JPH0548064Y2 - - Google Patents

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JPH0548064Y2
JPH0548064Y2 JP5416187U JP5416187U JPH0548064Y2 JP H0548064 Y2 JPH0548064 Y2 JP H0548064Y2 JP 5416187 U JP5416187 U JP 5416187U JP 5416187 U JP5416187 U JP 5416187U JP H0548064 Y2 JPH0548064 Y2 JP H0548064Y2
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drying
grains
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は穀物乾燥機に係り、特に穀物の含水率
を検出して穀物乾燥機を運転すると共に穀物が所
定の乾燥状態となつた時点で前記穀物乾燥機を停
止させる穀物乾燥機に関する。
[従来の技術] 穀物乾燥機では、その上方が穀物の貯留部とさ
れ下方が乾燥部とされており、乾燥部を通過した
穀物はスクリユコンベアやバケツトコンベア等の
循環系で貯留部の最上層へと持ち上げられ乾燥部
を繰り返し通過することにより、徐々に乾燥され
るようになつている。
穀物乾燥機では、熱風供給による乾燥開始前に
乾燥終了時の穀物の含水率を設定しておき、水分
計で穀物を定期的にサンプリングして含水率を自
動計測し、この含水率が前記設定値以下となつた
場合には乾燥機による乾燥を自動的に停止するよ
うになつている。また、タイマにより所定時間運
転させ、前記所定時間経過後に自動停止させるこ
とも可能となつている。
自動停止された穀物はテンパリング(休止乾
燥)が行なわれ、穀物の水分交換(水分の多い穀
物から水分が蒸発し、水分の少ない穀物へは水分
が吸収される作用)により穀物の胴割れが防止さ
れる等、仕上り状態が向上される。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、穀物の乾燥初期は穀物が水分を
多く含んでいるため、貯留部の側壁と当接してい
る穀物がこの側壁に付着し、円滑に循環せず、貯
留部の中央部にある穀物の循環速度と異なること
がある。
このため、穀物仕上り時の穀物の水分むらが大
きく、テンパリングをしても均一水分状態になり
得ず、確実に穀物の水分むらを除去することはで
きない。
本考案は上記事実を考慮し、貯留部に貯留され
た全ての穀物を均一に循環させて仕上り状態を向
上させることが可能な穀物乾燥機を得ることが目
的である。
[問題点を解決するための手段] 本考案に係る穀物乾燥機では、貯留部に貯留さ
れた穀物を循環させながら乾燥させる穀物乾燥機
であつて、乾燥機の一方の側壁から他方の側壁ま
で少なくとも3層の循環経路を備え、熱風により
穀物を所定の乾燥状態に乾燥させる乾燥部と、そ
れぞれの循環経路に配設され、前記貯留部に貯留
された穀物を循環又は循環停止させるバルブと、
これらバルブを開閉制御し、穀物の乾燥初期時に
は、前記両方の側壁に最も近い位置にある2層の
循環経路に配設されたバルブを開放し他の層の循
環経路に配設されたバルブを閉止して前記2層の
循環経路から穀物を循環させる制御手段と、を有
している。
[作用] 貯留部に貯留されたばかりの穀物は水分を多く
含んでおり、乾燥機の側壁と当接している穀物
は、この側壁に付着しやすい。本発明では、制御
手段により乾燥初期時には側壁に最も近い2層の
循環経路のバルブを開放し、他の層の循環経路の
バルブを閉止して、側壁近傍にある穀物を中央部
にある穀物よりも循環しやすくする。これによ
り、全体として、貯留部に貯留された穀物は略均
一に循環され、穀物の仕上り状態を向上させるこ
とができる。
[実施例] 第1図には本考案に適用される循環式穀物乾燥
機10の一例が示されている。
この循環式穀物乾燥機10は、上部の貯留部1
2と下部の乾燥部14とを備えている。乾燥部1
4には多孔壁面で仕切られた穀物の循環経路であ
る流下路16が形成されており、貯留部12の穀
物が流下して通るようになつている。隣り合う流
下路16の間には交互に熱風室18、排風室20
が形成されている。本実施例では流下路16は4
層設けられており、これらの流下路のそれぞれの
下端部にはバルブ17A,17Bが取り付けられ
いる。このバルブ17A,17Bは独立して開閉
できるようになつており、穀物はバルブ17A,
17Bが開放されている流下路16を通過して後
述の下ホツパ24へと至るようになつている。
熱風室18には第2図にも示されている操作盤
19の電源スイツチ23、作業選択スイツチ31
及び運転スイツチ21の操作により作動するバー
ナ及び吸引フアン(図示省略)により熱風が送ら
れ、熱風室18から流下路16を通つて排風室2
0側へ流れるようになつている。このバーナ及び
吸引フアンの運転時間はプログラムタイマ設定部
25で所望の時間に設定することができるように
なつている。さらに、乾燥部の熱風温度は温度設
定ツマミ27で設定でき、熱風温度はほぼ一定に
保持できるようになつている。この熱風により、
流下路16内の穀物が乾燥される。
ここで、乾燥開始から所定時間(初期乾燥時
間)中は4層の流下路16の内、乾燥機10の側
壁10A,10Bに最も近い2層の流下路16に
配置されたバルブ17Aのみが開閉動作されるよ
うになつている。これにより、貯留部12に貯留
された穀物の内、意図的に側壁10A,10Bに
近い位置にある穀物が循環されやすくなることに
なる。
ところで、乾燥初期の穀物は水分を多く含んで
おり、循環されやすくなつている穀物、すなわち
側壁10A,10Bに近い穀物は循環されやすさ
とは逆に水分による粘着性で側壁10A,10B
に付着し循環が妨げられている。この結果、貯留
部12に貯留された穀物は全体として、均一に循
環されることになる。なお、前記初期乾燥時間経
過後は側壁10A,10Bに最も近い2層の流下
路に設置されたバルブとそれ以外のバルブとが遅
いローテーシヨン(穀物の1〜2循環程度毎)で
交互に開閉動作されるようになつている(所定時
間T1毎に交互にバルブ17A又はバルブ17B
を駆動させ開閉動作させる)。
乾燥機外周部にはA/D(アナログ/デジタル)
変換器45を介してマイクロコンピユータ38へ
接続された温度センサ46が取り付けられ、外気
の温度が検出されるようになつている。さらに、
この温度センサ46の近傍には温度センサ47も
取り付けられ、外気の湿度が検出され、その検出
値がA/D変換器48を介してマイクロコンピユ
ータ38へ供給されるようになつている。マイク
ロコンピユータ38では、この温度センサ46及
び湿度センサ47に基づいて、乾燥機内へ供給す
る熱風の温度を制御している。
運転スイツチ21の近傍には停止スイツチ29
が並設され、この停止スイツチ21の操作で乾燥
機10を完全停止させることができるようになつ
ており、この場合、乾燥機10を運転させるため
の初期データ(穀物の含水率、乾燥機10内の温
度及び湿度等)の全てがリセツトされるようにな
つている。
以下に穀物の循環系について説明する。流下路
16の下端のバルブ17A,17Bからは乾燥さ
れた穀物が下ホツパ24内へ落下されるようにな
つている。下ホツパ24の底部にはスクリユコン
ベア26が設けられており、穀物をバケツトコン
ベア28の下部へ供給するようになつている。こ
の穀物はバケツトコンベア28により貯留部12
の上方で持ち上げられ、回転式均分機30上に落
下されるようになつている。回転式均分機30上
の穀物は遠心力を受けて貯留部12内へ落下し、
蓄積された穀物の上表面はすりばち状となつてい
る。すなわち、穀物は一定の間隔で循環されるよ
うになつている。穀物の適正な単位循環時間は穀
物の種類によつて、それぞれ異なつており、穀物
切り換えスイツチ33により、乾燥する穀物に合
わせて循環時間が設定できるようになつている。
バケツトコンベア28の下部には含水率検出装
置32が配設され、穀物をすくい上げるバケツト
本体28Aの反転時に穀物の一部が含水率検出装
置32内へと案内されて含水率Giが検出される
ようになつている。
含水率検出装置32では、サンプリングされた
穀物の含水率Giを所定時間(本実施例では1時
間)毎に計測してその値をA/D変換器36を介
してマイクロコンピユータ38(第1図参照)へ
供給するようになつている。乾燥機10を停止さ
せるための乾燥終了時の穀物含水率、すなわち目
標含水率設定値Gaは含水率設定ツマミ36の操
作により設定され、その設定値がマイクロコンピ
ユータ38へ供給されるようになつている。マイ
クロコンピユータ38ではこの目標含水率設定値
Gaと穀物の含水率Giとが一致した時点で乾燥機
10を停止させると共にこの停止時点の穀物の含
水率Giを記憶するようになつている。
ここで、第4図に示される如く、マイクロコン
ピユータ38では目標含水率Gaよりも若干高い
設定値Gbが算出され、穀物の含水率Giがこの設
定値Gbを超えると、サンプリング間隔が20分と
されるようになつている。マイクロコンピユータ
38はドライバ40を介して表示器42へ含水率
を出力するようになつている。表示器42は次の
表示値が供給されるまで前回の表示値を保持して
表示するようになつている。なお、この表示器4
2では、切り換えスイツチ43の操作で乾燥機内
の温度や乾燥残時間等を表示させることもできる
ようになつている。
また、第4図に示される如く、所定の含水率
(約20%)の所にはしきい値が設けられており、
穀物の含水率がこのしきい値以下となつた場合
は、前記バルブの交互開閉(側壁に最も近い2層
とそれ以外の層とのバルブの交互開閉)を速いロ
ーテーシヨン(穀物の1循環よりも速く)で行な
うようになつている。
以下に本実施例の作用を第3図Aのフローチヤ
ートに従い説明する。
まず、ステツプ100で運転スイツチ21がオン
とされると、ステツプ101で穀物の含水率等のデ
ータがイニシヤライズされると共にフラグFをリ
セツトし、2つ設定される所定時間から1つを選
択するためのIを1とする。次にステツプ102で
プログラムタイマ25で設定された乾燥機運転時
間を読み込み、次いでステツプ103で設定された
目標含水率Gaを読み込む。これらの読み込みが
終了すると、ステツプ104へ進み乾燥運転が開始
され、次いでステツプ105で初期の含水率Giを読
み込むステツプ106へ移行して初期乾燥時間中で
あるか否かを判断する。ステツプ106で肯定判定
された場合は、ステツプ107へ移行し、側壁10
A,10Bに最も近い外側のバルブ17Aを駆動
させ開閉動作させる。この場合バルブ17Bは閉
止され、これに対応する流下路16では穀物は循
環されない。これにより、側壁10A,10Bに
付着した穀物が貯留部12の中央に位置する穀物
よりも循環されやすくなり、長時間穀物が側壁1
0A,10Bに付着したままとなることがない。
ステツプ107で外側のバルブ17Aが開放され
るとステツプ106へ移行して、以下初期乾燥時間
が経過するまではステツプ106、ステツプ107を繰
り返す。ステツプ106で初期乾燥時間が経過する
とステツプ108へ移行してフラグFがセツトされ
ているか否かが判断される。フラグFがリセツト
されている場合はステツプ110へ移行し、外側の
バルブ17Aを開放し、フラグFがセツトされて
いる場合はステツプ112へ移行して内側のバルブ
17Bを開放した後ステツプ114へ移行する。ス
テツプ114ではフラグFを所定時間T1又はT2(初
期乾燥時間経過値後は遅いローテーシヨンである
所定時間T1が選択される)毎にセツト又はリセ
ツトするようにしている。
このステツプ114は、バルブ17Aとバルブ1
7Bとを交互に開閉動作させる制御をするために
なされるルーチンであり、これにより、乾燥むら
を防止し、かつ側壁10A,10B付近の穀物も
円滑に循環されることになる。
次のステツプ120では穀物含水率Giが第4図に
示すしきい値(20%)に達したか否かが判断さ
れ、Gi≦20%の場合は穀物の含水率が側壁に付
着しない程度となつたと判断しステツプ121へ移
行して前記所定時間をT2に変更した後ステツプ
122へ移行する。この所定時間T2は前記所定時間
T1よりも短く、従つて、穀物の含水率が20%以
下の場合はローテーシヨンが速くなる。
ステツプ122ではステツプ102で設定した時間に
なつたか否かを判断し設定時間末到達の場合はス
テツプ106へ移行し以下ステツプ107からステツプ
122を繰り返す。またステツプ124で設定時間が経
過したと判断されるとステツプ124へ移行し、乾
燥運転は終了する。また、ステツプ126で穀物の
含水率Giが目標含水率Gaとなつた場合にもステ
ツプ128へ移行する。
次に第3図Bのフローチヤートにより、含水率
比較割込ルーチンについて説明する。この割込ル
ーチンの割込タイミングは、例えば第4図に示さ
れる如く、含水率の測定値Gaよりはるかに大き
い場合には1時間毎とされ、含水率がGb以下に
なつた場合には、過乾燥を防止するため、短時間
間隔、例えば20分おきとされる。
ステツプ128で穀物の含水率Giが目標含水率Ga
未到達の場合は、メインルーチンヘリターンす
る。穀物の含水率Giが目標含水率Gaに到達する
とステツプ130へ移行して乾燥運転は終了する。
このように、本実施例の乾燥機10では乾燥初
期時には側壁10A,10Bに最も近いバルブ1
7Aのみを開放し、側壁10A,10Bに付着し
やすい穀物を循環させやすくしたので、全体とし
て貯留部12の穀物を均一に循環させることがで
きる。また、所定時間経過後はバルブ17Aとバ
ルブ17Bとを交互に開放させたので、乾燥むら
も防止できる。
さらに、乾燥機10は乾燥運転初期時では熱風
が高温又は低温の大風量で供給され、運転後期で
は高温又は低温の小風量で供給される。従つて、
穀物の過乾燥が防止されると共に容易に穀物の含
水率Giをほぼ目標含水率Gaとすることができる。
なお、本実施例でタイマ制御と比較制御とを併
用して乾燥機10の運転制御を行なつたが、タイ
マを連続とすれば含水率による比較制御のみでの
制御が可能である。
[考案の効果] 以上説明した如く本考案に係る穀物乾燥機で
は、貯留部に貯留された全ての穀物を均一に循環
させて仕上り状態を向上させることができるとい
う優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は穀物乾燥の内部構造を示す正面図、第
2図は操作盤の正面図、第3図A及びBは本実施
例に係る乾燥制御のフローチヤート図、第4図は
乾燥制御による含水率特性の一例を示す時間−含
水率特性図である。 10……乾燥機、10A,10B……側壁、1
2……貯留部、16……流下路、17A,17B
……バルブ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 貯留部に貯留された穀物を循環させながら乾
    燥させる穀物乾燥機であつて、 乾燥機の一方の側壁から他方の側壁まで少な
    くとも3層の循環経路を備え、熱風により穀物
    を所定の乾燥状態に乾燥させる乾燥部と、 それぞれの循環経路に配設され、前記貯留部
    に貯留された穀物を循環又は循環停止させるバ
    ルブと、 これらバルブを開閉制御し、穀物の乾燥初期
    時には、前記両方の側壁に最も近い位置にある
    2層の循環経路に配設されたバルブを開放し他
    の層の循環経路に配設されたバルブを閉止して
    前記2層の循環経路から穀物を循環させる制御
    手段と、 を有する穀物乾燥機 (2) 前記制御手段は、穀物が所定乾燥状態に達し
    た時点で、前記2層の循環経路に配設されたバ
    ルブと前記他の層の循環経路に配設されたバル
    ブとを交互に開放することを特徴とする前記実
    用新案登録請求の範囲第(1)項に記載の穀物乾燥
    機。
JP5416187U 1987-04-09 1987-04-09 Expired - Lifetime JPH0548064Y2 (ja)

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JP5416187U JPH0548064Y2 (ja) 1987-04-09 1987-04-09

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JPS63162292U JPS63162292U (ja) 1988-10-24
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JP5416187U Expired - Lifetime JPH0548064Y2 (ja) 1987-04-09 1987-04-09

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