JPH0547462U - オイルポンプ - Google Patents

オイルポンプ

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JPH0547462U
JPH0547462U JP9661891U JP9661891U JPH0547462U JP H0547462 U JPH0547462 U JP H0547462U JP 9661891 U JP9661891 U JP 9661891U JP 9661891 U JP9661891 U JP 9661891U JP H0547462 U JPH0547462 U JP H0547462U
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JP
Japan
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spool valve
valve
annular member
accommodating hole
hole
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Application number
JP9661891U
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English (en)
Inventor
正明 毒嶌
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スプール弁の形状を複雑にしたり組付作業を
煩雑化したりすることなくスプール弁の初期セット位置
を確実に規制する。 【構成】 還流通路13の高圧室7側の端部に設けた弁
収容穴11にスプリング20と第1スプール弁14を挿
入した後に弁収容穴11に環状部材28を圧入し、環状
部材28によって第1スプール弁14の初期セット位置
を規制する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車のパワーステアリング装置等のパワーソースとして使用され るオイルポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車のパワーステアリング装置に用いられるオイルポンプにあって は、高速走行時における操縦安定性を高めるために、エンジンの回転数が設定値 以上に高くなった場合に、作動液の吐出流量が回転数に比例して増加しないよう な工夫が為されている。
【0003】 従来におけるこの種のオイルポンプとしては、例えば、本出願人が先に出願し た特願平2−151893号の明細書に示されるようなものがある。
【0004】 このオイルポンプは、図5,図6に示すように、駆動軸1、ロータ2、ベーン 2a、カムリング3、サイドプレート4,5によって構成されるポンプ本体6の 外周域にこのポンプ本体6の吐出部と導通する高圧室7が設けられていて、高圧 室7と吐出路8が一対のオリフィス通路9a,9bによって導通し、高圧室7と 吸入路10が弁収容穴11とドレーン孔12とから成る還流通路13によって導 通している。弁収容穴11には高圧室7と吐出路8の差圧に応動して作動液の還 流量を制御する第1スプール弁14が収容され、前記一方のオリフィス通路9b の途中にはロータ2のベーン取付溝15と吐出路8との差圧に応動してオリフィ ス通路9bを開閉する第2スプール弁16が介装されている。尚、同図中17は 、弁収容穴11の底部と吐出路8を導通する圧力導入孔であり、18は、ベーン 取付溝15が臨む液圧導入溝19と第2スプール弁16の一方の端面側を導通す る圧力導入孔、20と21は、第1スプール弁14と第2スプール弁16を夫々 開弁方向に付勢するスプリング、22は、カムリング3に当接して第1スプール 弁14の初期セット位置を規制するストッパ突起である。
【0005】 このオイルポンプは、以上のような構成であるため、駆動軸1の回転数が上昇 して高圧室7と吐出路8の差圧が大きくなると、第1スプール弁14がドレーン 孔12を開きオリフィス通路9a,9bから吐出路8に流出する作動液の流量を 一定流量に規制する。そして、ここからさらに駆動軸1の回転数が上昇した場合 には、ベーン2aの基部のポンプ作用が高まって液圧導入溝19に臨むベーン取 付溝15と吐出路8との差圧が大きくなり、その結果、第2スプール弁16が一 方のオリフィス通路9bを閉じて吐出路8に流出する作動液の流量を減少させる 。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、図5,図6に示した従来のオイルポンプの場合、第1スプール弁1 4に一体に形成したストッパ突起22をカムリング3に当接させることで第1ス プール弁14の初期セット位置を規制するようにしているため、第1スプール弁 14の形状が複雑になるうえに組付作業も難しいという不具合がある。
【0007】 そこで本考案は、作動液の還流量を制御するスプール弁の形状を複雑にしたり 組付作業を煩雑化したりすることなくこのスプール弁の初期セット位置を確実に 規制することが出来るようにして製造コストの低減を図ることが出来るオイルポ ンプを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述した課題を解決するための手段として、高圧室と吸入路を導通す る還流通路の高圧室側の端部に弁収容穴が設けられ、この弁収容穴に作動液の還 流量を制御するスプール弁が装備されたオイルポンプにおいて、前記弁収容穴に スプール弁の初期セット位置を規制する環状部材を取付けるようにした。
【0009】
【作用】
スプール弁はその端面の周縁部が環状部材に当接して初期セット位置を規制さ れる。
【0010】
【実施例】
次に、本考案の一実施例を図1〜図4に基づいて説明する。尚、図5,図6に 示した従来のものと同一部分には同一符号を用いるものとする。
【0011】 図1〜図3において、23は、ポンプケーシングであり、このポンプケーシン グ23に形成された軸孔24には、ポンプ本体6の駆動軸1を軸受25を介して 枢支してある。また、26は、ポンプケーシング23に結合されたカバーであり 、ポンプ本体6はこのカバー26とポンプケーシング23の内部に収容されてい る。ポンプ本体6は、駆動軸1、ロータ2、ベーン2a、カムリング3、サイド プレート4,5から成り、駆動軸1が回転すると、ベーン2aがロータ2のベー ン取付溝15に沿って放射方向に飛び出して略楕円状のカムリング3の内周面に 摺接し、これによって互いに隣接するベーン2a間の容積を変化させてポンプ作 用を行うようになっている。また、カバー26とポンプケーシング23に囲まれ たポンプ本体6の外周側の空間はポンプ本体6の吐出部6aが導通する高圧室7 となっている。
【0012】 10は、作動液をポンプ本体6に導入するためにポンプケーシング23に形成 された吸入路であり、8は、ポンプ本体6から吐出された作動液を外部の作動装 置(例えば、自動車のパワーステアリング装置)に案内するためにポンプケーシ ング23に形成された吐出路である。
【0013】 また、11は、一端が前記高圧室7に直接開口するようにポンプケーシング2 3に形成された弁収容穴であり、この弁収容穴11には作動液の還流量を制御す る有底円筒状の第1スプール弁14と、この第1スプール弁14を高圧室7方向 に付勢するスプリング20が収容されている。弁収容穴11の高圧室7近傍部分 にはドレーン孔12が開口形成され、弁収容穴11の底部側の背室27には圧力 導入孔17が開口形成されている。このうちドレーン孔12は他端が吸入路10 に連通して弁収容穴11と共に本考案における還流通路13を構成している。ド レーン孔12は弁収容穴11の内部を進退動する第1スプール弁14によって開 閉される。一方、圧力導入孔17はその他端が吐出路8に連通し、吐出路8の圧 力が背室27に導入されるようになっている。
【0014】 28は、本考案の要部を成す環状部材であり、この環状部材28は弁収容穴1 1にスプリング20と第1スプール弁14を挿入した後に弁収容穴11の開口側 の端部に圧入され、第1スプール弁14の初期セット位置を規制するようになっ ている。即ち、第1スプール弁14にはスプリング20の弾発力が作用するため 、高圧室7の内部の圧力が低い状態では、第1スプール弁14の高圧室7側の端 面周縁が環状部材28に当接し、これによって第1スプール弁14の変位(初期 セット位置)が規制されるようになっている。また、環状部材28の第1スプー ル弁14側の端部外周には環状の切欠き29が形成されていて、環状部材28が 弁収容穴11に圧入された状態において、この切欠き29部分が後述するポンプ ケーシング23の環状溝30に導通するようになっている。尚、環状部材28の 内周部は固定オリフィスとして機能し、通過作動液の流量が設定量以上に増加し たときに絞り作用が働くようになっている。また、第1スプール弁14は環状部 材28の後方側(下流側)と吐出路8(背室27)の差圧によって進退動するよ うになっている。
【0015】 9a,9bは、高圧室7と吐出路8を導通する一対のオリフィス通路であり、 これらのオリフィス通路9a,9bは高圧室7と吐出路8の間を結ぶようにポン プケーシング23に形成されている。一方のオリフィス通路9bの途中には端部 がサイドプレート5側に開口する弁収容穴31が交わっている。この弁収容穴3 1には、略中間位置に縮径部16aを備えた第2スプール弁16と、この第2ス プール弁16をサイドプレート5方向に付勢するスプリング21が収容され、第 2スプール弁16が初期セット位置にある場合にオリフィス通路9bが第2スプ ール弁16の縮径部16aを通して連通するようになっており、オリフィス通路 9bは第2スプール弁16が初期セット位置から所定量変位した場合に閉じられ る。尚、第2スプール弁16の初期セット位置はサイドプレート5によって規制 されている。弁収容穴31の底部側の背室32には液圧導入孔33が開口形成さ れていて、この液圧導入孔33の他端は、ポンプケーシング23のカバー26と の嵌合部外周に形成された環状溝30と導通している。この環状溝30は連通孔 34を介して前記環状部材28の切欠き29部分に導通している。したがって、 背室32には、液圧導入孔33、環状溝30、連通孔34を介して環状部材28 の後方側(下流側)の圧力が導入されるようになっている。これに対し、サイド プレート5の弁収容穴31に臨む部分には、ポンプ本体6の吐出部6a(高圧室 7と同圧)と弁収容穴31の開口端を導通する液圧導入孔35が形成されていて 、第2スプール弁16が高圧室7と背室32の差圧、即ち、前記環状部材28の 前後差圧によって進退動するようになっている。
【0016】 以上のような構成において、駆動軸1の回転数が次第に高まっていった場合、 このオイルポンプは吐出流量を以下のように制御する。尚、以下においては図4 を参照して説明するが、同図中、(イ)は吐出路8における流量、(ロ)は環状 部材28の前方(上流側)における液圧、(ハ)は環状部材28の後方(下流側 )における液圧、(ニ)は吐出路8における液圧を示すものとする。
【0017】 駆動軸1の回転数がN1に達しない範囲においては、環状部材28の後方と吐 出路8の差圧が設定値P1に達しておらず、しかも、環状部材28の前後にはほ とんど差圧が生じていないため、第1スプール弁14はドレーン孔12を閉じ、 第2スプール弁16はオリフィス通路9bを開いたままとなっている。このため 、高圧室7の作動液はすべてオリフィス通路9a,9bを通過して吐出路8に流 れる。この吐出路8に流れる作動液の流量は、駆動軸1の回転数がN1に達する まで増大しつづける。
【0018】 ここから駆動軸1の回転数がN1に達し、環状部材28の後方と吐出路8の差 圧が設定値P1以上になると、第1スプール弁14の変位によってドレーン孔1 2が開き、ポンプ本体6から吐出された作動液の一部がこのドレーン孔12を介 して吸入路10に戻される。この結果、これ以降吐出路8に流れる作動液の量が ほぼ一定量に制御される。
【0019】 また、駆動軸1の回転数がN2に達し、環状部材28の前後差圧が設定値P2以 上になると、第2スプール弁16の変位によってオリフィス通路9bが次第に閉 じられ、オリフィス通路9bを通過する作動液の流量が減少する。この結果、オ リフィス通路9a,9bを通過して吐出路8に流れる作動液の総量が駆動軸1の 回転数に対して逆比例的に減少する。そして、駆動軸1の回転数がN3に達する と、第2スプール弁16が完全にオリフィス通路9bを閉じるようになって吐出 路8に流れる作動液はそれ以降ほぼ一定に保たれる。
【0020】 以上で説明したようにこのオイルポンプの場合、弁収容穴11に圧入した環状 部材28によって第1スプール弁14の初期セット位置を規制するようにしてい るため、第1スプール弁14をシンプルな有底円筒形状にすることが出来、この ため、従来のものに比較して第1スプール弁14の製造を容易にすることが出来 る。また、組付けに際しては、第1スプール弁14とスプリング20を弁収容穴 11に挿入した後に環状部材28を弁収容穴11に圧入するため、この後の他の 部品の組付けにあたって第1スプール弁14が弁収容穴11から飛び出すおそれ がなくなり、組付作業を極めて容易に行えるようになる。さらにこの実施例の場 合、第1スプール弁14の初期セット位置を規制する環状部材28に固定オリフ ィスの機能を持たせたため、固定オリフィスを別に設ける場合に比較して部品点 数の削減にもなる。
【0021】 尚、環状部材28の取付けは、圧入のみならず、周知の各種取付け方法による ことが出来るものである。
【0022】
【考案の効果】
以上のように本考案は、弁収容穴に環状部材を取付けてこの環状部材によって スプール弁の初期セット位置を規制するようにしたため、スプール弁の形状を簡 素化することが出来るうえ、スプール弁等の組付けを極めて簡単に行えるように なる。この結果、製造コストの低減を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】図2のB−B線に沿う断面図。
【図4】同実施例のオイルポンプの流量特性を示すグラ
フ。
【図5】従来の技術を示す断面図。
【図6】図5のC−C線に沿う断面図。
【符号の説明】
7…高圧室、10…吸入路、11…弁収容穴、13…還
流通路、14…第1スプール弁(スプール弁)、28…
環状部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧室と吸入路を導通する還流通路の高
    圧室側の端部に弁収容穴が設けられ、この弁収容穴に作
    動液の還流量を制御するスプール弁が装備されたオイル
    ポンプにおいて、前記弁収容穴にスプール弁の初期セッ
    ト位置を規制する環状部材を取付けたことを特徴とする
    オイルポンプ。
JP9661891U 1991-11-26 1991-11-26 オイルポンプ Pending JPH0547462U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016028192A (ja) * 2014-07-11 2016-02-25 株式会社日本自動車部品総合研究所 ギヤポンプ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016028192A (ja) * 2014-07-11 2016-02-25 株式会社日本自動車部品総合研究所 ギヤポンプ装置
JP2016028193A (ja) * 2014-07-11 2016-02-25 株式会社日本自動車部品総合研究所 ギヤポンプ装置

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