JPH0547976Y2 - - Google Patents

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JPH0547976Y2
JPH0547976Y2 JP1988068485U JP6848588U JPH0547976Y2 JP H0547976 Y2 JPH0547976 Y2 JP H0547976Y2 JP 1988068485 U JP1988068485 U JP 1988068485U JP 6848588 U JP6848588 U JP 6848588U JP H0547976 Y2 JPH0547976 Y2 JP H0547976Y2
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protrusions
heat exchanger
spiral
small
heat transfer
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、熱交換器用に使用される伝熱管に関
するものである。
(従来の技術) 熱交換器用として使用される伝熱管の内周面に
対して、各種の加工を施して高性能化を図る試み
が従来から種々行なわれてきている(例えば、実
開昭57−183487号公報参照)。これらの内面加工
管の場合、伝熱管内周面に形成される螺旋突条の
高さを高くしたりあるいは数を増加させること
で、伝熱性能の向上を図ろうとすると、伝熱管の
単位長さ当たり重量の増大を招くこととなり、か
かる伝熱管を用いて設計される熱交換器の重量増
大につながるという不具合が生じる。
(考案が解決しようとする課題) 上記の如き不具合に対処するために、近年、第
4図図示の如く、管体1の内周面に、複数の螺旋
状の突条2,2……と隣合う突条2,2間に位置
する断面略台形状の螺旋溝3,3……とを形成し
て、伝熱性能向上と伝熱管単位長さ当たり重量の
減少とを図るようにした試みがなされてきてい
る。ところが、このような構造の内面加工管の場
合、螺旋溝3の底面幅を大きくすることにより、
内表面積の増加と螺旋溝3内への冷媒液収容量の
増大とを図り得るところから、凝縮熱伝達率の向
上を図ることはできるものの、蒸発器として使用
した場合(特に、低流量域)においては、螺旋溝
3の底部中央では冷媒液の供給がなされなくなる
おそれが生じ、局部的にドライアウト現象を起こ
すことがある。かかるドライアウト現象は、冷媒
側熱伝達率の低下の原因となるところから、その
解消が重要な課題となつてきている。
本考案は、上記の点に鑑みてなされたもので、
極めて簡易な手段によつて、蒸発器として作用さ
せた場合における内面加工管のドライアウト防止
を図ることを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案では、上記課題を解決するための手段と
して、図面に示すように、管体1の内周面に、複
数の螺旋状の突条2,2……と隣合う突条2,2
間に位置する断面略台形状の螺旋溝3,3……と
を形成してなる伝熱管において、前記螺旋溝3,
3……を、幅広の底部を有するもの3a,3a…
…と幅狭の底部を有するもの3b,3b……とに
より構成するとともに、幅広の底部を有する螺旋
溝3aの底部に、前記突条2,2……より高さの
低い小突条4を形成している。また、前記小突条
4を複数個形成するようにする場合もある。
(作用) 本考案では、上記手段によつて次のような作用
が得られる。
すなわち、隣合う突条2,2間に形成される螺
旋溝3,3……のうち幅広の底部を有する螺旋溝
3a底部に、該突条2より高さの低い小突条4を
形成したことにより、蒸発器用として使用する場
合には、螺旋溝3の底部全体および小突条4にか
けて冷媒液膜Fが形成されることとなり、局部的
なドライアウト現象が回避されることとなる。従
つて、伝熱表面積の増大により高い蒸発熱伝達率
が得られることとなるのである。一方、凝縮器用
として使用する場合には、小突条4頂部での凝縮
冷媒液膜Fの薄膜化により高い凝縮熱伝達率が得
られることとなるのである。さらに、螺旋溝3底
部に形成する小突条4の高さを小さく抑えている
ため、伝熱管の単位長さ当たり重量の増大が最小
限に抑えられることとなり、熱交換器設計上有利
となる。また、前記螺旋溝3,3……を、幅広の
底部を有するもの3aと幅狭の底部を有するもの
3bとで構成し、幅広の底部を有する螺旋溝3a
底部に、小突条4を形成しているので、幅狭の底
部を有する螺旋溝3bを形成する分だけ突条2の
形成個数が増大することとなり、若干重量的に増
大することは避けられないが、熱伝達が大幅に向
上することとなる。また、小突条4を複数個形成
する場合には、蒸発器として作用させた時、螺旋
溝3の底部が幅広とされている場合における突条
2と小突条4との間に生ずるおそれのあるドライ
アウト現象を効果的に回避できることとなる。
(実施例) 以下、添付の図面を参照して、本考案の好適な
実施例を説明する。
本実施例の伝熱管は、第1図および第2図図示
の如く、管体1の内周面に、複数の螺旋状の突条
2,2……と隣合う突条2,2間に位置する断面
略台形状の螺旋溝3,3……(具体的には、幅広
の底部を有するもの3aと幅狭の底部を有するも
の3b)とを形成するとともに、幅広の底部を有
する螺旋溝3aの底部中央に、前記突条2より高
さの低い小突条4を形成して構成されている。該
小突条4は、蒸発器として使用する場合において
前記螺旋溝3a底部にあつて冷媒液膜Fのドライ
アウト現象を回避すべく作用するものであり、そ
の高さ、数等は適当に選択して差し支えない。
上記の如く構成したことにより、次のような作
用が得られる。
蒸発器用として使用する場合には、第2図に拡
大図示するように、螺旋溝3aの底部全体および
小突条4にかけて冷媒液膜Fが形成されることと
なり、局部的なドライアウト現象が回避されるこ
ととなる。従つて、伝熱表面積の増大により高い
蒸発熱伝達率が得られることとなるのである。一
方、凝縮器用として使用する場合には、小突条4
頂部での凝縮冷媒液膜Fの薄膜化により高い凝縮
熱伝達率が得られることとなるのである。さら
に、螺旋溝3a底部に形成する小突条4の高さを
小さく抑えているため、伝熱管の単位長さ当たり
重量の増大が最小限に抑えられることとなり、熱
交換器設計上有利ともなる。
また、本実施例の場合、幅狭の底部を有する螺
旋溝3bを形成する分だけ突条2の形成個数が増
大することとなり、若干重量的に増大することは
避けられないが、熱伝達が大幅に向上することと
なる。特に、水用熱交換器のように冷媒側熱伝達
率が全体の熱貫流率に与える影響の大きい場合に
効果があるものとなる。
なお、幅狭の底部を有する螺旋溝3bとして
は、底部を有しないもの、即ち突条2,2が連続
形成されているものも含まれる。
実施例 2 本実施例の伝熱管においては、第3図図示の如
く、前記螺旋溝3aの底部中央部に、突条2より
高さの低い2個の小突条4,4が小さな間隔を隔
てて形成されている。螺旋溝3aの底部が幅広と
されている場合等においては、実施例1の如く螺
旋溝3aの底部中央に1個の小突条4を形成した
場合、蒸発器として作用させる時、突条2と小突
条4との間の間隔が大きくなつてドライアウト現
象が生じるおそれがあるが、本実施例の如く構成
することによつてかかるドライアウト現象を効果
的に回避できることとなるのである。なお、小突
条4の形成個数は3個以上であつてもよい。その
他の構成および作用効果は実施例1と同様なので
説明を省略する。
なお、上記各実施例における突条2および小突
条4の頂部は、図示の如くシヤープな形状とする
のが望ましいが、製造上の制約により少しつぶれ
た形状(あるいは丸みをおびた形状)となること
もある。
本考案は、上記各実施例の構成に限定されるも
のではなく、考案の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
(考案の効果) 叙上の如く、本考案によれば、管体1の内周面
に、複数の螺旋状の突条2,2……と隣合う突条
2,2間に位置する断面略台形状の螺旋溝3,3
……とを形成してなる伝熱管において、前記螺旋
溝3,3……を,幅広の底部を有するもの3a,
3a……と幅狭の底部を有するもの3b,3b…
…とにより構成するとともに、幅広の底部を有す
る螺旋溝3aの底部に、前記突条2,2……より
高さの低い小突条4を形成したので、蒸発器用と
して使用する場合には、螺旋溝3aの底部全体お
よび小突条4にかけて冷媒液膜Fが形成されとこ
ろから、局部的なドライアウト現象が回避される
ととなり、伝熱表面積の増大により高い蒸発熱伝
達率が得られるという実用的な効果がある。
また、凝縮器用として使用する場合には、小突
条4頂部での凝縮冷媒液膜Fの薄膜化により高い
凝縮熱伝達率が得られることとなるという効果も
得られる。
さらに、螺旋溝3を、幅広の底部を有するもの
3aと幅狭の底部を有するもの3bとで構成する
ようにしたので、幅狭の底部を有する螺旋溝3b
を形成する分だけ突条2の形成個数が増大するこ
ととなり、若干重量的に増大することは避けられ
ないが、熱伝達が大幅に向上することとなる。
なお、請求項2における如く、前記小突条4を
複数個形成するようにすれば、蒸発器として作用
させた時、螺旋溝3aの底部が幅広とされている
場合における突条2と小突条4との間に生ずるお
それのあるドライアウト現象を効果的に回避でき
ることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例1にかかる伝熱管の縦
断面図、第2図は第1図図示の伝熱管の部分拡大
図、第3図は本考案の実施例2にかかる伝熱管の
第2図相当図、第4図は従来の伝熱管の第2図相
当図である。 1……管体、2……突条、3,3a,3b……
螺旋溝、4……小突条。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 管体1の内周面に、複数の螺旋状の突条2,
    2……と隣合う突条2,2間に位置する断面略
    台形状の螺旋溝3,3……とを形成してなる伝
    熱管であつて、前記螺旋溝3,3……を、幅広
    の底部を有するもの3a,3a……と幅狭の底
    部を有するもの3b,3b……とにより構成す
    るとともに、幅広の底部を有する螺旋溝3aの
    底部には、前記突条2,2……より高さの低い
    小突条4を形成したことを特徴とする伝熱管。 2 前記小突条4が複数個形成されている前記実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の伝熱管。
JP1988068485U 1988-05-23 1988-05-23 Expired - Lifetime JPH0547976Y2 (ja)

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