型の圧電板1bは、縁面
放電しにくい長所がある。ところが圧電材料を分極する
場合、表裏の両部分電極2bにはさまれた円周の中心部
10bの領域L1のみに電界が作用し分極され、前記両
部分電極2bが形成されていない円周の外周部11bの
領域L2には、電界が作用せず分極されない。そのため
分極された部分と、未分極部分との境界で割れ3bが発
生しやすい。
【0005】そこで前記全面電極型の圧電板1aと、前
記部分電極型の圧電板1bとの両者の短所を除いて長所
を活用した部分電極型の圧電板を製造する方法が望まれ
ている。例えば特開昭61ー10288号公報には、図
8に示されるように表裏の円周の中心部10bの領域L
1のみに最終形状の部分電極2bを形成した後、その部
分電極2bおよび部分電極2bが形成されていない表裏
の円周の外周部11b領域L2に対し銀ペースト、カー
ボンペースト、パラジウムペースト等よりなる仮電極材
料4b塗布、乾燥により被覆し焼付しないで形成し、次
いで圧電材料の分極処理を行った後、前記仮電極材料4
bのみを有機溶剤で洗浄し除去して部分電極型の圧電板
1b(図7参照)を得る製造方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開昭61ー10288号公報に開示された製造方法で
は、前記仮電極材料4bは、圧電材料の分極処理を行っ
た後、洗浄等で除去する必要から焼付処理が行われず、
下地(被覆される部分電極2bおよび部分電極2bが形
成されていない表裏の円周の外周部11bの領域L2)
に対し、強固に付着していないため、絶縁オイル中での
分極処理時に、仮電極材料4bの一部がはがれ落ちて絶
縁オイルに混入し、絶縁オイルの使用寿命を大幅に縮め
ていた。
【0007】本発明は、前記不具合を解決するととも
に、全面電極型の圧電板の製造時における長所を取り入
れ、部分電極型の圧電板の製造方法の短所を解決した圧
電アクチュエ−タ用圧電板の製造方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電アクチュエ
−タ用圧電板の製造方法は、圧電板の少なくとも一方の
面の全領域に電極材を焼付けて全面電極を形成する第1
工程と、該全面電極を介して該圧電板を分極処理する第
2工程と、分極処理した後、該全面電極の外周縁部を除
いた中央領域をマスキング材で被覆してマスキング部を
形成する第3工程と、該マスキング材で被覆されていな
い該全面電極の該外周縁部を除去する第4工程と、該マ
スキング部を除去することにより該全面電極より部分電
極を形成する第5工程と、からなることを特徴とする。
【0009】第1工程で用いる圧電板は、電圧の印加に
より歪みや応力を生じるものをいい、ペロブスカイト結
晶構造のBaTiO3 と、PbTiO3 またはCaTi
3 との固溶体や、PbZrO3 と、PbTiO3 の固
溶体(PZT)などの圧電体セラミックスから円形板状
に形成された従来と同様のものが用いられる。この圧電
体は、第1工程〜第5工程が施されて表と裏の両表面に
銀ペーストなどの導電ペーストが印刷、焼付された前記
部分電極部が形成される。
【0010】第2工程で用いるマスキング材は、第4工
程によりマスキング材で被覆されていない全面電極の外
周縁部を電極除去液で溶解し除去するとき、電極除去溶
液に溶解しないものを用いることが重要である。マスキ
ング材としては、例えば、有機系接着剤(酢酸ビニル樹
脂系や、クマロン樹脂系等)を用いることができる。電
極除去溶液としては、例えば、1%HNO3 水溶液や、
HF含有HNO3 水溶液等を用いることができる。
【0011】第5工程でマスキング材をマスキング材除
去溶液で溶解し除去するとき、マスキング材のみを溶解
し、電極および圧電板の形成材料を溶解しないものを用
いることが重要である。マスキング材のみを溶解するマ
スキング材除去溶液としては、例えば、芳香族系の有機
溶剤(トルエンや、キシレン等)を用いることができ
る。
【0012】
【作用および効果】本発明の圧電アクチュエ−タ用圧電
板の製造方法では、第1工程、第2工程、第3工程、第
4工程、第5工程の順に実施される。そして、第1工程
では、圧電板の少なくとも一方の面の全領域に電極材を
焼付けて全面電極を形成する。第2工程では、全面電極
を介して圧電板を分極処理する。第3工程では、第2工
程で分極処理した後の全面電極の外周縁部を除いた中央
領域をマスキング材で被覆してマスキング部を形成す
る。第4工程では、マスキング材で被覆されていない全
面電極の外周縁部を除去する。第5工程では、マスキン
グ部を除去することにより全面電極より部分電極を形成
する。
【0013】本発明の製造方法によると、前記第2工程
により圧電板に部分電極を形成するに際して、圧電板の
全面に均一に電圧が作用した状態で分極できるので、分
極後に、部分電極が形成された領域と、部分電極が形成
されないた領域との間に割れが発生しない。また、第4
工程により圧電板上で、全面電極の外周縁部を除去する
時、全面電極の中央領域はマスキング部により保護され
ているので、損傷や、破損等の影響を受けることがな
く、全面電極の外周縁部を除去して全面電極より部分電
極を形成することができる。
【0014】従って、圧電板に、部分電極を形成するに
際して、電極形成対象面となる一表面の中央領域のみ
に、確実に電極を形成させることができ、かつ製造され
た後、圧電板には、従来の場合のように、割れを発生さ
せない。また、全面電極形成時に圧電板の側面に余分な
導電ペーストが付着したとしても、第4工程で外周縁部
とともに除去できるので、付着によるショ−トを発生さ
せない。
【0015】
【実施例】本実施例の圧電アクチュエ−タ用圧電板の製
造方法は、第1工程と、第2工程と、第3工程と、第4
工程と、第5工程と、からなる。そして以下に説明する
ように前記第1工程〜第5工程が順次実施される。すな
わち、第1工程では、予め圧電板1と、図略の導電ペ−
ストが準備される。圧電板1はPZT製で直径が15m
m、厚さが0.5mmの円形板状体のものが用いられる
(図1参照)。
【0016】導電ペ−ストは、電極となるAgを含有す
る粘度(20000cps)の銀ペーストが用いられ
る。そして前記圧電板1の表と裏との両面10の全領域
Lに、導電ペ−ストが印刷された後、乾燥処理させると
ともに焼付け処理がなされ、全面電極2が形成される
(図2参照)。
【0017】第2工程では、第1工程で圧電板1の両面
10の全領域Lに形成された全面電極2を介して圧電板
1を分極処理する。分極処理は、100℃に保持したシ
リコン油中に圧電ペレットを浸漬し、3〜5KV/mm
の電界を数分間印加する。第3工程では、前記第2工程
で分極処理された後の圧電板1の全面電極2に対し、そ
の外周縁部201を除いた中央領域200に、有機系接
着材(酢酸ビニル樹脂系)よりなるマスキング材で被覆
してマスキング部4を形成する(図3参照)。
【0018】第4工程では、予め図略の1%HNO3
溶液が準備される。この溶液は、圧電板1を形成する圧
電材料や、被覆したマスキング部4を形成する材料を溶
解することなく、全面電極2を形成する材料のみを溶解
するものである。そして1%HNO3 水溶液中に、マス
キング部4を形成した圧電板1が数分間浸漬され、マス
キング部4で被覆されていない全面電極2の外周縁部2
01を除去する(図3および図4参照)。また、この第
4工程では、前記全面電極形成時に圧電板1の側面に余
分な導電ペーストが付着したとしても、外周縁部201
の溶解時に、この外周縁部201とともに除去できるの
で、付着によるショ−トを発生させない。
【0019】第5工程では、予め図略の芳香族系の有機
溶剤(トルエン)が準備される。この溶液は、前記マス
キング部4のみを溶解するものである。そしてこの芳香
族系の有機溶剤(トルエン)中に、中央領域200にマ
スキング部4が被覆された圧電板1が数分間浸漬され、
マスキング部4を除去することにより全面電極2より部
分電極2Aが形成された最終目的の圧電板1Aが得られ
た。(図5参照)。
【0020】比較例 前記本実施例の圧電アクチュエ−タ用圧電板の製造方法
で得た圧電板1Aの効果を確認するため、従来の製造方
法で図8に示す比較例品としての部分電極型の圧電板1
bを得た。すなわち比較例品としての圧電板1bはPZ
T製で直径が15mm、厚さが0.5mmの円形板状体
のものが用いられる。
【0021】また、導電ペ−ストは、電極となるAgを
含有する粘度(20000cps)の銀ペーストが用い
られる。そして図8に示されるように表裏の円周の中心
部10bの領域L1のみに最終形状の部分電極2bを形
成した後、その部分電極2bおよび部分電極2bが形成
されていない表裏の円周の外周部11bの領域L2に対
し銀ペースト、カーボンペースト、パラジウムペースト
等のひとつよりなる仮電極材料4bを塗布、乾燥により
被覆し焼付しないで形成し(図4参照)、次いで圧電材
料の分極処理を行った後、前記仮電極材料4bのみを有
機溶剤で洗浄し除去して部分電極型の圧電板1bを得、
前記実施例品と、比較例品とを作製し比較検討した。
【0022】この結果、従来の製造方法で得た比較例品
の圧電板1bは、工程途中で用いる仮電極材料4bの密
着が悪いため、分極に用いる絶縁オイル中に仮電極材料
4bの微粉末が落ち混入するため、絶縁オイルの使用限
度は10回程度と低く、使用回数が10回を超過した場
合には、分極工程で、用いた絶縁オイル中に浮遊する仮
電極材料4bの金属粉末が圧電板1bの側面に付着し、
ショートする頻度が増加する。
【0023】これに対し本実施例品の圧電板1Aの場合
には、絶縁オイルの使用限度は100回以上であること
が確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の圧電アクチュエータ用圧電板
の製造方法における第1工程で用いられる圧電板を示す
側面図
【図2】実施例の第1工程および第2工程を示す側面図
【図3】実施例の第2工程および第3工程を示す側面図
【図4】実施例の第4工程を示す側面図
【図5】実施例の第5工程を示す側面図
【図6】従来例の圧電板の製造工程を示す側面図
【図7】従来例の圧電板の製造工程を示す側面図
【図8】比較例の従来(比較例)の圧電板の製造工程を
示す側面図
【符号の説明】
1、1A…圧電板 2…全面電極、2A…部分電極 4…マスキング部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電板の少なくとも一方の面の全領域に
    電極材を焼付けて全面電極を形成する第1工程と、該全
    面電極を介して該圧電板を分極処理する第2工程と、分
    極処理した後、該全面電極の外周縁部を除いた中央領域
    をマスキング材で被覆してマスキング部を形成する第3
    工程と、該マスキング材で被覆されていない該全面電極
    の該外周縁部を除去する第4工程と、該マスキング部を
    除去することにより該全面電極より部分電極を形成する
    第5工程と、からなることを特徴とする圧電アクチュエ
    ータ用圧電板の製造方法。
JP19950591A 1991-08-08 1991-08-08 圧電アクチユエ−タ用圧電板の製造方法 Pending JPH0548174A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016197662A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 Tdk株式会社 圧電素子、圧電アクチュエータ及び圧電素子の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016197662A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 Tdk株式会社 圧電素子、圧電アクチュエータ及び圧電素子の製造方法

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