JPH0546787Y2

JPH0546787Y2 -

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Publication number: JPH0546787Y2
Application number: JP1986092504U
Authority: JP
Priority date: 1986-06-19
Filing date: 1986-06-19
Publication date: 1993-12-08
Anticipated expiration: 2001-06-19
Also published as: JPS631581U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は絵柄の表示手段を併設した電動型スロ
ツトマシンに関するものである。

［従来の技術］従来、スロツトマシンに於ける絵柄の表示手段
は、そのスロツトマシンの中で回転する回胴に表
示された絵柄を、スロツトマシンの前面に設けら
れた表示窓から目視させる方式がほとんどであつ
た。そのようなスロツトマシンが多いのは、回転
体という機械要素たる回胴に対して回転や停止の
命令を直接与えることにより、表示窓に現れる絵
柄は機械を直接操作して得られたものであるの
で、ゲームの本質である偶然性が自然そのもので
あり、その自然な偶然性が楽しさにつながつてい
るからである。

一方、一部の電子式スロツトマシンに於いて
は、CRT（カソードレイチユーブ）や、液晶表示
装置に絵柄を表示するものが知られていた。液晶
表示装置を用いて絵柄を表示する電子式スロツト
マシンには、例えば特開昭57−59566号に示され
る「絵柄組合せゲーム機」がある。この絵柄組合
せゲーム機は、スタート、ストツプの命令で制御
される発振制御回路部から出力されるパルス数に
応じて絵柄を液晶表示装置に表示させることをそ
の要旨としており、その明細書中でも明らかなよ
うに、「絵柄組合せ部分に機械的機構を一切用い
ないゲーム機」である。従つて、ゲームの本質た
る偶然性は、ランダム関数などに基づく人為的な
取り決めに支配されている。

CRTや液晶表示装置による絵柄の表示は、絵
柄の数や種類は任意に設定できるから、入賞絵柄
の組合せを増大させれば、ゲームの複雑さを高め
ることができる利点がある。

「考案が解決しようとする問題点」回胴に絵柄を表示したスロツトマシンでは、回
胴には、スロツトマシン全体の大きさが決まつて
いることなどの制約から、その大きさに限度があ
る。一方、絵柄は見やすい大きさでなければなら
ないという制約から、余り小さなものとすること
はできない。従つて、表示できる絵柄の種類や数
が限られてしまい、この点でゲームとしての趣向
に限界があつた。

一方、CRTや液晶表示装置に絵柄を表示する
スロツトマシン、例えば特開昭57−59566号に示
される「絵柄組合せゲーム機」では、絵柄組合せ
部分に機械的機構を一切用いておらず、ゲームの
本質である偶然性が人為的取り決めに支配されて
おり、公平感に欠ける、という欠点がある。

本考案が解決しようとする課題は、機械を直接
操作することにより自然な偶然性や公平感を損な
うことなく、表示させられる絵柄の数や種類を従
来の回胴よりも増やすことができるようなスロツ
トマシンを提供することにある。

［問題点を解決するための手段］本考案は、回胴に多くの絵柄を表示したためそ
の絵柄が小さくなつても、表示窓に現れる絵柄と
同一の絵柄を、別途にいわゆる液晶表示部や
CRTで構成された電子式表示装置によつて、通
常の大きさに表示するようにしたスロツトマシン
を提供する。

本考案の構成は、複数のモータ１〜３と、その
各々のモータ１〜３の回転に伴つて回転する複数
の円筒形の回胴４〜６と、各々の回胴４〜６と一
体に回転してその回転量を出力する複数のエンコ
ーダ１９〜２１とを備えるとともに、各々の回胴
４〜６の円周には複数の絵柄（図示せず）が描か
れており、各々のエンコーダ１９〜２１の出力デ
ータに基き、回胴４〜６の絵柄と対応した絵柄
を、当該回胴４〜６の絵柄よりも大きく表示させ
る電子式表示装置（例えば絵柄表示部３１〜３
３）を備えたことを特徴とする。

［実施例］次に本考案の実施例を図に拠り説明する。

図は本考案のスロツトマシンの一例のブロツク
図である。

図中、１，２，３は、ステツピングモータ、
４，５，６はこれらの各モータ１〜３に回転され
る回胴、７，８，９は各モータ１〜３の駆動回路
であり、各駆動回路７〜９はモータ制御部１０の
出力によりその作動が制御されるようになつてい
る。

そして、上記モータ制御部１０は、パルス発生
部１１からのパルスを、スタートレバー１２の作
動を受けて各駆動回路７〜９に供給する一方、各
停止ボタン１３〜１５の作動を受けて各駆動回路
７〜９ごとにパルス供給を停止しモータ１〜３を
停止させる。

１６〜１８は、各回胴１〜３に於ける絵柄を検
出する絵柄検出部で、この検出部１６〜１８には
各回胴の軸に設けたエンコーダ１９〜２１から来
るリセツトパルスによりカウンタパルスがクリヤ
ーされるカウンタ２２〜２４のパルスが入力さ
れ、回胴が停止したときのカウンタパルス数がこ
の数に対応した絵柄信号として供給される。

このあと、各回胴が停止して上記検出部１６〜
１８に検出されたパルス数は入賞判別部２５に組
合わせパルス数として供給され、この判別部２５
に予め設定されている入賞パルス数の組合せと比
較される。

ここで供給されたパルス数の組み合わせた入賞
パルス数の組合せに一致すると、上記判別部２５
はメダル排出制御部２６を作動させ、メダルホツ
パ２７の排出口の開閉を制御する。

以上は従来のタイプのスロツトマシンの構成例
とほぼ同様であるが、本考案では上記構成に以下
に述べる構成が付加されている。

そして、２８〜３０は、上記絵柄検出部１６〜
１８に夫々に接続して設けた表示部の駆動制御
部、３１〜３３はこの制御部２８〜３０に接続さ
れた絵柄表示部で、例えばLCD（Liquid Crystal
Display）で形成され、回胴の表示窓又はその近
傍に設置されている。なお、この絵柄表示部３１
〜３３は、CRTで形成することもできる。

上記表示部の駆動制御部２８〜３０には、各絵
柄検出部１６〜１８に入力されるパルス数に対応
した絵柄信号が夫々に予め設定してあり、該当す
るパルス数が入力するごとにその絵柄信号で、電
子式表示装置としての各絵柄表示部３１〜３３を
夫々に駆動するようになつている。

従つて、上記絵柄表示部３１〜３３には、表示
窓に対向した各回胴４〜６に於ける絵柄と同一の
絵柄が常に表示されることとなる。従来のスロツ
トマシンにおける回胴に描かれていた絵柄は、表
示窓を介して直接目視することができたが、本実
施例のスロツトマシンでは、回胴に描かれていた
絵柄は絵柄表示部３１〜３３及び表示窓を介して
目視する構成となつている。

上記実施例によれば、機械を直接操作すること
により自然な偶然性や公平感を損なうことがな
い。しかも、各回胴４〜６を小径に形成し、各回
胴４〜６の表面に表示される絵柄が小さなもので
あつても、この絵柄を併設した各絵柄表示部３１
〜３３に大きく表示させることができるから、各
回胴４〜６を小さく形成しスロツトマシン本体を
小型に形成しても絵柄の表示は従来の大型のもの
と何ら変わることのない大きさ、或いは、所望の
大きさで表示できるという効果がある。

特に、上記実施例に係るスロツトマシンは、回
胴４〜６の径を小さくして絵柄を小さくした場合
や、絵柄自体を小さくしてその数や種類を増加さ
せた場合に於いても、併設した絵柄表示部３１〜
３３に大きく絵柄を表示できるもので、ゲームと
しての興趣の増大を図つたスロツトマシンとして
極めて有用である。

［考案の効果］本考案に係るスロツトマシンによれば、機械を
直接操作することにより自然な偶然性や公平感を
損なうことなく、表示させられる絵柄の数や種類
を従来の回胴よりも増やすことができるようなス
ロツトマシンを提供することができた、という効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のスロツトマシンの一例のブロ
ツク図である。１〜３……モータ、４〜６……回胴、７〜９…
…モータ駆動回路、１０……モータ制御部、１１
……パルス発生器、１２……スタートレバー、１
３〜１５……ストツプボタン、１６〜１８……絵
柄検出部、１９〜２１……エンコーダ、２２〜２
４……カウンタ、２５……入賞判別部、２６……
メダルホツパ制御部、２７……ホツパ、２８〜３
０……表示部の駆動制御部、３１〜３３……電子
式表示装置としての絵柄表示部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】複数のモータと、その各々のモータの回転に伴
つて回転する複数の円筒形の回胴と、各々の回胴
と一体に回転してその回転量を出力する複数のエ
ンコーダとを備えるとともに、各々の回胴の円周には複数の絵柄が描かれてお
り、各々のエンコーダの出力データに基き、回胴
の絵柄と対応した絵柄を、当該回胴の絵柄よりも
大きく表示させる電子式表示装置を備えたことを
特徴とするスロツトマシン。