JPH0546552Y2 - - Google Patents
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- JPH0546552Y2 JPH0546552Y2 JP1986152123U JP15212386U JPH0546552Y2 JP H0546552 Y2 JPH0546552 Y2 JP H0546552Y2 JP 1986152123 U JP1986152123 U JP 1986152123U JP 15212386 U JP15212386 U JP 15212386U JP H0546552 Y2 JPH0546552 Y2 JP H0546552Y2
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- wire rope
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- spare tire
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- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 19
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 claims description 4
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 claims description 4
- 238000005452 bending Methods 0.000 claims description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- 239000000969 carrier Substances 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
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Description
この考案はスペアタイヤキヤリアに係り、特
に、ワイヤーロープを利用してスペアタイヤを持
上げるようにされた自動車のスペアタイヤキヤリ
アの改良に関する。
に、ワイヤーロープを利用してスペアタイヤを持
上げるようにされた自動車のスペアタイヤキヤリ
アの改良に関する。
従来のこの種スペアタイヤキヤリアは、例え
ば、実開昭49−7640号公報に記載されるように、
差動歯車機構を利用しチエーンを巻取り巻戻して
スペアタイヤを昇降するようにしたもの、あるい
は、実開昭61−16980号公報に記載されるように
ウオーム歯車機構を利用し、前記同様にスペアタ
イヤを昇降するようにしたものがある。 このような従来のスペアタイヤキヤリアにあつ
ては、スペアタイヤを昇降する場合に、手動もし
くは動力でハンドルを回すことにより、ワイヤー
ロープ又はチエーンの一端が周面に固定されてい
るホイールを回動させてワイヤーロープ又はチエ
ーンを巻取り巻戻すものである。
ば、実開昭49−7640号公報に記載されるように、
差動歯車機構を利用しチエーンを巻取り巻戻して
スペアタイヤを昇降するようにしたもの、あるい
は、実開昭61−16980号公報に記載されるように
ウオーム歯車機構を利用し、前記同様にスペアタ
イヤを昇降するようにしたものがある。 このような従来のスペアタイヤキヤリアにあつ
ては、スペアタイヤを昇降する場合に、手動もし
くは動力でハンドルを回すことにより、ワイヤー
ロープ又はチエーンの一端が周面に固定されてい
るホイールを回動させてワイヤーロープ又はチエ
ーンを巻取り巻戻すものである。
しかしながら、従来のスペアタイヤキヤリアに
あつては、ワイヤーロープ等を巻取り巻戻してス
ペアタイヤを昇降するため、このワイヤーロープ
の巻取り巻戻しに際してスペアタイヤキヤリアの
ケースにおけるワイヤーロープの出入口でワイヤ
ーロープの巻取り巻戻しに応じて該ワイヤーロー
プが前記出入口内で移動するため、ワイヤーロー
プと前記ケースの出入口周辺とが接触して双方が
損傷する恐れがあるという問題点がある。 又、スペアタイヤの昇降に際し、該スペアタイ
ヤが揺動し、この揺動に伴い前記同様にワイヤー
ロープとケースの出入口周辺とが接触し、双方が
損傷する恐れがあるという問題点がある。 上記のようなワイヤロープとケースの出入口周
辺との接触による損傷を防止するためには、何等
かのガイドを設けることが考えられるが、もとも
と、スペアタイヤキヤリアを取付ける箇所が、車
体底部であるために、上下方向のスペースに余裕
がなく、取付けが困難であつた。又、ガイドを設
けた場合は、このガイドとワイヤロープとの摩擦
により、ホイールの回動抵抗が増大してしまうと
いう新たな問題点が生じる。
あつては、ワイヤーロープ等を巻取り巻戻してス
ペアタイヤを昇降するため、このワイヤーロープ
の巻取り巻戻しに際してスペアタイヤキヤリアの
ケースにおけるワイヤーロープの出入口でワイヤ
ーロープの巻取り巻戻しに応じて該ワイヤーロー
プが前記出入口内で移動するため、ワイヤーロー
プと前記ケースの出入口周辺とが接触して双方が
損傷する恐れがあるという問題点がある。 又、スペアタイヤの昇降に際し、該スペアタイ
ヤが揺動し、この揺動に伴い前記同様にワイヤー
ロープとケースの出入口周辺とが接触し、双方が
損傷する恐れがあるという問題点がある。 上記のようなワイヤロープとケースの出入口周
辺との接触による損傷を防止するためには、何等
かのガイドを設けることが考えられるが、もとも
と、スペアタイヤキヤリアを取付ける箇所が、車
体底部であるために、上下方向のスペースに余裕
がなく、取付けが困難であつた。又、ガイドを設
けた場合は、このガイドとワイヤロープとの摩擦
により、ホイールの回動抵抗が増大してしまうと
いう新たな問題点が生じる。
この考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされ
たものであつて、小型で摩擦及びホイールの回動
抵抗が小さく、且つ、スペアタイヤをワイヤーロ
ープによつて昇降する際、ワイヤーロープとスペ
アタイヤキヤリアのケースの出入口周辺とが接触
するのを防止して、双方の損傷を防止することの
できるスペアタイヤキヤリアを提供することを目
的とする。
たものであつて、小型で摩擦及びホイールの回動
抵抗が小さく、且つ、スペアタイヤをワイヤーロ
ープによつて昇降する際、ワイヤーロープとスペ
アタイヤキヤリアのケースの出入口周辺とが接触
するのを防止して、双方の損傷を防止することの
できるスペアタイヤキヤリアを提供することを目
的とする。
この考案は、ケース内で回転自在に保持され、
且つ、スペアタイヤを吊下するワイヤーロープを
巻上げるためのホイールを備えた減速機構を利用
したスペアタイヤキヤリアにおいて、前記ケース
を、下端面が開口されたケース本体と、板材を断
面略コ字形状に折曲げ形成してなり、前記ケース
本体の下端面を閉じるように該ケース本体に取付
けられたカバーと、から構成すると共に、該カバ
ーに形成され、ワイヤーロープの巻取り巻戻しの
時の出入口となる切欠部と、この切欠部に沿つて
前記ケース本体の下端面に形成され、前記カバー
内側上面との間で、該カバー内側上面に沿う案内
溝を構成する切欠部と、前記ワイヤーロープが巻
取り巻戻し自在に挿通される貫通孔を備え、前記
ケースにおけるワイヤーロープの出入口でのワイ
ヤーロープの移動軌跡に沿つて摺動自在となるよ
うに前記溝に嵌合された合成樹脂製のスライドガ
イドと、を設けることにより、上記目的を達成す
るものである。
且つ、スペアタイヤを吊下するワイヤーロープを
巻上げるためのホイールを備えた減速機構を利用
したスペアタイヤキヤリアにおいて、前記ケース
を、下端面が開口されたケース本体と、板材を断
面略コ字形状に折曲げ形成してなり、前記ケース
本体の下端面を閉じるように該ケース本体に取付
けられたカバーと、から構成すると共に、該カバ
ーに形成され、ワイヤーロープの巻取り巻戻しの
時の出入口となる切欠部と、この切欠部に沿つて
前記ケース本体の下端面に形成され、前記カバー
内側上面との間で、該カバー内側上面に沿う案内
溝を構成する切欠部と、前記ワイヤーロープが巻
取り巻戻し自在に挿通される貫通孔を備え、前記
ケースにおけるワイヤーロープの出入口でのワイ
ヤーロープの移動軌跡に沿つて摺動自在となるよ
うに前記溝に嵌合された合成樹脂製のスライドガ
イドと、を設けることにより、上記目的を達成す
るものである。
【作用】
この考案においては、前記ワイヤーロープが巻
取り巻戻し自在に挿通される貫通孔を備えたスラ
イドガイドを、スペアタイヤキヤリアのケースに
おけるワイヤーロープの出入口でワイヤーロープ
の巻取り巻戻し時の該出入口でのワイヤーロープ
の移動軌跡に沿つて移動自在に配置するようにし
ている。従つて、前記スライドガイドにより、ワ
イヤーロープの巻取り巻戻しの際の前記出入口に
おけるワイヤーロープとケースの出入口周辺との
直接接触を阻止することができる。これにより、
ワイヤーロープ及びケースの出入口周辺の損傷を
防止することができる。 又、ワイヤロープの出入口は、ケース本体下端
面に取付けられたカバーに形成され、且つ、この
カバーとケース本体の下端面との間に、スライド
ガイドを嵌装させる案内溝を構成しているので、
構造が小型で、かつ部品点数が少ないという効果
がある。 更に、スライドガイドは合成樹脂製であるので
ワイヤロープと該スライドガイドの貫通孔との摺
動による摩耗を防止することができ、ホイールの
回動抵抗を低減させることができる。
取り巻戻し自在に挿通される貫通孔を備えたスラ
イドガイドを、スペアタイヤキヤリアのケースに
おけるワイヤーロープの出入口でワイヤーロープ
の巻取り巻戻し時の該出入口でのワイヤーロープ
の移動軌跡に沿つて移動自在に配置するようにし
ている。従つて、前記スライドガイドにより、ワ
イヤーロープの巻取り巻戻しの際の前記出入口に
おけるワイヤーロープとケースの出入口周辺との
直接接触を阻止することができる。これにより、
ワイヤーロープ及びケースの出入口周辺の損傷を
防止することができる。 又、ワイヤロープの出入口は、ケース本体下端
面に取付けられたカバーに形成され、且つ、この
カバーとケース本体の下端面との間に、スライド
ガイドを嵌装させる案内溝を構成しているので、
構造が小型で、かつ部品点数が少ないという効果
がある。 更に、スライドガイドは合成樹脂製であるので
ワイヤロープと該スライドガイドの貫通孔との摺
動による摩耗を防止することができ、ホイールの
回動抵抗を低減させることができる。
以下この考案の実施例を図面を参照して説明す
る。 この実施例は、第1図乃至第3図に示されるよ
うに、ケース10内で回転自在に保持され、且
つ、スペアタイヤ(図示省略)を吊下するワイヤ
ーロープ12を巻上げるためのホイール14を備
えた差動歯車機構15を利用したスペアタイヤキ
ヤリア16において、前記ワイヤーロープ12が
巻取り巻戻し自在に挿通される貫通孔20Aを備
えたスライドガイド20を、前記ケース10にお
けるワイヤーロープ12の出入口18で、ワイヤ
ーロープ12の巻取り巻戻し時の該出入口18で
のワイヤーロープ12の移動軌跡に沿つて移動自
在に配置したものである。 前記ケース10は、ケース本体11と、このケ
ース本体11の下部開口を閉塞するよう嵌着され
るカバー13とから構成されている。 前記ケース本体11は、第2図に示されるよう
に、略矩形状の金属製板材を断面略コ字形状に折
曲形成したものである。 前記カバー13は、第2図に示されるように、
前記ケース本体11と同様に略矩形状の金属製板
材を断面略コ字形状に折曲形成したものである。
このカバー13の上端部には、該上端部から内側
に折曲係止片13Aが折曲形成されている。この
折曲係止片13Aを前記ケース本体11の下部に
形成された係止孔11Aに係止させることでケー
ス本体11にカバー13が嵌着されている。 前記ケース10における前記ワイヤーロープ1
2の出入口18は、前記カバー13の一般面13
Bに切欠き形成された切欠部13Cから構成され
ている。 前記スライドガイド20は合成樹脂から一体的
に構成されている。このスライドガイド20は、
前記出入口18に沿つてケース10に形成された
案内溝26に摺動自在に嵌合される案内突起20
Bを幅方向両端に備えている。この案内突起20
Bによりスライドガイド20は出入口18の長手
方向に往復動自在とされている。 前記案内溝26は、具体的には前記ケース本体
11の下端部に形成される切欠部11Bから構成
されている。 前記ホイール14は、その外周に軸方向の1個
所の巻取り溝24を備え、前記ワイヤロープ12
を該巻取り溝24に渦巻状に巻取るようにされて
いる。このホイール14は、具体的には、第2図
に示されるように、前記巻取り溝24の底部を構
成する小径円盤14Aと、この小径円盤14Aの
両端面に締結部材14Dを介し全体で3枚重ねと
なるように取付けられ、前記巻取り溝24の側壁
を構成する一組の大径円盤14Bと、この大径円
盤14Bの一方の端面に取付けビス等の締結部材
14Eを介し取付けられ、内歯歯車32が形成さ
れている歯車円盤14Fとから構成されている。 前記差動歯車機構15は、前記ホイール14が
回転自在に挿通されるドライブシヤフト28と、
このドライブシヤフト28の偏心軸30に回転自
在に遊嵌される駆動歯車34を備え前記ケース1
0によりその回動が規制されてケース10内で揺
動自在とされるロツクプレート38と、前記ホイ
ール14の内歯歯車32とから構成されている。
なお、図中の符号37は駆動歯車34をロツクプ
レート38に一体的に取付ける締結部材を示す。 前記ドライブシヤフト28の一端には巻上げハ
ンドル(図示省略)が挿入係合される切欠部28
Aが形成されると共に、中間部には前記偏心軸3
0が一体的に形成されている。 前記駆動歯車34を備えたロツクプレート38
は、前記ドライブシヤフト28の偏心軸30に回
転自在に遊嵌されている。 ドライブシヤフト28の前記切欠部28Aの反
対側の端部には、ケース10によつて回転自在に
支持される細軸部28Bが一体的に形成され、該
細軸部28Bのケース10からの突出端部には、
Eワツシヤ36が嵌合されて、ドライブシヤフト
28のケース10からの抜け止めを形成してい
る。 図の符号40は前記ロツクプレート38を一方
向に付勢するためのばね、42はワイヤロープ1
2をホイール14の巻取り溝24にガイドするた
めのガイド板をそれぞれ示す。 前記ワイヤロープ12のホイール側端部は、金
具44により、ホイール14に固定されている。
又該ワイヤロープ12の他端には、スペアタイヤ
を載置するためのアンカプレート46が取付けら
れている。 次に、本実施例の作用について説明する。 前記ドライブシヤフト28が、巻上げハンドル
によつて回転駆動されることにより、偏心軸30
はドライブシヤフト28の回転中心軸に対して公
転し、これによつて、駆動歯車34及びロツクプ
レート38が上下左右に揺動する。この駆動歯車
34の揺動により、この駆動歯車34に噛合する
内歯歯車32を有するホイール14は、ドライブ
シヤフト28の一回転につき、内歯歯車32と駆
動歯車34との歯数差に相当する角度だけ回動す
る。 このようにして、ホイール14は減速且つ増大
トルクでワイヤロープ12を巻上げる。 又、スペアタイヤを下すために、ワイヤロープ
12を巻戻すと、ワイヤロープ12は巻取り溝2
4から順次繰出されることになる。 このとき、ワイヤーロープ12は、ケース10
の出入口18の位置において巻戻されるに従つて
順次ホイール14の中心を通る鉛直線に近づく方
向に移動する。 従つて、該ワイヤーロープ12が貫通孔20A
を通ることにより出入口18に取付けられたスラ
イドガイド20は、案内溝26にガイドされて、
前記鉛直線に近づく方向に移動されることにな
る。このように、スライドガイド20により、巻
取り巻戻されるワイヤーロープ12とケース10
の出入口18周辺との接触は阻止されることにな
る。このため、ワイヤーロープ12とケース10
の出入口18周辺との接触による双方の損傷を防
止することができる。 しかも、前記出入口18におけるワイヤーロー
プ12の移動軌跡に沿つて前記スライドガイド2
0が移動されることにより、ワイヤロープ12と
貫通孔20Aとの摺動抵抗を減少することができ
る。これにより、貫通孔20Aのワイヤロープ1
2の摺動による摩耗を防止すると共に、容易にド
ライブシヤフト28を回動することができる。 なお上記実施例は、巻取り溝24がホイール1
4の軸方向に一個所形成され、該巻取り溝24に
ワイヤーロープ12が順次外側に巻取られるよう
に形成されたものであるが、本考案はこれに限定
されるものでなく、巻取り溝は、ホイールの14
の外周に螺旋状に形成さて、ワイヤーロープがホ
イールの外周に巻取られるようにされたものにも
適用されるものである。 この場合、ケース10の出入口18におけるワ
イヤーロープ12の移動軌跡は、ホイール14の
回転軸と平行方向に形成されることになる。 従つて、スライドガイドは、ホイール14の回
転軸と平行方向に移動自在に構成されることにな
る。 又、前記実施例において、ワイヤロープ12を
巻取り巻戻すためにホイール14を回転駆動する
回転駆動装置は、差動歯車機構15により構成さ
れるものとされたが、この考案はこれに限定され
ることなく、例えばウオーム歯車機構を用いたも
のとしてもよい。
る。 この実施例は、第1図乃至第3図に示されるよ
うに、ケース10内で回転自在に保持され、且
つ、スペアタイヤ(図示省略)を吊下するワイヤ
ーロープ12を巻上げるためのホイール14を備
えた差動歯車機構15を利用したスペアタイヤキ
ヤリア16において、前記ワイヤーロープ12が
巻取り巻戻し自在に挿通される貫通孔20Aを備
えたスライドガイド20を、前記ケース10にお
けるワイヤーロープ12の出入口18で、ワイヤ
ーロープ12の巻取り巻戻し時の該出入口18で
のワイヤーロープ12の移動軌跡に沿つて移動自
在に配置したものである。 前記ケース10は、ケース本体11と、このケ
ース本体11の下部開口を閉塞するよう嵌着され
るカバー13とから構成されている。 前記ケース本体11は、第2図に示されるよう
に、略矩形状の金属製板材を断面略コ字形状に折
曲形成したものである。 前記カバー13は、第2図に示されるように、
前記ケース本体11と同様に略矩形状の金属製板
材を断面略コ字形状に折曲形成したものである。
このカバー13の上端部には、該上端部から内側
に折曲係止片13Aが折曲形成されている。この
折曲係止片13Aを前記ケース本体11の下部に
形成された係止孔11Aに係止させることでケー
ス本体11にカバー13が嵌着されている。 前記ケース10における前記ワイヤーロープ1
2の出入口18は、前記カバー13の一般面13
Bに切欠き形成された切欠部13Cから構成され
ている。 前記スライドガイド20は合成樹脂から一体的
に構成されている。このスライドガイド20は、
前記出入口18に沿つてケース10に形成された
案内溝26に摺動自在に嵌合される案内突起20
Bを幅方向両端に備えている。この案内突起20
Bによりスライドガイド20は出入口18の長手
方向に往復動自在とされている。 前記案内溝26は、具体的には前記ケース本体
11の下端部に形成される切欠部11Bから構成
されている。 前記ホイール14は、その外周に軸方向の1個
所の巻取り溝24を備え、前記ワイヤロープ12
を該巻取り溝24に渦巻状に巻取るようにされて
いる。このホイール14は、具体的には、第2図
に示されるように、前記巻取り溝24の底部を構
成する小径円盤14Aと、この小径円盤14Aの
両端面に締結部材14Dを介し全体で3枚重ねと
なるように取付けられ、前記巻取り溝24の側壁
を構成する一組の大径円盤14Bと、この大径円
盤14Bの一方の端面に取付けビス等の締結部材
14Eを介し取付けられ、内歯歯車32が形成さ
れている歯車円盤14Fとから構成されている。 前記差動歯車機構15は、前記ホイール14が
回転自在に挿通されるドライブシヤフト28と、
このドライブシヤフト28の偏心軸30に回転自
在に遊嵌される駆動歯車34を備え前記ケース1
0によりその回動が規制されてケース10内で揺
動自在とされるロツクプレート38と、前記ホイ
ール14の内歯歯車32とから構成されている。
なお、図中の符号37は駆動歯車34をロツクプ
レート38に一体的に取付ける締結部材を示す。 前記ドライブシヤフト28の一端には巻上げハ
ンドル(図示省略)が挿入係合される切欠部28
Aが形成されると共に、中間部には前記偏心軸3
0が一体的に形成されている。 前記駆動歯車34を備えたロツクプレート38
は、前記ドライブシヤフト28の偏心軸30に回
転自在に遊嵌されている。 ドライブシヤフト28の前記切欠部28Aの反
対側の端部には、ケース10によつて回転自在に
支持される細軸部28Bが一体的に形成され、該
細軸部28Bのケース10からの突出端部には、
Eワツシヤ36が嵌合されて、ドライブシヤフト
28のケース10からの抜け止めを形成してい
る。 図の符号40は前記ロツクプレート38を一方
向に付勢するためのばね、42はワイヤロープ1
2をホイール14の巻取り溝24にガイドするた
めのガイド板をそれぞれ示す。 前記ワイヤロープ12のホイール側端部は、金
具44により、ホイール14に固定されている。
又該ワイヤロープ12の他端には、スペアタイヤ
を載置するためのアンカプレート46が取付けら
れている。 次に、本実施例の作用について説明する。 前記ドライブシヤフト28が、巻上げハンドル
によつて回転駆動されることにより、偏心軸30
はドライブシヤフト28の回転中心軸に対して公
転し、これによつて、駆動歯車34及びロツクプ
レート38が上下左右に揺動する。この駆動歯車
34の揺動により、この駆動歯車34に噛合する
内歯歯車32を有するホイール14は、ドライブ
シヤフト28の一回転につき、内歯歯車32と駆
動歯車34との歯数差に相当する角度だけ回動す
る。 このようにして、ホイール14は減速且つ増大
トルクでワイヤロープ12を巻上げる。 又、スペアタイヤを下すために、ワイヤロープ
12を巻戻すと、ワイヤロープ12は巻取り溝2
4から順次繰出されることになる。 このとき、ワイヤーロープ12は、ケース10
の出入口18の位置において巻戻されるに従つて
順次ホイール14の中心を通る鉛直線に近づく方
向に移動する。 従つて、該ワイヤーロープ12が貫通孔20A
を通ることにより出入口18に取付けられたスラ
イドガイド20は、案内溝26にガイドされて、
前記鉛直線に近づく方向に移動されることにな
る。このように、スライドガイド20により、巻
取り巻戻されるワイヤーロープ12とケース10
の出入口18周辺との接触は阻止されることにな
る。このため、ワイヤーロープ12とケース10
の出入口18周辺との接触による双方の損傷を防
止することができる。 しかも、前記出入口18におけるワイヤーロー
プ12の移動軌跡に沿つて前記スライドガイド2
0が移動されることにより、ワイヤロープ12と
貫通孔20Aとの摺動抵抗を減少することができ
る。これにより、貫通孔20Aのワイヤロープ1
2の摺動による摩耗を防止すると共に、容易にド
ライブシヤフト28を回動することができる。 なお上記実施例は、巻取り溝24がホイール1
4の軸方向に一個所形成され、該巻取り溝24に
ワイヤーロープ12が順次外側に巻取られるよう
に形成されたものであるが、本考案はこれに限定
されるものでなく、巻取り溝は、ホイールの14
の外周に螺旋状に形成さて、ワイヤーロープがホ
イールの外周に巻取られるようにされたものにも
適用されるものである。 この場合、ケース10の出入口18におけるワ
イヤーロープ12の移動軌跡は、ホイール14の
回転軸と平行方向に形成されることになる。 従つて、スライドガイドは、ホイール14の回
転軸と平行方向に移動自在に構成されることにな
る。 又、前記実施例において、ワイヤロープ12を
巻取り巻戻すためにホイール14を回転駆動する
回転駆動装置は、差動歯車機構15により構成さ
れるものとされたが、この考案はこれに限定され
ることなく、例えばウオーム歯車機構を用いたも
のとしてもよい。
以上説明した通り、この考案によれば、コンパ
クトな構成で、且つ、ホイールの回動抵抗を増大
することなく、ワイヤーロープの巻取り巻戻し時
の該ワイヤーロープとケースの出入口周辺との直
接接触を防止して、ワイヤーロープ及びケースの
出入口周辺それぞれの損傷を防止することができ
るという優れた効果を有する。
クトな構成で、且つ、ホイールの回動抵抗を増大
することなく、ワイヤーロープの巻取り巻戻し時
の該ワイヤーロープとケースの出入口周辺との直
接接触を防止して、ワイヤーロープ及びケースの
出入口周辺それぞれの損傷を防止することができ
るという優れた効果を有する。
第1図は本考案に係るスペアタイヤキヤリアの
実施例を示す断面図、第2図は第1図の−線
相当部分の拡大断面図、第3図は第2図の−
線相当部分の断面図である。 10……ケース、11……ケース本体、11B
……切欠部、12……ワイヤーロープ、13……
カバー、13C……切欠部、14……ホイール、
15……差動歯車機構、16……スペアタイヤキ
ヤリア、18……出入口、20……スライドガイ
ド、20A……貫通孔、24……巻取り溝、26
……案内溝。
実施例を示す断面図、第2図は第1図の−線
相当部分の拡大断面図、第3図は第2図の−
線相当部分の断面図である。 10……ケース、11……ケース本体、11B
……切欠部、12……ワイヤーロープ、13……
カバー、13C……切欠部、14……ホイール、
15……差動歯車機構、16……スペアタイヤキ
ヤリア、18……出入口、20……スライドガイ
ド、20A……貫通孔、24……巻取り溝、26
……案内溝。
Claims (1)
- ケース内で回転自在に保持され、且つ、スペア
タイヤを吊下するワイヤーロープを巻上げるため
のホイールを備えた減速機構を利用したスペアタ
イヤキヤリアにおいて、前記ケースを、下端面が
開口されたケース本体と、板材を断面略コ字形状
に折曲げ形成してなり、前記ケース本体の下端面
を閉じるように該ケース本体に取付けられたカバ
ーと、から構成すると共に、該カバーに形成さ
れ、ワイヤーロープの巻取り巻戻しの時の出入口
となる切欠部と、この切欠部に沿つて前記ケース
本体の下端面に形成され、前記カバー内側上面と
の間で、該カバー内側上面に沿う案内溝を構成す
る切欠部と、前記ワイヤーロープが巻取り巻戻し
自在に挿通される貫通孔を備え、前記ケースにお
けるワイヤーロープの出入口でのワイヤーロープ
の移動軌跡に沿つて摺動自在となるように前記溝
に嵌合された合成樹脂製のスライドガイドと、を
設けたことを特徴とするスペヤタイヤキヤリア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986152123U JPH0546552Y2 (ja) | 1986-10-03 | 1986-10-03 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986152123U JPH0546552Y2 (ja) | 1986-10-03 | 1986-10-03 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6358081U JPS6358081U (ja) | 1988-04-18 |
JPH0546552Y2 true JPH0546552Y2 (ja) | 1993-12-06 |
Family
ID=31069815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986152123U Expired - Lifetime JPH0546552Y2 (ja) | 1986-10-03 | 1986-10-03 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0546552Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6412768B2 (ja) * | 2014-10-15 | 2018-10-24 | 三菱自動車工業株式会社 | タイヤキャリア |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0248303Y2 (ja) * | 1984-12-19 | 1990-12-18 |
-
1986
- 1986-10-03 JP JP1986152123U patent/JPH0546552Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6358081U (ja) | 1988-04-18 |
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