JPH0546571A - 分散処理システム - Google Patents

分散処理システム

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JPH0546571A
JPH0546571A JP3199624A JP19962491A JPH0546571A JP H0546571 A JPH0546571 A JP H0546571A JP 3199624 A JP3199624 A JP 3199624A JP 19962491 A JP19962491 A JP 19962491A JP H0546571 A JPH0546571 A JP H0546571A
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雅彦 斉藤
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孝典 横山
Masaru Shimada
優 島田
Tadashi Kamiwaki
正 上脇
Yoshiki Kobayashi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】多数の計算機を接続した広域的分散処理環境に
おける、分散処理システムの構築支援環境を提供する。 【構成】関連あるオブジェクト群を1つの世界とするモ
ジュール化処理222と、該世界を他の世界のオブジェ
クトに投影するオブジェクト化処理231と、世界内通
信を行う第一の通信処理111と、オブジェクトと該オ
ブジェクトが属している世界との間で通信を行う第二の
通信処理121と、世界を投影しているオブジェクトと
該世界との間で通信を行う第三の通信処理131と、世
界の状態と通信形態にしたがって、該世界内オブジェク
トと該世界を投影しているオブジェクトの内、1つまた
は複数のオブジェクトと該世界との間で通信を行う第四
の通信処理141を有することを特徴とする分散処理シ
ステム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多数の計算機を接続した
複数のネットワークを含有する広域的分散処理環境にお
ける、分散処理システムの構築支援環境に関連し、特
に、効率的かつ使用し易い通信機能を提供する環境に関
する。
【0002】
【従来の技術】分散処理環境において、効率的に分散処
理システムを作成する方法として、分散処理環境内の計
算機に存在する各種の資源、プログラムモジュール等を
一元的に管理する管理テーブルを用意し、該資源の利用
あるいは該プログラムモジュールとの通信は、該管理テ
ーブルの情報を利用して実行する方法を採用することが
多い。
【0003】特開昭61−267859号公報記載の特許は、各
ノード(計算機またはプロセッサ)ごとに該ノード上に
存在するプロセスと標準的に存在するプロセスとについ
て、その状態,識別番号,ノードアドレス等を登録する
プロセス管理テーブルと、該プロセス管理テーブルの登
録,更新を行うスーパバイザプロセスとを用意し、該ス
ーパバイザプロセスがプロセス管理テーブルを参照して
メッセージ送信を行う方式である。また、特開昭62−12
6457号公報記載の発明では、データと該データを処理す
る手続きをまとめたオブジェクトが各々どのプロセッサ
に存在するかについての情報を保持するオブジェクト管
理テーブルを設け、該オブジェクト管理テーブルを参照
して処理依頼または処理報告に関する送受信を行ってい
る。これらの方式は、各プロセス/オブジェクトが分散
システム上のどの計算機(プロセッサ)上で実行されて
いるか等の情報を、一元的に管理テーブルに登録し、通
信等の処理を行う場合には該管理テーブルを参照して具
体的なアドレス情報等を入手してから実行する方法であ
る。
【0004】これらの一元的情報管理は、特に分散環境
の透過性を実現するために用いられることが多い。特開
平1−166158号,特開平1−166159号公報記載の発明のよ
うに、分散処理環境内の各資源をあたかも1つの計算機
上に存在するかのように見せる方式が存在する。これ
は、一元的に管理されるデータ、すなわち、各資源の位
置並びに構造情報を1つの計算機若しくは全ての計算機
に配置し、該情報を各計算機から引用可能とすることに
よって、全ての計算機上で同一の構造を持った仮想的な
識別手段を用いて遠隔地の分散資源へのアクセスを可能
とするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記に示す情報の一元
的管理方法では、一元管理される情報をテーブルとして
1つの計算機上に配置するか(特開昭62−126457号,特
開平1−166158号公報)、標準的プロセスの情報のみコ
ピーを各計算機に配置し、それ以外の情報は該テーブル
を計算機単位に分割して各計算機に配置するか(特開昭
61−267859号公報)、該テーブルのコピーを各計算機に
配置するか(特開平1−166159 号公報)のいずれかの方
式を採用している。しかし、管理テーブルを1つの計算
機上に配置すれば、通信を行うごとに1つの計算機への
テーブル参照が行われ、計算機の効率的な利用に支障が
起こる。テーブルをコピーして分散配置することによ
り、1つの計算機への要求集中を避けることができる
が、テーブル更新時には全計算機へ更新要求を放送しな
ければならず、分散処理環境内でプロセスの生成/終
了,計算機の導入/撤去等が頻繁に発生するシステムに
おいては、本来プログラム実行には関係のない通信が多
発し、ユーザプログラムの実行を著しく妨げることがあ
る。また、分散処理環境内での放送は、ネットワークの
遅延などを考慮すると、各テーブルのコピー間の一貫性
保証問題にもつながる。テーブルを計算機単位に分割
し、各計算機に配置すれば、上記の二者の問題点は避け
得るが、これは結局、個々で独立に動作する計算機をネ
ットワークに接続しただけであり、たとえ、標準的プロ
セスの情報をコピーして各計算機に有していても、ユー
ザの作成した「標準的でないプロセス」間の通信は、ユ
ーザが個々のプロセスの情報(特に、通信相手となるプ
ロセスがどの計算機に配置されているか)を認識してプ
ログラミングを行うか、前記スーパバイザプロセスが
「標準的でないプロセス」の情報を全て認識していなけ
れば不可能である。ただし、後者の方式は、情報管理テ
ーブルのコピーを各計算機が所有する方式と等価であ
る。
【0006】上記に示した問題は特に、広域的分散処理
環境(都市間ネットワーク,国家間ネットワーク等)に
おいて重要となる。このような、大規模かつ広範囲に渡
る分散処理環境においては、そもそも、分散処理環境に
存在する全資源、全プロセス(以降、資源とプロセスを
まとめてオブジェクトと総称する)の情報を1つのテー
ブルにまとめることは不可能であり、さらに、分散処理
環境内のオブジェクトの変化を該テーブル内のデータの
変更に伝達させることは、LAN(ローカルエリアネッ
トワーク)等に代表される従来の分散処理環境に比べ
て、多大な時間を必要とする。ユーザが個々のオブジェ
クトの情報を認識してプログラミングを行う場合におい
ては、そのユーザがシステム全体のハードウェア,ソフ
トウェア構成を詳しく認識していることが前提となり、
広域的分散処理環境では、その前提自体が困難な条件と
なる。
【0007】本発明の目的は、広域的分散処理環境に存
在するオブジェクトを効率的に管理し、さらに、分散処
理システムを構築するユーザに対して負担を掛けない支
援環境を提供することである。特に、本発明では、分散
処理環境内で多数のオブジェクトが互いにメッセージを
送受して動作する分散処理システムに対して、効率的か
つ使用し易い通信機能を提供することを主目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、特に、分散環境におけるオブジェクトの認識可能範
囲と認識可能事項を制限する。都市間ネットワークや国
家間ネットワークにおいては、ネットワーク内の全オブ
ジェクトをあたかも1つの計算機上にあるかのように見
せる必要性はない。例えば、ある都市は、都市の名称/
人口/機構等といった代表的な値とそれを操作/参照す
るための通信インタフェースのみを他の都市に見せてい
ればよいのであって、都市内ネットワークの全ての計算
機に存在するオブジェクトを他の都市に見せなくてもよ
い。このようなオブジェクトの認識可能範囲/事項の制
限を行うために、関連あるオブジェクトの集合を1つの
世界としてモジュール化するモジュール化手段と、該世
界に存在するオブジェクト群の機能とデータの一部また
は全てを他の世界のオブジェクトの機能とデータとして
投影するオブジェクト化手段とを導入する。また、オブ
ジェクト,モジュール化手段,オブジェクト化手段の3
者の間で通信を行うために、世界内でオブジェクト間通
信を行う第一の通信手段と、オブジェクトと該オブジェ
クトが属している世界のモジュール化手段との間で通信
を行う第二の通信手段と、世界を投影しているオブジェ
クトと該世界のモジュール化手段との間で通信を行う第
三の通信手段と、世界の状態と通信形態にしたがって、
該世界内全オブジェクト、該世界内の複数のオブジェク
ト、該世界内の1つのオブジェクト、若しくは、該世界
を投影しているオブジェクトの4者の内いずれかを選択
し、選択されたオブジェクトまたはオブジェクト群と該
世界のモジュール化手段との間で通信を行う第四の通信
手段を設ける。
【0009】このように、本発明では、関連あるオブジ
ェクトの集合をモジュール化手段により1つの世界とし
て、世界内では第一の通信手段により自由な通信を保証
する半面、世界間ではオブジェクト化手段、第二乃至第
四の通信手段によって限られた通信のみを提供する。前
記の例に当て嵌めれば、都市内ネットワークに存在する
オブジェクトを1つの世界とし、他都市との通信(他世
界との通信)は都市の名称/人口/機構等といった代表
的な値を操作/参照する場合に限定するという形で使用
する。オブジェクト管理を世界単位に独立して行うこと
ができるため、各オブジェクトを効率よく管理するとい
う目的を達成できる。通信に関しても、他世界内のオブ
ジェクトとの通信を「他世界との通信」という通信形式
で実行できる。送信先世界の内部の詳細を知る必要がな
いため、ユーザに使用し易い通信機能を提供するという
目的も達成可能である。
【0010】
【作用】モジュール化手段は世界内オブジェクトの管理
と、第四の通信手段を利用した世界間通信の制御を行
う。この内、オブジェクト管理として、オブジェクトの
存在するアドレス,負荷状態,機能等の情報を管理する
他、オブジェクトの生成/消去/世界間移動、オブジェ
クト間の負荷分散等の処理を実行する。オブジェクト化
手段は第三の通信手段を利用して、世界に存在するオブ
ジェクト群の機能とデータの一部または全てを他の世界
のオブジェクトの機能とデータとして提供する。この
際、機能若しくはデータをキャッシングして情報を高速
に参照可能としたり、世界への通信の形態変換も行う。
【0011】第一の通信手段はオブジェクトから同一世
界内の他オブジェクトへのメッセージ送信と、オブジェ
クトに対して送られたメッセージの受信を行う。第二の
通信手段はオブジェクトから自己の属している世界のモ
ジュール化手段へのメッセージ送信を行う。第三の通信
手段はオブジェクトから自己の投影している世界のモジ
ュール化手段へのメッセージ送信を行う。第四の通信手
段はモジュール化手段に送られてきたメッセージをオブ
ジェクトに転送する。この際、該モジュール化手段が管
理している世界の状態と通信形態にしたがって、該世界
内の1つのオブジェクト、該世界内の複数のオブジェク
ト、該世界内の全オブジェクト、該世界を投影している
オブジェクトの4者のいずれかを送信先オブジェクトと
して選択する。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて説明する。
【0013】図1および図2に本発明の全体構成の詳細
図と概略図を示す。本発明では、分散処理システム上に
存在する複数個の「オブジェクト」(データと該データ
を操作する手続き群の集合体)の内、互いに密接に関連
するオブジェクトを「世界」としてモジュール化する。
オブジェクト間通信を世界内のみに限って、ユーザに制
限された視野内でプログラミングさせることにより、シ
ステム構築を容易とする。世界は他世界内のオブジェク
トに投影することができ、他世界内のオブジェクトとの
通信は暗黙の内に行われる。すなわち、世界を投影して
いるオブジェクトに対してメッセージを送信した場合、
該世界内のオブジェクトに対してメッセージが転送され
る。オブジェクトは、基本的には、世界内でメッセージ
を送受して動作するが、世界内で処理しきれない機能を
実行する場合には、他世界を投影しているオブジェクト
を介して該世界のオブジェクトに処理を依頼する。
【0014】まず、図2を用いて本発明の概要について
説明する。
【0015】図2中、241乃至249はそれぞれオブ
ジェクトであり、データとそれを処理する手続き群から
構成され、互いに通信を行い、協調して動作する。オブ
ジェクトは、アプリケーションプログラム、若しくは、
プログラムモジュールであると考えてよい。オブジェク
トはメッセージ受信により起動され、オブジェクト内で
処理を行い、必要に応じて、他オブジェクトにメッセー
ジを送信する。211乃至213はこれらのオブジェク
トをそれぞれモジュール化した世界である。世界211
はオブジェクト241乃至244を、世界212はオブ
ジェクト245乃至247を、世界213はオブジェク
ト248,249をモジュール化した仮想的空間であ
る。システム内の各オブジェクトは実際には対等の関係
にあるが、モジュール化処理221乃至223が世界内
オブジェクトの情報を管理し、これらをモジュール化し
た仮想的な概念である世界をユーザに提供する。また、
本実施例では、世界212並びに213がそれぞれ、オ
ブジェクト化処理231,232によって、世界211
内のオブジェクト241,244に投影されている。オ
ブジェクト化処理の役割は、世界を投影しているオブジ
ェクトに必要な情報のみを見せること、該オブジェクト
と世界との通信内容を必要に応じて変換することであ
る。モジュール化処理222とオブジェクト化処理23
1、若しくは、モジュール化処理223とオブジェクト
化処理232はそれぞれ、1対1に対応するのでこれら
を融合し1つのプログラムとすることは可能である。
【0016】次に、世界間でオブジェクトが通信し合う
方法について、その概略を図2を用いて説明する。世界
211でオブジェクト242と241との間で通信25
1が行われたとする。ここで、オブジェクト241は下
位世界212を投影しているため、オブジェクトの実際
の処理は世界212内部で行われる。したがって、オブ
ジェクト化処理231,モジュール化処理222を介し
て世界212内のオブジェクトに処理を依頼する(通信
252乃至254)。実施例では、オブジェクト245
に対して依頼のメッセージを転送している。オブジェク
ト245にとって、通信254は送信元オブジェクトを
認識することができない通信である。通信254によっ
て示された依頼がオブジェクト245のみで処理できな
ければ、他のオブジェクトにメッセージを転送して処理
する(通信255)。世界212内で行うべき処理が終
了すれば、自己の属している世界を送信先とした通信を
行う(通信256)。通信256を受けたモジュール化
処理222は、世界を投影しているオブジェクト241
に、メッセージを転送する(通信257)。なお、図で
はモジュール化処理222から直接オブジェクト241
に通信を行っているが、オブジェクト化処理231を介
して通信する方式もある。
【0017】各オブジェクトが対等の関係にあることか
ら、仮にオブジェクト242がオブジェクト245への
通信アドレスを認識することができれば、オブジェクト
241,オブジェクト化処理231,モジュール化処理2
22を介さずに世界間で高速に通信を行うことができ
る。しかし、これはオブジェクトが直接通信できる相手
の数を増加させプログラムを複雑化させることになる。
また、各オブジェクトの作成者がそれぞれ、システム全
体の構成を理解している必要があり、システム構築に要
する時間を長くしてしまうことになる。本発明の特徴
は、上記の通信例に示すように、世界間通信がモジュー
ル化処理,オブジェクト化処理によってオブジェクトか
ら見えない位置で行われることである。すなわち、オブ
ジェクトが直接認識することのできるオブジェクトは同
一世界内に属しているオブジェクトのみであり、オブジ
ェクトを直接指定して行う通信も世界内に限る。図2の
例では、世界212を投影していないオブジェクト(オ
ブジェクト242乃至244)はオブジェクト241が
世界212を投影していることを知り得ないし、また、
オブジェクト241も、自己の出した依頼が世界212
内のいずれのオブジェクトで処理されるのかを知ること
はできない。これは、世界間通信のインタフェース(オ
ブジェクト化処理,モジュール化処理とのインタフェー
ス)を遵守すれば、他世界のオブジェクトを考慮するこ
となく各オブジェクトを作成できることを意味し、シス
テム構築を容易にすることにつながる。
【0018】図3にオブジェクト間通信のインタフェー
スの例を示す。ここでは、オブジェクト間通信のインタ
フェースを8種類に制限した例を示している。図中、形
式301乃至304は世界内メッセージ送信,形式30
5乃至307は世界間メッセージ送信である。また、形
式308は共通のメッセージ受信用インタフェースであ
る。世界内ではオブジェクト同志が互いに相手を認識す
ることが可能なので、世界内オブジェクト間通信の基本
形式301では、送信先オブジェクトのアドレスを指定
して通信を行う(図2、通信251,255)。ここ
で、送信先オブジェクトを指定する方法として、システ
ムによって与えられるオブジェクトIDやユーザが定義
するオブジェクト名を指定することも考えられる。しか
し、既存の名称管理サービス若しくはモジュール化処理
により、オブジェクトIDやオブジェクト名からオブジ
ェクトアドレスへの変換を支援すれば、形式301を基
本として、オブジェクトIDやオブジェクト名を指定す
る新たな通信インタフェースを設定可能である。通信形
式302乃至304は、オブジェクトが自己の属してい
る世界、すなわち、モジュール化処理への送信を行う
(同、通信256)。この内、形式304は世界内オブ
ジェクトへのブロードキャストであるので、モジュール
化処理は世界内に存在する全オブジェクトに対してメッ
セージを配布する。形式302,303では、メッセー
ジ送信先となるべきオブジェクトの機能をメッセージと
同時に指定しなければならない。モジュール化処理は世
界内オブジェクトの情報を検索して、指定機能を有した
オブジェクトの内、1つまたは全てのオブジェクトに対
してメッセージを送信する(同、通信254)。形式30
1乃至304において、送信先となるべきオブジェクト
が存在しなければエラーとなる。
【0019】通信形式305乃至307は世界間メッセ
ージ送信であり、送信先として世界アドレスを指定す
る。世界ID、世界名を指定する通信形式を設定するた
めには、形式301と同様、これらのID並びに名称を
世界アドレスへ変換する名称管理サービスを導入すれば
よい。なお、世界アドレスは具体的には、オブジェクト
化処理若しくはモジュール化処理のアドレスである。形
式305乃至307は、形式302乃至304に世界ア
ドレスの指定を付加したものとなっている。指定できる
世界は、自己に投影されている世界、若しくは、自己の
属している世界のいずれかである。オブジェクトが自己
に投影されている世界のアドレスを指定した場合、対応
するオブジェクト化処理を介してモジュール化処理にメ
ッセージを転送する(同、通信252,253)。モジ
ュール化処理は、形式307であれば、世界内全オブジ
ェクトにメッセージを配布する。形式305,306で
あれば、形式302,303と同様、世界内オブジェク
トの機能を検索して、指定機能を有したオブジェクトの
内、1つまたは全てのオブジェクトに対してメッセージ
を送信する(同、通信254)。形式305乃至307
において、オブジェクトが自己の属している世界のアド
レスを指定すれば、形式305におけるエラー処理を除
き、形式302乃至304と同一の通信形態となる
(同、通信256)。モジュール化処理が世界内オブジ
ェクトの情報を検索して、指定機能を有するオブジェク
トが存在しないことを検出した場合、形式302ではエ
ラーとするが、形式305では、世界を投影しているオ
ブジェクトに対してメッセージを転送する(同、通信2
57)。これにより、上位世界への処理要求、あるい
は、上位世界からの処理要求への返答を行うことができ
る。上記の形式305乃至307の世界間通信の形態を
図4にまとめて示す。
【0020】形式308は、メッセージ受信のインタフ
ェースである。モジュール化処理からの通信時を除き、
オブジェクトアドレス項には送信元オブジェクトのアド
レスが格納される。また、メッセージ項には、送られて
きたメッセージが格納されている。
【0021】なお、図3に示すインタフェースに対する
上記の意味づけは、本発明のユーザインタフェース構成
の一例に過ぎない。後述する第一乃至第四の通信処理を
組み合わせて、異なった意味づけを行うことも可能であ
る。具体的には、通信形式305のエラー処理を形式3
02と同等にする(これにより、形式302乃至304
は不要となる)、上位世界への新たなメッセージ送信形
式を導入する等の例が挙げられる。
【0022】次に、オブジェクト,オブジェクト化処
理,モジュール化処理を実際に分散処理計算機システム
上に配置した例を図5に示す。オブジェクト241乃至
249,モジュール化処理221乃至223,オブジェ
クト化処理231,232、並びに、通信251乃至2
57は、図2と同一の概念である。この内、通信251
乃至257は、図2において示した通信が実際にネット
ワーク上をどのように流れているかを示している。51
1乃至516は、これらのオブジェクト,モジュール化
処理,オブジェクト化処理等のプログラムを実行してい
る計算機である。521乃至523は各計算機を接続す
るネットワーク(LAN)である。ネットワーク521
と522はルータ531によって、ネットワーク521
と523はルータ532によって接続されている。ルー
タ531,532をブリッジ若しくはゲートウェイに変
更することは可能である。図2で示す世界211乃至2
13はそれぞれ、ネットワーク521乃至523に対応
する。世界が必ずしもネットワークと1対1に対応する
必要性はなく、複数のネットワークから1つの世界を構
成することや、1つのネットワークに複数の世界を対応
させることも可能である。しかし、オブジェクトが世界
内オブジェクトのみを認識でき、他世界のオブジェクト
を直接認識できないことを考慮すれば、世界とネットワ
ークを1対1に対応させる方法が最適である。
【0023】次に図1を用いて本発明の詳細を説明す
る。世界内オブジェクト間通信を支援する第一の通信処
理、オブジェクトが自己の属している世界と通信するた
めの第二の通信処理、オブジェクトが自己に投影されて
いる世界と通信するための第三の通信処理、モジュール
化処理に転送されたメッセージを世界内オブジェクト若
しくは世界を投影しているオブジェクトに振り分ける第
四の通信処理をオブジェクト、モジュール化処理,オブ
ジェクト化処理から分離して示している。第一および第
二の通信処理はオブジェクトに、第三の通信処理はオブ
ジェクト化処理に、第四の通信処理はモジュール化処理
に、それぞれ付随していたメッセージ管理手続きであ
る。また、元々オブジェクト化処理は世界を投影してい
るオブジェクトに付随している手続きであるため、第三
の通信処理もオブジェクトに付随していたメッセージ管
理手続きであると言える。オブジェクトは、基本的に、
システム構築者が作成するアプリケーションプログラム
部と、各オブジェクトで共通のプログラムコードを有す
るオブジェクト管理部から成る。したがって、図1は、
ユーザの記述するプログラム(オブジェクト)と、本発
明の提供する手続きとを分離して示した例である。
【0024】第一の通信処理の役割は、世界内の他オブ
ジェクトの第一の通信処理に対してメッセージを送信す
ること、および、他の通信処理からのメッセージを受信
することである。なお、第一の通信処理にメッセージを
転送するプログラムは第一および第四の通信処理のみで
ある。第二の通信処理の役割は、自己の属している世界
のモジュール化処理(すなわち、第四の通信処理)へメ
ッセージを送信することである。第三の通信処理の役割
は、自己の投影している世界のモジュール化処理(すな
わち、第四の通信処理)へメッセージを送信することで
ある。第四の通信処理の役割は、世界の状態や通信形態
にしたがって、世界内オブジェクト、あるいは、世界を
投影しているオブジェクトの第一の通信処理にメッセー
ジを転送することである。
【0025】図1中、111乃至114は第一の通信処
理であり、それぞれオブジェクト242,241,24
5,247に対応し、世界内通信を担当する。121は
第二の通信処理であり、オブジェクト247が自己の属
している世界212に対してメッセージを送信する場合
に使用される。図1では限られたオブジェクトに対応す
る第一および第二の通信処理のみを記述しているが、実
際には、全てのオブジェクトに対してこれらの通信処理
が設けられる。131は第三の通信処理であり、世界を
投影しているオブジェクトから該世界へメッセージを転
送する役割を有する。141は第四の通信処理であり、
モジュール化処理222に送られたメッセージを、世界
内の1つまたは複数のオブジェクトの第一の通信処理、
若しくは、世界を投影しているオブジェクトの第一の通
信処理に転送する。なお、世界211,212、モジュ
ール化処理221,222、オブジェクト化処理23
1、オブジェクト241乃至247は、図2と同一の概
念である。
【0026】次に図2で示したメッセージ転送の流れ
(図2、通信251乃至257)が、第一乃至第四の通
信処理を分離することによってどのように行われるかを
説明する。オブジェクト242がオブジェクト241に
対してメッセージを送信しようとする場合、まずオブジ
ェクト242に付随する第一の通信処理111に送信を
依頼する(通信151)。第一の通信処理111はオブ
ジェクト241に付随する第一の通信処理112に対し
てメッセージを転送する(通信152)。第一の通信処
理112が、さらに、オブジェクト241にメッセージ
を転送する(通信153)。オブジェクト241は世界
212を投影したものであるため、第三の通信処理13
1にメッセージ転送を依頼し(通信154)、世界21
2を管理するモジュール化処理222にメッセージを送
信する(通信155)。この通信は世界間1対1通信で
あるため、送信先オブジェクトの機能が指定されてい
る。モジュール化処理222に付随する第四の通信処理
141は、必要な機能を有するオブジェクト245を検
出し、該オブジェクトの第一の通信処理113にメッセ
ージを転送する(通信156)。第一の通信処理113
はオブジェクト245にメッセージを渡す(通信15
7)。オブジェクト245からオブジェクト247への
処理の依頼は、通常の世界内通信であり、第一の通信処
理113,114を介してメッセージを転送する(通信
158乃至160)。オブジェクト247が上位世界2
11に存在するオブジェクトに処理の返答を帰す場合、
まず第二の通信処理121を介して(通信161)、自
己の属している世界を管理しているモジュール化処理2
22にメッセージを送る(通信162)。モジュール化
処理222に送られたメッセージは第四の通信処理14
1により、世界を投影しているオブジェクト241の第
一の通信処理112に転送され(通信163)、これが
オブジェクト241に渡される(通信164)。
【0027】図6に各オブジェクト,モジュール化処
理,オブジェクト化処理,通信処理の分散処理計算機シ
ステム上への配置例を示す。オブジェクト241乃至2
49,モジュール化処理221乃至223、並びに、オ
ブジェクト化処理231,232は図2と同一の概念であ
る。第一の通信処理111乃至114,第二の通信処理
121,第三の通信処理131,第四の通信処理141
は、図1と同一の概念である。図1と同様、通信処理に
関しては限られたもののみを記述しているが、実際に
は、各オブジェクトに対して第一および第二の通信処理
が、各オブジェクト化処理に対して第三の通信処理が、
各モジュール化処理に対して第四の通信処理が存在す
る。計算機511乃至516、ネットワーク521乃至
523、ルータ531,532は図5と同一の概念であ
る。通信151乃至164は、図1に示した通信が実際
にネットワーク上をどのように流れているかを示してい
る。第一乃至第四の通信処理を分離することによって、
計算機間の(ネットワークを介する)通信は全て通信処
理同志で行われることになり、オブジェクトから直接ネ
ットワークを介して通信を行うことがなくなる。これに
より、ネットワークを介した通信の形式を統一し、異機
種間結合(異なる計算機同志をシステムの構成要素とす
ること)を可能としたり、拡張性(新たな計算機を付加
することの容易性)を高めたりすることができる。
【0028】図1あるいは図6に示す全てのオブジェク
ト,モジュール化処理,オブジェクト化処理、第一乃至
第四の通信処理をそれぞれ個別のプロセス(プログラ
ム)とすることは可能である。しかし、第一および第二
の通信処理はオブジェクトに付随する。また、オブジェ
クトが世界を投影しているならば、オブジェクト化処理
と第三の通信処理もオブジェクトに付随することにな
る。したがって、このようなオブジェクトに付随する通
信処理やオブジェクト化処理をまとめてオブジェクトと
同一のプロセス内に配置すれば、効率的である。これを
図7に示した。世界を投影していないオブジェクトの例
としてオブジェクト242を、世界を投影しているオブ
ジェクトの例としてオブジェクト241を示す。オブジ
ェクト、第一乃至第三の通信処理、オブジェクト化処理
は全てプロセスの内部手続きと見なすことができる。オ
ブジェクト242は世界を投影していないので、第一の
通信処理111と第二の通信処理122のみを通信手続
きとして備えている。オブジェクト242,第一の通信
処理111,第二の通信処理122をまとめてオブジェ
クトプロセス711が構成される。世界を投影している
オブジェクト241の場合、第一の通信処理112,第
二の通信処理123,第三の通信処理131、オブジェ
クト化処理231からオブジェクトプロセス712が構
成される。オブジェクトと各通信処理は同一プロセス内
に存在する手続きであるので、オブジェクトと通信処理
間の通信731乃至737は全て手続き呼び出しの形式
とできる。通信処理と他プロセスに存在する通信処理と
の通信721乃至727は、プロセス間通信となるの
で、オペレーティングシステム(OS)等によって提供
されるメッセージ通信、遠隔手続き呼び出し等を用い
る。
【0029】第四の通信処理はモジュール化処理に付随
する。したがって、これら2つの処理を同一プロセス内
に配置した例を図8に示す。例としてモジュール化処理
222、第四の通信処理141から構成されるプロセス8
11を示した。これを世界プロセスと呼ぶ。世界プロセ
スには、モジュール化処理222並びに第四の通信処理
141から参照される共通データである世界データベー
ス821が存在する。第四の通信処理は第二あるいは第
三の通信処理からメッセージを受信した場合(通信83
1)、世界データベース821を検索して送信先オブジ
ェクトを決定し、該オブジェクトの第一の通信処理にメ
ッセージを送信する(通信832)。次に第一乃至第四
の通信処理の動作の詳細を述べる。
【0030】図9に第一の通信処理の動作例900を示
す。本発明において、オブジェクトは他オブジェクトか
ら送信されたメッセージにしたがって起動され、オブジ
ェクト内部でメッセージにしたがった処理を行うものと
する。オブジェクトはメッセージを送信することによっ
て他オブジェクトを起動することができる。オブジェク
トに対するメッセージの受信を担当する通信処理は第一
の通信処理のみであるしたがって、第一の通信処理がオ
ブジェクトの起動管理を行う。メッセージ受信時におけ
る第一の通信処理の主要動作は、メッセージにしたがっ
てオブジェクトを起動すること(処理910)である。
すなわち、第一の通信処理がメッセージに応じてオブジ
ェクトの機能を呼び出す形式(手続き呼び出し)を採
る。第一の通信処理はメッセージを受信するごとにこの
基本動作を行うものであるが、オブジェクト実行中にイ
ベントが発生する、すなわち、オブジェクトが世界内他
オブジェクトに対してメッセージを送信するか、あるい
は、オブジェクト実行中に第一の通信処理がメッセージ
を受信すれば、オブジェクト実行状況を退避して実行を
一旦中断させ、イベントを検索し(処理902,90
4)、必要に応じてイベント処理を行わなければならな
い。処理902によってイベントがメッセージ送信であ
ると判断されれば、該当オブジェクトの第一の通信処理
に対してメッセージを転送して(処理903)、再びイ
ベント検索を行う。処理904によってイベントがメッ
セージ受信であると判断されれば、該メッセージを処理
待ち行列に投入して(処理905)、イベント検索に戻
る。このとき、優先順位の高いメッセージを処理待ち行
列の先頭に投入することも可能である。OS等に用意さ
れているメッセージ通信機能を使用する場合、既にシス
テムに待ち行列が用意されていることが多い。したがっ
て、OSの待ち行列を使用することができれば、待ち行
列管理を省略することができる(メッセージ受信をイベ
ントとして捉える必要がない)。しかし、OSの待ち行
列では優先順位による待ち行列の入れ替えを行うことが
できないので、図9の例では、待ち行列管理を第一の通
信処理内で行わせている。
【0031】全てのイベント処理(メッセージの送信若
しくはメッセージの処理待ち行列への投入)が終了すれ
ば、イベント発生前の状態を調べ(処理906)、その
状態に復帰する。イベント発生前の状態がアクティブ、
すなわち、オブジェクトの動作を行っていたならば、イ
ベント発生時に退避したオブジェクトの実行状況を復帰
し(処理907)、オブジェクトの動作を継続する(処
理910)。オブジェクトの動作を行っていないノンア
クティブ状態ならば、処理待ち行列の内容を調べ、処理
すべきメッセージが存在するか否かを調査する(処理9
08)。処理すべきメッセージが存在しなければ、次の
イベントが発生するまでスリープする(処理901)。
なお、オブジェクトプロセス生成時にも、第一の通信処
理はイベント発生待ち状態でスリープしている。処理9
08で処理すべきメッセージが処理待ち行列中に存在す
ることが判れば、オブジェクトの状態をアクティブに設
定し(処理909)、メッセージに対応する処理を実行
する(処理910)。処理が終了すればオブジェクトの
状態をノンアクティブ状態に設定し(処理911)、再び
イベント検索を行う。
【0032】現在使用可能なOSの中には、1つのプロ
セス内部で並列に命令を実行する「スレッド」を複数個
使用できるOSも存在する。このようなOSを使用した
場合、オブジェクトプロセス内に複数のスレッドを用意
し、それぞれに各メッセージを処理させることができ
る。すなわち、図7に示すオブジェクトプロセス内では
1個しか存在し得なかったオブジェクト(241、ある
いは、242)をスレッドとして複数個存在させること
が可能となる。なお、このとき、第一の通信処理も1つ
のスレッドとなる。この方式では、メッセージを受信す
ると同時に新たなスレッドを生成し、そのスレッドにオ
ブジェクトの動作を行わせるので、メッセージ処理の待
ち行列は不要である。第一の通信処理は待ち行列管理の
代わりに、スレッドの生成/終了管理を行う。
【0033】複数スレッドを使用できるOSにおける第
一の通信処理の動作を図10に示す。図9と同様、第一
の通信処理は、最初、イベント発生待ちでスリープして
いる(処理1001)。イベントが発生してスリープ状
態から解放されれば、処理1002,1004でイベン
ト検索を行う。処理1002によりイベントがメッセー
ジ送信要求であることが判れば、対象オブジェクトの第
一の通信処理に対してメッセージを転送して(処理10
03)、再びイベント検索を行う。処理1004によってイ
ベントがメッセージ受信であると判断されれば、オブジ
ェクトを実行するスレッドを生成し(処理1005;オ
ブジェクト生成処理)、該スレッドにメッセージを転送
してオブジェクトを起動する(処理1006;オブジェ
クト起動処理)。この後、第一の通信処理はオブジェク
トの処理終了を待たずにイベント検索を行う。処理10
02,1004で処理すべきイベントが存在しないと判
断できれば、再びイベント待ち状態となる(処理100
1)。
【0034】図11に第二の通信処理の動作例1100
を示す。第二の通信処理の動作は、オブジェクトからの
要求にしたがって、自己の属している世界のモジュール
化処理(正確には、第四の通信処理)にメッセージを転
送することのみである(処理1101)。したがって、
第二の通信処理はオブジェクトから呼び出される手続き
であればよい。
【0035】図12に第三の通信処理の動作例1200
を示す。第三の通信処理の動作は、世界を投影している
オブジェクトから該世界のモジュール化処理(正確に
は、第四の通信処理)にメッセージを転送することであ
る(処理1202)。この際、必要に応じて、オブジェ
クト化処理を呼び出し、通信形態を変換することは可能
である(処理1201)。世界を投影しているオブジェ
クトへの通信を世界内全オブジェクトへのブロードキャ
スト等に変換することは、該世界の上位世界への投影方
法(上位世界における下位世界の見え方の定義方法)を
規定しているオブジェクト化処理が行うことが最適であ
る。したがって、本発明では、オブジェクト化処理に通
信形態変換機能を配置している。しかし、オブジェク
ト、第三の通信処理等に該通信形態変換機能を配置する
ことも可能である。
【0036】図13は第四の通信処理の動作例1300
を示している。第四の通信処理も第一の通信処理と同
様、通常は、イベント待ち状態でスリープしている(処
理1302)。第四の通信処理に対してメッセージが転
送されたことが判れば(処理1301)、スリープ状態
から解放され、該メッセージに対する処理を実行する。
第四の通信処理に転送されたメッセージには「上位世界
優先」「世界内優先」「世界内限定」のいずれかのモード
が指定されている。これらの通信モードはそれぞれ、
「世界を投影しているオブジェクトに優先的にメッセー
ジを転送する」「世界内のオブジェクトに優先的にメッ
セージを転送するが、条件に該当するオブジェクトが存
在しない場合には、世界を投影しているオブジェクトに
メッセージを転送する」「世界内のオブジェクトにメッ
セージを転送するが、条件に該当するオブジェクトが存
在しない場合にはエラーとなる」という意味を有する。
これらのモードと図3において示した通信形態との関係
については図14において述べる。第四の通信処理にお
いては、これらの各モードに対してそれぞれ、対応する
処理を行わなければならない。処理1303において、
モードが上位世界優先であると判断されれば、そのま
ま、世界を投影しているオブジェクトの第一の通信処理
にメッセージを転送する(処理1307)。上位世界優
先でなければ、世界内のオブジェクトの状況を確かめる
ため、まず世界データベースを検索して(処理130
4)、指定されている機能を有したオブジェクトが世界
内に存在するか否かを調査する(処理1305)。この
とき、指定機能を有したオブジェクトが存在すれば、該
オブジェクトの第一の通信処理にメッセージを転送する
(処理1309)。条件に該当するオブジェクトが存在
しなければ、世界内優先,世界内限定のいずれのモード
であるかを調査し(処理1306)、世界内優先モードな
らば、世界を投影しているオブジェクトの第一の通信処
理にメッセージを転送する(処理1307)。世界内限定
モードならば、エラーとする(処理1308)。なお、
動作例1300では、簡単化のため、世界間1対1通信
のみを支援する場合の通信処理を示している。世界への
ブロードキャスト時には、世界データベースを検索する
必要はなく、世界内全オブジェクトにメッセージを配布
するだけでよい。世界内の指定機能を有するオブジェク
トへのマルチキャストを支援する場合には、指定機能を
有する全オブジェクトへメッセージを配布すればよい。
また、ブロードキャスト,マルチキャスト時には、世界
内優先モードは必要なく、送信先オブジェクトが存在し
なければ、そのまま、エラーとするだけでよい。
【0037】次に、図3に示した形式301乃至308
の通信が上述した第一乃至第四の通信処理の動作のいか
なる組み合わせによって構成されるかを、図14を用い
て説明する。図14中の通信形式301乃至308は、
図3と同様である。また、通信形式1401として、上
位世界への通信を新たに示す。上位世界への通信では、
オブジェクトが自己の属している世界を投影しているオ
ブジェクトに対してメッセージを送信する。これは、第
四の通信処理において説明した上位世界優先モードを使
用する通信の代表例である。図中、通信形式301,3
08は世界内送受信であるため、第一の通信処理間のみ
でメッセージの送信/受信が行われている。これ以外の
通信形式では、全て第四の通信処理によりメッセージ転
送が支援される。通信形式302乃至304では、自世
界内でのみ通信を行うので、自己の属している世界のモ
ジュール化処理との通信を担当する第二の通信処理から
第四の通信処理へメッセージが転送される。第四の通信
処理では世界内限定モードでメッセージ転送を行う。こ
のとき、ブロードキャストを行う形式304では、世界
データベースを検索する必要はない。送信先世界を指定
して通信(形式305乃至307)を行う場合、指定する
世界が自己の投影している世界か自己の属している世界
かによってオブジェクトの使用する通信処理が異なる。
図14において、形式305乃至307の上段は自己の
投影している世界への通信であり、下段は自己の属して
いる世界への通信である。自己の投影している世界への
通信であれば、第三の通信処理を使用し、自己の属して
いる世界への通信であれば、第二の通信処理を使用し
て、それぞれ、対象世界の第四の通信処理にメッセージ
を送信する。第四の通信処理は形式307の場合を除
き、世界データベースを検索して、指定機能を有するオ
ブジェクトにメッセージを送信する。形式307の場
合、世界データベースの検索は行わず、そのまま、世界
内全オブジェクトにメッセージを配布する。このとき、
形式305で自己の属している世界を指定した場合(形
式305の下段)は世界内優先モードで通信を行うが、
それ以外は世界内限定モードで通信を行う。すなわち、
対象となるオブジェクトが存在しない場合、形式305
で自己の属している世界を指定したならば、該世界を投
影しているオブジェクトにメッセージを転送する。これ
以外の形式で対象オブジェクトが存在しない場合にはエ
ラーとなる。各通信処理の新たな組み合わせの例として
示した通信形式1401は、上位世界への通信形式であ
る。第二の通信処理を用いて第四の通信処理にメッセー
ジを送信するが、このとき上位世界優先モードで通信を
行う。この場合、世界データベースの検索は行われず、
直接、該世界を投影しているオブジェクトの第一の通信
処理にメッセージを転送する。通信形式1401は、自己の
属している世界に必要な機能が存在しないことが予め判
っている場合等に使用する。
【0038】図15にオブジェクト化処理とモジュール
化処理の役割を示す。これらの処理の詳細は本発明とは
直接関連するものではないため、ここでは、概略を述べ
るに留めておく。オブジェクト化処理は第三の通信処理
の説明(図12)において述べた通信形態変換、並び
に、データ/機能のキャッシングを行う。キャッシング
とは、よく使用されるデータ/機能をオブジェクト化処
理の機能として世界を投影しているオブジェクト側に配
置し、速度向上を図る方法である。モジュール化処理は
オブジェクトの名称管理(オブジェクトの論理名称をオ
ブジェクトのアドレスに変換する),オブジェクトの生
成/消去(オブジェクトプロセスの管理),オブジェクト
の世界間移動,処理のオブジェクト間負荷分散(同一機能
を有するオブジェクトが複数個存在する場合、負荷の軽
いオブジェクトに処理を依頼する)等、世界データベー
ス管理に関する機能を提供する。
【0039】最後に、図16に世界データベースの構成
例を示す。世界データベースは世界に存在するソフトウ
ェア(すなわち、オブジェクト)と世界に対応するハー
ドウェア(すなわち、計算機)の両者の情報を有する。
オブジェクトリストは世界内に存在する全てのオブジェ
クトの情報を有するデータ構造である。各オブジェクト
の情報として、オブジェクトの論理名称,オブジェクト
の存在する計算機,オブジェクトへの通信アドレス,オ
ブジェクトの負荷,オブジェクトの機能がある。この
内、論理名称はオブジェクトの名称管理に使用され、負
荷は処理のオブジェクト間負荷分散に用いられる。オブ
ジェクトの処理待ち行列長で負荷を計算する方法が最も
容易である。計算機リストは世界に対応するハードウェ
アがどのような計算機から構成されているかを示す。計
算機の論理名称,計算機の処理性能,計算機に存在する
オブジェクト数,計算機のアドレス,計算機の構成等が
計算機を示すデータである。性能,オブジェクト数,構
成は、オブジェクトの生成時に使用される。すなわち、
オブジェクトを世界内のどの計算機に生成するかを選択
する方法として、該オブジェクトを実行できる計算機構
成を有し、オブジェクト当たりの計算機性能が最も高く
なる計算機を選べばよい。なお、計算機構成は計算機の
CPU,OS,I/O等の種類で示される。この他、世
界データベースには、システム初期化時に世界内に存在
していなければならないオブジェクトのリスト等を備え
ている。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、広域的分散処理環境に
存在するオブジェクトを世界単位に独立して管理するこ
とができ、分散処理システムの構築等において、ユーザ
がシステム全体の構成を詳細に理解する必要がなくな
る。すなわち、従来の平面的分散処理システムを構築す
る場合においては、全てのユーザがシステム全体の構成
を詳細に認識しなければならなかったが、本発明を使用
すると、1つの世界内部の詳細を理解するユーザと、世
界内部の詳細は認識しないが世界間の関係を理解してい
るユーザとの協調によってシステムを構築することがで
きる。
【0041】さらに、通信機能に関しては、世界内では
自由にオブジェクト間通信を行うことを保証しつつ、他
世界内のオブジェクトへの通信を「世界への通信」とい
う形式に置き換え、世界間の通信を制限している。これ
によって、ユーザは他世界で実行される処理がどのオブ
ジェクトで実行されるかを認識し得ないし、認識してい
る必要がない。通信相手となるオブジェクトを指定する
必要がないため、オブジェクトがどの計算機に存在する
か等の情報を考慮する必要もなくなり、プログラミング
が容易となる。また、該オブジェクトが属している世界
側でも、他世界に見せるインタフェースさえ統一すれ
ば、自由にオブジェクトの内部を構成することができ
る。オブジェクトの内部変更、同一機能を有するオブジ
ェクトを複数個用意した負荷分散等を、他世界に見せず
に、行うことも可能となる。
【0042】本発明の通信機能では、世界間1対1通信
だけでなく、世界の同一機能を有するオブジェクトへの
マルチキャスト、世界へのブロードキャストも支援して
いる。これにより、同一機能を有するオブジェクトの同
時バージョンアップや、緊急時の世界内全オブジェクト
への同時連絡等の処理が容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成の詳細図である。
【図2】本発明の全体構成の概略図である。
【図3】オブジェクト間通信のインタフェースである。
【図4】世界間通信の機能である。
【図5】本発明の各処理の分散処理環境内における配置
概略図である。
【図6】本発明の各処理の分散処理環境内における配置
詳細図である。
【図7】オブジェクトプロセスの内部構成図である。
【図8】世界プロセスの内部構成図である。
【図9】第一の通信処理のフローチャートである。
【図10】複数スレッド使用可能OSにおける第一の通
信処理のフローチャートである。
【図11】第二の通信処理のフローチャートである。
【図12】第三の通信処理のフローチャートである。
【図13】第四の通信処理のフローチャートである。
【図14】オブジェクト間通信のインタフェースの構成
図である。
【図15】オブジェクト化処理,モジュール化処理の機
能である。
【図16】世界データベースの内部構成図である。
【符号の説明】
111乃至114…第一の通信処理、121乃至123
…第二の通信処理、131…第三の通信処理、141…
第四の通信処理、211乃至213…世界、221乃至
223…モジュール化処理、231、232…オブジェ
クト化処理、241乃至249…オブジェクト、301
乃至308、1401…オブジェクト間通信のインタフ
ェース、511乃至516…計算機、521乃至523
…ネットワーク、531,532…ルータ、711,7
12…オブジェクトプロセス、811…世界プロセス、
821…世界データベース、900…第一の通信処理の
フローチャート、1100…第二の通信処理のフローチ
ャート、1200…第三の通信処理のフローチャート、
1300…第四の通信処理のフローチャート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上脇 正 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 小林 芳樹 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネットワークに接続された複数の計算機上
    で複数のオブジェクトが互いに通信して処理を実行する
    分散処理環境において、関連あるオブジェクトの集合を
    1つの世界としてモジュール化するモジュール化手段
    と、該世界に存在するオブジェクト群の機能とデータの
    一部または全てを他の世界のオブジェクトの機能とデー
    タとして投影するオブジェクト化手段と、世界内全オブ
    ジェクト、世界内の複数のオブジェクト、世界内の1つ
    のオブジェクト、若しくは、世界を投影しているオブジ
    ェクトの4者の内いずれかと該世界のモジュール化手段
    との間での通信と、世界内でのオブジェクト間通信とを
    実行する通信手段を有することを特徴とする分散処理シ
    ステム。
  2. 【請求項2】ネットワークに接続された複数の計算機上
    で複数のオブジェクトが互いに通信して処理を実行する
    分散処理環境において、関連あるオブジェクトの集合を
    1つの世界としてモジュール化するモジュール化手段
    と、該世界に存在するオブジェクト群の機能とデータの
    一部または全てを他の世界のオブジェクトの機能とデー
    タとして投影するオブジェクト化手段と、世界内でオブ
    ジェクト間通信を行う第一の通信手段と、オブジェクト
    と該オブジェクトが属している世界のモジュール化手段
    との間で通信を行う第二の通信手段と、世界を投影して
    いるオブジェクトと該世界のモジュール化手段との間で
    通信を行う第三の通信手段と、世界の状態と通信形態に
    したがって、該世界内全オブジェクト、該世界内の複数
    のオブジェクト、該世界内の1つのオブジェクト、若し
    くは、該世界を投影しているオブジェクトの4者の内い
    ずれかを選択し、選択されたオブジェクトまたはオブジ
    ェクト群と該世界のモジュール化手段との間で通信を行
    う第四の通信手段を有することを特徴とする分散処理シ
    ステム。
  3. 【請求項3】請求項2において、オブジェクトが該オブ
    ジェクト自身、若しくは、該オブジェクトにとって既知
    のオブジェクトのいずれにも存在しない機能を実行しよ
    うとする場合、前記第二の通信手段は、処理依頼先オブ
    ジェクトを指定せず、実行すべき機能を指定した通信を
    該オブジェクトが属している世界のモジュール化手段に
    対して行うことを特徴とする分散処理システム。
  4. 【請求項4】請求項2において、前記世界を投影してい
    るオブジェクトが該世界に存在するオブジェクト若しく
    はオブジェクト群が備えている機能を実行しようとする
    場合、前記第三の通信手段は、処理依頼先オブジェクト
    を指定せず、実行すべき機能を指定した通信を該世界の
    モジュール化手段に対して行うことを特徴とする分散処
    理システム。
  5. 【請求項5】請求項3または4において、前記モジュー
    ル化手段は世界内全オブジェクトの情報を有し、該モジ
    ュール化手段に対して実行すべき機能を指定した通信が
    行われた場合、前記第四の通信手段は、該世界内オブジ
    ェクトの情報を検索し、指定機能を有するオブジェクト
    が存在すれば該オブジェクト若しくは該オブジェクト群
    に対して通信を行うことを特徴とする分散処理システ
    ム。
  6. 【請求項6】請求項3または4において、前記モジュー
    ル化手段は世界内全オブジェクトの情報を有し、該モジ
    ュール化手段に対して実行すべき機能を指定した通信が
    行われた場合、前記第四の通信手段は、該世界内オブジ
    ェクトの情報を検索し、指定機能を有するオブジェクト
    が存在すれば該オブジェクト若しくは該オブジェクト群
    に対して通信を行い、指定機能を有するオブジェクトが
    存在しなければ該世界を投影しているオブジェクトに対
    して通信を行うことを特徴とする分散処理システム。
  7. 【請求項7】請求項2において、前記世界を投影してい
    るオブジェクトに対して前記第一乃至第三の通信手段を
    設け、該世界を投影しているオブジェクトを除いた他の
    オブジェクトに対して前記第一並びに第二の通信手段を
    設け、該世界のモジュール化手段に対して前記第四の通
    信手段を設けることを特徴とする分散処理システム。
  8. 【請求項8】請求項2において、前記世界を投影してい
    るオブジェクトに対して前記第一乃至第三の通信手段と
    前記オブジェクト化手段を設け、該世界を投影している
    オブジェクトを除いた他のオブジェクトに対して前記第
    一並びに第二の通信手段を設け、該世界のモジュール化
    手段に対して前記第四の通信手段を設けることを特徴と
    する分散処理システム。
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