JPH05204853A - データ処理システム、特に電気通信システム用ソフトウェア構造 - Google Patents

データ処理システム、特に電気通信システム用ソフトウェア構造

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JPH05204853A
JPH05204853A JP4189745A JP18974592A JPH05204853A JP H05204853 A JPH05204853 A JP H05204853A JP 4189745 A JP4189745 A JP 4189745A JP 18974592 A JP18974592 A JP 18974592A JP H05204853 A JPH05204853 A JP H05204853A
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Collet Edouard
エドウアール・コレ
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    • G06F9/46Multiprogramming arrangements
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    • H04Q3/42Circuit arrangements for indirect selecting controlled by common circuits, e.g. register controller, marker
    • H04Q3/54Circuit arrangements for indirect selecting controlled by common circuits, e.g. register controller, marker in which the logic circuitry controlling the exchange is centralised
    • H04Q3/545Circuit arrangements for indirect selecting controlled by common circuits, e.g. register controller, marker in which the logic circuitry controlling the exchange is centralised using a stored programme
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    • H04Q3/54583Software development, e.g. procedural, object oriented, software generation, software testing
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    • H04QSELECTING
    • H04Q2213/00Indexing scheme relating to selecting arrangements in general and for multiplex systems
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    • HELECTRICITY
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    • H04QSELECTING
    • H04Q2213/00Indexing scheme relating to selecting arrangements in general and for multiplex systems
    • H04Q2213/13057Object-oriented software

Abstract

(57)【要約】 【目的】 データ処理システム、特に電気通信システム
用ソフトウェア構造を提供する。 【構成】 ソフトウェア構造は、オブジェクト宛てメッ
セージがアドレスされ得る少なくとも1つのサービスア
クセス点(X、Y)を各々が含む構造的オブジェクトを
含み、構造的オブジェクトが別のオブジェクトに対して
構造的に配置されるような関係によって、前記構造的オ
ブジェクトの各々が別のオブジェクトに結合されてい
る。オブジェクト間の通信は、サービスアクセス点モジ
ュール(X)とサービスアクセス点モジュール(Y)と
の間で、通信サービス構成オブジェクト(RLA、IA
CS)を介して伝送され、前記通信サービスは、オブジ
ェクト間の関係を定義するデータを含み、メッセージの
宛て先である構造的オブジェクトの識別子を決定するた
めに、メッセージのヘッダの識別子と共に前記関係を参
照する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ処理システム、
特に電気通信システム用ソフトウェア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電気通信システム、より包括的にデータ
処理システムは、コンピュータ技術を利用している。こ
の種のコンピュータで使用されるソフトウェアは通常、
該ソフトウェアの外部のデータを処理する機能ブロック
の構造を有している。この種の代表的なシステムは、C
CITTのSDLシステム及びISOのESTELLE
システムである。各機能ブロックが1つの機能を実行す
るが、その機能の一部を実行するために別のブロックを
使用してもよい。この別のブロックもまた別のブロック
を使用し得、以後も同様である。機能ブロックはメッセ
ージによって互いに通信する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの公知システム
の構造は機能的分析方法には十分に適合しているが、そ
の欠点は、機能ブロックのタイプが多様であり、その結
果としてブロック間の通信が極めて複雑なことである。
【0004】また、“オブジェクト”によってソフトウ
ェアを構造化する技術も公知である。各オブジェクト
は、データ及び該データを使用する手続きの組み合わせ
から成る。この場合にもオブジェクト間の通信にはメッ
セージが使用される。例えば、“Technique
et Science Informatique”、
vol.8、No.1、1989に発表されたC.RO
CHE他の論文、“Les approches ob
jets et le langage LRO2(K
EOPOS)”を参照するとよい。該論文は特に、既に
オブジェクトになっている既存のクラスの例を用いてオ
ブジェクトを容易に作成する方法を説明している。クラ
ス自体は、既存のクラスから新クラスを作成し得る関係
によって構造的に編成されている。この論文には特に2
つの関係が記載されており、その1つは相続の関係、即
ち“相続する”段階が、該段階が書込まれたクラスのデ
ータ及び手続きのコピーを受容する関係と、いま1つは
階層の関係、即ち1つのクラスが下位階層の別のクラス
へのアクセス手段となる関係である。
【0005】オブジェクトによる構造化によって大量プ
ログラムの設計、デバッギング及び維持に関する多大な
利点が得られる。
【0006】しかしながら、従来のオブジェクトによる
構造化は、電気通信システムの特徴である多重対話を可
能にするものではない。
【0007】更に、引用の刊行物に記載されたようなオ
ブジェクトによる構造化は、機能的ブロックのタイプが
多くブロック間通信が極めて複雑であるという欠点を有
している。
【0008】従って本発明の目的は、“オブジェクト”
による構造化の利点を利用し、同時に上記のごとき欠点
を顕著に抑制して、“実時間”型要件を満たすデータ処
理システム、特に電気通信システム用のソフトウェア構
造を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的であるデー
タ処理システム、特に電気通信システム用ソフトウェア
構造は、各々がデータと手続きとを含む構造的オブジェ
クトから成り、前記手続きは、オブジェクトがCCIT
T勧告X200で規定された“サービス提供者”として
機能するようにオブジェクトのデータを利用するプログ
ラムであり、CCITT勧告X200に定義された“サ
ービスユーザ”によってオブジェクト宛てメッセージが
アドレスされ得る少なくとも1つのサービスアクセス点
を各々が含み、前記メッセージが特にヘッダとパラメー
タとを含み、前記ヘッダが特にオブジェクト識別子を有
しており、構造的オブジェクトが別のオブジェクトに対
して構造的に配置されるような関係によって前記構造的
オブジェクトの各々が別のオブジェクトに結合されてい
る。
【0010】本発明のソフトウェア構造は、前記のごと
き目的を達成するために、各オブジェクトが、1つまた
は複数のサービスアクセス点モジュールと1つまたは複
数の核モジュールとから成り、オブジェクト間の通信
が、発信オブジェクトのサービスアクセス点モジュール
と受信オブジェクトのサービスアクセス点モジュールと
の間での通信プロトコルに従うメッセージ伝送によって
行なわれ、前記メッセージは、搬送すべきメッセージを
発信オブジェクトから受信して受信オブジェクトに供給
する通信サービスオブジェクトを介して伝送され、前記
通信サービスは、オブジェクト間の関係を定義するデー
タを含み、メッセージの宛て先である受信構造的オブジ
ェクトの識別子を決定するために、メッセージのヘッダ
の識別子と共に前記関係を参照することを特徴とする。
【0011】本発明によるモジュール式構造的オブジェ
クトの導入によって、コスト増加を伴うことなく、より
複雑なオブジェクトを作成し、且つオブジェクトの数を
減少させることが可能である。メッセージによる通信は
本質的に非同期でありその結果として処理の“実時間”
性を維持するために高価な配慮が必要であるが、本発明
ではこのメッセージによる通信が、比較的廉価なオブジ
ェクト間の通信に限定される。更に、前記通信サービス
によって参照されるオブジェクト間の関係に基づいてソ
フトウェアを構造化するので、オブジェクトは、自身が
挿入される構造を認識する必要なくメッセージを搬送し
得る。これもまた、オブジェクトの数を減少させ、従っ
て実時間の問題を容易に解決し得る極めて高性能の構造
化が可能である。
【0012】更に、本発明のソフトウェア構造によれ
ば、前記通信プロトコルが受信オブジェクトのサービス
アクセス点モジュール内に定義されており、発信オブジ
ェクトが通信プロトコルを使用するように、受信オブジ
ェクトが通信プロトコルを発信オブジェクトのアクセス
点モジュールに明示する。
【0013】この構成によって、発信オブジェクトは受
信構造的オブジェクトの性質を認識する必要がない。従
ってこれらのオブジェクトの設計がいっそう容易にな
る。
【0014】更に、本発明によれば、メッセージの前記
ヘッダが、メッセージの受信オブジェクトから要求され
るオペレーションの識別子を含み、前記通信サービス
が、メッセージをアドレスすべき受信構造的オブジェク
トのサービスアクセス点を選択するために、前記要求さ
れるオペレーションの識別子を参照する。
【0015】本発明によればまた、前記関係が特に、従
属、使用、内包及び相同である。
【0016】
【実施例】添付図面に示す非限定実施例に基づく以下の
詳細な記載より本発明の種々の特徴及び利点が明らかに
されよう。
【0017】図1は、本発明の前提部に定義され、従っ
てデータと手続きとを含む構造的オブジェクトOBJの
基本ブロック図である。これらの手続きは任意に編成さ
れ得る。手続きはアルゴリズム、データ処理システム、
有限状態オートマトン、などを構成し得る。1つの構造
的オブジェクトは、その属性、即ち、該オブジェクトを
構成する構造要素、該オブジェクトが含む処理プログラ
ムの使用によって該オブジェクトが実行する機能を定義
している。更に後述するごとく、構造的オブジェクトの
特性は別の構造的オブジェクトまたは単なる機能的オブ
ジェクトとの関係によって規定される。この種のオブジ
ェクトに基づく構造は、オブジェクトのソフトウェアの
妥当性検査及び再利用に関して利点を有する。
【0018】構造的オブジェクトは、前述のCCITT
勧告X200で定義された“サービスアクセス点”を構
成する1つまたは複数の通信ポートを含む。各ポート
は、1つのサービスアクセス点モジュールを含む。図示
の実施例では、オブジェクトOBJが、夫々のサービス
アクセス点モジュールSAP1、SAP2、SAPnを
備えた3つのサービスアクセス点Pc1、pc2、pc
nを有する。オブジェクトOBJのサービスアクセス点
は、夫々のアクセスインタフェースI−OBJ1、I−
OBJ2、I−PBJnによってアクセス可能である。
インタフェースは、オブジェクトOBJのユーザと考え
られる別のオブジェクトと、サービス提供側と考えられ
るオブジェクトOBJの対応するサービスアクセス点と
の間の通信を定義する。従って、別のオブジェクト(例
えばU1)からオブジェクトOBJを使用するために
は、オブジェクトU1からのメッセージをオブジェクト
OBJのサービスアクセス点モジュールの1つ、例えば
SAP1に、夫々のインタフェースI−OBJ1によっ
て具体化される通信プロトコルに従って伝送して達成し
得る。通信プロトコルは一般に、インタフェースレベル
におけるメッセージの構成ルール及び解釈プロセスの集
合である。プロトコルはまた、かかるメッセージの内容
によって要求される通信動作の実行を含む。
【0019】本発明の1つの特徴によれば、通信プロト
コルは、メッセージ受信側のサービス提供オブジェクト
のサービスアクセス点に具体化されている。すべての通
信では、まず、受信オブジェクトのサービスアクセス点
モジュールによって供給された情報から使用すべきプロ
トコルを識別し、メッセージ発信側のユーザオブジェク
トに伝送する。従って、オブジェクトOBJは、使用す
べき通信プロトコルを決定するためにオブジェクトU1
を認識する必要がない。同様に、処理されるオブジェク
トが使用すべき通信プロトコルを予め認識する必要がな
い。
【0020】サービスアクセス点pc1、pc2、pc
nに供給されるメッセージは、サービスアクセス点モジ
ュールSAP1、SAP2、SAPnによって処理され
る。これらのモジュールの機能は、夫々の入力メッセー
ジを処理し、該メッセージを分析し、必要なすべての動
作を実行し、ときには、要求された手続きを実行するた
めに核Nに通知することである。SAPと略称するこれ
らのサービスアクセス点モジュールの各々は、通信プロ
トコルを認識し、該プロトコルをアクセスインタフェー
スに供給する。
【0021】種々のSAPは、好ましくは同じ内部イン
タフェースI−Nを有する個別のポートを介して伝送さ
れるメッセージによってオブジェクトOBJの核Nと通
信する。これは、種々のSAPと核Nとの間の通信が共
通通信ルールに適合し、SAPが種々のアクセスプロト
コルと核との間の必要な適応を与えることを意味する。
このため核の構造が簡単になる。
【0022】核Nは、オブジェクトOBJから与えられ
た1つまたは複数の機能を集合的に構成する手続きを適
用する。好ましくは、核N自体がモジュール式構造を有
する。核は例えば、モジュールN1、N2、N3を含
み、各モジュールは別のモジュールから独立しており、
オブジェクトOBJの手続きのサブセットを実行する。
ユーザからメッセージを受信したときにSAPで行なわ
れる処理は、特定の核モジュールの起動を決定するため
の分析処理である。この分析は、考察されるSAP毎に
異なっており、従ってオブジェクトOBJによって実行
される機能は、該オブジェクトを起動させたSAPに従
属する。
【0023】簡単な一例を挙げると、SAP1は、オブ
ジェクトOBJの通常機能を実行するために使用され、
SAP2は維持処理を実行するために使用され、SAP
nはトラフィックの観測を実行するために使用される。
オブジェクトOBJがいずれのSAPによってアクセス
されるかに従って、手続きが異なることは明らかであ
る。
【0024】更に、図1には示していないが、核Nのモ
ジュール式構造は、機能の実行が複数核モジュールの動
作を要する場合も含む。起動された各核モジュールは、
別の核モジュールをアクセスし得る。核モジュール間の
通信は、SAPから核モジュールへの通信と全く同様に
インタフェースI−Nを介して行なわれる。この通信は
また、種々の核モジュールを順次動作させ得る。
【0025】オブジェクトOBJは更に、データモジュ
ールDONを含む。該モジュールに保管されているデー
タは従来同様に、いくつかは別のオブジェクトから受容
され機能の実行の終了後に廃棄される一時的タスクデー
タと、本発明の範囲外の手段によって書込まれ且つ処理
中に変更されないオブジェクトを記述する半永久的内部
データと、各々が別々の1つの呼処理、より一般的には
オブジェクトOBJによって実行される別々の1つのト
ランザクションを示す“コンテキスト”と呼ばれる処理
データセットなどを含む。1つのコンテキストは各トラ
ンザクションに特定され、トランザクションの処理に要
する時間中は保存されている。データモジュールDON
は、データモジュールDONの全部のユーザに同じであ
るインタフェースI−DONを介して、SAP及び核に
よってアクセス可能である。この結果として、別のオブ
ジェクトから入力されたデータをデータモジュールに書
込み、SAPに基づいて半永久的情報を変更するか、核
に基づいてコンテキストを更新することが可能である。
【0026】核NのモジュールN1の内部で、核にこの
ように伝送された内部メッセージに従って核に所望の機
能を実行させる構成に関してより詳細には説明しない。
これに関しては、モジュールN1が例えば、メッセージ
に含まれた標識によって指定されたデータモジュールD
ONのコンテキストに結合し、同じくメッセージに指示
された事象を、例えば有限状態オートマトンのように処
理すると述べておけば十分であろう。
【0027】本発明に従って、SAPを介して別のオブ
ジェクトとの間で受信または送信されるメッセージは以
下のフォーマットを有している: <メッセージ>=<ヘッダ><パラメータ>、 <ヘッダ>=<オブジェクト><SAP><オペレーシ
ョン><要求のタイプ>。
【0028】<オブジェクト>フィールドは、1つのオ
ブジェクトを指定し、該オブジェクトの特性がオブジェ
クトフィールドから推論される。メッセージが発信オブ
ジェクトから成るとき、<オブジェクト>フィールド
は、構造的オブジェクトに対応しない“機能的”オブジ
ェクトと呼ばれるオブジェクトを指定する。同じメッセ
ージは、受信オブジェクトに再送されるとき、<オブジ
ェクト>フィールドに、受信構造的オブジェクトの識別
子を含むであろう。これらの種々の特徴に関しては後述
する。<オブジェクト>フィールドは、複数の英文字で
示されるニューモニック識別子の形態で表され、符号化
された形態では例えば12ビットを含むであろう。
【0029】<SAP>フィールドは、中にオブジェク
トを含むSAPの1つを指定する。これは、4ビットに
符号化されたニューモニック識別子の形態で表される。
【0030】<オペレーション>フィールドは、システ
ムに準備されたオペレーションの1つを指定する。本発
明の特徴の1つによれば、種々のオブジェクトに要求さ
れるオペレーションは、オペレーションセットとして集
合的に定義され、各オブジェクトが該セットに含まれた
オペレーションサブセットを実行する。これらのオペレ
ーションの総数は極めて少ない。これらのオペレーショ
ンは、8ビットに符号化された3つの英文字の形態で表
される。
【0031】<要求のタイプ>フィールドは、行なうべ
きトランザクション、より特定的には、複数の可能なフ
ェーズを含む指定されたオペレーションに関する通信フ
ェーズを指定する。少数の異なるトランザクションが存
在し得る。これらのトランザクションは、4ビットに符
号化された2つの英文字によって個々に識別される。
【0032】この実施例は、メッセージのヘッダが4バ
イトに制限され得ることを示す。
【0033】更に、<オペレーション>と<要求のタイ
プ>との組み合わせは、<オブジェクト>と<SAP>
との組み合わせから与えられる汎用関数の中から実行フ
ェーズを指定することに注目されたい。
【0034】<パラメータ>フィールドは極めて大き
い。これは、要求されるオペレーション及び要求のタイ
プに依存しており、特に処理を実行するためにオブジェ
クトに移すべきデータを決定する。<パラメータ>の構
造は、メッセージのヘッダ、特に<SAP>、<オペレ
ーション>、<要求のタイプ>フィールドの値によって
定義される。
【0035】この種のメッセージの受信におけるSAP
の役割は、例えば<オブジェクト>及び<SAP>フィ
ールドが、オブジェクトとSAPの識別子及び<オペレ
ーション>フィールドによって要求されるオペレーショ
ンの性質に整合するかを検査し、また当該メッセージを
受信したときに応答すべき核モジュール、例えばN1を
識別するために、<オペレーション>及び<要求のタイ
プ>フィールドを、夫々の識別子に基づいて各SAPに
特定的に復号し、さらに夫々の内部インタフェースI−
Nを介して送出すべき内部メッセージを準備し、それか
ら内部インタフェースI−DONによって適正なデータ
モジュールDONに<パラメータ>をアドレスすること
である。データは、内部インタフェースI−DONを介
して伝送され、核Nのモジュールにアクセスし得るモジ
ュールDONの所定の記憶領域に記憶される。次に核モ
ジュールN1が、単独でまたは別の核モジュールと共同
でその機能を実行し得る。
【0036】図1の基本ブロック図は、オブジェクトの
本質的に構造的な表現を示しているが、図2は本質的に
有機的な実施例を示している。
【0037】図2は、2つの有限状態サブオートマトン
SAEF1、SAEF2を含む有限状態オートマトンA
EFを示す。第1のサブオートマトンSAEF1は、2
つの“オートマトンブリック”BAEF11、BAEF
12を含み、第2のサブオートマトンはブリックBAE
F21、BAEF22を含む。
【0038】オートマトンAEFはインタフェースIa
によってアクセスされる。このインタフェースは好まし
くは、FIFO(先入れ先出し)モードで動作する。従
って本質的に非同期である。サブオートマトンSAEF
1とSAEF2とはインタフェースIsを介して通信す
る。図示していないが、オートマトンAEFとサブオー
トマトンも同じインタフェースIsを介して通信する。
このインタフェースは好ましくは“内部キュー”モード
で動作する。即ち、サブオートマトンの動作中にオート
マトンの外部の要求による割り込みが生じない。この種
のインタフェースを同期であるという。オートマトンブ
リックBAEF11とBAEF12とは、インタフェー
スIbを介して通信する。図示していないが、サブオー
トマトンSAEF1と該サブオートマトンが含むサブオ
ートマトンとは、同じインタフェースIsを介して通信
する。サブオートマトンSAEF2と該サブオートマト
ンが含むオートマトンブリックに関しても勿論同様であ
る。インタフェースIbは、“ランデブ”型である。こ
れは、オートマトンブリック相互間の動作及び該オート
マトンブリックを含むサブオートマトンとの関連動作が
連結しており、設計の段階のサブオートマトンからオー
トマトンブリックへの分離が実行の際にはもはや明白で
ないことを意味する。
【0039】オートマトンブリックの該当するオートマ
トン、サブオートマトンまたはオートマトンレベルは、
当業界で公知のペトリネットから導かれる構造である。
【0040】実際、図1のオブジェクトOBJは図2の
オートマトンAFTタイプのものでよい。オートマトン
OBJの各SAPは、サブオートマトンSAEF1、S
AEF2...の形態を有し得、1オペレーションあた
り1オートマトンブリックの割合の複数のオートマトン
ブリックから形成され得る。これらのブリックの連鎖的
オペレーションは、内部事象の作成によって一列に連鎖
される。各事象は、受信オートマトンブリックの適当な
応答を生じさせ、その後で、該オートマトンブリック
は、サブオートマトンに制御を戻す。これは、オートマ
トンブリック間の同期に問題が全くを生じないことを意
味する。核モジュールの各々もサブオートマトンの形態
を有し得るが、ブリックを1つだけ含む。その理由は、
各サブオートマトンが1つのプロセスだけを実行するか
らである。
【0041】このように、オブジェクト間はメッセージ
だけを介して通信し、一方のオブジェクトから他方のオ
ブジェクトに転送すべきデータはメッセージの<パラメ
ータ>部に収容されている。逆に、オブジェクト(図2
のAEF)の内部の通信は本質的に、オブジェクトのデ
ータDONに記憶されオブジェクトを構成する種々の要
素にアクセス可能な共通変数によって実行される。
【0042】同様に、オブジェクト間のメッセージだけ
がFIFO処理されるので、オブジェクト間の通信だけ
が非同期である。その結果として、オペレーションに割
り当てられた時間の不測の超過をモニタするために時間
遅延を必要とする実時間の問題がこのレベルに限局さ
れ、従って、実時間の問題を配慮しないでオブジェクト
の内部論理を開発し得る。
【0043】次に、本発明のソフトウェア構造の1つの
アプリケーションを図3から図6に基づいて説明する。
【0044】以下の記載ではまず、多数呼を明らかに同
時に処理し得るこの種の“多重処理”性を省略し、説明
を単一呼を処理する場合に限定する。また、“多重プロ
セッサ”性に関しても説明しない。とりあえず、アプリ
ケーション構造全体が1つのプロセッサに存在すると想
定する。
【0045】図3は、2つの上位インタフェースI−C
ACO1、I−CACO2と、総合オブジェクトCAC
Oと、2つの下位インタフェースI−CLCE、I−C
TNCとを含むアプリケーション構造全体を示す。総合
オブジェクトCACOの主な機能は、交換システムの呼
制御機能である。呼要求または同様の要求は概して、交
換システムのユーザから発せられ、呼制御は、呼要求に
応じるために交換手段及びその他の手段を使用すること
である。上位インタフェースI−CACO1は、発呼ラ
イン側の通信機能とのインタフェースである。上位イン
タフェースI−CACO2は、着呼ライン側の通信機能
とのインタフェースである。下位インタフェースI−C
TNCは、発呼ラインと着呼ラインとを接続する交換ル
ートを決定するために交換ルートの探索機能をアクセス
する。インタフェースI−CLCEは、所定の交換ルー
トに従って発呼ラインと着呼ラインとの物理的接続を成
立させるためにローカル交換装置にアクセスする。
【0046】オブジェクトCACOは図1に基づいて説
明したようなSAPを有している。従って以後はSAP
を、SAPに参照符号を付けた小さい菱形で示す。オブ
ジェクトCACOは、SAP c1を介してインタフェ
ースI−CACO1からメッセージを受容する。SAP
c1は該メッセージを、インタフェースI−CGxx
1を介して複数の内包オブジェクトCGxxのSAPの
1つであるSAP x1に送る。インタフェースI−C
ACO2、I−CLCE、I−CTNC、オブジェクト
CACOのSAP c2、c3、C4、内部SAP x
2、y2、y3も同様の構成である。最後の2つは、イ
ンタフェースI−CACO3及びI−CACO4を介し
て複数の内包オブジェクトCSyyの1つと関係する。
【0047】従ってオブジェクトCACOは、図の上部
に参照符号CGxxで集合的に示す同様の第2オブジェ
クトシリーズを含んでおり、オブジェクトCACOは、
夫々のインタフェースI−CGxx1、CG−xx2及
びSAP x1、x2を介してこれらにアクセスする。
これらのオブジェクトの各々は、加入者との通信プロト
コルを処理する。図4はこの1つをCGIGとしてより
詳細に示している。従ってCGIGは、夫々のインタフ
ェースI−CGIG1、CGIG2を介してオブジェク
トCACOからアクセスされ得るSAP xi1、xi
2を備えたオブジェクトCGxxの1つの形態である。
図から分かるように、オブジェクトCGIGは、2つの
内部オブジェクト、即ち発呼加入者側の通信オブジェク
トCOSGと着呼加入者側の通信オブジェクトCTSG
とから構成されている。これらの内部オブジェクトの各
々は、オブジェクトCSIGとの通信を確保する夫々の
インタフェースI−I−COSG、I−CTSGを介し
て加入者側の通信メッセージを受信するために経由する
オブジェクトCGIGのSAP xi1、xi2の対応
部に結合された夫々のSAP go1、gt1と、同じ
く主オブジェクトCACOに含まれてた別のオブジェク
トにアクセスするための下位レベルのオブジェクトCG
IGのSAP xi3、xi4の対応部に結合された夫
々の第2SAP go2、gt2とを有している。
【0048】オブジェクトCACOはまた、オブジェク
トCGxxと同様に表示され集合的にCTxxと命名さ
れた電気通信サービス供給用のオブジェクトシリーズを
含む。オブジェクトCGxxは、夫々のインタフェース
I−CTxx1、I−CTxx2と夫々のSAP t
1、t2とを介してオブジェクトCTxxにアクセスす
る。これらのオブジェクトの各々は、特定電気通信サー
ビスの提供に関する機能を処理する。図3にCTPPと
命名された1つのオブジェクトが図5に示されている。
該オブジェクトは、ポイントツーポイント電気通信サー
ビスを提供する。このオブジェクトは、夫々のインタフ
ェースI−CTPP1、CTPP2を介してオブジェク
トCGxxからアクセスされ得るSAP ti1、ti
2を備える。図から明らかなように、オブジェクトCT
PPは2つの内部オブジェクト、即ち、発呼加入者側通
信オブジェクトCOTPと着呼加入者側通信オブジェク
トCTTPとから構成されている。これらの内部オブジ
ェクトの各々は、オブジェクトCGxxから加入者側の
通信メッセージを受信するために経由するオブジェクト
CTPPのSAP ti1、ti2の対応部に結合され
た夫々のSAP co1、ct1と、集合的名称CSy
yによって指示された別のオブジェクトにアクセスする
ために下位レベルのオブジェクトCTPPのSAP t
3に結合された夫々の第2のSAP co3、ct3と
を有している。更に、オブジェクトCOTPのSAP
co2は、オブジェクトCTTPのSAP ct2に直
結されており、これによって、2つの内包オブジェクト
間でメッセージが直接交換され得る。最後に、オブジェ
クトCOTPは、発呼加入者と信号を交換(主として呼
出された番号を受信するため)する通信装置に対する発
呼加入者からの交換ルートを定義するために、図3に示
す追加オブジェクトCROUにオブジェクトCTPPの
SAP t5を介して結合された追加SAP co4を
有している。図を簡単にするために、図4の装置の種々
のSAPに結合されるインタフェースは省略した。
【0049】オブジェクトCACOは更に、オブジェク
トCGxxと同様の集合的名称CSyyで指示されたサ
ービス成分と呼ばれるオブジェクトシリーズを含む。オ
ブジェクトCTxxはインタフェースI−CSyy及び
SAP s1を介してオブジェクトシリーズCSyyに
アクセスする。これらのオブジェクトの各々は、話声通
信、映像通信、などのような該当するサービスの1成分
に関する機能を処理する。図3にCSPPとして示され
たオブジェクトの1つを図6に示す。該オブジェクト
は、話声通信のようなサービス成分を供給し、それ自体
は、2つの内部オブジェクト、即ち、発呼加入者側の通
信オブジェクトCOSPと着呼加入者側の通信オブジェ
クトCTSPとから構成されている。これらの内部オブ
ジェクトの各々は、SAP s1に結合され、SAP
s1を介してオブジェクトCTxxとの通信を確保する
図示しない共通インタフェースから加入者側の通信メッ
セージを受信する夫々のSAP so1、so2と、オ
ブジェクトCSPPの下位レベルのSAP s3に一緒
に結合された夫々の第2のSAP so2、st2と、
前記と同様にインタフェースI−CLCE、I−CTN
Cを介して別のオブジェクトにアクセスするためにオブ
ジェクトCSPPのSAP s4に一緒に結合された第
3のSAP so3、st3とを有する。
【0050】オブジェクトCACOは最後に、オブジェ
クトCTxxから夫々のSAP t5を介してアクセス
される少なくとも1つの前記のごとき追加オブジェクト
CROUを含む。このオブジェクトCROUは唯1つの
SAP r1を含み、オブジェクトCTxxの補助オブ
ジェクトと考えることができる。質問−応答モードでオ
ブジェクトCTxxが、両者に共通の機能を果たすため
にオブジェクトCROUを呼出す。単一のSAPはオブ
ジェクトから質問を受容し、該当オブジェクトにオブジ
ェクトCROUからの応答を送出する。
【0051】上記の記載は、特定アプリケーションの場
合の本発明のソフトウェア構造の1つの実施例である。
その使用を説明するために、2つの加入者間に話声通信
が成立するときにこの構造で交換されるメッセージと実
行される機能とを図3から図6を参照しながら以下に簡
単に説明する。
【0052】発呼加入者からの呼要求が、インタフェー
スI−CACO1を介してSAPc1に供給されるメッ
セージの形態でオブジェクトCACOに到着する。これ
は、発呼加入者から発せられた呼準備要求メッセージで
あり、直ちにオブジェクトCGIGに転送され、該オブ
ジェクト内でオブジェクトCOSGに転送される。
【0053】オブジェクトCOSGは、前述のごときヘ
ッダの内容に基づいてそのSAPgo2に被呼メッセー
ジCTPP.t1−EST.RQを送出することによっ
て応答する。従ってこのメッセージは、オブジェクトC
TPPのSAP ti1にアドレスされる。呼準備(E
ST)が要求(RQ)される。随伴パラメータは該当加
入者とその特性、特に話声信号通信であるという事実を
識別する。
【0054】このメッセージがSAP ti1にアドレ
スされるので、メッセージはSAPco1を介して内包
オブジェクトCOTPに転送される。オブジェクトCO
TPはメッセージをSAP co4から前記オブジェク
トCROUにアドレスされたオブジェクトCTPPのS
AP t5に送る。このメッセージはCROU−DE
T.RQと命名されている。従ってこのメッセージは、
SAPを1つだけ有しているオブジェクトCROUに送
られる。従って、前記パラメータによって定義される交
換ルート(DET)が要求(RQ)される。
【0055】オブジェクトCROUは、要求メッセージ
のヘッダ(CROU−DET)と同じ必須要素が繰返さ
れている返送メッセージCROU−DET.CFによっ
て応答する。これは、新しいタイプの要求(要求に対す
る応答を指示するCF)によってユーザオブジェクトに
返送され、メッセージのパラメータ中に要求されるルー
トを供給し得る。
【0056】次に、オブジェクトCOTPが新してメッ
セージCSPP.s1−OREST.RQをそのSAP
co3に送出する。従ってこのメッセージはオブジェ
クトCSPPのSAP s1宛てであり、既に得られた
ルートを供給することによって発呼加入者側接続(OR
EST)を要求(RQ)する。この接続が成立すると、
オブジェクトCSPPは返送メッセージCSPP−OR
EST.CFによって応答する。
【0057】別のオブジェクトを介入させてより詳細に
説明することもできるが、記載のアプリケーションのソ
フトウェア構造が呼処理プロセスの枠内で夫々使用され
る機能を有するオブジェクトから構成されるという事実
の他には、該ソフトウェア構造がオブジェクト間の通信
チャネルを含むこと、言い替えるとオブジェクト間でメ
ッセージをそのヘッダに基づいてアプリケーション構造
内の各オブジェクトの占めるスペースに従って搬送する
手段を含むことを説明するだけで十分なので、このプロ
セスに関する説明はここで終わらせる。
【0058】実際、ソフトウェアの各アプリケーション
において、各オブジェクトがアプリケーション構造全体
を認識するかまたは少なくともメッセージを伝送すべき
オブジェクトを認識するように設計する必要がある。発
信オブジェクトはメッセージを受信オブジェクトに直接
送出する。この設計の多少とも高性能の変形は容易に想
像できる。前記の要件全部が充足される必要がある。任
意のオブジェクトを設計する前に、この第1オブジェク
トと通信すべきオブジェクトの識別子を認識する必要が
ある。所与のオブジェクトが使用すべき機能の識別が必
要なときは、逆にこれらの機能を実行するオブジェクト
の認識を遅らせることができるのが望ましいことも理解
されよう。これは、メッセージが要求する機能を実行す
るオブジェクトに対するメッセージルーティング手段と
してオブジェクト間の関係を利用することによって得ら
れる。
【0059】本明細書の冒頭で説明したように、オブジ
ェクトによるソフトウェアの構造化は、構造化の関係が
予め存在することを予定していいる。本発明によれば、
ソフトウェア構造のオブジェクト間に存在し得る関係
は: −1つのオブジェクトが別のオブジェクトによって使用
されることを特定する“使用”の関係、 −1つのオブジェクトが(上位階層の)モデルオブジェ
クトの特定形態であることを特定する“従属”または
“階層”の関係、 −1つのオブジェクトが別のオブジェクトに含まれるこ
とを特定する“内包”の関係、 −1つのオブジェクトが別のオブジェクトに相同である
ことを特定し、1つのオブジェクトを個別に識別可能な
2つの相同部分に分割し得る“相同”の関係、である。
【0060】図3から図6を参照して記載した構造中に
これらの関係を容易に指摘できる。オブジェクトCRO
UはオブジェクトCTxxによって使用される。オブジ
ェクトCTPPはオブジェクトCTxxに従属する。オ
ブジェクトCOTP、CTTPはオブジェクトCTPP
に内包される。更に、これらのオブジェクトは互いに相
同である。
【0061】本発明によれば、前記のごときヘッダを有
するメッセージを、通信サービスを構成するメッセージ
ルーティング手段によって搬送し得る。該通信サービス
は各アプリケーション内でかかる関係を考察し、従っ
て、メッセージ送出オブジェクトは該メッセージによっ
て要求されるオペレーションを実行するオブジェクトの
識別子を認識する必要がない。このため、通信サービス
は、メッセージの最終宛て先である受信構造的オブジェ
クトを識別するならば、そのオペレーションが要求され
る仮定オブジェクトの機能を呼出すことが可能である。
【0062】本発明によればまた、この通信サービスが
オブジェクトを構成する。このオブジェクトは、宛て先
が識別されるとメッセージを宛て先に有効に転送するた
めに別のオブジェクトを使用する。これらのオブジェク
トを図7に基づいて説明する。図7は、本発明の構造の
メッセージ通信サービスの実施例を示す。
【0063】図7の実施例で、オブジェクトX、Y(ま
たは図示しないが夫々のオブジェクトのSAP X、
Y、これらは同じものである)は、メッセージ転送オブ
ジェクトRLA、IACSを介して互いに通信する。例
えば発信オブジェクトであるオブジェクトXから発せら
れた伝送すべきメッセージは、オブジェクトXによって
オブジェクトRLAのSAP la1にアドレスされる
通信メッセージの<パラメータ>フィールドに含まれて
いる。オブジェクトRLAは、発信オブジェクトと伝送
メッセージの宛て先オブジェクトY、即ちメッセージを
実際に受信する構造的オブジェクトとの間にリンクを成
立させることによって応答し、SAP la2を介して
該受信オブジェクトに伝送メッセージを送出する。この
リンク成立の際にオブジェクトRLAは、ソフトウェア
の構造、特にオブジェクト間の関係を考察し、メッセー
ジのヘッダ、特に<オブジェクト>及び<SAP>フィ
ールドから、<オブジェクト>フィールドで呼出された
オブジェクトに適した関係を適用するこによって受信構
造的オブジェクトの識別子を決定する。
【0064】関係自体は、オブジェクトRLAのデータ
モジュールに以下の叙述の形態で書込まれている: −<OBJETi><SAPm><D><OBJETj
><SAPn>。これは、<OBJETi>によって指
定されたオブジェクトが<OBJETj>に従属するこ
と(この関係が<D>で示されている)、より詳細に
は、<OBJETi><SAPm>を含むメッセージの
ヘッダが、IACSによって要求される<OBJETj
><SAPn>を含むヘッダに翻訳される必要があり、
その後ではこの新しいヘッダに従ってメッセージを搬送
するだけでよいことを意味する。または、 −<OBJETi><SAPm><U><OBJETj
><SAPn>、 −<OBJETi><SAPm><I><OBJETj
><SAPn>、 −<OBJETi><SAPm><H><OBJETj
><SAPn>のような叙述であり、<U>、<I><
H>は<“使用”、“内包”、“相同”の関係を夫々示
す。
【0065】前記関係にSAPの識別子が含まれるか否
かは任意である。
【0066】図7の実施例のオブジェクトRLAは、任
意のオブジェクトのメッセージをSAP la1に受信
すると、そのデータモジュールに書込まれている関係を
検出し、これらの関係に従ってメッセージのヘッダを変
更する。次に、SAP la3を介してオブジェクトI
ACSのSAP ia1にメッセージを転送する。該オ
ブジェクトIACSは、伝送チャネルを介してメッセー
ジを搬送し、SAPla2を介して到着する際に、オブ
ジェクトRLAのSAP la4にメッセージを転送
し、該オブジェクトRLAはそのSAP la2を介し
てメッセージのヘッダに指示された識別子を有する受信
オブジェクトにメッセージを供給する。
【0067】特に、メッセージの送信及び受信手段は、
物理的に分離したデータ処理装置に設置され得る。オブ
ジェクトRLAはこれらの装置の各々に内蔵され、装置
に設置されたオブジェクトを利用してその機能を実行す
ることができるようにフルデータモジュールを有する。
同様に、オブジェクトIACSは各装置内に存在し、そ
の種々の部分は、それ自体のヘッダに従ってメッセージ
を互いに搬送できるように相互接続されている。
【0068】次に図7のオブジェクトRLA、IACS
のより高性能の変形を示す図8について説明する。図8
では、オブジェクトRLAが2つの内包オブジェクト、
即ちメッセージ搬送のときの送信側の関係を受け持つ送
信オブジェクトEMRLAと、受信側の関係を受け持つ
受信オブジェクトRERLAとを有する。またオブジェ
クトIACSは3つのメッセージ搬送モードを提供する
3つのオブジェクト、即ち、データグラム伝送オブジェ
クトDTG、質問−応答伝送オブジェクトQRとセッシ
ョン伝送オブジェクトSSとを含む。
【0069】SAP la3、la4は3つの双方向S
AP la31、la32、la33で置換されている
が、実際にはオブジェクトIACSに含まれる3つの内
包オブジェクトにアクセスするための3対のSAPから
成る。
【0070】データグラム伝送オブジェクトDTGは、
オブジェクトRLAに含まれたオブジェクトEMRLA
からメッセージを受信し、受信を肯定応答し、オブジェ
クトRLAに含まれたオブジェクトRERLAに送り、
肯定応答を受信し、オブジェクトEMRLAに“オブジ
ェクト転送”指示を供給する。従って、データグラムは
応答を含まないメッセージであることが理解されよう。
【0071】質問−応答伝送オブジェクトQRは、前記
同様の伝送モードを提供するが、更に、質問であるとみ
なされる第1搬送メッセージに対する応答メッセージを
逆方向に伝送するように設計されている。
【0072】セッション伝送オブジェクトSSは、1つ
だけのメッセージを搬送するように設計された前記の2
つのオブジェクトとは違って、所定の2つのオブジェク
ト間で複数のメッセージを双方向に伝送するように設計
されている。発信オブジェクトからの第1メッセージに
よってセッションオープニングが要求される。これは受
信オブジェクトによって受諾される。次に、応答を全く
要求することなくメッセージが搬送される。メッセージ
の転送が報告されるだけである。
【0073】通信要件に従って多数の伝送モードが予想
できるので、伝送モードに関してはこれ以上説明しな
い。
【0074】最後に、上記では本発明の範囲外の多重処
理性については一言触れただけである。
【0075】しかしながら、各オブジェクト、例えばオ
ブジェクトRLA、IACSがそのオペレーティングデ
ータの中に、呼の処理に関するデータセットから成るコ
ンテキストを含むことに留意されたい。従って、オブジ
ェクトは、着呼加入者の応答または呼成立の確認または
呼処理でそれ自体の役割を果たした別のオブジェクトの
応答のような発生すべき事象を待機しながら延期されて
いた呼の処理の1段階を実行するために呼出され得る。
この事象はメッセージによってオブジェクトに報告され
る。このメッセージには、何らかの方法で当該呼を識別
する慣用の情報、即ち、オブジェクトが参照すべきコン
テキストが付加されている。このコンテキストは、当該
オブジェクト内で処理を延期する前に到達した状態を記
述している。このように変更されたコンテキストに対す
る処理段階は、処理段階の終りにオブジェクトが該当呼
の処理を放棄し、別のコンテキストを参照して別の呼の
処理にために使用可能になる前に完了する。
【0076】本発明の付加的特徴によれば、メッセージ
通信サービスを供給するオブジェクトRLAが、多重性
を受け持つ、即ち呼に関して最初にアドレスされたオブ
ジェクト内の呼の処理にコンテキストを割り当て、同じ
呼に対して該オブジェクトが再度アドレスされる度毎に
使用すべきコンテキストを識別する。識別は、オブジェ
クトRLA、その他にも分かっている発信オブジェクト
のコンテキストの識別子に基づいて行なわれる。
【0077】勿論以上の記載は非限定的な代表例に関す
る記載であり、本発明の範囲内で種々の変更が可能であ
ることは理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のソフトウェア構造に含まれる1つまた
は複数の個別サービスアクセス点を有するオブジェクト
のブロック図である。
【図2】有限状態オートマトンの形態の図1のオブジェ
クトの実施例のブロック図である。
【図3】本発明の従って設計されたオブジェクトの全体
構造のブロック図である。
【図4】図2のオブジェクトCACOに内包されるオブ
ジェクトCSIGの全体構造のブロック図である。
【図5】図2のオブジェクトCACOに内包されるオブ
ジェクトCTPPの全体構造のブロック図である。
【図6】図2のオブジェクトCACOに内包されるオブ
ジェクトCSPPの全体構造のブロック図である。
【図7】本発明の構造で使用されるメッセージルーティ
ング手段の実施例のブロック図である。
【図8】図7のメッセージルーティング手段の変形例の
ブロック図である。
【符号の説明】
OBJ 構造的オブジェクト pc1、pc2、pcn サービスアクセス点 SAP1、SAP2、SAPn サービスアクセス点モ
ジュール I−OBJ1、I−OBJ2、I−OBJn アクセス
インタフェース N 核 I−N 内部インタフェース DON データモジュール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々がデータと手続きとを含む構造的オ
    ブジェクトから成り、前記手続きは、オブジェクトがC
    CITT勧告X200で規定された“サービス提供者”
    として機能するようにオブジェクトのデータを利用する
    プログラムであり、CCITT勧告X200に定義され
    た“サービスユーザ”によってオブジェクト宛てメッセ
    ージがアドレスされ得る少なくとも1つのサービスアク
    セス点を各々が含み、前記メッセージが特にヘッダとパ
    ラメータとを含み、前記ヘッダが特にオブジェクト識別
    子を有しており、構造的オブジェクトが別のオブジェク
    トに対して構造的に配置されるような関係によって前記
    構造的オブジェクトの各々が別のオブジェクトに結合さ
    れているデータ処理システム、特に電気通信システム用
    のソフトウェア構造であって、各オブジェクトが、1つ
    または複数のサービスアクセス点モジュールと1つまた
    は複数の核モジュールとから成り、オブジェクト間の通
    信が、発信オブジェクトのサービスアクセス点モジュー
    ルと受信オブジェクトのサービスアクセス点モジュール
    との間での通信プロトコルに従うメッセージ伝送によっ
    て行なわれ、前記メッセージは、搬送すべきメッセージ
    を発信オブジェクトから受信して受信オブジェクトに供
    給する通信サービスオブジェクトを介して伝送され、前
    記通信サービスは、オブジェクト間の関係を定義するデ
    ータを含み、メッセージの宛て先である受信構造的オブ
    ジェクトの識別子を決定するために、メッセージのヘッ
    ダの識別子と共に前記関係を参照することを特徴とする
    データ処理システム、特に電気通信システム用ソフトウ
    ェア構造。
  2. 【請求項2】 オブジェクトが複数のサービスアクセス
    点を有し、該サービスにアドレスされるメッセージの前
    記ヘッダが、サービスアクセス点の指定を含み、前記通
    信サービスが、そのヘッダとオブジェクト間の前記関係
    とを参照して、メッセージ受信構造的オブジェクトのサ
    ービスアクセス点にメッセージをアドレスするように構
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のデータ
    処理システム、特に電気通信システム用ソフトウェア構
    造。
  3. 【請求項3】 メッセージの前記ヘッダが更に、メッセ
    ージの受信オブジェクトから要求されるオペレーション
    の識別子を含み、前記通信サービスが、メッセージをア
    ドレスすべき受信構造的オブジェクトのサービスアクセ
    ス点を選択するために、前記要求されるオペレーション
    の識別子を参照することを特徴とする請求項2に記載の
    データ処理システム、特に電気通信システム用ソフトウ
    ェア構造。
  4. 【請求項4】 前記関係が、従属、使用、内包及び相同
    であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項
    に記載の記載のデータ処理システム、特に電気通信シス
    テム用ソフトウェア構造。
  5. 【請求項5】 前記通信プロトコルが受信オブジェクト
    のサービスアクセス点モジュールに定義されており、発
    信オブジェクトが前記通信プロトコルを使用するよう
    に、前記受信オブジェクトが発信オブジェクトのサービ
    スアクセス点モジュールに前記通信プロトコルを明示す
    ることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記
    載の記載のデータ処理システム、特に電気通信システム
    用ソフトウェア構造。
  6. 【請求項6】 前記通信サービスが更に多重処理性を与
    える機能を受け持つこと、即ち、呼に関して最初に呼出
    されたオブジェクト内の呼処理に1つのコンテキストを
    割り当て、該オブジェクトが同じ呼に関して再度呼出さ
    れる度毎に使用すべきコンテキストを識別する機能を果
    たすことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に
    記載の記載のデータ処理システム、特に電気通信システ
    ム用ソフトウェア構造。
JP4189745A 1991-07-16 1992-07-16 データ処理システム、特に電気通信システム用ソフトウェア構造 Pending JPH05204853A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9108982 1991-07-16
FR9108982A FR2679350B1 (fr) 1991-07-16 1991-07-16 Structure de logiciel pour systeme de traitement de donnees, notamment pour systeme de telecommunications.

Publications (1)

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JPH05204853A true JPH05204853A (ja) 1993-08-13

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EP (1) EP0524089B1 (ja)
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DE (1) DE69230020T2 (ja)
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