JPH0547631B2 - - Google Patents

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JPH0547631B2
JPH0547631B2 JP63030969A JP3096988A JPH0547631B2 JP H0547631 B2 JPH0547631 B2 JP H0547631B2 JP 63030969 A JP63030969 A JP 63030969A JP 3096988 A JP3096988 A JP 3096988A JP H0547631 B2 JPH0547631 B2 JP H0547631B2
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thin film
substrate
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vacuum
electron gun
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Kenichi Sano
Hideaki Murata
Tsugio Myagawa
Takaharu Yonemoto
Hiroyuki Tokushige
Taiichi Mori
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SURFACE HIGH PERFORMANCE RES
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、基板上に薄膜を成膜するための真空
蒸着装置に関する。
[従来の技術] 従来、基板上に成膜された薄膜の化学組成を制
御する機能を有する真空蒸着装置としては、真空
チヤンバ内に設置された各蒸着源からの蒸着ビー
ムを検出する検出器と、この検出器での検出値に
基づいて前記各蒸着源の出力を制御する手段とを
備えた構造のものが知られている。
[発明が解決しようとする課題] 上述した真空蒸着装置では、各蒸発源からの蒸
発ビームの強度を制御指標として基板上に成膜さ
れた薄膜の化学組成を間接的に制御するものであ
る。しかしながら、基板上に成膜された薄膜の化
学組成は蒸発ビームの基板への成膜確率、合金反
応や化学反応の影響によつて変化するため、蒸発
ビームの強度を制御指標としても薄膜の化学組成
を高精度で制御できない。
本発明は、上記従来の課題を解決するためにな
されたもので、真空チヤンバ内に配置した基板上
に目的の化学組成を有する薄膜を高精度で成膜し
得る真空蒸着装置を提供しようとするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本願第1の発明は、真空チヤンバ内に少なくと
も1台以上の蒸着源を設置し、該チヤンバ内に配
置した基板上に所望の薄膜を蒸着、成膜する真空
蒸着装置において、前記真空チヤンバに付設さ
れ、前記基板上に成膜された薄膜に特性X線を励
起するための電子線を該基板表面に対して0°を越
え、10°以下の角度で入射させる電子銃と、この
電子銃からの電子線の入射により励起された特性
X線を検出するための検出器と、この検出器によ
る検出値を予め設定した基準値と比較し、これに
基づいて前記蒸発源のうち少なくとも1台の蒸発
源の出力をフイードバツク制御するための制御手
段とを具備したことを特徴とする真空蒸着装置で
ある。
本願第2の発明は、前記第1の発明の構成に成
膜速度を検出する検出器と、この検出値を予め設
定した基準値と比較し、これに基づいて蒸着源の
出力をフイードバツク制御する制御手段の出力制
御系を調節する手段とを付加した構造の真空蒸着
装置である。
本願第3の発明は、前記第1、第2の発明の電
子銃として高速反射電子線回折用の電子銃を用
い、更に第1、第2の発明の構成に真空チヤンバ
に配設された高速反射電子線回折像を結像するた
めの蛍光板と、この蛍光板に近接して配置され、
該蛍光板上の回折像の輝度を検出する2台以上の
検出器と、これら検出器間の検出値の比を予め設
定した基準値と比較し、これに基づいて制御手段
の特性X線の基準値を増減させる手段とを付加し
た構造の真空蒸着装置である。
[作用] 本願第1の発明によれば、基板上に成膜された
薄膜に電子線を照射して特性X線を励起させる電
子銃と、励起された特性X線を検出する検出器に
より基板上に成膜された薄膜の化学組成をその成
膜過程において直接かつ同時に検出できる。この
際、電子銃はそれから放出される電子線が基板表
面に対して0°を越え、10°以下の角度で入射させ
るように真空チヤンバに配置してあるため、該基
板表面に成膜された薄膜の最表層の化学組成に相
関する特性X線を放出でき、検出器による薄膜最
表層の化学組成に相関する特性X線の検出感度を
著しく向上できる。そして、かかる検出値を制御
手段により予め設定した基準値と比較し、これに
基づいて真空チヤンバ内に設置した蒸発源の出力
をフイードバツク制御することによつて、目的の
化学組成を有する薄膜を高精度で基板上に成膜で
きる。
また、電子銃はそれから放出される電子線が基
板表面に対して0°を越え、10°以下の角度で入射
させるように真空チヤンバに配置してあるため、
電子銃が蒸発源からの蒸発ビームにより汚染され
たり、蒸発ビームを遮断して基板上の薄膜の蒸着
を阻害するのを防止できる。
本願第2の発明によれば、前記第1の発明の構
成に成膜速度を検出する検出器と、この検出値を
予め設定した基準値と比較し、これに基づいて蒸
着源の出力をフイードバツク制御する制御手段の
出力制御系を調節する手段とを付加することによ
つて、基板上に薄膜を一定の速度で成膜でき、ひ
いては目的の化学組成を有すると共に結晶性や形
状等が揃つた膜質の良好な薄膜を形成できる。
本願第3の発明によれば、電子銃として高速反
射電子線回折(以下、RHEEDと称す)用の電子
銃を用い、更に第1、第2の発明の構成に真空チ
ヤンバに配設されたRHEED像を結像するための
蛍光板と、この蛍光板に近接して配置され、該蛍
光板上の回折像の輝度を検出する2台以上の検出
器と、これら検出器間の検出値の比を予め設定し
た基準値と比較し、これに基づいて制御手段にお
ける特性X線の基準値を増減させる手段とを付加
することによつて、基板上に成膜される薄膜がそ
れらの組成比率の僅かな変動によつて非晶質から
結晶質に変化したり、結晶の面方位が変化したり
する場合、前記制御手段における特性X線の基準
値を増減できるため、目的とする化学組成に高精
度で制御できる他に、所定の非晶質構造の薄膜や
所定の結晶面をもつ薄膜を成膜できる。即ち、基
板上に成膜される薄膜がそれらの組成比率の僅か
な変動によつて非晶質から結晶質に変化したり、
結晶の面方位が変化したりする場合、その修正を
最終段の制御手段の出力制御系の調節によつて行
なうことが考えられる。しかしながら、かかる制
御方式では制御手段の制御出力系に化学組成の制
御情報、成膜速度の制御情報及び結晶構造等の制
御情報の3つの情報が入力されることになるた
め、制御にコンフリクト(矛盾)が生じて制御が
実質的に不可能となる。このようなことから、既
述の如く制御手段における特性X線の基準値を増
減できる手段を付加することによつて、目的とす
る化学組成に高精度で制御できる他に、所定の結
晶構造の薄膜や所定の結晶面をもつ薄膜を成膜で
きる。
また、電子銃としてRHEED用の電子銃を用い
ることによつて薄膜への電子線の入射位置、角度
などの調節を容易に行なえる利点も有する。
[発明の実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に
説明する。但し、実施例2〜4で参照する第2図
〜第4図においては、第1図と同様な部材は同符
号を付して説明を省略する。
実施例 1 第1図は、本発明の実施例1における真空蒸着
装置を示す概略図であり、図中の1は真空チヤン
バである。この真空チヤンバ1の底部には、該チ
ヤンバ1内を所定の真空度に保持するための真空
ポンプと連通する排気管(いずれも図示せず)が
設けられている。前記真空チヤンバ1の底部付近
には、例えば2台の蒸発源2a,2bが配設され
ている。これら蒸発源2a,2bは、ルツボ3
a,3bと、このルツボ3a,3b内に収納した
所定の金属に電子ビームを照射して蒸発を行なう
ためのEBガン4a,4bとから構成されている。
前記真空チヤンバ1内の上部付近には、基板を保
持するための基板ホルダ5が配設されている。前
記真空チヤンバ1の上部側壁には、前記基板上に
成膜された薄膜に電子線を照射して特性X線を励
起させるための例えばRHEED用の電子銃6が設
けられている。この電子銃6は、例えば放出され
る電子線が基板表面に対して1°の角度で入射され
るように角度設定されている。また、前記真空チ
ヤンバ1の上部側壁には前記電子線の照射により
励起された特性X線を検出するための固体素子か
らなる特性X線検出器7が設けられている。この
検出器7は、例えば前記基板表面に対して1°の傾
きをもつように角度設定されている。
前記検出器7は、第1増幅器8に接続されてい
る。この第1増幅器8は、予め所定の特性X線の
みを検出するように設定された波高分析器9a,
9bに接続されている。これら波高分析器9a,
9bは、第1比較器10a,10bに夫々接続さ
れている。これら比較器10a,10bには、計
数率設定器11a,11bが夫々接続され、各設
定器11a,11bから前記比較器10a,10
bに予め所定の化学組成に対応するように設定さ
れた計数率基準値の信号が出力される。前記各第
1比較器10a,10bは、第2増幅器12a,
12bに夫々接続され、かつこれら増幅器12
a,12bは出力制御系としての蒸発源出力制御
器13a,13bに夫々接続されている。これら
蒸発源出力制御器13a,13bは、前記真空チ
ヤンバ1内の各蒸発源2a,2bのEBガン4a,
4bに接続され、各制御器13a,13bから各
EBガン4a,4bにフイードバツク制御信号が
出力されるようになつている。こうした第1増幅
器8、波高分析器9a,9b、第1比較器10
a,10b、計数率設定器11a,12b、第2
増幅器12a,12b及び蒸発源出力制御器13
a,13bにより前記各蒸発源2a,2bのEB
ガン4a,4bの出力をフイードバツク制御する
ための制御手段が構成されている。なお、前記各
蒸発源出力制御器13a,13bには該制御器1
3a,13bにより前記EBガン4a,4bの出
力をフイードバツク制御する際の絶対出力を手動
で調節するための蒸発源出力調節器14が接続さ
れている。
次に、本実施例1の真空蒸着装置による薄膜形
成について説明する。
まず、基板ホルダ5に所定の基板15を保持さ
せ、蒸発源2a,2bのルツボ3a,3b内に成
膜すべき薄膜の組成成分としての2種の金属16
a,16bを収納した後、真空ポンプを作動して
チヤンバ1内のガスを排気管(図示せず)を通し
てチヤンバ1内を所定の真空度に保持する。つづ
いて、各蒸発源出力制御器13a,13bから信
号により各EBガン4a,4bを作動して電子ビ
ームを各ルツボ3a,3b内の金属16a,16
bに照射して溶融、蒸発させ、それらの蒸発ビー
ムにより基板15表面に薄膜を成膜する。
上述した成膜過程において、RHEED用電子銃
6から電子線を薄膜表面に1°の角度で入射させ
る。この時、基板15表面に成膜された薄膜の最
表層に電子線が効率よく照射され、該最表層の化
学組成に相関する特性X線が励起、放出される。
こうして放出された特性X線は、チヤンバ1に設
けられた特性X線検出器7で検出される。検出器
7での検出後に第1増幅器8で増幅され、2つの
波高分析器9a,9bにより前記薄膜の組成成分
であるルツボ3a,3b内の金属16a,16b
の特性X線のみを分析し、それらの計数率を第1
比較器10a,10bに出力する。これら比較器
10a,10bにおいて、前記波高分析器9a,
9bからの計数率信号と計数率設定器11a,1
1bからの予め設定された計数率基準値とを比較
し、これらの偏差出力を第2増幅器12a,12
bで増幅した後、その出力信号に基づいて蒸発源
出力制御器13a,13bにより蒸発源2a,2
bのEBガン4a,4bの出力をフイードバツク
制御する。従つて、成膜過程における制御手段に
より一連のフイードバツク制御によつて、ルツボ
3a,3b内に収納した2種の金属が目的とする
組成比率で精度よく合金化された合金薄膜を基板
15表面に成膜できる。なお、かかる成膜過程で
の速度は蒸発源出力調節器14から調節信号を蒸
発源出力制御器13a,13bに出力し、これに
基づいて蒸発源2a,2bのEBガン4a,4b
の出力をフイードバツク制御することによつて行
なつた。
実施例 2 第2図は、本実施例2の真空蒸着装置を示す概
略図である。図中の17は、真空チヤンバ1の上
部に配設された例えば水晶膜厚計からなる成膜速
度検出器である。この検出器17は第3増幅器1
8に接続され、かつ該増幅器18は第2比較器1
9に接続されている。この比較器19には、成膜
速度設定器20が接続され、該設定器20から前
記比較器19に予め設定した成膜速度基準値の信
号を出力される。前記第2比較器19は、第4増
幅器21に接続され、かつ該増幅器21は出力制
御系としての蒸発源出力制御器13a,13bに
夫々接続されている。
このような構成の本実施例2によれば、前述し
た実施例1での成膜過程において、蒸発源2a,
2bのルツボ3a,3bからの蒸発ビームが成膜
速度検出器17に成膜され、成膜速度を検出し、
第3増幅器18で増幅後、第2比較器19に出力
される。この比較器19において、前記増幅器1
8からの信号と成膜速度設定器20からの予め設
定された成膜速度基準値とを比較し、これらの偏
差出力を第4増幅器21で増幅した後、その出力
信号に基づいて蒸発源出力制御器13a,13b
により蒸発源2a,2bのEBガン4a,4bの
最大出力を同一比率でフイードバツク制御する。
従つて、成膜過程における前述した実施例1での
制御手段における第2増幅器12a,12bで増
幅後の出力信号、及び第4の増幅器21で増幅後
の出力信号基づいて蒸発源出力制御器13a,1
3bにより蒸発源2a,2bのEBガン4a,4
bの出力をフイードバツク制御することによつ
て、ルツボ3a,3b内に収納した2種の金属を
目的とする組成比率で精度よく合金化された合金
薄膜を基板15表面に成膜できると共に、その成
膜速度を一定化でき、膜質や純度が良好な合金薄
膜を形成できる。
実施例 3 第3図は、本実施例3の真空蒸着装置を示す概
略図である。図中の22は、真空チヤンバ1の上
部側壁に設けられ、RHEED像が形成される蛍光
板である。前記真空チヤンバ1の上部側壁には、
第5図に示すように前記蛍光板22と対向して
RHEED用電子銃6が設けられている。前記
RHEED用電子銃6と略同一平面上の前記真空チ
ヤンバ1の上部側壁には、第5図に示すように特
性X線検出器7が前記RHEED用電子銃6に対し
て所望の角度をもつて設けられている。前記蛍光
板22の外側には、前記蛍光板22の適当な2点
の回折強度を検出するための光電検出器23a,
23bが配設されている。これら検出器23a,
23bは、第5増幅器24a,24bに夫々接続
され、かつこれら増幅器24a,24bは割り算
器25に接続されている。この割り算器25は、
前記各増幅器24a,24bからの回折強度信号
の比率を求め、その比率に基づいて制御信号を計
数設定器11a,11bに夫々出力するものであ
る。
このような構成の本実施例3によれば、前述し
た実施例1で説明した成膜過程において、
RHEED用電子銃6から電子線を薄膜表面に1°の
角度で入射させると、基板15表面に成膜された
薄膜の最表層の化学組成に相関する特性X線が励
起、放出されると共に、チヤンバ1の上部側壁に
設けた蛍光板22のRHEED像が形成される。こ
うしたRHEED像の形成により、光電検出器23
a,23bにより該蛍光板22での2点の回折強
度が検出され、第5増幅器24a,24bで増幅
後、割り算器25に出力される。この割り算器2
5において、2つの増幅された回折強度信号の比
率が求められ、これに基づいて計数率設定器11
a,11bの計数率基準値が補正される。つま
り、基板15表面に成膜させる合金薄膜が非晶質
の場合、蛍光板22に形成されるRHEED像はハ
ローパターンとなり、前記割り算器25で求めら
れた回折強度の比率は1に近い値となるが、結晶
化が進むと1より大きい値又は小さい値となる。
そこで、割り算器25において予め定めた偏差範
囲を越えて前記比率が1からずれた場合には、該
割り算器25から計数率設定器11a,11bの
計数率基準値を薄膜が非晶質構造となるように増
減させる。このような計数率設定器11a,11
bから補正された計数率基準値を第1比較器10
a,10bに出力すると共に、前述した実施例1
で説明した波高分析器9a,9bからの計数率信
号を同比較器10a,10bに出力し、各比較器
10a,10bにおいて、それらの計数率信号と
補正された計数率基準値とを比較し、これらの偏
差出力を第2増幅器12a,12bで増幅した
後、その出力信号に基づいて蒸発源出力制御器1
3a,13bにより蒸発源2a,2bのEBガン
4a,4bの出力をフイードバツク制御する。従
つて、計数率設定器11a,11bの計数率基準
値が割り算器25により補正される構成をなす制
御手段による一連のフイードバツク制御によつ
て、ルツボ3a,3b内に収納した2種の金属が
目的とする組成比率で精度よく合金化され、かつ
所定の結晶構造(例えば非晶質構造)を有する合
金薄膜を基板15表面に成膜することができる。
実施例 4 第4図は、実施例4の真空蒸着装置を示す概略
図である。かかる真空蒸着装置は、実施例2の構
成にRHEED像が形成される蛍光板22と、該蛍
光板22の外側に配設された光電検出器23a,
23bと、これら検出器23a,23bに接続さ
れた第5増幅器24a,24bと、これら増幅器
24a,24bに接続された割り算器25を付設
した構造になつている。なお、RHEED用電子銃
6は前述した第5図と同様に真空チヤンバ1の上
部側壁に前記蛍光板22と対向して設けら、かつ
特性X線検出器7は前記RHEED用電子銃6と略
同一平面上の前記真空チヤンバ1の上部側壁に前
記RHEED用電子銃6に対して所望の角度をもつ
て設けられている。
このような構成の本実施例4の真空蒸着装置に
よれば、ルツボ3a,3b内に収納した2種の金
属を目的とする組成比率で精度よく合金化され、
かつ所定の結晶構造(例えば非晶質構造)を有す
る合金薄膜を基板15表面に成膜できると共に、
その成膜速度を一定化でき、膜質や純度が良好な
合金薄膜を形成できる。
なお、上記各実施例1〜4では真空チヤンバ内
に2台の蒸発源を配設した構成としたが、これに
限定されず、1台又は3台以上配設してもよい。
特に、1台の蒸発源を真空チヤンバ内に配設した
構造の真空蒸着装置において、真空チヤンバ内に
反応性ガスを供給して金属との化合物薄膜を基板
上に成膜する際、蒸発源の出力を制御手段でフイ
ードバツク制御することにより目的とする化学組
成に精度よく制御された化合物薄膜を基板上に成
膜できる。
上記実施例1、2では、RHEED用電子銃を使
用したが、汎用の電子銃を用いてもよい。
上記実施例1〜4では、基板表面に非晶質の薄
膜を成膜したが、例えば成膜工程中に前記基板を
加熱したり、2成分以上の薄膜の場合にはそれら
成分の比率を変えたりすることにより多結晶また
は単結晶の薄膜を前記基板表面に成膜することが
可能である。
上記実施例3、4では2台の光電検出器を蛍光
板に近接して配置したが、これに限定されず、3
台以上の光電検出器を蛍光板に近接して配置して
もよい。ただし、例えば3台の光電検出器を蛍光
板に近接した場合には、1台目および2台目の光
電検出器のからの検出信号(例えばA検出信号、
B検出信号)を増幅器を通して第1割り算器に出
力し、ここで例えばB/Aの比を求め、1台目お
よび3台目の光電検出器のからの検出信号(例え
ばA検出信号、C検出信号)を増幅器を通して第
2割り算器に出力し、ここで例えばC/Aの比を
求め、前記第1、第2の割り算器からの信号を2
つの係数率設定器にそれぞれ出力する形態が採用
される。
[発明の効果] 以上詳述した如く、本願第1の発明によれば真
空チヤンバ内に配置した基板上に目的の化学組成
を有する薄膜を高精度で成膜し得る真空蒸着装置
を提供できる。また、本願第2の発明によれば、
真空チヤンバ内に配置した基板上に目的の化学組
成を有する薄膜を高精度で成膜できると共に、そ
の成膜速度を一定化でき、膜質や純度が良好な薄
膜を形成し得る真空蒸着装置を提供できる。更
に、本願第3の発明によれば真空チヤンバ内に配
置した基板上に目的の化学組成を有し、かつ所定
の結晶構造や結晶面をもつ薄膜を高精度で成膜し
たり、更にその成膜速度を一定化でき、膜質や純
度が良好な薄膜を形成し得る真空蒸着装置を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1の真空蒸着装置を示
す概略図、第2図は本発明の実施例2の真空蒸着
装置を示す概略図、第3図は本発明の実施例3の
真空蒸着装置を示す概略図、第4図は本発明の実
施例4の真空装置を示す概略図、第5図は第3図
の真空チヤンバを上方から見た概略図である。 1……真空チヤンバ、2a,2b……蒸発源、
6……RHEED用電子銃、7……特性X線検出
器、10a,10b,19……比較器、11a,
11b……計数率設定器、13a,13b……蒸
発源出力制御器、15……基板、17……成膜速
度検出器、20……成膜速度設定器、22……蛍
光板、23a,23b……光電検出器、25……
割り算器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 真空チヤンバ内に少なくとも1台以上の蒸着
    源を設置し、該チヤンバ内に配設した基板上に所
    望の薄膜を蒸着、成膜する真空装置において、前
    記真空チヤンバに付設され、前記基板上に成膜さ
    れた薄膜に特性X線を励起するための電子線を該
    基板表面に対して0°を越え、10°以下の角度で入
    射させる電子銃と、この電子銃からの電子線の入
    射により励起された特性X線を検出するための検
    出器と、この検出器による検出値を予め設定した
    基準値と比較し、これに基づいて前記蒸着源のう
    ちの少なくとも1台の蒸着源の出力をフイードバ
    ツク制御するための制御手段とを具備したことを
    特徴とする真空蒸着装置。 2 成膜速度を検出する検出器と、この検出値を
    予め設定した基準値と比較し、これに基づいて蒸
    着源の出力をフイードバツク制御する前記制御手
    段の出力制御を制御する手段とをさらに具備した
    ことを特徴とする請求項1記載の真空蒸着装置。 3 前記電子銃として高速反射電子線回折用電子
    銃を用い、かつ前記真空チヤンバに配設された高
    速反射電子線回折像を結像させるための蛍光板
    と、この蛍光板に近接して配置され、前記蛍光板
    上の回折像の輝度を検出する2台以上の検出器
    と、これら検出器間の検出値の比を予め設定した
    基準値と比較し、これに基づいて前記制御手段の
    特性X線の基準値を増減させる手段とをさらに具
    備したことを特徴とする請求項1または2記載の
    真空蒸着装置。
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